家族になろうよ [ジーネ ロレ]

ジーネさんが入室しました
ジーネ : (ポウフェナ郊外――人里離れた湖のほとりに家屋が一つ
ジーネ : (景観よし、空気良し、立地…やや不便か。 別荘地のようにも見える彼の地で、彼の魔術士は静かに余生を過ごしていた。
ジーネ : …ふぅ。
ジーネ : (テラスの席に腰掛ける女性。水色の髪、華奢めの体。
ジーネ : (淹れたてのコーヒーをこっそりと楽しむ所である
ジーネ : (ようやく一服とため息をついたが、特に気疲れしたわけではない。
ジーネ : …それはまぁ、少し驚いたけれど……
ジーネ : (あのディッセ君がな〜 だなんて。 夜空を仰ぐ。
ジーネ : (何度見ても息を呑むような空。 どこまでも漆黒で、それでいて散りばめられた燦き優しい。
ジーネ : (ふと現実の窓に視線を戻す。 あの灯りの中では報告会という名の思い出話で賑わっていることだろう
ジーネ : ……(そういう所は2人とも “らしいなぁ”だなんて思う。 だからこそこうして抜け出してきたのだから
ジーネ : (それで、多分ではあるけれど、きっと。 そう、そろそろもう一人抜け出して来る頃合いではないかと。
ロレさんが入室しました
ロレ : (ガラ、と、控えめな音で窓が開き
ジーネ : いらっしゃい、ロレちゃん。 コーヒーにお砂糖はいくつ?(微笑んで
ロレ : …。(テラスに出てくる 白いブラウスに、新緑のロングスカート。灰色の髪の少女…少女?
ロレ : …、(は、と少し顔を上げて)こ、こんばんは…(今更の様に挨拶
ロレ : え、えっと。ふたつ、で…(慣れない様子で答える
ジーネ : (こんばんは、と微笑み返し、コーヒーと砂糖を淹れ混ぜる
ロレ : …(おずおずと、ジーネの方に歩み寄る
ジーネ : 眠かったでしょう、2人の話。(対面席に促しつつブランケットを手渡す
ロレ : 、、(受け取り、)…
ジーネ : (巷では夏真っ盛りだが、この辺りは夜になると少し肌寒い。
ロレ : 楽しそう、、だったから。 邪魔しちゃいけないと思って…
ロレ : それで…、出て、きました。
ジーネ : そう、だね。 久々に帰ってきたんだもの。 積もる話もあるよね(コーヒー香るマグカップを置き
ロレ : …うん。(両手でブランケットを持って、ゆっくりと対席に。
ジーネ : ロレちゃんは大丈夫? 長旅で疲れたんじゃない?(和らげに
ロレ : …えっと。まだ…大丈夫。です。(疲労自体を否定はしないが
ロレ : ぁ、あの。…ありがとうございます。(コーヒーを見て、マグを両手で持って)いただきます。
ジーネ : ええ、どうぞどうぞ。 ミスト産ほどじゃないけれど、苦目だから目も覚めるかも。
ロレ : …(ゆっくりと口に運び、一口。
ロレ : … にがい、。 …でも、甘い、です。
ジーネ : …(ニコっと微笑み返す
ジーネ : …でも本当ビックリした。 ディッセ君急に戻ってきたと思ったら、 ね?
ロレ : ……
ロレ : ディッセ、…ディッセく、 …さん、は。
ジーネ : うん?
ロレ : わたしを、助けてくれました。 …そして、こうやって、此処まで連れてきてくれました。
ジーネ : うん。うんうん。
ロレ : …それは、わたしにとって、… なんて言ったらいいのかわからないけど…
ジーネ : ……
ロレ : なんて言ったらいいのかわからないくらい、嬉しいこと、 …救い、で。
ジーネ : 好き?
ロレ : (こくりと頷く。素朴な様子で
ロレ : …だから、その、思うんです。 …わたしは、
ロレ : これから、あのひとに何ができるんだろう。 何をしていったらいいんだろう、って。
ジーネ : (我が身のことのようにニッコニコして聞いてる 素朴な反応がストライクだった様子
ジーネ : 、、とと、、、そ、そっかぁ そう、だねぇ(取り繕いつつ
ロレ : …?(不思議そうにジーネの顔を見上げる
ジーネ : …、んーん。 見返りとかは……気にして無いと思うんだけどね。
ジーネ : 寧ろ、ロレちゃんにそうすることで満足してるっていうか……
ジーネ : ……でもロレちゃんはそれだと何だかこう、溢れちゃうものね
ロレ : …『自由』になって、『やりたい事ができる』、ようになって、
ロレ : ディッセが一緒に居てくれるようになって、…更に、それから先。 わたしは何がしたいんだろう、って、考えて…
ロレ : …やっぱり、ディッセの為になる事をしたい。 恩返しが、したい。
ジーネ : そっか……ロレちゃんもいっぱいディッセ君のコト考えてるんだね。
ロレ : …考えてるけど、わからない事ばかりです。
ジーネ : うーん……参考になるかはわからないけれど
ロレ : …?
ジーネ : その時が来た時……一緒に居て、助けてあげるだけでも、十分な恩返しになるんじゃないかな?
