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  • 掴む夢は幻の夢か

チェンジ・ロワイアル@ ウィキ

掴む夢は幻の夢か

最終更新:2024年04月13日 15:21

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◆


何が起きたかをすぐには理解出来なかった。
カードを装填し、目障りな小娘の剣士へ制裁を下す。
数秒後には物言わぬ肉塊と成り果て、自分は勝利の余韻に浸りながら風都タワーを去る。
黎斗の描いた未来図を裏切るように、望まぬ現実が襲い掛かった。

「……っ!?なん、だと…!?」

真っ先に来たのは全身を苛む痛み。
ジューダスの攻撃を何度か受けたが、今感じているのは特に強烈。
やがて安定した視界が捉えたのは、星が輝く夜空。
地べたに背中を預けていると気付き、神とは正反対の無様さに歯軋りを抑えられない。
この期に及んでふざけた抵抗に出たせいで、自分は屈辱を味わう羽目になったのか。
怒りのままに立ち上がろうとし、視線を落とせばそこには白い袖と生身の手。
まさかと周囲を見回して、嫌な予感は現実のものとなる。

「お、おのれ…!」

散らばった緑色の欠片が何なのか、分からない筈がない。
カードデッキが破壊されたのだ。
愛着を持っていた訳ではないが、殺し合いで最も使い慣れた武器だった。
それをここに来て失ったのは相当な痛手。
リプログラミングされ変身能力を失った苦い記憶が、嫌でも思い起こされる。
ふざけた真似をしたジューダスへの怒りが更に燃え上がり、

「ほう、辛うじて破壊を逃れたか」

聞き覚えのある声が耳に届いた。

ばっと振り向いた黎斗の視界に飛び込む、マゼンタ色の装甲。
プレートが突き刺さった異様な仮面は、悪鬼の如く歪んでいる。
細部に違いこそあれど見間違えはしない。
世界の破壊者、仮面ライダーディケイドが再び姿を現したのだ。

DIOを破壊し終えた後、予定通りJUDOは風都タワーに向かった。
所詮口約束とはいえ自ら宣言を撤回する真似には出ず、志々雄との決着は次の機会に持ち越し。
最終的に破壊する相手なことに変わりは無いが、優先して狙うのは仮面ライダー達。
まずは自分に手傷を負わせた二人で一人のライダー、その片割れと仲間達を破壊する。
トビウオに乗り最短ルートで移動、到着し見付けたのは自分と一戦交えた二人が殺し合う場面。
仲間同士で争う理由に興味は無い。
破壊対象がすぐそこにいるのなら迷う必要も無く、JUDOは再び破壊者の鎧を纏った。

「貴様らの他にいないようだが…まあいい。行き付く果ては同じだ」

黒いライダーと真紅の銃使いは別行動中なのか姿が見えない。
であるなら、先にこの二人を仕留めるまで。
片方は仮面ライダーではない、しかし出会った以上は破壊以外に有り得ない。
ミラーモンスター諸共ディメンションキックを叩き込まれ、黒龍はダメージに耐え切れず爆散。
契約者を二度変え結局餌にはあり付けなかったが、同情を向ける者は不在。
デッキを破壊されたからといって黎斗を見逃す気も無い。
変身者の息の根も確実に止めてこそ、真に破壊は完了するのだから。

「本当に戻って来たのか…」

鈍痛に顔を顰めるジューダスからは、ディケイドの登場への驚きは感じられない。
ベルデが余裕ぶってペラペラ話し始めた時、エリア内に悪の魂が一つ現れたのが分かった。
自分達に気付けば上手く黎斗への妨害に利用できるかと考え、結果はこの通り。
状況が改善されたとは口が裂けても言えないが。

焦りが強いのは黎斗だ。
カードデッキを失い、この場で最も不利なのは間違いなく自分。
ジューダスのように生身でも戦える力が無い以上、支給品に頼る他ない。
となれば使うべきは仮面ライダーではなくとも、強大な力を秘めた一つの道具。
アレならこの状況でも勝ちを狙えるかもしれない。
しかし暴走という多大なリスクが使用に躊躇を抱かせる。
だからこそ決して自分自身に使おうと思わなかったのだが、取れる選択は多くない。

「…良いだろう。私にこの力を使わせた事を後悔し、神の前に跪けェッ!!」

『ディケイドォ…』

ゲームマスター復活のチャンスを無に帰す訳にはいかない。
神である自分が死したままでいるなど認められない。
リスクを恐れる脆弱さは神に不要、迷いを捻じ伏せアナザーウォッチを己に埋め込む。
破壊者の軌跡を否定する偽りの歴史が流れ込み、瞬く間に姿を変える。
マゼンタ色の胴体、バーコードを思わせる模様、何より激情態に負けず劣らずのおぞましい顔面。
正しき心を持った少年達とは違う、此度の変身者は神を名乗る悪。
ある意味ではこれまで以上にアナザーライダーに相応しい男だ。
剥き出しの口から漏れるのは獣に似た呻き声、ではない。

「これしきで…神を御せると思うなアアアアアアアアアアアッ!!」

多少苦し気であっても破壊衝動へ完全には呑まれていない。
黎斗の意識は未だ健在。
承太郎のように不意打ちでアナザーウォッチを埋め込まれたのではく、自分の意思で変身に踏み切った。
悪という形であれど精神面では決してブレず、破壊衝動にも抵抗が可能。
加えて異なる世界線において、黎斗はアナザーオーズの力を使いこなしていた。
アナザーライダーへ強制的に選ばれた一般人と違い、自らの意思でアナザーライダーの力を制御可能なポテンシャルは秘めている為と考えられる。

