ここが私の幻想 [芭珀 シェイド]

シェイドさんが入室しました
シェイド->(夜のセントラル公園
シェイド->ぅー寒っ、都心とはいえオルカイルカよりセントラルのが寒いなぁ・・・
シェイド->(フルフェイスヘルメット ミニスカート+黒ニーソ絶対領域 ノースリーブ+ロンググローブ の怪しい人影
芭珀さんが入室しました
芭珀->(夜の公園に、どこからか聞こえてくる
芭珀->(ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ
シェイド->んへ?(謎の音に耳を澄ます
芭珀->アハハハハハハハ!!(そこに混じる、甲高い笑い声
シェイド->う、うわ、な、なに・・・?(夜の公園を見渡す
芭珀->(がさがさがさっ と公園の茂みの中から姿を現す
芭珀->(色素の薄い華奢な身体 だぶだぶの衣服と包帯ににこにこ笑顔が
芭珀->(彼女の周り、上空には、夜の闇に溶けるように無数の羽虫が飛んでいる
シェイド->ぁ、
シェイド->えっと、(見たことある人だ)
シェイド->こんばんわ、芭珀さん。
芭珀->アハハハハハ!(笑い声で答え
芭珀->アハハハハ!見た事ある人だ~。
芭珀->っていう事は知ってるひとかな~?そうなのかな~?アハハハハ!どうでもいいや~!
芭珀->(笑顔に違いないが、どこかいつもと様子が違う
シェイド->え、えーーっと、私、忘れられちゃいました?
芭珀->アハハハハ!わかんないけど~!
芭珀->(ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ
芭珀->まあいいや~!
芭珀->連れてってあげるよ~!(周りの虫が一斉にシェイドに向かっていく
シェイド->え、っふぇ!?
シェイド->ななっ、なんですかこれっ!(両手を上げて手を広げる
芭珀->(ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ ぶ(シェイドの周りで羽虫が耳障りな羽音を立てる
シェイド->っ、なによっ、これ!(両手を振り回し
シェイド->う、うるさいってば!(両手を振り回しながら噴水の方へと走る
芭珀->アハハハハ! どこに行くの~?(にこにこ笑いながらシェイドを目で追い
芭珀->しあわせから逃げるなんて不思議なひとだね~!(羽虫がシェイドを追い飛んでいく
シェイド->ぃっ! ちょっと、マジ勘弁だってば。(噴水の裏に回ってしゃがむ
芭珀->アハハハハハ!(袖を振るうと
芭珀->(袖の中からひらひらひらひらと大量の蛾が飛び出し噴水の方へと飛ぶ
シェイド->っ、ま、またなんか飛ばして、、蛾ぁ!?
シェイド->私蝶々は好きだけど、蛾は嫌いなの! なんでって聞かれると困るけどそんなもんじゃないの!?
芭珀->アハハハハ!(蛾はどんどんシェイドの上空へと飛んでいき
芭珀->アハハハハ!ぜつぼうだな~!死んでもしあわせになれないなんて~!(ひらひらときらめく鱗粉を散らす
シェイド->死んでっ、、、死んで幸せになれるわけないじゃないすかあー!
シェイド->(噴水の裏でうずくまって
シェイド->死んだだけで幸せになれるんだったらみんな死んでるってのぉ! 私はどんな事があったって生き抜いてやるんだから!
芭珀->アハハハハハ!(金色の鱗粉がシェイドの周囲に飛散
芭珀->だったら~、
芭珀->(ゆらゆらと公園全体が揺れるような錯覚
芭珀->しあわせは此処にしかないのかな~?
シェイド->っわ、、あっれ、、、(違和感を感じ
シェイド->此処って一体っ―(立ち上がろうとしてぐらっとバランスを崩して後ろに転ぶ
芭珀->(ぱさっ
芭珀->(転んだその地面には草。――只の草ではない、色とりどりの花々が。
シェイド->っあ、、あれ?
