ワールドメイトの事典
深見青山教祖の〝行状〟
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深見青山教祖の〝行状〟
雑誌
サンデー毎日1993年4月18日号
サンデー毎日1993年4月18日号
徹底追及!心をカネで買う時代【第一弾】
激震スクープ!!セクハラ、暴力、霊視商法…
丸秘フロッピーに封印されていた摩訶不思議教団コスモメイト深見青山教祖の〝行状〟
神さまに仕える者は己に厳しく、高潔でなければならない。それが悩める民から莫大なカネを吸い上げ、女性信者に迫り、諌(いさ)めた幹部のクビを切る……。では、神も天罰を下すしかあるまい。
今、売り出し中の宗教団体「コスモメイト」の深見青山教祖(四二)のあきれた行状に迫る。
ここに一枚のフロッピーディスクがある。
「鬼瓦権太夫」と名乗る人物らが日常生活をレポートふうにつづったもので、それぞれにタイトルがついている。まずはその一つ、「体験レポートポチ、秘書室で大暴れ!」を読んでみると――。
<平成四年十二月四日夜十時過ぎ、ポチが秘書室に出現した(略)この時、ポチが持参したのは、ナタ、斧、巨大な木槌の三点セットである。ポチはスタッフの引き出しをことごとく引き抜き、中の書類などをすべて床の上にばらまいた(略)
斧(おの)をおもむろに取り出し、机という机を叩き壊し始めた。信じがたい光景。この世の地獄である(略)
ポチは最後には何をするかわからない奴だ。これで人間の頭をかち割るなど屁(へ)とも思わない(略)逆上すると絶対に無差別攻撃に出るだろう、と空恐ろしく感じた。攻撃の手は緩められることなく続いた(略)
ポチは「今度は日中に来て、全部カチ割ってやるからな!」と言い残して出ていった。後に残された悲惨な秘書室。一体、御神業とは何なのだろうか……>
最初は野良犬でも暴れたのかと思っていたが、まるで暴力団の殴り込みのようである。
だが、このポチの呼ばれる男、実は今、若者の間で、人気急上昇中の新興宗教団体「コスモメイト」の深見青山教祖だったのだ。
秘書室のあるマンションの住民の話
「夜十一時前、突然、何かを叩くような大きな音がした。赤ん坊が泣きだしたので、苦情を言いに行ったら、男が室内でオノを振るってたんです。男は『一体、何の用だ』と偉そうに言うんでカーッときちゃって。今思うと、あの男が教祖だったんですね」
『玉串料は瞬く間に数千万円に』
コスモメイトは東京都杉並区に本部を置く神道系の新興宗教団体で、一九八五年発足。深見教祖が『神界からの神通力』をはじめ次々と著書を出版。
大々的に広告してベストセラーとなったことなどから注目を集め、現在は全国約百支部、約二万人の信者がいる。
大々的に広告してベストセラーとなったことなどから注目を集め、現在は全国約百支部、約二万人の信者がいる。
深見教祖は兵庫県西宮市出身で、本名、半田晴久。
著書などによると、大本教などの信者経験をもち、霊能力者といわれる橘カオル女史と出会い、本格的な宗教活動に入ったという。「◎(ス)神」という唯一絶対の神の取り次ぎ者として、「六大神通力」と「三百以上の神法」を用い、悪霊を祓(はら)う(救霊師の)最高人物とされている。
さぞ、信者たちは心酔しているだろうと、その声を聞いてみると、いささか事情が違うらしい。
「七年ほど前に子供が原因不明の病気で倒れ、だんだんしゃべれなくなり、どこの病院へ行ってもダメ。藁(わら)にもすがる思いで深見先生のところへ行ったら『親が悪い、住んでいる家が悪い、一族みな徳を積んでいない』とメチャクチャ言われ、都内の家を売って千四百万円払って妻と二人で救霊師になりました。
人のために尽くせば、息子はよくなるかもしれないと、五年間、毎日のように奉仕しましたが、息子はよくなるどころか、逆に全くしゃべれなくなって、五千万円もつぎ込んだけど、奴には単なるカネ儲けでしかなかった。詐欺師ですよ」
と話すのは、都内在住の大手商社の部長代理(四九)。