『あれは新八くんの…!?』
「回収していたということか…。神というよりはコソ泥だな」

承太郎達が死闘の果てに暴走を止めた怪物が、最悪の形で再び現れた。
新八の時とは違い遠慮なく倒せるとはいえ、強さの程は直接戦っていないジューダスにも分かる。

一方JUDOは激情態の破壊衝動に蝕まれながらも、思考は鋭く研ぎ澄まされている。
むしろ破壊の為に冷静に状況を見極め、ここから取るべき手を素早く弾き出す。
新八が変身したアナザーディケイドは難なく倒せたが、今回はあの時よりも脅威に感じられる。
ジューダスの強さも以前の戦闘で把握しており、少なくともアナザーディケイドの片手間に倒せる雑魚ではない。

だから手っ取り早く数の差で有利に立つ。

『ATTACK RIDE ILLUSION!』

ディケイドライバーがカードの力を解放、新たに三体のディケイドが並び立つ。
耐久力以外は本体と同性能の分身を出現させる、非常に使い勝手の良い能力だ。
これまではプライド的な理由で使用を控えていたが、最早過去の話。
世界の破壊者の戦いに正々堂々など不要、手段を選ばず破壊するまで。

ジューダスへ二体の分身を向かわせ、三体目の分身と共にアナザーディケイドを相手取る。
それぞれライドブッカーをソードモードとガンモードに変形。
先手必勝とばかりに斬りかかった。

「しゃらくさいっ!」

ディヴァインオレ製の刃とアナザーディケイドの剛腕が激突。
武器を持たない身で止められる程甘くは無いが、此度はそれを現実の光景にする怪物。
ライドブッカーは腕を斬り落とすどころか、傷の一つも付けられない。
幾ら押し込んでもびくともせず、反対に押し返される始末。
体勢が崩れたら一気に畳みかけるチャンス、殴打の嵐が殺到。
分身も指を咥えて見ているだけではなく、援護射撃を行うも怯んだ様子は無し。
とはいえ僅かに意識は逸れた。
ライドブッカーを翳しながら後退、拳の範囲内から離脱に成功。

『ATTACK RIDE BLAST!』

『ATTACK RIDE SLASH!』

連射性能を高め狙い撃つ。
雨霰と全身に叩き込まれるエネルギー弾で隠れた巨体へ、もう一体が再度接近。
斬撃の威力を強化したライドブッカーが、血を欲する魔剣の如く急所へ走る。

目障りな虫を払い除けるように腕を振るう。
たったそれだけでエネルギー弾は霧散。
斬撃にも動じず拳を一発ぶつける、その動作一つでライドブッカーが弾き返された。
急ぎ防御の構えを取るも刀身を襲う衝撃は非常に重い。
背中から倒れないようどうにか踏み止まる。

一度風都タワーで戦った時よりも、変身者が違う為か手強い。
加えて耐久力の異様な高さも厄介だ。
なればここはただ武器を振り回すだけではない、ディケイドの力を存分に使わせてもらう。

『KAMEN RAIDE HIBIKI!』

『KAMEN RIDE KIVA!』

激情態はディケイドのまま直接他のライダーの力を行使可能だが、カメンライドが使用不可能になった訳ではない。
音撃戦士とキングオブバンパイア、二体のライダーヘ変身。
そこから更に変身を重ねるべくカードを取り出す。

『FORM RIDE HIBIKI KURENAI!』

『FORM RIDE KIVA BASSHAA!』

本体が変身する仮面ライダー響鬼は藤色から一変、全身を炎に染め上げる。
夏の魔化魍に対抗すべく修行を経た姿、響鬼紅だ。
並ぶ仮面ライダーキバが纏うのは緑の鎧。
ガルルやドッガと同じく、こちらもアームズモンスターの力を借りた派生形態。
水中戦と遠距離攻撃に特化したバッシャーフォーム。
ヒレの付いた専用武器、バッシャーマグナムの照準を合わせる。
同時に響鬼がカードを装填し、こちらも音撃棒烈火を装備。

「姿を変えた程度で倒せる神ではない!」

得物を変え、アナザーディケイドと再び真っ向からぶつかり合う。
通常時以上の身体能力の恩恵により、弾き返される事無く打ち合いに持ち込む。
アナザーディケイドの拳を防ぎ、時折胴体を叩く度に炎が発生。
体内で最大限に高めた火の気を攻撃にも転用している。
能力の低い魔化魍程度なら、複数体纏めて殲滅可能な威力だ。

アナザーディケイドの敵は一人だけでは無い。
響鬼とは対となる能力、アクアバレットが彼らの背後から放たれる。
遠距離戦を得意とするフロッグファンガイアを圧倒し、撃破に追い込んだ射撃能力を発揮。
水の弾丸が当たっては弾け、響鬼のサポートを行う。

「神に気安く触れるなど許さん!」

なれど、偽りの破壊者を倒すにはまるで足りない。
致命傷には程遠くとも鬱陶しいことこの上なく、苛立ちへ呼応し腹部の装飾が発光。
エネルギーの波動が全方位に放たれ、二体のライダーを痛め付け吹き飛ばす。
多少のダメージ程度で済ませはしない、翳した掌にエネルギーを収束。
威力を高めたエネルギー波で纏めて葬る。

『FINAL ATTACK RIDE KI・KI・KI KIVA!』

対抗手段なら当然持っている。
フエッスルの代わりにライダーカードの効果で魔皇力を増加。
竜巻を発生させアナザーディケイドを捕えた。
この程度の拘束など長続きしないが、多少なりとも動きを鈍らせ先手を取れたならそれで良い。

