上・下水道
水の豊富なこの地方では都市にはしっかりとした上下水道が設えられていることがほとんどである。特に人口の集中する都市部では下水道による衛生管理の重要性が熟知されており、高度な下水道網が構築されていることも少なくない。
トーチ・ポートにおいても、石あるいは煉瓦で作られた水道を中心とした上・下水道網が町中に張り巡らされている。
東町
東町には下水道はかなり古い時期から構築されていた。しかし初期の下水道は汚水を地下の水道を通じて国境川ないし湾内に流すだけのものであったため流れが悪く、悪臭や疫病の原因となっていた。
そこで150年ほど前、領主クレイブン伯の命令の下、町を縦断する下水道の建築が行なわれた。後に「クレイブン水道」、あるいは単に「大下水道」と呼ばれるこの下水道は国境川の水流を常に流入させることで汚水を押し流し、また下水の排出口を湾外の崖の向こうとすることで港湾部の衛生状態を大幅に改善することに成功した。
現在でも東町における下水道は大下水道を中心として支流を増設する形で拡張が続けられている。しかし町の発展・拡張に応じて新しい水路が構築され、また使われなくなった水路が放置されていくため、地下の水路網は年々複雑化し続けている。
水に困ることが少なかったためか、町のすべてを網羅する上水道の完成は10年ほど前である。それまでは川の水を引き込んだり、町の各所に設けられた共用井戸を利用していたが、衛生面や水質(海が近いため井戸水には塩が混じる)に問題があった。そこで町門による大きな増収のあった10年ほど前、参事会庁舎前に“給水塔”が建てられ、全町に清浄な水が供給されるシステムが完成した。現在では上水道がほとんどの区域に行き渡っているため、水路や井戸はあまり使われていない。
一方、伯爵の居城を含む貴族街から宗教区・軍事区画には、200年前の建設当初から水道が引かれていた。もともと軍事拠点として作られたため水源の確保には大きな労力が払われていたのである。前述の通り、周辺では浅い井戸を掘っても塩の混じった水しか出ないため、岩盤の下を流れる地下水脈まで深く掘り下げ、そこから水を汲み上げ給水している。
西町
西町は15年前、終戦に伴って建設された新しい町であり、上下水道は建設初期から整備されている。特に下水道は当時の最新の技法をもって構築されており、町の規模にそぐわぬほど立派なつくりとなっているが、これは領主ヴォルグガング=ゴードン男爵の意向が大きく反映されたものである(そしてこのときの莫大な建築費は後々まで男爵の領地経営の足を引っぱる原因となった)。
西町の水道建築に際しては、東町の水道が参考とされている。たとえば上水は東町同様、砦の大井戸から地下水脈から水を汲み上げ、町全体にいきわたるように配管されている。下水もクレイブン水道同様、国境川の水を導入して汚水を押し流すよう設計されている。ただし、5年前の新港建設によって下水道の一部が途切れており、現在では下水の流れは川から新港へ、そして新港から崖の先の排出口へ、という形に分断されている。このため新港は他所と比べ水質が悪いほか、上流からの漂着物が溜まりやすい。
■上・下水道の構造
トーチ・ポート周辺の地勢は大きな岩盤の上に形成されているため、少し掘れば石材が大量に得られる。町の建設初期では建材となる岩石を地下に求めた。そのため町の地下は百年余に渡って縦横にトンネルが形成され、時にはそれらが倉庫や通路としても利用されてきた。
上下水道にもそうした技術と経験が生かされている。石材やレンガでしっかりと組まれた下水道は町の地下を縦横に走り、大下水道へと流されていく。下水道は水の逆流を防ぐため、海面より5~10フィート上に作られている(これは町から見ると10~30フィートほど地下にあたる)。
