アルフォンスは今、雨に打たれながらC-5の村内の道を走っている。
雨が降り始めたのはアルフォンスが村の中に入ってすぐの頃だ。
その際、アルフォンスは地図を濡らさず確認するため少しの間だけ近くにあった民家の中に入った。
そして地図を開いて目的地の位置を把握し、それがあると思われる方角に向かって気持ち急ぎ目に走り出した。
その際、アルフォンスは地図を濡らさず確認するため少しの間だけ近くにあった民家の中に入った。
そして地図を開いて目的地の位置を把握し、それがあると思われる方角に向かって気持ち急ぎ目に走り出した。
その目的地とは、地図に記された「春の屋」という場所だ。
ここには少なくとも誰かが訪れたことは確実だ。
もしかしたらその誰かは遠坂凛達が語っていた危険人物である可能性はある。
だからと言って、確認しないわけにはいかない。
少しでも康一がいる可能性があるところなら調べるべきだろう。
ここには少なくとも誰かが訪れたことは確実だ。
もしかしたらその誰かは遠坂凛達が語っていた危険人物である可能性はある。
だからと言って、確認しないわけにはいかない。
少しでも康一がいる可能性があるところなら調べるべきだろう。
移動の途中で、何故だか妙に違和感を感じる気がする『公衆電話』も道の脇で見かけ、それに少し気をとられもした。
よく見ると公衆電話の隣に看板があり、それも気になったが、一先ずは先に春の屋探しを優先した。
そして、その公衆電話のあった位置から少し進んで右方向辺りに、春の屋はあった。
よく見ると公衆電話の隣に看板があり、それも気になったが、一先ずは先に春の屋探しを優先した。
そして、その公衆電話のあった位置から少し進んで右方向辺りに、春の屋はあった。
アルフォンスはすぐにそれがそうだと気づけたわけではない。
けれども、その建物はそれまでに見かけていた民家よりもはるかに立派で、周りから浮いている感じがしたためにこれが特殊な施設だという可能性に気付けた。
よく見てみれば、両脇に丸みの帯びた生垣が並んだ石畳の道が存在していた。
立派な建物があるのが見えたのはその奥だ。
石畳の上を進んで近づいてみれば、建物の入り口の上の方に『屋の春』と書いてある看板があるのが確認できた。
横に並んだ文字を右から左に読む文化に慣れていないアルフォンスは、看板を見てすぐにここが『春の屋』であることには気付かなかった。
けれども、濡れるのを覚悟で地図を再度確認し、書かれている施設名と見比べて少し考えてみれば、看板の読み方も察しここが目的地であることを理解した。
けれども、その建物はそれまでに見かけていた民家よりもはるかに立派で、周りから浮いている感じがしたためにこれが特殊な施設だという可能性に気付けた。
よく見てみれば、両脇に丸みの帯びた生垣が並んだ石畳の道が存在していた。
立派な建物があるのが見えたのはその奥だ。
石畳の上を進んで近づいてみれば、建物の入り口の上の方に『屋の春』と書いてある看板があるのが確認できた。
横に並んだ文字を右から左に読む文化に慣れていないアルフォンスは、看板を見てすぐにここが『春の屋』であることには気付かなかった。
けれども、濡れるのを覚悟で地図を再度確認し、書かれている施設名と見比べて少し考えてみれば、看板の読み方も察しここが目的地であることを理解した。
アルフォンスがこの建物の中に入ってみようと思った、その時だった。
「ギュイイイイィィ~~~~ッ!!」
「うわあっ!?」
「うわあっ!?」
入り口の閉じられていた戸を突き破って、中から突如として巨大な虫が飛び出してきた。
虫はアルフォンスに向かって、勢いよくぶつかった。
出入口が閉められていたため、アルフォンスも虫も直前までお互いの存在に気づかなかった。
アルフォンスはそのまま虫と衝突し、少し後ろに吹っ飛ばされた。
虫はアルフォンスに向かって、勢いよくぶつかった。
出入口が閉められていたため、アルフォンスも虫も直前までお互いの存在に気づかなかった。
アルフォンスはそのまま虫と衝突し、少し後ろに吹っ飛ばされた。
「ギュ、ギュイッ!?」
「痛た…」
「痛た…」
虫は、アルフォンスが濡れた石畳に尻餅をついたところでようやく彼の存在に気付き動きを止める。
「えっと…君は、もしかして…」
アルフォンスは虫の姿を見て、これが神楽の話していたものなのだろうということに気付く。
神楽の話ではいきなり攻撃してきたとのことだが、今はその様子は見られない。
神楽の話ではいきなり攻撃してきたとのことだが、今はその様子は見られない。
「ギッ…ギッ…!ギュイ…ギュイ!ギィー…!」
けれども、相手が正常な状態であるようには見えなかった。
アルフォンスに気付いた虫は、身体を右へ左へと揺らし、たじろわせている。
それから、いわゆる過呼吸の状態になっているようにも思われた。
アルフォンスに気付いた虫は、身体を右へ左へと揺らし、たじろわせている。
それから、いわゆる過呼吸の状態になっているようにも思われた。
相手の中は、恐怖、混乱、狼狽、等々…それらが混ざってどうにもできなくなっている状態のように感じられた。
「よっと…えっと…落ち着いて聞いてほしい。僕は、君の敵じゃない」
アルフォンスは尻餅状態から立ち上がり、虫に向かって話しかける。
アルフォンスは相手の様子から、自分が神楽に語ったように、相手はこれまでずっと一人ぼっちで、不安と恐怖に苛まれている可能性が高いと感じた。
だからまずは対話を試みる。
アルフォンスは相手の様子から、自分が神楽に語ったように、相手はこれまでずっと一人ぼっちで、不安と恐怖に苛まれている可能性が高いと感じた。
だからまずは対話を試みる。
「僕は殺し合いに乗っていないし、見た目で判断するつもりもない。まずは、落ち着いて君のことを教えてほしい。喋れないんだったら、無理しなくてもいい。とにかく、まずは落ち着いてほしいんだ」
アルフォンスはできる限りの穏やかな口調で話しかける。
兎にも角にも、相手を安心させることが先決だ。
この相手を追いかけてこの村に入ったはずの康一のことも気になるため、どうか応じてくれることを祈った。
兎にも角にも、相手を安心させることが先決だ。
この相手を追いかけてこの村に入ったはずの康一のことも気になるため、どうか応じてくれることを祈った。
「フシュー…フシュー…フシュー…フシュー…!フィー!フィー!」
しかし、状況が改善されるようには見られなかった。
巨大な虫は、まだまだ呼吸がとても荒いように感じられる。
こちらの声が届いているかどうかも分からない。
相手の体の揺れの振れ幅も少しずつ大きくなっているような気がする。
巨大な虫は、まだまだ呼吸がとても荒いように感じられる。
こちらの声が届いているかどうかも分からない。
相手の体の揺れの振れ幅も少しずつ大きくなっているような気がする。
(……ただ怖がっているだけって感じじゃなさそうだ。もしかしてやっぱり、康一さんと何かあったのか?)
相手の様子は、明らかに何かおかしいように感じられた。
けれども、それが何なのかは分からない。
自分のことを敵と認識しているかどうかも少し微妙な気がする。
前に少し考えたように、康一と誤解から争ったのではという考えも浮かぶが、だとしてもそこから何があってこうなるのかも予測がつかない。
けれども、それが何なのかは分からない。
自分のことを敵と認識しているかどうかも少し微妙な気がする。
前に少し考えたように、康一と誤解から争ったのではという考えも浮かぶが、だとしてもそこから何があってこうなるのかも予測がつかない。
「…僕のことが信用できないんだったら今はそれでもいい。僕はここから離れてもいいから、とりあえず落ち着いて…」
「ビュイッ!!」
「いっ…!」
「ビュイッ!!」
「いっ…!」
アルフォンスは腰を引きながら手を前に出して、相手に静止を促すポーズをとった。
その瞬間に、相手は口元から触角を伸ばしてきて、アルフォンスの手に攻撃していきた。
と言っても、左手中指の先端にほんの少しかすった程度だ。
触角が当たった部分には小さな傷ができ、出血も少量あった。
その瞬間に、相手は口元から触角を伸ばしてきて、アルフォンスの手に攻撃していきた。
と言っても、左手中指の先端にほんの少しかすった程度だ。
触角が当たった部分には小さな傷ができ、出血も少量あった。
「フッ…フウッ…フウッ…キュウアッ…!キュアアアッ!!ギアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」
(…やっぱり、戦うしかないのか?)
(…やっぱり、戦うしかないのか?)
さっきまではなかった攻撃を遂にしてきたことにより、アルフォンスの中にそんな思いが芽生える。
相手が恐慌状態にあるらしい以上、言葉だけで何とかなる可能性の低さは前から考えていた。
アルフォンスの指の血を見たことで、相手はより興奮してきているように見える。
相手が恐慌状態にあるらしい以上、言葉だけで何とかなる可能性の低さは前から考えていた。
アルフォンスの指の血を見たことで、相手はより興奮してきているように見える。
こうなったら、やはり力ずくで相手を抑え込むしかないのだろうかという考えが浮かぶ。
しかし、その方法では自分も暴走してしまう危険性が考えられる。
康一の現状が分からぬ以上、それもなるべく避けたい。
しかし、その方法では自分も暴走してしまう危険性が考えられる。
康一の現状が分からぬ以上、それもなるべく避けたい。
アルフォンスは懐にあるアマゾンズインジェクターをすぐにでも取り出せるよう意識する。
けれども、本当にこれを使うか迷い、冷や汗を一筋流した、その瞬間だった。
けれども、本当にこれを使うか迷い、冷や汗を一筋流した、その瞬間だった。
『ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』
虫の背後、春の屋の奥から閃光が走り、轟音が鳴り響いた。
同時に、一つの巨影がこの旅館の屋根を突き破った。
その衝撃で、大量の瓦が宙を舞う。
春の屋を中心として発生した衝撃波により、壁も、窓も、玄関の戸も、看板も、アルフォンス達も吹き飛ばされる。
同時に、一つの巨影がこの旅館の屋根を突き破った。
その衝撃で、大量の瓦が宙を舞う。
春の屋を中心として発生した衝撃波により、壁も、窓も、玄関の戸も、看板も、アルフォンス達も吹き飛ばされる。
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!』
突如として春の屋を倒壊させながら現れたのは、巨人だった。
裸の人間の男に近い姿をした、とても恐ろしい形相をした巨人だった。
裸の人間の男に近い姿をした、とても恐ろしい形相をした巨人だった。
『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!』
巨人は拳を振りかざし、言葉にならない叫び声をあげながら、それを地に向かって豪速で撃ち放った。
◆◆◆◆
悪魔は甘く囁いた 屍で道を作れ
◆◆◆◆
数時間前、怪虫…グレーテ・ザムザは、夢を見ていた。
眠り始めた当初は比較的落ち着いていたものの、時間が経つにつれやがて異変が起き始めた。
眠り始めた当初は比較的落ち着いていたものの、時間が経つにつれやがて異変が起き始めた。
『…血ヲ吸え、血を吸エ、チヲ吸エ、血をスエ、血を吸え、ちを吸エ、血ヲ吸え、血ヲスエ、チヲスえ、ちヲスえ、チを吸え、ちをすえ、チヲ吸エ、チヲスエ、血ヲ吸エ、ちヲスエ…』
グレーテの頭の中で、そんな声が響き始めた。
『血を吸いなさい、チヲ吸いなサい、血ヲすイナサい、血を吸いナさい、チヲスイナさイ、ちをスいなさい、血をスイナサイ、チを吸いなさい、血ヲ吸いナサイ、血を吸イナサい…』
時間が経過すると、声の口調がそんな風に変わっていった。
(嫌だ…嫌だ…!私は人間、私は人間!)
声が聞こえたと感じるたび、グレーテは自分に向かって必死にそう言い聞かせる。
先ほどの少女…織子が肯定してくれた人間の自分に、必死にしがみつこうとする。
先ほどの少女…織子が肯定してくれた人間の自分に、必死にしがみつこうとする。
『何故拒ムの?私(あなた)ガ血を吸うのハ生物としてノ本能。血は人間にとってのパンのヨうなモノ。牛ヤ馬にとッての草のよウナもの。生きるたメニ必要なもの。何もおかシなところはナいワ』
(違う!私は人間!虫じゃない!血なんて飲まない!)