威力を高めたアクアバレットを発射、一手遅れて敵もエネルギー波を放つ。
高威力の力が激突し、互いを打ち消し合う。
バケツを引っ繰り返したように大量の水飛沫が跳ね、アナザーディケイドの視界を隠す。
それこそ破壊者が狙った展開。
ここからが本命と言わんばかりに、無慈悲な電子音声が奏でられた。

『FINAL ATTACK RIDE HI・HI・HI HIBIKI!』

水気が一瞬で消える灼熱を纏い、響鬼が二本の得物を振り被る。
咄嗟に両腕を交差させるも、関係無いと音撃棒烈火による殴打が炸裂。
魔化魍を一撃粉砕する清めの音が叩き込まれ、アナザーディケイドの体内で激痛が暴れ狂う。
堪らず吹き飛ぶ巨体へ追い打ちを掛けようと、更にカードを取り出した。

「舐めるなァッ!!!」

宙へ浮かんだ巨体は地面への激突を良しとせず、突如現れたオーロラに消える。
この現象には見覚えがあった。
他ならぬJUDO自身が巻き込まれ、風都タワーへ転移させられたのだから。
あっちこっちへ視線を飛ばす前にカードを装填、振り向きざまに拳を放つ。

『ATTACK RIDE BEAT!』

パワーとスピード、両方を強化させた鉄拳が狙うは背後からの標的。
転移能力を使ったアナザーディケイドを迎え撃つも、敵が放ったのも拳による一撃。
交差は一瞬、一手早く胸部を叩いたのはアナザーディケイド。
響鬼紅の耐久力を以てしても痛みは免れず、呻き声と共に後退る。

破壊者同士が一歩も譲らぬ闘争を繰り広げるその一方。
天使と悪魔の死闘には、大きな変化が訪れようとしていた。


◆◆◆


『ATTACK RIDE KICK!』

宙に身を躍らせ、地上の標的目掛け蹴りを放つ。
跳躍の勢いもキックの威力も、通常形態の倍。
激情態のスペックにローカストアンデットの能力を上乗せしたのだ。
これだけでも並の怪人なら、数体纏めて爆散は免れない。

脱兎の如く駆けて躱すと、真横で地面が粉砕される。
飛び散る破片を払い除け、今度はこちらが技を繰り出す番。
相手が変わろうとやる事は一つ、己の剣で倒すだけ。

「双連撃!」

『ATTACK RIDE SLASH!』

双剣には双剣をぶつける。
ブレイラウザーが召喚と同時に切れ味を強化、同じ土俵に立ち勝ちを奪う。
ディヴァインオレとオリハルコン、悪を斬る剣が此度は邪悪な牙と化し振るわれた。
剣戟が奏でるは殺意に溢れた死闘。
頸を、心臓を狙い振るわれる刃を掠りもさせぬと防ぎ合う。
得物はどちらも最良、なれど技量で勝るは翼をもがれた天使。

『ATTACK RIDE BLAST!』

だが剣術の差だけで有利不利は決められない。
響く人の声では無い雑音に、ジューダスは鍔迫り合いを即中断。
後方へ大きく跳び、立っていた場所に複数のエネルギー弾が躍り出た。

「エアプレッシャー!」

重力場を発生させ、二体纏めて圧し潰す。
これで決着が付けば御の字だがそう簡単に事が運ばないのが現実というもの。
技の発動を察知し巻き込まれる前に退避。
避けながらも引き金を引き、ばら撒かれたエネルギー弾がジューダスに風穴を開けんと迫る。

上空へ逃れようとし、飛べない事を思い出し舌を打つ。
元の体と同じ状態に戻ったと言えば聞こえは良いが、飛行に慣れて来たのもあって複雑だ。
翼が元に戻る気配は一向に現れず、無駄な期待をするよりはきっぱり諦めた方が良い。
背中に生えた一部が急に消え生まれる違和感を無視し、双剣を振るってエネルギー弾に対処。
銃撃を防いでいる間、敵の一体はライドブッカーに手を伸ばす。
片方が作った隙を活かし、ディケイドライバーが力を解き放った。

『ATTACK RIDE BOKU NI TSURARETEMIRU?』

「我に釣られてみるか?」

電王・ロッドフォームの武器、デンガッシャーを装備。
不要な決め台詞まで口にするデメリットはさておき、長得物を豪快に振り回す。
先端から発射された糸がシャルティエの刀身に絡み付く。
武器の奪取を狙い引っ張り上げると、当然向こうも抵抗に出る。
風都タワーでエターナルソードを奪われた時と違い、新たな剣の入手を許してはくれないだろう。

『ATTACK RIDE TSUPPARI!』

「がっ…!?」

剣を奪われまいと意識を向け過ぎたのが仇となる。
横合いからの衝撃が叩き込まれ、羽のように軽い少女の体が吹き飛ぶ。
もう一体のディケイドが使ったのも、電王のアタックライドカード。
激情態の影響か、フォームチェンジせずともアックスフォームと同等のパワーを発揮。
イマジンを怯ませた張り手は天使化していようと、アイドルの肉体には強烈だ。

『FINAL ATTACK RIDE DE・DE・DE DEN-O!』

立て直す機会を誰が与えてやるものか。
戦闘に遊びを持ち込む男はもういない、ここにいるのは世界の破壊者。
投擲されたデンガッシャーを何とか防ごうとするが、狙いは串刺しに非ず。
先端の命中と共に、亀の甲羅状のエネルギーが展開。
DIO相手にも放った技は拘束し、蹴りを叩き込んでトドメに持って行く流れ。
藻掻くジューダスへ追い打ちをかけるかの如く、電子音声が鼓膜を叩いた。

