「鳩時計が3時を指したら」はチャージマン研!の第45話である。
登場人物
あらすじ
ピアノ教室に通い始めたキャロン。しかし、教室を運営している講師や教え子達は全て
ジュラル星人による変装だった。
その内講師に扮したジュラルが、演奏を誤ったキャロンに「間違えそうになったらほら、アレをご覧」と
壁の鳩時計を見るように促す。そして鳩時計を使用した催眠術にかかったキャロンに講師ジュラルは、
「良いか泉キャロン、ワシの言う事を聞くのだ…。今夜3時お前のお兄さんを殺すのだ!」と、研を殺すように指示する。
やがて深夜の3時になり、なぜかピアノ教室に残り
キチガイピアノを弾きながら自宅で就寝中のキャロンに向けて
「さあ3時だ!チャージマン研を殺すのだ!
君の兄さんは悪い人間なのだ! …君の手で、兄さんを殺してしまうんだ!」
という言葉を投げかける講師ジュラル。その後、洗脳を受けたキャロンは起床して台所に向かう。
一方台所でつまみ食い中だったバリカンは、豹変したキャロンが包丁を片手にニヤリと笑みを浮かべているヤンデレ状態の姿を目撃する。
やがてキャロンは研の部屋に入り、包丁で熟睡中の兄を刺そうとする。後をつけたバリカンが止めようとするも、既に手に追えない状態に。
その後バリカンに連れてこられたのか、研の部屋の入り口でキャロンの豹変振りに驚くパパとママ。
包丁を振り乱すキャロンに向かって「
DAMN!」と叫びながら炸裂するママのビンタ。
その直後、洗脳が解けて我に返ったキャロンはママの問いかけに対し、泣きながら
「わからないわ…ピアノが聞こえてきて…
3時になったら先生がお兄ちゃんを…」と状況を説明する。
あのー、理解しているのでは?
キャロンの
分かりやすい事情説明により全てを察した研は、「そうか…キャロンはそのピアノの先生に、操られていたんだよ」
「これはきっと
ジュラル星人の仕業に違いない!」と断定する。
一方、いまだピアノ教室に居残り、ほくそ笑みながらピアノを弾く講師ジュラル。その時、
「HAHAHAHAHAHA!そう簡単に殺されてたまるものか!」と悪役のような高笑いが響く。振り向くとそこには泉兄妹。
研が生きていた事に動揺した劇団ジュラル一同は元の姿に戻り、戦闘体制に突入するも、変装した研に瞬殺される。
事件解決後、夜中に家族の前でキチガイピアノを演奏するキャロン。途中で演奏を止めたキャロンに不思議がる研達。
やがて「エヘヘヘヘ…間違えちゃったァー」とウザ顔になるおどけるキャロン。
そして泉一家による笑いオチ&尺余りで幕を閉じるのだった。
概要
MAD素材として大活躍している
キチガイピアノが登場した回である。
どう考えても計算されて作られた物ではない前衛的な旋律に、SEの
投げやりなセンスが光る仕事振りが窺える。
その他にもわざわざピアノ教室を開いてそこで妹を洗脳させて殺させようとするジュラルの回りくどさ、
包丁を持って微笑むキャロンのヤンデレ具合、「君の兄さんは悪い人間なのだ!」等のあながち間違ってはいないむしろその通りな名言の数々、
キチピアのいい加減さに対してママのビンタ音や包丁が床に落ちる音等のSEの無駄な頑張り具合と、ツッコミ所満載である。
因みに後半、講師ジュラルが研が現れた時に驚くシーンで、時計の針は明らかに1時1分か2分位を指している。
時計が止まっているのでなければ、キャロンが研を殺そうとしてから10時間経過しているという事になる。
つまり昼の1時だとすれば、わざわざ教室に劇団員が揃っている事も頷ける。
劇団員が全員そろったのを見届けてから攻撃を開始する様子は、自分の命を狙った者は皆殺しにしないと気が済まない
研のドSさを示すエピソードと言えよう。決して作画ミスではないと思いたい
最終更新:2017年07月19日 01:38