(違う!私は人間!虫じゃない!血なんて飲まない!)
声は自分自身のことのようにグレーテに吸血を促してくる。
その声がまるで、グレーテ自身が発しているかのような錯覚すら感じてくる。
その声がまるで、グレーテ自身が発しているかのような錯覚すら感じてくる。
『私(あなた)は騙されてイるの。ここは殺シ合いの舞台、あの女は自分ノ優勝のために利用しようとしテいるだけ。全てを受け入れてくレるなんて、嘘よ』
(それ以上…彼女を侮辱しないで!)
(それ以上…彼女を侮辱しないで!)
グレーテの中で怒りがこみ上がる。
織子に限っては、そんなことは絶対に無いとグレーテは信じていた。
織子に限っては、そんなことは絶対に無いとグレーテは信じていた。
『そもそもおかシいと思わないの?ここでは身体ガ別のものになル。アんな完璧に見た目通りの言動ヲする人なんて、そレこそ不自然よ』
(…そうとは限らないじゃない!)
(…そうとは限らないじゃない!)
声はあの手この手で織子に対し疑念を抱くよう誘導しようとしてくる。
『あんな弱そうな身体で戦うなんて無理ダもの。きッと自分を守らせるために演技しているのよ』
(演技じゃない!彼女の優しさは本物よ!)
『でも、ヤっぱり弱そうだとは思わない?』
(………なら、私が守ってみせるわ!)
(演技じゃない!彼女の優しさは本物よ!)
『でも、ヤっぱり弱そうだとは思わない?』
(………なら、私が守ってみせるわ!)
声に対し怒りを感じるのは変わりないが、それはそれとして言い分の中には認めてしまうものも一応ある。
織子の戦力状況を把握していないグレーテは自分が危険な存在から彼女を守りたいと、そんな考えを抱いてしまう。
織子の戦力状況を把握していないグレーテは自分が危険な存在から彼女を守りたいと、そんな考えを抱いてしまう。
『そうよ…ここにはまだ危険な奴らがまだまだいるワ。あの、頭から凶器を生やした化ケ物たちが…!』
(あの…化け物たち…)
(あの…化け物たち…)
それを聞いてグレーテは思い出す。
最初に自分に対し声をかけてくれた、煉獄杏寿郎を殺した頭と両腕からギザギザ刃を生やした怪物。
そして自分がこの村に辿り着くまでに遭遇した、先述の怪物と同じく頭から刃を生やし、胸には猛獣の顔が付いていた全身青の化け物に姿を変えた男。
はっきりと見れていたわけでないことも相まって、グレーテの記憶の中でそいつらの姿が実際のものよりも恐ろしいものに補正されていく。
最初に自分に対し声をかけてくれた、煉獄杏寿郎を殺した頭と両腕からギザギザ刃を生やした怪物。
そして自分がこの村に辿り着くまでに遭遇した、先述の怪物と同じく頭から刃を生やし、胸には猛獣の顔が付いていた全身青の化け物に姿を変えた男。
はっきりと見れていたわけでないことも相まって、グレーテの記憶の中でそいつらの姿が実際のものよりも恐ろしいものに補正されていく。
それら以外にもグレーテが危険だと認識している奴はいる。
髪の毛を砲台のような形にまとめた、吉良吉影という人物をおそらく殺害した軍服の大男がそうだ。
グレーテがまだ遭遇していない者達にも、危険人物はいるかもしれない。
髪の毛を砲台のような形にまとめた、吉良吉影という人物をおそらく殺害した軍服の大男がそうだ。
グレーテがまだ遭遇していない者達にも、危険人物はいるかもしれない。
『そう…私(あなた)が戦わなければならない奴ラはまだまだいるわ…。寝ている場合じゃないの…』
(そう…私は……寝ている場合じゃ、な…い……)
(そう…私は……寝ている場合じゃ、な…い……)
いつの間にか、声に対する怒りよりも、織子のことを心配する気持ちの方が大きくなってきた。
ぼんやりとだが、このまま動かないでいたら彼女が危険な目に合ってしまうのではということを気にする不安な気持ちの方が思考を占め始めた。
ぼんやりとだが、このまま動かないでいたら彼女が危険な目に合ってしまうのではということを気にする不安な気持ちの方が思考を占め始めた。
『私は起きなければならない…戦わなければならない…』
(私は起きなければならない…戦わなければならない…)
(私は起きなければならない…戦わなければならない…)
夢うつつに、そんな意識が刷り込まれて行く。
謎の声が自分の考えなのか、そうじゃないのか、その境界も曖昧になっていく。
謎の声が自分の考えなのか、そうじゃないのか、その境界も曖昧になっていく。
(私は…)
「………テさん!グレーテさん!」
「ギイ…?」
「ギイ…?」
そんな折に、グレーテにまた別の声が聞こえてきた。
先ほどまでの自分の頭に直接響くようなものとは違う。
夢とは違う現実に発せられている声だ。
先ほどまでの自分の頭に直接響くようなものとは違う。
夢とは違う現実に発せられている声だ。
グレーテはぼんやりとした頭のまま、自分の名を呼ぶ声の主の方に目を向ける。
そこで彼女は、ほとんど強制的に、意識をはっきりと覚醒させられることになる。
そこで彼女は、ほとんど強制的に、意識をはっきりと覚醒させられることになる。
「よかった…目が覚めた!」
そこにいたのは、先ほど眠りながらもその存在を再認識していた、自らを青い化け物の姿に変えていた男だった。
「ギ、ギイイィィィィィィッ!?」
グレーテはこの男がいることに衝撃を受けながら、そいつに向かって触角で攻撃を仕掛けた。
◆◇
「うわあっ!?エ、エコーズ!」
康一は驚きながらも咄嗟にエコーズACT3を発動し、それの両手でグレーテが伸ばした触角を掴んだ。
掴む力はギリギリ自分の体に届かないのを維持できる程度に手加減する。
ACT3としての能力は発動しない、それは彼女に対する"攻撃"になる。
掴む力はギリギリ自分の体に届かないのを維持できる程度に手加減する。
ACT3としての能力は発動しない、それは彼女に対する"攻撃"になる。
「ギ、ギイ!ギイ!」
「グレーテさん…どうして…」
「グレーテさん…どうして…」
身を守りながら康一は困惑する。
グレーテに対し組み合わせ名簿を見せるのと、この場を出発しようということを伝えに来たのだが、まさか攻撃されるとは思わなかった。
グレーテに対し組み合わせ名簿を見せるのと、この場を出発しようということを伝えに来たのだが、まさか攻撃されるとは思わなかった。
「ギュイ!ギュイヤァ!」
(グレーテさん、また怯えている…?)
(グレーテさん、また怯えている…?)
グレーテのただ事でない様子を見て康一は察する。
グレーテは織子によって一度落ち着いたが、その後すぐに眠ってしまい、それ以降康一は彼女と交流していない。
そして、康一がグレーテと最初に遭遇した時はやはり彼女は今よりも錯乱していて、自分の声は届いていないようだった。
また、自分と神楽の身を守るためとはいえ、過去にエコーズや水勢剣で攻撃を行ったのも事実だった。
そのため、自分はその際にグレーテに"敵"として認識され、その誤解がまだ解けていなかったことを段々と康一は理解してきた。
具体的には何が主な理由となってそう思われたのかまでは分かってない。
それでも、康一はグレーテをここで何とかしなくちゃならない事態にいることを把握した。
そして、康一がグレーテと最初に遭遇した時はやはり彼女は今よりも錯乱していて、自分の声は届いていないようだった。
また、自分と神楽の身を守るためとはいえ、過去にエコーズや水勢剣で攻撃を行ったのも事実だった。
そのため、自分はその際にグレーテに"敵"として認識され、その誤解がまだ解けていなかったことを段々と康一は理解してきた。
具体的には何が主な理由となってそう思われたのかまでは分かってない。
それでも、康一はグレーテをここで何とかしなくちゃならない事態にいることを把握した。
「くっ…!」
「ギイィ…!」
「ギイィ…!」
二人は今、膠着状態に陥っている。
グレーテの認識としては、目の前にいる人物は自分を追って“今”ここに入ってきた存在だ。
織子により落ち着かせられ、眠ってから、どれくらい時間が経っているか正しく認識できていない。
そして、この建物内に居るであろう織子を守りたいという思いの下、攻撃を仕掛けた。
織子により落ち着かせられ、眠ってから、どれくらい時間が経っているか正しく認識できていない。
そして、この建物内に居るであろう織子を守りたいという思いの下、攻撃を仕掛けた。
しかしグレーテとしては、今この場において触角以外のものによる攻撃はできなかった。
なぜなら、織子が『全てを受け入れてくれる』と語ったこの場所を傷付けたくなかったからだ。
岩石おとしや、しっぽ爆弾、(殺し合いが始まってから一回も使ってないが)腐食液などを使えば、それにより周囲のものにも被害が及ぶ可能性がある。
かといって、今現在行っている触角による攻撃に何か効果が出ているかと言われたらそれは否定される。
なぜなら、織子が『全てを受け入れてくれる』と語ったこの場所を傷付けたくなかったからだ。
岩石おとしや、しっぽ爆弾、(殺し合いが始まってから一回も使ってないが)腐食液などを使えば、それにより周囲のものにも被害が及ぶ可能性がある。
かといって、今現在行っている触角による攻撃に何か効果が出ているかと言われたらそれは否定される。
触角は突如出現した謎のヒト型…康一のスタンドによって止められており、これ以上どうすることもできない。
そしてグレーテとしては、今のところは相手を殺そうと思って攻撃しているわけでもない。
そしてグレーテとしては、今のところは相手を殺そうと思って攻撃しているわけでもない。
相手がこの場にいることを想像できていなかったため、咄嗟のことで混乱してそのまま攻撃してしまった。
具体的にその後どうするかとかは考えていなかった。
それは触角を止められている今も同じだ。
具体的にその後どうするかとかは考えていなかった。
それは触角を止められている今も同じだ。
「ギイ!ギィ!(どうしましょうどうしましょう!?)」
グレーテは新たな混乱の最中で、自分が次に取るべき行動を思い付けなかった。
「お、織子ちゃん!こっちに来て説明してくれ!織子ちゃん!」
康一は背後を振り返りながら織子の名前を呼ぶ。
この状況で誤解を解くには、グレーテが心を開いている織子に説明してもらうのが手っ取り早い。
先ほどここを発とうという話になっていたこともあり、彼女は康一のすぐ後ろにいてもおかしくないはずだった。
この状況で誤解を解くには、グレーテが心を開いている織子に説明してもらうのが手っ取り早い。
先ほどここを発とうという話になっていたこともあり、彼女は康一のすぐ後ろにいてもおかしくないはずだった。
(何故だ!?織子ちゃんが来ない…!?まさか、宿儺が何かを…!?)
しかし、ここで織子が2人の下へ来ることはなかった。
康一の求めに対する返答も無く、ただ彼の声だけが虚しく響いた。
その理由として思いつくこととしては、宿儺が織子を引き留めて何かをやらせていることだが、それが一体どんなことなのか等については想像できない。
康一の求めに対する返答も無く、ただ彼の声だけが虚しく響いた。
その理由として思いつくこととしては、宿儺が織子を引き留めて何かをやらせていることだが、それが一体どんなことなのか等については想像できない。
「ギ、ギィ…!?(えっ、オリコの名前を…!?)」
康一の発言に、グレーテの心に動揺が生じる。
流石に今は康一と初遭遇した時ほど錯乱しているわけではないため、彼が言っていることの意味を理解できる。
その口ぶりでは相手はもう既に織子と会っており、彼女を襲うようなこともなく、協力関係も取り付けられているかのようだった。
つまり、相手が実は危険な存在ではないという可能性が、グレーテの中でも生まれることとなった。
流石に今は康一と初遭遇した時ほど錯乱しているわけではないため、彼が言っていることの意味を理解できる。
その口ぶりでは相手はもう既に織子と会っており、彼女を襲うようなこともなく、協力関係も取り付けられているかのようだった。
つまり、相手が実は危険な存在ではないという可能性が、グレーテの中でも生まれることとなった。
『いいえ…それこそこいつは、そう言って騙そうとしているのではないカしら?』
(そ、そうよ…まだその可能性だって…)
(そ、そうよ…まだその可能性だって…)
再び頭の中に響いてきた声により、思考の方向性が再び疑念に寄った方に戻される。
その声が自分の思考によるものではないことに、グレーテは気付かない。
その声が自分の思考によるものではないことに、グレーテは気付かない。
(…!一瞬だけ、力が緩んだ!)
