ヘルガ・シンクレア
概要
ドイツ*のフランクフルトで米陸軍少佐アレクサンダー・シンクレアの娘として生まれた。幼い頃か各地を転々とし、様々な文化に触れて育った。マンハイム(1887年~1889年)、シュトゥットガルト(1889年~1892年)、鳥居駅(1892年)、ヴィチェンツァ(1892年~1893年)、キャンプ・ザマ(1893年~1894年)、龍山(1894年~1897年)、アバディーン試験場(1897年~1901年)など。
4歳の時には抜群の運動神経を発揮し、母親からはダンサーの道を期待されていた。父や弟たちの影響で格闘技を習い、17歳で
ローク司令官と出会い、銃器や戦術を学んだ。ロークは彼女の技術を高く評価し、秘密工作員としての才能を見出した。
1907年、クリストファー・ジェンキンス米陸軍少尉と結婚するが、翌年に死別。1911年4月、ローク司令官の推薦でウィットモア・インダストリーズとコンタクトを取り、1911年12月5日に
プレストン・ウィットモアのボディーガード兼運転手となる。
ヘルガのデザインはコミックに登場する格好いい女性であり、そのアニメーション・スタイルを強調するためにパリのスタジオが専属でアニメーション化を手掛けた。他のキャラクターはすべて
バーバンク*でアニメ化されていたため、整合性を取るのに細心の注意が払われた。
エピソード
1914年、サディアス亡き後、ウィットモアはサディアスの孫である言語学者
マイロ・サッチに羊飼いの日誌を託し、今度はアトランティス発見のための探検隊を発足する。マイロはかつてサディアスとともに日誌を発見したメンバー(引退したマニュエルの代理は娘の
オードリー・ラミレス)と合流し、探検に出発する。探検隊はアトランティスの入口を守る伝説の生き物をやり過ごして進むが、200名いたメンバーのおよそ9割が犠牲になってしまう。
一行はアトランティスを求めて陸路を進み、最初は浮いていたマイロも仲間と打ち解け始める。マイロは羊飼いの日誌にページの欠落があることを気にしていた。ある晩、マイロの不注意でホタルのような生き物に光を向けてしまったことで野営地は火事となり、メンバーは火口に落ちてしまう。一行はアトランティスに到着し、海底に沈んだと思っていたアトランティスが繁栄した都市であることを知る。アトランティスの王女
キーダから歓迎を受けるが、王
カシュキム・ネダクからは立ち去るように言われてしまう。
マイロとキーダは互いの世界の知識を共有し、仲良くなる。彼女と話すうちに、マイロはアトランティス人が過去の大洪水以来、文字が読めなくなったことを知る。マイロがアトランティス語を読めることを知ったキーダは、母が洪水の際に消えた謎が解けるかもしれないと期待する。しかし、ローク司令官と仲間たちが本性を現し、キーダを捕らえてクリスタルを要求する。ロークは羊飼いの日誌から重要なページを抜き取っており、王を殴り倒すとマイロを脅して
アトランティスの心臓*へと向かう。そこではキーダがクリスタルに導かれ、クリスタルと一体化してしまう。ロークとヘルガと隊員たちはクリスタル化したキーダを連れて地上へ戻ろうとするが、オードリー、ヴィニー、スウィート、クッキー、モール、パッカードは反旗を翻し、マイロとともに残る。
王は「国の危機になるとクリスタルは王家の者を生贄にして強力なエネルギーを発揮する」という。かつて王がこのエネルギーを戦争に使おうとしたため、クリスタルの怒りを買い、洪水が起き、識字能力を奪われたという。王から最期に国を託されたマイロと仲間たちはキーダと見つけた戦闘機に乗り込み、キーダを取り戻すためにロークたちを追う。ロークとヘルガが仲間割れし、追いついたマイロはクリスタル化したキーダのエネルギーでロークをクリスタルのモンスターへと変える。ヘルガは力尽き、クリスタル化したロークはプロペラで粉砕する。
その他
『アトランティス 失われた帝国』の続編では、サイボーグ化して蘇ったヘルガが悪役として登場する予定だったが、採用されなかった。
登場作品
2000年代
2020年代
声
最終更新:2024年09月09日 10:37