ここは、虚無。かつて誰かの「記憶」が存在していた、真っ暗な世界
だがそれもすべて消え去り、何も残っていない
抜殻のように捨てられた少女が、そこで項垂れていること以外は―――――
翠玉の魔法使い「―――――――――――― 」
ある人と交わした口約束がある
「 これでいいのか? 」―――― そう問いかけてはいけない、と
けどその約束は忘却の彼方に霞んでしまって、淡い綻を見せる
口走ってしまうのだ まるで口癖のように、まるで譫言のように
でも違う
私は問いかけたいんじゃない、いつだって否定したかったんだ
偽装《 ベール 》に覆われたこの世界を、運命を、"奇跡"という不確かなものさえも
私の口は否定する言葉を吐くことはできない
どんなに目を背けようが、目を瞑ろうが、否応なしに時間(とき)は進んでいく
大切な誰かを失ったあの日が遠ざかっていく、その声も忘れかけていく
こんな恐怖さえも否定できずに
それなのにこの箱庭の住人どもときたら
誰もがこぞって忘れることを臨んで来世に祈りを送る みんな揃いも揃ってだ
去勢済みの舌っ足らずどもめ、憎み切れないロクデナシどもめ
お前ら全員 ――――――――― 「 これでいいのか!? 」
翠玉の魔法使い「……あたしは……もう……っ…――――(溢れ出す感情を押さえつけるように魔女の帽子、その鍔を両手で掴み下ろし目一杯深く被り出す。何かから目を背けるように。もう何も見たくないと殻に籠るように) 」
ツ ゥ ー … … ―――――― ピ チ ョ ン (魔女から零れ落ちた小さな涙が、真っ暗な地面の中へ溶け込んでいく)
ヒ ュ ―――――――――― ン (その涙はどこまでもどこまでも自由落下していく)
キ ラ ン ―――――――― (だが、やがてその涙は『鍵』と成し、いつか誰かに手渡された『 羽ペン 』となった)
あなた「――――――――?(そんな、真っ暗な世界に、
「あなた」はいた。右を見渡しても、左を見渡しても、誰もいない。だけど聞こえた。涙の落ちる音が。それだけは、決して聞き逃さなかった。その音のする方へ、顔を上げた)」
ピ カ ア ァ ァ ァ ―――――― ッ … ! (何処からともなく落下してきた羽ペン。それは光の幕を覆い、
「あなた」の手元へゆっくりと落ちていく)
あなた「………!!(その『羽ペン』を両手で包み込むように受け止める。とてもあたたかい光を放っているそれをじっと見つめて、
「あなた」はハッと気が付いた)」
羽ペンから迸る淡くも強い光
その中には蛍火のように幾つもの小さな光が浮かんでいて、誰かの記憶を断片的に映しながら漂っている
とても悲しくて、切なくて、でも、確かな「希望」がある
そんな、誰かの「記憶」(ものがたり)―――――
あなた「………―――――― ギ ュ ッ (その「記憶」を垣間見た「あなた」は、羽ペンを優しく握りしめる。記憶の主の意思を受け止めるように。自分のもののように、大事に抱きしめるように――――)」
――――― フ ワ ア ァ ッ ! ! ! (そんな
「あなた」の"想い"に応え、羽ペンは眩い光を放つ。真っ暗な闇を隅々まで照らして――――)
ヒロ「 ここは…!?そうか…ここが、彼女の……!(暗闇の中をひとりで手探りで進んでいたところ、照らされた光に振り返り仲間たちと合流する)」
ホムラ「ここが、
ベールさんの記憶の中…だとしたら――――」
ヒカリ(精神世界)「ええ、敵はすぐ近くにいる!」
あなた「……!(こうして、再び仲間たちと出会えた。思い返せば、いつだって、どんなときだって、様々な窮地をここにいる仲間たちと切り拓いてきた。それはこれからも変わらない。そう信じてやまなかった)」
レギオン「 なんだ……なんだ、この光は…ッ……―――――!!?(迸る聖なる光に動揺する最中、光が差し込む方へと振り返り、そこに
「あなた」たちを目撃する)…お、おのれ……!まさかここまで追いかけてくるとは…!だがッ!!(バッ、と両腕を広げる)」
グール『 ボ ゴ ボ ゴ ボ ゴ ボ ゴ ォ … ッ … ! ! ! (レギオンの意思に呼応し、地中から怪物の群れが次々と生え出でる)』
レギオン「私の娯楽を邪魔することは決して許されないッ!!この美しい「心」は…すべて、私のものだァ!!!」
天王寺璃奈「―――― 違う!(非力だった少女が、勇ましく声を上げる) 誰にだって、大切な「記憶」がある。それを奪うことなんて、絶対にできない!」
ヒロ「そうだ…それはな、俺たちが生きていく上で切っても切り離せないものなんだ…!」
メディ「記憶とはいずれ薄れ忘れていくものだと言われるかもしれません。ですが、それは断片的なものとしていつまでも覚えられているものなのです。」
ホムラ「そこには誰かと紡いだ「言葉」があって―――」
ヒカリ(精神世界)「――― そして誰かと感じた「感情」がある!」
エースバーン「自分一人でも、他の誰かと一緒でも、そいつはかけがえのないものになんだよッ!!」
あなた「……!!(羽ペンを握りしめた手を胸にかざしながら、無表情の中でその勇ましい瞳で訴えかける)」
天王寺璃奈「だから取り返してみせる!ベールちゃんが歩んだ、ベールちゃんだけの思い出を!!」
勇ましく立ち並ぶ六つの人影が見据えるは広大に群れを成す敵群
飛び超えることも、突破することもままならないほどの圧倒感を放つ敵たちは、彼らの道を遮らんと立ち塞がる
そして敵は今も何処からともなく無尽蔵に湧き出し、彼らを包囲する
だが、限りない障壁に囲まれても、彼らは臆することない
まだ見ぬ果ての向こうを目指そうとする若者たちの輝かしい眼差しが曇ることなど、決してありはしないのだから―――
(♪ : 0:16~)
エースバーン「 (兎耳を揺らして疾るその者は、強くなることを選んだ。見捨てられる弱さへ、手を差し伸べるために――) 」
ホムラ「 (瞳に焔を灯して飛び出すその者は、進むことを選んだ。忘れたい過去も、いつかは未来になることを証明するために――) 」
メディ「 (電子音を鳴らして追いかけるその者は、支えることを選んだ。限りある命を輝かせる人たちを、その最後まで見届けるために――) 」
ヒロ「 (バットを掲げて身を挺するように駆け抜けるその者は、守ることを選んだ。失うことの怖さを、誰かに背負ってほしくないために――) 」
天王寺璃奈「 (制服をはためかせて向かうその者は、繋がることを選んだ。孤独でも、誰かを求める寂しさに寄り添うために――) 」
あなた「 (そして、すべてを無くしても突き進むその者は、信じることを選んだ。たとえわからないことばかりでも、その先にある答えを掴むために――) 」
グール『 ドッ ド ゥ ド ッ (石灰色の身体を持つ鬼の怪人たちが、走り出す者たちの行く手を阻むようにその規模を拡大化し、濁流の如く襲い掛かっていく)』
(♪ : 0:30~)
ホムラ「 はああぁッ! (赤く燃ゆる聖杯の剣をその手に携えて、赤毛の少女はその透き通るような瞳に決意の灯火を燃やして刃を振るう) 」
メディ「 はっ! (腕を伸ばしてきた敵の関節をからめとり一瞬のうちに急所部に抜き手を差し込み、動けなくなった相手を捨て去るように機械少女は華麗に突き進む) 」
エースバーン「 どらぁーッ! (脚部に紅蓮を纏い、眼前の敵を蹴り焦がし、脱兎は突き破るように進撃していく) 」
ヒロ「 璃奈ちゃん、俺の後ろに! (肩に担いでいた金属バットを軽々と振り抜き、青年は背後の少女を守るように邪魔者を豪快に殴り飛ばしていく) 」
天王寺璃奈「 うん、ありがとう♪〖*╹▿╹*〗 (青年に守られながら、それでも臆することなく走り付ける少女は感情を表すお手製のボードで応える) 」
あなた「 ……! (感情も言葉も表に出すことはできない、記憶だって存在しない。だが、ここで出会った仲間たちと紡いだ新たな"想い"があるから、
「あなた」は前へ進みだす) 」
(♪ : 0:52~)
天王寺璃奈「 ス チ ャ ――― 『 ARe:N《 アレン 》 』、Game on! (「今がその時だ」と好機を見出すと、猫耳型スマホ端末を突き出すように取り出し、画面をタップして何かを起動させる) 」
ARe:N《 アレン 》「 キ ュ オ ン (璃奈の合図に呼応して何処からともなく素早く飛来してきたのは、巨体を誇る猫型ロボット。璃奈が走り抜けてきた軌道を追いかけ、彼女を飛び越えて参上。主である璃奈を守る屈強な機兵は、その巨腕を振り抜いて賊共を殴り飛ばしていく) カ ッ ――― バ シ ュ ゥ ゥ ウ ウ ウ ン ン ッ ! ! ! (突き出した掌に隠された小さな放射口に光が瞬くと、それは閃光となって解き放たれ、直線状の敵たちを焼き払う) 」
グール『 ボ ッ カ ァ ァ ァ ア ア ア ア ン ッ ――― シ ュ バ バ ッ (高熱の閃光に焼き尽くされ、硝煙が広がる大地。その黒煙――璃奈の死角――から、後に控えていた者たちが璃奈本人へ奇襲を仕掛ける)』
天王寺璃奈「(―――!) ♪ (奇襲する敵に対し、目を丸くする―――仕草を取った。慌てることもなく、笑顔を表現する璃奈ちゃんボードで感情を表現した、次の瞬間―――) 」
ヒロ「―――― させるかよ!!(なんと、璃奈がいた箇所に突然としてヒロが現れる。否…正確には、璃奈とヒロの位置が「入れ替わった」たというべきだ。既にバットを振りかぶった状態で奇襲組と対峙し、一寸の隙も無いスイングで豪快に薙ぎ払った) 誰にも手出しさせねえ…――――『 転移 』!!(前方へ掌を突きつけた) 」
メディ「 シ ュ ン ッ (ヒロが齎した謎の力により、敵の渦中へと瞬間移動するように颯爽と出現) 指定座標へ着地。これより道を拓きます!『 インジェクションバンカー 』を申請!(ヒューマギアモジュールの右側へ手を添えると…)――― ガ ギ ャ ァ ン ッ ! (四次元空間より転送された大型の注射器型パイルバンカーを右腕へ装備) 」
メディ「 ガ ッ ギ ィ ン ――― 射 出 ! ! ( ド グ ゥ オ ン ッ ! ! )(引っ込む先端部の槍を大勢の敵が密集している箇所へと狙いを定め、爆発的射出による突貫を炸裂。砂塵を巻き上げながら、ものの一瞬で標的を消し飛ばす) 」
(♪ : 1:20~)
ホムラ「―― はぁぁあっ!(
メディによって切り拓かれた進路へ飛び込み、右手に携えた聖杯の剣に焔を灯す)はっ――ふっ―――やぁっ!(踊るような剣裁きを披露しながら進撃していく)――― 行くよ、「 ヒカリ 」ちゃん!(身の内に宿るもう一人の人格を呼び起こすと、ホムラ自身ではなく、その残像が光り輝きだし―――) 」
ホムラ&ヒカリ『―――ええ!(驚くことに、その残像が「ヒカリ」となって飛び出してきた。体を入れ替えるのではなく、その体を分離させた二人) やっ! / はぁっ! / ていっ! / ッたあ!!(二人はいつだってひとつだった。それが今、互いに肩を並べて二人三脚で焔と光の剣を手繰り、抜群のコンビネーションを発揮した剣戟で敵を斬り刻みながら突き進んでいる)』
エースバーン「 俺も負けていられっかよ! (出遅れを巻き返すかのような威勢に熱を上げ、足跡に残火を刻みつけて地を駆け抜ける) 唸れ――― 『 リベロ 』!(その途端、赤い額が白く発光し始めていく) バリ…バリバリッ…バリィッッ!! (脚部に纏う雷電。その刺激に感化された額の輝きが消え、赤かった額が黄色に変色したのだった) 」
エースバーン「 ヒュンッ――ヒュッ―――ヒュォ――! (稲妻のようにジグザグと駆け抜ける様は、まさに雷(いかづち)を表すかのようであった) “エレクロン”!! (帯電する脚部より生み出した電撃玉を蹴り飛ばす。それは稲妻の如き速度で高速で突き抜けて、感電する敵たちを瞬く間に消し炭にしていくのだった) 」
(♪ : 1:42~)
あなた「――――(新たな力を次々と開花させていく仲間たち。彼らが斬り拓いてくれた道を、「あなた」は往く。これまで何度もそうしたように、"想い"をその胸に抱いて。そんな「あなた」に応える様に、はじめから握られていた『 羽ペン 』が輝きを帯びはじめ――― それは「キーブレード」となった) 」
あなた「……!(顕現された
キーブレードを敵へとノの字に振るい、その斬撃の軌跡が輝きを残す)―――!!(鍵剣を振り続ける度に、剣身は更なる強い輝きを帯びていく。それは
「あなた」の"想い"に呼応するもの。その"想い"に応えるように、
「あなた」の身に「魂魄妖夢」の像が重なった) ……!! (断命剣“冥想斬”―― 幽人の庭師が誇る剣技を体現し、人型の敵を瞬く間に斬り伏していく) 」
あなた「 ブ ワ ァ … ッ … ! (体を回転させて舞い踊るような態勢。その間際に「西行寺幽々子」の像が重なると、自身を軸に桜吹雪のような弾幕が咲き誇り、有象無象の敵の群れを豪快に巻き込んで吹き飛ばしていく) 」
レギオン「…エキ、サイティング…!(薙刀をその手に携え彼らの進撃を俯瞰していたが、その怒涛の快進撃に並々ならぬ動揺を露わにしだす) 」
レギオン「馬鹿な…ッ…!"先程"とはまるで違う…!?あんな人間風情…それも、ただの餓鬼共が…!いったい、どこにあんな力を隠していたというのだ…ッ……!? 」
ベール「―――――――(そんな最中…レギオンの更に背後、全身が罅割れ今にも破裂しそうな少女が両膝を突いて項垂れている。絶望しきった表情、ハイライトのない眼差し、もはや生きているのか死んでいるのかさえも藁かない程に意気消沈して―――) 」
(♪ : 2:17~)
― 空白の劇場 ―
翠玉の魔法使い「………「あいつら」…どうして、あたしなんかの為に…… 」
翠玉の魔法使い「…あたしには、もう…何もない…何もない、ハズなのに……(何度も首を左右に振り回しては、押し寄せる失意に項垂れてしまう) 」
オスカー「―――― ですがそんな貴女にも、この物語(せかい)で手に入れたものがあるはずです。それは、貴女自身が待ち焦がれていた…「 願い 」を持つ仲間。(いつからそこに居たのかは分からない。彼女以外誰もいないはずの伽藍洞の劇場、彼女から数人分離れた席に腰かけて、幕が閉ざされたままの舞台を見つめている。その眼差しはまるで、これから始まる新たな劇を待ち望むような、観客としての純粋な気持ちに溢れていた) 」
翠玉の魔法使い「……!(青年の声にぴくりと反応し、その方角へ視線を向ける)………(知り合いなのだろう。その姿を捉えた瞬間はっと息を呑んだが、それ以上の言及はしなかった) 」
翠玉の魔法使い「……「仲間」……?あたしに……? 」
オスカー「(眼前の舞台に視線を向けたまま「ええ、そうです」と強かに頷く) ここは『 願いの叶う世界 』。ただ生き延びたいと願う野良猫から、生きる以上の欲望を求める人間まで…そんな誰もの願いが届く場所。叶うはずのないものだとしても、それでも何かを期待して、貴女は今日という日々を生き続けてきたのではありませんか?そして、その可能性を…「彼ら」に見出した。 」
翠玉の魔法使い「……………(胸中に秘めるものを押し留め、青年が紡ぐ言の葉にただ耳を傾け続ける) 」
オスカー「一人では到底無理なことです。貴女はそうして一人で何度も繰り返してきた。今日という日々を。ですが、どうでしたか?永遠の時間を過ごしてきた貴女からすればほんの一瞬の出会いだったかもしれませんが、「彼ら」と出会い、そこに何か大事なものを見つけたはずです。貴女が求めるものは、「彼ら」と共にある。 」
オスカー「故に貴女は、「彼ら」に手を差し伸べた。そして今度は、偶然か、必然か…「彼ら」が貴女に手を差し伸べようとしている。「 願い 」に手を差し伸べて苦難に突き進むのか、或いは、その「 願い 」を諦めてすべてを忘れ安楽になるか。 人生という物語は、常に選択の先にある。貴女が選ぶ先は、何処でしょうか? 」
翠玉の魔法使い「……あたしは……あたしは……―――――――――― ! 」
(♪ : 3:13~)
あなた「 ズ ザ ザ ザ ァ ー … ッ … ! (それから、敵と交戦し続けてきた
「あなた」たち。困難打破と思われた大群はいつの間にかその数が減り、着実に勝機の可能性へと導きだした。本来ならばこの時点で疲弊してもおかしくはない。だが、
「あなた」も、その仲間も、みんな、不思議とその顔色を見せず威風堂々と佇んでいた) 」
メディ「……敵の数が大幅に減少しました。残党を蹴散らしつつ、大元を討ち取りましょう。璃奈様と私は残りの敵を。ヒロ様は防衛を。ホムラ様、ヒカリ様、ラビー様、そして主様で奥に潜む親玉の討伐を! 」
エースバーン「っし…♪任せろ!行くぞ、ホムラ、ヒカリ!俺についてこい! 」
ホムラ&ヒカリ『はいっ、頼りにしてますね♪ / ふふっ、そういうラビーこそ、私の光の速さについてこられるかしらね?』
ヒロ「守りなら俺に任せろ。今の俺なら…広げた手よりも大きなものさえも…!(拳を強く握りしめる) 」
天王寺璃奈「うんっ。今まで、ベールちゃんには何度も助けられた…だから、今度は私たちの番。絶対に『 ベール 』ちゃんをみんなで助けよう…! 」
あなた「――――!( 「行こう!」―――言葉で言い表せないのなら、身体で表そうと、今、仲間たちと共に一斉に駆け出していく) 」
(♪ : 3:35~)
グール『 ド ッ ド ッ ド ッ ! (迎え撃たんと槍を構えて突撃していく)』
天王寺璃奈&ARe:N《 アレン 》『……もう、見守るだけじゃ、ダメ。私も、みんなの為に戦うんだ…!(バッ、とARe:Nの大きく広い背中へと飛び移ると、機体の両足部がスラスターに変形。ジェット飛行を披露して猛スピードで突撃を繰り出し、敵の襲撃を臆することなく返り討ちにしていく)』 」
メディ「――― 『 クーパーブースター 』を申請!(再びヒューマギアモジュールに手を添えると、ハサミのようなデザインを踏襲した飛行支援機が転送と同時に自身の背面に装着される) ガ ッ ――― 発 進 !( ヒ ュ ボ オ オ ォ ォ オ ッ ! ! )(本体に内蔵された操縦桿を握り取った瞬間、メインスラスターが点火し、璃奈が手繰るARe:Nと共に――交差するように――飛行しながら突撃していく) 」
レギオン「おのれ、来るか…ッ…!?来るなら砕いてやるぞ…――― フ ハ ァ ッ ! ! ! (顔面の球体部より幾つもの魔弾を放射し、彼らを迎撃しようと迫っていく) 」
ヒロ「 させるかよッ!!! (駆け抜けている最中にスライディングしながら急停止しつつ、その手で地面に触れる。すると自分を含め仲間たちの傍に土壁が沸き起こり、魔弾から守り抜く)…こんなもんじゃないさ、俺は…俺の力は、もっと大勢の人を守るために!!『転移』!!(勢いよく両手を合わせた次の瞬間、地面から隆起したすべての土壁が異常な速度で平行移動し、レギオンを攪乱していく) 」
レギオン「な、にッ――――!?(破壊できなかった土壁、その存在だけでも厄介だが、それらが生き物のように動き出す光景に動揺を隠しきれず翻弄されてしまう)小賢しい…ッ!これでは、奴らの場所が特定できぬ…!!(薙刀を振り回してなんとか土壁を数個斬り落とすものの、焼け石に水でしかない) 」
ホムラ&ヒカリ『―――ここよッ!!(高速スクロールする土壁を盾に、レギオンの死角からまずはホムラが出現し、そのまま熱を込めた斬撃で斬り伏す) 遅いッ! (続けてヒカリが、円を描くように移動する数個の土壁を蹴り渡りながら、宛らピンボールの如く四方八方から光速の斬撃を叩き込んでいく)』
エースバーン「受けてみな ―――― “マキシマムブレイク”ッ!!(赤い額が橙色に変色した次の瞬間、筋肉が一回り膨張・硬質化した脚部より繰り出される凄まじく重い蹴りの一撃を炸裂させた) 」
レギオン「ぬごッ…ごッ――がッ―――うぐゥッ―――!?(ホムラとヒカリのコンビネーションによる斬撃に反撃の余地もなく切り刻まれていく)―――― ゴ ォ゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ? (目の前から迫る
エースバーンに対して武器を水平に構え防御態勢に入るが、鋭く重い蹴りの一撃に武器ごと骨身が砕かれ、大きく蹴り飛ばされてしまった)……こ……こん、な…はず、では…ッ……!!(藁にもすがる思いで虚空を掴もうと手を伸ばしながら起き上がるが―――) 」
あなた「 タ ッ タ ッ タ ッ … ―――― タ ァ ン ッ ! (ここまでの流れを繋げてくれた仲間に報いるために、助走をつけた態勢から思いきり地を蹴り上げて――その際、「仮面ライダーゼロワン」の像が重なる――跳び上がった) 」
レギオン「―――――― ! ! (頭上高く飛び上がった
「あなた」を見上げ、満身創痍の身体を鞭打って身構えようとするが―――) 」
あなた「 ! ! ! (飛び上がったと同時に振りかぶったキーブレードをその手に、今…狙いを定めて落下と共にその刃を振り下ろす――――!)」
レギオン「 ザ ッ キ ィ ――――――――――― ン … ッ … ! ! ! (
「あなた」により下された最後の一撃の前に一刀両断され、その禍々しい身体に眩い一直線が描かれた) ッ゛…ごォ゛……ァッ…! ! ? こ……これは…まさ、に…ィッ…―――――― 」
レギオン「 エ キ サ イ テ ィ ン グ ッ ―――――― ヌ゛ ガ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ア゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ァ゛ ッ゛ ! ! ! ! ! ( チ ュ ボ ガ ア ア ア ア ア ア ア ア ァ ァ ァ ァ ア ア ア ア ア ア ア ン ッ ! ! ! ! ! )(歓喜に震わせたその体が、盛大に爆散したのだった―――) 」
あなた「――――――――― フ ォ ン ッ (大爆発をバックに
キーブレードで虚空を撫で切った) 」
レギオンの討伐に伴い、ずたずたに斬り裂かれた
ベールの記憶が、それを映す世界に光が瞬く
傷跡や穴に光の粒が流れ込み、元通りに修復されていくのだった―――――
天王寺璃奈「……!やった…♪これで、
ベールちゃんの記憶が元に戻って……!(修復されていく世界の中で、ふわりとその身が宙に浮かんでいく) 」
あなた「……!(他の仲間たちと同じく、光と共に浮かび上がる身体。彼女の記憶を救ったその役目が終わり、元の世界へ戻ろうとしているのだ)……?(そんな時、元通りになっていく記憶を垣間見る。そこに映っていたのは――――) 」
破り裂かれ、左右に別れた二人の少女
解かれた小さな手が、結び直されたのであった――――
――――― ま…… え…… ねえ……
……声が聞こえる。なんだか呼ばれているような気がする。こんな感じは、何度かあった気がする
ねえ……ま………ね…さ……
なんだか心地の良い響きだ。聞こえづらいけど、耳に残るこの感じは…とても安心する…
ーぇ……べ……る…ゃ……ちゃ…
帰らなくちゃ、あの声のもとへ。あたしを、呼んでいるのなら―――――
ねえさま…姉様―――――
天王寺璃奈「――――――――― ベールちゃん! 」
長い眠りから目覚めた
ベールが起き上がると、そんな彼女を多くの人たちが心配そうに取り囲んでいた
あの怪物どもはみな蹴散らされたのだろう。騒動は鎮まり、夜の静寂が彼・彼女たちを包み込む―――
あなた「……?……!(ようやく目覚めた
ベールの傍へ更にぐいっと詰め寄り、安心したようにゆっくりと頷いた) 」
天王寺璃奈「よかった…目が覚めたんだね…!〖*╹▿╹*〗(起き上がる彼女の背中に手を回して優しく支える) 」
メディ「あの得体の知れない傷跡も消えて、脈も安定して…ご無事で本当に何よりです。 」
ホムラ「
ベールさん…大丈夫ですか…?もう、痛みは感じない…? 」
エースバーン「安心しな。お前の中に入り込んだあのバケモンは俺たちがやっつけた。街中を暴れ回ってた群れも、こいつらが――(愉快なオカマたちに視線を促す) 」
ヒロ「………もう大丈夫か?(
ベールの手にそっと手を添えていた) 」
イワンコフ「ファントムだかファンファーレだか知んないけど、ニューカマー拳法の前では口ほどにもなかったブルね!ヒーーハーーーー!(逆さの態勢でその辺を回るベイブレードごっこしている) 」
TAS魔理沙「(ドゥエドゥエドゥエドゥエドゥエドゥドゥドゥドゥドゥドゥドゥエソイヤソイヤソイヤココハキサマノスムセカイデハナイ!!!! IGAAAAAAAAAA デレデレデエエエン)…… っていう感じで解決したんだぜ(まるで伝わらない) 」
ブリジット「良かったあ……目を覚ましてくれて…うん、元気みたいですね…倒れてしまったときはどうしようかと…… 」
黒装束の子供「あーこいつらの話は聞かなくていいよ。マジ。真面目に聞いてたら頭痛くなる(そう言ってダランと腕を組んで寝っ転がっている) 」
巴マミ「本当に、みんなが無事でよかったわ。不測の事態だったものね… 」
ヴィヴィ「なんかもうマジ死数分前って感じで死ぬほどがんばりました(そこにははぐれスライムのように溶けたごとうひとり種の姿が) 」
ベール「……あんたたち……(う~ん、と寝起きみたいな唸り声を上げて頭を左右に振るう)……あ、ありがt――――ってぇ???テメーは何どさくさに紛れてお触りしてんだこのヒロヤローーーーー!(理不尽なビンタがヒロを襲う!哀れヒロ!) ……そう…よかった……(ファントムが討伐されたことを聞いて一安心したのかほっと胸をなでおろす) 」
ボン・クレー「あーーーーん!