上水道は一部が地上に橋のような形で作られているが、そのほとんどの部分は蒸発や不要なものの混入を避けるため地下に埋められている(たいていは汲み上げに便利なように地表に近いところに作られている)。上水道で運ばれた水は水道のあちこちに設けられた共用の「水汲み場」で手動のポンプや桶で汲み上げるか、あるいは真鍮などでできた蛇口を通して利用される。よってほとんどの家庭では水汲み場まで水を取りに行く必要がある(ただし公共の施設などには直接水が引かれていることも多い)。
日常使うための水は無料だが、水代を支払うことで自宅まで上水道を伸ばすことを許されており、一部の富裕層や貴族には自宅に噴水や人工池を設ける者もいる。

トーチ・ポートにおいても、石あるいは煉瓦で作られた水道を中心とした上・下水道網が町中に張り巡らされている。
東町
東町には下水道はかなり古い時期から構築されていた。しかし初期の下水道は汚水を地下の水道を通じて国境川ないし湾内に流すだけのものであったため流れが悪く、悪臭や疫病の原因となっていた。
そこで150年ほど前、領主クレイブン伯の命令の下、町を縦断する下水道の建築が行なわれた。後に「クレイブン水道」、あるいは単に「大下水道」と呼ばれるこの下水道は国境川の水流を常に流入させることで汚水を押し流し、また下水の排出口を湾外の崖の向こうとすることで港湾部の衛生状態を大幅に改善することに成功した。
現在でも東町における下水道は大下水道を中心として支流を増設する形で拡張が続けられている。しかし町の発展・拡張に応じて新しい水路が構築され、また使われなくなった水路が放置されていくため、地下の水路網は年々複雑化し続けている。
水に困ることが少なかったためか、町のすべてを網羅する上水道の完成は10年ほど前である。それまでは川の水を引き込んだり、町の各所に設けられた共用井戸を利用していたが、衛生面や水質(海が近いため井戸水には塩が混じる)に問題があった。そこで町門による大きな増収のあった10年ほど前、参事会庁舎前に“給水塔”が建てられ、全町に清浄な水が供給されるシステムが完成した。現在では上水道がほとんどの区域に行き渡っているため、水路や井戸はあまり使われていない。
一方、伯爵の居城を含む貴族街から宗教区・軍事区画には、200年前の建設当初から水道が引かれていた。もともと軍事拠点として作られたため水源の確保には大きな労力が払われていたのである。前述の通り、周辺では浅い井戸を掘っても塩の混じった水しか出ないため、岩盤の下を流れる地下水脈まで深く掘り下げ、そこから水を汲み上げ給水している。
西町
西町は15年前、終戦に伴って建設された新しい町であり、上下水道は建設初期から整備されている。特に下水道は当時の最新の技法をもって構築されており、町の規模にそぐわぬほど立派なつくりとなっているが、これは領主ヴォルグガング=ゴードン男爵の意向が大きく反映されたものである(そしてこのときの莫大な建築費は後々まで男爵の領地経営の足を引っぱる原因となった)。
西町の水道建築に際しては、東町の水道が参考とされている。たとえば上水は東町同様、砦の大井戸から地下水脈から水を汲み上げ、町全体にいきわたるように配管されている。下水もクレイブン水道同様、国境川の水を導入して汚水を押し流すよう設計されている。ただし、5年前の新港建設によって下水道の一部が途切れており、現在では下水の流れは川から新港へ、そして新港から崖の先の排出口へ、という形に分断されている。このため新港は他所と比べ水質が悪いほか、上流からの漂着物が溜まりやすい。
■上・下水道の構造
トーチ・ポート周辺の地勢は大きな岩盤の上に形成されているため、少し掘れば石材が大量に得られる。町の建設初期では建材となる岩石を地下に求めた。そのため町の地下は百年余に渡って縦横にトンネルが形成され、時にはそれらが倉庫や通路としても利用されてきた。
