Ferrari 430 Scuderia Spider 16M
加速:85 スピード:61 ブレーキ:87
最高出力:510bhp/8500rpm 最大トルク:470Nm/5250rpm
駆動方式:MR
0-100km/h加速:3.70sec 最高速:315km/h(329km/h) {※()内は実測値}
車重:1440kg パワーウェイトレシオ:2.824kg/bhp
インプレ
基本的には430 Scuderiaと性能や特性は変わらないので、基本特性は割愛し、違いを解説していきます。特性詳細は
こちらをご参照ください。
90kgもの車重の増加によって既にカタログスペックから見て取れる通り、運動性能が軒並み低下しています。
その数字は決して嘘ではなく、430 Scuderiaと同時にスタートを切った場合、発進からすでに遅れをとってしまいます。
だからと言って他で430 Scuderiaより伸びるわけではなく、どの速度域でも430 Scuderiaの方が速度の伸びは劣っています。
コーナリング・ブレーキ性能も劣化していると言わざるを得ません。
最高速に到達した状態からのフルブレーキングの制動距離比較は1車両分ほど(4~5m)こちらのほうが長くなってしまいます。
さらに言えば同じスタートラインから同時にスタートし、最高速に到達してからフルブレーキングをしたときの両車の車間距離は100m程となり、端的に運動性能の低さを表しています。
430 Scuderiaは
アンダーステア
が強く出る車ですが、こちらは更にそれが顕著になっています。
ただでさえそのせいでブレーキ開始位置が手前になってしまう430 Scuderiaより更に手前になり、それに伴ってコーナリング速度も低下してしまいます。
はっきり言って430 Scuderiaに性能において優っている部分は皆無です。
430 Scuderia解説ページ下のツーリング時の特性に加え、ルーフのオープン&クローズが可能になっていることを考慮すると、
遊び心がつまったツーリング用途車としては最適といえるのかもしれません。
最終更新:2012年07月31日 00:17