基本情報
略歴
ロッド国軍師、後世
蜉蝣時代将軍の人気投票を行うと、必ず嫌いな将軍部門の上位にその名を連ねる男。
彼が
ラディア、
アリガル、
シルフィーナの死を演出し、
レイディック豹変の原因を作り、それが元で
レイディックの死、
ロードレア国の滅亡へと(ギザイアはそこまで計算したわけではなかったが、結果的に)導いた為である。
そして、本人は
蜉蝣時代終結まで生き延び、静かな余生を送った。
勿論彼は、国のために謀略を行ったのだからそれを批判するのは筋違いだが、後世
ラディア達があまりにも神格化してしまったことが彼の不幸なのかもしれない。
元々は外交官として
ロッド国に仕官し、いくつもの困難な会談を成功させている。
これは、相手の性格を事前に調べ尽くしてそれにあった方法を随時とった為である。
蜉蝣時代以前、
ロッド国の内乱で七つの派閥が争いを始めると、各将軍が血塗れになって三つの派閥を鎮圧する間に、まだ十代のギザイアは弁舌をもって四つの派閥を投降させたという。
蜉蝣時代が到来すると、それ以前から
アル国、
ロードレア国との戦いは行われていたが、本格的に激化、
ラウラの戦いにおいては
アル国の
ザグルス率いる1万の兵が迫るが、ギザイアは3千の兵力で敵を翻弄して撃退、智謀の冴えを見せ、その功績を持って軍師に昇格する。
元々彼が
レイディック暗殺を決意したのは、その時点で既に
アル国の崩壊が見えていたため、次に控える
ベルザフィリス国との戦いがはじまるまでに、
ロードレア国を混乱に落とし、その領地を手に入れるためだったが、
ラディアの奮闘によって防がれると、すぐさま方針を180度転換、一転して
ルーディア包囲網に参加して、
アル国と和睦を結んでいる。
これは、自分達の力を蓄えるまで、
アル国に滅亡されては困るためのことだが、いかに
アル国が追い詰められていたとはいえ、昨日までの敵と平然と和睦を結ぶギザイアの手腕は、流石と言うほかなかった。
その後、師弟関係でありながら、既に互いを疑う関係となっていた部下
シーヴァスを僻地へ送り、反乱を起こさざるをえない状況まで追いつめて、彼が反乱を起こすとすぐに鎮圧して
シーヴァスを討ち、完全に後顧の憂いをなくす、まさに謀略に生きた生涯だった。
天下をとってからの
ガイヴェルドは、忠臣を猜疑の目で見始めたが、謀将であったギザイアは、よく身の程を知り、嫌疑をかけられない様に目立たず生きたため、一度も疑われることはなかった。
人物
- ある日、アル国の暗殺者が旅商人に扮してリヴァイルシアへの献上品に毒を混ぜた酒を渡した。この暗殺劇をギザイアは見抜きながら、確認の為あえて毒見役に飲ませて落命させた。この処置に将の一人が「あなたは冷酷すぎる、私も用がなくなれば始末するのか」と問い詰めたが、ギザイアは「毒見役は毒を確認するのが仕事だ、貴様が毒見役でなく将なのなら、将の仕事をするだけのことだ、俺は人に言えない手を過去多くうってきたが、私利私欲の為にその力を使った事は一度もない」と言い返した。国の為に自ら泥を被り、リヴァイルシアへの厄を全て払っていた姿が伺える。
- リボンの戦いを裏で仕組んだのはギザイアだったという説がある。後年になってそのことを彼に問いただした者がいたが、どちらともとれる意味深な笑みを浮かべるだけであったという。
関連項目
最終更新:2024年08月13日 16:21