『FINAL ATTACK RAIDE FA・FA・FA FAIZ!』

もう一体のディケイドとて見物に徹するつもりはない。
脚部から光線が放たれ、円錐状のポイティングマーカーに変化。
ゲル化能力を持つバイオライダーをも仕留めた力で、二重の拘束を行う。
確実な破壊を与える準備は完了、後は終わらせるだけだ。

「仮面ライダーではないが逃しはせん。己の不運を呪え」

慈悲など微塵も宿らせない死刑宣告を、はいそうですかと受け入れる気は当然無し。
しかし抵抗虚しく拘束はビクともせず、剣を振るう事すら不可能。
晶術を使わせまいと破壊者が跳躍、破壊力を高めた蹴りを叩き込む体勢に入った。

『坊ちゃんまずいですよ!このままじゃ…』
「分かっている…!」

ソーディアンの焦りは最もだが、余裕がないのはジューダスも同じ。
天使化の影響を受けているとはいえ、ディケイドの蹴り技を二つも受けて生き延びれるとは思えない。
どうなるかなんて考えるまでもない、この先の展開は一つ。

(死ぬのか、僕は…!)

何も出来ずに、何も為せずに死ぬ。
リオンを殺した破壊者の手で、ジューダスという存在もまた命を刈り取られる。
まるで、殺し合いでの自分(達)の運命は最初からこうだったとでも言わんばかりに。

歴史修正の作戦は蓮達に話し、メモも残してある。
自分が死んでも彼らに任せればそれで良い。
と、あっさり生を投げ出す程諦めの早い人間になったつもりはない。
何より思ってしまう、彼らの姿を思い浮かべてしまう。

能天気なナイト気取りのアイツは、馬鹿正直なアイツの息子は。
あの二人なら、こんな場面でも黙って死を受け入れはしないだろうと。

ああ全く、暑苦しい奴らだとの呟きに嘲りはなくて。
絶体絶命の状況だというのに、俄然死を拒絶する気力が湧いて来て。
最後には消え、歴史の狭間を漂う運命だとしても、それでも。

「まだ死ぬわけにはいかない…僕の終わりはここじゃない…!」

生を叫べども手を差し伸べる神はおらず、与えられるのは破壊者からの終焉。
瞳を焼く赤い閃光が埋め尽くし――










――『使徒達よ、この漆黒の翼の庇護、これからも期待するがいい!』







目の前に青が広がった。


○○○



知らない場所と、知らない人々。
何処なのか分からない、何故こんなものが急に見えたのかも分かる筈がない。
船の上、だろうか。
但し大海原を進むのではなく、海と同じ青さを持つもう一つの自由な世界。
空だ、ここは果ての見えない空の上。

青に包まれ、大勢の人々が自分を取り囲む。
少女達と、不思議な生き物と、それに『――』。
自分を見つめる瞳に悪意は無く、向ける言葉に宿るのは優しさ。
何となくむず痒さを感じるも、目の前の彼女達はお構いなしだ。
自分、否、『彼女』を認める想いへ応えるように宣言する。
自分では無い、だけど今の自分の聞き慣れた声で。

今見ているのが何か、薄々察しが付き始める。
だからこそ余計に分からない。
『彼女』は争いとは無縁、戦う力を持たない普通の少女。
ソーディアンマスターのような戦場に身を置く者とは違う。
目の前に映る、記憶の中の景色とは明らかに矛盾しているではないか。

だが妄想の産物、という訳でも無いのだろう。
その証拠に自分の内から目覚めようとしてるのが分かる。
『彼女』の奥底に眠ったままで、『彼女』が気付く事なく消えた筈の力が。
果たしてこの現象が、彼女にとって良いと言えるのかどうかは分からない。
力を失い、平穏な日常に戻る筈の『彼女』を再び争いに引き摺り込んだようなものじゃないのか。
そう言われたら強くは反論できない、しかし自分にとっては必要不可欠なのもまた事実。

ならば、こう言わせてもらう。

「力を借りるぞ、蘭子」


◆


「なに…!?」

驚愕を声に出したのはどちらの破壊者か。
答えが何だろうと起こった事に変わりは無い。
電王とファイズ、二つの力に捕らえられ死を待つだけの哀れな羽虫。
最早死は確定となった小娘に蹴りを叩き込む正にその瞬間、自分達は無様に宙を舞った。
拘束など何の意味も為さない爆発的なエネルギーの上昇を感知、警戒度を引き上げる間もなく余波が襲う。
暴風に弄ばれる枯れ葉の如き姿をいつまでも晒してはいられず、ディケイドの機能を行使。
テスラバンドよりマイクロ波を飛ばし浮遊、着地を終えた二体は今一度敵の姿を目に焼き付ける。

黒の衣装を脱ぎ去り、新たに纏うはアーガイルチェックのゴシックドレス。
赤いスカートが風に揺られ、容姿も相俟って男女問わず魅了する魔性のオーラを醸し出す。

だが変わったのは服装だけではない、更に目を引く特徴が二つ。
頭部から生えた、スカートの色よりも濃い真紅の二本角。
背中には再び翼を取り戻すも、そこに天使の純白は無い。
夜を色に落とし込んだ羽を広げ、双剣を手に破壊者を見下ろす。

