東方ファイトスレ @まとめウィキ

53スレ第19戦

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tohofight

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だれでも歓迎! 編集


「さあ、紅魔館を木っ端微塵に吹っ飛ばすわよ!」
妙に明るい声でハイライトの消えた目をしたレミィの元に、命蓮寺から二人が駆け付けた。
「さあ、今すぐ爆薬を用意しなさい!」
命令に従わない咲夜を無視して、東方ファイトの指令を受けた二人に命じる。
もちろん通常のファイトであれば何とかして説得を試みる場面であるのだが……
「わかった。レミィは……(はふぅ)……ナズが支えてあげる。ねえ、レミィ……」
ヤンデレの化身になっているナズーリンが、恍惚のヤンデレポーズで応じた。
それを見たレミィは、瞬時に正気を取り戻す。
より深い狂気を目の当たりにして、本能が理性を呼び覚ましたのだ。
だが同時に言い様のない恐怖にも囚われており、正気に戻ったところで命令の撤回が出来ずに居た。
「……待ってくださいナズーリン!貴女が必要なのは、彼女ではなく私です!」
何故か所持している第三の目により、二人の心の奥底まで覗いてしまった星は、
ナズーリンの壊れた心とレミィの怯える心とを同時に救うため、ナズーリンを抱き締めた。
「え……ごしゅじ……あぁ……うわぁぁぁん!」
星の唐突な行動でナズーリンの意識が真っ白になり、
こちらも正気を取り戻すと、己を抱き締める主人を慟哭と共に抱き返す。
「もういいんです、ナズーリン。さあ、命蓮寺に帰りましょう」
「はい……はい……!」
ファイト開始前から錯乱状態にあったナズーリンには、
諸悪の根源である星に突っ込みを入れるだけの余力は無かった。
星の目配せを受けたレミィと咲夜は静かに頷き、紅魔館へと戻って行くのだった。


「さてご主人様、もう騙されません。反省して頂きましょうか」
「待って下さい、ほら、指定ではヤンデレじゃないですか!」
「ええ、ですがもうファイトは終わりました。今の私にデレはありません!」
「ひぃ~っ!」

「お嬢様に協力者など必要ありません、私が一生ついていますから……!」
「……(あれ、これってバッドエンドじゃね?)」


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