まきやまだゆう
CV:海原エレナ
「呼び戻すので御座いますよ、あなたの兄上の御霊をこの世に」
「さあ、少し遠くへ離れましょうか。
今からここには、この世ならぬものが現れますゆえ」
『鏖呪ノ嶼』の登場人物。
数少ない不言名流呪術の継承者にして、稀代の呪術師である女性。
常に人前では垂衣を下ろした花笠を被って素顔を隠し、遍路の巡礼を思わせる白衣と手甲脚絆を身につけている。
昭和29年(1954年)11月28日、
二ツ栗家先々代当主・嘉右衛門が変死した事件を皮切りに次々と家の使用人達が怪死を遂げていく。
二ツ栗菊乃はその原因がかつて、
二ツ栗晴茂殺害の罪を責めた使用人達が報復として
黝ヶ淵の底へ沈めた女・青沼シヅによる“呪い”と看破。
その主要な実行役だった使用人頭の塔婆彦松が死んだ後――
昭和30年(1955年)。
実質的な一族の支配者となった菊乃は、自らを含めた一族存続のために呪いに抗う術を持つ
呪術師を
申仏島へ呼び寄せることを決定。
その呪術師こそが、蒔山太夫であった。
その過去の経歴は全てが謎に包まれていたが、菊乃が呼び寄せた人物というだけあり、その呪詛を操る術は卓越していた。
太夫はこれ以上シヅの怨霊が二ツ栗家の人間に対し、致命的な呪的干渉を行えないよう、島の各所に防禦の為の仕組みを構築していった。
シヅの死亡した地であり、呪いの根源となった黝ヶ淵へ呪詛の進行を防ぐ結界を設けたほか
さらに強大な怨霊と化したシヅと関係の深い“ある人物”の霊を利用し、二ツ栗の屋敷と黝ヶ淵の間――
シヅとも関わりの深い軍神島に、悍ましき姿と性質を有した肉持つ呪霊―“軍神”を創造、呪詛返しの役割を持たせた。
それ以外にも、彼女は一族を存続させる為の手足となる他の呪術師を集めていった。
様々な術法に通じ、人の姿を持ちながらその実、強大な“歪み”を宿す
苦松刑部。
師を失なって、世のすべてを信ずるに値しない“塵”と見下し、“呪殺”稼業にも全く躊躇しない少年・
文鳴啾蔵。
その啾蔵が後年、とある出来事から“因縁”を結んだ元警察官にして破格の“歪み”を宿した男・
吐月完。
長年彼らを用い、時に育てることで、二ツ栗家は呪術師という現実の法では決して裁けぬ武器を手に入れ、
数え切れぬ屍を積み上げながら、令和の世まで生き延び続けてきた。
――しかし、女傑・二ツ栗菊乃は既に老衰により没し、その菊乃が召喚した太夫もかなりの高齢に達していた。
さらに、島の護りを築き上げた太夫は怨霊調伏の為に数年前から山へ籠り、その姿を二ツ栗の関係者の誰もが目撃出来ていない状況が続く。
そんな中で、先代当主・吉延が突然黝い黒髪と海水を体中より吐き出し、祟り殺される寸前にまで至る事態が発生。
48歳となり熟練の術師となった啾蔵や、父の身を案ずる現当主・
珠夜は次第に太夫の生存に疑念を抱き始め―――
彼女が造った結界の護りも何者かに崩されるなど、隠せぬ綻びが生まれ始める中で、事態はさらに混迷の度を極めていく……
- そら(自分の娘孫も含めて)半世紀以上も色々な人間に因縁ふっかけといて最後の最後で一抜けたはできないよねって…… -- 名無しさん (2024-06-28 18:11:16)
- 婆ちゃん中指立てるのはいいけど覚醒した祟り神にボッシュートさせられたのは流石に乾いた笑いしか出なかったよ -- 名無しさん (2024-07-07 01:28:59)
- 共通部終了時の菊乃サンの『どや、これがウチの切り札蒔山太夫見参!』てしているところはひょっとして笑いどころなのでは…? -- 名無しさん (2025-03-01 15:09:28)
最終更新:2025年03月01日 15:09