ジーネ : ほら、背伸びしたり、頑張ってる時って割と自分で全部回しちゃうでしょ?
ジーネ : …師走くんも、そうなんだけど(苦笑気味に
ロレ : …(窓の方にふと視線を遣りつつ
ジーネ : でもきっと、何処かで弱ったり、辛かったり、頑張れないな〜って時が来るんだよね。
ジーネ : そんな時、片寄たり出来るのって、きっと、私達の特権かな、って。
ジーネ : ((肩寄せたり
ロレ : …… (考え)見守る、という事…?
ジーネ : そんな、感じかな? ま、まぁこれは私の場合だからあくまで参考だけどね…(苦笑して
ジーネ : あとは〜そうだね〜〜 ……古典的だけど ご飯作るとか?
ロレ : …… ごはん。
ロレ : ………(言われてみたら全然つくれないな…と思い返し、徐々に表情が不安げになっていく
ジーネ : …。 明日。
ジーネ : 一緒に作ってみる?
ロレ : …。(は、と顔を上げて
ロレ : …ぇ、と。 きっと…、とても下手…なんです、けど…(おずおずと
ジーネ : うんうん、大丈夫だよ(何ら問題ではないと微笑んで
ロレ : ……。(ブランケットを両手でぎゅっと握って
ロレ : じゃ、じゃあ… 
ロレ : どうか、よろしくお願いします…、 ジーネ、さん。(ぺこりと小さく
ジーネ : ええ。こちらこそよろしくね、ロレちゃん。
ジーネ : そうと決まれば明日は買い出しだね? 確か2人も明日はポウフェナに下りるって言ってたし…
ジーネ : うん。 うんうん。 明日は頑張ろうね?(ニコッと
ロレ : … はい。(少し顔を上げて、小さく笑って
ジーネ : (満足げに笑って
ジーネ : …にしても、今日は嬉しかったな〜(んーー、っと背伸びして
ロレ : …?
ジーネ : ああ、あの2人ね。
ジーネ : ディッセ君はさ、最初、 俺には守るものも、何も無い、って そう言ってたんだよ?
ロレ : …、そう、なんですか。
ジーネ : うん。それが今日、急に帰ってきたと思ったら開口一番――(「師匠、ジーネさん、俺にも――――」
ジーネ : あれは、嬉しかったなぁ……
ジーネ : …きっと師走くんもね。 一番喜んでるんじゃないかな(嬉しそうに
ロレ : ……… ……。(少し俯き、しかし笑みを湛えて
ロレ : …そっ、か。 ディッセの知らない所、やっぱりたくさんあるなぁ…
ジーネ : あんまり見せたがらないタイプだもんね。
ロレ : …そうかも。 …でも、見たいです。
ジーネ : それにやたらと奥手で慎重だし……(まるで誰かさんのことのように
ジーネ : うんうん。そうだよね。そしたらもう、押しの一手!だね(なんか張り切りポーズで
ロレ : …、? お、押し…。(なんか勢いに押されつつ
ジーネ : うん、そう! 押し!(何かしらの経験則と思われるが…!
ロレ : 押し、ですか…(要領を得ない様子だが納得して
ジーネ : (うんうん、と微笑む。
ジーネ : 、そろそろ 2人の話も収まった頃かな? そろそろ戻ろっか。
ロレ : …、はい。
ジーネ : ありがと。こんなお話久々で、何だかはしゃいじゃった(嬉しそうに
ジーネ : これに懲りず、明日の買い出しもお話に付き合ってくれたら嬉しいかな?
ロレ : …ぁ、えっと、…こちら、こそ。
ロレ : …何て言ったらいいのか…、ですけど…、 ほっとしました。
ジーネ : そう? …ほっと?
ロレ : ぁ、、えっと。
ロレ : …、、あんまり、人と会ってなかったの、で…。
ロレ : ディッセの家族だから、、きっとすてきな人達だと、思ってたけど、……(言いながらだんだん言い淀んで
ロレ : ご、、ごめんなさい。
ジーネ : ――――、、
ジーネ : ロレちゃん、(いつのまにか席を立ち、手を取って
ロレ : 、。
ジーネ : 私たちも、きっと良い家族になれるわよ。きっと。きっとよ。
ジーネ : 貴女とディッセくんの通り。ね?(傾げて微笑み
ロレ : ――……。(まんまるい瞳でジーネを見て
ロレ : ……(握られた手に視線を降ろし)
ロレ : ……はい。 …なりたい、です。
ジーネ : …!(嬉々とした微笑みで返して
ジーネ : ――うん。 よろしくね、ロレちゃん。
ロレ : ――……(未だ緊張の様子はあるが、ジーネの目を見て、微笑んで
ロレ : …よろしく、お願い、します。ジーネさん。
ジーネ : ――――うん!
ジーネさんが退室しました
ロレさんが退室しました

 

タグ:

ログ 2019Q3
+ タグ編集
  • タグ:
  • ログ
  • 2019Q3

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2019年10月20日 06:50