ヴィヴィちゅわぁぁぁぁ~~~~~~ん!あんたよく頑張ったわ!頑張ったから氏ぬのはおよしよーーーーー!(スライム状に溶けた
ヴィヴィらしきものを丁寧に子供用スコップで掬いバケツに入れる作業をしている) 」
アストルフォ「まさに一件落着だね!これも絆の力かな、持つべきものは友達ってことなのかもしれないね 」
黒装束の子供「えぇ……やだやだ、こいつらと一緒にされんの?……まあ状況的には妥当かぁ、嫌だなあ 」
天王寺璃奈「……ごめんね、
ベールちゃん。一つだけ、謝らなくちゃいけないことがあって。(改まった様子で向き合う)……ファントムを追って
ベールちゃんの記憶の中へ入り込んだとき、見ちゃったんだ… その…
ベールちゃんの、大切な思い出…(レギオンを追いかけ、そして交戦する最中に視界の中に入り込んだ
ベールの過去…その回想を描く映像がフラッシュバックする) 」
エースバーン「さっきお前が話してくれたことと、全く同じだった。疑ってたわけじゃねえんだが…その……お前の辛さ、痛いほどよくわかったよ。その強え覚悟も、な……(璃奈に続く様に) 」
ポリゴン2「ロリは守られた……しかし何故か、過去に救われなかったロリが存在していたような気がする……。僕は、そんな世界を許すことが出来ない…… 」
ボン・クレー「あによー、あんたー!?あちしらニューカマーと一緒がそんなに不服なわけー!?あんたもイワ様の奇跡の力で女になってみるー!?(黒装束の子供に) 」
ベール「……ああ、そんなこと… ……いいよ。あたしだって、あんたたちのことをいろいろ覗いてきたことあったし。まあ、これでチャラってことで。(へへっ、と乾いた笑みを零す)あーん?『 友達 』ぃ…?あたしに友なんて―――(アストルフォの発言に茶らけた様子で反論しようとするが―――) 」
天王寺璃奈「…『 友達 』…!うん、そうだね… だってもう、ベールちゃんは私たちの『 友達 』で――――(ここでホムラと向き合い) 」
ホムラ「――――『 仲間 』ですもんね…♪(そんな璃奈と微笑み合う) 」
黒装束の子供「ああいいよいいよなれるから!!大体性別なんて意味がないでしょ、特に自分みたいなのは、さ!!(ボン・クレーの押しに少し引きながら) 」
ヒロ「ぐはっ!(ビンタされる)すまねぇ、ちょっと思うところがあってな(璃奈の言葉に続くように) 」
ヴィヴィ「いいねくれー!(承認欲求モンスターとして復活しバケツから生えてくる) ぜぇ……ぜぇ……ほ、本当に三途の川視えた……。 ……(横目に
ベールと仲間達の再会の一幕を視界に収め)……(手にした古書の埃を払う手に影を落とす) 」
ベール「あたしが……「友達」… 「仲間」……?(寝ぼけた様子で譫言のようにそう呟いて、その言葉のあたたかみに触れる)…………―――― ♪ (それについては何も言及しなかったが、深くかぶり直した帽子の中で、どこか嬉しそうに口角を上げるのだった) 」
泉けん「(どさくさに紛れて
ベールのスカートの中を盗撮しようとしていたため制裁されてる) 」
イワンコフ「だがしかーーーし!(とぉっ!と頭から跳び上がって空中回転、華麗に着地する) これで邪魔者はいなっシブル!今頃衛兵共も王国内に駐屯している警察共も、さっきの件の後処理に追われて警備が手薄になっているはず… 目的のマジルカ城へ潜入するには絶好の機会よ! 」
黒装束の子供「火事場泥棒するには絶好の機会だねぇ、ハハハ!! 」
メディ「確かに、一理ありますね。ファントム発生の原因の所在も突き止めたいところですが、
ベール様から拝聴したお話から、すべての鍵は国王が握っている。ならば尚のこと、彼らが居座る城へ向かう以外他なりません。 」
アストルフォ「うん……良かったんじゃないかな、皆の信頼を確かめられて…これぞ友情パワーだよね! …確かに、イワンコフの言う通りかも。これは千載一遇のチャンスなんじゃない? 」
エリアス「ストーン(ちゃっかり
メディの頭上に止まる)今のところそれしか状況を動かす方法はなさそうだね。懸念点は……恐らくは大本命である
ベール、彼女自身も同行することになるかどうか、だけど。僕としては反対だが、かといって彼女の護衛とで戦力を分ける余裕もなさそうだ。 ところで乗り心地いいな、体軸すごいね君 」
ヒロ「…………いよいよか…! 」
メディ「ありがとうございます。(エリアスをのっけたまま真顔でWピース) 」
凰蓮・ピエール・アルフォンゾ「力づくで強行突破!…というわけにも行かないでしょうしねぇ…困ったわぁん… 」
ヴィヴィ「一応退路も確保しておこうか。 ちょっと失礼……(
「あなた」達の方へ歩み寄り、慣れた手付きで"赤い栞"のような札を持たせていく) ベシッッ(ヒロには丸めて鼻穴に突っ込む) よいしょと(青い栞の束を、避難で空き家になった民家のドアに挟み込み頷いた) いざとなれば"それ"でここに飛べるようにしといたよ。まあ、相手が逃亡防止用結界とか展開されたらそれまでですけど 」
ソラ「――――― ねえ、君たち~!(そんな彼らのもとへ、大きな声を上げて飄々と割り込んでくる) ハロ~♪ なんだかお困りのようだね~?どうかしたのかな~? (にっこにこの笑顔で一人一人の顔色をうかがいながらずかずかとその輪に入ってくる) 」
ペニーワイズ「そうか、城をぶっ壊すことが目的じゃないからジャスティスを投げるわけにはいかないのか(思考の飛躍) 」
ベール「マジルカ城への潜入、か……確かに、目的は明確でも、どうやって城に入り込むか――――あ?(突然現れた謎の青年・ソラを怪訝そうに見つめる)………あんた…確か、処刑場で騒いでた…(自身が処刑される寸前の出来事を思い出し、そこで見覚えがあると記憶と照らし合わせる) 」
ホムラ「……?ど、どうも… えっと…あの…どちら様、でしょうか…?(輪に入り込んできた青年に会釈しつつ、小首を傾げながら尋ねる) 」
あなた「……??(ソラの登場に首を傾げる) 」
ブリジット「比較的手薄ではあるみたいですけど、体制としては警戒態勢になってても不思議じゃない……きっと簡単には突破できないと思います。なにか策があれば… 」
ソラ「―――― ボクは『 ソラ 』!「滝川空」っていうんだ。ヨロシクネ~~♪(陽キャのような弾みのある声で自己紹介する) ……君たちぃ…あの高いところにあるお城へ行きたいんだってぇ~?うんうんっ、確かに…今なら絶好の機会かもしれないね!だけど…う~ん……そこのお姉さんはこの国じゃすっかあり有名人だしぃ~…?(スキップでベールへ詰め寄りながら至近距離でじろじろ見つめる) ……これじゃあ難しそうだね…!でもでもっ…?ボクにさ…いい考えがあるんだぁ~?(「どうだい、気になるかい?」とわざとらしく怪しい眼差しを一同に向ける)」
天王寺璃奈「……いい考え…?(疑いのない純粋な眼差しでソラの言葉に反応する) 」
ベール「なんだこの陽キャめちゃくちゃ馴れ馴れしいなボコしていいかな?(あ、はは~…有名人だなんて、いやぁ~それほどでもぉ~…!) 」
黒装束の子供「気持ちは分かる(それに胡散臭い) 」
ソラ「まずさっ、そこの君と君!(そう言って黒装束の子供とボン・クレーを指さす) 君たち、変装が得意なんだろう?じゃあさ、衛兵の格好になってさ、そこの魔女さんをお城の中へ連行しちゃえばいいんだよ♪そうすれば…何のトラブルもなく、城内へ入り込むことができるってわけさ♪魔女を捕らえた英雄たちと…(「あなた」たちに視線を送り) 彼らと協力したニューカーランドの方たち…(続いてイワンコフたちに視線を向ける)――― そういう設定なんてどうかな?これでみんな仲良く、安心してお城の中へ忍び込めるんじゃないかなと思うんだけどー?(きゃははと自分一人ではしゃいでいる) 」
ボン・クレー「ぬわぁんとぉ!?その発想には至らなかったわーーーーん!このクソガキィ(※地声)と協力するのはなーーーーんか癪だけど、そういうことならあちし、張り切ってなんにでもなっちゃうわーーーん!がーーーはっはっはっはっ! 」
黒装束の子供「……なるほど、調べは付いてるってわけね。やっぱり食えないヤツ…… 」
アストルフォ「いいんじゃない?名案だと思うよ!!衛兵の格好するのも楽しそうだし……相手もまさか指名手配犯がそこまでやるとは思ってないだろうし! 」
巴マミ「…………ええ、確かに… そういう設定ならまかり通せそうね。私たちにとっては、可能な限り問題を避けて王様へ接触する必要があるから。いい考えではある、いい考えでは…あるんだけど……――――(飄々と現れたソラの正体が謎に包まれている以上、密かに鋭く目を細めている) 」
ヒロ「………(何か思うような顔をしつつ聞いている) 」
イワンコフ「ええ、まあ、ヴァターシも名案ではあるとは思うわ。ここで手をこまねいていてもしょうがナッシブル!どの道クロルとシロル…いや、『マカオとジョマ』との衝突は免れナッシブル。そこへ辿り着くために、無駄なことは省きたいわ。「ヴァナタ」はどう思うかしら?(ここで、
「あなた」の顔色を窺う) 」
あなた「………(ソラから提示された作戦を聞き、イワンコフに視線を受け、しばらく考え込む。そして…――――)―――――!(その作戦に賛同するかのように、大きく頷いた) 」
天王寺璃奈「……うん。「君」がそういうのなら、私たちも乗ってみるよ。 えっと、良い作戦を教えてくれて、ありがt――――?(ソラへお礼を言おうと彼の至方角へ振り返るが――――) 」
フ ッ ―――――― (気が付けば、そこにあの青年の姿はなかった。あれは幻だったのか、と錯覚させられるような…そんな不自然な消失であった――――)
ブリジット「……消えた………法術を使ったんでしょうか…… 言っていたことは一理あるけれど、あの人を信じて大丈夫なんでしょうか… 」
ヒロ「(『あなた』が大きく頷いたのを見て)だが、最善の策なのかもしれないな… 」
天王寺璃奈「――――! あ、あれ……? (ソラの姿がない。辺りを何度も見渡すが、完全に見失ったようで、その不気味な感覚に目が僅かに泳いだ)………う、ううん…!き、きっと大丈夫…!みんな、今の作戦をもっかいおさらいしつつ、打ち合わせしよう。それから、お城へ突入出来た後と、万が一の事態に備えてのことも…――― 」
エリアス「胡散臭いの塊じゃなかったかい、彼 」
ベール「………(さっきの野郎……なんだったんだ… それに、あの気配……"人間のそれじゃなかった"… あいつ、まさか……)………いや、今はやめだ。あたしゃ寝起きなんだ。(そう独り言をぽつりと呟いた―――) 」
その頃―――――
― PM21:40 マジルカ・処刑広場・緊急対策本部 ―
突如王国各所に出現した怪物たちとの交戦に苦戦を強いられた警察チーム
だが幸いなことに、その後(のち)に現場へ駆けつけてきた応援部隊の助力を受け、これを無事鎮圧
再び、彼らは謎に包まれた真相へと向き合うのだが―――――
北條透「 ピラ、ピラ、ピラ……――――(簡易式のテントの内側、組み立て式の名がテーブルの上に広げられた様々な資材や資料を手探るように、その内容を隈なく確認しているところだった) 」
北條透「突然の事態には驚きましたが…これでなんとか捜査に乗り出せそうです。しかし、やはり… 当時のマジルカで起きた事件…(第2の)サバトに関する資料が圧倒的に欠落している…!何故だ…あんな大規模な事件が…"たった数行の報告書"で締めくくられるはずがないッ… 」
ウェルド「ええ、余りにも……規模の割に残っている記録が少なすぎます 。確実に相当数の死傷者が出ているはずなのに……恣意的に"消去された"としか考えられません。そしてそれが出来るのは… 」
薬師寺九龍「えぇ、まったく考えさせられますねええ。まるで人生に似ている(パチンコ行ってたのをごまかすようにとりあえずそれとなく意見を言ってみる感じ) 」
銭形幸一「おのれルp……
ベール…!いやルパァ~ン!逮捕だー!(場違いな警部が騒いでおります、そっとしておきましょう) 」
ピーポ君「(ファントム共はこの私が)射殺しました(頼れる正義の味方) 」
鬼塚夏美「………(緊急対策本部の簡易テントの裏側、人一人入れるくらい巨大なL ○ber eatsの箱に紛れながら話を聞いている)(……あの大物配信者(ナンでジャモなアイツ)にお株を取られそうになった時はどうするかと思ったけど‥どうやら面白い話になりそうですの………) 」
顔やしぐさのうるさい茶髪の警官「……!!!!………!!!!!!!!!(無言で控えているが、うるさい。音を立てていないが、うるさい。) 」
北條透「……
ウェルドさん、やはり気づきましたか。(彼の発言に顔を上げる)…ええ、そうです。もはや震災レベルと言っても過言ではない大規模事件『 ワルプルギスの血祭 』。もともとこの事件は、王国内部で解決し、当時の警察や政府関係者はその後処理に携わった程度。とはいえ、ある程度の情報は共有されるはずです。いや、"されているはず"なんです。となれば、疑う余地は山のようにあります。 」
北條透「その情報が抜き取られたか…或いは、闇に葬られたか。それができるのは…警視庁よりももっと上の権力…―――― 世界政府にある可能性が極めて高い…! 」
警察官「北條警部補…!公の場でその発言は……!なにせここには、その政府関係者の方々も多数おられており…!(冷や汗をかきながら) 」
刀仙「かまいませんよ。今はメンツなど気にしている場合ではありません。(警察官を制止し)…………どうぞ続けになって。 」
ウェルド「全くの同意見です、北條警部補。たとえ王国内で規制が敷かれていたとしても、あれだけの事件ならば非公式な記録は確実に残る筈なんです。なのに、我々がこうして人手を割いて探してもまともに見つからない……そう、このレベルで情報を隠せる組織なんて、"他 に 無 い"でしょうからね(割り込んできた警察官を軽く制しながら、北條に)……僕らが口に出さずとも、それは明らかです 」
鬼塚夏美「………(世界政府がそんな事を………本当だとしたらかなりの特ダネですの…) 」
ハンサム「―――――ええ、
ウェルド刑事。その勘は間違ってはいない。(現場へ歩み寄ってきたのは、国際警察捜査官。相棒のポケモンのグレッグルを引き連れてテントの方へと合流する) 北條警部補に頼まれて、当時の事件に精通しているという最重要人物を連れてきた。どうぞ、こちらへ…(そう言って、背後にいた人物を通す) 」
黒岩満「それで…………?お前はここでなにをやっているんだ?(音も気配もなく鬼塚夏美の背後にたたずみ)警察の情報を盗み聞こうとは感心しないな? ……スパイ行動と受け取られても言い逃れはできないんじゃないか?ん? 」
神津玲「 ザ ッ ―――― (そこに現れたのは、かつて該当事件についてこの世界の管理者"だった"男に尋ねたことのある人物であった―――)――― Genius4指揮官兼監督官、神津玲。ただいま現場へ到着しました。 」
北條透「……刀仙さん、お気遣い痛み入ります。(深く会釈する) やはり、か……疑いたくはなかったが……―――!
ハンサム警部!それに…あなたは…!(
ハンサムと、彼が連れてきた神津玲の姿に目を見張る) 」
鬼塚夏美「……!?(背後に佇んだ黒岩の声を聞き)………ワタシタダノハコデスノ(潜入に使っていた箱の中に顔を隠す) 」
ウェルド「……
ハンサム警部、そして……神津捜査官でしたか……これはまた、珍しく第一線のメンバーが集まっていますね… 」
黒岩満「ふん。(箱をひっくり返して本人を出させる)…………さて、こういう場合はどうするかな?事情聴取するってのがセオリーだが……、ここは魔女やらバケモノがはびこる国だからなぁ。お前も……中身を剥げばバケモノかもしれない。そう考えるとどうだ?市民の安全を守る警察としては見逃しておけんわけだ。色々情報を探ってるみたいだしな。なにか言いたいことはあるか? 」
神津玲「…私は、12年前からあの事件を追っていました。主犯格とされている少女『エルメラ・エスポワル』の行方も、あと少しというところまで掴めていた。だが、その少女が国外へ逃走した数日後、彼女を治療したという「ある医者」から、彼女のカルテを受け取った。それを鑑定にかけた結果、彼女の血縁関係のある人物を特定しました。 」
神津玲「 『エスポワール家』…ここマジルカに住所を構えていた、家族全員が魔法使いの…まあ、この国はごく普通の海底に該当するようですが。父親と母親、エルメラ容疑者、そして妹の四人家族。容疑者以外は死亡が確認されている。事件発生前までは、両親は既に他界。以降姉妹二人だけで貧しい生活を送っていたことが、地元住民の証言から明かされた。 」
神津玲「だがある日、姉妹揃って国王陛下により身寄りを引き取られたという。それは、当時マジルカ城に仕え、今は退職してしまった元衛兵からの証言です。国王は、街中から身寄りのない少女たちを城へ引き連れ、そこで彼女たちに新たな生活を送らせたという。エルメラもそこにいた。一見は王の慈悲深さが伺えるが…―――― 」
神津玲「――――― しかし…!そこには国王の恐るべき陰謀があった…ッ!!(この世に絶望しきったとでもいうような切羽詰まった表情に豹変する) 」
鬼塚夏美「ガッデム!(箱からひっくり返され)この私を捕まえてバケモノとはご挨拶ですの……そうですの………チャンネル登録と高評価よろしくですの(謎の瓶を取り出して地面に叩きつける) 」
ボンッ!!!!!!(夏美が地面に瓶を叩きつけた瞬間爆発が起こる)
北條透「……!?い、いったい何が…っ……?(食い入るように詰め寄る) 」
神津玲「身寄りのない少女たちを匿っていた理由、それは…若き魔法使いたちを対象とした人材育成プラグラムを導入している特別支援学校へ入学させ、国王陛下の眼下で有能な魔法使いとして育成することだった……だがそれは、"表向き"に過ぎなかった。 」
神津玲「その真相はこうだ…――― 地下牢獄に彼女たちを幽閉し、過酷な奴隷環境を経験させることで急激成長を促す鬼畜な育成計画だった。 この国では、若い少女には大きな魔力が秘められており、それを無理矢理開花させようとしてのことだったのだろう。 」
神津玲「彼女たちを魔法少女として強制的に仕立て上げ、その魔力を抽出し、サバトへの生贄とする…それこそが、マジルカの国王陛下が企てた最悪の計画――――――『 魔法少女育成計画 』だったのだ…! 」
片桐「カバーストーリーってところか。とはいえ育成はしてたんだろう、やましい要素は…… ああ(何かを察したように肩を落とす) 」
北條透「―――― なん…ですって…ッ……!!?(知られざる驚愕の真実に、思わず数歩退かってしまう) ……そ、そんなことが……そんなことが、本当に行われていたというのですか!?ば、ばかな…ッ!? 」
ハンサム「神津君の証言の基、我々国際警察も操作を洗い直し…今しがたちょうど判明した事実がある。 彼の言う通り、12年前… いや、それよりも以前から、マジルカ都内にて少女の誘拐事件が相次いでいたという。それは身寄りの有無にかかわらずだ。恐らくだが、住民たちからの報告を受けてそれに対応しきれなくなった国王が、孤児を対象に切り替えたのだろう。残酷な言い方だが、孤児ならば親族も関係者もいない。行方不明になったところで、誰も気に掛ける者など少ないからだ。 」
ウェルド「……(魔術師の家系の姉妹を引き取る…そこまでは確かに、まだ頷ける……だが、裏があるとすれば……)(神妙な顔で神津に目を向け)……成程……良く出来ていますね……(少しずつ声音に力が籠り始め)……道理で、ここまで情報統制が行われている訳です。クソ共が… 」
黒岩満「……!!(爆発によって巻き起こる煙に視界を防がれ)……ち、ガキがいっちょ前に逃げの手段を講じてやがったか。……(無線を取り出し)おい、テント回りの警護をかためろ。情報がつつぬけにならんようにな(そう指示したのち、ピピピと腕時計がなる)ーーーーーー。(カチッと切ると現場を任せてそのままどこかへと去っていく) 」
神津玲「そう…一度姿を眩ました少女たちは、その後二度と帰ってはこなかった。この事実は、その惨劇に耐え切れなくなり退職した元衛兵が白状してくれたおかげで判明したことだ。つまり、12年前…この王国でサバトと呼ばれる大災害を引き起こした張本人は、エルメラ・エスポワルではなく…――― 彼女たちを利用した『 クロル・シロル国王陛下 』だったのだ…! 」
北條透「……本当に、そんなことが……(未だに実感が分からない、信じられないとでもいうように腰が落ちかけていく)……神津さん…その事実が本当だとしたら、良く、そこまで真相に辿り着きましたね……世界政府に間み消されたであろう、その真実を…! 」
鬼塚夏美「(あっさりと見つかってしまいましたの…四季からもらった逃走用の薬品が役に立ちましたの。だけどそんなことは想定済み……!情報収集の手段はまだ残ってますの…!)(不敵な笑みを浮かべながらその場から逃げ出していく) 」
ウェルド「どうでしょうね……この場でこうして集まっている以上、漏れていないとも思えませんが…… ……確かに、どこでこの情報を手に入れたんですか?当時その場に居た人間でもなければ、そこまで詳細には知り得ないでしょう……疑っているという訳ではありませんがね。悪い癖なのは自覚していますが、これが全て本当だとすると……少々頭に血が上ってしまうタイプでして 」
神津玲「………『 ある男 』が、私に尋ねてきたのです。かつてこの件について事情聴収した、「ある男」から… かなり小うるさく言われたものです。「彼女の身の潔白は、私が晴らしてみせる!」と… 結果的に、「その男」の尽力があって、初めてその尻尾を掴めそうというところまできた。『彼』の強い訴えかけがなければ…私もここまでたどり着くことはなかった……――――(瞳を閉ざす。12年前、大雨の中、どこかの古い民間施設で、「その男」と言葉を交わし、最後に名刺を差し出したことが記憶が、今でも鮮明に思い出される―――) 」
神津玲「―――……今話した真相は、この書類にすべてまとめてある。我々G4と、
ハンサム警部で調べ上げたものだ。(そう言い、北條たちにその資料が入ったアタッシュケースを突きつけるように差し出す) これ以上、私から言うことは何もない。ここから先は、前線に立つあなた方に託します。(それでは失礼します、と頭を下げてその場を後にした―――) 」
北條透「……!!(アタッシュケースを受け取ると、立ち去る神津玲のその背中へ敬礼を送った) ……希望はまだ残されたようですね… 今一度、先程の情報をもう一度確認しましょう。(そういうとケースを開き、そこに綺麗にまとめられた書類の一枚一枚に手を伸ばし、内容を隈なく閲覧する) 」
神戸尊「――――――(想像を絶するスケールに呆気にとられていたが、ようやく我に返り立ち去る神津に頭を下げる)隠蔽された真実……内部のそれを懸念していましたが……(これは、この王国そのものの問題である……のか……?) 」
ウェルド「出来ればその『彼』について聞きたかった所ですが、恐らくは口外出来ないタイプの人物なんでしょうね……ご協力ありがとうございました(去っていく神津に一礼し)……そうですね、北條警部補。今は情報を整理し、次の行動につなげる事です(北条に倣い、資料に手を伸ばす) 」
♪ ~ ―――(そんな時、北條のスマホに着信音が鳴り響く)
