◆◆◆
戦場に天使が降り立った。
誰もがそんな錯覚を覚えた。
頭上には淡い輝きを放つ光輪、背中にはどこを見ても白一色の翼。
その身に纏うのは、翼とは正反対に黒を基調とした衣服。
未成熟な肢体を余すことなく黒で覆い隠した少女の美貌に宿る感情、それは純粋なまでの殺意。
両の瞳で睨みつける相手とは、自身の一撃を躱した耳飾りの少年。
その身に纏うのは、翼とは正反対に黒を基調とした衣服。
未成熟な肢体を余すことなく黒で覆い隠した少女の美貌に宿る感情、それは純粋なまでの殺意。
両の瞳で睨みつける相手とは、自身の一撃を躱した耳飾りの少年。
奇襲へ難なく対処してみせた相手への警戒度を、一段引き上げる。
天使の能力により感知した、悪しき者の魂。
それを追ってやって来てみれば、今まさに少年が殺されようとする場面に出くわした。
刀を振るおうとする少年から感じ取ったのは、まさしく自分が追って来た者の魂だと確信。
この状況でどちらに味方をすべきかなど、どこぞのお人好しなソーディアンマスターでなくとも一目瞭然。
こちらを明確に敵と認識したのだろう、耳飾りの少年から殺気をこれでもかと叩きつけられる。
それを追ってやって来てみれば、今まさに少年が殺されようとする場面に出くわした。
刀を振るおうとする少年から感じ取ったのは、まさしく自分が追って来た者の魂だと確信。
この状況でどちらに味方をすべきかなど、どこぞのお人好しなソーディアンマスターでなくとも一目瞭然。
こちらを明確に敵と認識したのだろう、耳飾りの少年から殺気をこれでもかと叩きつけられる。
地面に散らばっている支給品から、短剣より少し長い棒を拾う。
右手に持つ剣と比べたら武器の質には雲泥の差がある。
が、取り敢えずは得意とする二刀流のスタイルにはなった。
右手に持つ剣と比べたら武器の質には雲泥の差がある。
が、取り敢えずは得意とする二刀流のスタイルにはなった。
後は己の力と技を以て、眼前の敵を排除するのみ。
その前に、チラリと背後の少年へ視線を投げる。
傷は余りにも深く、立っている事にも限界が来たのだろう。
地面へ倒れ込み、女が必死に呼びかけている。
自分は間に合わなかった。その事を考えるのは後だ。
傷は余りにも深く、立っている事にも限界が来たのだろう。
地面へ倒れ込み、女が必死に呼びかけている。
自分は間に合わなかった。その事を考えるのは後だ。
ただ、自分の到着までに必死で戦ったであろう少年へ、一言だけ告げる。
「後は僕に任せろ」
ぶっきらぼうな言葉を皮切りに、ジューダスは己が剣技を繰り出した。
○
「小娘ぇぇ…!!何者だ貴様はぁぁぁっ!?」
「これから死ぬお前が、知る必要は無い」
「これから死ぬお前が、知る必要は無い」
憤慨するギニューの言葉を冷たく切り捨て、エターナルソードを振るう。
剣に関して目利きが得意でないギニューからしても、己の首を狙うのはただの業物以上の何かがあると感じ取った。
エターナルソードに対しギニューは防御…ではなく、回避を選択。
横に跳んで躱すと、ジューダスは反対の手を突き出した。
握られているのは警棒。エターナルソードとは比べる事すら烏滸がましい武器。
されど狙うはギニューの顔面。
あれで突かれたら、目を潰されるくらいの被害は免れない。
顔を横に逸らせば頬スレスレを通過。回避のみには終わらせず、日輪刀を敵の豊かな胸元へと突き刺す。
エターナルソードに対しギニューは防御…ではなく、回避を選択。
横に跳んで躱すと、ジューダスは反対の手を突き出した。
握られているのは警棒。エターナルソードとは比べる事すら烏滸がましい武器。
されど狙うはギニューの顔面。
あれで突かれたら、目を潰されるくらいの被害は免れない。
顔を横に逸らせば頬スレスレを通過。回避のみには終わらせず、日輪刀を敵の豊かな胸元へと突き刺す。
柄を握った手に伝わるのは、肉を刺し貫いたのではなく、金属に当たった感触。
右手の剣で突きを弾き返したジューダス、一歩踏み込み両手の得物を巧みに操る。
右手の剣で突きを弾き返したジューダス、一歩踏み込み両手の得物を巧みに操る。
「双連撃!」
一撃の破壊力に優れたエターナルソード、威力は低いがその分速さで勝る警棒。
交互に繰り出される連撃を、日輪刀で防ぎ、或いは最小限の動作で回避する。
優先して警戒すべきはエターナルソードだが、警棒もまた目などの特に脆い部分を狙ってくる。
失明ないし視力低下を引き起こしては、戦闘にも支障が出る。
時折肩や脇腹を警棒が殴打する痛みなど、目を潰されるのに比べたら屁でも無い。
交互に繰り出される連撃を、日輪刀で防ぎ、或いは最小限の動作で回避する。
優先して警戒すべきはエターナルソードだが、警棒もまた目などの特に脆い部分を狙ってくる。
失明ないし視力低下を引き起こしては、戦闘にも支障が出る。
時折肩や脇腹を警棒が殴打する痛みなど、目を潰されるのに比べたら屁でも無い。
「飛連斬!」
二つの武器を駆使した二連撃。
一体その体のどこにこんな力があるのやら、防御に回ったギニューの体を上空へ打ち上げた。
追撃をする気だろう、ジューダスもまた跳躍する。
が、このまま敵の好きにさせてやるつもりはない。
一体その体のどこにこんな力があるのやら、防御に回ったギニューの体を上空へ打ち上げた。
追撃をする気だろう、ジューダスもまた跳躍する。
が、このまま敵の好きにさせてやるつもりはない。
――水の呼吸 肆ノ型 打ち潮・乱
空中と言う不安定な位置にも関わらず、ギニューの斬撃は淀み無い。
加えてどの方向へ避けようとも刃が追って来るような、全方向への攻撃が可能な型だ。
翼で飛ぼうにも、迂闊に広げれば翼自体を斬られ兼ねない。
よってジューダス、ここは追撃は中止し防御を選択。
細かい切り傷こそ複数付けられるも、致命傷は全て防ぎ切った。
加えてどの方向へ避けようとも刃が追って来るような、全方向への攻撃が可能な型だ。
翼で飛ぼうにも、迂闊に広げれば翼自体を斬られ兼ねない。
よってジューダス、ここは追撃は中止し防御を選択。
細かい切り傷こそ複数付けられるも、致命傷は全て防ぎ切った。
互いが地面へ着地した瞬間を見届けず、剣と刀を突き出す。
「幻影刃!」
――水の呼吸 漆ノ型 雫波紋突き
刃が交差し、互いの肉を貫き骨を断たんとする。
一手早かったのはギニュー。
日輪刀がジューダスの肩に突き刺さり、苦悶の声を漏らす。
幸い貫通まではしていない。
後方へと跳び体勢を立て直そうとすれば、すかさずギニューが追撃を仕掛ける。
一手早かったのはギニュー。
日輪刀がジューダスの肩に突き刺さり、苦悶の声を漏らす。
幸い貫通まではしていない。
後方へと跳び体勢を立て直そうとすれば、すかさずギニューが追撃を仕掛ける。
「ストーンザッパー!」
接近をおめおめと許すジューダスではない。