また、神奈川県内の女性信者もこう憤る。
「子供の体を治したいと六年前、知人の紹介で入会、救霊だ何だで八千五百万円払ったのに効力ゼロ。もともとコスモメイトは中年女性が中心で、屋台骨を支えていたんですが、カネをむしるだけむしられ、後はポイ。
深見教祖は私たちの前で『私は〝七文字〟は嫌いだ。うるさい、すぐ裏切る、カネを出さない』とあからさまにののしる。〝七文字〟とは〝中年のオバさん〟のことなのよ。これで宗教者といえるでしょうか」
〝心の治療代〟が高いのは、いかにも新興宗教らしいが、コスモメイトの場合、
「入会金五千円、会費二千五百円はさほどでもないが、やれ救霊だ、秘法だとカネをとられ、人を救うためと三百万円払って救霊師になれなど、アッという間に何百万、何千万円もとられるんです。
何せ、相談に行ったその日に『あなた、おカネ払えますか』と聞かれるほどで、中にはローン返済のアルバイトのため退学を余儀なくされた学生、退職金や土地などを根こそぎ取られた信者もいます」(四十代の女性信者)
という。
何せ、相談に行ったその日に『あなた、おカネ払えますか』と聞かれるほどで、中にはローン返済のアルバイトのため退学を余儀なくされた学生、退職金や土地などを根こそぎ取られた信者もいます」(四十代の女性信者)
という。
確かに教団のパンフレットを見ると、五万円の怨念救霊から三十万円の総合救霊コースまで、信者の払う金で内容が違うし、秘法でも、
「美人になれる秘法だと、最低の〝言われてみれば、どことなく美しい〟が五千円で、最高の〝天照大御神のような神々しい美しさ〟が五十万円と、その効能はカネ次第なのよ。
信者としては『少しでもご利益の多いほうを受けたい』と思うのが人情だから、どんどんむしられちゃうのよ」(三十代の女性信者)
というから驚く。
というから驚く。
しかも、
「その内容たるや、教祖のようにノリがよくなるサーフィン秘法や神霊美容術、ヂ・エンド秘法(痔治し)、脳ミソ大改造秘法など、後で考えるとバカバカしいものばかり。
皇太子妃が内定した時には、直ちに小和田雅子さん秘法なるものが登場したし、信仰というより商売みたいですね。教祖自身、講演中に歌ったり踊ったり、悪霊のマネはするし、他の講師陣の名前も〝なんだかんだ〟とか〝ずー弁ズ〟などと、まるで吉本興行。
これらは皆、教祖の思いつきというから、どこまでまじめなのか分かりませんねぇ」
とは五十代の男性信者。
こんな具合だから最近、信者の退会が相次ぎ、中には「コスモメイトのやり方は霊視商法、いや、もっと悪どい詐欺だ」
と救霊代金などの返還請求運動を起こした信者なども出てきているのだ。
と救霊代金などの返還請求運動を起こした信者なども出てきているのだ。
『救霊という名のセクハラを提訴』
だが、こうしたユニークな教えや教祖の奇行が〝摩訶不思議教団〟ではすまなくなってきている。
何と〝生涯不犯〟を宣言している深見教祖が、若い女性五人にセクハラを働いていたというのである。
何と〝生涯不犯〟を宣言している深見教祖が、若い女性五人にセクハラを働いていたというのである。
再び、鬼瓦権太夫のフロッピー。
「ポチの計画的犯行の記録」と題されたレポートはこんな衝撃的内容だ。
「ポチの計画的犯行の記録」と題されたレポートはこんな衝撃的内容だ。
<その犯行は、前日の十月二十日から仕組まれていた(略)ポチが女性に手を出す時は、相手は一人。得意の口説き文句『こんなことをするのは君だけだよ』が通用しなくなるからだ。ところが、女性を三人呼び、A子ら二人がうまく逃げたため、体調が悪く寝込んでいたB子を救霊室になっている三〇二号室に布団を敷いて寝かせ、『マッサージをしてあげる』と体を触わりまくった。
お付きの者がいなくなると、すぐその触手はお尻や胸に伸びる(略)霊能者のはずなのに、A子さんが帰ったのも知らず、しきりに『A子を呼べ』を連発していた(略)
ポチはドアに鍵をかけ、B子を襲ったのだ。隣室に控えていたスタッフの知らせで、私たちは三〇二号室に押し入り、B子を〝救出〟した。