北條透「……はい、北條です。(資料の確認中、着信に出る)…はい……はい……はい……――――― なっ … ! ? (電話の先で告げられた事実に、思わず声を荒げる)…はいっ……はいっ…… ……わかりました。ご協力、感謝いたします。(着信を切るとこれまた青ざめた表情をひとつ浮かべる) 」
北條透「ウェルド刑事!貴方が気づいてくれた例の事件報告書の件について、更に判明したことがあります。あの報告書を提出したのは、当時この王国を管轄としていた政府軍本部将校の「ジブリ少佐」だったと言いましたね。ですが、"実際は異なっていたようです"。本人に徹底的に問いただしたところ…大人しく真相を自白しました。 」
北條透「当時、この王国を管轄として活動し…報告書に虚偽の情報を記載し本部に提出したのは…彼の直属の上司『 ムスカ大佐 』であることがわかりました…! 」
ウェルド「……そうですか!あの資料からそこまで繋がりましたか……!!(資料をその場に置き)……よし、資料は一旦後回しにして……急いで『ムスカ大佐』の身柄を抑えましょう、逃げられる前に 」
北條透「ええ、そうですね…――――?(と、背後へ振り返るが、底にはいつもそばにいるはずの彼の姿がないことに今頃気付く)……彼は…?ムスカ大佐は何処に…? 」
刀仙「そういえば彼、やけに「サバト」や「
賢者の石」についてご執心だったものねぇ。どこまで知っているのかと思っていたのですが、よもや……(口元を抑えながら「あらまあ」と) 」
警察官「あのっ…北條警部補!ムスカ大佐なら先程、国王陛下へ直接謁見に向かうと言って、数分前にここを離れていましたが…! 」
北條透「…国王陛下に……!?何故このタイミングになって…それに、我々ですら国王への謁見は固く断られたというのに…――――!(だがここで、先程確認した資料の内容が脳裏を過る)……そうか……そういうことか…ッ…!!「彼」は国王と繋がっている!!会わせてはならないッ!!総員、直ちに「マジルカ城」へと急行します!! 証拠も掴んでいるのです…このまま、国王陛下へ直接問い詰めましょう! 」
片桐「………。(顎に手を当て、想起する。その最中で『処刑台に集った変装集団』が浮かび)……。 カンだが、恐らく『エルメラ』もそこに向かっている可能性がある。今ムスカと接触させるのはまずい、急ぐぞ 」
ウェルド「………この場に居ないからと名前を出しましたが、まさか堂々と国王の許に向かっていたという事ですか……!!各員移動手段をすぐに用意してください!最優先で大佐を確保します!! 」
北條透「(急いでトランシーバーに手を伸ばす)―――こちら緊急対策本部!マジルカ都内に配置している警官は全員、マジルカ城及びその周辺エリアへ結集し、これを完全包囲!繰り返す!マジルカ都内に配置している警官は全員!マジルカ城及びその周辺エリアへ結集してこれを完全包囲!誰であろうと城に近づけさせてはなりません!また、城から出てきた者も都外へ出してはならない! 」
北條透「(トランシーバーを投げ捨てるように置いてパトカーへ身を投げ込む勢いで乗り込み、ウェルドたちも乗り込ませた後にエンジンをかける)…ようやくだ……ようやくここまで追い詰めた…ッ!!必ず暴いてみせる…すべての「真相」をッ!この命に賭けても――――ッ!!(そして発進。向かう先は、遥か高台に位置する珍妙な造形をした巨城―――――) 」
「あなた」たち、そして警察陣がそれぞれマジルカ城への侵攻を開始した、その頃――――
― マジルカ城 ―
ソラ「――――― いよっと…!(
「あなた」たちの前から姿を消して間もない頃、城内の何処かに存在するであろう抜け道からひょっこり姿を現す。そこには見張の衛兵の姿はなく、独り飄々とした軽い足取りで王の間へと向かう―――)」
開かれた王の間
その先にあるのは二つの玉座。さらにその奥の壁に、白い笛が飾られている
数時間前に処刑広場にてベールを処刑する際に王たちが使用していた国宝と呼ばれる伝説の笛『ハーメルケイン』であった―――
ソラ「ヒャハハ…♪ラッキー♪(誰もいないことを確認し、その笛に手を伸ばすが―――)」
バ チ ン ッ ――――――― ジ ャ ラ ラ ラ ラ ラ ァ ッ ! ! (杖に触れようとしていたソラの手を、見えざる障壁が弾く。その直後、衝撃に反応して杖に施された魔術が発動。そこから無数の薬が勢いよく飛び出し、彼の身体を瞬く間に拘束していくのだった)
ソラ「 うわっ―――――!? (理解も追いつかないまま成す術もなく鎖に拘束されその場に倒れ伏す)こ、これは…ッ…!トラップ魔法か……!くそッ、やられた……!(ミノムシのように拘束された状態で身を捩る)」
シロル「―――― 罠の発動を感知してきてみれば、あの時の民間人か。(数分後、王室間へクロルと共に戻ってくるや否やそこに転がるソラへ冷ややかな眼差しを向けた)」
クロル「我々の留守に付け込むとは…狙いはその『笛』か。それは我が国に伝わる国宝。賊共が触れて良い代物ではない。どこの誰かは知らないが、魔女裁判の件といい、貴様の行動は目に余る。あの魔女の前に、まずは貴様から処刑してやろうか。(ゆっくりと詰め寄っていく)」
ソラ「あっ、ははは……バレちゃったらしょうがないなぁ~…!(辛うじて上半身だけを起こすことに成功し、苦笑交じりに二人の王と向き合う)……でも、いいのかなぁ?ボクの処刑なんかに時間を費やす暇があるなら、城の防衛を徹底した方がいいと思うんだけど?」
クロル「……何が言いたい?(ソラの発言に歩みを止める)」
ソラ「―――― 来るよ、もうすぐ。あの魔女さんが。『
賢者の石』を持って。それも、大勢の味方引き連れて、ネ。(自分を見下す王たちへウインクを飛ばす)」
シロル「…………確かに、感じる。この膨大な魔力…間違いなく、『
賢者の石』…エルメラがこちらへ近づいてきている。(何もない方向を見据えながらそう呟く)」
ソラ「ねっ、本当でしょ?"そうなるよう"に仕組んでおいたのさ。この、ボクがね…!(拘束されているにもかかわらず、何処か自信満々に、強気にそう応える)…キミたちは『
賢者の石』を欲している!その為ならどんな手段だって厭わない。世界政府を利用し、この国を欺いてでも…!そうでしょ、王様?」
ソラ「……いいや…―――――― 『オカマの魔女さんたち』 」
クロル「………ほう、まさか『我々』の正体に気づく者がいたとはな。これ、は……おど、ろ、ろろ、キ……(その頭部が不気味にカクカクと揺れ動く)」
クロル → マカオ「 ニ ュ ル リ (黒衣の王の背面から、上半身だけその正体を露わにする謎のオカマが妖しく微笑む) あら、よく見るとなかなかいい男じゃない❤ その上、感も鋭い。」
シロル → ジョマ「 ニ ュ ル リ (白衣の王の背面から、同様に身体の半分のみを露わにするもう一人のオカマがいた) そうねぇん❤ けど、ちょ~~~~~っと勝手が過ぎるのは痛いわね。あんまりあたしたちを掻き乱さないでちょうだい。これでもやることが多くて忙しいのよん。」
ソラ「へぇ~…じゃあさぁ?この鎖、解いてくれる?そしたら君たちに協力してあげるんだけど…?あの大勢を相手取るのは、この城の衛兵たちでも無理だと思うけどな~~~…だって彼女ら、内藤s……あのレギオンを倒しちゃったんだからねぇ~!見たんだよ、この目で直接!(カッと自分の目を大きく開眼させることで誇張する)」
マカオ「……あら、なんですって?あのレギオンを…?幽閉されていた、あの凶暴なファントムを?(ぴくりと眉を顰める)」
ジョマ「……それは由々しき事態ねん。レギオンを葬ってくれたことには手間が省けて感謝したいところ…だけど、あれを倒す程のつんよ~~~い者たちがここへやってくるとなると、悠長に事を構えている場合ではなさそうね。……ところでぇ?何故あなたはレギオンの存在を知っているわけ?……まさかと思うけど、彼の封印を解いたのって…――――」
ソラ「―――――― ニ ィ ッ (「そのまさかだよ」、と言いたげるように大胆に口角を上げて応える)」
マカオ「……なるほどねん。だったらなおのこと、あなたは信用できないわ。申し訳ないけれど。聴きたいことは他にもあるけれど、あなたの処罰は「
賢者の石」を奪い返した後にするわ。」
マカオ&ジョマ → クロル&シロル『 ズ ル リ … ッ … ――――― ! (そういうと二人の身体は国王の身体へ溶け込んでいく)―――― 衛兵共!』
魔導衛兵『 はっ!! (国王の声を聞き付け扉を開けて雪崩れ込んでくる)』
クロル「この侵入者を地下へ投獄なさい!ほとぼりが冷めるまで、絶対に出してはならないわよ!」
魔導衛兵『 はっ! (……ん?なんかクロル王の口調、変じゃないか?なんとなくオネエっぽいというか… / シーッ!国王に聞こえるぞ!気のせいに違いない。それより、命令に速く従うぞ / あ、あぁ……)(など、小言を言い合いながら拘束されたソラを抱き上げ、王室間から連れ出していく)』
シロル「それから、『執事』と『三銃士』たちをここへ連れてきなさい。緊急会議を行うわん!」
魔導衛兵「はっ!すぐに…!(…………ん???き、聞き間違えか…?シロル王の話し方まで、何か変な気が……気のせい、か…?)(いそいそとその場を後にする)」
ソラ「………――――――― ニ ヤ ァ (衛兵共に連行される最中、青年はそれでも不気味な微笑みを浮かべていた――――)」
― マジルカ城・正門前 ―
魔導衛兵B&E『………(二人の衛兵が厳かな正門に向かって先陣切って歩いている。彼らが挟んでいるのは――――)』
ベール「………(――――囚われの魔女。両手に鎖を嵌められ、今まさに二人の衛兵に大人しく連行されている) 」
あなた「………(剣と盾と鎧と王冠を身に着け、いかにも勇者らしい衣装(コスプレ)に身を包んで威風堂々とその背後を歩いている) 」
天王寺璃奈「………〖*`・ω・´*〗(勇者
「あなた」の隣に魔法使いの格好をして並び歩く。興奮しているのか玩具の杖をぶんぶん振り回している) 」
DOMAN「 クゥーン ( >>拙僧、ペットのポメラニアンにございますれば<< ) 」
剣士A「(堂々と
ベールたちに付き添い、軽い足取りで歩いている) 」
イワンコフ「ムルンフッフ…♪貴方たちも、好きねぇん❤(道行く衛兵たちをそのボッキュンボンなナイスバディで魅了している) 」
門番「……!(指名手配されている
ベールを連行してきた一同を前に一瞬動揺する)……その女、まさか……! 」
ごとう
ヴィヴィり「(吟遊詩人です……という顔をしてガタガタ震えながら後に続く) 」
魔導衛兵B&E『ああ、そうだ。こいつはまごうこと泣き、「エルメラ」本人だ。ここにおられる勇者御一行とニューカマーランドの方々が彼女を捕らえ、こちらに身柄を提供してくれた。ついては、彼らも国王陛下に会わせたい。彼らの同行の許可を。』
鬼塚夏美「(正門前に置かれた謎の箱…わずかに空いた穴の隙間から
ベールらにカメラを向けている)(囚われの魔女………やけにあっさりと捕まりましたの…?) 」
ヒロ「…………(バット片手に剣士の格好をして歩いている) 」
ゴンポリ司令2「ちなみに魔女討伐を指揮したのは私だ。幼女に危害を加える悪しき熟女には制裁を加えねばならない 」
門番「……(それを聞いて一瞬訝しむように背後の一堂に視線を向けるが…)………承知した。通れ。(潔く身を引き、正門を開くことで彼を城内へと促した) 」
魔導衛兵B&E『………行くぞ。(
ベールに繋がっている鎖を引きながら進行を再開。クセの強いご一行をも引き連れ、ついに目的のマジルカ城・城内へ―――――)』
― マジルカ城 ―
念願のマジルカ城に到達した一同
彼らを出迎えるのは、厳かながらも神秘性が漂う、すべてが翡翠色に輝く広大な通路――――
魔導衛兵B&E『…コツ…コツ…コツ…コツ……――――(場内を右往左往する他の衛兵たちを歯牙にもかけず、ただ真っすぐにその通路を突き進む。)』 」
ベール「………!(……そこ、左に曲がって。その後、突き当りを右に。そっから二つ目の交差点を更に左へ…)(目の前の二人の衛兵の耳元にそう囁く) 」
魔導衛兵B&E『――――― コ ク リ … (
ベールの囁くような声による指示に従い、言われたとおりのルートを進んでいく)』 」
ヒロ「………厳格の中に神秘さもある、趣のある城だなぁ…(あたりを見渡す) 」
そうして辿り着いた先は、人気のない倉庫であった―――― 」
兵士Br「………あれ?ここ……倉庫……? 」
ベール「……………うし。(他の衛兵共が見当たらないのを確認すると―――)――― バ キ ィ ッ (玩具だった鎖の手錠を自ら粉砕) ここなら誰も来ないっしょ。もういいよ、みんな。 」
魔導衛兵B→ボン・クレー「―――― ァーーーーオッ!(自分の頬に右手を添えた途端に、衣装以外元の姿に戻った)なんとか無事に潜入成功ねん!やったわね~~~ん♪ 」
ホムラ「すごくドキドキしましたね… それにしても、流石
ベールちゃん。城の中を把握していたんですね…! 」
ゴンポリ司令2 → ゴンポリ司令2「幼女を救え!!熟女は火炙りにしろ!! 」
エースバーン「まーさか城の中まで街と同じ色してんなんてよー…眼がチカチカすんじゃんよー…(軽いめまいに襲われている) 」
ベール「誰が熟女じゃこのロリコンおまる!!!!!!!(ゴンポリ指令2の脳天へゲンコツッ!!) 」
ベール「ん、まーね。一応幼少期はここで過ごしてたわけだし…もう帰りてえとは微塵も思わないけどね。あたしゃ家出少女なんだよ。 」
剣士A→アストルフォ「ガラン!!ガタン!!あー…あっついし重いし顔隠れちゃうし…っと(鎧を雑に脱ぎ捨て)おー、倉庫かあ!凄いねえ!!ボクちょっと不安だったんだけど、まさかこんなに良い感じに倉庫に来れるなんて……! 」
ごとう
ヴィヴィり→
ヴィヴィ「おいらヴィヴィィ……なんちゃって、へへへ……(足をガクガクさせながらウィッグを取る)………なんか入り口の兵士の様子変じゃなかった?どうも英雄の凱旋って感じじゃないけど……(考え過ぎ、ってことはないだろうなぁ……) 」
メディ「ここまでは作戦通り。順調に進行しております。幸い
ベール様が城内の見取り図を把握していただいてたお陰で、こうして状況整理できる時間も余裕をもって確保できたわけですが。 」
ヒロ「…………まだお姉さんって歳だよ(ボソっと呟く) 」
凰蓮・ピエール・アルフォンゾ「だけど、油断はならないわよ。実際、我々ニューカマーの住民も踏み入れたことのない聖地…何があるかわかったもんじゃないわ。 」
魔導衛兵E「いやはや本当にどうなることかだったよねぇ。まだ嵌め外すには早いんじゃない?(魔導衛兵Eの声帯が段々と造り替えられ、少年のように変わっていく) 」
イワンコフ「それはそうねぇん… だけどここなら、厄介な警察や政府関係者もいない。ていうか見えなかったシブルね。やはり彼らと言えども、この城へ踏み込むことは固く禁じられている…ヴィンヴィーン(※
ヴィヴィのこと)の言う通り、その割にはヴァターシたちは難なく入場できた。少し…嫌な予感がするわね…(腕を組む) 」
剣士Br→ブリジット「ん、よいしょっと……(鎧を脱ぎ、その場に置き)……うーん、確かに態度に違和感がありましたし、ここに来るまでに堂々過ぎて結構目立ちましたし……ちょっとこれからの動きは考えた方がよさそうですね… 」
天王寺璃奈「…嫌な予感……的中しないと、良いけど……?(ここで、ある違和感を覚える) あれ…?どうしたの……?(遠く離れた
「あなた」を見る) 」
あなた「………??(璃奈の声に振り返る。気が付くと、
「あなた」は一同から遠く離れていた。だが自覚がなかったのか、ずっと小首を傾げている) 」
ヒロ「………もっと近づいて歩いたほうがいい。何があるかわからんぜ(
「あなた」に) 」
ヒカリ(精神世界)「…………ねえ、ホムラ…?さっきから気になってたんだけどさ…… 」
ホムラ「……?どうしたの、ヒカリちゃん…? 」
あなた「………!(ヒロに言われるとおり一同へ近寄ろうとする。だが…―――――) 」
ヒカリ(精神世界)「――――――― "なんでみんなから離れてってるの?" 」
ホムラ「……へ……?そんなことないよ…?私はずっとみんなと一緒で…――――――あれ?(ちょっと目を離した隙に振り返ると、確かに彼らから一気に距離が空いてしまっている。ずっと彼らの傍に立っていたはずなのに…) 」
エースバーン「おいおい、なんだよ。先に行くなら行くって言ってくれよ…な……??(気が付いたらどんどん距離が離れていく
「あなた」たちへ小走りで駆け寄ろうとしている) 」
ボン・クレー「えええぇぇ~!やだちょっとー!勝手な行動許さなーい!あちしをひとりで置いてかないでよぉ~~~ん!(がーーはっはっはっ!と豪快に笑いながら
ヴィヴィを"追いかける") 」
メディ「………??? 主様…?璃奈様……?(目をぱちくりさせて辺りを見渡すと、目と鼻の先にいた璃奈たちがいつの間にか遠くにいることに気づく) 」
巴マミ「――――――!?(この異様な魔力……まさか、これはッ――――!!)(その違和感に気づいた時にはすでに遅く、一度地面から顔を上げた頃には彼らがどんどん遠のいていく不可思議な光景に目を疑った) 」
魔導衛兵E「おいおいこれ……既に術中に嵌ってる感じじゃないの!?(周囲の挙動に気付いて、紅い雷を発して身体を変化させながら) 」
凰蓮・ピエール・アルフォンゾ「あら~~~~ん!?ちょっと、イワ様ー!?みんなー!?なんでぇ~~~!?(じわじわと遠のいていく一同へ手を伸ばす) 」
アストルフォ「ちょ、ちょっと……!?何かされてる………?何もしていたないのに…"距離が離れているッ!!" 」
固まって行動していた一同。だが、ひとり、またひとりとその立ち位置が遠ざかっていく
今の彼らには、まるでベルトコンベアーに乗っているような不自然な感覚が過っているのだ
ヒロ「………いや、あの子だけじゃない!みんな遠ざかってる…!? 」
ゴンポリ司令2「やめろ!!ロリとの距離まで放してくれるな!! ん?この場にロリはいない…… じゃあいっか 」
イワンコフ「あーん、お待ちなすってー!今靴紐が解けて、走れないのよー!靴紐がッ、解けてッ…解けてぇ…ほどけ…――――解けなーーーーーーい!!!そもそも履いてるのヒールだから!!!!ヒーーーーーハーーーーーー!……って、あれ……????(一人でバカやってる最中にどんどんみんなから離れていく光景にぽかーんとしている) 」
DOMAN「心配ご無用!繋いだ心は決して離れませぬぞ―! セヌゾー!! セヌゾー… (こいつだけすごい勢いで離されていく) 」
ベール「よかねーよ!!!オイセントォ!!!!!何がどうなってんだ説明しロットォォォォオオオオオオーーーー!!!!!!!!!(…チッ……あんにゃろう……"仕掛けて"きやがったな……ッ…!)(何もない天井の一角を睨み上げる。まるでそこにいる俯瞰する者へ睨みを利かせるように…) 」
ヴィヴィ「(孤立していくのをいいことにロックを演奏し始める。これがぼっちざ・ろっくってね)……じゃねえ!? あーあーあーどんぶらこっこと離されていく。うーん、これは距離という概念の拡張?或いは私達全員が磁石のように反発しあって……?なんにせよ戦力分担だね、絶対罠だこれ 」
天王寺璃奈「やばい……みんな、待って…っ……!(ヒロへ手を伸ばすが、空しくも徐々に遠ざかるその人影に焦燥感が募る) 」
ブリジット「いやこれ普通にピンチですよ…!!つまりこれ、ウチたち全員補足されてるって事で……各個撃破される流れじゃないです? 」
あなた「――――――!(全速力で彼らを追いかけようと試みる。だが、走れば走るほど、それに比例して景色は大きく遠ざかる。その無限回路のような不可思議な光景に呑まれてしまい、ついに―――――) 」
「あなた」たちが城内へ侵入した、その直後。正門にて――――
ムスカ「 コツ……コツ……コツ…… (深夜ということもあり、日中より衛兵の数が少ない正門への通路をずかずかと歩き進める) ……オホンッ、私はムスカ大佐だ。国王陛下より緊急の連絡を受けて参った。ただちに私を通してくれないか?(優しい声音で門番へ語り出す) 」
門番「……?なんだお前は。……そうか、世界政府の関係者か。生憎だが、私は国王陛下より「エルメラと彼女を捕らえたご一行のみを通せ」と仰せつかっている。政府関係者の立ち入りは、従来通り固く禁じられている。申し訳ないが、お引き取り願おう。 」
ムスカ「……もう一度言う。私はその国王陛下より直々に連絡を受けてここへ来たのだ。事態は一刻を争う。さあ、通してくれたまえ。(その声音は、徐々に緊迫感が含まれていく) 」
門番「ダメだ。たとえその話が事実であるならば、門番であるこの私に国王陛下より一言を預かるはずだ。政府関係者入場の件については何一つ聞いていない。帰れ。(ぴしゃりと言い放つ) 」
ムスカ「……――――(拒否を貫く門番に落胆したように小さな溜息を吐き出しながら目を伏せると―――)―――― 言葉を慎みたまえ。君は「 時期マジルカ王 」の前にいるのだ!(―――門番の額に拳銃を突きつけた) 」
バ キ ュ ウ ゥ ン ッ ―――― ! !
北條透「――― バ タ ン ッ ! こちらです!この上に、マジルカ城が…!(その数分後、自らが運転するパトカーを停車し、城へと続く長い階段を駆け上がっていく)―――――!?(そして正門へと続く通路へと踏み込んだその時…路の上に倒れ伏した人影を発見し目を丸くした) 大丈夫ですかッ!!? (血相を変えて倒れた人物――門番――へ駆け寄っていく) 」
刀仙「………(ゆったりとした足取りで北條の傍に追いつくと、血を流している門番へ冷ややかな眼差しを送る)………遅かったみたいね…(そこから全てを察したように) 」
ウェルド「(素早く門番に駆け寄り、顔を覗き込み)……ええ、手遅れと言っていいでしょう……そしてこの傷。銃で撃たれている様です……正門で堂々と門番を射殺…こんな真似をするなんて…! 」
鬼塚夏美「………(次期マジルカ王?………とんでもない特ダネですの………あのサングラスの男………)(「あなた一行が侵入してからもずっと箱の中で張り込みをしている) ………(あれ?門番がいないってことは堂々と入れるのでは?)」
北條透「くッ…なんてことを……!(抱き上げた遺体をそっと地面に卸し、悔しそうに握り拳を震わせる)……刀仙さんはここで待機を。我々は城内へ突入します!緊急事態なんです…今更国王陛下の許可など言っていられません!みなさん、要警戒態勢を! 」
鬼塚夏美「………(マジルカにクーデターの香り……これはマニーの香りがしますの……あのナンでジャモなアレもビックリのネタですの……!!)(警察達が突入するのを見計らって突入しようと待ち構えている) 」
ハンサム「私もここで待機しよう。いや、待機というより…包囲に徹するというべきか。とにかく、突入班はくれぐれも気を付けるんだ! 」
ウェルド「ええ、中の状況が分かりませんが……一つ確かなのは門番を撃ち殺した者が、中に居るであろうという事…!我々が先頭に立ちます、直ぐに突入準備を! 」
刀仙「……わかりました。北條さん…くれぐれもお気をつけて。我々は確かにすぐそこまで「真相」に近づいている…だけど、死に急いではダメですよ。あなたまで闇に葬られては、すべてが水の泡です。 」
警察官「北條警部補!