呪文を唱え晶術を発動、ギニュー目掛けて斧のような石片が飛来する。
頭部を叩き潰される前に、横へ移動して躱した。ジューダスの予想通りに。
呪文を唱え晶術を発動、ギニュー目掛けて斧のような石片が飛来する。
頭部を叩き潰される前に、横へ移動して躱した。ジューダスの予想通りに。
「シャドウエッジ!」
次いでギニューを襲うのは地面から突き出した巨大な刃。
闇属性のソレは飲み込まれそうな黒一色に染まっている。
予期せぬ方向からの攻撃に両足が斬らそうになるも、使い物にならなくなるより早く対処へと回った。
闇属性のソレは飲み込まれそうな黒一色に染まっている。
予期せぬ方向からの攻撃に両足が斬らそうになるも、使い物にならなくなるより早く対処へと回った。
――水の呼吸 参ノ型 流流舞い
攻撃のみならず回避技としても優秀な型。
刃をヒラリヒラリと紙一重で躱しながら、ジューダスへと接近する。
再度距離を取ろうとするが、させじと勢いを付けて斬り掛かった。
対するジューダスもまた、回避ではなく迎撃へと移る。
刃をヒラリヒラリと紙一重で躱しながら、ジューダスへと接近する。
再度距離を取ろうとするが、させじと勢いを付けて斬り掛かった。
対するジューダスもまた、回避ではなく迎撃へと移る。
――水の呼吸 弐ノ型 水車
「月閃光!」
読んで字の如く、水車の様に全身を回転させての斬撃。
迎え撃つは、二刀流により三日月を描くのような斬り上げ。
金属同士が衝突し、両名の腕にビリビリと衝撃が走る。
だがどちらも武器を手放すことなく、次の動作へと移行した。
迎え撃つは、二刀流により三日月を描くのような斬り上げ。
金属同士が衝突し、両名の腕にビリビリと衝撃が走る。
だがどちらも武器を手放すことなく、次の動作へと移行した。
「散れ!!」
――水の呼吸 壱ノ型 水面斬り
ジューダスが繰り出したのは月閃光からの連携技。
打ち上げた敵を叩き斬る、月閃虚崩。
ギニューが繰り出したのは水の呼吸の基本となる技。
交差させた両腕から勢いよく水平に刀を振るう、単純ながらも威力に優れた型。
打ち上げた敵を叩き斬る、月閃虚崩。
ギニューが繰り出したのは水の呼吸の基本となる技。
交差させた両腕から勢いよく水平に刀を振るう、単純ながらも威力に優れた型。
「ぐおっ!?」
短い悲鳴はギニューのもの。
深くはないが、胴体には一本の真っ赤な線が引かれる。
一方でジューダスもまた無事では済まなかった。
左手の得物、警棒がここに来てギニューの猛攻とジューダスの技両方に耐え切れず砕け散ったのだ。
深くはないが、胴体には一本の真っ赤な線が引かれる。
一方でジューダスもまた無事では済まなかった。
左手の得物、警棒がここに来てギニューの猛攻とジューダスの技両方に耐え切れず砕け散ったのだ。
(やはり持たなかったか……)
予想できた事故に落胆は無い。
むしろジューダスの関心は、ここまでの戦闘を可能にした己の身体にある。
むしろジューダスの関心は、ここまでの戦闘を可能にした己の身体にある。
神崎蘭子という名のこの少女。
本来であれば、如何にジューダスの剣技が優れていようとギニュー相手にこうも渡り合えるかは難しいだろう。
アイドルに必要な体力づくりをこなしているとはいえ、あくまで一般人の範疇でしかない身体で鬼殺隊の隊士を相手取るのは不可能に近い。
それを可能としたのは支給品、ラブボムによる天使化の影響か。
どうやら飛行能力や悪人の魂の感知以外にも、身体能力の強化という恩恵もあったと考える。
更にシャルティエが無いにも関わらず、晶術を使えた理由。
これについても天使化により、クリスタルコアが無くとも代用できるエネルギーが体に宿ったからだろう。
本来であれば、如何にジューダスの剣技が優れていようとギニュー相手にこうも渡り合えるかは難しいだろう。
アイドルに必要な体力づくりをこなしているとはいえ、あくまで一般人の範疇でしかない身体で鬼殺隊の隊士を相手取るのは不可能に近い。
それを可能としたのは支給品、ラブボムによる天使化の影響か。
どうやら飛行能力や悪人の魂の感知以外にも、身体能力の強化という恩恵もあったと考える。
更にシャルティエが無いにも関わらず、晶術を使えた理由。
これについても天使化により、クリスタルコアが無くとも代用できるエネルギーが体に宿ったからだろう。
或いは、体の持ち主である蘭子が過去に経験した出来事。
346プロダクションのアイドルが巻き込まれた、空の世界での摩訶不思議な冒険で得た力が残留しているからか。
346プロダクションのアイドルが巻き込まれた、空の世界での摩訶不思議な冒険で得た力が残留しているからか。
真実が何にせよ、ジューダスにとっては問題無く戦えるのならそれで良い。
尤も、武器を一つ失ったのはやはり痛い。
柄だけとなった警棒を投げ捨て、エターナルソードを構え直す。
敵は代わりの短剣を探すまで待ってはくれない。
日輪刀を振り被り、襲い掛かる。
尤も、武器を一つ失ったのはやはり痛い。
柄だけとなった警棒を投げ捨て、エターナルソードを構え直す。
敵は代わりの短剣を探すまで待ってはくれない。
日輪刀を振り被り、襲い掛かる。
その横合いから、丸い何かが叩きつけられた。
「ぐっ!?」
咄嗟に刀で防ぎ、攻撃して来た者を睨みつける。
「やってくれたな……!!」
視線の先に立つのは、カメレオンのような頭部の騎士。
どうにか戦線に復帰した仮面ライダーベルデ、檀黎斗である。
痛みが完全に引いた訳ではないが、ベルデの装甲と着火剛焦による防御があったからだろう。
同じく水の呼吸で斬られたリトに比べ、まだ戦闘は可能だった。
バイオワンダーを拾い上げ放ったが、やはり防がれた。
だが関係無い、ゲームマスターを愚弄しておきながら許せるはずがない。
どうにか戦線に復帰した仮面ライダーベルデ、檀黎斗である。
痛みが完全に引いた訳ではないが、ベルデの装甲と着火剛焦による防御があったからだろう。
同じく水の呼吸で斬られたリトに比べ、まだ戦闘は可能だった。
バイオワンダーを拾い上げ放ったが、やはり防がれた。
だが関係無い、ゲームマスターを愚弄しておきながら許せるはずがない。
「あの小僧の事か?フン!弱い奴から死んでいくのは当たり前だろう!」
どうやら相手は仲間を斬られた事に怒っているのだと、勘違いするギニュー。
実際にはリトの事など微塵も案じていないのだが、ご丁寧に訂正してやる気は無い。
返答代わりにバイオワンダーを叩き込もうとした時、ジューダスに声を掛けられた。
実際にはリトの事など微塵も案じていないのだが、ご丁寧に訂正してやる気は無い。
返答代わりにバイオワンダーを叩き込もうとした時、ジューダスに声を掛けられた。
「おい!短剣か、それに近い武器を持っているなら僕に寄越せ!」
「なにぃ?」
「なにぃ?」