「最後は救霊すればいいんだ」とうそぶいていた(略)
私が知らん顔をして「お疲れ様」というと、「いや、やはり僕が直接救霊しなきゃいかん(略)神様からのパイプが降りてきて、B子の御霊が開くんだ」という。
(あはらし、教祖はスケベなことしてれば神は降りてくるのか……)>
(あはらし、教祖はスケベなことしてれば神は降りてくるのか……)>
今度はポルノ映画を地でいくハレンチな内容。ちょっと信じられない気もするが、実際はもっと凄まじかった。
五人のうち、スタッフのC子さん(二八)とD子さん(三一)の二人が三月十七日、「教祖から無理やり胸などを触られるセクシュアル・ハラスメント(性的嫌がらせ)をうけた」として、深見教祖に総額約一千万円の損害賠償などを求める訴えを横浜地裁に起こしたのである。
訴状によると、C子さんは昨年十月十七日の夜、救霊室で、深見教祖が急に「頭が痛い。君の想念が重いんだ、二人にしてくれ」といい出し、スタッフを遠ざけたため、二人っきりになった。
教祖は
「君は三年前に失恋したね、一度、悦(よろこ)びを知ってしまったら寂しいだろう。こっちへ来なさい。僕が慰めてあげよう」と嫌がるC子さんの胸などを触ったという。
「君は三年前に失恋したね、一度、悦(よろこ)びを知ってしまったら寂しいだろう。こっちへ来なさい。僕が慰めてあげよう」と嫌がるC子さんの胸などを触ったという。
D子さんは昨年七月十五日深夜、同じマンションで教団を辞める相談をした際、深見教祖は「君の体調が悪いのは更年期障害のためだ。もっと男性と付き合ったほうがいい」
などと言い、「僕が抱擁してあげよう」とD子さんに飛びつくと、強引にディープキス。さらに、ワンピースを首までまくり、下着に手をかけたというのだ。
「絶対に許せない。私たちのほかにも被害者はいますが、名乗り出ることができずに泣き寝入りしているんです。神さまに仕える宗教者があんなマネをするなんて、ひどすぎます!」
とD子さん、担当の弁護団事務局長も、こう言いきる。
とD子さん、担当の弁護団事務局長も、こう言いきる。
「セクシュアル・ハラスメント」といっても、この被害者二人の場合、もはや『いたずら』のレベルでなく『強制わいせつ』に近い悪質な行為です」
これら被害女性は、深見教祖自身から「神さまからお告げがあった」とスタッフとしてスカウトされており、
「生活や将来のため退職できない弱い立場の人間ばかり狙われたのです」(同・事務局長)
しかも、二人の被害者は今年に入って、コスモメイト側から退職を迫られ、やむなく辞めている、というからひど過ぎるではないか。
しかも、二人の被害者は今年に入って、コスモメイト側から退職を迫られ、やむなく辞めている、というからひど過ぎるではないか。
『教祖の気分次第で殴打、解雇』
だが、被害者は女性スタッフだけではなかった、
今年一月末から二月にかけて、二十人以上の男性スタッフらが次々に経営不振を理由に解雇されたのだ。
クビにされたスタッフたちはユニオンを結成。「解雇は不当」として地位保全を求める訴えを東京地裁に起こした。
クビにされたスタッフたちはユニオンを結成。「解雇は不当」として地位保全を求める訴えを東京地裁に起こした。
が
「解雇の本当の理由は経営不振ではなく、実はあのフロッピーにあるんです」
とユニオン幹部は明かす。
「解雇の本当の理由は経営不振ではなく、実はあのフロッピーにあるんです」
とユニオン幹部は明かす。
さらに、こうもいう。
「あのフロッピーは、実は、いつも深見教祖のそばにいて、その日常を知る三人の秘書たちがひそかに書きためていたレポート、つまり封印されていた極秘文書なんです」
その中にはほかに、
<平成四年十一月、ポチは自宅前で「ワシは人を狂わせ、家庭を狂わせ、神様の御心を成就させるのじゃぞ」と大声で叫んだ>
<平成四年十一月、ポチは自宅前で「ワシは人を狂わせ、家庭を狂わせ、神様の御心を成就させるのじゃぞ」と大声で叫んだ>