グレーテが康一に抱いている疑念が一瞬だけ揺らいだ時、触角が康一に向かって押される力が緩んだ。
そうなったのは、自分が織子の名前を出した時であることにも気付いた。
ならば、自分だけでもやりようはあるだろうと、康一は判断できた。
そうなったのは、自分が織子の名前を出した時であることにも気付いた。
ならば、自分だけでもやりようはあるだろうと、康一は判断できた。
(そうだ…逆に考えるんだ。力ずくで無理に止めようだとか、そんな風に考える必要はないんだ)
康一はそう思考すると同時に、エコーズの手をグレーテの触角から離させた。
エコーズは続けてその場よりも上方向に行く。
グレーテの触角は、障害が失くなったことにより康一の胸の辺りに突き刺さった。
エコーズは続けてその場よりも上方向に行く。
グレーテの触角は、障害が失くなったことにより康一の胸の辺りに突き刺さった。
「ぐっ…」
「ギ!?」
「ギ!?」
相手が防御を止めたことにグレーテは驚かされる。
勢い余って、触角も意図せず突き刺してしまった。
勢い余って、触角も意図せず突き刺してしまった。
『そう、それでいいの。私(あなた)はソのまま血を吸えば…』
ここぞとばかりに、グレーテの脳内に響く声は彼女に血を吸わせようとしてくる。
しかし、その声がそのまますぐにグレーテに届くことはなかった。
血も、ここで吸うことはなかった。
血も、ここで吸うことはなかった。
「『信じて!』」
誘惑の声が言い切られる前に、グレーテに別の『音』が染み込まされた。
◇◆
康一が使ったのは、エコーズACT1の能力だ。
ACT3に触角を離させた後、すぐさまACT1に変えて能力を使用した。
この使い方は、初めてこの能力を知覚した時にも行ったものだ。
『信じて』の声を『音』としてエコーズACT1の能力で相手にぶつけ、相手に繰り返し聞こえさせ、心の奥底まで届かせるための使い方だ。
ACT3に触角を離させた後、すぐさまACT1に変えて能力を使用した。
この使い方は、初めてこの能力を知覚した時にも行ったものだ。
『信じて』の声を『音』としてエコーズACT1の能力で相手にぶつけ、相手に繰り返し聞こえさせ、心の奥底まで届かせるための使い方だ。
しかし今においては、これだけで上手くいくとはさすがに康一も思っていなかった。
以前のこの使い方では、相手が自分と血の繋がった母親だったため、元からの信頼関係によりすぐに効果は出てくれた。
けれども今の相手はここで初めて会ったばかりで、自分のことを誤解しているままらしいため、『信じて』の訴えを染み込ませても簡単に信じてはくれないだろう。
以前のこの使い方では、相手が自分と血の繋がった母親だったため、元からの信頼関係によりすぐに効果は出てくれた。
けれども今の相手はここで初めて会ったばかりで、自分のことを誤解しているままらしいため、『信じて』の訴えを染み込ませても簡単に信じてはくれないだろう。
だからここからは、もう一段階の説得が必要だ。
◇
「グレーテさん…あなたが僕のことをそこまで怖がっている理由は、大体だけど分かっているつもりです。前にあなたに会った時に、僕はあなたに対し『攻撃』した。」
「あなたにとってはきっと、訳の分からない常識外の攻撃だっただろう」
「でも、少なくとも僕は今、あなたのことを攻撃していない」
「あなたのことはどうとでもできはずなのに、です」
「これを信じるための根拠にするには弱いけど、少なくとも今この瞬間は、落ち着いてください」
「……僕の名前は、広瀬康一。あなたの、味方です」
「あなたにとってはきっと、訳の分からない常識外の攻撃だっただろう」
「でも、少なくとも僕は今、あなたのことを攻撃していない」
「あなたのことはどうとでもできはずなのに、です」
「これを信じるための根拠にするには弱いけど、少なくとも今この瞬間は、落ち着いてください」
「……僕の名前は、広瀬康一。あなたの、味方です」
◇
『騙されテはいけない!その男は化け物なのよ!』
頭の中で声は相変わらず響いている。
しかし、前よりもそれはグレーテの心に届きにくくなっている。
康一はこれを狙っていたわけではないが、染み込まされた『信じて』の音が声を打ち消していた。
それにより、グレーテは少し冷静に考えることができるようになっていた。
しかし、前よりもそれはグレーテの心に届きにくくなっている。
康一はこれを狙っていたわけではないが、染み込まされた『信じて』の音が声を打ち消していた。
それにより、グレーテは少し冷静に考えることができるようになっていた。
相手はかつて、自分に対し体の一部を重くする攻撃を行ったり、青い怪物(ブレイズ)に姿を変えたりしていた。
けれども今は、それらのようなことはしていない。
強いていうなら相手の声が自分の体の中から響き渡っている感覚はあるが、それは自分に対しダメージを与えていない。
けれども今は、それらのようなことはしていない。
強いていうなら相手の声が自分の体の中から響き渡っている感覚はあるが、それは自分に対しダメージを与えていない。
それにもう少しよく考えてみれば、目の前の男を敵として認識するには変な点があることにも気付いてくる。
よく思い出してみれば、この康一という男は、この村に入るところまで追いかけて来たはずだ。
その時も錯乱していて記憶は混乱していたが、おそらくはこの旅館内に入った時にも自分を追っていた可能性が高い。
ならば、自分が寝ていた間にも織子に会っていただろう。
よく思い出してみれば、この康一という男は、この村に入るところまで追いかけて来たはずだ。
その時も錯乱していて記憶は混乱していたが、おそらくはこの旅館内に入った時にも自分を追っていた可能性が高い。
ならば、自分が寝ていた間にも織子に会っていただろう。
『それならきっと、手遅れなのよ。オリコはもう、こいつに殺されていルわ』
内なる声はそこからも康一に対する疑念を膨らませようとするが、これもまた打ち消されて届かない。
そもそも自分が眠った後に織子が康一に殺されたのなら、自分だって無事ですまないだろう。
そうなっていないということは、康一はさっきから本当のことを言っている可能性が高くなる。
そうなっていないということは、康一はさっきから本当のことを言っている可能性が高くなる。
「キ、キィ…」
グレーテは康一から触角を引き抜き、後ろに少し下がる。
まだ完全に信用できたわけではないが、康一は自分の敵ではないのではないかという思いの方が段々と強まってきていた。
それにより攻撃を止め、落ち着いて話を聞く姿勢に移行した。
まだ完全に信用できたわけではないが、康一は自分の敵ではないのではないかという思いの方が段々と強まってきていた。
それにより攻撃を止め、落ち着いて話を聞く姿勢に移行した。
「グレーテさん…ありがとう」
引き下がったグレーテの様子を見て康一は安堵する。
そして、彼女に対し今度こそ予定していた話をしようと思った、その時だった。
『ビシャアアァ』
そんな音と共に、康一の体に電気が浴びせられた。
◆◇◆
「ガッ、ハ……!?」
康一は火傷を負いながら、前のめりに倒れる。
エコーズのスタンドの像も同時に消える。
グレーテに染み込まされた音も無くなった。
康一は、電気ショックによるダメージで気を失っていた。
エコーズのスタンドの像も同時に消える。
グレーテに染み込まされた音も無くなった。
康一は、電気ショックによるダメージで気を失っていた。
「……ギ?」
グレーテは今何が起きたのかを理解できなかった。
今、康一を攻撃したのはグレーテではない。
電気ショックを撃つことができるようなものも持っていないし多分使うこともできない。
今、康一を攻撃したのはグレーテではない。
電気ショックを撃つことができるようなものも持っていないし多分使うこともできない。
また、グレーテは康一が今気絶しただけであることに気付いていない。
突雷に打たれたかのように黒焦げになったことに対し、彼女は"死"を連想してしまっていた。
グレーテは、康一が今ここで殺されたと認識した。
突雷に打たれたかのように黒焦げになったことに対し、彼女は"死"を連想してしまっていた。
グレーテは、康一が今ここで殺されたと認識した。
そして何より彼女にとって理解不能だったのは、倒れた康一の背後から現れた人物だった。
いや、そう言うよりは、自分の目に映るものを信じたくなかった。
いや、そう言うよりは、自分の目に映るものを信じたくなかった。
その人物が手に持つのは、本来グレーテの支給品だった物品。
グレーテとしては、それが一体どんな道具であるかをよく確認せずに勢いで渡したもの。
自分の心を救ってくれたと思い、感謝の気持ちで渡したもの。
それが今、人への攻撃のために使われた。
グレーテとしては、それが一体どんな道具であるかをよく確認せずに勢いで渡したもの。
自分の心を救ってくれたと思い、感謝の気持ちで渡したもの。
それが今、人への攻撃のために使われた。
「ギィ…ギイ……!??」
何よりグレーテが信じたくなかったのは、"彼女"から醸し出される気配だった。
そこに居るだけで周囲の人々を瞬く間に皆殺しにしそうな、濃厚な"殺意"と"悪意"。
見られるだけで射殺されそうな、残酷な程冷たい視線。
そこに居るだけで周囲の人々を瞬く間に皆殺しにしそうな、濃厚な"殺意"と"悪意"。
見られるだけで射殺されそうな、残酷な程冷たい視線。
そんな敵意ある視線を、グレーテの恩人であるはずの人物、『織子』が向けていた。
「……誰の許可を得て、俺を見ている?」
口調もまた、冷酷なものに変わっている。
以前のような優しさは微塵も残っていない。
以前のような優しさは微塵も残っていない。
「キヒィ…!?キヒイ……!??」
グレーテの呼吸が荒くなっていく。
今目の前で起きている事柄についていけていない。
大きな動揺で、視界の焦点も合わなくなっていく。
今目の前で起きている事柄についていけていない。
大きな動揺で、視界の焦点も合わなくなっていく。
(何故?どうして?何でそんなことを言うの?)