露骨に顔を顰めてジューダスを睨みつける。
神の才能を持つ自分に、何と言う口を聞くのだこの小娘は。
お願いしますの一言すらないとは、無礼千万極まりない。
同じ子どもでも、いろはとリトの二人は目上の人間への礼儀を弁えていたというのに。
神の才能を持つ自分に、何と言う口を聞くのだこの小娘は。
お願いしますの一言すらないとは、無礼千万極まりない。
同じ子どもでも、いろはとリトの二人は目上の人間への礼儀を弁えていたというのに。
(全く不愉快だ!不愉快だが…仕方ないか)
この銀髪の小娘はギニューとも渡り合える力が有る。
手強いと認めざるを得ない相手と戦えるのなら、武器の譲渡は行うべき。
非常に納得がいかないが、今だけは仕方ないと自分を無理矢理納得させる。
丁度小娘の要求を満たせる物を、自分は手に入れている。
この礼儀の「れ」の字も知らない小娘へ、ゲームマスターが武器を恵んでやろうと、デイパックへ手を突っ込む。
手強いと認めざるを得ない相手と戦えるのなら、武器の譲渡は行うべき。
非常に納得がいかないが、今だけは仕方ないと自分を無理矢理納得させる。
丁度小娘の要求を満たせる物を、自分は手に入れている。
この礼儀の「れ」の字も知らない小娘へ、ゲームマスターが武器を恵んでやろうと、デイパックへ手を突っ込む。
「させるか!」
敵の戦力増強を黙って見ているギニューではない。
余計な事はさせてたまるかと駆け出すが、妨害される事くらいベルデは予測済み。
デッキからカードを引き抜くと、すっかり慣れた動作で召喚機へ読み込ませた。
余計な事はさせてたまるかと駆け出すが、妨害される事くらいベルデは予測済み。
デッキからカードを引き抜くと、すっかり慣れた動作で召喚機へ読み込ませた。
『AD VENT』
「GUUUUUUUUUUUUUU…!!」
契約モンスターを召喚するアドベントのカード。
出現したのは二足歩行のカメレオンとも言うべき異形、バイオグリーザ。
主の邪魔はさせない為に、ギニューへと立ち塞がる。
出現したのは二足歩行のカメレオンとも言うべき異形、バイオグリーザ。
主の邪魔はさせない為に、ギニューへと立ち塞がる。
「どけぃっ!」
現れた化け物に呆ける事無く日輪刀の一撃が迫る。
バイオグリーザは跳躍し回避。驚くべきは一度の上昇で遥か上に到達した脚力だろう。
両脚に付いたバネにより、生物の限界を容易く超えた跳躍力を我が物としていた。
口を開き上空から舌を発射する。
一般的なカメレオンではあり得ない長さの舌は、しかしギニューを絡め取る事はできない。
ギニューは上体を逸らし回避すると、伸びきったバイオグリーザの舌を斬り落とそうとした。
だがバイオグリーザの役目はあくまで足止め。
ほんの少しだけギニューを引き付けられれば、後は別の者が倒す役目を引き受ける。
バイオグリーザは跳躍し回避。驚くべきは一度の上昇で遥か上に到達した脚力だろう。
両脚に付いたバネにより、生物の限界を容易く超えた跳躍力を我が物としていた。
口を開き上空から舌を発射する。
一般的なカメレオンではあり得ない長さの舌は、しかしギニューを絡め取る事はできない。
ギニューは上体を逸らし回避すると、伸びきったバイオグリーザの舌を斬り落とそうとした。
だがバイオグリーザの役目はあくまで足止め。
ほんの少しだけギニューを引き付けられれば、後は別の者が倒す役目を引き受ける。
「崩龍斬光剣!」
「ぐゥっ!?」
「ぐゥっ!?」
斬り上げを防ぐも、二撃三撃と二つの刃が縦横無尽に振るわれる。
瞬間移動もかくやといった速度で、次々と斬撃が繰り出されたのだ。
防御も回避も完全には間に合わせられず、ギニューの体へ新たな傷が生まれる。
ジューダスの左手には黎斗から譲渡された短剣、パラゾニウムがあった。
偶然にもバトルロワイアルにおいてリオンが使っていた短剣は、警棒よりも遥かに上等な得物だ。
これなら破壊される心配をせずに、思う存分振るえるというもの。
瞬間移動もかくやといった速度で、次々と斬撃が繰り出されたのだ。
防御も回避も完全には間に合わせられず、ギニューの体へ新たな傷が生まれる。
ジューダスの左手には黎斗から譲渡された短剣、パラゾニウムがあった。
偶然にもバトルロワイアルにおいてリオンが使っていた短剣は、警棒よりも遥かに上等な得物だ。
これなら破壊される心配をせずに、思う存分振るえるというもの。
「千烈虚光閃!」
それを示すかのように、双剣でギニューを打ち上げる。
間髪入れずに神速の突きを幾度も放った。
反対方向からは、逃げ道を塞ぐようにバイオワンダーが放たれる。
片方を防いだとしても、もう片方の直撃は免れない。
逃げ場無しの状況で尚もギニューに諦めは存在せず。
間髪入れずに神速の突きを幾度も放った。
反対方向からは、逃げ道を塞ぐようにバイオワンダーが放たれる。
片方を防いだとしても、もう片方の直撃は免れない。
逃げ場無しの状況で尚もギニューに諦めは存在せず。
「舐めるなよぉおおおおおおっ!!」
――水の呼吸 玖ノ型 水流飛沫
両方から襲い来る剣とヨーヨー。
何とギニューは刀身の上で助走を付けると、バイオワンダーのワイヤー部分を軽々と駆け出した。
不安定な足場での戦闘に適した、水の呼吸の歩法。
思いもよらぬ対処法に相手が驚く間もなく、ベルデへと急接近し斬り付ける。
予想外の行動に回避は間に合わず、装甲からは血の代わりの火花が散った。
更にギニューはベルデの胸板を蹴り上げると、反動でジューダスの元へと跳んだ。
何とギニューは刀身の上で助走を付けると、バイオワンダーのワイヤー部分を軽々と駆け出した。
不安定な足場での戦闘に適した、水の呼吸の歩法。
思いもよらぬ対処法に相手が驚く間もなく、ベルデへと急接近し斬り付ける。
予想外の行動に回避は間に合わず、装甲からは血の代わりの火花が散った。
更にギニューはベルデの胸板を蹴り上げると、反動でジューダスの元へと跳んだ。
――水の呼吸 捌ノ型 滝壷
「粉塵裂破衝!」
ジューダスが巻き起こした土煙を掃うように、日輪刀を振り下ろす。
だがこの技は単に土煙で目を眩ませるのではない。
その真価を発揮すべく双剣を打ち鳴らして火花を出す。
次の瞬間、土煙は爆発し、当然ギニューも巻き込まれた。
しかし、爆発程度でギニューの勢いは止まらない。ギニューが放った型は水の呼吸の中でも特に威力に秀でている。
剣を振り下ろした際の勢いのみで爆発の威力を削ぎ落し、ジューダスへ刃を到達させんとした。
だがこの技は単に土煙で目を眩ませるのではない。
その真価を発揮すべく双剣を打ち鳴らして火花を出す。
次の瞬間、土煙は爆発し、当然ギニューも巻き込まれた。
しかし、爆発程度でギニューの勢いは止まらない。ギニューが放った型は水の呼吸の中でも特に威力に秀でている。
