夜闇の魔宴<サバト> [フィウミ 新米刑事ソイビーン ラフト グリアス ヴァール=ハイト]

キアシスさんが入室しました
キアシス : (深夜午前二時のキアシス街外れ。中心から遠く隔たった田園地区の一角。
キアシス : (普段は誰も寄り付かないような鬱蒼とした森の近くに
キアシス : (今は廃線となった魔導列車の線路が通っており、
キアシス : (その線路沿いの踏切の面して、広い空き地があった。
キアシス : ––––––––––––––––––––––
キアシス : (昔は名うての名家だったそうだが、金銭難から取り壊され、今は跡形もない。
キアシス : (その取り壊しも遡ること数十年前になるのだが。
キアシス : (その広場に、陽気で陰鬱な歌声が響いていた。
フィウミさんが入室しました
フィウミ : 愛〜♪ 愛〜♪ みんなで歌おう らぶの歌〜♪(生気のない目をして歌を歌っている
新米刑事ソイビーンさんが入室しました
新米刑事ソイビーン : 愛があれば怖くないさ〜♪(生気のない目をして歌を歌っている
新米刑事ソイビーン : 憎しみも愛〜♪ だって全部愛だから〜♪
集団さんが入室しました
集団 : ぽわわわわ〜ん ぽわわわわ〜ん とっても愛が満ちてきたね♪(全員、生気のない目をして歌を歌っている
キアシス : (五十人、いや百人ほどだろうか。
キアシス : (みなが手をつなぎ、輪になって歌い踊っている。
キアシス : (どうやら魔力を増幅する儀式のようだ。
キアシス : (そして、その魔力は中空に集められ、どこかへと転送されている。
キアシス : ーーその時、偶然一人の男性がそこを通りがかった
ラフトさんが入室しました
ラフト : ……たまたまキアシスを突っ切ってラプレーンに向かおうと歩いていたら、
ラフト : 一体なんなんだこれは。
ラフト : 出会ってはいけないものに出会ってしまった気がする…。
新米刑事ソイビーン : あっ…!(ラフトを発見する新米刑事ソイビーン
新米刑事ソイビーン : あっ(白目を剥きながらラフトに近づく
ラフト : あっ
新米刑事ソイビーン : みんなー!新しい仲間が来たぞー!!(白目を剥きながら
ラフト : ……ひっ!
集団 : 仲間だ仲間だー!!(ラフトの方向にどっといっせいに駆け寄り
集団 : (あらかじめ仕組まれていた術式を展開する。
ラフト : ぽわわわわ〜ん
ラフトさんが退室しました
フィウミ : 私も、仲間がほしいな〜……
フィウミ : そうだ電話しよーっと。(虚ろな目で
フィウミ : ……もしもしー?(スマホを取り出し誰かに電話する
フィウミ : ……ごめんねー夜遅くに。ちょっとこの音聞いてほしいんだー?
フィウミ : ブォォォォォン(この世のものとは思えない低い地鳴り音。あらかじめ仕組まれていた術式の召喚。
フィウミ : …ツー、ツー…(電話は切れる。
フィウミ : ……、みんなー!新しい仲間がくるよー!
集団 : やったー!仲間だ仲間だー!