そう言いたくても言葉を出すことはできない。
「お前にもう用は無い。失せろ」
グレーテに対し更に冷たい言葉が投げかけられる。
かつてグレーテに対し『春の屋は全てを受け入れてくれる』などと優しい言葉をかけてくれた面影が全て嘘だったかのように。
かつてグレーテに対し『春の屋は全てを受け入れてくれる』などと優しい言葉をかけてくれた面影が全て嘘だったかのように。
「聞こえなかったのか…?お前に用は無いと言ったんだ!!疾くと失せよ!!この『虫』が!!!」
そいつは、織子の姿で絶対に言ってはならない暴言をグレーテに浴びせた。
これを聞いた瞬間、グレーテの中で何かが壊れた。
これを聞いた瞬間、グレーテの中で何かが壊れた。
「ギイイイイイイイイイイイイイイィィィィィィィィ!!!!!」
グレーテは金切り声を上げながら部屋を飛び出した。
◆◇◆◇
悪魔は狡く嘯いた 屍よ道を辿れ
◇◆◇◆
甚大なる不愉快、そんな感情が両面宿儺の中を埋め尽くしていた。
宿儺は先ほど突如として、主催陣営によって自分の中にいた関織子の人格を失わされた。
織子は完全に消滅してしまったのか、それとも封印されただけなのか、その点については分からなかった。
織子は完全に消滅してしまったのか、それとも封印されただけなのか、その点については分からなかった。
主催がこのような手段をとった理由はおそらく放送の通り、織子が存在することで何か不都合なことがあったからだろう。
しかしそれは、宿儺の都合には反している。
宿儺は織子に情があったわけではない。
だが自分の許可なくこのような状態にされたことが、何よりも、何よりも、腹立たしかった。
その怒りにより、こうなった理由を考察することにそこまで思考を回せなかった。
しかしそれは、宿儺の都合には反している。
宿儺は織子に情があったわけではない。
だが自分の許可なくこのような状態にされたことが、何よりも、何よりも、腹立たしかった。
その怒りにより、こうなった理由を考察することにそこまで思考を回せなかった。
ただこの想定外のハプニングにより、宿儺の中である思いつきが一つ浮かび上がった。
それは、宿儺だけでは実現不可能なことだ。
それは、宿儺だけでは実現不可能なことだ。
その"思いつき"について思考を巡らせ始めていた時、先ほど別れた康一が向かった先から何やら騒ぎが起きている音が聞こえた。
宿儺は収まらない怒りを抱えながらも、そちらの方向にも意識を向けた。
少し歩いて騒ぎの起きている部屋に近づき、自分の姿が見られないよう物陰で気配を隠しながら何が起きているかを確認した。
するとそこでは、康一がグレーテに襲われていた。
宿儺は収まらない怒りを抱えながらも、そちらの方向にも意識を向けた。
少し歩いて騒ぎの起きている部屋に近づき、自分の姿が見られないよう物陰で気配を隠しながら何が起きているかを確認した。
するとそこでは、康一がグレーテに襲われていた。
宿儺としては、どうしてこんなことになっているのかについてはどうでもよかった。
けれども、彼らの間に何らかの誤解が生じていることは何となく分かった。
けれども、彼らの間に何らかの誤解が生じていることは何となく分かった。
そして、宿儺はここで彼らがそのまま殺し合えばいいとも感じた。
現在大きな不快感・不満感を感じている宿儺としては、少しでも気分を晴らしてくれる何かを求める意識があった。
他者の不幸を見て、少しでも愉悦を感じたい気持ちも出てきていた。
現在大きな不快感・不満感を感じている宿儺としては、少しでも気分を晴らしてくれる何かを求める意識があった。
他者の不幸を見て、少しでも愉悦を感じたい気持ちも出てきていた。
けれども、彼らのいざこざはすぐに終わった。
康一が宿儺の知らない能力を使ったかと思うと、グレーテは思っていたより早くに落ち着いてしまった。
宿儺にとってこれはあまり面白くないと感じた。
康一が宿儺の知らない能力を使ったかと思うと、グレーテは思っていたより早くに落ち着いてしまった。
宿儺にとってこれはあまり面白くないと感じた。
だから宿儺は、八つ当たり気味に、ここで康一を攻撃した。
攻撃に使ったのは先ほどグレーテに渡されたケロボール、それにある機能の一つの電気ショックだ。
些細なことでも愉快なものを見せてくれないのであれば、自分が先ほど思いついたあることを実行することにした。
そのために康一に対し殺さず気絶するようにだけで済ませたのだが、それについての詳細は後述だ。
攻撃に使ったのは先ほどグレーテに渡されたケロボール、それにある機能の一つの電気ショックだ。
些細なことでも愉快なものを見せてくれないのであれば、自分が先ほど思いついたあることを実行することにした。
そのために康一に対し殺さず気絶するようにだけで済ませたのだが、それについての詳細は後述だ。
また、宿儺はここで自分がグレーテを殺すことができないことにも気付いた。
何気なしに少し殺意を抱いた瞬間、体が動かせなくなる感覚が一瞬あった。
織子との『織子が笑顔にした者を殺してはならない』という縛りが、まだ生きているのだ。
これも宿儺にとっては不愉快に感じた。
織子無しでは縛りなんぞ意味が無い。
それなのに縛りで行動を制限されるのは気分が良くなかった。
元は自分が言い出したことなのに、宿儺はそんな風に感じていた。
何気なしに少し殺意を抱いた瞬間、体が動かせなくなる感覚が一瞬あった。
織子との『織子が笑顔にした者を殺してはならない』という縛りが、まだ生きているのだ。
これも宿儺にとっては不愉快に感じた。
織子無しでは縛りなんぞ意味が無い。
それなのに縛りで行動を制限されるのは気分が良くなかった。
元は自分が言い出したことなのに、宿儺はそんな風に感じていた。
更に言えばこれは、織子の影響で生じた『宿儺が力を取り戻すには誰かを笑顔にする必要がある』というのもまだ続いていることを意味していた。
これもまた宿儺にとってはマイナスの要素だ。
宿儺だけで誰かを笑顔にするのはよっぽどの相手でないと不可能に近い。
少なくとも、ここにいる康一を笑顔にすることは完全に不可能となっただろう。
これらについてもまた色々とこれからの行動に影響が出るだろうことに苛つきを覚えた。
これもまた宿儺にとってはマイナスの要素だ。
宿儺だけで誰かを笑顔にするのはよっぽどの相手でないと不可能に近い。
少なくとも、ここにいる康一を笑顔にすることは完全に不可能となっただろう。
これらについてもまた色々とこれからの行動に影響が出るだろうことに苛つきを覚えた。
けれども宿儺は先に、ある思いつきを実行することを優先した。
感情ばかりに身を任せるのもそれはそれで腹が立つからだ。
グレーテは殺せなかったが、少し威圧してみればあっさりと目の前から消えた。
感情ばかりに身を任せるのもそれはそれで腹が立つからだ。
グレーテは殺せなかったが、少し威圧してみればあっさりと目の前から消えた。
そして宿儺は次に、康一に近づいて彼の背中のデイパックの中を探り始めた。
◇◆
「ちっ…こいつの体は相応しくないな」
宿儺のある思いつき…それは自分の意識を別の身体に移すことだった。
織子の身体を、捨てることだった。
織子の身体を、捨てることだった。
宿儺は元々、虎杖悠二の中にいた時からそんな計画を立てていた。
狙っていたのは、伏黒恵の身体だ。
伏黒が持つ潜在能力から標的にしていた。
狙っていたのは、伏黒恵の身体だ。
伏黒が持つ潜在能力から標的にしていた。
乗り移る方法としては、移る前の体の指に"自分"を凝集し、それをちぎり取って無理矢理飲ませるというものだ。
それができるようにするために、宿儺は虎杖と縛り(契約)を結んで『1分間誰も傷つけない』代わりにいつでも虎杖の身体の主導権を握れるようにしていた。
その『誰も』の中には虎杖が含まれない=自身の指を千切ることはできるだろうため、宿儺はこの縛りを設けた。
これをすぐにやらなかったのは、伏黒の肉体には耐性もあり、伏黒の心が折れる必要があるため、その時が来るのを待っていた。
それができるようにするために、宿儺は虎杖と縛り(契約)を結んで『1分間誰も傷つけない』代わりにいつでも虎杖の身体の主導権を握れるようにしていた。
その『誰も』の中には虎杖が含まれない=自身の指を千切ることはできるだろうため、宿儺はこの縛りを設けた。
これをすぐにやらなかったのは、伏黒の肉体には耐性もあり、伏黒の心が折れる必要があるため、その時が来るのを待っていた。
閑話休題。
この殺し合いが始まって、宿儺は今まではこの織子の肉体から出ることは考えていなかった。
多少なりとも呪力を扱えることと、そもそもこの舞台に伏黒の肉体が存在しないことが主な理由だ。
別の身体に乗り移った結果、もし呪力を扱うことができなくなったら本末転倒だ。
そして伏黒もそうだが、組み合わせ名簿の確認によりこの舞台に自分の知る呪術師などの肉体が存在しないことも知れている。
多少なりとも呪力を扱えることと、そもそもこの舞台に伏黒の肉体が存在しないことが主な理由だ。
別の身体に乗り移った結果、もし呪力を扱うことができなくなったら本末転倒だ。
そして伏黒もそうだが、組み合わせ名簿の確認によりこの舞台に自分の知る呪術師などの肉体が存在しないことも知れている。
けれども今回、主催から勝手な干渉を受けたこと、その後も自分の力を使うための条件が変わってなく結果より不便になったと感じること、
これらのことから今後も織子の肉体にいても自分が最後まで目的を達成できる可能性は低いと判断した。
そして、新たに別の乗り移ろうと思った。
最終的には伏黒恵を選ぶとしても、織子よりマシな身体を一時的に手に入れようと考えた。
これらのことから今後も織子の肉体にいても自分が最後まで目的を達成できる可能性は低いと判断した。
そして、新たに別の乗り移ろうと思った。
最終的には伏黒恵を選ぶとしても、織子よりマシな身体を一時的に手に入れようと考えた。
そのための第一段階として、目の前の康一のものを調べた。
気を失っているのをいいことに、デイパックの中を勝手に漁り、プロフィールを取り出し、彼の肉体が自分に適しているかどうかを確かめた。
しかし結論としては、今の康一の肉体…エレン・イェーガーの身体には入るべきではないと宿儺は判断した。
気を失っているのをいいことに、デイパックの中を勝手に漁り、プロフィールを取り出し、彼の肉体が自分に適しているかどうかを確かめた。
しかし結論としては、今の康一の肉体…エレン・イェーガーの身体には入るべきではないと宿儺は判断した。
エレンの肉体には大きな利点は一応ある。
巨人化能力という、とても強力な能力だ。
しかしこの能力は、暴走する危険性がある。
初めて使う時が最もその可能性が高いもよう。
それにプロフィールを読んだ感じでは、どうも意図的に情報が隠されている部分があるような気がする。
巨人化能力という、とても強力な能力だ。
しかしこの能力は、暴走する危険性がある。
初めて使う時が最もその可能性が高いもよう。
それにプロフィールを読んだ感じでは、どうも意図的に情報が隠されている部分があるような気がする。
能力は強力であるが元からあるリスクと、何かきな臭いものを感じたことから、宿儺はこの身体に乗り移るのは選択肢から外した。
そもそもの話として、今の状態で自分の意識だけを別の身体に移すことが可能なのか、もしくはそれを主催側が見逃すかどうかもまだ怪しいところだ。
やるにしても、もう少し慎重にすべきだろう。
そもそもの話として、今の状態で自分の意識だけを別の身体に移すことが可能なのか、もしくはそれを主催側が見逃すかどうかもまだ怪しいところだ。
やるにしても、もう少し慎重にすべきだろう。
それからもう一つ、このプロフィールを読んだことで宿儺に新たに一つ別の思い付きが生じた。
これは今の自分が不可能なことを、実現可能にすることだ。
それを行うために、宿儺はケロボールを持ったまま、倒れた康一の耳元の方へと顔を近付けた。
これは今の自分が不可能なことを、実現可能にすることだ。
それを行うために、宿儺はケロボールを持ったまま、倒れた康一の耳元の方へと顔を近付けた。
◇
『全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て潰せ全て…』
広瀬康一の脳内に声が響き渡る。
その内容は、普段の彼からしてみれば相手にすることは無いだろうものだ。
どれだけ何度もこんなこと言われても、はい分かりましたと実行に移すなんてありえない。
何ふざけたことを言っているんだと、そう切って捨てて終わるはずのものだ。
その内容は、普段の彼からしてみれば相手にすることは無いだろうものだ。
どれだけ何度もこんなこと言われても、はい分かりましたと実行に移すなんてありえない。
何ふざけたことを言っているんだと、そう切って捨てて終わるはずのものだ。
しかし、康一はここでそんな風に考えることができなかった。
それどころか、思考することが全くできなくなっていた。
何もかもをだ。
まるで脳が溶かされていくような感覚があった。
ただただ声だけが彼の中に染み込んでいった。
それどころか、思考することが全くできなくなっていた。
何もかもをだ。
まるで脳が溶かされていくような感覚があった。
ただただ声だけが彼の中に染み込んでいった。
これは、気絶していたからという訳ではない。
明確な原因が存在する。
それが何なのかに気付けることもない。
明確な原因が存在する。
それが何なのかに気付けることもない。
そして、康一に聞こえたのは、上記の言葉だけではない。
聞こえただけではない、視覚的な情報に感じられるものもあった。
聞こえただけではない、視覚的な情報に感じられるものもあった。
――壁の向こうには…海があって、海の向こうには自由がある。ずっとそう信じてた…
――…でも違った。海の向こうにいるのは敵だ。何もかも親父の記憶で見たものと同じなんだ…
――…なぁ?向こうにいる敵…全部殺せば…オレ達、自由になれるのか?
――…でも違った。海の向こうにいるのは敵だ。何もかも親父の記憶で見たものと同じなんだ…
――…なぁ?向こうにいる敵…全部殺せば…オレ達、自由になれるのか?