剣を振り下ろした際の勢いのみで爆発の威力を削ぎ落し、ジューダスへ刃を到達させんとした。
「チィッ!」
双剣を交差させての防御。
守り諸共叩っ斬ると言わんばかりの一撃に、剣を交差させた体勢のまま吹き飛ばされる。
天使の翼を展開し強引に踏み止まり、背後の電柱へ衝突する事態は回避した。
守り諸共叩っ斬ると言わんばかりの一撃に、剣を交差させた体勢のまま吹き飛ばされる。
天使の翼を展開し強引に踏み止まり、背後の電柱へ衝突する事態は回避した。
「おのれ…!」
着地したギニューも無傷ではない。
威力を削いだとはいえ、爆発を受けたのだ。
体の各所がヒリヒリと痛む。火傷だろう。
尤も動く分には何の問題もない。自分の負傷への危惧など抱かず、再び水の呼吸を放つべく構えた。
ジューダスもまた、戦いは終わっていないと痛みを噛み殺し構え直す。
ベルデも同様だ。受けた痛みと屈辱を必ずや晴らさんと、ギニューへ怒りを向けた。
威力を削いだとはいえ、爆発を受けたのだ。
体の各所がヒリヒリと痛む。火傷だろう。
尤も動く分には何の問題もない。自分の負傷への危惧など抱かず、再び水の呼吸を放つべく構えた。
ジューダスもまた、戦いは終わっていないと痛みを噛み殺し構え直す。
ベルデも同様だ。受けた痛みと屈辱を必ずや晴らさんと、ギニューへ怒りを向けた。
三人の男により戦場にはより濃密な殺意が満ち溢れ、爆発寸前まで膨れ上がり、
「むっ!?」
「なに…?」
「あれは……」
「なに…?」
「あれは……」
彼らの意識は突如巻き起こった力の奔流により、一点に向けられた。
「ハァ……ハァ……ハァ……!!」
三人分の視線をぶつけられるのは、再び魔法少女としてのコスチュームに似たバリアジャケットを纏ういろは。
息も絶え絶えになりながら、彼女は杖に変化したレイジングハートへ魔力をチャージしている。
息も絶え絶えになりながら、彼女は杖に変化したレイジングハートへ魔力をチャージしている。
背後には、身動ぎすらしなくなった少年が横たわっていた。
○
「結城さん!しっかりして!」
今にも目を閉じそうな少年へ何度も呼びかけ、いろはは傷の治療を試みた。
高町なのはの魔力を用いた回復魔法は問題無く発動されている。
インキュベーターとの契約で得た力と、リンカーンコアを宿す魔導師では魔法体系が違う。
しかしいろはは元々治療魔法を得意とする魔法少女。
砲撃魔法などに比べると、コツを掴むのはそう難しくはない。
高町なのはの魔力を用いた回復魔法は問題無く発動されている。
インキュベーターとの契約で得た力と、リンカーンコアを宿す魔導師では魔法体系が違う。
しかしいろはは元々治療魔法を得意とする魔法少女。
砲撃魔法などに比べると、コツを掴むのはそう難しくはない。
だがこの場においては無意味だった。
「どうして……どうして治らないの…」
魔法は使えているのに、リトの出血が治まる気配は一向にない。
バトルロワイアルの参加者に付けられた制限が原因である。
魔王やホイミンの回復呪文、犬飼ミチルの身体となった東方仗助のクレイジー・ダイヤモンドなど、傷の治療が可能な能力には何らかの枷が設定されている。
なのはの魔法もその例に漏れず、制限の対象とされていた。
普段のいろはやなのはならいざ知らず、血を流し過ぎたリトの治療に制限下の力では無力であった。
バトルロワイアルの参加者に付けられた制限が原因である。
魔王やホイミンの回復呪文、犬飼ミチルの身体となった東方仗助のクレイジー・ダイヤモンドなど、傷の治療が可能な能力には何らかの枷が設定されている。
なのはの魔法もその例に漏れず、制限の対象とされていた。
普段のいろはやなのはならいざ知らず、血を流し過ぎたリトの治療に制限下の力では無力であった。
それらの事情を知る由の無いいろはは、ただ愕然と急速に命の灯が消えていく様を見る事しか出来ない。
「結城さん…結城さん…!!」
必死に自分の名を呼びかけ、涙を流す少女をリトはぼんやりと見上げる。
ああ、死ぬんだなとどこか他人事のように考えた。
何も死にたがっていた訳では無いが、自分が手遅れな事くらいは理解出来る。
自分はもうじき死ぬが、どうかいろはと黎斗の二人は無事に生き延びてくれと願う。
幸いと言うべきか、自分達を助ける為に銀髪の少女が来てくれた。
彼女のような殺し合いに乗っていない人間がいるのなら、きっといろは達も大丈夫なはず。
ああ、死ぬんだなとどこか他人事のように考えた。
何も死にたがっていた訳では無いが、自分が手遅れな事くらいは理解出来る。
自分はもうじき死ぬが、どうかいろはと黎斗の二人は無事に生き延びてくれと願う。
幸いと言うべきか、自分達を助ける為に銀髪の少女が来てくれた。
彼女のような殺し合いに乗っていない人間がいるのなら、きっといろは達も大丈夫なはず。
自分は無理でも、いろは達が無事ならそれで良い。
こんな自分でもいろはを守れたのなら、それで――
こんな自分でもいろはを守れたのなら、それで――
(…………良いわけ、ないだろ)
お前は見えないのか。
今も自分に縋りついて、悲しんでいる少女の姿が。
たとえ命が助かったとしても、自分が死んだらこの優しい娘がそれで喜ぶはずが無い。
こんな風に泣かせて、それで終わりで良い筈が無い。
今も自分に縋りついて、悲しんでいる少女の姿が。
たとえ命が助かったとしても、自分が死んだらこの優しい娘がそれで喜ぶはずが無い。
こんな風に泣かせて、それで終わりで良い筈が無い。
それに自分が死んだら、元居た場所で待っている人達はどうなる?
父と妹が、自分を好きだと言ってくれた少女達が、悲しまないとでも思っているのか。
父と妹が、自分を好きだと言ってくれた少女達が、悲しまないとでも思っているのか。
何よりここで自分が死ねば、体の持ち主の少年はどうなるんだ。
ユーノの精神が今どこにいるのかは分からないけど、自分の死で巻き添えにしてしまえば帰る体を失う事になるではないか。
ユーノの精神が今どこにいるのかは分からないけど、自分の死で巻き添えにしてしまえば帰る体を失う事になるではないか。
だから死ねない。死ぬ事は許されない。
自分の為だけでなく、皆の為にも生きねばならない。
自分の為だけでなく、皆の為にも生きねばならない。
なのに、その意思に反して体はピクリとも動いてはくれず、掠れた声しか出せない。
自分の顔にいろはの涙が零れ落ちる。
泣いている女の子を前にしても何一つしてやれず、やけに重く感じる瞼が閉じられていく。
泣いている女の子を前にしても何一つしてやれず、やけに重く感じる瞼が閉じられていく。
「ご……め…ん…………」
果たして誰に向けての謝罪だったのか。
いろはか?家族か?ララ達か?それともユーノ・スクライア?
或いはその全員?
いろはか?家族か?ララ達か?それともユーノ・スクライア?
或いはその全員?