シェイド->(地面に手をつき、地面を見る
シェイド->こ、こんなところに花園なんてあったっけ・・・?
芭珀->アハハハハハ!(――いつの間にかそこは、あたり一面の花畑
シェイド->わ、ワープさせられた・・・?
芭珀->アハハハハ!ここはしあわせだよ~!
芭珀->な~んにも本当がないからね~!(花畑に立つ芭珀の姿
シェイド->本当がない・・・?
シェイド->え、、、え??
芭珀->アハハハハ!(見上げれば晴天 一面の花畑 絵に描いたような平和な風景
シェイド->あ、あれ?
シェイド->いつのまにか、、、朝だ・・・
芭珀->(空には月 地に咲くのは夏の草花 何かがあべこべに狂っているこの場所
芭珀->アハハハハ!
芭珀->きれいだな~。
芭珀->どうしようかな~。
シェイド->なんっで・・・さっきまでセントラルで、蟲が一杯いて、冬で寒くて、そんなはずだったのに・・・
芭珀->やっぱり闇がいいかな~。(ぽつぽつと口に出して思案する
芭珀->アハハハハ!あなたは闇は好き~??
シェイド->闇、、?
シェイド->闇なんて嫌よ、なんにも見えなくなっちゃうし
シェイド->わ、わたしさ、(ふらりと立ち上がり
芭珀->アハハハハ! そっか~。
シェイド->こんなナリしてるけど、みんなの事、ちゃんともっと見たいし…
芭珀->アハハハハ!
芭珀->逆だね~! わたしと~!
シェイド->出来ればその、わた、いや、、、なんでも………えっ?
芭珀->わたしが闇を好きなのは~、なんにも見えなくしてくれるからだもん~!
芭珀->アハハハハ! 人間ってろくなことないもん。
芭珀->アハハハハ! あなただってわかるでしょ~?
芭珀->「人のこと」をいっぱい見れるあなたならさ~!
シェイド->っ、、、
シェイド->そんなことっ、、
シェイド->ないよ。
シェイド->(ふらっと倒れそうになりながらも立ち
芭珀->アハハハハ!
芭珀->ほんとに~?
シェイド->うん、、、
シェイド->良い人にばっかり、会えて。 私は幸せモンだ。
シェイド->うん。。
シェイド->私は「人のこと」嫌いになんて、ならないよ、
シェイド->どんな人も、、その、時にはゲロらせてくるような野郎もいるけどさ、
シェイド->コッチであった人はみんな、人を見てその人に、その人として接してくれるもの。
シェイド->こんなっ素敵な事なのに、見ないなんて、
シェイド->死んじゃうなんてもったいないじゃない。
芭珀->・・・・・・・・
芭珀->(目を細めた笑顔のまま
芭珀->良いな。(ぽつりと
シェイド->っぇ?
芭珀->アハハハハ!(笑い出し
芭珀->そっか~。 残念だな~。
芭珀->じゃあ、(ふわっと、地面に咲く花の一つから蝶々が飛び出し
芭珀->これはあなたにはいらないね~。(芭珀の指先に泊まる
芭珀->(はむ、と口の中に
シェイド->っへ?
芭珀->(もぐもぐ
シェイド->え、、・・・え?
芭珀->アハハハハ!みんなそうなのかな~?(自分の行動はひとつも気にせずに
芭珀->(口の中に粉々になった翅と鱗粉を見せながら笑う
シェイド->み、み、
シェイド->みんな、って?
芭珀->アハハハハ!みんなはみんなだよ~。(ふと、細められた目が少し開き
芭珀->みんないらないのかな~?(長い細やかな睫毛が縁取る紅い瞳が覗く
シェイド->いらないって・・・何をよ、
シェイド->命は居るわよ!? まだ死にたくないし!?
芭珀->アハハハハ! そっか~。
芭珀->じゃあ、
芭珀->やっぱりわたしがおかしいのかな?
シェイド->え・・・?