天使ではなく、魔王と呼ぶに相応しい少女がそこにいた。

346プロのアイドルが巻き込まれた、空の世界での大冒険。
元の日常に帰還した彼女達が、異世界での力を使う機会は二度と無い筈だった。
しかしだ、殺し合いという非日常に突き落とされ、仮の器に封じられたのはソーディアンマスターの精神。
本来持ち得ぬ天使の力が宿り、更には空の世界の生物兵器を目の当たりにし肉体の記憶が刺激された。
ここまでの条件が揃っているならば、彼女の奥底で僅かに燻る魔王の力が再覚醒を果たしたとて、有りえぬ話とは言い切れない。

尤も詳細な理由をジューダスは求めない。
まだ戦える、正しい終わりを迎える為に足掻き続けられる。
その一点さえ可能ならば何も文句は無い。
翼が宙を叩き、猛加速し破壊者へと刃を届かせた。

「シャドウエッジ!」

地面から生えた剣は一本に留まらない、複数本が破壊者へ突き刺さる。
パラゾニウムの強化に加え、闇を司る魔王の能力の影響だ。

「ブラッディクロス!」

同じく闇属性の晶術を発動。
十字を描く巨大な斬撃から破壊者は逃れられず、霞のように消滅。
威力も範囲も元の肉体以上、内心で思わず舌を巻くも顔には出さない。
仕留められた分身は一体だけ、残るもう一体はダメージを受けつつも生き延びた。
反撃に移らんとライドブッカーに手を伸ばし、取り出したカードが宙を舞う。
剣で弾きカード装填の工程を阻止したジューダスが、一気に攻め立てる。

「千裂虚光閃!」

空中へ斬り上げ、無防備を晒した所を狙う無数の突き。
腕が数十本に分裂でもしなければ不可能な速さに、対処が間に合わない。
何よりこれでもまだ終わりではない、次に放つ本命の前段階でしかないのだ。

「魔人千裂衝!」

敵の落下を待たずに追撃。
縦横無尽に空を駆け、次から次へと斬撃を繰り出す。
獲物を狩る爪と牙の両方が突き立てられ、遂に分身は消滅。
優雅に降り立つも気は一切抜かない、倒すべき敵はまだ残っている。
再度翼を広げ加速、もう一つの戦場へ躍り出た。

「ジューダス…!懲りずに私の邪魔をする気かァッ!!」

一度は追い詰めた憎たらしい相手が、またもや自分の前に立ちはだかる。
しかも新たな力まで手に入れており、全く持って鬱陶しい。
横槍を入れたディケイド共々、地獄へ叩き落とさねば気は済まない。

「神の力を思い知れェエエエエエエエエエエッ!!!」

巨体に違わぬ両足で蹴り付けられた地面が粉砕。
神に逆らう忌々しい連中を見下ろす位置まで跳び、腹部からエネルギーを放出。
10枚のカード状へ変化し道を作った。
異世界の仮面ライダーや、常磐ソウゴの仲間を屠った蹴り技だ。
神に楯突く大罪人への裁きが下されようとしている。

『FINAL ATTACK RIDE DE・DE・DE DECADE!』

『FINAL ATTACK RIDE DE・DE・DE DECADE!』

なれば破壊者が放つは驕りを撃ち落とす魔弾。
二体共にディケイド激情態へ戻り、ライドブッカーの銃口を向ける。

「喜べ。これも使ってやろう」

ディケイドは破壊の為にもう一手打つ。
ビー玉のような石、アクションストーンから引き出したエネルギーをライドブッカーに付与。
仮面ライダーとは違うヒーローの力が悪しき目的に利用される。
銃口に電撃が迸り、解放まで残り僅か。

「ッ!!!」

最後の一人もまた、持てる最大火力の技で勝負に出た。
ジューダスとしての剣術ではない、蘭子の肉体が放てる奥義だ。

力の引き出し方が自然と頭に浮かび、不可思議な現象を今は黙って受け入れる。
自分自身をも壊し兼ねない膨大な魔力を収束、決着を付ける準備は整った。
来るべき瞬間に口を突いて出る、知らない筈の名が引き金となる。

「スクーロ・ヘルフィエレ!」

闇と光、氷と炎。
相反する属性同士が絡み合い、審判の時を告げる。
魔王の力を得てもラブボムの効果は健在。
故に元々は存在しなかった光属性の効果も追加されたのだ。

二人の悪も決して勝利を譲らない。
ディメンションブラストが戦場へ邪悪な輝きを齎し、アナザーディケイドは己が生み出した道を駆ける。

神、破壊者、魔王。
三つの力が互いを喰らい合い、光が彼らを包み込んだ。


◆◆◆


会場中央の島と陸を隔てる湖の上にて、風都タワーに背を向ける者が一人。
全身を襲う痛みと倦怠感を噛み殺し、ジューダスは戦場から遠ざかる。

技の衝突により発生したエネルギーに巻き込まれる中、急ぎ空から離脱。
ダメージこそ避けられなかったが瀕死に追い込まれるのだけは回避し、今に至る。
後の二人がどうなったかは分からない。
死んだか、虫の息となったか、自分と同じように逃げ延びたか。
戻って確認しようにも、ジューダス自身消耗が激しい。
今の状態で再びディケイド達と戦い、確実な勝利を手に出来るかは怪しい所だ。

『あの二人はどうなったんでしょう?どっちも死んだ、というのは楽観的過ぎですかね?』
「仮に連中が生きていたとしても、すぐに動ける状態じゃない。そう思いたいがな…」

自分でも納得のいかない部分はあるが、無理やりにでも飲み込むしかない。
色々と予想外の結果になったとはいえ、一先ずは風都タワーを離れ蓮達との合流に向かう。
黎斗が敵だったと知らせなければならない事に、僅かながら気を重くして。