確かめる術は誰にも残されていない。
唯一確かなのは、また一人、参加者の命が失われたという事だけ。
【結城リト@ToLOVEるダークネス(身体:ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのはA's) 死亡】
「結城さん…!なんで…なんでぇ……!!」
助けられなかった。
共に戦った仲間を、自分を守る為に傷だらけで立ち上がった少年を。
出会ってまだ数時間の関係など些細な事でしかない。
自分が呑気に気絶なんてしていなければ。
あんな悪い夢なんて振り払って、もっと早くに目を覚ましていればリトは死なずに済んだかもしれないのに。
共に戦った仲間を、自分を守る為に傷だらけで立ち上がった少年を。
出会ってまだ数時間の関係など些細な事でしかない。
自分が呑気に気絶なんてしていなければ。
あんな悪い夢なんて振り払って、もっと早くに目を覚ましていればリトは死なずに済んだかもしれないのに。
たらればの可能性ばかりが思い浮かび、無力感にただ涙を流す。
いろはを強制的に現実に引き戻したのは、今も続く戦闘の音。
怒声と剣戟が飛び交う戦場には、リトを殺した少年もいる。
怒声と剣戟が飛び交う戦場には、リトを殺した少年もいる。
「っ!!」
少年を見た途端、いろはの中に生まれたのは怒りと焦り。
リトのような優しい少年が死んだのに、あいつはまだ生きて、更に人を殺そうとしている。
このまま放って置いたら、黎斗や銀髪の少女まで殺されてしまう。
もうこれ以上、あいつの好きにさせるのは真っ平だ。
リトのような優しい少年が死んだのに、あいつはまだ生きて、更に人を殺そうとしている。
このまま放って置いたら、黎斗や銀髪の少女まで殺されてしまう。
もうこれ以上、あいつの好きにさせるのは真っ平だ。
唇を噛んで立ち上がり、レイジングハートに魔力をチャージする
体力も魔力も完全に回復し切っていないけど、そんなのを気にしている場合じゃない。
体力も魔力も完全に回復し切っていないけど、そんなのを気にしている場合じゃない。
涙で赤くなった瞳を少年にぶつけ、杖の先端を突き付けた。
○
いろはが何をする気なのか、ギニューは即座に理解する。
風都タワーで自分に大ダメージを与えた、あの忌々しい桜色の砲撃。
あれの威力は身に染みて痛感している。
二度も食らう手は無いと、ジューダスとベルデを捨て置いてでも阻止しなくてはならない。
風都タワーで自分に大ダメージを与えた、あの忌々しい桜色の砲撃。
あれの威力は身に染みて痛感している。
二度も食らう手は無いと、ジューダスとベルデを捨て置いてでも阻止しなくてはならない。
それを二人が黙って見過ごすかは別である。
「っ!おのれっ!!」
コートを翻しいろはへと駆け出したギニューの横合いから、バイオワンダーが叩きつけられる。
姿勢を低くし回避、被害に遭ったのは数本の頭髪のみだ。
そのままの姿勢で速度を緩めずに走り続ける。
姿勢を低くし回避、被害に遭ったのは数本の頭髪のみだ。
そのままの姿勢で速度を緩めずに走り続ける。
「デルタレイ!」
その先へは行かせないと放たれるは、三つの光弾。
いろはの名前すら知らないジューダスであるが、大技を使う気でいるのは直ぐに察せられた。
今は発動に必要な「溜め」の真っ最中といった所か。
勝負を決められるかもしれない技なら、撃つのに成功して貰わねば困る。
晶術でギニューを足止めした。
いろはの名前すら知らないジューダスであるが、大技を使う気でいるのは直ぐに察せられた。
今は発動に必要な「溜め」の真っ最中といった所か。
勝負を決められるかもしれない技なら、撃つのに成功して貰わねば困る。
晶術でギニューを足止めした。
「鬱陶しいわ!」
三発全て斬り落とされる。
光弾が霧散した直後にギニューへと急接近、双剣を軽やかに振るうと敵も日輪刀で斬り結ぶ。
単純な手数ではジューダスに分があるが、膂力はギニューが上か。
短剣の突きを躱し切れずに右腕を刺されれば、刀の勢いを防ぎ切れずに脇腹を斬られる。
互いに一撃もらった所で、ギニューへ迫るバイオワンダー。
いろはの攻撃を待たずとも、このまま頭部を潰す算段だった。
相変わらず速い。速いがこの戦闘で何度も見た攻撃故に、いい加減体も慣れて来る。
僅かに体を逸らすと、真横に落ちて来たバイオワンダーへ力いっぱい刀を叩きつけた。
そうすると明後日の方向へワイヤーが伸びて行き、ベルデ本体もそっちへ引っ張られ、足がもつれる。
最初の時よりも対処には余裕を持って行えた。
光弾が霧散した直後にギニューへと急接近、双剣を軽やかに振るうと敵も日輪刀で斬り結ぶ。
単純な手数ではジューダスに分があるが、膂力はギニューが上か。
短剣の突きを躱し切れずに右腕を刺されれば、刀の勢いを防ぎ切れずに脇腹を斬られる。
互いに一撃もらった所で、ギニューへ迫るバイオワンダー。
いろはの攻撃を待たずとも、このまま頭部を潰す算段だった。
相変わらず速い。速いがこの戦闘で何度も見た攻撃故に、いい加減体も慣れて来る。
僅かに体を逸らすと、真横に落ちて来たバイオワンダーへ力いっぱい刀を叩きつけた。
そうすると明後日の方向へワイヤーが伸びて行き、ベルデ本体もそっちへ引っ張られ、足がもつれる。
最初の時よりも対処には余裕を持って行えた。
だがいろはの元へと辿り着く筈の足は、見事に止められてしまった。
「二人とも避けてください!!!」
警告を言い切る前に、ジューダスとベルデは射線上から飛び退いた。
己の失態をギニューが悟った時には既に手遅れ。
レイジングハートには、ギニューを倒すのに十分過ぎる程の魔力がチャージ済み。
杖の先端にある赤い宝石が、まるで銃口のようにギニューへ突き付けられている。
今か今かと発射を待ちわびるかのように纏わりついた魔力。
お望み通り、一気に解放してやった。
己の失態をギニューが悟った時には既に手遅れ。
レイジングハートには、ギニューを倒すのに十分過ぎる程の魔力がチャージ済み。
杖の先端にある赤い宝石が、まるで銃口のようにギニューへ突き付けられている。
今か今かと発射を待ちわびるかのように纏わりついた魔力。
お望み通り、一気に解放してやった。
「ディバイン……バスタァアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」
放たれるは高町なのはが得意とする砲撃魔法。
数時間前の時と同じく、此度も邪悪な戦士を呑み込まんと桜色の光が襲い来る。
だが相手はこのまま黙ってやられる程、諦めの早い男ではない。
今のギニューには、なのはの魔砲にも対抗できる力があるのだから。
数時間前の時と同じく、此度も邪悪な戦士を呑み込まんと桜色の光が襲い来る。
だが相手はこのまま黙ってやられる程、諦めの早い男ではない。
今のギニューには、なのはの魔砲にも対抗できる力があるのだから。
「大人しくやられると思ったのかぁっ!!!」
賢者の石やニューナンブと同じく、いろはから奪ったデイパックに入っていた最後の支給品。
ビー玉のようにも見えるソレを握り締めると、両腕に光が迸る。
敵がエネルギー波を放つなら、同じ土俵で打ち勝って見せよう。
ギニューの戦意に呼応するかのように、両腕からは高出力の光が放たれた。
ビー玉のようにも見えるソレを握り締めると、両腕に光が迸る。
敵がエネルギー波を放つなら、同じ土俵で打ち勝って見せよう。
ギニューの戦意に呼応するかのように、両腕からは高出力の光が放たれた。
「くらえぇええええええええええええええええええっ!!!!!」
桜色と黄色、二つの光がぶつかり合う。
相手を倒すという戦意はどちらも負けていない。
片方が押したかと思えば、もう片方が押し返す。
拮抗はいずれどちらかが力尽きるまで続くと思われたが、その瞬間は訪れなかった。
互いの力に耐え切れず、両者の光は全く同じタイミングでせめぎ合いながら霧散した。
相手を倒すという戦意はどちらも負けていない。
片方が押したかと思えば、もう片方が押し返す。
拮抗はいずれどちらかが力尽きるまで続くと思われたが、その瞬間は訪れなかった。
互いの力に耐え切れず、両者の光は全く同じタイミングでせめぎ合いながら霧散した。
「きゃあああああっ!!」
「ぐおおおおおおっ!!」
「ぐおおおおおおっ!!」
いろはもギニューも、悲鳴を上げて後方へ吹き飛ばされる。
前者は民家の壁に背中を強打し、激痛に一瞬息が止まった。
バリアジャケットを纏っていなければ、より大きな傷となっていただろう。
後者は壁や地面に叩きつけられることなく、強引に着地した。
が、突如膝を付く。傷の痛みではなく、全身を猛烈な倦怠感に包まれたからだ。
前者は民家の壁に背中を強打し、激痛に一瞬息が止まった。
バリアジャケットを纏っていなければ、より大きな傷となっていただろう。
後者は壁や地面に叩きつけられることなく、強引に着地した。
が、突如膝を付く。傷の痛みではなく、全身を猛烈な倦怠感に包まれたからだ。
「お、おのれ…オレはまだ……」
殺せたのはガキ一人であり、残る三人はまだ健在。
休んでいる暇は無いと立ち上がるも、肉体は戦闘の続行では無く体力回復を命令する。
知った事かと無視して刀を握り直すも、ふと本当にそれで良いのかという考えも浮かび上がった。
休んでいる暇は無いと立ち上がるも、肉体は戦闘の続行では無く体力回復を命令する。
知った事かと無視して刀を握り直すも、ふと本当にそれで良いのかという考えも浮かび上がった。
殺す機会など生きてさえいれば幾らでもある。
仮に自分以外の者の手で連中が殺されたとしても、人数が減るのなら悪い事ではない。
だがここで無理をして死んでしまえばどうなる?
