基本情報
略歴
ラ・ディアス帝国の若き将軍、皇室の血を引きながら兵士達と共に生活を送り、人望も厚い。
長年をかけて自らの派閥を完成させているが、その胸の奥には帝位簒奪の野心があり、その準備を着実に進めていた。
1737年、
ノアルスの戦いでは、戦いこそ
ガルゾーマ、
シャラダンの魔王連合に敗れるが、
ストライア、
クリスアーノと共に更なる罠を見抜き、それ以上の損害を出さずに本国への撤退を決意している。
ただ、既にこの時点で将来の政変を意識していたとすれば、彼の説得によるすばやい撤退は「自分たちだけは生還し、未だ戦場にいた皇帝
ロンディーナは戦死しても構わない」という考えがあった為ともとれる。
ノアルスの戦いの大敗によって
ガルゾーマへの復讐に燃える
ロンディーナは、
ヴァン・フレイ国に乗せられる形で
フェローラ国に進軍しようとする。
このときスレイナは出兵反対側についたが、それでも皇帝は出兵し、そして敗北するだろうと彼は見越していた。それにより皇帝の権威は失墜し「出兵反対」だった自分の立場は強化されるところまで考えていた。
1738年、
ラ・ディアス帝国の南方制圧の総指揮を任されるが、この遠征において皇帝の暴走から
バスティの虐殺が行われ、それに対する反発を鎮めるため、更なる遠征が行われる。
だが、これらは全てスレイナが裏で操っていた皇帝
ロンディーナの評判を地に落とす策略であった。
長年かけて行われた策謀によって皇帝の権威は地に堕ち、スレイナは「民衆救済」という最高の旗印を手に入れて堂々とクーデターを起こし、
ロンディーナを処刑した。
この時、真相を知ってしまった
マルキィ、
フローラ、
ボーンには密かに追手を送り、
ボーンは討ち取るが、
マルキィ、
フローラは国外に取り逃がす。
謀略によって手にした帝位だが、元々彼には皇帝の地位を勤め通す自信があった為、その後の治世には才能を発揮する。
六界連合軍による
ルーイガルド遠征の話を持ちかけられた時は、新たな植民地を得る機会と主力部隊を送り込んだ。
しかしこの遠征で多くの将兵を失い、戦いには勝利したものの期待していた植民地が一切得ることができなかったことから、かつて自分が行った策略の如く自身の権威を失墜させる。
国内に蔓延しはじめた不安を解消するべく、スレイナは更なる版図拡大を目指して北への進軍を開始した。それまでは民衆に富を与える為の戦いを繰り広げてきた彼も、この時から完全に征服者としての戦いしか行わなくなり、この戦いが長引いたことから、7人の将軍が同時に反乱を起こす「
七騎士反乱」が勃発する。
今度はこの乱を制圧する為に戦うが、泥沼の戦局となり、混乱の中裏切った部下によって殺害された。
人物
- 黒衣将軍と呼ばれているが、馬で移動する時、彼は常に黒いマントを翻していた為である。
関連項目
最終更新:2024年06月29日 14:12