ウェルド刑事!突入準備、整いました!(そこには、防護服に防護盾とフル装備を整えた少数勢力の突入隊が起立していた) 」
北條透「……肝に銘じます。(刀仙に目を伏せ、マジルカ城へ振り返る) ――― 突入準備完了!これよりマジルカ城内へ突入します!総員、捕獲対象は「ムスカ大佐」!彼を見つけ次第直ちに捕獲してください!マジルカ城内の衛兵については法的措置の基にこれを対処!強行突破してください! 突 入 開 始 ッ ! ! (拳銃を構え、多くの警察官たちを先導するように城内へと突入していく―――) 」
ヒロ「…………魔女を張り込むつもりが決定的な場面見てしまってるやん 」
鬼塚夏美「ついに核心に首を突っ込んでしまったというわけですの… 」
いかりや長介「まさしく風雲急を告げるかのごとく展開です。続きは事態が好転していると言ってもいいですね。 」
ペニーワイズ「代わりにこのバケモノをオカマどもに突き出します(いかりやを側溝に引き込む! 」
首領パッチ「今こそマニトウの力を借りる時だな! 」
ヒロ「まあある意味ナンでジャモなあの子を超えたかもな… 」
いかりや長介「だからあたしを犠牲にするのはやめなさい!!!(
ワイズとパッチの頭をメガホンで叩く) 」
鬼塚冬毬「姉者、無理はなさらぬように。…四季先輩のサイエンスグッズをうまくご活用ください。 」
鬼塚夏美「いざとなればヒロに守ってもらいますの!(何 」
ヒロ「えっ、嫌だけど 」
タイキックさん「他人任セニモ程ガアルダロ!!(夏美の尻にタイキック) 」
鬼塚夏美「(あっ、痛っ)ゴシップにしますの!(タイキックさんを見て) っ(ヒロの即答に顔芸)そこは嘘でも助けるというところですの! 」
ヒロ「いや…君が見たアレなんか強そうだし……… 」
鬼塚冬毬「これ以上はネタバレのNGワードになります。(多分)(二人を制する)
僕らの物語第7章明日も開催。姉者の勇姿に乞うご期待ください(上手く〆る) 」
時は遡り、
「あなた」たちや警察チームががマジルカ城へ進行する前の出来事―――
― マジルカ城・王室間 ―
白衣と黒衣の双子の王
彼らの前に、幾つかの人影が彼らに跪くように並列していた―――
クロル「……全員揃ったな。衛兵共は下がれ。 」
魔導衛兵『はっ!(王の命令に従い、下級兵士は王室間からいそいそと出ていく)』
クロル&シロル →マカオ&ジョマ 『……さあ、さ…さ……サ……はじめよう…はじめましょうか――――(双子の王の首が痙攣するように激しく揺れ動く。すると、王の背面からぬるりとその体に潜む二人組の魔女が現れ出でる)……いらっしゃい。親愛なる同胞たち諸君。(並列する者たちへ蠱惑的な微笑みを送る)』
???1&???2&???3『 バ バ バ ――― ッ (ローブに身を包む三人組が従うべき主に首を垂れる)』
醜い顔の執事「…………(寡黙に、ただ実直にテキパキと動きスッとふたりに仰々しく礼をする) 」
眼鏡をかけた執事「時間通り。さすがはマカオ様、ジョマ様であらせられます。(懐中時計を手に闇の奥からぬっとあらわれ)ーーーーパチン(懐中時計のふたを閉じて醜い顔の執事と同様に仰々しく礼を行う) 」
マカオ「ワタシたちがこうして一堂に会する機会も珍しい。それもそのはず…今宵はちょっぴりエキサイティングなパーリナイ。我々が追い求めていた『
賢者の石』…それを持つエルメラが、ここへ乗り込んでくるとの情報を得たわ。 」
ジョマ「だけどねぇん…困ったことに、あの女は他の連中を利用し、大勢でここへ襲撃しようとしているわぁん。ぶっそうたらありゃしない。そ・こ・で…❤ あなたたちの出番よ。『 執事 』、そして『 三銃士 』!(一同へ掌を差し伸べる) 」
???1&???2&???3『 ザ ッ ! ! ! (「お任せください」と言うように会釈する)』
執事2人「ーーーースゥ(瞳を伏せるようにして「かしこまりました」というように再度一礼) 」
マカオ「それにしても、ヤぁねぇ…「
賢者の石」を目の前にし手甲も手こずらされちゃうなんて… 人生ってなかなか思った通りにはいかないものよ~! 」
ジョマ「まっ、そこが面白いんだけどねっ…❤ 」
マカオ「というわけでぇ今から彼女たちを"歓迎"するわ。この後、ワタシとジョマの魔法でこのお城に甘い罠を仕掛けるわん❤ そしたらエルメラ以外を全員離れ離れにさせて…彼女だけを誘うことにするわん❤ 」
ジョマ「残りの連中は、あなたたちがやりなさぁい~♪ それぞれの持ち場についてちょうだい。あとのことは…好きにさせるわん❤煮るもよし、逃がすもよし、抱いてもよし、なんだったらワタシたちの仲間として迎え入れるのもいいわね…❤ クールな男がいるといいんだけど… 」
ジョマ「…だけどエルメラの考えは侮れないわよん。……!そうねぇ~…念には念を入れて、『あの人たち』にも来てもらおうかしら。マカオ、電伝虫を。 」
マカオ「いいわよ❤ (そう言うと、もっこりとしたサスペンダーの股間部に手を突っ込んでもぞもぞしだす。そこから小型電伝虫を取り出し、何者かに連絡を送る)…………もしもし。……ええ。ワタシよ、マカオ。……ええ、ええ。……そう、ついに"動き出す"わん。『あなたたち』の手腕の見せ所ねん。というわけだから、至急お城へ来ていただけるかしら? 」
マカオ「……門番?ああ、あんなの…―――― 殺してもいいわよ❤ (瞬間、世界が凍てつくようなどす黒い声音が空間に残響する) 」
マカオ「……ええ、ええ……ええ……うふっ、待ってるわ❤ (電伝虫の電話を切って再び股間部にしまい込む) すぐに来るそうよ。『二人とも』、血気御盛んだわ。あれは殺る気満々ね♪ 」
ジョマ「やぁだ…ゾクゾクしちゃうじゃなぁい…♪ だけどこれで安心ね。もっとも…優秀な『執事』と愉快な『三銃士』が入れば事足りるでしょうけ、ど❤ さあ、そうと決まれば歓迎の準備を始めましょ❤(合いの手を打ち始める) 」
???1&???2&???3『 コ ク リ ―――― シ ュ バ バ バ ッ ! ! ! (全員が一斉に小さく頷くと颯爽と姿を消した)』
眼鏡をかけた執事 → アルフレッド「かしこまりました。この"アルフレッド"、必ずやお二方のご期待に沿って御覧に入れましょう。……"グワンド"、アナタもしっかりやるのですよ(意気揚々とした表情で自身の持ち場へと行く) 」
醜い顔の執事 → グワンド「フゥ…………(グワンドと呼ばれた執事は武術における呼吸めいたため息を漏らし)コキコキコキ…………(両の拳と指をいびつにゆがめて鳴らす)…スゥ(彼もまた持ち場へと戻り討つべき敵を待ち構える) 」
ジョマ「さあ、お行きなさい。そして始めるわよ。我々の、我々による、我々の為の最高のショータイム♪ 」
マカオ「 pirouette(ピルエット) (右へ回り) 」
ジョマ「 arabesque(アラベスク) (左へ回り) 」
マカオ&ジョマ『 grand fouettéen tournant(グラン・フェッテ・アン・トールナン) (そうして重なった二人の身体が互いに仰け反り)』
マカオ&ジョマ『 grand jeté(グラン・ジュテ) (そうして男女による第一舞踊手二人の踊り「パ・ド・ドゥ」を繰り出し、その士気は高められていくのだった―――)』
― マジルカ城・城内 ―
― 錻力の間 ―
そこは、ブリキの歯車で構築されたスチームパンクを彷彿とさせる一室―――
ちゃちゃまる「うおー!なんだなんだー!?いつのまにかついてきちゃったら変なところへ迷い込んじゃったぞー!トレーニングルームみたいで興奮するなー!ふんふんー! 」
泉研「あの美しい魔女さんを追ってきたら迷っちゃった!それもこれもパッチの奴が僕のスカイロッドを勝手に操縦するから!(墜落したであろうスカイロッドが黒い煙を上げている) 」
首領パッチ「知るか!(何故かちゃちゃまるの頭にダンベルを乗せる) 」
ちゃちゃまる「ぴええええええええん!(ダンベルによって首(?)から下がめり込む沈んでいく) 」
泉研「あ!ちゃちゃまるのやつ、女性のパンチラをしようとそんなことを企んで!許されないんDA!こうなったら僕も沈んで…あっ!でも肝心のミニスカ美女がいない!ちぇー!これもジュラル星人の仕業に違いない!今度という今度は許さないぞ! 」
ペニーワイズ「え、じゃあお前も(けん坊の頭にもダンベルを乗せる) 」
ペニーワイズ「ハゲもムーンも迷子かよ!ったくしょうがないなぁ。迷子センターへ迎えに行って奴らの金でイ〇オンで散財すっぞ! 」
―――― オ~~~~ホッホッホッホッ!!(3バカといじめられっ子の羊がいつもと変わらぬ戯れをする中、最奥の扉が蒸気を噴き出しながら開かれる。そこから、ローブを纏った妖しい女性らしき人物が彼らの前に現れる)
???1「 ようこそ、マジルカの城へ~。ここはワタシのテリトリー…!ここに踏み込んだ者たちを"歓迎"するわぁ~♪(お色気ムンムンな淫奔らしい声音を放つ) 」
首領パッチ「オラ美少女だぞけん坊!いけ!!!(けん坊を声の方に放り投げる) 」
泉研「ウワアアアァァァァァー!!(ダンベルで沈みちゃちゃまるとおそろいになる) しめた!大人のお姉さんが来た!よーし、盛大にパンチラしてやるぞ!(現れたローブ服の女性らしき人物へ舌なめずりしながら待ち構える) 」
???1「まずは自己紹介でもしてあげようかしらぁん?ワタシは、マカオ女王様とジョマ女王様に仕える超最強の下部…『 オカマ三銃士 』がひとり!!そしてワタシは…アンタたちみたいなおふざけな連中を始末する!なぜなら…―――― ガ バ ッ ! (ついにそのローブが脱ぎ捨てられる!) 」
???1 → 魚雷ガール「 何故ならワタシは、「魚雷」だからッ!!!!!!! (ヌバーーーーーーーン!!!!!) 」
――― 【 オカマ三銃士 】 "ボケ殺し" 魚雷ガール ―――
泉研「(うそだろぉ~?) 」
ちゃちゃまる「(うそだろぉ~?) 」
ペニーワイズ「………………あとは任せた(ダッと逃げ出そうとする) 」
魚雷ガール「逃がさないわよ!"魚雷ロック"!(どんな術を使って逃げようとも" 確 実 "にロックオンする魚雷ガールのキスマークが
ペニーワイズを捉えた!!!) "フォーリング魚雷2003" (ズドオオオオオオオオオオンッ!!!!!)(爆発的な速度で逃
ペニーワイズの背中に突撃!そのまま打ち上げて振り出しに戻させるように墜落!共に盛大に爆発した!!!)―――――とぉん!(爆炎の中から華麗に着地する) アンタたちみたいな存在そのものがおふざけな連中は許されない!なぜなら私は魚雷だから!!!!(ドーーーーン!) 」
泉研「ペニーワイズーーーーーー!なんてこった!ペニーワイズが氏んでしまった!この人でなし!(※しんでない)(いそいそとめり込んだ地面から抜け出す)おのれジュラル星人!よくも僕を騙したな!?今度という今度は許さないぞ!とことんブチのめしてやる!!パッチが!!(いつのまにかパッチの背後に回っている) 」
首領パッチ「は?誰があんなやべーやつ相手にするかボケ!(けん坊を殴り飛ばす) 」
魚雷ガール「逃げようたってそうはいかないわ!降伏も許さない!アンタたちがおふざけを止めない限り、徹底的に追い詰めてあげるんだから!なぜなら私は、魚雷d―――(※強制フェードアウト) 」
― 鹿驚の間 ―
そこは、幾つもの柱が不規則に並び立つ一室―――
エースバーン「――――――………!(気が付くと、見知らぬ一室の中で気を失っていたようだ。ぴくりとうさ耳を揺らしながら寝ぼけたようにその身を起こす)……あ…?どこだ、ここ……それに、俺は……――――――!あーーーーーっ!!(思い出したようにうさみみがピーン!と跳ね上がる)そうだ…俺たち、バラバラにされて……!あ、おいッ!おーい!(ふと振り返った先に、そこで倒れていたアストルフォの身体をゆさゆさと揺らす) 」
ポリゴン2「 お" い" ! 僕に気安く触れるな。ヒバニーLV10,♀ に生まれ変わって出直せ(ニュッとアストルフォの装備品から生えてくる) あれれ、おっかしいなぁ僕はバックドアから脱出して茶をしばく予定だったのに…… 」
アストルフォ「―――――んん………??はっ!?(突っ伏して気を失っていたが、
エースバーンに体を揺らされて目を開き) ……うわっ、びっくりした……!!あれ?キミ一人? ……いやまあ、それはそうか……皆散り散りになっちゃったもんね……よいしょ(その場で立ち上がり) 」
クネ……クネ……くね……くね……―――――
エースバーン「うわっ!?うるせえよ!!いきなり出てくんじゃねえアヒル野郎!!!インファブチ込まれーてのか!! ったく……まあ、どうやらそうらしいな…ここにいるのは俺たちだけ… 早いとこみんなのとこへ合流しねえと――――!?(何かの気配をその耳で感じ取り、鋭く踵を返した)……誰か、来る……ッ…?(最奥の扉へ身構える) 」
ポリゴン2「は?ザシアンのインファでもない限り耐えてやるが。痛みはない、ヒナちゃんのASMRを買いそこねたまま街からさよならバイバイした事実を除いては うーん、ウミディグダみたいなこの音は……? 」
???2 「―――― あらあらあらぁ~~~❤ アンタたちね~、お城に忍び込んだ悪い子ちゃんたちはぁ~♪ (ゴゴゴと地響くような音を立てながらその岩石の扉が開かれていく。そこから現れたのは、全身をくねくねと揺れ動かしながら踊り歩く一人の男……?)……あら、そこのアナタ。ワタシと同族?いい体してるじゃなぁい……♪(歩み寄る最中にアストルフォの身体を舐め回すように見つめる) でも、ワタシの方が…おっぱいおっきいわ…―――― 」
???2 → 泉京水「 ワタシの方がッ、おっぱいおっきいわッッッッッッッッッ!!!!!!!!!!!!! 」
――― 【 オカマ三銃士 】 "狂酔" 泉京水 ―――
アストルフォ「うわっ!!持ってない装備から知らない変なのが出て来た!!!!あんまり平日のゴールデンタイムに出せ無さそうな……!!いやまあ、機を取り直して……確かに、早くみんなと合流しないとね。もしかしたら一人ぼっちになって孤立してる人がいるかもしれないし……?(音がした方へと耳を傾け)……うわっ、凄い張り合い方してきた…!! 」
エースバーン「(なんだこのオッサン!!!!!!!!!!!!!!!!!)(強烈な登場に度肝抜いた) 」
泉京水「いいこと、貧乳共!?今日はとっくに閉店の時間よ!死にたい人以外は、帰って頂戴!帰って頂戴!帰ってちょーだぁぁぁぁぁい!!さもないと…女王様の懐刀、この『 オカマ三銃士 』の一人であるワタシがビシビシしてあげるんだからッ!!あんっ!あぁあんッ!!(自分自身に鞭打って嬌声を上げている) 」
アストルフォ「オカマ三銃士……??何それ……っていうかボクの方が可愛いし……(さり気なくキメポーズ)大丈夫?これ青少年のなんかに抵触しない?早めにやっつけた方がいい奴だよね? 」
ポリゴン2「気をつけろ。アレは自分に鞭打って体力を半分に減らし、強烈なバフを自身に付与する技だ。よほど耐久力と地の火力に自信がなければああいうことはしない……!最悪の場合僕がポリゴンフラッシュでこの世界ごと葬ってやる! 」
エースバーン「……オカマって変な奴ばっかだな……(呆然と立ち尽くしている)…ってぇ!そんなのどうでもよくて!テメェらの仕業だろ!よくもふざけた真似しやがって…!俺たちは仲間のところへ向かわねえといけねえんだ!そこどけよオッサン!!! 」
泉京水「なによなによなによォ!!ぶりっこキメてんじゃないわよォ!!!あとオッサン言わないでちょうだいッ!!!キィ゛ーーーーーーーーーーーーーーッ゛! ンも~~~~~~あったまにキタわん!どうせ今頃、アンタらのお仲間たちも同じ目に遭ってる頃よん…♪みんなまとめて、調教してやるんだからッ!(グルンと一回転する) 」
泉京水「じゃあ、そろそろ…――― \ ルナ ! / ――― イこうかしらぁん?(くねくね踊りながら懐からルナ・ガイアメモリを取り出し、そのボタンを起動する) 」
泉京水 → ルナ・ドーパント「(投げ飛ばしたメモリがブーメランのようにUターンし、自身の額の中へとするする入り込んでいく。それと共に、全身が輝きを帯びだし――――) キタァァ……!キタキタキタキタキタァ…!!!ああぁん…っ……❤ (金色の体躯と自由自在に伸縮する両腕を持つ怪人態に変身を遂げたのだった) 」
エースバーン「 んげッ……んだよあの姿…余計に気色悪ぃな…っ…!(変貌を遂げた怪人態にドン引きする) 」
アストルフォ「ドーパント……そっか、精神に負荷が掛かってあんな感じになっちゃったのかな……(蛇腹型の剣を抜き、ルナ・ドーパントへと向け)早めに決着付けないとね、色んな意味で…!!構えて、二人……二人…共!!(微かに言い淀むが、二人に向けて高らかに声を掛け) 」
ルナ・ドーパント「 月に変わって―――― お・し・お・き、よォん❤ 」
ポリゴン2「ロリの明るい未来のため……滅べ!!ロリ以外の敵味方全て!! 」
その頃…―――――――
北條透「はぁ、はぁ、はぁ……!(同僚の刑事やフル装備の警察官を先導しながら、翡翠色の廊下を無我夢中に駆け出していた) 」
北條透「……!前方に三分岐あり!私は右へ!片桐刑事と薬師寺刑事は左へ!
ウェルド刑事と神戸警部補はそのまま直進してください!(そう伝えながら一部の警察官を引き連れて右の曲がり角へと駆け抜けていく) 」
片桐「片方の道にいギリギリの戦力で挑むからよォォォ……片桐だァァァ…… (意地でも道中グビグビとバーボンを飲みながらランニング。指示通り左方へ切り替え進んでいく) 」
ウェルド「了解です、正面の一番手は自分が行きましょう、皆さん、お気をつけて……!(北條の指示に従い、別方向へと向かう面々を一瞥して正面の扉へと走り……勢いそのまま、扉を蹴り開けて拳銃を向ける) 」
神戸尊「王国の精鋭とか待ち構えてないといいんですけどね。説明にも実力行使にも時間を咲いていられる状況じゃないですし…(っていう時に限って出るんですよねー) 」
先陣切った
ウェルドが蹴り開けた扉の先には―――――
― 獅子の間 ―
そこは、生い茂る草原に美しい白薔薇が咲き乱れた一室―――
ギ ュ ル ル ル ル ル ル ゥ … ッ ――――― ス タ ン … ! (白薔薇の花弁が舞い散る空間へと辿り着いた彼らのもとに、風を切るような音が頭上より聴こえてくる。見上げると、その頭上から高速回転しながらゆっくりと降りてくる人影あり。その者は今、華麗に降り立つ――――)
???3「―――― フ ッ (回転の勢いをゆっくりと鎮めながら華麗に着地した)……はいはいはいはぁ~~い!ちゅうも~~く♪ (パンパンと両手を撃ちながら注目を集める) いつもより盛大に賑わうこの美しい会場に…――― 」
???3 → シャルロッテ・クールホーン「 『 オカマ三銃士 』が一人――― 『 シャルロッテ・クールホーン 』ちゃんが来ましたよぉん♪うっふん❤ (屈強な体格をした長身のオカマが、ウェルドや神戸たちに投げキッスを送る) 」
――― 【 オカマ三銃士 】 "薔薇の美女" シャルロッテ・クールホーン ―――
神戸尊「………。キュッキュキュッ(目を何度かこすり二度見。見間違いではないと確認) ここはハズレのようですね、他をあたりましょう(考えるのをやめた) 」
ウェルド「……(屋内、いや……この宮殿の中では不自然な花畑……単純なインテリアとしての用途?趣味?それとも何らかのトリック……?)(警戒からか、花を避けて室内を歩き)……成程、歓迎のつもりでしょうが…(問答無用で
シャルロッテにギリギリ当たらない様に拳銃を発射)オカマ三銃士……名乗りは結構ですが、今我々は急いでいます。その場で降伏すれば見逃してやれますよ 」
シャルロッテ・クールホーン「(バシィィィイイイインッ!!!)ちょっとォ!!!!顔ぐらい見なさいよブサイク!!!(瞬間移動で神戸へ迫るや否や情け容赦のないビンタをかます)あら?あらん??あららららららららぁん???レディーに銃をぶっ放すなんて、物騒なんてもんじゃないわよ、アンタ?それに、アタシは無視されるのが大嫌い❤ もっとワタシをみなさいよおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!(ンバァ!!!)(大胸筋をこれでもかと曝け出す) 」
凰蓮・ピエール・アルフォンゾ「んも~~~~~!うるさいわね、アンタ!同じニューカマーとして恥ずかしいわ!(そう言いながら
ウェルドたちに並ぶように
シャルロッテに叱責する)……あら失礼。ワテクシ、訳あって迷子になってしまいまして。け~~~~~っして、怪しい者じゃなくてよォ?(
ウェルドたちへ手を振りながらご挨拶) 」
ウェルド「………ええ、まあ……個人的にも別の部隊に応援に行きたい所ですが……神戸さん!?大丈夫ですか!?(目線を
シャルロッテに向けたまま神戸に向かって声を掛けるも、迫真のビンタに思わず振り返り) ……瞬間移動ですか、参ったな……結局排除するしかなさそうですね 」
神戸尊「痛ッ…… ……スゥゥゥゥゥ…………(ぶっ叩かれた頬を抑えつつシャルロット、ピエールを交互に見杉下右京の居ない世界のスピードに置いていかれ沈黙)……(目標はムスカ大佐の連行、ムスカ大佐の連行……) 変 身 (おもむろにベルトに手をかざし、【3】と印字されたダイアルを装着、回転させる) 」
神戸尊→仮面ライダー3号「 \カメンライドゥゥゥ……/ >>ジャスティス<< \オルタナティブ サード!!!/ ……対異能装外骨格、仮面ライダー3号……現着。 怪しいものでも何でも構いませんが、公務を妨害するのであればそれ相応に痛い目は覚悟してもらいますよ 」
ウェルド「……良く、警察関係者に"怪しい者じゃない"アピールをする人が居ますが……"怪しい"というのは主観でして……まあ、問題はそこじゃあないか。神戸さんが言う様に、公務の妨害をしないで頂ければというだけですね。言いたい事は……(特殊警棒を懐から抜き、"気"を込めて構え) 」
凰蓮・ピエール・アルフォンゾ「あらやだ……なんて素敵…❤(変身した神戸に瞬く間に一目ぼれ)……おっとと…!違う違う!危うく我を忘れるところでしたわぁん…!ワテクシはただ、イワ様の為にこの城へ乗り込んだのよ!悪しきニューカマーを撲滅し、このマジルカに愛を取り戻すのよ~~~~~! カ シ ャ ン ッ ―――― \ 戦極ドライバー ! / (懐から取り出した戦極ドライバーを腰へ装着) ワテクシは、アータ達の下らないお遊戯に新たなる風雲を呼び起こす者、凰蓮・ピエール・アルフォンゾ!そして…――――(
シャルロッテを指さして宣戦布告すると…) 」
凰蓮・ピエール・アルフォンゾ「 変 身 ッ ―――― \ ドリアン ! / \ ロック・オン ! / (取り出したドリアンロックシードを起動し、それをドライバーへと装填) 」
凰蓮・ピエール・アルフォンゾ → 仮面ライダーブラーボ「 \ ドリアンアームズ ! ミスタァァァァァーーー・デンジャラァァァァァス ! ! / (ドリアンを彷彿とさせる刺刺しいボディを持つ仮面(アーマード)ライダー『ブラーボ』へ変身した) ―――― さぁ、始めますわよ!破壊と暴力のパジェントを!(二対の鋸型アームズウェポン「ドリノコ」で二刀流の構えを取る) 」
シャルロッテ・クールホーン「このワタシとヤろうと言うのね…いいわん!アンタたちのような醜い者たちを始末することがこのワタシに与えられた使命なんですからッ!ワタシとアンタたち…どっちが美しいか…?死んだほうがブサイクってことで、殺りましょう?(うふんとウインクを飛ばして腰に差された刀を抜きだす。自身の身体から、凄まじい闘気が迸る!!) 」
ついに、三つの勢力による三つ巴の戦いが、幕を開ける―――――!