【D-4 水上/夜中】

【ジューダス@テイルズオブデスティニー2】
[身体]:神崎蘭子@アイドルマスター シンデレラガールズ
[状態]:疲労(絶大)、ダメージ(極大)、天使化、魔王ブリュンヒルデ、飛行中
[装備]:シャルティエ@テイルズオブデスティニー、パラゾニウム@グランブルーファンタジー
[道具]:基本支給品、ルナメモリ@仮面ライダーW、新八の首輪
[思考・状況]
基本方針:主催陣営から時渡りの手段を奪い、殺し合い開催前の時間にて首謀者を倒す。
1:蓮達に合流する。
2:黎斗とディケイドがどうなったにしろ、今は離れるしかないか…。
3:エボルトやグリードも悪の魂の持ち主のようだが…。
4:ギニューは次に会えば斬る。
5:巨人(康一)はあれでどうにかなったとは思えない。
6:この機械は蓮に渡せば良いだろう。
[備考]
※参戦時期は旅を終えて消えた後。
※天使の翼を失いました。
※天使化により、意識を集中させることで現在地と周囲八方向くらいまでの範囲にいる悪しき力や魂を感知できるようになりました。
※蘭子の肉体はグランブルーファンタジーとのコラボイベントを経験済みのようです。その影響によりグラブル出典での力が使えるようになりました。
※現在の服装はヘルロードゴシックになっています。
※アビリティの使用等は後続の書き手に任せます。


◆◆◆


「お…のれ……」

爆撃でもされたと見紛う程に、風都タワー前は無惨な有様と化した。
破壊の限りを尽くされた地べたに這いつくばり、黎斗は怨嗟の呟きを漏らす。
白の衣服は襤褸切れ同然となり、傷を負っていない箇所を見付ける方が難しい。
敗北者の三文字がこれ程に似合う者もそういないだろう。

そのような姿に成り果てて尚も、彼の眼は死んでいない。
神である自分へとことんまで屈辱を味合わせた者達への、消せない怒りが燃え上がる。
アナザーライダーの中でも非常に高い能力を持つ、アナザーディケイドに変身していたのは幸いだった。
変身解除に追い込まれ多大なダメージを負ったが、死だけはどうにか避けられたのだから。
尤も代償が少ないとは言えないが。

排出されたアナザーディケイドウォッチは砕け散り、二度と使用不可能。
ジューダスの攻撃を受けただけならこうはならなかった。
だが先の闘争に参戦したのは世界の破壊者。
変身者の精神こそ違えど、本物の仮面ライダーディケイド。
アナザーウォッチはアナザーライダーの元となった戦士の力でのみ、破壊する事が出来る。
三度の猛威を振るったアナザーディケイドと言えども、四度目の機会は訪れない。
即ち、黎斗の持つ手札がまた一つ失われた。

「まだ、だ…まだ私は終わってなどいない……!」

アナザーディケイドには劣るが、自分にはまだアナザーウォッチが一つ残っている。
何より満身創痍でも生きているのだ。
ゲームオーバーを迎えるには早い、再起のチャンスは十分に存在する。
神は決して滅びない。

「この私を倒せなかった事を…後悔させてやる……」

ジューダスから話を聞くだろう蓮達を利用するのはもう不可能だ。
状況は放送前よりも格段に悪い。
問題は山積み、とにかくまずは生きてここを離れなければ。
窮地を幾度も乗り越えて来た、神の才能を持つ自分に不可能は無いと言い聞かせ立ち上がる。





それが終わりの幕開けとなった。

「なっ…!?」

目の前に緑色が見え、視界が反転。
押し倒されたと気付いた時にはもう、体を喰われていた。

「ぐぁああああああああああああっ!?」

咄嗟の抵抗で伸ばした腕は掴まれ、枯れ枝のようにへし折られる。
爪を腹部に突き立てられ、引き摺り出された臓物が貪られる。
契約者だった男の返り血に汚れながら、バイオグリーザは夢中で食事を続けていた。

デッキが破壊された事で、最早バイオグリーザが黎斗に従う理由は無い。
ディケイドやジューダスとの戦闘が終わるまで、ミラーワールドでじっと息を潜めどれくらい経ったか。
気が狂いそうな空腹に耐えた甲斐も有り、ようやく待ち望んだご馳走に有り付ける。
我慢の必要が無くなったなら、遠慮無しに喰らうだけだ。
エビルダイバーやメタルゲラスのような、契約者と良好な関係を築いていた訳じゃ無い。
むしろ殺し合いでは無惨以外に餌を与えられなかったのもあって、不満ばかりを募らせた相手。
自らの腹を満たすのに何の躊躇もない。

「ば、かな……」

与えられた終焉は、獣の餌として食い散らかされる。
神にあるまじき末路をどれだけ拒絶したくても、現実は嗤いながら告げた。
これがお前の最期、奇跡は二度と起こらないと。

ゲームマスターが敗れるなど認められない。
神である自分がこんな惨めに死ぬなど、あってはならない。
自分は生きて、間違った歴史を正さねばならない。
突き付けられる終わりから目を逸らし、これは何かの間違いだと叫ぶも無駄。

目に映るのは究極のゲームが完成した輝かしい未来ではない。
口を赤く汚した醜悪な獣と――




――『許せ、黎斗!お前を止めるのは、父としての愛が故だ!』



信じられないものを見た。

「は……?」

食い千切られる痛みも忘れて、ただ呆然と呟く。

父と、自分が抱き合う光景。
自分の記憶には無い、くだらない幻覚としか思えないナニカ

おかしいだろう。
父は自分の事を息子では無く、ゲンムコーポレーションの商品としか見ていなかった。
昔から父にとってはそれが当たり前で、黎斗にとっても当たり前。
親子としての愛を向ける人間では無い。
これまでも、この先もそうだろうと確信を抱いた。
檀正宗とはそういう人間だろうに。

なのに、今のは何だ。
商品価値の有無でしか見なかった男が、父としての愛を口にした。
上司と部下なんかじゃあない、家族だからと体を張った。
死に際の馬鹿げた妄想か。
もし違うのなら、あれは――

未来に起こる筈だった、正しい歴史だとでも?

「ふ――ざけるなあああああああああああああアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!!!」

叫ぶ。
残った体力全てを使い果たす勢いで、血を零しながら怒りを吐き出す。
何故怒りを抱いているのか、そもそもこれが本当に怒りなのかどうかすら分からず。
だけど叫ばずにはいられない。

「神は死なない…!もう一度戻って来る…!私は不滅だァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」

そうして黎斗の世界は、神の栄光など存在しない闇に落ちる。
放たれた言葉も獣には雑音以外のなにものでもなく、頭部を食い千切られ完全に沈黙。
後には肉を噛み、血を啜る音だけが響く。
やがて吐き出した首輪が転がり、それで本当に終わり。

神を名乗る男が最後に何を思ったかは、本人にすら分からない。
ただ、死に際の彼が宿らせた感情。
それはきっと神とは程遠い、ありふれた人間らしいものだったのだろう。



【檀黎斗@仮面ライダーエグゼイド(身体:天津垓@仮面ライダーゼロワン) 死亡】


◆


骨も残さず腹に入れたバイオグリーザだが空腹は未だ治まらない。
多少マシになっただけで、まだまだ腹が減って仕方がない。

「つまらん最期だな」

気が立っている獣が唐突に聞こえた声に振り向くと、いつの間に現れたのかマゼンタ色の装甲が見えた。

技の衝突の巻き添えから退避したのはジューダスだけではない。
但しJUDOの場合は空ではなく、鏡の中を逃走経路に使った。
本来ミラーワールドへの侵入が許されるのは、カードデッキで変身したライダーのみ。
しかしディケイドにはそういった、「龍騎の世界」での法則は当て嵌まらない。
嘗てライダー裁判が行われた世界を通りすがった門矢士は、カードデッキ無しにミラーワールドへ足を踏み入れた。
ライダー世界のルールを破壊する、これもディケイドの特性の一つ。

適当なガラスから現実世界に戻り、JUDOが見付けたのは今しがたの凄惨な光景。
黎斗の死を悲しむ等有り得ない。
飼い犬に手を噛まれる末路へ同情を向ける気もない。
ただ自分の手で仮面ライダーを破壊出来なかったのが大いに不満だ。
折角風都タワーまで足を運んだにも関わらず、一人は逃走、もう一人はこの始末。
余り良い結果とは言えないだろう。

JUDOの事情に最初から興味の無いバイオグリーザは、餌がまだ残っているのに歓喜し咆えた。
両足のバネが伸縮し、獲物の元まであっという間に接近。
まずは邪魔な鎧を剥がすべく両腕を振るう。
ネコネコの実の影響で生えた爪だ、ライダーの装甲越しでもダメージは期待出来る。

『ATTACK RIDE ONIBI!』

だが破壊者を相手取るには、強化されたとはいえミラーモンスター程度では役者不足。
早撃ちのガンマンのように手札を切り、口から火炎を放射。
魔化魍にも有効な鬼の術だ、顔面を炙られ堪らず後退る。

『ATTACK RIDE SWORD VENT!』

怯む様子を見せるのは、どうぞ破壊してくださいと身を差し出すのと同じ。
偶然か意図してかは定かではないが、ミラーモンスターの力を借りた武器を装備。
顔を上げたバイオグリーザの視界にディケイドはもういない。
ドラグセイバーの最も効果的な使い方は把握済み。
頭上を取り、繰り出された龍舞斬が出血代わりに火花を散らす。
大きくよろけた緑と斑模様の巨体を蹴り付け、冷えた地面が背中に当たった。
起き上がるのを許すつもりは無い。
腹部に足を乗せて動きを封じ、首には青龍刀を添える。

生殺与奪の権を握り、後は軽く腕に力を籠め斬首すれば終わり。
しかしここでJUDOの脳裏に、ふと殺す以外の選択肢が浮かぶ。

「見境なしの獣に我の言葉が通じるか知らんが、一応聞いておく。従うか死ぬか、好きな方を選べ」

もしここにいるのが門矢士本人だったら、絶対にしないだろう提案。
士にとってはたとえ激情態になっていた時間軸でも、一般人を襲うミラーモンスターを生かそうとはしない。
ではJUDOはどうだろうか。
激情態への覚醒を切っ掛けに強い破壊衝動へ苛まれているが、JUDO本人の精神が完全に侵食された訳ではない。
支配か抹殺か、BADANの大首領としての二択を選ばせる程度には元の面が残っている。

従わなければ殺す。
シンプルな問いかけにバイオグリーザが選べる答えは、あってないようなもの。
今の短い攻防だけで、力の差も理解させられた。
ややあって足をどかされると抵抗は見せず、付き従うような仕草を見せる。
考えようによっては悪い事ではないのかもしれない。
JUDOが他の参加者との戦闘を行えば、餌に有り付ける機会はどんと増える筈だ。