見えた光景は、海だった。
自分は海の浅瀬に立っているようだった。
そこには自分以外にも、金髪の少年と黒髪の少女がいる姿が見えた。
彼らの名前はそれぞれ、アルミンとミカサだと、何故か分かる気がした。
自分は海の浅瀬に立っているようだった。
そこには自分以外にも、金髪の少年と黒髪の少女がいる姿が見えた。
彼らの名前はそれぞれ、アルミンとミカサだと、何故か分かる気がした。
自分は、その海の向こうを指さしているようだった。
そこで、上記の台詞を自分が話しているように感じた。
その台詞の物騒さに、停止された思考では気づかない。
そこで、上記の台詞を自分が話しているように感じた。
その台詞の物騒さに、停止された思考では気づかない。
――壁の外で人類が生きてると知って…オレはガッカリした
――オレは…望んでたんだ…すべて消し去ってしまいたかった…
――オレは…望んでたんだ…すべて消し去ってしまいたかった…
場面が切り替わる。
上記のような台詞を、また新たな見知らぬ少年に向かって喋っている気がした。
…同時に、自分はこの台詞を"まだ"喋ってはいないように感じた。
その違和感について疑問を持つ事も何故かできない。
上記のような台詞を、また新たな見知らぬ少年に向かって喋っている気がした。
…同時に、自分はこの台詞を"まだ"喋ってはいないように感じた。
その違和感について疑問を持つ事も何故かできない。
その他にも、康一の脳内に様々な光景が思い浮かぶ。
エルディア人がどうのこうの、世界が何とかかんとか、その内容は理解できない。
しかしそれらに共通しているのは、そんな光景を見るたびに、憎悪の感情が煽られる気がすることだ。
そんな感情は存在しなかったはずなのに。
エルディア人がどうのこうの、世界が何とかかんとか、その内容は理解できない。
しかしそれらに共通しているのは、そんな光景を見るたびに、憎悪の感情が煽られる気がすることだ。
そんな感情は存在しなかったはずなのに。
しかしながら確実に、負の感情が康一の中で増大し始めていた。
本人に心当たりの全くない、そもそも自覚もしないまま、思考もできないままにそんな感情が溜め込まれていった。
本人に心当たりの全くない、そもそも自覚もしないまま、思考もできないままにそんな感情が溜め込まれていった。
それらはやがて、全てを終わらせる"魔王"を誕生させる。
◆
"Gott ist tot"
◆
(何で?何で?何で?何で何で何で!何で何で何で何で何デ何で何でどうしてどうしてやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだやだ何で何で何で何で何で…何で!!)
混乱と恐怖、それらにより生じる絶望、グレーテの中はそのような大きな負の感情で満たされていた。
『やっパりそうだった。あの娘は、あのボールを手に入れるために私に近ヅいたのよ』
関織子は自分を裏切った…そうとしか、考えることができなくなった。
『全てを受け入れると言っていたのも嘘。結局、私のこトを全く見ていなかった』
『だから彼女は、私のことを"虫"と呼んだの何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で)
『だから彼女は、私のことを"虫"と呼んだの何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で何で)
内なる声の意見は前と違っていて一定していない。
しかし、そのことにグレーテが気付ける精神的余裕もない。
しかし、そのことにグレーテが気付ける精神的余裕もない。
『人間は信用デきない。どれだけ味方になってくれると言われても、結局は利用されるだけされて最後には裏切られいやだいやだいやだいやだいやだいやだいやだ!)
(私が愚かだったのそんなのどうして、どうして!どうして、どうして、こんなところで他人のために動いてくれる人がいると思ったのだロう』
(違う!違う!違う!違う!コウイチも私に優しくしようとしていた!そしテ私のせいで殺さ『れた)それも同じよ。きっと彼も私を騙ソうとしていた。最(後には裏切られ』アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!)
(私が愚かだったのそんなのどうして、どうして!どうして、どうして、こんなところで他人のために動いてくれる人がいると思ったのだロう』
(違う!違う!違う!違う!コウイチも私に優しくしようとしていた!そしテ私のせいで殺さ『れた)それも同じよ。きっと彼も私を騙ソうとしていた。最(後には裏切られ』アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!)
彼女の思考は文章としての体を形成できなくなっていく。
自分が今何を考えているのか認識できなくなっていく。
織子に裏切られたという絶望が、彼女の中から他の人間たちに対する信頼も奪おうとしてくる。
一度希望を抱いてしまったからこそ、より深い絶望の中に彼女は叩き落されていた。
自分が今何を考えているのか認識できなくなっていく。
織子に裏切られたという絶望が、彼女の中から他の人間たちに対する信頼も奪おうとしてくる。
一度希望を抱いてしまったからこそ、より深い絶望の中に彼女は叩き落されていた。
「……ギイ、ギイ、ギイ、ギギギギイイイイイイイイイイイイイィィィィィィィィーーー!!!ギャアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァーーーーーーーー!!!」
グレーテはもはや正常な思考を失い、感情に任せて前が見えないまま春の屋の中を駆け抜けた。
やがて彼女は、春の屋の玄関にまでたどり着き、そのまま扉を破って外に飛び出た。
やがて彼女は、春の屋の玄関にまでたどり着き、そのまま扉を破って外に飛び出た。
「ギュイイイイィィ~~~~ッ!!」
「うわあっ!?」
「うわあっ!?」
そして話は、最初に戻る。
◇◆◆
「ギュ、ギュイッ!?」
「痛た…」
「痛た…」
アルフォンスに遭遇したグレーテは、一度動きを止めた。
彼女の思考回路はやはり、その時もまともに働かなかった。
彼女の思考回路はやはり、その時もまともに働かなかった。
「えっと…君は、もしかして…」
「ギッ…ギッ…!ギュイ…ギュイ!ギィー…!」
アルフォンスが話しかけた時、グレーテにその言葉は全く届いていなかった。
「よっと…えっと…落ち着いて聞いてほしい。僕は、君の敵じゃない」
「僕は殺し合いに乗っていないし、見た目で判断するつもりもない。まずは、落ち着いて君のことを教えてほしい。喋れないんだったら、無理しなくてもいい。とにかく、まずは落ち着いてほしいんだ」
「僕は殺し合いに乗っていないし、見た目で判断するつもりもない。まずは、落ち着いて君のことを教えてほしい。喋れないんだったら、無理しなくてもいい。とにかく、まずは落ち着いてほしいんだ」
「フシュー…フシュー…フシュー…フシュー…!フィー!フィー!」
『話を聞いてはいけない。この男もきっと、私を騙そうとしてアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!)
『話を聞いてはいけない。この男もきっと、私を騙そうとしてアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!)
もはや狂ってしまっている思考で、ただ感情のまま体を震わすことしかできない。
「…僕のことが信用できないんだったら今はそれでもいい。僕はここから離れてもいいから、とりあえず落ち着いて…」
「ビュイッ!!」
「いっ…!」
「ビュイッ!!」
「いっ…!」
手を伸ばされれば、反射的に攻撃をしてしまう。
まともな判断なんか全くできなくなっている。
まともな判断なんか全くできなくなっている。
「フッ…フウッ…フウッ…キュウアッ…!キュアアアッ!!ギアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!」
『チだ!血よ!血があるわ!ノまなきゃ血が違う違(ウ私は人間私は人間私は人『間今更何言ってるのは私は虫違う人間虫人間虫虫虫虫虫虫虫虫虫人間』(人』間人間人人虫虫毒虫毒虫虫虫虫虫毒人)人人人人人人虫虫害虫害虫(害虫虫『虫虫血害虫血血』血血血血血血血血血血血血血血虫!虫『虫(毒虫人嫌嫌嫌嫌!嫌嫌飲まなきゃ飲ま飲飲』嫌毒虫嫌『嫌敵『敵嫌嫌嫌)嫌嫌嫌嫌嫌嫌(オリコ何で何で何で助け何でオリ)コ助けて怖いオリコなンで裏切リどうして怖いオリコ何』でコウイチごめんなさ違うアいツ』も敵私のせいコウイチ死私のせい違う敵コイつも敵敵敵違違敵『う違う敵(兄さん助けて違う私が殺シ私のせ『いで見殺し私のセいで私のせイ死シ死兄さん死)死死あの人もあのヒトもあああああああごめんなさいごめんなさいごめ私死死死んなさいごめ)んなさごめんなさいごめんなさい私をミつケてごめんなさいごめんなさいごめんなさい死死死いごめンな死』さいあああああああああああああああああああああ!!』アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!)
自分の思考と内なる声の境目が無くなっていく。
自分が何をしたいのかも分からなくなっていく。
目の前にいる相手のことも見えていない。
自分が何をしたいのかも分からなくなっていく。
目の前にいる相手のことも見えていない。
グレーテは、完全に発狂してしまっていた。
そして彼女は、ここから正気を取り戻すことはもはや無い。
これから、そのための機会を奪われるからだ。
これから、そのための機会を奪われるからだ。
『ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアアアアアアアアアアアアア!!』
背後の建物を突き破って現れた、その強大な"災害"によって。
◆◆◆◇
『オオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!』
先述した通り、巨人が現れた際の衝撃でグレーテとアルフォンスは吹き飛ばされた。
『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!!!』
巨人が地に向かって撃ち抜いた拳は更なる衝撃波を産む。
地面を叩いた拳を中心として、多数の瓦礫が舞い上がる。
地面を叩いた拳を中心として、多数の瓦礫が舞い上がる。
「ぐああああああああああっ!?」
衝撃波により、アルフォンスもまた宙を舞って春の屋から離されるように飛ばされる。
「ぐっ…アマゾン!!」
空中から落下しながらも、アルフォンスは元から意識していたように懐からアマゾンズインジェクターを取り出し、腰のネオアマゾンズドライバーにセットする。
『NEO』
そしてインジェクター内の薬品を流し込み、着地と同時にアマゾンネオへの変身を完了させた。
(さっきの人は!?)