ベジータ「ふおおぉ!?もうダメだぁ…お終いだぁ…!勝てるわけがない!相手は伝説の超オカマ三銃士なんだぞ!!逃げるんだぁ…orz 」
いかりや長介「ここまでたどり着いたのは良いですが、オカマの猛攻に耐えられるでしょうか。この先が絶望にならないことを祈り、ごきげんよう!! 」
ブロ子「どこへいくんだぁ?(ギュピ☆ギュピ)私ブロ子☆ お前たちが俺を推さない限り、俺はライブで破壊し尽くすだけだァ!!!(ベジータを岩盤送りにする) カカロット!この俺は…可愛いかぁ!?フッフッフッ!! 」
鬼塚夏美「先か思いやられますの 」
ヒロ「(俺おかま相手じゃなくてよかった) 」
蝶野正洋「ヒロ君、君も覚悟を決めるように。 」
ムスカ大佐「そんなことより、私も古い秘密の名前を持っているんだよ、ヒロ君。私の名前は、ロムスカ・"ヒロ"・ウル・ラピュタ。君と私は、もともと一つ(意味深)だったのだ。さあ、来たまえ!何を躊躇うのです!?中へお進みください!当分二人きりでここに住むのだからな!(ヒロを無理矢理自分の楽屋へ引きずり込もうとする) 」
りなりー「ヒロさん、どうかお幸せに… 」
ヒロ「………(なんだって?) 」
鬼塚夏美「安心しますのヒロ!…………しっかりと動画は投稿しますの(スマホを持って楽屋に同行する) 」
ヒロ「安心できるかぁぁぁぁぁぁぁぁあ!!!(引き摺り込まれる) 」
事を急ぐと元も子も無くしますよヒロ君!おおぉ…すごい!!この体が金属なのか粘土なのか、それすら我々の科学力ではわからないのだ!ところで私のここを見てくれ、脅えることはない。 凄まじい破壊力を持つ、聖なる光だよ!最高とは思わんかね!?うわ!?なにをする!?あがあああああああぁぁぁぁぁぁ~~~~!!!目がぁぁぁぁ~~~~目がぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~~~~~~~!!!!!(楽屋の中でひっちゃかめっちゃかしているのがよく聞き取れる)
高木ブー「安心しろ。骨は拾ってやるのとピーナツの代わりにオニナッツーはあの餓鬼に売っとくから。 」
マァコッ「(高木を一刀両断で切り伏せ、楽屋に突入。ムスカを切り伏せにかかる) 」
平野店長「あらぁ出遅れちゃったわね〜❤︎(鞭を構える) 」
― 片鱗の間 ―
そこは、穏やかに小川が流れる山道のような一室―――
ホムラ「―――――…………!(気が付くと、立ったまま気を失っていた。目が覚めると瞼の隙間から木々の木漏れ日が差し込み、眩しそうに瞼を開いていく)……ここ、は……?私たち、お城の中にいたはずじゃ………!(そこではっと我に返る)そうだ……みんな!(周囲を見渡す。どうやら、自分以外には誰もいないようだ) 」
ヒカリ(精神世界)「微かにエーテルを感じる…いや、これがこの国でいうところの「魔素(マナ)」だったかしら。城内の一部の空間を、魔法か何かで移し替えているのね…(ホムラを通じてフィールドを静かに分析する) 」
グワンド「ーーーーーーーー(揺れの音すら立てず、木々の合間をぬってスマートに現れる)…………クゥウウ(だがその顔面は醜悪そのもの。荒廃した頭皮に濁った瞳。荒れた肌からブツブツと大小さまざまなコブが突き出ていて、一目には人間とは思えないほどに生理的な気持ち悪さをはらむ形相をした男だった)………アポイントもなしに城内に入り込むとは、感心しませんねぇ。(ホムラをなめまわすような視線を送りながらそれなりに丁寧に注意を促す。だが、そのうちに秘める殺意を隠すつもりはないらしい) 」
ホムラ「……!誰かいる…―――――!?(人の気配が徐々に近づいてくるのを察知して身構えると、そこに現れた人物に息を呑んだ)………っ……(顔見知りということではない。だが、その醜悪な顔に、同じ人間とは思えなぬような只ならぬ殺気を感じ取り、思わず一歩退いた)………あ、あなたは…っ……?(だが、ここで引いてはならないと意識を取り止めるように留まる) 」
グワンド「これは申し遅れました。わたくし、マジルカ城第二執事、グワンドと申すものです。失礼ですがお嬢さん、お名前は? 名乗らないおつもりでしょうかね? 事情がなんであれ、勝手に城内へ侵入しておいて、名乗らない、などという無礼をさらに働くなど…。アナタのようなお方がされるとは思えないのですが、いかがです?クックックックックッ。 」
ホムラ「……っ…(それもそうだ。たとえ相手が誰であれ、礼儀はわきまえるもの―――)―――「ホムラ」と言います。
ベールさんの……
ベールさんを助ける為に、ここへ来た彼女の「仲間』です…!(眦を決して敵対を誇示するように退いた一歩を踏み出した) 私は、はぐれた仲間たちに会わなきゃならない。そこを、退いていただきます。 」
グワンド「(ホムラの名を聞いてニィィィイイイと表情を笑みでゆがめる)ホムラ様、ですか。よいお名前だ。わたくしが小さいころに遊んだ人形もそんな名前だったかもしれませんねぇ。おっと話がそれましたね。……あの魔女の仲間、ですか。それは聞き捨てならぬことでございますなあ。本来であれば、アナタのような美しいお方はそのまま丁重に、紳士的に外へお送りいたすところですのに。……これではもう。生かして帰すことができなくなりました。(両手をワキワキと動かす。コキコキコキと音を鳴らしながら左右の木に向かって振りかぶる)ド ゴ ォ オ オ オ !!(一瞬にして木が粉々に)では、参りましょうか。 」
ホムラ「―――――ッ!(素手で大木を粉砕したその怪力に仰天し、警戒心を剥きだしたように何もない手元に聖杯の剣を顕現する) 彼を倒さない限り、先へは進めない…っ… ここは、「私たち」がやるしかない!(そのまま相手の出方を伺う) 」
グワンド「シュバ、ダンッッッ!!(呼吸を整え空手にも似た構えをとりながらじりじりとつめていく)どうしました?わたくしはこの通り無手ですよ?武器を持つアナタが一番有利でしょう。さぁお早く(ニヤニヤとしながらホムラの間合いまで近づいてくる 」
ヒカリ(精神世界)「ホムラ!相手が丸腰だからって躊躇ってちゃダメ…!見たでしょ、あの怪力…!あの生身の体そのものが奴の武器と言っても過言ではないの!臆さず行きなさい!そのために、ここまで来たんでしょ!? 」
ホムラ「……わかってる…大丈夫だよ、ヒカリちゃん。(深呼吸を一つし、柄を握る手を強める) 覚悟なら、とうの昔にできている――――!(そしてついに疾走。眼前よりグワンドに対し、燃ゆる剣(つるぎ)を勢いよく振り下ろす。その苛烈な熱は周囲の木々を燃やし尽くさん勢いで―――) 」
グワンド「ーーーーーーーーっ!!(剣から放たれる予想以上の火力。だがその痩躯に染み付いた技と経験が冷静な判断を可能にした)グルンーーーーーーーー、ブォオオオッ!!(剣の軌道を見切って左へ半回転、そしてそこから長い足からなる綺麗な上段蹴りをホムラへと放った) 」
ホムラ「(避けられた―――だけど!) ブ ォ ン ッ ―――! (横から迫るグワンドの長い脚部による蹴りを前転で潜り抜けていく)―――ズザザァーッ……ダンッ! はああぁぁぁッ!! (滑るように受け身を取った後、旋回移動から持ち手を変えつつ横薙ぎによる一閃を繰り出そうと迫った) 」
グワンド「ほう、やるものですな。(残心をする間もなく迫ってくるホムラの横薙ぎの一閃をジャンプでかわし、木の枝から木の枝へ移りながら距離をおいて着地)なるほど、多少の修羅場はくぐっておられるようで。アナタのような女性は久しぶりですよ。実に、楽しめる。(コキコキコキとまた両手を鳴らしながら今度は無形の型で待ち構える) 」
ホムラ「…っ……あんなフォーマルな衣装を着ていながら、なんて軽い身のこなし…!だけど……(…しっかり相手の行動を見極めれば、どうにかならない相手じゃない。冷静に、相手の動きを見ないと…)(切っ先をグワンドへ突きつけたまま数秒間睨み合っていたが―――)――――ッはあぁ!!(ここで、突然地面を叩き割る勢いで足元に剣を強く振り下ろした) 」
ボ ゴ ボ ゴ ボ ゴ … ッ … ――――― ズ ウ オ ォ ン ッ ! ! ! (ホムラにより炸裂した刃が床に亀裂を描き、グワンドに向かって襲い掛かり、その足場を崩しにかかる)
グワンド「ぬ!!?(自身の怪力でもここまでの芸当はできない。それに対しやや恐怖心を抱きつつ)バッ!!(軽い身のこなしでなんとかその一撃の及ばぬところへと移動)…………ペロ(殺意と同時に別の意志もまた過剰に湧き上がってくる)いいですねぇ、若いというのは。ますます気に入りましたよホムラ様。ではこちらから行きましょうか?(再び空手めいた構えをとる。先ほどより腰を低く、なおかつ軽く開いた両手に気を充填させる) 」
ホムラ「パラパラ…ッ……――――!(構えが変わった…っ…?ここから敵の動きが変わる…!?)(巻き上がった砂塵が天で折り返しながら降り注ぐ最中、グワンドの体勢に注視する) 」
グワンド「ーーーーヒュン(突如姿が消えた。瞬間移動のように点々と残像を残しながら一気にホムラに肉薄し)ズドっ!!(聖剣で攻撃させないよう両腕をバンザイさせるように打ち上げさせた。がら空きになった胴部を見ての攻撃、なのだが)…………ニィイイイイイイ(ホムラから見てもスローモーションにみえるかのような感覚の中でその男が笑った。そして)ぐにゅうううううううううう…………っ(グワンドの両手がホムラの『胸』を鷲掴みにした。女性性の象徴。その証たる柔らかさと温もりを感じつつ)ズドォオオオオオオオオオオオオオオオッ!!(そこから掌底攻撃へと派生させホムラを後方まで吹っ飛ばしにかかる) 」
ホムラ「 ッ゛ ! ? (しまった―――)(一瞬の隙を突かれ、無防備な態勢を曝け出されてしまった) ゥ゛ ! ! ? (緩慢な世界の中で露わになった男の黒い本性、その哂い顔。戦慄が過った頃には自分の「胸」に強い衝撃――それは奇しくもただの痛みに非ず――が迸り…)――― は ぐ う゛ ゥ゛ … ッ … ? ! ( ズ シ ャ ア ア ア ア ァ ァ ァ ア ア ン ッ ! ! ! ) (瞬く間に叩き込まれた掌底に「く」の字に曲がったまま強く突き飛ばされ、木々を貫きながら吹き飛ばされた) 」
ホムラ「パララ…ァ…ッ……――――はぁ……はぁ……っ…!(下敷きになっていた気を押し倒し、辛うじて身を起こす。乱れかけた呼吸を取り戻す最中、ずきずきと感じるのは腹部に繰り出された掌底ではなく、鷲掴まれた胸への痛みであった)……っ、はぁ…ぁ……!(片腕でを胸部を覆うように立ち上がり、遥か先に佇み今も尚黒い笑みを浮かべる男に、ある種の恐怖が過った) 」
グワンド「フゥウウウウウウウウ(口から蒸気を発するように白い吐息を吐き、じろりとホムラをにらみ笑む)ようやく一撃ですかぁ。いやはやなかなかにお強い。隙がないとはまさしくこういうことでしょうな(ホムラの胸を鷲掴みにした手をまたコキコキコキと鳴らしながら、またゆっくりとホムラのほうへあゆみを進める) 」
ホムラ「っ……―――― ガグンッ…!(赤毛の少女は立ち上がった。確かに、立ち上がったはずだった。だが、男が一歩ずつ歩み寄る度に重力が強くなっていくように、その恐怖から足がすくんで独りでに屈してしまう)……だめ……だめ…っ…!(動いて……動いて……っ…!)(痙攣する自分の片足へ視線を落としながら、心の中でそう何度も訴えかけるが―――) 」
ホムラ→ヒカリ「――――ホムラ、変わってッ!!(それに見かねたヒカリが彼女と入れ替わる。眩い光をその身に纏うや否や、変わり果てた聖杯の剣を手に果敢にグワンドへ立ち向かう)ホムラになんてことしてくれたのよ!!この外道ッ!!“ライトニングバスター”ッ!!!(ブォンッ、ブォンッ―――― シ ュ バ バ バ バ ァ ッ ! ! ! )(接近の最中に剣を素早く振るうことで無数の光刃が顕現。それらが一斉にグワンドへと解き放たれた) 」
グワンド「(ーーーーーーーー変身した!? いや、別人に変わったのか!?ーーーーーーーー速い!!)ぐっ!!(突然の交代は予想できず、腕をクロスさせ防御態勢をとる。防刃を兼ね備えているとはいえ虚を突かれてことで連続多段ヒットに近い状態で後ろの木にぶつかる形で吹っ飛ぶこととなる)ぐううう! …………お、驚きました。先ほどとは動きが全然違う。別人? いいや、なんでしょうな。波長は似ている。人格を、交代させたか? ……なるほど、まさしくジキル博士とハイド氏というわけですか。…………お名前は、黄金のお嬢さん(再び立ち上がり、隙をみせぬよう構えをとりながら) 」
ヒカリ「……「ヒカリ」。アンタみたいな汚らわしい輩を浄化する"光"よ!(毅然とした表情でその切っ先をグワンドへ突きつける。ホムラよりも鋭く、冷徹な眼光で突き刺しながら――) 」
グワンド「ヒカリ様……(ホムラとヒカリ、ふたりで一人という美の象徴にグワンドは濁った瞳を輝かせた)すばらしい…………そのアナタの穢れなき真っ直ぐな瞳。えぇ、えぇ、そうでしょうとも! 気高き志に誉れ高き刃、そんなアナタと戦えるとは……クハハ、長く生きてみるものですなぁ!! では、やってごらんなさい。その刃がわたくしに効くのならばねえ!(今度はこちらから。一気に接近し左右の拳を繰り出しながら、乱風のような2段回し蹴りを繰り出す) 」
ヒカリ「言われなくても――――切り刻んでやるッ!!( ガ ッ ギ イ イ ィ ィ ィ イ イ ン ッ ! ! )(具得安堵が繰り出した蹴りへ勢いよく権を振りかぶり、互いのお一撃が衝突し合う)ぎ、ぎぎィ…っ……!(踏みつけられるように抑え込まれた自身の斬撃…それでも、意地でも押し返さんと力を込めて圧倒するが―――) 」
グワンド「ふんっっっっっ!!!! ーーーーーズガァァァァっ!!(拳と刃を交えつことでヒカリの動きや特性を見ていく)なるほど、ホムラ様よりは速いが、力では劣るようで。いやはや、それではいけませんなぁ。アナタの速度にはもう慣れました。であればあとは力で押せばいい!!(そのまま柔術めいた組みつきでヒカリを投げ飛ばす。彼女の視界から外れた隙に一計を案じたグワンドは一時身を隠した) 」
ヒカリ「ッ―――!?(こいつ…この僅かな時間で私たちの弱点を…!?)(完全に侮っていた。ただの下郎だと思った矢先に、相手は鋭い着眼点を持った強者であったことに、今になって思い知らされる) くゥ…っ…! (一瞬組み伏せられて宙へと投げ飛ばされる) こんなもので…ッ! (宙で一回転しながら加齢に降り立つが、顔を上げた時にはグワンドの姿を見失ってしまう)……っ…!?(敵の気配を察知しようと周囲に警戒心を剥きだすが―――) 」
先ほどの戦闘がウソのように静まり返り、優しい風が頬を撫でる
そんな明るい光景の中におぞましい本性を宿す影が潜んでいる
――そしてヒカリに気取られることなく、『背後』から魔の手が伸びた
むにゅう、くにゅ(ヒカリの背後、正確には脇下から伸びる手が彼女の胸を優しく揉み、触り、いびつに変形させる。ホムラに向けられたものと同じケダモノの本性。そしてーーーーーーーー)
グワンド「バチバチバチバチバチバチバチバチバチっ!!!(胸を触る手から高圧の電流が流れヒカリの全身を駆け巡った)ふっ!!!!!(電流を浴びせた後、手を放して彼女の背中に強烈な回し蹴りを浴びせる) 」
ヒカリ「 ビ ク ン ッ ッ ッ ッ ! ! ! ( ッ゛ ! ! ? )(完全にノーマークだった背後から忍びよる間の手。それが自身の聖なる象徴の形を歪まされ、身の毛も弥立つぞわぞわとした感覚が一気に押し寄せた、次の瞬間―――)―――― ひ ぁ゛ ぁ゛ あ゛ あ゛ っ゛ ! ! ? (その悍ましい感覚すら消し飛ばす稲妻の衝撃に海老反りになったところを大きく曲がったその背中に強い蹴りを叩き着こまれ、何度も地面をバウンドしながら転がり吹き飛んだ) 」
ヒカリ「…ハーッ…ハァー…ッ゛……ァ……!が…ッ、あ……!(口内から垂れた舌が巻いて戻らない程感電する全身に、想うように立ち上がることができず、何度も崩れかける) 」
ヒカリ→ホムラ「(ヒカリちゃん…!!)(精神世界からその様子を見守っていたが、いてもたってもいられなくなりついに彼女と再び体を入れ替える) ぁぁぁぁあああああーーーッ!! (体を入れ替えると同時に駆け抜け、グワンドへその勢いを乗せた特攻。燃え盛る剣を手に肉薄し、刃を振るう) 」
グワンド「ふぅ、ホムラ様に負けず中々のものでしたねヒカリ様。ん? おやおや、どうされました?まだ、勝負は終わっていないでしょう?(ニヤニヤとしながら余裕をもった足取りで彼女の周りを歩き、無様な姿をなめまわすように見下ろす) 」
グワンド「む、またアナタですかホムラ様。これは、キツイお仕置きが必要のようですな!(剣をふるう手をまた上にあげさせ、ヒカリと同じ塩梅に胸を触る。そして一瞬のスキを見つけ大技を駆ける)ぬぅうううううん!!!(両腕ごと抱き込むようにしてベアハッグをかける)ミシミシミシィ(怪力をもとに背骨ごと行こうとする中、ホムラの苦悶の表情に愉悦を感じつつ、そして)むにゅううううううう……くにゅう、むに、むにゅうううっ(その醜い顔面をホムラの胸にうずめる。聖なる象徴がいびつな形に踊り、谷間の中で時折見える下卑た笑みがグワンドという男のおぞましさを物語っていた)ベキベキ,ミシィイ!(徐々に力を込めていく) 」
ホムラ「 ひ ぐ ッ … … ? ! (刃が届く前にグワンドの思惑、その二番煎じを受けてしまう。成す術もなく体を蝕まれ呆気取られていたところに―――)――― は ぐ ぅ゛ ぅ゛ う゛ う゛ ッ゛ ? ? ! (男の屈強な腕に囚われ、その華奢な体から凄惨な軋み音が鳴り響く。挟み込まれる激痛に歯を食いしばり、眼を瞑り、ただ成す術もなく締め付けられることしかできない。そこに顔を埋められようが、激痛と脱出への試みで既に思考回路が渋滞している自分には不快感を感じる余裕すらなかった) 」
グワンド「んむぅ・・ふぅ、甘いですねぇホムラ様。そんな猪突猛進でわたくしと戦おうなど……!(彼女の豊満な胸を堪能しつつ、腕をグッとしめなおす)さぁ、そろそろ決めてしまいましょう!! ぬんっっっ!(次の瞬間)バキバキバキバキバキッ! メキメキメキィ!!(さらなる膂力で締め上げる。たしかな感触、柔らかな肉体の中にある硬い部分が一気にダメージを受けた音)……ご苦労様でございましたなあホムラ様。(飽きたおもちゃを手放すように前へ放り投げた) 」
ホムラ「 ぅ ゛あ゛ あ゛ あ゛ ぁ゛ ぁ゛ … … ッ゛ … … ! ! ! (より一層強く締めあげられ絶叫する少女)の悲痛な叫びが空間に残響する) は ぁ ぅ … ―――― ド サ ァ … ッ … ! (突き放されるように解放されて床上に転がる。呼吸はままならない、まさに虫の息に迫る寸前であった) 」
ホムラ→ヒカリ「ホムラ…ッ…!!(再起不能になったホムラを庇おうとその体と入れ替えて顕現する)はぁ、はぁ…ハァ……!(先程のダメージは少しずつ回復したものの、まだ全身に僅かな痺れと痛みが残っており、低体勢でグワンドと睨み合う) 」
グワンド「ふふふ、ホムラ様はダウンのようですねえ。アナタで勝てるのですか? わたくしはかまいませんよ? アナタの身体も、たっぷり愛して差し上げましょう(ニチャリとした笑みを見せながらヒカリの間合いまで近づこうとする。それも時間をかけてゆっくりと) 」
ヒカリ「こん、の…ぉ…!!調子に…――――乗るなぁぁああーッ!!(感電する手で剣を握りながら突撃し、何度も左右から斬り払おうと試みる。だが、僅かに残る痺れや痛みに先程よりも威力が落ちた、腰の入っていない腑抜けた斬撃はグワンドに当たることもなく―――) 」
グワンド「(最初に出会ったときのあの勇ましい姿がウソのよう。それが今となってはここまで醜態をさらしていることにあきれを感じため息を漏らす)これはホムラ様同様、お仕置きが必要です、……っねっっ!!(組みつきからの寝技に転じる。だがそれは屈辱に耐えないものだった。恥ずかし固めという、ヒカリの両足を無理矢理開かせるようにして股関節をじわじわと痛めつける技。ホムラのときのように激痛ではない。じわじわと痛みを与えつつ恥辱を与えながらさらにひと押し)クヒ、クヒヒヒヒヒヒヒ……!(またしても触りだす。その手つきはさっきの奇襲時よりもいやらしく。痛みよりも屈辱・恥辱の割合を多めに精神的なダメージを与え続ける) 」
ヒカリ「 ひ ぐ ぅ゛ … っ゛ … ? ? ! (空ぶる斬撃から勢い余り、そのままグワンドの関節攻めに囚われてしまう)…ぃ…ぁあ゛…っ゛……!!や゛…あぁ…ッ……!!!(誰よりも高い矜持を持つ自分には耐えがたい現実だ。思いもよらぬ凌辱に責められ続け、ついにその手から剣が抜け落ちる)う…ふぅ゛ー…ぁ゛……あッ゛……!!(唇を強く噛み締め声を殺す。だが時間と共に情けない嬌声が零れて、その辱めを受けて徐々に精神までも追い込まれていく―――) 」
グワンド「ホムラ様は痛みを一気に与えてしまいましたからねぇ。ヒカリ様には『喜び』を与えて差し上げましょう。クニュ……ムニュ、ムニィイ……(左の胸、右の胸、谷間を強調させるように寄せて、はなして、そんな風にもてあそびながらも続ける)ほら、もっと股関節を開いてホラ!(グンと力を込めてさらに開かすことでより強い負荷をかけさせる) 」
ヒカリ「いやあぁ゛…ッ゛!!はぁ…ぁ…!もう、離し、て…ッ゛……!(辛うじて残っていた理性を振り絞り、魔の手から振り切るように身を捩りだす) 」
グワンド「おやおや、もったいない。ではーーーーーーーー(胸から手をはなして、ヒカリの両脚に集中する。今この状態から、あの怪力でより力を入れられればどれだけの激痛が走るか想像にかたくない)そろそろ、幕引きといきましょうかヒカリ様ぁぁぁぁぁぁああぁぁぁぁあああ(ニヤァアアアアアアアアと笑いながらぐっと固定する。最悪の未来、股関節があらぬ方向に曲がるのではないかという恐怖がヒカリを襲う) 」
ヒカリ「ハーァ…ハー…ッ゛……―――――― ィ゛ ! ! ? (ようやく解放されたと思われたのも束の間。まだ下半身は固定されたままだ。否、背後から囁かれる男の発言から、これからより最悪の結末が来る。そんな未来は、自身の“因果律予測”に頼らずともわかり切っていた。故に―――)いい、加減に……―――― し ろ ォ ッ ! ! ! (なんとか自由を取り戻した腕を振り回し、グワンドの顔面に強烈な裏拳を炸裂。それと同時に完全に開放されて前のめりに倒れ掛かる)ハー、ハー、ハー、ハーッ……!(猫背の姿勢、千鳥足で、なんとか距離を離そうとグワンドを背にしたまま歩き出すが…) 」
グワンド「がふっ!……うぐぐ、やってくれましたねぇ。今のは少し効きましたよぉ。剣で斬られるよりずっと、ねぇええええ!!!(背後から襲い掛かる。チョークスリーパーでヒカリの首に腕を回し、華奢な身体を浮かすようにしてギリギリと締め上げる)せっかくわたくしがっ!! 愛してやっているのにぃいい!! なんでいつもいつも女はこうなんだあ! (もう首の骨を折るような勢いで怪力を遺憾なく発揮する) 」
ヒカリ「 ぃ゛ ぐ ゥ゛ ―――― ? ? ! (逃げなきゃ、離れなきゃ…そう自身へ言い聞かせようとしても、思うようにはいかないもの。背後から回る男の太い腕に締め上げられ、地から両足が浮き立つ。バタバタと振り出しても意味は全くなく、ただされるがままに持ち上げられ、締め付けられ、追い込まれていく―――)――― かっ…は……ぁ゛……!!!(もう呼吸もできない。力も振り絞れない。意識が遠のいていく。思わぬ形で、『楽園』はすぐそこまで迫っていた――――) 」
― 笑夢の間 ―
そこは、シャボン玉に風船、空に浮かぶ丸いものが漂う幻想的な一室―――
メディ「―――――……!(再起動音と共に目覚めると、見知らぬ空間に佇んでいた)……ピロリ、ピロリ…(モジュールを起動し、現在の座標地点を検索)……マジルカ城…つまりここは、まだ城内… こんな不可思議な空間が存在していたのですか………!(周囲を見渡していたところに
ヴィヴィとボン・クレーの二人を発見する)お二人とも、御怪我などはありませんか…? 」
ボン・クレー「いや~~~~~~~ん!なんなのよここォーーーーッ!ていうかあちし等バラバラにされちゃったわけぇん!?んもう!冗談じゃなわいよ~~~~~~~~ん!!!!(こんな状況下で悠長にバレリーナみたいにくるくる回っている) 」
ヴィヴィ「 ス―――――(開口一番魔術による砲撃を行おうとしていたのか、先端に熱が赤く燻る杖を向け佇んでいた)っっとぅわ
メディさん!? っぶねー……てっきり一人ずつ孤立させて始末するスタイルだと思ってた……敵より先に合流するだなんてね……(胸を撫で下ろし脱力する) 今のところ、ね。この状況で強いのに遭遇したら五体満足とはいかないだろうケド 」
アルフレッド「----------(優雅に紅茶を飲みながら待ち構えており、メガネの奥の瞳を鋭くし3人に向ける)おやおや、もう来てしまいましたか。存外早いものですね。ーーーーーーーー初めましてお三方。私は「アルフレッド」、この城の第一執事を務めております。……侵入者の方々とお見受けしますが、お名前をお聞きしても? 」
メディ「………初めまして、アルフレッド様。私は
メディと申します。(執事である彼に対し、メイドにも近しい立ち位置を持つ自分もまた礼儀正しく挨拶を振舞う)……執事…なるほど。国王陛下に仕える側近の方でしょうか。 」
ボン・クレー「あらいい男ねぇ~…! あちしはボン・クレー。オカマ道(ウェイ)に咲く一輪の花…!(今もまだバレエを踊っている) 」
ヴィヴィ「これはこれはご丁寧にどうもです。(ぎこちないなりに90度を意識して会釈を返し)しがない魔術道具売りの
ヴィヴィと言います。執事のアルフレッド、さんですね。ということは、"後ろの方"は第2執事でいらっしゃる?(首を傾げ杖を向け、アルフレッドの背後にいる何者か、へ視線を投げかけーーーー) ド ギュ オッッ (るような動作をし、杖の先端を微調整、ノールックでアルフレッドの頭部へ着弾した瞬間爆ぜるビー玉サイズの魔力弾を躊躇なく飛ばす) 」
アルフレッド「-----!?(
ヴィヴィの発言に眉をピクリと反応させ、まさかと思い振り返る。だが、そこにグワンドがいるはずもない)…………しまっ! ――ズバァアッ!!(フェイクにまんまと引っ掛かり頭部に魔力弾を受ける)ちぃ! 私としたことが!(とうとつな演技に騙されてしまった自分に歯嚙みし)ズダン!! フゥウウウウウウウウ(震脚めいた体勢の立て直しをしつつ、カンフーのような緩やかさをかもしだしながら構える。第二執事のグワンドとは違い、柔の動きを体現した構えだ)…………お見事でした。嘘がお上手ですね。もしもそれがアナタではなくほかの誰かだったなら、きっと気にも留めませんでしたよ。 」
メディ「……容赦有りませんね、
ヴィヴィ様。とは言え、確かに、悠長に会話している時間もなく…(一歩詰め寄る) 大変申し訳ありませんが、先を通させていただきます。ご容赦を。(手刀を突きつける態勢へ) 」
ボン・クレー「そぅよおぉ!あーちしたち、先を急いでいるのよぉ~~~ん!そこ退けオンドラァ!!!!!(地声で威嚇する) 」
ヴィヴィ「チッ……インド象も永眠する威力なんだけど……(直撃しても尚致命傷は愚か、余裕で原型を留めた上ブレずに構えを取るアルフレッドを前に、魔杖を構え一歩後ずさる) 入り組んだ城内、高度な空間歪曲トラップ、そして"待ち構えていた"ような口ぶり。"知って尚"仕えてるって風だね……考え直す気はない?それに能うような主人とは思えないよ、今の王様 あはは……さっきの容量で
メディさんやっちゃいそうだったのは内緒ね…… 」
アルフレッド「----この私が退くなどありえませんなぁ(せせら笑うように
メディとボン・クレーに言った後)…………考え直す?この私が? ハァ、これだからなんの責任もないガキは。私は王にすべてをささげる。今の私がいるのは王の寵愛あってこそ。王のために死ぬ、これもまた執事の誉れである。さぁ来なさい!まずは小手調べです!! 」
メディ「……聞かなかったことにしておきます。 シ ュ オ ン ッ (
ヴィヴィへそう告げると共に疾走。瞬く間にアルフレッドの懐へ潜り込み、手刀による貫手の一撃を見舞おうと迫る) 」
ボン・クレー「がーーーはっはっはっ!!舐めたこと言ってんじゃなわよぉ~~~~~ん!(両手を頭の上に合わせるバレエ特有のポージングを維持したまま奇妙な走り方で接近していく) アン、ドゥー、トロワッ!(三段蹴りを一気に三度繰り出していく) 」
ヴィヴィ「(エリアスの応答がない……アレもはぐれて別ルートか……)言ってくれるね、なんも背負ってないガキだったら今頃おうちで少年ボンボン読んでますよ…(口元をひくつかせ、魔杖を回転させつつ床へ打ち付ける。青銀色に輝く魔法陣が展開され、その範囲内にあるボン・クレー、
メディを中心に威風が巻き起こり) ギュ ゥ ウ ン ッ (快眠から目覚めた朝、極上の温泉の後、そういった類の開放感が両者から沸き起こる。 かつて無いほどの"ベストコンディション"に肉体のスペックが上昇し、彼等の四肢が一つの功績であるかのように、それでいて流体のように柔らかい強靭さと柔軟さを帯びる) 」
アルフレッド「-----キェェエエエエイ!!(奇声を上げながら
メディの貫手を両手でとると)ーーーーーーーーブン!(合気道・四方投げで
メディを転がすようにして受け流す。からの)ハァァアアアアア!!(ボン・クレーの三段蹴りに対しても自身も乱風のような蹴り技で対応する) 」
メディ「ッ……――――?(これは…全身の重力が、従来より軽い…?なるほど、これが…
ヴィヴィ様の魔法の力ですか…!)――――グルングルングルンッ、スタン…!(受け流されても尚、宙で何度も回転しながら華麗に着地、そして―――)―――― ブ ォ ン ッ ! (振り向きざまにアルフレッドへ足払い、その転倒を狙う) バ ッ ――― ゴ ォ ッ ! ! (間髪入れずバク転し、転倒した彼に向けて重力を乗せた爪先蹴りを繰り出す) 」
ボン・クレー「うおおおおおお!!あんた!!なかなか!!やるわねええええん!!!!??だけどぉ…?