上下水道にもそうした技術と経験が生かされている。石材やレンガでしっかりと組まれた下水道は町の地下を縦横に走り、大下水道へと流されていく。下水道は水の逆流を防ぐため、海面より5~10フィート上に作られている(これは町から見ると10~30フィートほど地下にあたる)。
上水道は一部が地上に橋のような形で作られているが、そのほとんどの部分は蒸発や不要なものの混入を避けるため地下に埋められている(たいていは汲み上げに便利なように地表に近いところに作られている)。上水道で運ばれた水は水道のあちこちに設けられた共用の「水汲み場」で手動のポンプや桶で汲み上げるか、あるいは真鍮などでできた蛇口を通して利用される。よってほとんどの家庭では水汲み場まで水を取りに行く必要がある(ただし公共の施設などには直接水が引かれていることも多い)。
日常使うための水は無料だが、水代を支払うことで自宅まで上水道を伸ばすことを許されており、一部の富裕層や貴族には自宅に噴水や人工池を設ける者もいる。

■上水道
町には3つの上水用水源(図中A,B,C)があり、ここから供給される水は「きれいな水」として使われている。町のあちこちに点在する井戸、また東町には水路も利用可能であるが、現在では生活用水として用いられる。
上水道は地表に近い部分に石や堅焼き煉瓦と漆喰とでしっかりとした筒状に作られている。主幹水道で5フィート×5フィート程度、支道であれば1-3フィートほどの太さとなり、末端の水汲み場だと錫や鉛のパイプを通じて供給される場合もある。基本的に固形物が混じることがなく詰まることがないため、下水に比べると細く作られている。
水源A
町には3つの上水用水源(図中A,B,C)があり、ここから供給される水は「きれいな水」として使われている。町のあちこちに点在する井戸、また東町には水路も利用可能であるが、現在では生活用水として用いられる。
上水道は地表に近い部分に石や堅焼き煉瓦と漆喰とでしっかりとした筒状に作られている。主幹水道で5フィート×5フィート程度、支道であれば1-3フィートほどの太さとなり、末端の水汲み場だと錫や鉛のパイプを通じて供給される場合もある。基本的に固形物が混じることがなく詰まることがないため、下水に比べると細く作られている。
水源A
伯爵城の大井戸
建城時に作られた大井戸。
地下深くを流れる水脈から、コントロール・ウォーターをパーマネントされた井戸を通じて城の最下層部「大井戸の間」に水を汲み上げている。
汲み上げられた水は「大井戸の間」のプールに引き込まれ、そこから貴族街や宗教区、軍事区画などの水道へと供給される。
地下水脈の水量は非常に豊富で、周辺地域が干ばつに襲われたときでも水脈の水は枯れなかったという。
しかしまれに井戸を通じて地下深く(アンダーダーク)からの「客」がやってくることもあるため、城ではこの井戸を最重点警戒ポイントのひとつとして常に警備員を配している(実際、これまでに2度の「来客」があり、死者も出ている)。
地下深くを流れる水脈から、コントロール・ウォーターをパーマネントされた井戸を通じて城の最下層部「大井戸の間」に水を汲み上げている。
汲み上げられた水は「大井戸の間」のプールに引き込まれ、そこから貴族街や宗教区、軍事区画などの水道へと供給される。
地下水脈の水量は非常に豊富で、周辺地域が干ばつに襲われたときでも水脈の水は枯れなかったという。
しかしまれに井戸を通じて地下深く(アンダーダーク)からの「客」がやってくることもあるため、城ではこの井戸を最重点警戒ポイントのひとつとして常に警備員を配している(実際、これまでに2度の「来客」があり、死者も出ている)。
水源B
商工会ギルドの給水塔
商工会のはす向かいに立つ赤い煉瓦造りの塔がヴィア=カラフェン(「4本の水差し」の意)給水塔である。重厚な造りの塔は3階建てで、市庁舎に見劣りせぬほど立派な建物であると評判が高い。給水塔では井戸からここの最上階まで水を汲み上げた後、四方の上水道に水を供給している(高いところから水を流し出すことで、細管にまで上水が行き渡るようにしているのである)。