優勝しフリーザを復活させる事は叶わない。
この先二度と訪れないであろう、忠誠を誓った主の蘇生をさせるチャンスを、志半ばで終わらせていいはずが無い。
仮に自分以外の者の手で連中が殺されたとしても、人数が減るのなら悪い事ではない。
だがここで無理をして死んでしまえばどうなる?
優勝しフリーザを復活させる事は叶わない。
この先二度と訪れないであろう、忠誠を誓った主の蘇生をさせるチャンスを、志半ばで終わらせていいはずが無い。
(いかんな、オレとした事が…)
目的を履き違えるな。
自分がやらねばならないのは、余計なプライドを懸けて戦うのでも、負傷を無視して勝利を掴むのではない。
どんな過程だろうと、最後の一人になりフリーザ様を復活させる事だ。
自分がやらねばならないのは、余計なプライドを懸けて戦うのでも、負傷を無視して勝利を掴むのではない。
どんな過程だろうと、最後の一人になりフリーザ様を復活させる事だ。
一時とはいえ己の感情を優先しようとした自分を恥じる。
反省し熱くなっていた頭を冷やすと、次に移すべき行動も瞬時を瞬時に選択。
デイパックからトビウオを取り出し跨り、この場から去ろうとする。
反省し熱くなっていた頭を冷やすと、次に移すべき行動も瞬時を瞬時に選択。
デイパックからトビウオを取り出し跨り、この場から去ろうとする。
「待て!」
敵の逃走をみすみす許す気は無い。
そう告げるかのように斬り掛かって来たジューダスへ向け、ニューナンブを連射。
弾を全て撃ち尽くすと、ジューダスの顔目掛けて銃本体を投げつけた。
一発残らず斬り落とされた上に銃も両断されたが、足止めにはなった。
あっという間に上昇したトビウオは、乗りての指示に従い一目散へ飛んで行く。
苦し紛れに投擲されたバイオワンダーも躱され、地上には苦い思いで見送る者達だけが残された。
そう告げるかのように斬り掛かって来たジューダスへ向け、ニューナンブを連射。
弾を全て撃ち尽くすと、ジューダスの顔目掛けて銃本体を投げつけた。
一発残らず斬り落とされた上に銃も両断されたが、足止めにはなった。
あっという間に上昇したトビウオは、乗りての指示に従い一目散へ飛んで行く。
苦し紛れに投擲されたバイオワンダーも躱され、地上には苦い思いで見送る者達だけが残された。
◆
横たわる少年の傍でいろはは項垂れる。
リトを助けられず、殺した相手にも逃げられる始末。
一体自分は何をやっているんだろう。
心の内から湧き上がる、己を責める声に気持ちは沈む一方だ。
リトを助けられず、殺した相手にも逃げられる始末。
一体自分は何をやっているんだろう。
心の内から湧き上がる、己を責める声に気持ちは沈む一方だ。
「環さん…」
無力感を噛み締める少女へ声を掛ける黎斗。
気の毒そうにいろはを見やると、リトへ視線を移し目を伏せた。
気の毒そうにいろはを見やると、リトへ視線を移し目を伏せた。
「結城君の事は、残念だ……」
「はい……」
「はい……」
勇気ある少年の死を嘆く言葉。
だがいろはにはそれがまるで、助けられなかった自分を責めているように聞こえた。
無論、黎斗にそういった意図は無いだろう事は分かる。
それでも、自分がちゃんと治せていたらという後悔は抑えられない。
いろはの想いを知ってか知らずか、気遣うように続けた。
だがいろはにはそれがまるで、助けられなかった自分を責めているように聞こえた。
無論、黎斗にそういった意図は無いだろう事は分かる。
それでも、自分がちゃんと治せていたらという後悔は抑えられない。
いろはの想いを知ってか知らずか、気遣うように続けた。
「色々と混乱しているだろうが、今はまず休もう。結城君の死を蔑ろにする気は無いが、落ち着いて今後の事を話す時間も必要だ」
「…そう、ですね……」
「…そう、ですね……」
黎斗の正論に力無く頷く。
よろよろと立ち上がり、昏い目でリトを見下ろした。
よろよろと立ち上がり、昏い目でリトを見下ろした。
リトの死を悲しむのとは別に、いろははある事を考えていた。
最初に出会った時、リトがユーノの魔法を全く使えていなかったのを覚えている。
後にフェレットへの変身や光る鎖、いろはとのコネクトや彼女を守ったシールドなど複数の能力を使えるようになった。
だったら、リトと同じく自分もこの身体にもっと慣れればなのはの力を使いこなせるようになるのかもしれない。
そうなれば今以上に戦え、傷を治し、リトのような犠牲者を出さずに済むのではないか。
最初に出会った時、リトがユーノの魔法を全く使えていなかったのを覚えている。
後にフェレットへの変身や光る鎖、いろはとのコネクトや彼女を守ったシールドなど複数の能力を使えるようになった。
だったら、リトと同じく自分もこの身体にもっと慣れればなのはの力を使いこなせるようになるのかもしれない。
そうなれば今以上に戦え、傷を治し、リトのような犠牲者を出さずに済むのではないか。
それがいろはにとっては恐ろしい。
何故なら、力を使いこなせるくらいに慣れてしまえば、自分の精神はより一層なのはのものへと近づく事になる。
あの夢で感じたように、自分の記憶がなのはの記憶に塗りつぶされてしまうのが、現実のものとなってしまう。
あの夢で感じたように、自分の記憶がなのはの記憶に塗りつぶされてしまうのが、現実のものとなってしまう。
リトの死を目の当たりにしておきながら、彼のような犠牲者を生み出さない決意より、自分本位な恐怖が勝る。
そんな自分が、どうしようもないくらいに情けなかった。
そんな自分が、どうしようもないくらいに情けなかった。
いろはを気遣う善人という仮面の裏で、黎斗は冷静に思考する。
回復魔法を持つリトを失ったのは少々惜しかったが、死んでしまったのなら仕方ない。
どうせ機を見て殺すかもしれなかった相手だ。ある意味その手間が省けたとも言える。
リトの死を心から嘆く気持ちなど微塵もない。
真っ当な人間らしい倫理観など、幼少時の永夢に嫉妬心からバグスターウイルスを送り付けた瞬間に失った。
回復魔法を持つリトを失ったのは少々惜しかったが、死んでしまったのなら仕方ない。
どうせ機を見て殺すかもしれなかった相手だ。ある意味その手間が省けたとも言える。
リトの死を心から嘆く気持ちなど微塵もない。
真っ当な人間らしい倫理観など、幼少時の永夢に嫉妬心からバグスターウイルスを送り付けた瞬間に失った。
それより黎斗の意識は逃げた少年へ向けられている。
神の才能を持つ自分をやったらめったらに斬り付けたのだ、全く持って許し難い。
再度遭遇する事があれば、必ずや制裁を下してやらねば気が済まない。
神の才能を持つ自分をやったらめったらに斬り付けたのだ、全く持って許し難い。
再度遭遇する事があれば、必ずや制裁を下してやらねば気が済まない。
とはいえ今はいろはに告げた通り、休む必要がある。
ベルデに変身していて尚も痛む程の傷だ。
今後どう動くにせよ、傷と疲労が大きいままではやれる事も限られてくるのだから。
ベルデに変身していて尚も痛む程の傷だ。
今後どう動くにせよ、傷と疲労が大きいままではやれる事も限られてくるのだから。
「君の方も、今はそれで良いかな?」
振り返り、もう一人の少女へと問う。
相手は険しい表情を浮かべ、黎斗へ視線を投げ返した。
相手は険しい表情を浮かべ、黎斗へ視線を投げ返した。
◆
トビウオに乗って逃げた少年を追う。
その選択もジューダスの中にはあったが、彼が選んだのはここに留まる事だった。
その選択もジューダスの中にはあったが、彼が選んだのはここに留まる事だった。
ラブボムの効果で飛行能力を得たジューダスなら、ギニュー同様に空を飛び追跡も可能。
なのにそうしなかった。
