ロデュウ

概要

第179話にて初登場した魔物の子。
蝙蝠のような翼を持ち、長髪でガタイの良い青年男性のような風貌をしている。
ファウード解放後に奪い取る事を目論んでリオウに協力する中の一人であり、初登場時にはレインを、第188話ではウォンレイを引き入れるために行動を取っている。
その後、ファウード復活直後の第209話ではリオウ目掛けてキースと共に攻撃を放っているが、キースファンゴギャロンの協定に彼も参加していたのかは不明である。

第245話ではジェデュンと共にコントロールルームを守る魔物として、特別大きな力をゴデュファの契約によって与えられて登場。
清麿復活までの間はその圧倒的な力を見せつけたが、復活した清麿とガッシュ・ベルには惨敗。
ある意味伝説となった第256話では「ザケル」「ザケルガ」「テオザケル」連打によって黒焦げにされる。

第267話で立ち直り、再びガッシュ・ベルサイドと戦闘開始かと思いきや、プライドの高い彼はゼオンの命令に反逆してゼオンを攻撃。
ゴデュファの契約によって入り込んだファウードの細胞が彼の体を破壊し始めるが、それでも攻撃を継続し、パートナーのチータに熱き言葉を残す。
そしてパピプリオが機転を利かせて、本を燃やす事でロデュウは死ぬ前に魔界に帰れるという状態を作り、ディオガ・ラギュウルを放って魔界へと帰って行った。

レインを勧誘しようとしていた際の描写及び第296話のパピプリオの独白から、パピプリオを「子分」にしていた事が確認できる。
しかし、どのような経緯で親分・子分の関係となり、どのような関係が築かれていたかは描写されていないため不明。
第179話~第180話でルーパーが「私達が逃げれば、「あのお方」にひどい目にー!!!」と叫ぶなど酷く怯えられているのであまり良好な関係には見えない一方、ゼオン戦ではとても慕われている様子もある。

+ なお、アニメ版では…
アニメ版では第140話でウォンレイの最後の相手の役回りを与えられた。
このアニメオリジナルシーンに由来するカードがウォンレイVSロデュウ《最後の鉄拳》である。
その後、第142話で「リィエンに化けたザルチム」を人質として連れてガッシュ・ベル達の前に再登場するのだが、あっさりと看破された上にチータにも見放され、更にはザルチムリオウにも「無能で弱っちい奴」扱いされて魔界へと送還される。

当時、原作は作者の怪我のため「数の鉄扉の部屋」で連載を停止しており、加えてアニメ放送期間も残り少なかったためか、大幅に展開が変更されていた。
そのためアニメオリジナル展開も致し方ない事なのだが、原作での彼のカッコいい最期と比べるとあまりに残念な幕切れである。

ガッシュTCBにおいては術の性能が高めという傾向が強く、中でもS-410 ディオガ・ラギュウルS-540 ディオガ・ラギュウルは格段に強力。
パートナーのチータ《費用対効果》は術が無効にされた時にMPが帰ってくる効果を持っているので、大技を使う事に長けた魔本が組める。
小・中規模の術カードも粒揃いなので、採用するカード次第で魔本狙い(かばえない攻撃)のビートダウン魔本も、魔物破壊系のコントロール魔本も構築可能。
魔物破壊を狙う場合には《邪な誘い》で除去を加速させたり、《去るものは死》で蓋をするといった「魔物の効果」の活用も見込める。

一方で、術サポートやMP補給を行う「魔物の効果」は持ち合わせておらず、術主体という方向性とはやや噛み合わない。
更に通常の魔物カードの効果は「特定の状況でのみ有効」というものが目立つので、効果が有効でない相手にはVS魔物に切り替える事もできるように魔本を構築したいところ。

「ディオガ・ラギュウル」が第1の術扱いされている事は、ガッシュTCBを知る人からよくネタにされる。
これはS-410 ディオガ・ラギュウルにもあるように、ガッシュTCBでは術の番号が不明な術は基本的に「原作で登場した順番で番号が振り当てられた」ためである(リオウファンゴなど例外もある)。


代表的なカード

魔物カード

MP3で「相手がこのターン中にカードの効果で場に出した相手の魔物1体」を、自分の場に移すか、捨て札にするかを強いる事ができる。
比較的低コストでの奪取または除去が可能。
とはいえ「相手がこのターン中にカードの効果で場に出した相手の魔物」という条件に加え、自分の場にも空き枠が必要になるのでしっかり役立てられるように意識的なコンボ構築が求められる。
また、相手が「捨て札にならない」効果を使用している時に《邪な誘い》を使用した場合の処理は裁定不明の問題となっているので、当日裁定にも注意して使うようにしよう。