ヴィヴィちゅわんの加護を得たあちしは―――――ム・テ・キ・よ~~~~ん❤(アルフレッドの蹴りに対し一度後退、そして…) あふーーーーーーーーーーーーん! (強烈なストレートキックをその間隙に繰り出し、アルフレッドを蹴り飛ばす) 」
アルフレッド「-----くぅ、魔法で強化したか!!(
メディの動き、人間の出せる出力にしてはあまりにもデカすぎるし精密すぎる。どのタイミングで、どの角度で攻撃を叩き込めばよいかなどが、達人とはまた別の正確さを見せていることに気が付く)ズドン、ドゴォオオオ!! -----ぐはっ!!(転倒して背中を強く打ち、肺から空気が漏れる。だが)ドガァア!(爪先蹴りを腕十字にして防ぎ、受け身をとりながら距離をはなすも)なにっ!?(ボン・クレーのストレートキックがもろに腹部に直撃して風船の山に埋もれていく) 」
ヴィヴィ「("数"の有利は動かない。質で覆される可能性があるなら……)―――『ボナパルトは膝をつく、歩みを止め、吐息は士を轟かせる』(詠唱、先のエンチャントで"マーキング"したボン・クレーを自動追尾するように白銀の光を飛ばし、 彼の蹴りに"氷属性"を付与)『ダナエーの涙』(続けざまに床をつく、今度はアルフレッドが蹴り飛ばされると予測される範囲に"雨"を降らせる) 」
メディ「 ス タ ン … ―――― 良い連携です。(着地後、背後の
ヴィヴィと並び立つボン・クレーへ一瞥を与える) 」
ボン・クレー「あーーーおッ!!素敵なガラスの靴ねぇ~ん!まるでシンデレラのようだわぁ~~~~ん!!(氷属性が付与された、微かに冷気が零れる自分の美脚?にうっとりしている) さーどっかでもかかってきなさぁ~~~い!(風船に埋もれたアルフレッドへ叫ぶ) 」
アルフレッド「-----今度は雨降りですと!?(あのガキの魔法、一体なんなんだ? このマジルカに伝わるものとは系列が違うのか?) 」
ヴィヴィ「エンチャント、属性付与はそれなりに実戦経験積んでるからね(ま、科学で全然代用できるようなものなんだけど……) あっはははは、ははははは(翌日24時間は冷え性になるっていうデメリットあるんだけど……黙っとこ……) 」
メディ「…エーテルとマナの出力は似て非なるものです。ヒューマギアである私の身体は前者のエーテルをもって活動するもの…ですが、マナの力の一旦を受けたことで互いの力は化合し、調和し合う。人と魔法が一つであったかのように。ですが、今のマジルカは分離し合っている。人も魔法も、大いなる力を生み出すためのエネルギー源としか見ていない今の国王…いえ…国王陛下に憑りつく真の黒幕の狙いを覆すことこそ、今の私に課せられた使命なのです。(アルフレッドへ睨みを利かせる) 」
アルフレッド「ビチャビチャ…………ふぅ(集団でボコボコにされ、挙句なんかわからない雨でびしゃびしゃにされ、いらだちが募ってきた)-----本当に、どうしようもない方々だ。今まで侵入者はゴマンといましたが、初めてですよ。私をここまでコケにしてくれた大馬鹿者どもは。ーーーーーーーーいいでしょう。見せて差し上げましょう。私の『本気』をね?(ニヤリとしたり顔でなにかを取り出す) 」
それは彼が裏ルートで手に入れたもの
そしてそれは
メディにとっては因果なものでもあった。忘れもしない戦極凌馬の忘れ形見
―――――『
ゲネシスドライバー』
メディ「―――――!それは…ッ…!!(見覚えのあるドライバー…かつて、自分の姉妹機であるミディを魔改造した上に
月の都の騒動で網羅で手を引いていた、あのマッドサイエンティストが使用していたものだと気づき、驚嘆した) 」
アルフレッド「ニヤァアアアアアアアアーーーーーーーー(ゲネシスドライバーを腰に装着、そしてドラゴンフルーツエナジーロックシードを手に取る)」
アルフレッド「フハハハハハ…―――――― 変 身 」
アルフレッド→仮面ライダータイラント「 \ドラゴンフルーツエナジー!!/ \ロック・オン!/(アーマードライダー特有の変身モーションが展開され)\ソーダ! ドラゴンエナジーアームズ! /(変身終了。ドラゴンフルーツを模した怪物然としたアーマーを身に着けたアルフレッドが現れる)どうです見事でしょうこの姿。これぞ、仮面ライダー「タイラント」・ドラゴンエナジーアームズ!」
ボン・クレー「なぁにあれぇ~~~?あちしの「変身」の方が!!もぉ~~~~っとイカしてるわよぉ~~~~ん!!!がーーはっはっはっ!!みなさぁい!!!(そういうと自分の頬に手を触れる。すると…) 」
ベール(ボン・クレー)「 シ ュ ン ッ (あの魔法使いと同じ顔になる。)んな~~~~はっはっはっはっ!あたしゃエルメラだよい!!!(なお、変わったのは顔と声だけである←) 」
メディ「………まさか、あの男(戦極凌馬)が開発したものを、貴方が… これはなんとも、皮肉なものですね。(相手がライダーシステムを利用したとなれば話は変わってくる。そう目を細めると――)――― \ アタッシュアロー ! / (スカートの中から アタッシュケースのようなものを取り出し、両端にの付いた弓型武器「アタッシュアロー」へと変形させる) ここで撤去させていただきます。(チャキリと、刃を突きつける) 」
ヴィヴィ「第2フェーズ……さっきまではやっぱり手を抜いてたてわけね……(装甲による耐久力増強、恐らく身体能力増強もプラス……。 ここはやっぱり"雨"が正解…!) ボンちゃん!今こそ白鳥の湖を披露する時だよ!!思う存分"蹴り砕"いちゃって! 」
仮面ライダータイラント「……(ボン・クレーの変身に肩をすくめ)…………ほう、アナタも似たようなのを遣うのですね(取り出したのは創生弓ソニックアロー)いいでしょう。ひさびさのライダータイム。楽しませてもらいましょう!!(弓を引き絞り、狙いを定める)ーーーーーーーーハッ!!(エネルギーの矢を三本射出。それぞれを3人に向かわせる) 」
メディ「……できることなら
ベール様の顔になられるのはよしていただきたいのですが…(ボソッ(ボン・クレーを他所目に)――――ッ!(解き放たれたエネルギーアロを側転で回避する) はっ! (負けじと、こちらもアタッシュアローによるエネルギーアローを放って応戦、そのままタイラントと距離を保ちながら射撃戦に躍り出る) 」
ベール(ボン・クレー)「んな~~~~はっはっはっ!任せなさぁ~~~~~い!“白鳥アラベエエエエエエエエエエスク”!!!!(ズドドドドドドドッ!!!!)(エネルギーアローを持ち前の脚力で飛び超えて、タイラントへ一点集中の連続キックを叩き込む) 」
仮面ライダータイラント「ほう、あれをよけましたか。ならば、-----でりゃあああああ!!(ボン・クレーの蹴りを回避し、ソニックアローを剣のようにふるって独特な斬撃を浴びせる) 」
ヴィヴィ「プロテ……ゴ ォァ!!?(自身を囲うキサゴン状の魔力障壁を展開、しかしエネルギーアローはそれをたやすく貫通し、辛うじて軌道をかせさせたことでしゃがみこんで回避が間に合うも頭髪をかすめる)な、なんていう貫通力……!(短期決戦を狙わないとまずい……!) いっけー!!ボンちゃーん!!(彼の足には氷属性を付与している!対し雨のフォールドは有効、奴の装甲は"濡れている"! 今なら"砕きやすい"はず……!) 」
ベール(ボン・クレー)「なにをおおおおおお!!!(ガギギギギギンッ!!!)(タイラントの斬撃と熾烈な衝突戦を繰り出す)――――とぉ!!(大跳躍で後退する)……いいじゃなあい…だったら、この「変身」はどうかしら!?(再び自分の頬に触れる。すると今度は―――) 」
ヒロ(ボン・クレー)「ヌベェェ~~~~~~~~~ン!!!!(ヒロの顔になった!!!!!)がーーーーーはっはっはっ!!くらいなさあああああああああああああい!(ヒロの顔をしたままタイラントへ跳び蹴りを繰り出すが…) 」
メディ「…っ………!あっ…その「顔」はいろいろ不味いと思いますが…(ボソッ) 」
仮面ライダータイラント「ーーーーそのガラスの靴とやらで濡れた私を蹴ればどうとでもなるとでも!? 馬鹿め!! (執事たるもの徒手だけでなく剣の扱いも優秀でなくてはならない。間合いを図りボン・クレーの攻めを見切って立ち回る)ふん!!(近・中距離を自在に変えながらの攻撃を繰り出す) 」
ヒロ(ボン・クレー)「うごああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!!!!??!???????(蹴りのタイミングは完璧だった。
ヴィヴィの援護も、その計算にも狂いはなかった。確実にタイラントへ致命傷を与えられると思っていた。だが、失敗した!見切られ、反撃の攻撃に吹き飛ばされて転がり倒れたのだァーッ!)な、にゅわぁんでぇえええ!?!!??!?!あちしの攻撃に狂いはなかったはず…なのに、なぜえええええええん!?!?!?!? 」
メディ「ボン・クレー様。貴方は致命的なミスを犯しました。それは…――――"ヒロ様の顔になったこと"です。(迫真の真顔) 」
ヒロ(ボン・クレー)「(うそだろぉ~?)(うそだろぉ~?)(うそだろぉ~?) 」
ヴィヴィ「敗因はその >> 変 顔 << じゃないかな……(マジカボンちゃん、信じてたのにその顔のチョイスだけじゃねーわ……と!冷ややかな目が口以上に物を言うッ!!) と、いうのは半分冗談。"当たれば"効果はあっったろうけど……素人目に見ても相手の間合いの管理がうまい。あれは剣の使い手ならではの動きだね(もし、彼が獲物を以て刺突を繰り出していたらと想像を巡らせ生唾を飲む) 」
メディ「……さて、御戯れはさておき…(倒れ込んだボン・クレーへそっと回復飲料を差し置いて前線へと踏み出すと、タイラントへアタッシュアローを突きつける)――――― ここからが、本当の戦いです。 」
仮面ライダータイラント「ふん、おふざけの過ぎる連中だ。お遊びはここまでです!!-----私の真の恐ろしさを見せてあげますよ!!(バッとソニックアローを構える。まだなにか”手”はあるように……) 」
メディ「………私たちは一度、あれに類似する敵と交戦した経験があります。戦極凌馬が開発したライダーシステム「ゲネシスドライバー」。過去の戦闘データを閲覧し、そのスペックが開発者本人が使用していたものよりも低いことは把握。故に、注意点はあのアルフレッドという執事が本来持ちうる潜在能力の方と言えるでしょう。なので、ここは戦闘経験のある私が先導し、敵の注意を引き付けます。
ヴィヴィ様は引き続き後方支援を、ボン・クレー様は相手の隙を突いて確実に致命傷を与えてください。(二人に小声で指示を与える)」
ボン・クレー「わかったわぁん!(
メディから渡された回復飲料をごくごく飲み干しながらその指示を受ける)」
メディ「では…――――作戦開始です。( ダ ッ ! )(アタッシュアローをその右手に携えて疾走。蛇行するような疾走で武器を構えるタイラントを翻弄しつつ接近を仕掛ける)」
ヴィヴィ「経験があるならそれに越したことはありませんね……。(杖を一振り。先端から金の粉が撒かれ
メディのカチューシャに収束、それが白い花のブローチへ早代わり)ちょっとしたおめかしです、存分に踊ってきてください(最大5回分の身代わり用結界。装備者が受けたダメージを肩代わりし花びらが散っていく仕様……言わぬが花ですね、本人も気づかないぐらいが望ましい)」
― マジルカ城・北魔の間 ―
警官たち「ダダダダダダダダダダダっ!(階段を登り切り拳銃を構えながら部屋に散らばる)」 」
警官A「なんだここは?クソ気味悪いな……怪しい奴はいないようだが……。 」
警官B「あの、情報と違うくないっすか? ここに、バケモンがいるって聞いたんですけど……。もしかして、ガセ? 」
警官C「バカ、んなわけあるか。北條警部がそんな間違いを起こすはずがないーーーーーーーーなぁ(と、隣の同僚警官に言うが)……おい、聞いてんのか?(振り向く、だが、そこに彼はいなかった)ーーーーーーーーおい、おい……どこいった? 」
警官E「おい静かにしろ。警戒態勢はそのままだ。よし、このままゆっくり前進するぞ。……おい?(警官Aがいないことに気がつき、ようやく事の異様さに気が付く)……ゴクッ(ひとり、またひとりと消えていく中、その違和感の化身だろう影を目の当たりにした) 」
レインコートの男「……………………(柱の陰からぬらりと現れる。姿を現しただけで濃密な圧が空間を埋め尽くす。両手でひきずるとうにもつのは、首の骨をへし折られた同僚警官たちだった)……ドサァ(警官たちを放るように捨てた直後)ーーーーーーーーチャキ、ズドォン、ズドォン、ズドォン!!(ここまでの一連の動作に一切の迷いなし。3発の弾丸が正確に警官三人の頭蓋を撃ちぬいた) 」
警官G「き、き貴様ぁあ!!(背後から警棒で殴り掛かるも、それをわかったかのような動作で片手投げを食らいこめかみに弾丸を食らう) 」
次々と襲い来る警官の群れ
迫る警棒、飛び交う弾丸、それらを華麗に回避し、殺人に特化した体術と弾丸で次々葬っていった
断末魔と血の海が広がっていき、北魔の間に静寂が訪れていく
警官F「ハッ、ハッ、ハッ……(紅一点、ただひとりの婦人警官。カタカタと振るえながら壁にもたれかかるようにして震える)……ぁ、いや、待って。ころさないで……こないでぇえ!(ゆっくりと迫るレインコートの男に乱射するもエイムに関しては並以下。よけるまでもなく近づいてくるレインコートの男によって)ーーーーーーーーズガンッ!!(額に穴を開けられそのまま事切れる) 」
レインコートの男「……………………(死屍累々の屍、充満するむせかえるほどの血の臭い。彼は慣れた手つきで『それ』を行う)-----------【Get out!(出ていけ!)】(血で壁に描き、死体を全員逆さづりにする) 」
薬師寺九龍「………………いや、なんで俺がさぁ、先頭に立ってこう、クリアリングとかしてるわけ? こういうのは一課とか四課がやることで少なくとも生活安全課の刑事がやる仕事じゃねえだろクソ(ブツブツとぼやきながらショットガンを手に先頭を歩く。だが、だんだんと血の匂いが濃くなっていくと顔をしかめ始めた)…………突然の招集とはいえ、直前にバーガーなんて食うんじゃなかったぜ。 」
片桐「構わねえぞォォォ……遺体処理とか、なんかそういうの担当に廻してもォォォ………。掃除のおばちゃんを助けると思ってなァァァ………(腐臭ともとれる死の悪臭に酒の匂いが混ざる。平然とボトルの"2本目"を開け、飲み干した1本目をその辺に投げ捨て薬師寺の後に続く) 」
薬師寺九龍「悪化してんじゃねえか!! そんなの余計に嫌っすよ!! つーか酒臭っ! 俺にも一本……あるわけねぇよな。まぁ、これが最後の扉らしい。さっさと終わらせてビール飲みてぇや(ィィ、とドアを開いた直後に顔を一瞬鬼のようにゆがめた。壁と床、そして天井にまで広がる地獄の光景に唇をかむ)……片桐さん、アンタ映画の現場とかみたことあります? 俺はある。めっちゃリアルだった。マジで殺人現場かと思うくらいに。マジで虐殺でも起こったんじゃねえかって思うくらいに。…………これが、まさにそうだ。マジな意味で映画のセットであってほしい。こんな現実ありかよ…………(異界じみた凄惨な現場に顔をしかめる) 」
片桐「こーいう映画ってことはァァ……視覚、聴覚で顧客に訴えるセットを要しなきゃならねぇんだろォォォ……(首に手を添え頭を捻りつつその凄惨を極めた現場に遭遇する。砂に水滴を落とせば吸い込まれるように、乾ききった眼球にその生々しさは吸い込まれて消えるだけだった)まぁァァ……現実でしかねえなァァァ……。わざとらしさがねェェしィ……偉く無駄がねえからなァァァ 」
薬師寺九龍「…………血の文字で【でてけ】って書いて? おまけに警官逆さづり? 今どき極道でもこんなやりくちしねぇってのに。…………ガイシャは全員突入メンバー。眉間にこめかみ…………頭部をキッチリ狙ってる。どんなエイムしてんだ?(銃を扱うからこそわかる。銃といえどそう簡単に当たるものではない。ましてや人体において一番小さいマトである頭部など)全員を相手にこんなことやらかす腕の持ち主が、この国にいるってことですかね? 魔法の国なのに悪趣味の銃使いたぁ大した人材ですよ。(気分治しにタバコを吸おうとする) 」
片桐「そら全員が対した腕じゃなきゃ俺でもできらァァ……。魔法の国であれば尚更対現代装備のプロを一人ぐらい雇っていても不自然じゃねェ ただ(便所座り、逆さ吊りにされた女性警官と顔を合わせ、生前の最後に焼き付いた表情を凝視。そして眉間に空いた穴に指を通し、引き抜く。自身の指に付着した血の量を視認し)……。上手いな、戦意を喪失させている 」
薬師寺九龍「………"上手い"?(片桐の独特の表現に小首をかしげる)そういうのわかるもんなんですかねぇ(喧嘩ならまだしも銃痕から想定される状況の推察に関しては劣る)ーーーーーーーージュボッ(タバコに火をともし、ふぅと一息。その中で生まれたほんの一瞬の"隙") 」
レインコートの男「(柱の陰の暗さと一体化するかのように潜み、九龍の隙を見抜いた)スチャ、ズドォン!(かまえてからコンマのタイミングで発砲、その工程に迷いはなく) 」
薬師寺九龍「-----ゾクッ!(どこからか感じた銃口の重圧。反応してショットガンを撃とうとするも)バガァアアッ!!(ショットガンを弾かれる)いっで…………いってぇなこの!!(右手首を抑えながらレインコートの男がいる柱をにらむ) 」
片桐「死んだか薬師寺ィィィ……生きてたァァァ……(腰を上げ服の埃を払うような動作、柱へ眼球がぎょろりと動き) いい判断だ、相手を間違えたら死んでたぞォォォ…… 俺 が 」
レインコートの男「(銃を構えたまま出てくる)…………(一言はおろか呼吸すらも感じさせないほどに静かな雰囲気を醸し出し、ゆっくり一歩ずつ迫る)…………(なにもかもが読めない。敵であるとはわかる。明確な殺意があることはわかるがそれ以外はすべて漆黒のレインコートとともに包まれている) 」
薬師寺九龍「ええ、死ぬかと思った。アンタと代わってやりたかったよ!(軽口をたたきながらも今度は警棒を構える)なぁどうする?やっこさんどうみても殺しのプロだ。俺ぁ喧嘩なら色々やったけどよ。アンタは? 」
片桐「あぁァ~~~……俺かァァ…… 喧嘩はあんま経験なくてなぁァァ~~~ ちょっとタンマ グビッッ (2杯目を飲み干す、その間眼球はレインコートの男を注視し動かない。この一連の動作そのものがフェイントであることが素人目にも伺える)ゲフッ 一方的に殴る仕事でなァァ…… どうだろうなァァァ………… 」
レインコートの男「ーーーーーーーザッ(そこで立ち止まる。おそらくはここが九龍、片桐のギリギリの間合い。その外側に立ち拳銃をかまえたままたたずむ。まるで動けない獲物を見て楽しむハンターのように。そして徐々に、徐々に引き金に指をひっかけ、いつでも弾丸を放てる準備を整えた) 」
鬼塚夏美「……(ついてきてみたらなんですの?この悪趣味な部屋………)(撮影中のスマホ片手に影に隠れている) 」
片桐「………ガシャンッッ(酒瓶を床へ叩きつけ、レインコートの男の死角、獲物を手にしていないであろう方向へ円を描くようにジリジリと、間合いを維持しながら移動し始める。常にレインコートの男の一挙一動、呼吸のリズムさえも把握するようにして。その最中、何か意を決したように頷くと) カ ラ ン (懐に忍ばせていた獲物、出刃包丁を取り出し、それが指から滑り落ちてしまう) 」
レインコートの男「ーーーーーーーーっ!(ここで反応を起こした。対多数をこなす以上勘は鋭く、視線にも敏感でなくてはならない。"誰かいる"。そう直感した)……ズドォン、ズドォン、ズドォン!!(夏美のいる方向にすぐさま銃口を向け発砲。ふたりは囮で本命はこっちかと、奇襲作戦かと思い、反射的にひきがねを引いた) 」
レインコートの男「ーーーーーーーー!(ワンテンポ遅れて片桐へ銃口を向ける)ズドォン!(狙うは片桐の頭。一撃で決めるという念を込めた殺しの弾丸を放つ) 」
鬼塚夏美「……ガッデーム!?(銃を向けられた瞬間転がって避ける。その勢いでレインコートの男の前に姿を現してしまう) 」
片桐「 ガンッッ (ワンテンポ、その遅れを見逃さなかった。先程落とした出刃包丁が頭部に照準を合わせたことで注意から外れると読み蹴り飛ばす) ガ ッ (放たれた弾丸へ回転を効かせた出刃包丁の刃が命中。無理矢理軌道を変えさせ) ダ ム (その隙にレインコートの男へ接近しようと一歩の踏み込み、スライド移動で迫る) 」
レインコートの男「ーーーーーー!?(少女の姿を見て驚く。"見覚えがあったから")…………っ!(射殺の失敗、片桐の接近。また銃を構えて撃つのでは間に合わない)スゥウ(銃を持ったままでの体術。それはどこか中国拳法を思わせる躍動感と破壊力を兼ね備え)ーーーーーーーーギュン!(牽制がわりに二連回し蹴りを繰り出し、宙高く飛んで逆さづりにした警官ひとりをサッカーボールのように片桐へ蹴り飛ばす) 」