シェイド->命、なんてもういらない?
芭珀->アハハッ、
芭珀->わかんない。
芭珀->でも~
芭珀->現実なんてうんざり。(笑顔のまま
シェイド->っじゃあ、
シェイド->ここの・・・幻の世界で、
シェイド->生きたいの・・・?
芭珀->そうだよ~!
芭珀->だって、死んでもしあわせになれないって言われちゃったし、
芭珀->だったらまやかしに生きるしか、
芭珀->わたしがしあわせになる方法はないじゃない~
シェイド->でも、、、
シェイド->この幻の世界じゃ、
シェイド->一人になっちゃわない?
芭珀->アハハハハ!
芭珀->それでもいい、
芭珀->・・・よね?
シェイド->え、え?
シェイド->なんで、
シェイド->だ、駄目だよ一人じゃ。
シェイド->そ、その、私なんかに駄目だなんていう権利ないかもしれないけど。
シェイド->もっとその、、、そのっ、、なんだろ、、、
シェイド->「みんな」と、一緒に居ようよ!?
芭珀->・・・・・・・・
芭珀->・・・いいのかなぁ?
シェイド->ぁ。
シェイド->うん!
芭珀->だって、
芭珀->みんなわたしを「キチガイ」とか「頭おかしい」とか「まともな会話ができない」とか言うんだよ~?
芭珀->アハハハハ!
芭珀->ことばの意味もわかんないわけないのにねっ
シェイド->っあ…
シェイド->うん。
シェイド->ホントだ。
シェイド->「人間ってろくなことない」
シェイド->………のかも。
芭珀->アハハハハ!
シェイド->・・・
シェイド->それでも、
シェイド->「みんな」と、、、
シェイド->一緒に、
シェイド->生きよ?
芭珀->・・・それでも。
芭珀->・・・それでも・・・
芭珀->あはは、それでもかぁ。
芭珀->(いつもと違った笑み方で
シェイド->うん。
シェイド->始めは「自分なんてこんな場所にいらない」って思ってた世界も、
シェイド->いつのまにか「ここが私の居場所」って。
シェイド->思える日が、来るよ。
シェイド->芭珀ちゃんにもきっと。
シェイド->その日の為に、生きよっ? なにが、なんでもさ。
芭珀->・・・・・・・・・
芭珀->うん。
芭珀->やってみるよ。(そこに笑顔は無いが
シェイド->うん。
芭珀->(「笑顔が無い」事こそが、兆しなのかもしれない
シェイド->やってみよ?
芭珀->じゃあ、
芭珀->まずはこの幻想からさよならしないとね。
シェイド->うん。
シェイド->そうしよ?
芭珀->うん。
芭珀->(言うなり、喉に指を突っ込む動作
芭珀->っ っっ けほっ
芭珀->(体内から先程の蝶を吐き出す
シェイド->えっ、、、え?
芭珀->(蝶は生きたままの姿で、ひらひらと空に飛んで行き―――そして。
芭珀->(花畑が、空が、ぐにゃりと歪み始める
芭珀->あはははは!(ぐにゃぐにゃの空間で、シェイドに視線を戻して
シェイド->んぁ、、ぁ、ぁはは…?(ぐにゃぐにゃの空間でふらふらと
芭珀->またねっ。(笑って
芭珀->(――気が付くと、場所はセントラル公園。
シェイド->えっ、えっ???
芭珀->(そこには誰の姿も無い
芭珀さんが退室しました
シェイド->え・・・?
シェイド->え・・・?
シェイド->(噴水の隣に立つ
シェイド->芭珀さん・・・
シェイド->・・・
シェイド->なんかあの子・・・
シェイド->ううん・・・
シェイド->「ここが私の居場所」って思える日が来ると・・・いいな・・・
シェイド->私と、
シェイド->違って。
シェイド->あはははは・・・
シェイド->(夜の公園を歩く
シェイドさんが退室しました

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最終更新:2013年01月30日 03:06