というよりも、出来なかったと言うべきか。
なのにそうしなかった。
というよりも、出来なかったと言うべきか。
(この男……)
ジューダスが険しい視線を向けるのは、先程まで緑の鎧を纏っていた男。
男の存在こそ、ジューダスがギニューを追いかけなかった原因である。
男の存在こそ、ジューダスがギニューを追いかけなかった原因である。
ジューダスは街を訪れた時、悪しき魂を感知した。
天使の能力に導かれるまま移動してみれば、リトを斬り殺し他の二人をも手に掛けようとする悪党、ギニューがいたのだ。
ラブボムにより得られた能力は信用に値すると見て良いだろう。
天使の能力に導かれるまま移動してみれば、リトを斬り殺し他の二人をも手に掛けようとする悪党、ギニューがいたのだ。
ラブボムにより得られた能力は信用に値すると見て良いだろう。
問題は、ジューダスが感知した悪の魂は『二つ』だったこと。
一つはさっきまで剣を結んだ少年。
そしてもう一つが、いろはを気遣う態度を見せた男、檀黎斗。
そしてもう一つが、いろはを気遣う態度を見せた男、檀黎斗。
戦闘中はギニューのほうが危険度が高いと判断し、黎斗の方も一応共闘はした。
が、それだけで信用はできない。
ギニューは斬るべき相手だが、その為に黎斗を放置すればいろはが何をされるか。
だからこうして黎斗を監視すべく残ったのだ。
が、それだけで信用はできない。
ギニューは斬るべき相手だが、その為に黎斗を放置すればいろはが何をされるか。
だからこうして黎斗を監視すべく残ったのだ。
(こいつは一体何を考えている?)
ラブボムの力を信じるなら、黎斗は悪しき魂の持ち主となる。
ただ、それで黎斗が殺し合いに乗っているとは断定出来ない。
善人の仮面を被って、内心ではいろはやジューダスを殺す機会を虎視眈々と窺っているのかもしれないが、
実は過去に罪を犯したが今は悔い改め、贖罪のつもりで殺し合いに抗っている可能性もある。
或いは改心などしていないが、殺し合いに乗るのは得策でないと判断し、人当たりの良い演技をしているとも考えられなくはない。
ラブボムが教えるのはあくまで魂や力が悪かどうかであり、詳しい方針まで知らせてくれる力は無い。
魂が悪=殺し合いに乗っているとは限らないのだ。
現に自分とて、世間から見ればソーディアンチームを裏切った悪だが、カイル達にとっては信頼できる仲間の一人。
大勢から悪と断じられようと、見方一つで変わってくる場合もある。
ただ、それで黎斗が殺し合いに乗っているとは断定出来ない。
善人の仮面を被って、内心ではいろはやジューダスを殺す機会を虎視眈々と窺っているのかもしれないが、
実は過去に罪を犯したが今は悔い改め、贖罪のつもりで殺し合いに抗っている可能性もある。
或いは改心などしていないが、殺し合いに乗るのは得策でないと判断し、人当たりの良い演技をしているとも考えられなくはない。
ラブボムが教えるのはあくまで魂や力が悪かどうかであり、詳しい方針まで知らせてくれる力は無い。
魂が悪=殺し合いに乗っているとは限らないのだ。
現に自分とて、世間から見ればソーディアンチームを裏切った悪だが、カイル達にとっては信頼できる仲間の一人。
大勢から悪と断じられようと、見方一つで変わってくる場合もある。
とにかく、この男が殺し合いで何をしようとしているのかを見極める。
悪の魂であろうと殺し合いに抗うのなら、警戒はすれど協力はやぶさかでない。
反対に、自分やいろはを殺し優勝を狙う気ならば、こっちも容赦はしない。
どちらにせよ、やっと接触できた他の参加者だ。
悪の魂であろうと殺し合いに抗うのなら、警戒はすれど協力はやぶさかでない。
反対に、自分やいろはを殺し優勝を狙う気ならば、こっちも容赦はしない。
どちらにせよ、やっと接触できた他の参加者だ。
「ああ、それで構わない」
内心の警戒は微塵も緩めず、休息の提案へ頷き返した。
【D-4 街/午前】
【環いろは@魔法少女まどか☆マギカ外伝 マギアレコード】
[身体]:高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS
[状態]:ダメージ(中)、魔力消耗(特大)、右肩と腹部に刀傷(処置済み)、悲しみと無力感、なのはの身体でいる事への恐怖
[装備]:レイジングハート@魔法少女リリカルなのは
[道具]:なし
[思考・状況]基本方針:元の体に戻る。殺し合いには乗らない。
1:結城さん…。
2:檀さんの言う通り、今は休む。
3:もしも私の記憶が私のものじゃなくなったら……。
[備考]
※参戦時期は、さながみかづき荘の住人になったあたり。
※デイパックを失いました。
[身体]:高町なのは@魔法少女リリカルなのはStrikerS
[状態]:ダメージ(中)、魔力消耗(特大)、右肩と腹部に刀傷(処置済み)、悲しみと無力感、なのはの身体でいる事への恐怖
[装備]:レイジングハート@魔法少女リリカルなのは
[道具]:なし
[思考・状況]基本方針:元の体に戻る。殺し合いには乗らない。
1:結城さん…。
2:檀さんの言う通り、今は休む。
3:もしも私の記憶が私のものじゃなくなったら……。
[備考]
※参戦時期は、さながみかづき荘の住人になったあたり。
※デイパックを失いました。
【檀黎斗@仮面ライダーエグゼイド】
[身体]:天津垓@仮面ライダーゼロワン
[状態]:ダメージ(大)、疲労(大)
[装備]:ベルデのデッキ@仮面ライダー龍騎、バットショット@仮面ライダーW、着火剛焦@戦国BASARA4
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:優勝し、「真の」仮面ライダークロニクルを開発する。
1:人数が減るまで待つ。それまでは善良な人間を演じておく。
2:休みつついろは達と情報交換。
3:痣の少年(ギニュー)に怒り。
4:余裕があれば聖都大学附属病院も調べたい。
5:優勝したらボンドルド達に制裁を下す。
[備考]
※参戦時期は、パラドに殺された後
※バットショットには「リオンの死体、対峙するJUDOと宿儺」の画像が保存されています。
[身体]:天津垓@仮面ライダーゼロワン
[状態]:ダメージ(大)、疲労(大)
[装備]:ベルデのデッキ@仮面ライダー龍騎、バットショット@仮面ライダーW、着火剛焦@戦国BASARA4
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:優勝し、「真の」仮面ライダークロニクルを開発する。
1:人数が減るまで待つ。それまでは善良な人間を演じておく。
2:休みつついろは達と情報交換。
3:痣の少年(ギニュー)に怒り。
4:余裕があれば聖都大学附属病院も調べたい。
5:優勝したらボンドルド達に制裁を下す。
[備考]
※参戦時期は、パラドに殺された後
※バットショットには「リオンの死体、対峙するJUDOと宿儺」の画像が保存されています。
【ジューダス@テイルズオブデスティニー2】
[身体]:神崎蘭子@アイドルマスター シンデレラガールズ
[状態]:疲労(大)、右肩に刺し傷、脇腹に裂傷、上半身に細かい切り傷(戦闘に支障なし)、天使化
[装備]:エターナルソード@テイルズオブファンタジア、パラゾニウム@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1、ジューダスのメモ
[思考・状況]
基本方針:主催陣営から時渡りの手段を奪い、殺し合い開催前の時間にて首謀者を倒す。
1:今は体力を回復させる。
2:男(黎斗)を警戒。何を考えている?