片桐「 お勤めご苦労さん ドンッ(警官の遺体の影が視界を覆う。だが回避する素振り一つせず真っ向からそれを"受け") ダダダダダッッッ(抱えたまま、更に勢いを増しあろうことか同僚の遺体を盾にするようにレインコートの男へ迫り、遺体の背に拳銃を押し当て) BAMG!!BAMG!! (鮮血と共に弾丸が至近距離から迫る。エイムは出鱈目、本命は"血の目潰し"と) ガッッ (遅れて蹴り飛ばした、警官そのものを目隠しにした……) ヒュ ガッッ (出刃包丁による"牙突"。 遺体を貫通する刺突が男へ迫る) 」
レインコートの男「----------っ!?(遺体から吹き出る大量の血。思わず目を細めた。そのせいで着地によろめきが生じ、片桐の牙突に反応が遅れた)ズガガガガガガガ!(牙突の突進力に耐えるように銃を盾にする。切っ先が銃身にめり込んでいくなか、『次の攻撃』に気がつかなかった) 」
薬師寺九龍「俺を忘れてんじゃねえぞこらぁああ!!(部屋にあったソファーを遠心力で振り回し、レインコートの男の真横に思いっきりぶつけた) 」
鬼塚夏美「………!?(レインコートの男の反応を見て)援護しますの!(チューブのようなものを取り出し、スムージーのような液体を放つ) 」
レインコートの男「ドゴォオオオオオオ!!(ふたりの攻撃によって軽々と吹っ飛ばされ壁に激突。そこらへんにあった家具や銅像を巻き込みながら大量の埃を舞わせる)…………ズルリ(その拍子か、視界が遮られた中で、レインコートの頭を覆う部分が後方へとズレた) 」
薬師寺九龍「ごほっ! おぇええ…………やべ、血の臭いより埃で吐きそうおえええ!!(むせかえりながら、レインコートの男がまた隠れている埃の空間をにらみつける) 」
片桐「………(ゼロ距離での刺突と同時に獲物を手放した。空になった手の感触を確かめるように拳を作っては解きを繰り返し、感触を確かめる)……。(反射か経験か、何にせよ実戦慣れしている。)慣れろ薬師寺ィィ……その辺の差で押されるとタマとられっぞォォォ…… 」
埃がおさまってきた。そこから現れるシルエット。
ギリギリと聞こえる歯ぎしりだったが、すぐにスンと静まり返る。
静寂に混じる怒気が、ここにいる面々をとらえてはなさない。
レインコートの男→黒岩満「(顔を隠すためのフード部分は完全に破けてしまい使い物にならなくなっていた。ゆえにその顔を現す羽目になる)--------------(威嚇のためだろうか、出刃包丁が突き刺さった状態の銃を片桐たちに向けながらにらみつけている) 」
薬師寺九龍「…………………っ!!? お、お前はっ(レインコートの下にひそめていた顔を見て驚愕する。見知った顔どころの話ではない。あまりにも身近にいた存在すぎて、ズルリとソファーを落としてしまう) 」
片桐「…………。(対照的に眉一つ動かさない。予測こそ全くしていなかったようだが……こういった事態に慣れている、日常であるかのように、肩に手を添え腕を回す) "特葬部"の通常業務ってことで……いいんだよなァァァ…… なァァ黒岩ァァァァ…… 」
黒岩満「………片桐ぃ。そうだなぁ。たしかお前は、組織内部を対象とした粛清人だったか。ハハハ、この、俺が、こんなクソみてぇな国でテメェに目ぇつけられるとは思わなかった。――だが、だがまだ終わりじゃねえ!!(ブンと片桐に向かって銃を放るもむなしく足元を通り過ぎてガランと転げながら壊れた)……俺にはまだ『賢者の石』がある。あれがある限り、俺は絶対に終わらねえ!!(乱れる呼吸、焦点のあっていない瞳、だが確信にみちた……いや、まるでわずかな可能性にすがるようにわめきたてる)……あの魔女をひっ捕らえて、賢者の石を手に入れる。それを前線基地<イドフロント>へ持っていけば、捕まるどころか、世界中に感謝される!」
片桐「大義名分って奴かァ……クソほど聞いたような遺言だなアァァ(足元へ転がる銃。それを"言葉"と共に蹴り退かし)まあなんだァ……お巡りさんならこういう時のセリフは決まってるもんだァァ……『続きは署で聞きますよ』。ま、相手は閻魔様かも知らねえけどなァァァ 」
黒岩満「だからここで死ぬわけにはいかねえんだ。心配すんな。もしここでダメでも、またサバトを起こせばいい。(そのための準備はしてきた。この国の歴史や惨劇。警察ならではの情報網をもとにサバトなどを調べ上げ、それをイドフロントへと送信。ミスをしても挽回できるよう調整を行っていた)そのときは、また何人でも俺が生贄を運んできてやる。(グッと構え、殺意を瞳ににじませる)だからぁ…………ここでお前らは、死ねええ!! 」
― 錻力の間 ―
――― Vs.【 オカマ三銃士 】魚雷ガール ―――
魚雷ガール「さあ、かかってきなさい!だけど気を付けなさい。どんなおふざけも許さない!なぜなら私は魚雷だから!( バ ン ! )」
史上最恐最悪の相手を前に、
ワイズ組は―――――――
泉研「(例の顔で吐血している)」
首領パッチ「(大量の漬物石の下敷きになってくたばってる)」
ペニーワイズ「(牙も爪もついでに髪の毛ももぎ取られてタヒんでいる)」
――――――開幕早々瀕死寸前であったーーーーーーーーーー!
泉研「まずい、まずいゾ…!魚雷のお姉さんが強すぎて体がもう持たないンダ…!パッチ!あのお姉さんと知り合いなんだろ!?なんとかしろ!!僕はスカイロッドで避難するから!じゃっ、サヨナラー!(避難用のスカイロッドに乗り込もうとする)」
魚雷ガール「逃がさないったら逃がさないわよー!"魚雷崩し"!!!(避難しようとするスカイロッドに口から鍵爪ロープを四本も発射して引っかけ勢いよく引き倒し、そのまま墜落させる)」
泉研「ア゛ァ゛ーーーーーーーーーーーーッ!!!!!!(チュドオオオオオオオオオオオオオオオオン!)(スカイロッドと共に墜落し大破する)」
ペニーワイズ「やーい、ヘボー(他人事と言わんばかりに大破したけん坊を見て)」
首領パッチ「バカヤロー!他人事みたいに言いやがって!あいつを倒すために戦うんだよ!!!…お前が!(熱い押し付け)」
ペニーワイズ「俺がかよ!ふざけんなカス!こうなったら奥の手を使うしかねー!けん坊が爆死した今………これしかない!(ある紙を見せる)
首領パッチ「名案があるのか!早く出せバカ!(紙を覗き込む)
ペニーワイズ「………ちゃちゃまる!こいつで先陣を切れ!目眩しさせてるうちに俺たちがやる!(ちゃちゃまるに強力なフラッシュを放つライトを渡す…………つけたまま)」
泉研「しめた!これで僕も逃げられるゾ!さあ行くんだ、ちゃちゃまる!」
ちゃちゃまる「ぴえん(うそだろぉ~?)(ライトを渡されたまま無理矢理特攻させられる)」
魚雷ガール「そんな"ふざけた"目晦ましは通用しない!なぜなら私は魚雷だから!!!"魚雷ロック"!!(どんなに強い閃光の中や暗闇でさえも確実に相手を補足するハートマークに一同を捉える)」
魚雷ガール「 "魚雷旋風脚"!!!!! (ギョラギョラギョラギョラァアッ!!!!!!!!)(竜巻旋風脚で
ワイズ組とついでにちゃちゃまるもまとめて全員蹴り飛ばした) 私の目の黒いうちは一切のおふざけを許さない!!!なぜなら私は魚雷だから!!! (ドン!!!!!!!)」
泉研「うぎゃああああああああああああああ(ものの見事に蹴り飛ばされ部屋中をピンボールのようにあちこち跳ねる)」
ちゃちゃまる「 ぴ え ん (蹴り飛ばされた衝撃で壁にめり込んだ)」
ペニーワイズ「うわああああああああ逃げられねえよおおおおおおおおおおお!!!!(逃げられずに蹴り飛ばされる)」
首領パッチ「目眩しなんてクソの役にも立たねーじゃねーかー!!!(蹴り飛ばされあちこちを跳ね回りけん坊と衝突)」
そんごくう(演:志村けん)「(それが神通力で見えたのか)アーミーマー!!!(干渉しようと謎の呪文で次元の穴を開こうとするが...)」
さんぞうほうし(演:いかりや長介)「開いてないではないか!これでは助けにも行けぬじゃないか!!(理不尽にメガホンで叩く)」
泉研「いだぁーい!(パッチと後頭部を激突し合う)くっそ~…!なんでこんな時にアスランとムーンはいないんだ!面倒事はあいつらに擦り付けるのがお決まりのパターンだろう!?」
魚雷ガール「伝説の"ボケ殺し"の生き残りであるこの私を倒して先に進もうなんて、アナタたちにはムリムリ~。ギョラギョラギョラ!!ああやばい!くしゃみ出そう!ハッ…ハッ……!!! 対 空 ミ サ イ ル (※クシャミ音)(口から飛沫…ではなく、マジモンの対空ミサイルを意図せず噴き出してしまい、二次災害として
ワイズ組を爆撃してしまう)」
泉研「うわあああああああああああああああああああああああ(対空ミサイルの爆撃に更に吹き飛ばされ黒焦げアフロヘア―になる)おふざけ許さないとか言いながらアイツが一番ふざけてるんだが!!!??」
ちゃちゃまる「うおー!?(ぴえん)(対空ミサイルで真っ黒こげになる)」
魚雷ガール「アッワン・アットゥー!アッワン・アットゥー!(反復横跳びしながら煽っている) さぁ~て、今のうちに…やってる途中だったクロスワードパズルを完成させなきゃ…え~っと…魚雷魚雷…(クロスワードパズルの空欄にすべて「ギョライ」と書き込んでいる)」
ペニーワイズ「そもそもあいつらが犠牲になるべきなんだ、なんで俺たちがこんな奴らと戦わされねばならんのだ!(ミサイルでヤムチャになる)
首領パッチ「くっ…やべーぜ!どんなおふざけでも交わされちまう…敵に回すと恐ろしいぜ………(ミサイルでヤムチャに(ry)」
どこかから声だけが聞こえる。聞き覚えがあるガラガラ声ながらも暖かい...
???「お前ら情けないよ。アタシを散々コケにした割にこんなことになるなんてねぇー。いっそのことこっち来て全員集合するか?アタシとしちゃ賛成でもホントは来てほしくないんだよ。」
ペニーワイズ「………あのゾンビの幻聴が聞こえてきた気がした…まぁ気のせいか()」
首領パッチ「あいつが何を言おうがどうでもいい!まずは…この城をいかに逃げ出すかだ!(ぇ」
ペニーワイズ「よし、じゃあ今度は………あいつの家を目眩しにしようぜ!(なぜか大量の
ちゃちゃまる宅が現れ、魚雷ガールに迫る。そのうちにパッチと共に逃走を図ろうとする)」
泉研「このままだと本当に殺されかねない!こうなったら何が何でも意地でも逃げ出すんダ!」
魚雷ガール「さぁて、もうおふざけしている奴はいないかしら~?発見!!!!!!!!!(※この間約2秒)(迫る大量の
ちゃちゃまる宅をいとも容易く突き抜けて逃走を図るワイズ組へと瞬く間に迫る!) “ギョラ連撃”!!! (まずは
ペニーワイズに対しアッパーによる打ち上げ→続いてパッチに連続キック→そしてチャージマン研にいつもの突撃というコンボ技で〆る)」
泉研「(うそだろぉ~?)(うそだろぉ~?)(どう足掻いても逃げられない現実にキチガイフェイスで絶叫しながらまた壁にめり込む)」
魚雷ガール「ま、この程度でしょうね… これでわかったかしら?この世にアタシに勝てるものあんかいないのよ!なぜなら私は魚雷だから!!!(ドン!!!!!!!!!)」
ペニーワイズ「くっ………このままじゃ俺たちは殺される…こうなったら……………………この城を壊すしかない!(なんだって?)」
首領パッチ「恐ろしく早い決断、俺じゃなきゃ見逃しちゃうね……………いや待て!逃げられないからってお前………それしかないかー(思考停止)」
泉研「賛成だが反対!(バカボンのパパか)そんなことをしたら僕たちも巻き込まれるじゃあないか!そんなのはごめんだね!(壁にめり込んだままほざいている)」
魚雷ガール「城を壊そうたってそうはいかないわ!この城…いえ!この部屋そのものは「マカオ様とジョマ様」の魔法によって強固な結界となっている!この空間内なら私の"ボケ殺し"も思う存分発揮できるというもの!いくら爆発しようと決して崩れることはないわ!だから安心して…魚雷(ぎょら)りなさーーーーーい!(
ペニーワイズとパッチに突撃、からの爆破でエンドレスな地獄を味合わせる)」
ワイズ、研、ちゃちゃまる、パッチの脳内で走馬燈が走る瞬間、
ゾンビだのホラー映画等のタイトルで弄られた彼が化けて出る。昭和のお母さん的な服装で。
いかりや長介「アンタらここまで追い詰められるなんてホントだらしないんだから!おふざけなしできちんとすれば勝てない相手にゃいつまでたっても勝てないよ!!(と言って彼はくたばりかけている全員にハッパをかけるようにはたいていく)」
魚雷ガール「ギョラギョラギョラ…!おふざけを許さない私にとっては、アンタたちみたいな存在そのものがおふざけな奴が許せないの!何故私は魚雷だから!!!」
魚雷ガール「さぁて、そろそろお遊びはここまで…アンタたちがどうしてもおふざけを止めないというのなら…私がその息の根を止めてあげるわァ!!!!!!!!(激しいオーラが迸る!!!)」
この瞬間、
ワイズ組の最期は決まったも当然だった。
もはや敗北から逃げられない。何故なら相手が魚雷だから!
一巻の終わりと思われた、その瞬間―――――――――――
ガ ンッ!!
このまま終わると思われた次の瞬間……
いかりやのはたく音をかき消すように、魚雷ガールの攻撃を防ぎ、走馬灯をかき消すような轟音が響く!硬い!
非常に硬質の物質が魚雷ガールのそれを弾き返したような音!
魚雷ガール「―――――!(迸るオーラ事自分の攻撃を弾く「それ」に咄嗟に飛び退いた。彼女がその行動をとったのはここに来て初めてだった。それもそうだ。何故なら…己を遮る「それ」に"おふざけ"という概念がなかったからである)」
魚雷ガール「………何者…!?(そして、「それ」を睨みつけるように目を輝かせた)」
???「やれやれ。妙な気配がすると思って来てみれば……」
???「無様を晒してるじゃねぇか、テメェら(その声は聞き覚えのあるもの。その姿は見覚えのあるもの。この場にいる者たちにとって、親しみあるもの……しかし、何かが決定的に違う)」
いかりや長介「あ、あんた達はまさかの?!」
昭和の母ちゃんの格好の彼の視線の先に見えたものとはまさかのあの二人なのか…?!
???「おいおい忘れられてんぞ。ウチの宿主は随分と……ひでえ扱い受けてるようだな」
そう言いながら、黒く硬化した腕を払う。ゆっくりと振り返った、その顔は……
???→夜神月…!?「やれやれ。流石にこの顔を覚えてないってわけじゃないだろう(その顔は、夜神ムーン……いなくなっていたはずの夜神月だった。しかし、その手の甲には何やら異様な文様が刻まれ……炭素により硬化していた)」
ペニーワイズ「………あっ!てめー今更のこのこと何しにきやがった!」
首領パッチ「…なんだぁ?変な紋章だな、力でもつけたか?」
夜神月…!?「色々あってなァ。せっかくだから騒がしい方に来たが……どうやらアタリみてぇだな(そう言って魚雷ガールの方へ向き直り)」
夜神月…!?「悪いがオレは
夜神月じゃねェ……(そう手の甲の紋章を見せ)」
グリード「自己紹介しよう。オレは人造人間(ホムンクルス)。”強欲”(グリード)ってんだ。いろいろ訳あって……こいつの中にいるわけだが」
グリード「安心しろ。奴はしっかり生きて……
夜神月「コホン。この通りいつでもお互い表に出るのを交代できるようになってグリード「あ゛あ゛!!人が話してる途中に出てくんじゃねぇ!!(そう言って、二人の声が入れ替わるようにその身体から出てくる)……ああ、この通りだ」
首領パッチ「はぁ?人造人間?はぁぁぁぁぁぁ!!!??肝心な時にチートな能力持って現れやがってぁぁ!?またいいとか奪う気かこのイケメン!」
ペニーワイズ「まぁ落ち着けくそトゲトゲ。あの魚雷をボコボコにしてくれりゃあちょうどいいじゃねーか………」
グリード「ま、そういうことだ。この魚雷相手じゃテメェらは分が悪い……テメェらみたいなおふざけにおふざけを重ねたような奴らじゃな!!」
グリード「……悪ィなマダム。今回はおふざけナシで行くぜ」
泉研「失礼しちゃうな!僕はいつだって真剣なんだぞ!女性とのお付き合いにhあだあああああああああ!(台詞の途中で魚雷ガールの突撃を喰らう)」
魚雷ガール「(泉研を鎮めてクルリと振り返る)――――あら、なかなかのイケメンじゃない❤ 確かにその顔はふざけていないわね…だけど!(シュババッと華麗なカンフーポーズを取り始める)ふざけていなくても私に勝てるとは限らないわ!なぜなら私は、魚雷だから!!!!!!!!(ドン!!!!!!)(ムーン…否、彼に憑依したグリードと対峙する。両者の間には見えざる稲妻がバチバチと迸り、最高潮に緊迫とした空気が流れていた――――!)」
グリード「オレは女と闘う趣味はないんだが……アンタにはそんな態度は逆に失礼になっちまうな、全力で行くぜ(そう言うと、紅い稲妻と共にその両手に闇が集まり、狼の前足を象る)」
グリード「ククク、こりゃいい能力だな。お前本当に人間かよ?
夜神月「人間ではある。普通の人間ではないかもしれないがな グリード「上等。この黄昏の獣の鋭い腕に加えて……(更に、その狼の前足から黒く変色し、硬化していく)」
グリード「オレの”最強の盾”をプラスする……ってわけだ!!さあ、行くぜ!!(黒く硬化した破壊の爪を携え、魚雷ガールに向けて走り出す)」
魚雷ガール「ウフフフ…いいわ、かかってきなさい!ギョライングマイウェイの名に懸けて、アンタを真っ向から叩きのめしてあげるわぁん!!!(ドゥンッ!!!!!!)(グリードと同タイミングで突撃していく)」
魚雷ガール「 “フォーリング魚雷2003~2005”!!! (ズドドドドドドドォンッ!!!!!)(三馬鹿どもに繰り出したものよりはるかに火力と数が上回った魚雷を乱発させる。なお、グリードを跳び越えた流れ弾はすべて三馬鹿どもに被弾する)」
グリード「へっ!!(腕を構える。大量の魚雷に突っ込み、その火力を腕の硬さで跳ねのけ)はっはっはッ!!(脚も、胴体も黒く硬化。爆風を突っ切って突っ込み)」
グリード「もらうぜマダム!!(爪を光らせ、魚雷ガールを切り裂くように一閃)」
魚雷ガール「アタシの魚雷を受けても無傷ですって!?アナタ…「おふざけなし」の本物ね!そうよ!そうでなくては面白くない!(目と鼻の先まで迫ったその時、魚雷ガールはフフフと不敵に笑いあげる)」
魚雷ガール「チェストオオオオオオオオオオオオオオオオッ!!!(脚を振り上げて蹴り技でグリードの攻撃と衝突し合う…のではない!なんと、"足指だけ"でその斬撃を受け止めにかかる神業に躍り出たのだった)」
魚雷ガール「悪くないわね…だけど!!( “魚雷ロック”! )(受け止めたままのグリードを頭上へと投げ飛ばすとイナバウアーの体勢で狙いを定める) まだ足りないわ…!私を痺れさせるような"愛"が!もっと撃ち込んできなさい!魚雷のように!!!"魚雷旋風脚"!!!!!(彼を負うように勢いよく跳びあがり、空中にて旋風脚で進撃していく)」
グリード「くっ、バケモンかよ!!(爪による一撃を足指だけで受け止められ、そのまま投げ飛ばされ)」
グリード「うおお!?(空中に躍り出したそれの旋風脚を硬化した腕で受け止め、続いて腹を硬化させ受けるも、硬化していない顔面に蹴撃を受け)がああ!!(空中でグルリと回り、地面へ激突)」
魚雷ガール「うっふふふ…♪幾ら私が可愛いからって、見惚れてちゃあダメよん❤おふざけのないアンタだけは許してあげるわ。だけどこの魚雷が許すかしらぁん!!?」
魚雷「許さない」
魚雷ガール「ならば死刑ええええええええええええええええい!!!!!(謎の判決が下されたため、魚雷ガールの全能力値が大幅に上昇されました!!!!!今の彼女は、腕一本でエベレストを6つも鎮められるほどの圧倒的なパァワァを得ました!!!)」
魚雷ガール「アタシが放つ全身全霊全力の極悪斬血真拳!!!避ければマジルカ城は愚かこの星が消し飛ぶわ!!!受け止めきれるかしらあああああああん!?!?!?!?!?(カカロットvsベジータの構図のように、自らは後者としてギャ〇ック砲の構えを取り出すと、その両手に凄まじい魚雷エネルギーが集束し始めた!!!)」
魚雷ガール「 “海底大戦争2005”!!!!! (ドギュウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ!!!!!!!!!!)(そして解き放たれたのは、おふざけもnotおふざけもすべてを滅する破滅の閃光!!!もはや魚雷など関係のない最大出力のビームが、地上に激突したグリードに向かって一直線に解き放たれたのだった―――――!!!!)」
グリード「クッソ……硬化してねぇ部分にモロに食らっちまった……!!(血をぬぐいながら傷を再生、魚雷ガールの方に向き直り)」
グリード「ち、チクショウ!!なんだあの出鱈目な……!!この星ごと消す気かよ!!