東町の庶民の多いエリアに水を供給するこの水道は市によって管理されており、重要なものであるがゆえに一般人の立ち入りが禁じられ、また常に警備兵が周辺を警戒している。
東町の庶民の多いエリアに水を供給するこの水道は市によって管理されており、重要なものであるがゆえに一般人の立ち入りが禁じられ、また常に警備兵が周辺を警戒している。
| + | DM向け情報 |
水源C
■下水道
地表~地上部分では最大でも50cmほどの溝として作られており、汚水は町のあちこちにある汚水槽へ流れ込んだ後、地下の主幹部分を通じて町の中央を走る大下水道へ運ばれ、そこから国境川の流れに乗って海まで運ばれていく。
町の地下を縦横に走る下水道は上水道と比べて太く作られており、主幹部分はほとんどの場合清掃人(頻繁につまる下水道にはメンテナンス要員が必須である)が通れる太さで造られている(通行のため左右どちらかに歩行路を設けてある場合も多い)。多くの場合、直径10~15フィートの管形で、通路は3~5フィートほどである。
町から出るありとあらゆる汚水が流れているため、下水道の中は悪臭に満ちている。また栄養豊富な下水によってさまざまな地衣類やカビ、それを食べて生きる虫や小動物、そしてまれに異形の生物が下水道に奇妙な生態系を構築している。
この付近では本来存在しないはずの生物の目撃例が少なくないことから、下水道のどこかがアンダーダークとつながっているという噂もある。
東町
東町の下水道は非常に複雑なことが知られている。200年の歴史がある東町は、かつては新しい建物が建てられるたびに地下深く掘り下げられ、また以前の地下室や下水道を埋め立てるようにして新しい建物が建てられているため、少し掘っただけで昔の建築物や地下道が発掘される。
東町の下水道はこうした“遺跡”を時に貫通し、時に迂回しながら建設されているため非常に複雑に曲がりくねり、無数の行き止まりや循環路のある迷路のような構造であることが知られている。よって、場所によっては非常に詰まりやすかったり、水が完全に停滞してしまっているような場所もある(そしてそういう場所には危険なクリーチャーが住み着く場合もあり、清掃要員も好んで近づかない)。
また、通路が過去の建造物と繋がったりしている部分も報告されているが、下水道の流れが完全に滞るなどしない限り多くはそのまま放置されている。
西町
前述の通り、西町の下水道は町の建築時に計画的に建設されたもので、町の中央を走る大下水道を中心として整然とした下水道網が構成されている。下水道の構造そのものは東町と同様だが、流路が整然としている分滞留や逆流といったトラブルは少ないようだ。
一方で、官憲の目の届かない下水道を利用して密輸や密航、また単に隠れ家として下水道を利用している者がいる。ローグ・ギルドの運び屋「ネズミ」は西町のみならず東町の下水道までをも熟知しており、巧妙に“仕事”をこなしている。
下水道の維持
下水道は生活排水だけでなく塵芥やゴミが含まれていることも多く、また腐食・腐敗作用も受けやすいため頻繁にトラブルが起きる。トラブルとしては「下水道が詰まって流れない」のと「雨や大潮の日に下水が逆流する」の2つが多く、下水トラブルの解決を専門とした民間業者も存在している(下水道は公共物なので町が管理責任を負っているが、いかんせん対応に時間がかかるため、急を要する下水のトラブル時にはこれら業者が呼ばれる場合が多い)。
また「下水管から奇妙な声が聞こえる」「下水の詰まりを掃除しに行った掃除夫が帰ってこない」「下水道からアンデッドが現れた」などといった問題が発生する場合がある。こうしたトラブルは普通参事会や自警団に連絡され、ケースに応じた対応がとられる。とはいえ自警団の手に余る事例も多く、冒険者に調査・解決を依頼する場合がほとんどである。