3:痣の少年(ギニュー)は次に会えば斬る。
[備考]
※参戦時期は旅を終えて消えた後
※天使の翼の高度は地面から約2メートルです
※天使化により、意識を集中させることで現在地と周囲八方向くらいまでの範囲にいる悪しき力や魂を感知できるようになりました。
※蘭子の肉体はグランブルーファンタジーとのコラボイベントを経験済みのようです。
[身体]:神崎蘭子@アイドルマスター シンデレラガールズ
[状態]:疲労(大)、右肩に刺し傷、脇腹に裂傷、上半身に細かい切り傷(戦闘に支障なし)、天使化
[装備]:エターナルソード@テイルズオブファンタジア、パラゾニウム@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~1、ジューダスのメモ
[思考・状況]
基本方針:主催陣営から時渡りの手段を奪い、殺し合い開催前の時間にて首謀者を倒す。
1:今は体力を回復させる。
2:男(黎斗)を警戒。何を考えている?
3:痣の少年(ギニュー)は次に会えば斬る。
[備考]
※参戦時期は旅を終えて消えた後
※天使の翼の高度は地面から約2メートルです
※天使化により、意識を集中させることで現在地と周囲八方向くらいまでの範囲にいる悪しき力や魂を感知できるようになりました。
※蘭子の肉体はグランブルーファンタジーとのコラボイベントを経験済みのようです。
※リトの死体の傍に仮面ライダークロニクルガシャット@仮面ライダーエグゼイド、デイパック(基本支給品、エッチな下着@ドラゴンクエストシリーズ、ニューナンブM60(5/5)@現実、鎖鎌@こちら葛飾区亀有公園前派出所)が落ちています。
※警棒@現実(リトの分)、ニューナンブM60@現実(いろはの分)は破壊されました。
※警棒@現実(リトの分)、ニューナンブM60@現実(いろはの分)は破壊されました。
【D-4 街(上空)/午前】
【ギニュー@ドラゴンボール】
[身体]:竈門炭治郎@鬼滅の刃
[状態]:疲労(大)、ダメージ(中)、上半身に火傷、右腕に裂傷、姉畑への怒りと屈辱(暴走しない程度にはキープ)、トビウオに搭乗中
[装備]:竈門炭治郎の日輪刀@鬼滅の刃、エドワードのコート@鋼の錬金術師、アクションストーン@クレヨンしんちゃん、トビウオ@ONE PIECE
[道具]:基本支給品×3、賢者の石@ドラゴンクエストシリーズ、警棒@現実、ランダム支給品0~1(鳥束の分)
[思考・状況]
基本方針:優勝し、フリーザを復活させる。
1:戦場から退く。いっそこのまま宇宙船に向かうか?
2:強敵と遭遇したら、ボディーチェンジで体を奪う。
3:もしベジータの体があったら優先して奪う。一応孫悟空の体を奪う事も視野に入れている。
4:『呼吸』は使えるようになったな。可能ならば『透き通る世界』も使えるようになりたい。
5:変態天使(姉畑)は次に会ったら必ず殺す。但し奴の殺害のみに拘る気は無い。
6:炎を操る女(杉元)、エネルギー波を放つ女(いろは)、二刀流の女(ジューダス)にも警戒しておく。ロクでもない女しかいないのかここには。
[備考]
※参戦時期はナメック星編終了後。
※ボディーチェンジにより炭治郎の体に入れ替わりました。
※全集中・水の呼吸をほとんど意識して使えるようになりました。
※隙の糸が見れるようになりました。
[身体]:竈門炭治郎@鬼滅の刃
[状態]:疲労(大)、ダメージ(中)、上半身に火傷、右腕に裂傷、姉畑への怒りと屈辱(暴走しない程度にはキープ)、トビウオに搭乗中
[装備]:竈門炭治郎の日輪刀@鬼滅の刃、エドワードのコート@鋼の錬金術師、アクションストーン@クレヨンしんちゃん、トビウオ@ONE PIECE
[道具]:基本支給品×3、賢者の石@ドラゴンクエストシリーズ、警棒@現実、ランダム支給品0~1(鳥束の分)
[思考・状況]
基本方針:優勝し、フリーザを復活させる。
1:戦場から退く。いっそこのまま宇宙船に向かうか?
2:強敵と遭遇したら、ボディーチェンジで体を奪う。
3:もしベジータの体があったら優先して奪う。一応孫悟空の体を奪う事も視野に入れている。
4:『呼吸』は使えるようになったな。可能ならば『透き通る世界』も使えるようになりたい。
5:変態天使(姉畑)は次に会ったら必ず殺す。但し奴の殺害のみに拘る気は無い。
6:炎を操る女(杉元)、エネルギー波を放つ女(いろは)、二刀流の女(ジューダス)にも警戒しておく。ロクでもない女しかいないのかここには。
[備考]
※参戦時期はナメック星編終了後。
※ボディーチェンジにより炭治郎の体に入れ替わりました。
※全集中・水の呼吸をほとんど意識して使えるようになりました。
※隙の糸が見れるようになりました。
【エドワードのコート@鋼の錬金術師】
国家錬金術師、エドワード・エルリックのトレードマークである赤いコート。
フラメルの十字架の大きなマークが入っている以外は、ごく普通の衣服。
鳥束霊太に支給された。
国家錬金術師、エドワード・エルリックのトレードマークである赤いコート。
フラメルの十字架の大きなマークが入っている以外は、ごく普通の衣服。
鳥束霊太に支給された。
【アクションストーン@クレヨンしんちゃん】
映画版第一作『アクション仮面VSハイグレ魔王』に登場した、同作品のキーアイテム。
しんのすけ達が済む地球とは別次元の地球のアクション仮面が、次元移動するのに必要な球状カプセル。
これを持つことによって、アクション仮面以外の者でもアクションビームを放てるようになる。
本ロワ独自の制限として、ビームを一発撃つ毎に体力を消費し、出力を高めればより消耗の度合いも大きくなる。
環いろはに支給された。
映画版第一作『アクション仮面VSハイグレ魔王』に登場した、同作品のキーアイテム。
しんのすけ達が済む地球とは別次元の地球のアクション仮面が、次元移動するのに必要な球状カプセル。
これを持つことによって、アクション仮面以外の者でもアクションビームを放てるようになる。
本ロワ独自の制限として、ビームを一発撃つ毎に体力を消費し、出力を高めればより消耗の度合いも大きくなる。
環いろはに支給された。
82:人生は選択肢の連続 | 投下順に読む | 84:楽園に背く |
74:Life Will Change(1st) | 時系列順に読む | |
69:リリカル血風譚 | 結城リト | GAME OVER |
環いろは | 91:Fの集結/イン・マイ・メモリーズ | |
壇黎斗 | ||
ギニュー | 101:迫る超決戦!ギニューVSJUDO!! | |
65:運命を解き放つ | ジューダス | 91:Fの集結/イン・マイ・メモリーズ |