アマゾンネオへと変貌したアルフォンスは、すぐに体勢を整えて前方にいたはずの怪虫の状況を確認しようとする。
「あっ…!?」
それを目にして、アルフォンスは否が応でも気づかされることになる。
もはや、"手遅れ"であったことを。
もはや、"手遅れ"であったことを。
「ギ…キ……」
アルフォンスが状況確認できるようになった時、虫…グレーテは、飛び散った建物の瓦礫の下敷きになっていた。
息はまだかろうじてあるようで、瓦礫の隙間から伸ばし出された手足が動いているのが見える。
スカラベキングとしてたまたま頑丈な個体であったためか、命の灯火はまだ消えていないようだった。
けれども、声もか細くなっており、とても弱っている様子だった。
息はまだかろうじてあるようで、瓦礫の隙間から伸ばし出された手足が動いているのが見える。
スカラベキングとしてたまたま頑丈な個体であったためか、命の灯火はまだ消えていないようだった。
けれども、声もか細くなっており、とても弱っている様子だった。
『Claw Loading』
アルフォンスは咄嗟にインジェクターを二回押し、薬液の追加注入により自身の腕にワイヤーのようなロープ付きのフックであるアマゾンネオクローを出現させる。
そしてそれを、瓦礫の下のグレーテに向けて、隙間目掛けて投げ伸ばした。
そしてそれを、瓦礫の下のグレーテに向けて、隙間目掛けて投げ伸ばした。
しかし、この行動も無為に終わる。
アルフォンスがクローを伸ばすと同時に、巨人も動き出した。
走り出すために最初の一歩で右足を前に出す、ただそれだけだ。
その足が向かう先は、グレーテのいる場所だ。
走り出すために最初の一歩で右足を前に出す、ただそれだけだ。
その足が向かう先は、グレーテのいる場所だ。
「ピギュッ」
『プチッ』
クローがグレーテの所に届くと同時に、大質量の巨大な足がそこに落ちてきた。
そこから、何かが潰れる音がした。
何が潰れたのか、アルフォンスは否が応でも理解させられる。
そこにあった命が、失われたことも。
そこから、何かが潰れる音がした。
何が潰れたのか、アルフォンスは否が応でも理解させられる。
そこにあった命が、失われたことも。
巨人は、そこにグレーテがいたことに気付いていたわけではない。
その場所を踏み込んでしまったのは、たまたまだ。
通常サイズの人間も、足下にいる普通の虫に気付けないことはある。
そしてそんな人間は、そのままその虫を踏みつけ殺してしまうこともある。
それもまた、意識せずに気付かぬ間に。
その場所を踏み込んでしまったのは、たまたまだ。
通常サイズの人間も、足下にいる普通の虫に気付けないことはある。
そしてそんな人間は、そのままその虫を踏みつけ殺してしまうこともある。
それもまた、意識せずに気付かぬ間に。
それと同じように、グレーテは踏み潰された。
衝撃波に吹き飛ばされた後、正気を取り戻せず狂ってしまった頭のまま、自分の今の状態も認識できないままに。
心の準備もできないまま、今のようになってしまった理由を省みることもできないまま。
その命は、道端にいるようなただの小さな虫のように、あっという間に潰された。
衝撃波に吹き飛ばされた後、正気を取り戻せず狂ってしまった頭のまま、自分の今の状態も認識できないままに。
心の準備もできないまま、今のようになってしまった理由を省みることもできないまま。
その命は、道端にいるようなただの小さな虫のように、あっという間に潰された。
どうしてこんなことになってしまったのか、その理由に気付くことなく、彼女の意識はここから消失した。
その答えは、きっと単純に一つだけにはならないだろう。
強いて言うとするならば、彼女は織子を…否、宿儺を信用してしまった時点で詰んでいた。
真実を見抜けというのも酷な話ではあろう。
けれどもどちらにせよ、例え主催陣営の宿儺への介入が無かったとしてもこのような結末はきっと避けられなかっただろう。
せめてアルフォンスがメタモンや絵美理に足止めされなかったら話は変わっていたかもだが、今更それを言うのも後の祭りだ。
その答えは、きっと単純に一つだけにはならないだろう。
強いて言うとするならば、彼女は織子を…否、宿儺を信用してしまった時点で詰んでいた。
真実を見抜けというのも酷な話ではあろう。
けれどもどちらにせよ、例え主催陣営の宿儺への介入が無かったとしてもこのような結末はきっと避けられなかっただろう。
せめてアルフォンスがメタモンや絵美理に足止めされなかったら話は変わっていたかもだが、今更それを言うのも後の祭りだ。
グレーテがここにいた証は、平たく潰れて地面にへばりつかされた。
女/虫は、自分のことを呪いながら死んだ。
この話は、それでもう終わりだ。
女/虫は、自分のことを呪いながら死んだ。
この話は、それでもう終わりだ。
【グレーテ・ザムザ@変身(身体:スカラベキング@ドラゴンクエストシリーズ) 死亡】
◆◆◇
(そんな…!)
巨大な足がグレーテを潰す瞬間を、アルフォンスは目撃した。
しかし、救えなかったことに対し悲しんだり後悔したりする暇はなかった。
そのことはアルフォンスも分かっていた。
巨人が次の標的にしているのは、自分であろうことを。
しかし、救えなかったことに対し悲しんだり後悔したりする暇はなかった。
そのことはアルフォンスも分かっていた。
巨人が次の標的にしているのは、自分であろうことを。
何だったら、巨人が最初から見ていたのはアルフォンスの方で、グレーテはそれに巻き込まれる形で潰された。
アルフォンス自身はそのことに気付いていない。
気付ける余裕もない。
とにかくすぐに、巨人の次の攻撃を避けなければならなかった。
アルフォンス自身はそのことに気付いていない。
気付ける余裕もない。
とにかくすぐに、巨人の次の攻撃を避けなければならなかった。
『■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!』
巨人は拳を再度構えながら前に一歩踏み出した。
グレーテが巻き込まれて踏み潰されたのもこの時だ。
グレーテが巻き込まれて踏み潰されたのもこの時だ。
これは先ほどのやみくもに地面を殴った時の攻撃とは違う。
明確に、下にいるアルフォンスのことを狙っていた。
明確に、下にいるアルフォンスのことを狙っていた。
「くっ!」
拳が振り下ろされる直前、アルフォンスは横に向かって跳んだ。
結果として、アルフォンスは巨人の攻撃を避けられた。
結果として、アルフォンスは巨人の攻撃を避けられた。
『■■■■■ア゛ア゛アア■■■■■■アア゛ア■■■■!!!』
アルフォンスに避けられた巨人は、勢いのまま前方に転倒した。
瓦礫(とグレーテ)を踏んづけたことでバランスを崩したこともあったのだろう。
春の屋の向かいにあった建物も、それにより破壊される。
グレーテを踏んでいた足も、そこから離されることになる。
アルフォンスはそこから、そこで一緒に潰されていたクローを引き戻す。
瓦礫(とグレーテ)を踏んづけたことでバランスを崩したこともあったのだろう。
春の屋の向かいにあった建物も、それにより破壊される。
グレーテを踏んでいた足も、そこから離されることになる。
アルフォンスはそこから、そこで一緒に潰されていたクローを引き戻す。
「…あっ!?」
そこでアルフォンスは気付くことになる。
今自分が引き戻したクローの先端に、引っかかっているものがあることを。
今自分が引き戻したクローの先端に、引っかかっているものがあることを。
それは、潰されたグレーテのスカラベキングとしての身体の頭部分だった。
一緒に潰された際に、クローがスカラベキングの頭の外皮にめり込み、引っかかったのだ。
その怪虫としての頭部分には、グレーテの首輪も付いたままだった。
グレーテの首輪のついた頭部は、引き戻した際の勢いのままアルフォンスの手元へと落ちて来た。
一緒に潰された際に、クローがスカラベキングの頭の外皮にめり込み、引っかかったのだ。
その怪虫としての頭部分には、グレーテの首輪も付いたままだった。
グレーテの首輪のついた頭部は、引き戻した際の勢いのままアルフォンスの手元へと落ちて来た。
「…ごめん!!」
頭をキャッチしたアルフォンスは、すぐにそれをどうするべきか判断した。
アルフォンスは首輪を外し、残った頭部を投げるように横に置いた。
頭が体から引き離されていたため、首輪はすぐに外せる状態だった。
アルフォンスがその行動をしている間に、巨人は起き上がろうとしていた。
頭が体から引き離されていたため、首輪はすぐに外せる状態だった。
アルフォンスがその行動をしている間に、巨人は起き上がろうとしていた。
外観が虫とはいえ、先ほどまで人の命があったものをぞんざいに扱うことには悪いという気持ちはある。
しかし、今後のことを思えば首輪のサンプルは必要で、巨人もすぐに起き上がりそうであったためこのような行動に出ざるを得なかった。
しかし、今後のことを思えば首輪のサンプルは必要で、巨人もすぐに起き上がりそうであったためこのような行動に出ざるを得なかった。
首輪を回収したアルフォンスは、巨人がいる方に向き直る。
『オオオオオオオオオオオアアアアアアア■■■■■■■■■■■!!!』
巨人は片膝をつきながら、今にも立ち上がりそうだった。
そしてその目は、アルフォンスの方へと向けられていた。
そしてその目は、アルフォンスの方へと向けられていた。
アルフォンスは考える、この巨人と戦って勝てるかどうかを。
答えはすぐに出る、それは難しいと。
答えはすぐに出る、それは難しいと。
巨人の正体については、一応予測はついている。
それは、神楽の話していた広瀬康一であろうことを。
神楽との情報交換の際に、確か康一の身体には巨人への変身能力があることを聞いた覚えがある気がする。
そしてその力は、暴走の可能性を伴う危険なものであったとも聞いたような気がする。
そのため、康一としてはむやみにその力を使うつもりがないとも。
それは、神楽の話していた広瀬康一であろうことを。
神楽との情報交換の際に、確か康一の身体には巨人への変身能力があることを聞いた覚えがある気がする。
そしてその力は、暴走の可能性を伴う危険なものであったとも聞いたような気がする。
そのため、康一としてはむやみにその力を使うつもりがないとも。
だが今の康一は、明らかに巨人の力に飲まれて暴走しているようだった。
それにより、康一は自分の意思とは裏腹に1人の命を奪ってしまった。
そのことについてもアルフォンスは悲しみと悔しさを感じる。
それにより、康一は自分の意思とは裏腹に1人の命を奪ってしまった。
そのことについてもアルフォンスは悲しみと悔しさを感じる。
先ほどの春の屋の中で一体何があったのかをアルフォンスは知らない。
そのことや時間が無いこともあり、今こんな状況になってしまった理由について考察することはできない。
そのことや時間が無いこともあり、今こんな状況になってしまった理由について考察することはできない。
そしてそもそもの話として、体の大きさが違いすぎる。
巨人の大きさは目測でおよそ10数メートル程だろうか。
そんな文字通り桁違いの相手に対し、最適な対処法なんてすぐには思いつかない。
巨人の大きさは目測でおよそ10数メートル程だろうか。
そんな文字通り桁違いの相手に対し、最適な対処法なんてすぐには思いつかない。
「…くっ!」
だからアルフォンスは、逃げた。
だがそれは、諦めたという訳ではない。
だがそれは、諦めたという訳ではない。
(考えろ、考えろ!康一さんを、何とかする方法を!)