男爵砦の大井戸
[西町]
西町建設時に作られた大井戸。
東町の大井戸同様、砦の真横に建てられた給水塔へコントロール・ウォーターをパーマネントした井戸で水を汲み上げ、西町全域へと水を供給している。水道そのものは東町よりも高度な技術によって作られており、住民たちには非常に評判がよい。
東町の大井戸は西町とは異なり井戸は単なる汲み上げパイプとしてだけでなく、水を汲み上げる場所まで降りることの可能な螺旋階段付きの通路がともに作られている。これは地下水脈からの「来客」を想定して作られたもので、魔法による汲み上げ地点にごく小さな、しかし頑丈な給水小屋を建て、アンダーダークの危険な生物の侵入を避けようとしたものである。小屋は急流渦巻く地下水脈の水を引き込む形で作られた人工池に覆いかぶさるようにして建てられており、いくつかの貯水池と太い鉄格子による水門を通じて流れてきた水だけが給水塔へと供給されるよう工夫されている。
西町建設時に作られた大井戸。
東町の大井戸同様、砦の真横に建てられた給水塔へコントロール・ウォーターをパーマネントした井戸で水を汲み上げ、西町全域へと水を供給している。水道そのものは東町よりも高度な技術によって作られており、住民たちには非常に評判がよい。
東町の大井戸は西町とは異なり井戸は単なる汲み上げパイプとしてだけでなく、水を汲み上げる場所まで降りることの可能な螺旋階段付きの通路がともに作られている。これは地下水脈からの「来客」を想定して作られたもので、魔法による汲み上げ地点にごく小さな、しかし頑丈な給水小屋を建て、アンダーダークの危険な生物の侵入を避けようとしたものである。小屋は急流渦巻く地下水脈の水を引き込む形で作られた人工池に覆いかぶさるようにして建てられており、いくつかの貯水池と太い鉄格子による水門を通じて流れてきた水だけが給水塔へと供給されるよう工夫されている。
■下水道
地表~地上部分では最大でも50cmほどの溝として作られており、汚水は町のあちこちにある汚水槽へ流れ込んだ後、地下の主幹部分を通じて町の中央を走る大下水道へ運ばれ、そこから国境川の流れに乗って海まで運ばれていく。
町の地下を縦横に走る下水道は上水道と比べて太く作られており、主幹部分はほとんどの場合清掃人(頻繁につまる下水道にはメンテナンス要員が必須である)が通れる太さで造られている(通行のため左右どちらかに歩行路を設けてある場合も多い)。多くの場合、直径10~15フィートの管形で、通路は3~5フィートほどである。
町から出るありとあらゆる汚水が流れているため、下水道の中は悪臭に満ちている。また栄養豊富な下水によってさまざまな地衣類やカビ、それを食べて生きる虫や小動物、そしてまれに異形の生物が下水道に奇妙な生態系を構築している。
この付近では本来存在しないはずの生物の目撃例が少なくないことから、下水道のどこかがアンダーダークとつながっているという噂もある。
東町
東町の下水道は非常に複雑なことが知られている。200年の歴史がある東町は、かつては新しい建物が建てられるたびに地下深く掘り下げられ、また以前の地下室や下水道を埋め立てるようにして新しい建物が建てられているため、少し掘っただけで昔の建築物や地下道が発掘される。
東町の下水道はこうした“遺跡”を時に貫通し、時に迂回しながら建設されているため非常に複雑に曲がりくねり、無数の行き止まりや循環路のある迷路のような構造であることが知られている。よって、場所によっては非常に詰まりやすかったり、水が完全に停滞してしまっているような場所もある(そしてそういう場所には危険なクリーチャーが住み着く場合もあり、清掃要員も好んで近づかない)。
また、通路が過去の建造物と繋がったりしている部分も報告されているが、下水道の流れが完全に滞るなどしない限り多くはそのまま放置されている。