ゲルショッカーの改造人間にも似た獣を従え、黎斗の荷物に手を伸ばす。
首輪を回収し、思い出したように足元がふらつく。
志々雄とDIOの連戦からそう時間を置かずに、風都タワー前での闘争だ。
癪ではあるが自分も一度休憩を挟まねば、今後の戦いに支障が生じる。
網走監獄へ行くのはもう暫く後になるだろう。

(そういえば……)

激情態になり忘れかけていたが、ディケイドにはまだ秘められた力が存在するのではないか。
放送前に地下通路のモノモノマシーンを目指したのは、ディケイドライバーの拡張ツール入手も目的の一つだった。
一人殺して得た使用権に加え、複数の首輪もDIOのデイパックから確保済み。
望んだ道具が手に入る可能性は低くない。
より強大な力を用いれば、全ての破壊という目的が叶う。

正史にて激情態となった士がディケイドの最終形態、コンプリートフォームに変身した記録は無い。
能力で生み出したコピー体に過ぎないとはいえ、自らの使命である破壊を他のライダーにまで担がせるのを嫌った。
そういったプライド的な理由かは不明、しかし激情態がコンプリートフォームを使えない訳ではない。

仮面ライダー達との絆を武器に、多くの悪を倒して来た。
そのコンプリートフォームを正義も何も無い、ただ破壊の為に使うとすれば。
世界を破壊する正真正銘の悪魔が、全参加者にとっての脅威として立ちはだかる時はそう遠くない。


【D-4 風都タワー前/夜中】

【大首領JUDO@仮面ライダーSPIRITS】
[身体]門矢士@仮面ライダーディケイド
[状態]疲労(極大)、ダメージ(中)、激情態、破壊衝動
[装備]ディケイドライバー+ライドブッカー+アタックライド@仮面ライダーディケイド
[道具]基本支給品×9、トビウオ@ONE PIECE、賢者の石@ドラゴンクエストシリーズ(次回放送まで使用不可)、警棒@現実、アクションストーン@クレヨンしんちゃん、海楼石の鎖@ONE PIECE、逸れる指輪(ディフレクション・リング)@オーバーロード、アナザーカブトウォッチ@仮面ライダージオウ、サソードヤイバー&サソードゼクター@仮面ライダーカブト(天逆鉾の効力により変身不可)、精神と身体の組み合わせ名簿×2@オリジナル、レインコート@現実、プロフィール(クリムヴェール、ピカチュウ、天使の悪魔)、首輪(デビハムくん、貨物船、姉畑支遁、悲鳴嶼行冥、鳥束零太、DIO、檀黎斗、鬼舞辻無惨、童磨)
[思考・状況]
基本方針:優勝を目指す。そしてこの世界の全てを破壊する。
1:闘争を楽しむ。そして破壊する。
2:仮面ライダーは優先的に破壊する。
3:体力を回復させた後、網走監獄方面に向かう。
4:ディケイドの能力を強化する道具があれば手に入れる。
5:先ほどの者(志々雄)は、もし再会するようなことがあったらその時破壊する。
6:我と同じベルトを使う仮面ライダー…何者だ。そいつもいずれ破壊する。
7:改めて人間どもは『敵』として破壊する。
8:疲れが出た場合は癪だが、自制し、撤退を選択する。
9:優勝後は我もこの催しを開いてみるか。そして、その優勝者の肉体を我の新たな器の候補とするのも一興かもしれん。
[備考]
※参戦時期は、第1部終了時点。
※現在クウガ~キバのカードが使用可能です。
※ディケイド激情態に変身できるようになりました。
※破壊の力に目覚めました。本来は不死身である存在や、特殊な条件を満たせないと倒せない相手でも、問答無用で殺害することが可能であると思われます。
※ディケイド激情態の、倒した仮面ライダーをカード化する能力は制限で使えないものとします。
※ディケイド激情態が劇中で使っていた、ギガント等の平成一期サブライダーの武装のアタックライドカードは、ここにおいては無いものとします。
※バイオグリーザを力で屈服させました。
※バイオグリーザがネコネコの実の能力者になったミーティの肉体と、体内にあったいのちのたまを捕食しました。その影響でバイオグリーザ自身の能力が上昇しましたが、空腹も大きくなっています。

※ベルデのデッキ@仮面ライダー龍騎、バットショット@仮面ライダーW、アナザーディケイドウォッチ@仮面ライダージオウは破壊されました。
※ドラグブラッカーは死亡しました。
※着火剛焦@戦国BASARA4、召喚石『ドグー』@グランブルファンタジー、MP40(予備弾倉×1)@ストライクウィッチーズシリーズが付近に落ちているか戦闘の巻き添えで破壊されたかは後続の書き手に任せます。

【ルナメモリ@仮面ライダーW】
幻想の記憶を宿したガイアメモリ。
超常的な属性を付加し、肉体や武器の形状をゴムのように自由自在に変化させ、変則的な攻撃が可能になる。
ダブル専用の装備やエンジンブレードに装填すれば、マキシマムドライブで効果を発揮する。
ダブルが扱う特殊な設計を施されているが分類上はT1ガイアメモリな為、メモリ単体で仮面ライダーやドーパントへの変身は不可能。

142:LOST COLORS -桃源郷エイリアン- 投下順に読む 144:何ガルガルしてるの!言うこと聞かないとおやつ抜きだよ!
時系列順に読む
137:瞬間センチメンタル 檀黎斗 GAME OVER
ジューダス
139:Jの奇妙な冒険/懐玉 大首領JUDO 145:神ノ牙 -集結の百禍(前編)-

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  • 本スレ①:http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1615384066/
  • 本スレ②:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1633849195/l30
  • 本スレ③:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1664632643/l30
  • 本スレ④:https://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/otaku/12648/1706338338/l30
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