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ミセス・パッカード

名前:Mrs. Packard
デビュー:『アトランティス 失われた帝国』(2001年)

概要

アトランティス*探検隊のメンバーで通信士を務める高齢の女性。本名はウィルヘルミナ・バーサ・パッカード。

マイペースで皮肉屋で、業務用の通信設備で友人のマージと雑談する困った一面もある。意外にも恋多き女性で、少なくとも11回の結婚歴がある。

親は旅芸人であり、16歳の時にフローラ・ドーラ・ガールズに参加。エキゾチック・ダンサーとして2シーズンに渡ってツアーを行った。1870年6月にアメリカ騎兵隊のデニス・ホワイトヘッドと結婚したが、1871年2月に死別した。

1871年5月、ペンシルベニア州*議会議員グローバー・トルーマンと再婚するが、6月にトルーマンの重婚が発覚。トルーマンは逮捕され結婚は無効となった。その後、彼女はウェイトレス、ダンスホールガール、お針子などの仕事を経験するが、最も関心を持ったのは電子通信機器の分野だった。

1875年7月から11月まで、マーロン・ルーミス博士の研究助手として働いており、愛人でもあったと言われている。ガルバノメーターを開発し、ルーミス博士の助けを借りてヘルツ波応用の概念を確立した。その後、1876年から1888年の間に6人もの夫と結婚。1888年、振動電話を開発したネイサン・スタブルフィールド博士の助手を務め、1891年には彼と結婚。1893年には離婚し、チチェスター・ベル*と結婚したが、間もなく離婚しているという。

1898年から1901年にはグリエルモ・マルコーニと旅をしながら仕事をし、12月の大西洋横断放送に貢献した。1902年から1904年には、ビクター・トーキング・マシンの研究員として勤務し、ソディオン非再生型検出器を開発。1903年にはボーナイト可動式カップ・パーキオン検出器を開発し、1904年から1907年にかけてはアットウォーター=ケント社でラダックのR-4型再生回路の開発に貢献。オルソソニック回路の特許を取得した。1907年から1912年にはマグナヴォックス社に勤務してAC-3-C電池を開発した。

1907年にはベル空中実験協会でカーティス・パッカードと出会い結婚するが、1912年にまた未亡人となった。1914年時点では、通信事業部の研究開発部長を務めている。

歴史

ミセス・パッカードを思いついたのはドン・ハーン*。女優のリリー・トムリンをイメージしてヘビースモーカーのキャラクターとして考案された。当初は悪役でもないのに終始喫煙しているキャラクターに対して懸念の声もあったという。

皮肉屋の性格であり、声は女優のフローレンス・スタンリーが担当。続編『アトランティス 帝国最後の謎』が遺作となった。

エピソード

アトランティス 失われた帝国

サディアス・サッチプレストン・ウィットモアの資金援助のもと、「羊飼いの日誌*」を発見するためにアイスランド*への探検隊へと向かった。ローク司令官を筆頭にした各部門のスペシャリストであるヘルガ・シンクレアヴィニー・サントリーニドクター・スウィートモールクッキー・ファーンズワース、ミセス・パッカード、マニュエル・ラミレスとともに、羊飼いの日誌は見事発見された。

1914年、サディアス亡き後、ウィットモアはサディアスの孫である言語学者マイロ・サッチに羊飼いの日誌を託し、今度はアトランティス発見のための探検隊を発足する。マイロはかつてサディアスとともに日誌を発見したメンバー(引退したマニュエルの代理は娘のオードリー・ラミレス)と合流し、探検に出発する。探検隊はアトランティスの入口を守る伝説の生き物をやり過ごして進むが、200名いたメンバーのおよそ9割が犠牲になってしまう。

一行はアトランティスを求めて陸路を進み、最初は浮いていたマイロも仲間と打ち解け始める。マイロは羊飼いの日誌にページの欠落があることを気にしていた。ある晩、マイロの不注意でホタルのような生き物に光を向けてしまったことで野営地は火事となり、メンバーは火口に落ちてしまう。一行はアトランティスに到着し、海底に沈んだと思っていたアトランティスが繁栄した都市であることを知る。アトランティスの王女キーダから歓迎を受けるが、王カシュキム・ネダクからは立ち去るように言われてしまう。

マイロとキーダは互いの世界の知識を共有し、仲良くなる。彼女と話すうちに、マイロはアトランティス人が過去の大洪水以来、文字が読めなくなったことを知る。マイロがアトランティス語を読めることを知ったキーダは、母が洪水の際に消えた謎が解けるかもしれないと期待する。しかし、ローク司令官と仲間たちが本性を現し、キーダを捕らえてクリスタルを要求する。ロークは羊飼いの日誌から重要なページを抜き取っており、王を殴り倒すとマイロを脅してアトランティスの心臓*へと向かう。そこではキーダがクリスタルに導かれ、クリスタルと一体化してしまう。ロークとヘルガと隊員たちはクリスタル化したキーダを連れて地上へ戻ろうとするが、オードリー、ヴィニー、スウィート、クッキー、モール、パッカードは反旗を翻し、マイロとともに残る。

王は「国の危機になるとクリスタルは王家の者を生贄にして強力なエネルギーを発揮する」という。かつて王がこのエネルギーを戦争に使おうとしたため、クリスタルの怒りを買い、洪水が起き、識字能力を奪われたという。王から最期に国を託されたマイロと仲間たちはキーダと見つけた戦闘機に乗り込み、キーダを取り戻すためにロークたちを追う。ロークとヘルガが仲間割れし、追いついたマイロはクリスタル化したキーダのエネルギーでロークをクリスタルのモンスターへと変える。ヘルガは力尽き、クリスタル化したロークはプロペラで粉砕する。

戦いによってアトランティスの入口にあった火山が活動を始め、大陸にマグマが押し寄せるが、巨大な石像たちがクリスタルの力で目を覚ました巨大な石像たちが大陸を守った。キーダは亡き父の跡を継いで女王となり、マイロは仲間たちを見送り、彼女とアトランティスに残ることになった。

地上に戻った仲間たちはウィットモアに旅の成果を報告し、アトランティスで見たものを口外しないことに同意した。ウィットモアにはマイロから感謝の手紙が贈られ、そこには「祖父と二人から」と記されていた。

アトランティス 帝国最後の謎

キーダと結婚しアトランティスの王となったマイロのもとにかつての仲間たちが訪れる。

3つの事件が終わり、キーダは父がアトランティスを世間の目から隠す判断をしてきたことについて考え直し、アトランティスを再び地上へと蘇らせることを決意した。

その他

ハウス・オブ・マウス ミッキーとディズニーのなかまたち*』の「グーフィーのおてつだい」では、クラブのハイテク機器に興味を示していた。

ワンス・アポン・ア・スタジオ 100年の思い出』では、最後の記念写真の場面のみに登場する。

登場作品

2000年代




2020年代




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キャラクター
最終更新:2024年12月05日 00:49