西町
前述の通り、西町の下水道は町の建築時に計画的に建設されたもので、町の中央を走る大下水道を中心として整然とした下水道網が構成されている。下水道の構造そのものは東町と同様だが、流路が整然としている分滞留や逆流といったトラブルは少ないようだ。
一方で、官憲の目の届かない下水道を利用して密輸や密航、また単に隠れ家として下水道を利用している者がいる。ローグ・ギルドの運び屋「ネズミ」は西町のみならず東町の下水道までをも熟知しており、巧妙に“仕事”をこなしている。
下水道の維持
下水道は生活排水だけでなく塵芥やゴミが含まれていることも多く、また腐食・腐敗作用も受けやすいため頻繁にトラブルが起きる。トラブルとしては「下水道が詰まって流れない」のと「雨や大潮の日に下水が逆流する」の2つが多く、下水トラブルの解決を専門とした民間業者も存在している(下水道は公共物なので町が管理責任を負っているが、いかんせん対応に時間がかかるため、急を要する下水のトラブル時にはこれら業者が呼ばれる場合が多い)。
また「下水管から奇妙な声が聞こえる」「下水の詰まりを掃除しに行った掃除夫が帰ってこない」「下水道からアンデッドが現れた」などといった問題が発生する場合がある。こうしたトラブルは普通参事会や自警団に連絡され、ケースに応じた対応がとられる。とはいえ自警団の手に余る事例も多く、冒険者に調査・解決を依頼する場合がほとんどである。
[NPC]
“掃除屋”マルク
人間・男・ソーサラー2・秩序にして善
戦災孤児として両親を失い、町の孤児院で育った彼は長じてソーサラーとしての才能を開花させた。町に育てられた恩返しをしたいと考えていた彼は参事会の門を叩き、なり手の少ない水道維持の職を得る。
普段は掃除夫や職人とともに下水道の維持・管理に当たり、モンスターがらみのトラブル時には冒険者を率いて下水道に潜る。非常にハードな仕事であるが、彼は仕事のひとつひとつを不平ひとつ漏らさずこなしている。町への献身と人当たりの良さから、特に東町の人々に親しまれている。
「やあ、何かお困りですか?」
「我々の仕事ですから、どうぞお構いなく」
戦災孤児として両親を失い、町の孤児院で育った彼は長じてソーサラーとしての才能を開花させた。町に育てられた恩返しをしたいと考えていた彼は参事会の門を叩き、なり手の少ない水道維持の職を得る。
普段は掃除夫や職人とともに下水道の維持・管理に当たり、モンスターがらみのトラブル時には冒険者を率いて下水道に潜る。非常にハードな仕事であるが、彼は仕事のひとつひとつを不平ひとつ漏らさずこなしている。町への献身と人当たりの良さから、特に東町の人々に親しまれている。
「やあ、何かお困りですか?」
「我々の仕事ですから、どうぞお構いなく」
“スコップ男”マドラグ
リザードフォーク・男・バーバリアン2・真なる中立
西町に住むマルクの友人でかつての冒険者仲間。以前マルクに命を助けられて以来マルクと行動を共にし、常人がいやがる下水の仕事を不平ひとつ言わず手伝っている。大きなスコップを器用に使って汚泥を掃除し、時にはそのスコップを斧のようにふるってモンスターを撃退する。
西町に住むマルクの友人でかつての冒険者仲間。以前マルクに命を助けられて以来マルクと行動を共にし、常人がいやがる下水の仕事を不平ひとつ言わず手伝っている。大きなスコップを器用に使って汚泥を掃除し、時にはそのスコップを斧のようにふるってモンスターを撃退する。
'''「マルクの仕事カ? ジゃあ俺の仕事ダ」'''
「心配するナ。オレ、掃除よりこっちのほうガ得意」(モンスターを前にして)
「心配するナ。オレ、掃除よりこっちのほうガ得意」(モンスターを前にして)
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