相手のMPが8以上なら、「使用を宣言する→」で相手の魔本を1枚めくる事ができる。
お互いのターンで使用できるのでMPを貯め込むタイプの魔本に刺さるカード。
ただし、相手に依存する部分がある上、魔本めくりメタ効果の対策は必須。
MPを直接減らす事もできないので、「MPを貯め込むタイプの魔本」の対策を主目的とするなら他の候補との使い分けもよく考えて選択したいところ。

MP2で相手の場の「バトル攻撃」アイコンを持つ魔物の数と同じ枚数、相手の魔本をめくる事ができる。
魔本めくりによる格闘効果メタカード。
お互いのターンで使用可能だが、コストとしてMP2が掛かる上に、めくる枚数は相手依存(格闘効果を使わない相手には無力)、攻撃を止める事自体は不可能と癖はやや強め。
使いこなすのは難しいカードだが、環境をしっかりと読んだ上で、尚且つ「ロデュウである事」が重要な場合には採用を検討できるか。

「相手のカードを魔本に戻す」効果を無効にし、戻すはずだったカードは相手の効果にかかわらず捨て札となる、「使用を宣言する→」で使えるジャマー効果。
バディオス《回収》E-099 手をつないで・・・等を対策できるカード(前者は飛行状態対策が必要)。
対象はやや狭いものの、該当するカードは上級者御用達のカードなので、痛烈に刺さる事が期待できる。

VS魔物カード

場にある限り、相手は相手自身の魔本のページを戻せなくなり、この効果は「魔物の効果を使えない」ときにも使える。
相手の魔本もどしを対策できる上、自分のE-243 to be continuedとコンボ(自分のカードでも「相手に行わせる」効果のため封じられる)もできる。
ロデュウの魔物カードの中では一際扱いやすい効果を持っているため、通常のロデュウの魔物カードの効果が腐った際に入れ替える目的でも魔本への採用を検討したい。
勿論、初めからこのカードを出す目的で魔本を組むのも良い。

ウォンレイ【ラストVS】を持っており、場にあると相手はVS魔物を場に出せなくなる「魔物の効果」を持つ。
ウォンレイ《愛のために》《この笑顔を...》を筆頭に環境で活躍する魔物なので、VS魔物の性質による除去及び、【ラストVS】による封印が非常に強力なカード。
後出しでウォンレイ除去を狙うなら、E-056 およしになっておとのさま等で「捨て札にならない」効果を対策した上で出せるようにしておこう。
VS魔物を出せなくなる「魔物の効果」が刺さるかは相手次第だが、魔物破壊魔本や一部のVS魔物をエースとする相手には刺さる可能性が高い。
ガッシュ・ベル等の「VS魔物で除去されやすい」という魔物と組むのも手だろう。

パートナーカード

場にある限り、自分の術が相手の効果で無効になると、そのコストとして払ったMPが戻ってくる。
自分の術であれば攻撃・防御・非バトルいずれの場合も適用される上、ロデュウ以外の術に対しても適用される。
高コストの術が無効にされてもMPを回収して次に繋げられるので、術重視の魔本であれば保険として入れておいても損はないだろう。

自分のエンドフェイズ時、このターンに自分が攻撃をしていなければMPを2増やせる。
自分のターン限定とはいえ、カードを消費せずに一度に2増やせるので補給ペースは悪くない。
ただし、ロデュウ以外・術以外の方法も含めて「自分が攻撃をしていない事」が条件となるので、術を使いたいロデュウとはややミスマッチか。
使うのであれば、MPを貯め込んで一気に放つ魔本構築にしたいところ。

術カード

―第1の術「ディオガ・ラギュウル」
MP8で魔力+7000・4ダメージの攻守両用術で、「この術のダメージをかばった魔物は捨て札になる」効果と「かばわれた時に2ダメージの追撃を行う」効果を併せ持つ。
「4ダメージを魔本で受ける」か「魔物を犠牲にしつつ追撃を受けながらもかばう」かの選択を強いる事ができる。
相手に大きなプレッシャーを与えられる攻撃なので、使うなら複数回の使用も視野に入れて魔本を構築しよう。
なお、かばった魔物が捨て札になる効果はあくまで「効果」なので、「捨て札にならない」効果は対策しておこう。

【封印解除】を持つMP7で魔力+7000・3ダメージの攻守両用術で、「この術のダメージをかばった魔物は捨て札になる」効果と「捨て札にならない効果がかけられた魔物でかばえない」効果を併せ持つ。
ダメージの値はS-410 ディオガ・ラギュウルに劣るものの、後者の効果で「捨て札にならない」効果を自前で対策できる点が強味。
これにより「魔本への3ダメージ」か「魔物1体の犠牲」の選択をほぼ確実に強いる事ができる。
とはいえ、相手に選択権がある事に変わりはないので、どちらが選ばれても良い状況を作って使おう。

