日本産地下性ゲンゴロウ類メモ

2018年現在、国内で以下の11種1亜種が確認されている。
ハイバラムカシ以外は関西と四国に分布が偏り、井戸水から得られている。
和名 学名 産地 採集記録・環境
コツブゲンゴロウ科 Noteridae
サイトムカシゲンゴロウ Phreatodytes archaeicus S. Ueno, 1996 宮崎県西都市妻
一ッ瀬川まで1 km以内。
1959年3月、井戸より成虫10頭、2齢幼虫1頭。
トサムカシゲンゴロウ P. sublimbatus S. Ueno, 1996 高知県高知市秦泉寺
久万川まで1 kmほど。
1956年5月~1957年1月にかけて、井戸より31頭。
カガミムカシゲンゴロウ P. latiusculus S. Ueno, 1996 高知県高知市鴨部高町
鏡川右岸。
1958年10月に井戸より1♂。
ウワジマムカシゲンゴロウ P. mohrii S. Ueno, 1996 愛媛県宇和島市伊吹町
伊吹町のどの辺か不明だが、標高20 m。おそらく須賀川からせいぜい300 mほど?
1995年11月~1996年2月にかけて、井戸より21頭。
ムカシゲンゴロウ P. relictus S. Ueno, 1957 兵庫県姫路市、相生市、太子町(町の中心から林田川まで3 kmほど);京都市嵯峨天竜寺(桂川左岸) 井戸より。
ギフムカシゲンゴロウ P. elongatus S. Ueno, 1996 岐阜市長森北一色
長良川から3 km, 木曽川から5 kmくらい?2つの川に挟まれている。
1959年9月に井戸より1頭。
ハイバラムカシゲンゴロウ P. haibaraensis M Kato, 2010 静岡県
大井川河口右岸の吉田公園
公園内花壇散水用の井戸の汲み上げ伏流水より。2009年6~12月の期間で6頭。
ゲンゴロウ科 Dytiscidae
メクラケシゲンゴロウ Dimitshydrus typhlops S. Ueno, 1996 愛媛県宇和島市伊吹町 1995年1月~1996年2月にかけて、井戸より42頭。
トサメクラゲンゴロウ Morimotoa morimotoi S. Ueno, 1996 高知県高知市秦泉寺 1956年8月に井戸より2頭。
オオメクラゲンゴロウ M. gigantea S. Ueno, 1996 高知県高知市秦泉寺 1956年8月に井戸より1♂。
メクラゲンゴロウ M. phreatica phreatica, S. Ueno, 1957 兵庫県太子町矢田部、姫路市、相生市 井戸より。
ミウラメクラゲンゴロウ M. phreatica miurai, S. Ueno, 1957 京都市嵯峨天竜寺、京都府福知山市、兵庫県柏原町(加古川と柏原川周辺の盆地?) 井戸より。

最終更新:2019年01月28日 19:30