といった教祖の一言集や、冒頭の秘書室乱入事件はじめスタッフへの暴行、暴言などが綿々とつづられていた。
「とにかく感情の起伏が激しい男で、機嫌が悪いと突然、訳がわからないことを叫びながら、男性スタッフならステンレス製のお盆で、女性スタッフなら素手で二、三十発、頭や顔を殴打する。
かと思うと、お化けが怖いと秘書の布団にもぐり込んで甘える。その仕草がしっぽを振って、体をペロペロなめる子犬に似ているんで、ポチなんだ」
「本人は夕方まで寝ていて、夜になると活動を始め、突然、事務所に顔を出す。ヒマなもんだから、帰ろうとしているスタッフなどに因縁をつけ、男性スタッフならネチネチいじめ、女性なら
触わりまくる。
触わりまくる。
こちらは『眠るな、働け!そういう時に神が宿る』と言われ、不眠不休で〝奉仕〟させられ、薄給の上に残業手当なし。一分でも遅刻すれば五百円の罰金まで取られる。労基法違反もいいところですよ」
と執筆者たちは口をそろえる。
解雇は、そのフロッピーの存在が教祖側にばれ、逆りんに触れたからなのだ。
そのため、その後三人の秘書に近いとされる幹部やスタッフの解任が続き、その数は五十人以上とも。また、コスモメイトは二月十三日付で、全国の支部にこんな文書を送っている。
「(これは最高幹部の一人)M一派が会員をゴボウ抜きにしようとする陰謀です」
そこには一味として元スタッフと元会員二十人の名前が記されている。もちろん、フロッピー作成者やセクハラ被害者の名もある。
そこには一味として元スタッフと元会員二十人の名前が記されている。もちろん、フロッピー作成者やセクハラ被害者の名もある。
「これは深見の本当の姿を知る人間たちを教団内から追放し、教祖と組織の権力で事実を隠蔽しようとするものだ」
とは何と、本誌が直接取材した元幹部、信者ら四十人の一致した証言なのだ。
とは何と、本誌が直接取材した元幹部、信者ら四十人の一致した証言なのだ。
『教団のカネが流れる神社の正体』
しかしこの深見教祖は、ことカネ儲けのこととなると抜群に頭が働くようである。
前述したアイデア満載の霊視商法、さらに一部スタッフ以外、たとえば救霊師などは信者が務めるため、大半が無料奉仕とは考えたものだ。
前述したアイデア満載の霊視商法、さらに一部スタッフ以外、たとえば救霊師などは信者が務めるため、大半が無料奉仕とは考えたものだ。
若いころの深見教祖を知る宗教法人・大本の幹部の話。
「彼は大学卒業後、一年ほど本部の奉仕者として働いただけで、教義の影響はないはず。信仰心より経営センス、才覚があったと思う。今の姿を見て、なるほどなァと思うねえ……」
実際、コスモメイトの関連企業は数多い。出版社、旅行代理店、占いの喫茶店など。
さらに兄弟関係にある商事会社は学習塾も経営している。
さらに兄弟関係にある商事会社は学習塾も経営している。
最近では教団で総合病院を作ろうという壮大な計画も持ち上がっている。
しかも、コスモメイトは宗教法人ではないのだ。
しかも、コスモメイトは宗教法人ではないのだ。
現在、伊豆の大仁町に「皇大神社」という神社を建設し、法人の認可申請を準備中だが、今は単に信者の集まりとしての任意団体「コスモメイト」と「株式会社コスモメイト」の〝二人三脚〟でしかないのである。
「実は、会費や救霊代金などは玉串料として(株)コスモメイトではなく、また公には何ら認知されていない団体の皇大神社の銀行口座に入金されるんだ。
つまり、神業の主催はすべて皇大神社になっており、形の上では(株)コスモメイトは皇大神社の宗教行事を引き受ける〝イベント会社〟になっているだけ。昨年の純益は六十億円以上だよ」
つまり、神業の主催はすべて皇大神社になっており、形の上では(株)コスモメイトは皇大神社の宗教行事を引き受ける〝イベント会社〟になっているだけ。昨年の純益は六十億円以上だよ」
と明かすのは、経理に詳しい元幹部。こうも言う。