―第2の術「ガンズ・ラギュウル」
MP4で魔力+4000・1ダメージを3回与える攻撃術で、この術のダメージは増やす事も減らす事もできない効果を持つ。
MP4で3ダメージという悪くないコストパフォーマンスに加え、連続ダメージなのでかばうのも容易ではない。
積極的に魔本を狙って攻撃するなら採用したい。

1ターンに2回まで使用可能な、MP1で魔力+2000・1ダメージの攻撃術。
コストパフォーマンスはS-411 ガンズ・ラギュウルよりも勝るが、1枚辺りのダメージ量では劣るカード。
こちらはダメージを増やす事ができるのでコンボで使うのも手。
逆に相手からダメージを減らされる可能性もあるので、S-411 ガンズ・ラギュウルとの使い分けは入念に考えたい。

―第3の術「ラギュウル・ロスド」
MP2で魔力+3000・2ダメージの攻撃術で、魔力4000以下の魔物でかばえない効果を持つ。
MP対ダメージは及第点のコストパフォーマンスを持ち、条件付きだがかばえない効果があるおかげで扱いやすい。
魔力を下げるカードとコンボし、より確実にかばえない効果を狙っていくのも手。

MP2で魔力+2000・2ダメージの攻撃術で、「このダメージを魔物でかばうとき、その魔物に重ねられた魔物カードを一番下の1枚を残して捨て札にする」効果と「捨て札にならない効果がかけられた魔物でかばえない」効果を併せ持つ。
捨て札にする効果はS魔物や変身系魔物の対策になるが、相手次第であり、一番下のカードは残すという事からも不安は残る。
どちらかといえば後者の効果に注目したいところ。
相手の場にウォンレイ《愛のために》キャンチョメ《僕が守るんだ!!》がいれば常にかばえない攻撃となるので、そういったカードが多い環境と読むならメインの攻撃手段として良いだろう。

―第4の術「ギガノ・ラギュウル」
MP3で魔力+5000・3ダメージの攻守両用術。
コストパフォーマンスはロデュウの術の中で最高品質だが、効果を持たない単発ダメージ術なので使いどころを見出すのは少々難しい。
基本的には、条件はあるがかばえない効果を持つS-412 ラギュウル・ロスドS-542 ラギュウル・ロスド、コストパフォーマンスは若干落ちるが普通に撃ってもかばう貫通が見込めるS-411 ガンズ・ラギュウル辺りを優先した方が良い。
このカードを使うのであれば、そのコストパフォーマンスを有効活用しつつE-013 ナオミちゃん等でかばうを封じて使う事が求められるだろう。

MP2で魔力+3000・2ダメージの攻撃術で、このターン中に場に出た相手の魔物がいればその中の1体にもダメージを与えられる効果を持つ。
「このターン中に」なので自分のターンに出された魔物に限定される上、中級術なので序盤の展開が行われているタイミングでの使用も見込みにくい。
ダルモス《密告》等とのコンボできなくはないが、基本的には他の術を優先すべきだろう。

―第5の術「ギロン・ラギュウル」
MP5で魔力+5000の相手魔物全てにダメージを与えられる攻撃術で、この術のダメージを受けた魔物に付いているパートナーは捨て札になる効果を持つ。
コストはやや高いが全体攻撃が可能なので、ダメージによる魔物破壊を狙う事ができる。
全体攻撃としては珍しく「中級術」なので比較的早いタイミングから仕掛けやすいというのが大きな特徴。

MP5で魔力+5000・3ダメージの攻撃術で、術を使う時に相手魔物1体を選び、このバトル中その魔物の「魔物の効果」か術でしか相手は防御できなくなる効果を持つ。
防げるのは防御だけなので、術を無効にする等の「防御以外の効果」や「かばう」は防ぐ事ができない。
MP5を投じて使うには心許ないと評さざるを得ないだろう。

相性の良いカード

ロデュウ主体の魔本は、基本的には術による攻撃がメインとなる。
コストが軽めの術も少なからずあるが、それでもMPを使う事になるので扱いやすいMP補充系のカードを積んだり、ガッシュ・ベル《金と銀》等で継続的に補充といった策を用意したいところ。

魔物破壊に寄せるのであればデッキタイプ/コントロールも参照。
ダメージによる捨て札狙いであれば、S-414 ギロン・ラギュウルS-098 サイフォジオビクトリーム《おかわりだ!》で再利用して、一気に畳みかけるのも面白いだろう。

アタッカー役の魔物にはよくある事だが、相手からの妨害を防ぐ手立てはほぼ持っていないので、必要に応じて味方魔物やイベントカードにサポートを任せたいところ。
特にMPを貯め込んで使う魔本構成にする場合だとMP枯渇系の効果に弱いので対策を重視しておきたい。
扱いやすいメタカードについてはデッキタイプ/スタンダードを参照。

関連カードリスト

+ 魔物カード
―魔物カード
―VS魔物カード
+ パートナーカード
―パートナーカード
+ 術カード
―術カード

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最終更新:2024年07月07日 17:16