基本情報



略歴

ラ・ディアス帝国の将軍。
決して無能ではなかったが有能とも言えず、綺羅星の如く人材の集まるラ・ディアス帝国においては意見を述べてもほぼ聞き流される末席にいた。
ムストア湾海戦には数合わせとして参陣するが、この戦いではフェローラ国軍の防衛にあって撤退を余儀なくされる。
帝国の南方制圧においても、同期のフローラには重要な任務が与えられたが、マルキィは本国の留守番であった。

そんな自分を高く評価してくれたスレイナの期待に応えようとしたが、そのスレイナは政変を起こして皇帝の地位を狙う者だと知ってしまう。
現皇帝ロンディーナが行ったバスティの虐殺のこともあり、帝国をよりよくする為の政変だと説かれたマルキィは、彼の政変に協力しようと考え始めていた。
しかし、その虐殺事件そのものが皇帝の評判を落とす為にスレイナが仕組んだことだと知ってしまい、フローラと共に彼の元を去る。

ヴァン・フレイ国へ向かう筈だったが、追手から逃れるうちにフローラと離れ離れとなってしまい、ようやく乗り込んだ船がたどり着いた先はアルビス国であった。
後ろ盾もなく、その日の食事にも困った状態でサヌア達と出会い、以後行動を共にすることとなる。
サヌア傭兵団のマスコット的な位置でありながらも自身の使命を全うしようとスカルオーネの戦いに参戦するが、目の前で一方的に打ち倒されるリヴォル帝国軍を見て、かつてのバスティの虐殺のトラウマを思い出してしまう。
リヴォルの戦いにも参戦し、リヴォル帝国の終焉を見届けると、サヌア達と共にアルビス国からヴァン・フレイ国へ渡航、かつての同僚だったフローラが既にこの国で確たる地位を築いていたことに少なからずショックを受けるが、自分の進むべき道はサヌア傭兵団と共にあると考え、リーズライディの戦いにも傭兵団として参戦した。

六界連合軍によるルーイガルド侵攻作戦がはじまると、カティアの戦いハイネスブルの戦いカスタリアの戦いに参戦。
連合軍が陸路、海路へ別れた後は、海路側の所属となり、グラドリア上陸作戦においては想像以上の苦戦を強いられながらもベレル国上陸に成功すると、ルーティス砦攻略戦にも参戦してベレル国陥落に貢献する。

この頃、六界連合軍の軍師的存在であったエリシアストライアの間に互いの疑心が生じ、既に信頼関係はなくなっていた。
そのため、エリシアは密かにロリスザードや、この頃急激に成長していたマルキィに相談を持ちかける様になっていた。
マルキィは、決して六界連合軍の軍師になることはなかったが、エリシアロリスザードも彼女の分析は評価し、策を立てさせるのではなく、自分達の立てた策を第三者視点で冷静に見てくれる役割を彼女に期待していた。

ランクヘン国と間で行われた和平会談エマルゲートの会合においては、六界連合軍の代表者の一人として出席するという大役を果たすほど成長していた。
陸路、海路部隊が合流し、ビアスコア帝国を降伏させた後はフェルトビーン帝国に進軍。
この頃からサヌアとは互いに想い合う関係となり、自分に自信を持ち始めた事から傭兵団の軍師として覚醒すると、エイクレア攻略戦ゲルトエルトの戦いを経て、17328年8月、両軍最大の決戦となったカルダザルスの戦いに参戦し、サヌア傭兵団を自由に操って勝利を収める。

エリス・ラゴンの戦いでは完全に第13部隊の指揮官としての信頼を勝ち取っていたが、ラスブロスとの最後の戦いでようやく出会えた運命の人サヌアを失い、彼女の覚醒と将軍としての人生もそれに伴って終わりを告げる。

以後、マルキィがどこへ行ったのか一切の記録が残されていない。
将軍を辞して、どこか辺境で隠遁生活を送ったと言われているが、それまでの関係者も誰一人彼女と連絡を取ることができなかった為、その後の彼女を知る者はいない。


人物

  • サヌア一行の中においてのマルキィの役割は、当初はラ・ディアス帝国から流れてきた策士と思われていたが、示す策、読む展開がことごとく外れ、それを突っ込まれていくうちに、サヌア傭兵団のマスコット的存在となっていた。しかし、元々彼女に素質がなかったわけではなく、ルーイガルド侵攻作戦頃から、様々な経験を積み重ねる事によって状況分析力の才能を開花させ、いつしか本当に傭兵団の頭脳担当的存在となっていく。
  • 仲間内からは、「良くも悪くも夢見がちな乙女」と称された。
  • サヌアと恋人関係になった為、後世の物語ではヒロインとして登場することが多い。本人は無欲で多くを望んでいなかったと言われているが、結果的に何1つ手に残らなかったことを美化しただけとも言われている。
  • マルキィの六界戦争後の足取りについては諸説あり後世の創作物語ではマルキィを主役とした勧善懲悪モノが根強い人気があるが、どの説も決定打に欠けるのが現状である。


関連項目


最終更新:2024年06月30日 00:05