キアシス : (このようにグリアスの魔本を利用した催眠魔術は
キアシス : (① 午前二時踏切前に集まって、儀式を行い魔力を増幅し、転送する。夢遊病のようなもので、被催眠者はそれに全く気づかない仕掛けになっている。
キアシス : (② あらかじめセットアップされた術式召喚によって、芋づる式に被催眠者を増やしていく。
キアシス : (という二つの効果を持っている。
キアシス : (とはいえ何人かには特別に別のプログラムが仕組まれているのだが…。
集団 : ぽわわわわ〜ん ぽわわわわ〜ん とっても愛が満ちてきたね♪(全員、生気のない目をして歌を歌っている
集団さんが退室しました
新米刑事ソイビーンさんが退室しました
フィウミさんが退室しました
グリアスさんが入室しました
ヴァール=ハイトさんが入室しました
グリアス : かなりの人数が集まってきたのォ…(様子を見ている
グリアス : しかし気色の悪い歌じゃて。
ヴァール=ハイト : どうもありがとう…!愛のある言葉だ…
ヴァール=ハイト : そう、キアシスは今、愛によって生まれ変わろうとしている…(恍惚の表情
ヴァール=ハイト : 君をサポートして正解だったよ…この術式があれば、ヴァース全てを愛に満ちびくことができるのだからね!(両手を広げてガンギマった笑顔
キアシス : (この二人の関係性は、オニール事変以前に遡る。
キアシス : (ヴァールハイトはグリアスがオニールで行っていた人体実験を技術的にサポートしていた。そして積極的に被害者となるものを探し、提供していた。
キアシス : ((ヴァール=ハイトの目的は市民が愛に目覚めること。……といってもその愛の定義は非常に歪で特殊なのだが…、
キアシス : (ディギーにはないヴァース特有の技術である魔法。この魔法を利用すればより多くの人間を愛に導ける。それこそが自分の使命だとヴァールハイトは考えたのだった。
グリアス : 気色悪いのぅ…。
グリアス : お前の目的とワシの目的は別じゃ…。
グリアス : 体の99%が抗魔金属でできるとるお主はもうまともな思考をしてるとは思えんからのぅ。
グリアス : ただの手段じゃよ、お前は。
グリアス : お前以外も…じゃがな。
ヴァール=ハイト : イイ………っ(恍惚の顔で
ヴァール=ハイト : 実にイイよ!!それが君の愛なんだね!!あらゆる人間を全てを手段として見る…
ヴァール=ハイト : なんて平等で愛に満ち溢れているんだ!!
ヴァール=ハイト : そうだ…、僕の体は99%が抗魔金属でできている…。
ヴァール=ハイト : あの女に体を砕かれて以来、体も、そして脳の大部分も…、全てのパーツが入れ替えてしまった。
ヴァール=ハイト : そしてボクはだんだんわからなくなってきた…。
ヴァール=ハイト : 自分は生きているのか…。死んでいるのか…。
ヴァール=ハイト : 元のヴァールハイトはまだ存在しているのか…?
ヴァール=ハイト : 99%も入れ替わったのに同じ人間だと言えるのか…?
ヴァール=ハイト : そう、ボクはもう死んでいるのかもしれない。
ヴァール=ハイト : 残っているのは記憶を持った抗魔金属なのかもしれない。
ヴァール=ハイト : 自分が生きているという実感をもはや全く感じることができないんだ…。
ヴァール=ハイト : …………。
ヴァール=ハイト : だからこそ、生の実感を得ようとあがいてもみたこともある。
ヴァール=ハイト : ……………。
ヴァール=ハイト : でもある日ボクは気づいた!!
ヴァール=ハイト : これこそが死の超越だと…!
ヴァール=ハイト : 愛ゆえに!ボクは!死を超越した…!!(恍惚の顔で手を広げながら
ヴァール=ハイト : そう、愛ゆえに!!!!!
ヴァール=ハイト : 死を超越した僕こそが…、このヴァースを導くのに相応しい。
ヴァール=ハイト : さあ、このキアシスから愛を始めようじゃないか!
グリアス : (話を全く聞いていない
グリアス : またいつもの話か…。何回繰り返すんじゃ。お前ワシよりボケとるのぅ……。
ヴァール=ハイト : 見える……見えるよ!!!
ヴァール=ハイト : まずはキアシスが……このヴァースではじめて愛に到達することになる…!!(ヴァールもグリアスの話を聞いていない
ヴァール=ハイト : あらゆるものが…むき出しのありったけの感情をぶつけ合う…愛の世界!!
ヴァール=ハイト : さあ行こう!愛の世界へ!!
ヴァール=ハイトさんが退室しました
グリアスさんが退室しました
フィウミさんが入室しました
フィウミ : 愛〜♪ 愛〜♪ みんなで歌おう 愛の歌〜♪(生気のない目をしてみんなと一緒に歌を歌っている
新米刑事ソイビーンさんが入室しました
新米刑事ソイビーン : 愛があれば怖くないさ〜♪(生気のない目をして歌を歌っている
ラフトさんが入室しました
ラフト : 憎しみも愛〜♪ 悲しみも愛〜♪ だって全部愛だから〜♪
ラフト : (正気のない眼をして歌を肩を組んで歌っている
集団さんが入室しました
集団 : ぽわわわわ〜ん ぽわわわわ〜ん とっても愛が満ちてきたね♪(全員、生気のない目をして歌を歌っている
集団さんが退室しました
ラフトさんが退室しました
キアシスさんが退室しました
フィウミさんが退室しました
新米刑事ソイビーンさんが退室しました

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最終更新:2019年04月28日 06:39