Ascari A10


 加速:96   スピード:78   ブレーキ:97

 最高出力:675bhp/7500rpm   最大トルク:560Nm/5500rpm

 駆動方式:MR

 0-100km/h加速:2.58sec   最高速:382km/h(399km/h)  {※()内は実測値}

 車重:1228kg   パワーウェイトレシオ:1.819kg/bhp

インプレ

加速、スピード、ブレーキの数値を見る限り、Pagani Zonda Cinqueに迫る速さがあるようにみえる。
だが、実際はそうでない。走りについて触れて見ると、1速から5速までは各ギヤの繋がりが良い。
しかし、6速だけかなりワイドなギヤ比になっているため、6速にシフトアップした途端、エンジン回転数が大きく落ち込み加速が鈍ってしまう。
250km/hを超えてからの伸びも悪くないだけに、6速のギヤ比設定は残念である。
低速域から高速域までのトータルの加速性能では、加速性能の値がこの車より低いはずのCinque、Koenigsegg CCXR Editionかなわない。

最高速においては、カタログスペックでは382km/hとなっているが、長いストレートがあれば399km/hまで加速する。
ハンドリングは、割と良く曲がる感じで頑固な アンダーステア に悩まされることはないだろう。
ブレーキも数値以上とはいかないまでも、よく止まる。ギャップの少ないサーキットのような平らな路面で走る分には問題ない。

だか、 ギャップ 、ジャンピングスポットがあったり、縁石を跨ぐライン取りをする場合はこの限りではない。
段差に弱いのだ。DLC2のパッチにより改善されたものの、この車を扱う上で注意すべき点であることには変わりない。
ギャップ・ジャンピングスポット通過時には、路面と平行に着地するようにブレーキを踏んで減速する。タイヤより先にフロントバンパーが着地すると、着地失敗は免れない。
縁石を跨ぐ際も、高い縁石だとフロントバンパーが引っかかる可能性があり、縁石を跨がないライン取りをしなければならない。

A1カテゴリーの中ではPagani Zonda Fより遅く、中の中に位置する本車であるが、カタログ数値程の速さはない。
レーシーな外観とカタログスペックから、ZondaFの様な速さを期待して購入し、乗って失望したプレーヤーもいることだろう。

ギャップに弱いため、峠道には向かない。
かと言ってペイント専用に使うにしても黒のストライプが消せない為、同じようなエクステリアを持つAscari KZ1 R Limited Editionの方が重宝される。

使いどころの難しい車である。



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最終更新:2012年08月01日 02:07