「しかも、皇大神社に入る金は法人申請中との理由で、宗教法人に準ずる形で『非課税』扱いを受けているんだよ」
何?宗教法人でないのに、税金面で優遇を受けているというのか。
税金問題のスペシャリストの話。
「宗教法人申請中の教団は法人税法上の〝人格なき社団〟にあたり、玉串料のような非収益事業は原則として非課税だ」
「宗教法人申請中の教団は法人税法上の〝人格なき社団〟にあたり、玉串料のような非収益事業は原則として非課税だ」
国税局幹部の話。
「詳細には言えないが、皇大神社が税金面で優遇措置を受けているのは事実だ」
「それをいいことに、深見教祖は皇大神社などの金を、月一回の海外旅行や日々の飲み食いなどに使っている。深見教祖が住んでいるとされる豪邸も、名目上はコスモメイトの研修所なんだよ」
と、元幹部。
「詳細には言えないが、皇大神社が税金面で優遇措置を受けているのは事実だ」
「それをいいことに、深見教祖は皇大神社などの金を、月一回の海外旅行や日々の飲み食いなどに使っている。深見教祖が住んでいるとされる豪邸も、名目上はコスモメイトの研修所なんだよ」
と、元幹部。
また、
「実はいま、深見教祖が一番恐れているのは皇大神社の法人申請が却下されることなんだ。将来計画が潰(つぶ)れるし、何年にも遡(さかのぼ)って税金がかかってくる可能性が大きいからね」
と明かす。
「実はいま、深見教祖が一番恐れているのは皇大神社の法人申請が却下されることなんだ。将来計画が潰(つぶ)れるし、何年にも遡(さかのぼ)って税金がかかってくる可能性が大きいからね」
と明かす。
静岡県庁学事課の話。
「まだ正式な申請は受け付けておらず、事前相談の段階。それも布教活動の写真や会員名簿などの資料不備で、これまで三回却下している。最近は怪情報も入って来てるしね……」
との話も気になるところだ。
「まだ正式な申請は受け付けておらず、事前相談の段階。それも布教活動の写真や会員名簿などの資料不備で、これまで三回却下している。最近は怪情報も入って来てるしね……」
との話も気になるところだ。
セクハラに暴力、霊視商法、そして不当解雇……。
これだけ問題が噴出しているのだから、ここはぜひとも深見教祖の話を聞かねばなるまい。
だが、コスモメイト側は、
「深見教祖は神業中で、連絡が取れないし、もともと四十五歳まではマスコミに出ない方針だから」
として、広報担当者の小島宇平氏を通じて、次のようなコメントを出してきた。
「深見教祖は神業中で、連絡が取れないし、もともと四十五歳まではマスコミに出ない方針だから」
として、広報担当者の小島宇平氏を通じて、次のようなコメントを出してきた。
「女性と暴力の件については、そのような事実は一切ありません。セクハラ、解雇問題は裁判で明らかにしたい」
また、皇大神社の存在や経理面についても、
「現在、申請中であり、具体的に進展してから明らかにしたい。何をもって不明朗といわれるのかが理解できない」
と回答している。
「現在、申請中であり、具体的に進展してから明らかにしたい。何をもって不明朗といわれるのかが理解できない」
と回答している。
この事態を深見教祖は、自分の〝霊能力〟で切り抜けることができるだろうか。
元幹部がこうささやく。
元幹部がこうささやく。
「莫大な利益がどう流れているかを調べると、意外な事実が出てくるはず。国税当局も注目してますよ」
(以下次号)
(以下次号)
本誌はこれまで、オウム真理教や幸福の科学、本覚寺など、宗教団体のさまざまな問題を取り上げてきた。
ワラをもすがる思いで神仏を信じ、なけなしのカネをむしり取られてきた市民、宗教法人に対する優遇税制の陰で、捻出される巨大な裏金……。
そこにはバブル経済に浮かれ、札束で頬を叩いて土地や株、美術品を買いあさった後、今度は悩める心の救済までカネで買おうとする姿勢がチラチラする。
そして、それに群がる闇の紳士たち、本誌は、すでに世の中に蔓延している「心をカネで買う時代」を、徹底追及したい。
本誌・湯浅啓/福島利行/広野伊佐美