アルフォンスは、ここは逃げながら対処法を考えると判断した。
どれだけここで起きたことが悲しいと感じていても、そんな感傷に浸るのはまた後だ。
そうするしか、なかった。
どれだけここで起きたことが悲しいと感じていても、そんな感傷に浸るのはまた後だ。
そうするしか、なかった。
『ア゛ア゛ア゛ア゛アアアアアアアア!!!』
自身に背を向けて走り出したアルフォンスに対し、巨人は立ち上がって雄叫びを上げながら追い始めた。
そこに明確な意思は存在しない、ただ衝動に任されていた。
これはもはや、弱点を突かれるか、彼自身の体力の限界が来ないと止まることはないだろう。
そこに明確な意思は存在しない、ただ衝動に任されていた。
これはもはや、弱点を突かれるか、彼自身の体力の限界が来ないと止まることはないだろう。
少年は自由を奪われ、破壊の権化と化していた。
――――駆逐してやる この世から 一匹残らず
◆
進撃の巨人が去り、瓦礫の山と化した春の屋から、その下から瓦礫をどかしながら這い出てくる小さな影があった。
シルバーの装甲に身を包んだそれは、仮面ライダーカブト・マスクドフォームだ。
カブトが腰のベルトからカブトゼクターを外すと、それに変身していた宿儺が姿を現す。
宿儺は顔の向きを変え、遠くの自分のいる場所から離れていく巨人の背を見つめた。
シルバーの装甲に身を包んだそれは、仮面ライダーカブト・マスクドフォームだ。
カブトが腰のベルトからカブトゼクターを外すと、それに変身していた宿儺が姿を現す。
宿儺は顔の向きを変え、遠くの自分のいる場所から離れていく巨人の背を見つめた。
広瀬康一を巨人化させ、同時に暴走させたのは宿儺だ。
そのための道具として、ケロボールを使用した。
ケロボールには洗脳電波を発する機能が存在する。
それを使いながら、康一の耳元に向かって「全て潰せ」という旨の内容の言霊を囁き、暴走するように仕向けた。
なお、憎悪を煽るような内容の囁きはしていないし、宿儺は康一の中にそんな感情が生まれていることに気付いていない。
そのための道具として、ケロボールを使用した。
ケロボールには洗脳電波を発する機能が存在する。
それを使いながら、康一の耳元に向かって「全て潰せ」という旨の内容の言霊を囁き、暴走するように仕向けた。
なお、憎悪を煽るような内容の囁きはしていないし、宿儺は康一の中にそんな感情が生まれていることに気付いていない。
宿儺が今回このような行動に出た理由、それはグレーテの排除ができる可能性を少し期待してのことだ。
これまではグレーテを縛りのこともありとりあえず生かしておくことにしていたが、今はもうそんな気は失せている。
さらに言えば、一時は織子との対話で主催意外の殺害は状況によるとしていたが、今は最初の頃の方針と同じく主催・参加者の区別なく全員鏖殺しようと考えている。
織子がいなくなったから縛りの意味が無いということもあるが、やはり不快な感情が大きいということもある。
だから、今回の行動はほとんど八つ当たりのようなものだ。
これまではグレーテを縛りのこともありとりあえず生かしておくことにしていたが、今はもうそんな気は失せている。
さらに言えば、一時は織子との対話で主催意外の殺害は状況によるとしていたが、今は最初の頃の方針と同じく主催・参加者の区別なく全員鏖殺しようと考えている。
織子がいなくなったから縛りの意味が無いということもあるが、やはり不快な感情が大きいということもある。
だから、今回の行動はほとんど八つ当たりのようなものだ。
"康一が暴走し、結果的に自分が殺せないグレーテを殺すことになる"そんな状況を宿儺は作ろうとした。
そのために宿儺は、織子との縛りの"穴"を突いた。
織子との縛りの内容はあくまで"自分の手で"殺さないというものだ。
他者が誰かを殺すよう誘導することまでは、縛りの範囲に入らなかった。
そのため、宿儺は康一に対し洗脳電波を使用することができた。
そのために宿儺は、織子との縛りの"穴"を突いた。
織子との縛りの内容はあくまで"自分の手で"殺さないというものだ。
他者が誰かを殺すよう誘導することまでは、縛りの範囲に入らなかった。
そのため、宿儺は康一に対し洗脳電波を使用することができた。
カブト・マスクドフォームに変身していたのは、巨人の変身によって発生する衝撃波とそれから予測される春の屋の倒壊などから身を守るためだ。
もう一つ言えば、そもそも康一に対し囁いた内容が特定のターゲットを定めないものであるため、下手したら自分が狙われる可能性もあった。
そんな内容で囁いた理由としては、ただ単純に面倒くさかっただけだ。
色々と不快な気持ちになっている宿儺としては、康一の巨人は暴走して他参加者を無差別に襲えばいいと思った。
そのための洗脳の際に自分を排除するための言葉選びをするのが面倒くさいと感じた。
それにプロフィールを読んだことで巨人の"弱点"も把握したため、今の自分の装備で対処は可能だとも判断した。
そのもしもの時の対処をしやすくするためにも、あらかじめ変身しておいた。
結果的には、その対処をすることはなかった。
もしやることになったらまあどちらにせよ面倒くさいことだっただろう。
もう一つ言えば、そもそも康一に対し囁いた内容が特定のターゲットを定めないものであるため、下手したら自分が狙われる可能性もあった。
そんな内容で囁いた理由としては、ただ単純に面倒くさかっただけだ。
色々と不快な気持ちになっている宿儺としては、康一の巨人は暴走して他参加者を無差別に襲えばいいと思った。
そのための洗脳の際に自分を排除するための言葉選びをするのが面倒くさいと感じた。
それにプロフィールを読んだことで巨人の"弱点"も把握したため、今の自分の装備で対処は可能だとも判断した。
そのもしもの時の対処をしやすくするためにも、あらかじめ変身しておいた。
結果的には、その対処をすることはなかった。
もしやることになったらまあどちらにせよ面倒くさいことだっただろう。
宿儺は康一の巨人が村から去っていくのを見送ると、春の屋跡の周囲を調べ始める。
「ふん…こうなるか」
やがて宿儺は、グレーテの死骸を発見することになる。
その死骸は、頭部分だけだった。
そうなっている理由は、先ほどの巨人が暴れたことにより他のパーツは近くの別の場所に吹っ飛んで行ったのだろうと推測した。
グレーテについていたであろう首輪も、きっと同じようなことになったのだろうと思った。
その死骸は、頭部分だけだった。
そうなっている理由は、先ほどの巨人が暴れたことにより他のパーツは近くの別の場所に吹っ飛んで行ったのだろうと推測した。
グレーテについていたであろう首輪も、きっと同じようなことになったのだろうと思った。
「…む?」
グレーテの死骸を確認した後、辺りを再び見回してみると、宿儺はあることに気付く。
それは、近くの道の端の方に、最初にそこを通った時には無かったはずの『公衆電話』があったことだ。
妙に思ってその公衆電話に近づいて見ると、その近くには看板が立てられており、そこにはこう書かれていた。
妙に思ってその公衆電話に近づいて見ると、その近くには看板が立てられており、そこにはこう書かれていた。
公衆電話:
『会場内の出入り口をそれぞれ一か所に設置されており、電話をかけると出口のほうへと転移できます。ただし、最初に使った人が転移すると十分の間だけそのままの位置で利用可能であるが、それを過ぎると出入り口の公衆電話は会場内のいずれかにそれぞれ転移され、六時間の間は利用できなくなります。再稼働後は再び利用できます。』
『会場内の出入り口をそれぞれ一か所に設置されており、電話をかけると出口のほうへと転移できます。ただし、最初に使った人が転移すると十分の間だけそのままの位置で利用可能であるが、それを過ぎると出入り口の公衆電話は会場内のいずれかにそれぞれ転移され、六時間の間は利用できなくなります。再稼働後は再び利用できます。』
「ふむ…なるほどな…」
宿儺はこの公衆電話を使用するかどうか思案する。
この公衆電話が前には無かった場所に現れたのは、別の場所で誰かが使ったからだろう。
この公衆電話が前には無かった場所に現れたのは、別の場所で誰かが使ったからだろう。
宿儺は今、多大なストレスを抱えている。
それにより、一旦状況をリセットしたいという気分も出始めて来た。
もしかしたら、この公衆電話を使うことで、自分の新たな肉体に相応しい誰かの近くに転移することができるかもしれない。
そんな可能性も思い浮かんだ。
しかし、それは確実だとは言えない。
むしろ、余計に自分にとって状況が悪化する可能性だってある。
そもそも、おそらく主催陣営が用意したであろうものを使うというのにもどこか嫌な気持ちがある。
それにより、一旦状況をリセットしたいという気分も出始めて来た。
もしかしたら、この公衆電話を使うことで、自分の新たな肉体に相応しい誰かの近くに転移することができるかもしれない。
そんな可能性も思い浮かんだ。
しかし、それは確実だとは言えない。
むしろ、余計に自分にとって状況が悪化する可能性だってある。
そもそも、おそらく主催陣営が用意したであろうものを使うというのにもどこか嫌な気持ちがある。
(……いや、ここはあえて乗ってやろうか?だが、その前に…)
けれども宿儺は、この公衆電話を使う方向に舵を切っていた。
理由としてはやはり、色々と自分にとって不愉快なことが起きたので、新たな場所から出発して気分と流れを変えたいという気持ちが出てきたからだ。
理由としてはやはり、色々と自分にとって不愉快なことが起きたので、新たな場所から出発して気分と流れを変えたいという気持ちが出てきたからだ。
しかしその前に、宿儺は探したいと考えているものがあった。
それは、グレーテの首輪だ。
最終的に首輪を外すことを考えている以上、サンプルは多ければ多いほど良い。
そのためにも、可能な分だけ回収するべきだ。
いくら巨人の攻撃で吹っ飛んで行ったとしても、そこまで遠くには行っていないだろう。
それは、グレーテの首輪だ。
最終的に首輪を外すことを考えている以上、サンプルは多ければ多いほど良い。
そのためにも、可能な分だけ回収するべきだ。
いくら巨人の攻撃で吹っ飛んで行ったとしても、そこまで遠くには行っていないだろう。
しかし、それでもやはり見つからないという可能性も無くはない。
場合によっては、瓦礫などの当たり所が悪くて首輪に衝撃が加わり、中の爆薬が爆発してしまっていることも考えられるだろう。
そのため、あまり積極的には探さない。
場合によっては、瓦礫などの当たり所が悪くて首輪に衝撃が加わり、中の爆薬が爆発してしまっていることも考えられるだろう。
そのため、あまり積極的には探さない。
見つからないようであれば、諦めて先に公衆電話の方に行く。
宿儺はそう決めて、雨に体を濡らしながら周囲の探索を開始した。
宿儺はそう決めて、雨に体を濡らしながら周囲の探索を開始した。
春の屋の惨状については、全く気に留めることはなかった。
そこにはもう、織子に対して意識する気持ちは残っていなかった。
天上天下唯我独尊(この世に自分以外に尊いものは無い)、そんな呪いの王が人間の都合に合わせてくれるなど、そんなことは初めからなかった。
◇◆◆
最後にもう少しだけ、話しておきたいことがある。
宿儺が、まだカブトに変身できたことについてだ。
宿儺がカブトに変身できていたのは、織子の要素がまだ残っていたからだ。
織子との縛りがまだ生きているからこそ、まだゼクターを使用することができたのだろう。
宿儺が、まだカブトに変身できたことについてだ。
宿儺がカブトに変身できていたのは、織子の要素がまだ残っていたからだ。
織子との縛りがまだ生きているからこそ、まだゼクターを使用することができたのだろう。
しかしそれは、織子の要素が無くなれば不可能になることを意味する。
宿儺が考えている新たな肉体への乗り移り、これに成功すれば宿儺はもうカブトに変身できなくなる可能性が高い。
宿儺が考えている新たな肉体への乗り移り、これに成功すれば宿儺はもうカブトに変身できなくなる可能性が高い。
一先ず今は、この仮説を立ててこの話を終わりとする。
【C-5 村と草原の境界付近/午後】
【アルフォンス・エルリック@鋼の錬金術師】
[身体]:千翼@仮面ライダーアマゾンズ
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、空腹感、自分自身への不安、アマゾンネオに変身中、目の前で死者が出て助けられなかったことに対する悲しみ
[装備]:ネオアマゾンズレジスター@仮面ライダーアマゾンズ、ネオアマゾンズドライバー@仮面ライダーアマゾンズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1、グレーテ・ザムザの首輪
[思考・状況]基本方針:元の体には戻りたいが、殺し合うつもりはない。
1:逃げながら推定康一さんが変貌した巨人を止める方法を考える
2:また、助けられなかった…
3:遠坂さんに頼まれた地図上の施設を巡る。空腹には十分気を付けないと。
4:ミーティ(無惨)に入った精神の持ち主と、元々のミーティを元の身体に戻してあげたい。精神が殺し合いに乗っている可能性も考慮し、一応警戒しておく。
5:殺し合いに乗っていない人がいたら協力したい。
6:バリーは多分大丈夫だろうけど、警戒はしておく。
7:もしこの空腹に耐えられなくなったら…
8:千翼はやっぱりアマゾンなの…?
9:一応ミーティの肉体も調べたいけど、少し待った方がいいかも。
10:機械に強い人を探す。
[備考]
※参戦時期は少なくともジェルソ、ザンパノ(体をキメラにされた軍人さん)が仲間になって以降です。
※ミーティを合成獣だと思っています。
※千翼はアマゾンではないのかとほぼ確信を抱いています。
※支給された身体の持ち主のプロフィールにはアマゾンの詳しい生態、千翼の正体に関する情報は書かれていません。
※千翼同様、通常の食事を取ろうとすると激しい拒否感が現れるようです。
※無惨の名を「産屋敷耀哉」と思っています。
※首輪に錬金術を使おうとすると無効化されるようです。
※ダグバの放送を聞き取りました。(遠坂経由で)
※Fate/stay nightの世界観および聖杯戦争について知りました。
※千翼の記憶を断片的に見ました。
※アマゾンネオ及びオリジナル態に変身しました。
※久しぶりの生身の肉体の為、痛みや疲れが普通よりも大きく感じられるようです。
[身体]:千翼@仮面ライダーアマゾンズ
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、空腹感、自分自身への不安、アマゾンネオに変身中、目の前で死者が出て助けられなかったことに対する悲しみ
[装備]:ネオアマゾンズレジスター@仮面ライダーアマゾンズ、ネオアマゾンズドライバー@仮面ライダーアマゾンズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×0~1、グレーテ・ザムザの首輪
[思考・状況]基本方針:元の体には戻りたいが、殺し合うつもりはない。
1:逃げながら推定康一さんが変貌した巨人を止める方法を考える
2:また、助けられなかった…
3:遠坂さんに頼まれた地図上の施設を巡る。空腹には十分気を付けないと。
4:ミーティ(無惨)に入った精神の持ち主と、元々のミーティを元の身体に戻してあげたい。精神が殺し合いに乗っている可能性も考慮し、一応警戒しておく。
5:殺し合いに乗っていない人がいたら協力したい。
6:バリーは多分大丈夫だろうけど、警戒はしておく。
7:もしこの空腹に耐えられなくなったら…
8:千翼はやっぱりアマゾンなの…?
9:一応ミーティの肉体も調べたいけど、少し待った方がいいかも。
10:機械に強い人を探す。
[備考]
※参戦時期は少なくともジェルソ、ザンパノ(体をキメラにされた軍人さん)が仲間になって以降です。
※ミーティを合成獣だと思っています。
※千翼はアマゾンではないのかとほぼ確信を抱いています。
※支給された身体の持ち主のプロフィールにはアマゾンの詳しい生態、千翼の正体に関する情報は書かれていません。
※千翼同様、通常の食事を取ろうとすると激しい拒否感が現れるようです。
※無惨の名を「産屋敷耀哉」と思っています。
※首輪に錬金術を使おうとすると無効化されるようです。
※ダグバの放送を聞き取りました。(遠坂経由で)
※Fate/stay nightの世界観および聖杯戦争について知りました。
※千翼の記憶を断片的に見ました。
※アマゾンネオ及びオリジナル態に変身しました。
※久しぶりの生身の肉体の為、痛みや疲れが普通よりも大きく感じられるようです。
※どの方角に向かって逃げているかは後続の書き手にお任せします。
【広瀬康一@ジョジョの奇妙な冒険】
[身体]:エレン・イェーガー@進撃の巨人
[状態]:吉良吉影の死に対する複雑な感情、背中に複数の打撲痕及びそれによる痛み(おそらくもう引いている)、両面宿儺に対する戦慄、巨人化・暴走中、ケロボールの洗脳電波により洗脳中、謎の憎悪
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、タケコプター@ドラえもん、精神と身体の組み合わせ名簿@チェンジロワ
[思考・状況]基本方針:こんな殺し合い認めない
1:■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!
2:両面宿儺を強く警戒。でも下手に逆らって織子ちゃんに危害を加えられたら…
3:神楽さん……無事を祈っています。
4:まさか吉良吉影が死ぬなんて…しかも女の子の身体で…
5:仮面ライダーの力が無くなった分も、スタンドの力で戦う
6:いざとなったら巨人化する必要があるかもしれない。
7:メタモンにまた会ったら絶対に倒さなくては!
8:メタモンが僕らの味方に化けて近づいてくる可能性も考えておかなきゃ
9:皆とどうか無事に合流出来ますように…そして承太郎さん、早く貴方とも合流したいです!
10:DIOも警戒しなくちゃいけない…ジョースター家の人間の肉体を使ってるなんて
11:この身体凄く動きやすいです…!背も高いし!
12:仗助君の身体を使ってる犬飼ミチルちゃん…良い人だと良いんだけど…
13:吉良吉影を殺せるほどの力を持つ者に警戒
14:ミカサ…アルミン…誰の名前だろう…
15:エルディア人…巨人…世界…敵…
[備考]
※時系列は第4部完結後です。故にスタンドエコーズはAct1、2、3、全て自由に切り替え出来ます。
※巨人化は現在制御は出来ません。参加者に進撃の巨人に関する人物も身体もない以上制御する方法は分かりません。ただしもし精神力が高まったら…?その代わり制御したら3分しか変化していられません。そう首輪に仕込まれている。
※戦力の都合で超硬質ブレード@進撃の巨人は開司に譲りました
※仮面ライダーブレイズへの変身資格は神楽に譲りました。
※放送の内容は後半部分をほとんど聞き逃しています。具体的には組み合わせ名簿の入手条件についての話から先を聞き逃しています。
※元の身体の精神である関織子が活動をできることを知りましたが、現在はその状態にないことを知りません。
※アナザーウィッチカブトは宿儺に無理やり奪われました。
※現在巨人化能力を制御できずに暴走中です。体力の限界が来れば止まる可能性はあるものとします。それが具体的にいつ頃になるかは後続の書き手にお任せします。
※ケロボールによる洗脳も、時間経過により解ける可能性はあるものとします。具体的に何時解けるかは後続の書き手にお任せします。
※エレンの肉体の参戦時期は、初めて海にたどり着いた頃のものとします。
[身体]:エレン・イェーガー@進撃の巨人
[状態]:吉良吉影の死に対する複雑な感情、背中に複数の打撲痕及びそれによる痛み(おそらくもう引いている)、両面宿儺に対する戦慄、巨人化・暴走中、ケロボールの洗脳電波により洗脳中、謎の憎悪
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、タケコプター@ドラえもん、精神と身体の組み合わせ名簿@チェンジロワ
[思考・状況]基本方針:こんな殺し合い認めない
1:■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■■!!!!
2:両面宿儺を強く警戒。でも下手に逆らって織子ちゃんに危害を加えられたら…
3:神楽さん……無事を祈っています。
4:まさか吉良吉影が死ぬなんて…しかも女の子の身体で…
5:仮面ライダーの力が無くなった分も、スタンドの力で戦う
6:いざとなったら巨人化する必要があるかもしれない。
7:メタモンにまた会ったら絶対に倒さなくては!
8:メタモンが僕らの味方に化けて近づいてくる可能性も考えておかなきゃ
9:皆とどうか無事に合流出来ますように…そして承太郎さん、早く貴方とも合流したいです!
10:DIOも警戒しなくちゃいけない…ジョースター家の人間の肉体を使ってるなんて
11:この身体凄く動きやすいです…!背も高いし!
12:仗助君の身体を使ってる犬飼ミチルちゃん…良い人だと良いんだけど…
13:吉良吉影を殺せるほどの力を持つ者に警戒
14:ミカサ…アルミン…誰の名前だろう…
15:エルディア人…巨人…世界…敵…
[備考]
※時系列は第4部完結後です。故にスタンドエコーズはAct1、2、3、全て自由に切り替え出来ます。
※巨人化は現在制御は出来ません。参加者に進撃の巨人に関する人物も身体もない以上制御する方法は分かりません。ただしもし精神力が高まったら…?その代わり制御したら3分しか変化していられません。そう首輪に仕込まれている。
※戦力の都合で超硬質ブレード@進撃の巨人は開司に譲りました
※仮面ライダーブレイズへの変身資格は神楽に譲りました。
※放送の内容は後半部分をほとんど聞き逃しています。具体的には組み合わせ名簿の入手条件についての話から先を聞き逃しています。
※元の身体の精神である関織子が活動をできることを知りましたが、現在はその状態にないことを知りません。
※アナザーウィッチカブトは宿儺に無理やり奪われました。
※現在巨人化能力を制御できずに暴走中です。体力の限界が来れば止まる可能性はあるものとします。それが具体的にいつ頃になるかは後続の書き手にお任せします。
※ケロボールによる洗脳も、時間経過により解ける可能性はあるものとします。具体的に何時解けるかは後続の書き手にお任せします。
※エレンの肉体の参戦時期は、初めて海にたどり着いた頃のものとします。
【C-5 村 春の屋跡付近/午後】
【両面宿儺 @呪術廻戦】
[身体]:関織子@若おかみは小学生(映画版)
[状態]:満腹、ボンドルド含む主催陣営への怒り(特大)
[装備]:カブトゼクター&ライダーベルト@仮面ライダーカブト、特級呪具『天逆鉾』@呪術廻戦
[道具]:基本支給品x3(メタモンx2)、魔法の箒@東方project、桃白白@ドラゴンボール(身体:リンク@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド)の死体、ケロボール@ケロロ軍曹、精神と身体の組み合わせ名簿@チェンジロワ、撮ったものが消えるカメラ(残り使用回数:1回)@なんか小さくてかわいいやつ、魔神の斧@ドラゴンクエストシリーズ、エレン・イェーガーのプロフィール
[思考・状況]基本方針:主催もろとも全員、塵殺
1:織子の肉体を捨て、別の肉体に乗り移ることを検討する。
2:首輪を探し終わったら、公衆電話を使ってどこかに飛ぶ。見つからなくてもそうする。
3:JUDOと次出会ったら力が戻った・戻ってないどちらにせよ殺し合う
4:脹相……あの下奴か。どうでもいい
5:下奴(康一)はどうでもいい。あやつの肉体はどうもきな臭い。勝手にどこへでも行って暴れて最後にくたばればいい。
6:コイツ(天逆鉾)の未確認の効果を試してみたい。(首輪など)
7:(もはや"めんど"の域を超えている)
[備考]
※渋谷事変終了直後から参戦です。
※能力が大幅に制限されているのと、疲労が激しくなります。
※参加者の笑顔に繋がる行動をとると、能力の制限が解除していきます。
※脹相がいるのを知りましたが、特に関心はありません。
※関織子の精神を下手に封じ込めると呪力が使えなくなるかもしれないと推察しています。
※関織子の精神が消失しました。呪力の現状と解放条件は消失前から引き継がれるものとします。
※デイパックに桃白白@ドラゴンボール(身体:リンク@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド)の死体が詰められています。
※天逆鉾の効果で仮面ライダーへの変身ツールに故障を与えられることを確認できました。
※参加者の肉体に呪霊やそれに類する存在がいる可能性を考えています。またその場合、首輪に肉体の力を弱める術式が編まれていると推測しています。
※C-5の村にアルフォンスがいたことには気づいていません。
[身体]:関織子@若おかみは小学生(映画版)
[状態]:満腹、ボンドルド含む主催陣営への怒り(特大)
[装備]:カブトゼクター&ライダーベルト@仮面ライダーカブト、特級呪具『天逆鉾』@呪術廻戦
[道具]:基本支給品x3(メタモンx2)、魔法の箒@東方project、桃白白@ドラゴンボール(身体:リンク@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド)の死体、ケロボール@ケロロ軍曹、精神と身体の組み合わせ名簿@チェンジロワ、撮ったものが消えるカメラ(残り使用回数:1回)@なんか小さくてかわいいやつ、魔神の斧@ドラゴンクエストシリーズ、エレン・イェーガーのプロフィール
[思考・状況]基本方針:主催もろとも全員、塵殺
1:織子の肉体を捨て、別の肉体に乗り移ることを検討する。
2:首輪を探し終わったら、公衆電話を使ってどこかに飛ぶ。見つからなくてもそうする。
3:JUDOと次出会ったら力が戻った・戻ってないどちらにせよ殺し合う
4:脹相……あの下奴か。どうでもいい
5:下奴(康一)はどうでもいい。あやつの肉体はどうもきな臭い。勝手にどこへでも行って暴れて最後にくたばればいい。
6:コイツ(天逆鉾)の未確認の効果を試してみたい。(首輪など)
7:(もはや"めんど"の域を超えている)
[備考]
※渋谷事変終了直後から参戦です。
※能力が大幅に制限されているのと、疲労が激しくなります。
※参加者の笑顔に繋がる行動をとると、能力の制限が解除していきます。
※脹相がいるのを知りましたが、特に関心はありません。
※関織子の精神を下手に封じ込めると呪力が使えなくなるかもしれないと推察しています。
※関織子の精神が消失しました。呪力の現状と解放条件は消失前から引き継がれるものとします。
※デイパックに桃白白@ドラゴンボール(身体:リンク@ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド)の死体が詰められています。
※天逆鉾の効果で仮面ライダーへの変身ツールに故障を与えられることを確認できました。
※参加者の肉体に呪霊やそれに類する存在がいる可能性を考えています。またその場合、首輪に肉体の力を弱める術式が編まれていると推測しています。
※C-5の村にアルフォンスがいたことには気づいていません。
※「春の屋@若おかみは小学生(映画版)」は倒壊しました。
※現在宿儺が所持している「撮ったものが消えるカメラ(残り使用回数:1回)@なんか小さくてかわいいやつ」は、(※この時点ではギニューが所持している)別の場所にある「杖@なんか小さくてかわいいやつ」が破壊されれば、消滅するものとします。
※C-5の村内に「公衆電話@キラキラ☆プリキュアアラモード」があります。この公衆電話は、G-3の地下通路②近くの公衆電話に繋がっています。
124:すべてがそこにありますように(前編) | 投下順に読む | 126:Colors of the Heart |
時系列順に読む | ||
113:消失と再誕の若おかみ | グレーテ・ザムザ | GAME OVER |
両面宿儺 | 131:Fight King Real | |
広瀬康一 | 134:悔いなき選択 -傷痕- | |
120:汚れなき子ども | アルフォンス・エルリック |