夜神月「グリード!!何してる!!あれを使え!!グリード「あれっつったら……チッ、ちとブ男になるんでやりたくなかったが……」
夜神月「やるしかないだろ!!グリード「わーってら!!!」
その身体は更に黒く染まる、更に硬く、全身を覆うように、顔すら覆ってその姿を変貌させる……!!
グリード「マダム。あんま怪我してくれるなよ(全身を硬化させ「変身」したそれは、紅い稲妻を纏いながらそのビームに手を添えて)」
グリード「うらァ!!!(渾身の力を込めて、掌を構えて捻り込む)」
三馬鹿『(だる)(被弾して吹っ飛ぶ)』
ペニーワイズ「クソが(自称某ファーストフード店のピエロと見分けがつかないレベルでアフロになってる)」
首領パッチ「あのハゲがいないから大丈夫かと思ったのに!アイツにいいとこ持ってかれるとはな…」
泉けん「(あのグリードってやつが離れたらボコボコにしてやる…)」
いかりや長介「(化けた状態で母ちゃんコントの格好)そんなに言うんならもうちょっと頭と体鍛えてから言うんだね!!(はたきで三馬鹿をはたく)」
魚雷ガール「な、な、な…なぁんですてぇぇぇええええええええええええ!?!?!?!?!?!?(真偽はともかく、星を滅ぼす最大出力の閃光を、降下した腕で受け止めにかかるグリードを前に、流石の魚雷ガールも目を見張った)」
魚雷ガール「こ、こ、これしきのことなんてええええええええええぇぇぇぇぇ~~~~~~~~~!!!!!!(捻り込まれる閃光、すかさず圧倒せんとさらに力を込めるが、次第に力押しされてしまい、ついに…―――――)」
魚雷ガール「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああん!!!!!!!!!!!!!!!!!!(グリードの渾身の反撃によって捻り込まれた自らの閃光に逆に呑まれてしまい、閃光の中で激しく爆発!!!)」
魚雷ガール「うううぅぅ…(だが爆炎が晴れると、そこには爆破したはずの魚雷ガールが蹲っていた)……く、ふふふ……や、やるわねぇ…アナタ…!おふざけのないその強さ…まさに、本物…!(そして立ち上がる。このまま戦闘が続行されるかと思われたが―――――)」
魚雷ガール「それでこそ、極悪斬血真拳使いの旦那に相応しい!!!このアタシを打ち負かしたアンタに惚れてしまったわ!!!今日からアタシは女王様ではなく、アンタについていくことにしたわ!!!なぜなら私は魚雷だから!!!!!!!!(ドン!!!!!!!!!!!!!!)」
おめでとう!!魚雷ガールが仲間になった!▽
グリード「……そりゃあマジかよマダム。そりゃありがてえけどよ?
夜神月「とんでもないのに好かれたな グリード「おいおい女にそういうこと言うもんじゃねえぜ
夜神月「……それもそうだな(全身の硬化を解除しながら、魚雷ガールに対する警戒を解き)」
夜神月「……ああ。グリードから聞いたが……何やらこの国でコトが起きてるらしいな。行こう。その女王様とやらを止めに……!!」
― 鹿驚の間 ―
――― Vs.【 オカマ三銃士 】ルナ・ドーパント ―――
ルナ・ドーパント「優しく?それとも激しく?激しくぅ…!?ンさあ…ワタシと一緒に踊りましょう!!(全身をうねらせると、その長い両腕を触手のようにしならせて
エースバーンたちを薙ぎ払おうと襲い掛かる)」
ポリゴン2「 生憎だが僕は『厳しく』だ。一切のおふざけを許さないランクマの荒波に溺れて力尽きろ >>ブッピガーン<< (進んで前に出、自慢の耐久で
エースバーン、アストルフォの変わり身を買って出る。触手の打撃をその身で受け、首が高速でガクガク震え……)……!? こ、こいつ直接脳にショック(打撃)を……!?」
エースバーン「うおっ、長ぇ!?(咄嗟に避けようとするが身を挺して防御してくれたポリゴン2のフォローを得る)ありがとな…!どらーっ!(そのままポリゴン2の頭上を跳び越えて、ルナ・ドーパントへ急降下踵落としを繰り出そうと迫る)」
アストルフォ「長い!速い!!なに!?こいつ!!(蛇腹剣で触手を捌き、体勢が崩れるが……眼前に現れたポリゴン2を盾に、素早く体制を立て直し)(さっきは思わず普通に"人"扱いしてたけど……見た感じかなり硬そう…?)……いや、無理があるよね!?無茶しないで!!(痙攣し始めたポリゴン2カバーする様に、再び前に出て蛇腹剣を構え……
エースバーンが頭上に飛んだのが目に入ると、一瞬で攻撃に転化。蛇腹剣を瞬時に伸ばし、
エースバーンに合わせてルナ・ドーパントに突きを放つ)」
ルナ・ドーパント「来るのね!?受け止めてあげるわぁん❤( ド ゴ ォ ッ ! ! )(まずは頭上から迫る
エースバーンの踵落しを長くしならせた腕でガード。その衝撃が腕を伝って脈打つように揺れ動き、腕から胴体、胴体から足、足から地面へその衝撃を逃すことで痛みを軽減する)く~ね~くね~くねくね~~♪エイッ!く~ねくね~くねくね~~♪効かないわよっ!(ここで
エースバーンへ反撃。長い腕による至近距離からの薙ぎ払いを繰り出す)」
ルナ・ドーパント「ぬ~るぬる~ぬるぬる~♪ ウゥ!ぬ~る~ぬる~ぬるぬる~~♪ 来なさァい!(アストルフォの鋭い突きが胴体に炸裂!と思った割れたが、実際は寸前で体をくねらせてその急所を免れていた)貴方たち、いい連携してるじゃなァい…?だ・け・ど…それじゃあワタシを満足させることなんてできないかしらぁ?ムチ!ムチ!ムチムチ!ぶっとびぃ~!(そういうとアストルフォにも腕を薙ぎ払い、吹き飛ばした)」
ルナ・ドーパント「勃たなくっちゃ!勃たなっくちゃ!ビンビンに勃たなくっちゃっ!!(全身を何度も「く」の字に曲げながらハッスルすると、その奇妙な踊り?によって全身が黄金色に発光する!)」
ウミディグダ『 ウミー!!! (ルナ・ドーパントに呼び出されたウミディグダの大群が現れた!彼らは地中から顔を出すと何故かポリゴン2のみに突撃。ヘドバンのように頭で何度も叩き付ける集団リンチをポリゴン2へ行い始める!)』
ポリゴン2「大丈夫だ、問題ない(ドヤ顔とイケボでそう強がるのも束の間) う"……う"わ"あ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"――――――――――――――――――z____ッッッッッ!!!!!!どこばきどこどこずどどどんぼこぼこぐちゃぐちゃぐちゃ!!!!!(打撃の暴風雨!!全方位、しかも脳を揺さぶるようなそれに首がびっくり箱のピエロのように揺さぶられ脳震盪を起こす!!)
ポリゴン2「う"わ"あ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"――――――――――――――――――z____ッッッッッ!!!!!!どこばきどこどこずどどどんぼこぼこぐちゃぐちゃぐちゃ!!!!!(※1カメ)」
ポリゴン2「う"わ"あ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"――――――――――――――――――z____ッッッッッ!!!!!!どこばきどこどこずどどどんぼこぼこぐちゃぐちゃぐちゃ!!!!!(※2カメ)」
ポリゴン2「う"わ"あ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"――――――――――――――――――z____ッッッッッ!!!!!!どこばきどこどこずどどどんぼこぼこぐちゃぐちゃぐちゃ!!!!!(※3カメ)」
ポリゴン2「う"わ"あ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"――――――――――――――――――z____ッッッッッ!!!!!!どこばきどこどこずどどどんぼこぼこぐちゃぐちゃぐちゃ!!!!!(※4カメ)」
ポリゴン2「う"わ"あ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"ァ"――――――――――――――――――z____ッッッッッ!!!!!!どこばきどこどこずどどどんぼこぼこぐちゃぐちゃぐちゃ!!!!!(※5カメ)」
アストルフォ「えっ、何その動き……刺さってる……一応刺さってるよね?でもこれ全然効いてる感じしないし゛い゛っ゛!?(素早く蛇腹剣をルナ・ドーパントの身体から引き抜き、防御態勢を取る、が……)」
アストルフォ「ホゲーッ!?(鞭の様な腕の薙ぎ払いに、軽い身体は剣ごと簡単に吹き飛ばされてゴロゴロと床を転がり)……重いし……なんなのこい……つ……うわっ!?しかも増援!?何こいつ、きっ……あっ、ポリゴンが………ああ………(余りにも凄惨な光景に、思わず手で顔を覆い)」
エースバーン「なッーーーー!?(こいつ、俺の蹴りを喰らって平然と…!?ダメージが入ってねえのか、入ってんのか、わかんねえ…!)くそッ、その奇妙なダンスやめろ!うざってえ!!(持ち前の跳躍力で薙ぎ払いを間一髪跳び上がって回避する)くっそ…テメェみたいな変人とやりあってる暇はねえんだよ…!早く、先へ進まねえと…!」
ルナ・ドーパント「素人はお黙りッ!アンタらなんかに、女王様の崇高な目的は分からないわ!」
ルナ・ドーパント「そう、変なオッサン…――― 変なオッサン?!(二度見) 言ったわねッ?!アンタ、レディに対して最ッ低の侮辱をッ!!!ムッキィ゛ーーーーーーーーーーーーーーー!もうあったまにきたわぁん!今に見てなさいよォ!!?
覚悟なさァい!!!(ヒステリックに叫ぶと再び全身を踊るように揺らし出し、全身の身体がもう一度黄金色に輝きだす)」
ルナ・ドーパント「キタキタキターッ!!ヒジョ~に体に染みますねぇん!!!!(黄金色の覇気を纏うその全身を起こし、長い両腕を広げる)ワタシが、抱きしめて…――――― あ・げ・る ❤ ( シュバババババァッ!!! )(すると次の瞬間、背面から両腕のような長い触手が大量に飛び出し、空間一帯に四方八方へと広がっていく。無数の触手群は素早い動きでうねり出し、
エースバーン、アストルフォ、そしてウミディグダにボコボコにされているポリゴン2さえも瞬く間に拘束し、彼らを無防備な態勢で空中に晒上げるのだった)」
エースバーン「んなッーーー?!(呆気取られたのも束の間、回避の余地がないその大量の触手を前に成す術もなく肢体や胴体を巻きつかれ、宙に吊るし上げられてしまう)う…ぐ……ッ…!にゃろう…離せぇーーーッ!!(じたばた悶えるが、抵抗する度に触手の締め付けが強まっていくという悪循環に陥ってしまう)」
ポリゴン2「僕はもうダメだ。アセロラちゃんに会ったら教えてやってくれ……世界は美しかった、だが君ほどの尊さはないと……。(全身に絆創膏をくっつけされるがまま拘束され……)スゥゥゥゥゥ……(自分だけはちゃっかりじこさいせいに徹する)」
アストルフォ「うわっ、眩しっ!?あの光………うわっ、うわわわわわわ……!!(一瞬怯んだその瞬間に触手に全身を絡め取られ)――――――ちょっ、これ……駄目!!駄目だよ!!!全年齢対象だよ!!!!(両手を持ち上げられ、足は閉じたまま縛られ……Y字型に拘束された状態で宙吊りにされる)」
ルナ・ドーパント「捕まえたわぁん♪みぃんなまとめて…ワタシが愛してあげる!エーイッ!!(奇声を発し、気色悪い腰振りダンスをしながら彼らの束縛を強めていく―――)」
――――― ポ ッ ポ ーーーーーーーーー ! (万事休すかと思われたその瞬間、何処からともなく汽笛が鳴り響く。城内にそんな音が響くことなど決してあり得ない。だが、その音は間違いなく列車より鳴り響かされるものであった)
エースバーン「ぐッ……くっそ……―――――――!?(強まる束縛に苦悶の表情を浮かべるその最中、どこからともなく聞こえてきたその汽笛を、そしてその音を掻き鳴らすものの進撃音をその耳で確かに感じ取った)これは……―――――何かが、来る…ッ…!?」
怪物列車「――――――― スッチィィィィィイイイイイイイイイイイムッ!!!!(その時だった。空間に突如開かれた異空間の穴の向こうより、怪物の形相を持つ特急列車が凄まじい速度で出現すると共に、ルナ・ドーパントを撥ね飛ばしたのだった)」
ルナ・ドーパント「なん―――――――(呆気取られる間もなく、突如として飛び出してきたその列車に盛大に衝突され、力強く壁側へと吹き飛ばされた)」
無邪気なバッタ「―――――― ホパッ、ホッパ~♪(その列車の屋根に張り付いていた中型のバッタが飛び跳ねて、彼らを捉えている触手へ力強い後ろ蹴りをかまし、その拘束を解いていく)」
エースバーン「な、なんだ…列車!?それにバッタまで……うおわっ…!?(触手に加えられた衝撃によって拘束が緩み、ようやく解放されて着地する)ふぅ……助かった……けど、なんなんだこいつら…!?(列車とバッタを交互に見比べて困惑する)」
ポリゴン2「ぐぇへ(高所から墜落!!そのダメージ、0!!) お……おめェは……!!」
ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"ニフ"……(ポリゴン2の回想に映り込む猛者たち)
ポリゴン2「――――――エクスレッグ!? 馬鹿な……あの過酷なパルデア環境から生きてここまで来たっていうのか……!!」
青年「―――――――― プ シ ュ ゥ ゥ ゥ … (急停止した怪物列車の側面扉が開かれると、そこから一人の男子高校生らしき青年が降り立った)ごっめぇ~~~~~ん!巻き込み事故になるところだったねー!け、怪我はない!?……大丈夫そうだね…よかったぁ~~~~!(ほっと胸を撫で下ろす様なオーバーリアクションを取る)」
青年「なんだか不思議な穴の向こうから誰かが助けを求めているような気がしてさ…それを「ホッパー1」と「スチームライナー」が教えてくれたんだ!(そう説明すると、バッタと怪物列車にそれぞれ視線を向ける)」
無邪気なバッタ→ホッパー1「ホッパ、ホッパ~♪(青年の解説に同調するように小粋に飛び跳ねる)」
怪物列車→スチームライナー「スチィィィイイム!(ホッパー1同様、左右側面から両腕を生やして勝ち誇ったようなガッツポーズを上げる)」
ルナ・ドーパント「――――痛ァ~~~い…!んもうっ!!酷いことするわねぇ!!!(瓦礫を押しのけてその身を起こすように復帰する)だれぁれ!?レディに暴力を振るうような野蛮な輩は……――――!(そこでようやく青年と目を合わせる) だ、誰?このイケメン!? (そんな怒りや痛みなど数秒で吹き飛んでしまうほどの一目惚れを覚える)」
エースバーン「よ…よくわかんねえが…助けてくれたことにゃあ感謝するぜ……でもアンタ、一体何者なんだ…?どうしてこんなところに――――!(会話の最中、復帰したルナ・ドーパントに振り返る) にゃろう…あの直撃を受けてもまだ…!(咄嗟に身構えようとするが…)」
青年→一ノ瀬宝太郎「ふっ…――――俺は『 一ノ瀬宝太郎 』(いちのせ ほうたろう)!見ての通り、ただの高校生さ!でも…それは表向きの姿……(事情を把握しているのか、大胆不敵な顔で一同と向き合いながらルナ・ドーパントと対峙するように移動する)」
一ノ瀬宝太郎「俺の字(あざな)は―――――「 仮面ライダー 」だ! \ ガッチャードライバー ! / (懐から取り出した変身ベルト「ガッチャードライバー」をその手に、腰へと装着した)」
一ノ瀬宝太郎「悪い奴らから「ケミー」を守る!それが俺に課せられた使命なんだ。(ケミー、彼が言葉にしたそれは使い魔のことだろう。そのワードに反応した同種のホッパー1とスチームライナーが各々に彼の背後で叫んだのだ)俺も一緒に戦うよ…!誰も絶対に見捨てない…すべてのケミーと人間と仲間になる!それが俺の夢だからね!行くよ、ホッパー1!スチームライナー!(二枚のブランクカードを突きつけるように取り出した)」
ホッパー1&スチームライナー『ホッパー! / スチィィイイム! (宝太郎の声に呼応した二体のケミー、その体が光に包まれ、それぞれが一枚のカードに吸い込まれるように飛び込んでいく。ブランクだったカードの表紙に、ケミーである彼らのデザインが描かれた)』
一ノ瀬宝太郎「 \ HOPPER 1 ! / \ STEAMLINER ! / (二枚のカードをドライバーに装填する)」
一ノ瀬宝太郎「――――― 変 身 ―――――」
一ノ瀬宝太郎「 \ ガッチャーンコ ! / (カード装填後、左右のレバーを引き抜くことで二枚のカードが合わさり、二対の力が融合する)」
一ノ瀬宝太郎 → 仮面ライダーガッチャード「 \ スチームホッパー ! ! / (合わさる力は彼に新たな力を宿す。その全身にオリハルコンの装甲を纏い、至る部位から蒸気が溢れ出す。令和5番目の仮面ライダー『 ガッチャード 』爆誕の瞬間である――――!)」
ルナ・ドーパント「アナタは何者…!?(仮面ライダーへと変身したその青年に動揺する)」
仮面ライダーガッチャード「 俺は仮面ライダー『 ガッチャード 』!どでかい夢を追い求める、錬金術師さ! 」
エースバーン「……すげぇ……!(変身したその姿に思わず息を呑んだ)」
ポリゴン2「いいぞー!ロリの平和のため!!ロリを永遠に保つ
賢者の石の為!! やってしまえアルケミストー!!」
アストルフォ「助かった!!色んな意味で助かったけど……なんか……格好良いね!!錬金術師……知り合いに居た気がするけど、なんか凄く頼りになりそうな気がしてきたよ…!!(ポリゴン2と並んでガヤ化)」
エースバーン「何言ってやがる!俺たち"も"やるんだよ…!(ポリゴン2とアストルフォを鼓舞しながら、ガッチャードに後れを取るまいと大胆不敵に腕を組みながら前線へと並び立った)」
仮面ライダーガッチャード「ああ…!俺も力になるよ!みんなで勝利を"ガッチャ"しよう!!(何かを勝ち取るようなガッツポーズを決めて身構えた)」
ルナ・ドーパント「イケメンで強いのね!嫌いじゃないわ!(まずはガッチャードへ突撃し、その長い両腕を振り回して薙ぎ払おうと迫り出す) 嫌いじゃないわぁん!! (更に追撃の一手を繰り出して強襲していくが…)」
仮面ライダーガッチャード「 ほっ! (初手に繰り出された薙ぎ払いを紙一重で――それでいて完璧に読み切って――身を反って回避) よっ! (続く第二波を前傾体勢で受け流し、これも退けていく) ははっ♪ (「もっとこいよ!」と両手をくいくい捻り挑発しながらゆっくりと後退していく)」
ルナ・ドーパント「 嫌いじゃないわぁん!!! (その挑発に乗って頭突くような突進を仕掛ける)」
仮面ライダーガッチャード「 いよっ! (突撃してくるルナ・ドーパントに対して跳躍し、まるで跳び箱のようにその体に両手を突いて受け流し、その背後へと降り立つと―――)―――はっ!(華麗な蹴り払いを見舞った)」
ルナ・ドーパント「のぎゃあっ!?(蹴り払いに退く) やったわね!? (これならどう!?と再び全身を輝かせてその背面からあの無数の触手を生やし、ガッチャードを徹底的に拘束してやろうとその群体を伸ばして襲撃する)」
エースバーン「……!あのにょろにょろ、不味いぞ…!(危険予知に表情が強張るが…)」
仮面ライダーガッチャード「 バッ!(「任せて」というように片手を上げる)」
仮面ライダーガッチャード「 【万物はこれなる一者(ひとつもの)の改造として生まれうく】 」
バ キ バ キ バ キ バ キ ィ … ッ … ! ! ! (ガッチャードが掲げた片手の薬指が青く光り出したその瞬間、城内の床…その盤面上に切れ込みが一瞬で出現し、その切れ目に沿って地盤がせり上がる。それはまるで蛇のように物理法則を超越したうねりを上げながら湾曲し、ルナ・ドーパントが操る触手を真っ向から迎え撃ち、それらすべてを雁字搦めにしたのだった)
ルナ・ドーパント「んま…ッ!?な、なんですって…!?そ、そんなことって…ありなのぉぉぉぉおおおん!?(もはや異能とも呼べるその摩訶不思議な光景に絶句する)」
仮面ライダーガッチャード「ガッチャ!決まった!これが俺の、錬金術の力さ…!(ガッツポーズ)さぁ、次は君たちの番だよ!(敵の動きを抑制したことを確認すると、
エースバーンたちへ振り返る)」
エースバーン「やるなお前!恩に着るぜ! っしゃあ!こっから反撃開始だオラァンッ!!(地盤を踏みしめて脱兎のごとく駆け出していく) 唸れ――― 『 リベロ 』!(赤い額が白く発光し、やがて橙色に変色した) “デュアルドロップ”ッ!!( ドグゥォンッ、メグォンッ!! )(炎タイプから格闘タイプの力に特化したことでその脚部が一回りパンプアップ。強靭な脚部から繰り出される上段・下段の高速二段蹴りをルナ・ドーパントへ盛大に叩き込む)」
アストルフォ「……そうだね、大事なことまで忘れる所だったよ…!!」
(
エースバーンの鼓舞、そしてガッチャードの活躍と呼びかけに応じ、その場からルナ・ドーパントに向かって大ジャンプ。そして……)」
アストルフォ「————月を見上げる兎とて、理性の無い時もある……暴れる巨人をとっ捕まえて、勇気凛々行進だ! 行っくぞー!『僥倖の拘引網(ヴルカーノ・カリゴランテ)』!!(蛇腹剣が光り輝くと共に巨大化、長大化。それに似合わぬ凄まじい速度で四方八方へと振り回し、絡め取られた触手の群れ諸共ルナ・ドーパントを切り裂きに掛かる!)」
ポリゴン2「(こいつらの"すばやさ"種族値の上下関係がわからん……)」
ポリゴン2「しかたないね、別世界線で獲得した僕の新技をくれてやるぜ(そう言うなり自らモンスターボールに収まり…) コンッ コンッ (あろうことかバウンドし、ルナ・ドーパントへ接近。間合いに入った瞬間ボールが開閉……そして)」
ポリゴン2「シュバババッババババッバババババッッッ(ボールから九匹、九色に増えたポリゴン2が飛来。九属性、そして九の状態異常とデバフを伴う九方向から全く同時に襲いかかる音速の刺突。ありとあらゆる相手が嫌がる行動を一点に集約する絶技……)
草炎水
闘悪霊
雷飛地
ポリゴン2「 ク ズ 龍 閃 !! 」
ルナ・ドーパント「あんっ!ああぁん!!(まずは
エースバーンの力強く重い二度蹴りに全身がボコボコに凹んでいく) あああぁんッ! (続けてアストルフォが振り回す巨大な刃に触手ごと盛大に斬り裂かれ、自慢の両腕も見事に両断されてしまう) アッ痛ァい!!いやあああぁぁぁぁあんっ!! (そして、9匹からなる多種多様のポリゴン2の害悪戦術を一身に浴びたことでくねくねと見境なく動き出す全身がぴくりともせず硬直してしまい、完全に動きを止められてしまった)」
仮面ライダーガッチャード「 ガ チ ャ ァ ン ッ ! (ドライバー左右のレバーを押し込む) 決 め る ぜ ! (プシュゥゥゥウウウッ!!)(ドライバーより掻き鳴らされる待機音と共に片足を上げながら必殺の構えを取り、その全身から蒸気が盛大に噴き出していく) ガ チ ャ ァ ン ッ ――――― ド シ ュ ウ ゥ ン ッ ! ! ! (そして、押し込んだレバーを再び引き抜くと同時にその身が蒸気機関車のように高速発進した)」
仮面ライダーガッチャード「 はっあああああああああああああぁぁぁぁぁああああーーーーーーッ!!! ( \ スチームホッパーフィーバー ! ! / )(バッタの跳躍力と蒸気機関車の速度、2つの力を錬金させて放つライダーキック“スチームホッパーフィーバー”を炸裂させ、そのまま蹴り抜いた)」
ルナ・ドーパント「ヌ゛ギイ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛イ゛ッ゛!!!(ガッチャードのライダーキックをトドメに受けて、その体から黄金の輝きが失っていく)」
ルナ・ドーパント「ス……テ……キィィィィイイイイイイイイイイイイイイイイ~~~~~~~~~~~~~~~!(チュボガアアアアアアアアアアアアアアアアァァァァァァアアアアアアンッ!!!!)(耐え切れなくなった衝撃に、全身が激しい爆発を上げて散るのだった…)」
ルナ・ドーパント → 泉京水「…や……やるじゃ、なぁ…い……ガクッ…―――― パ リ ィ ン ッ !(爆炎の中より投げ出されると同時にルナメモリが破裂。自身を打ち負かした一同を見上げようとするも、あえなく力尽きてその場で気絶し伸びてしまった)
仮面ライダーガッチャード「――― ガッチャ!!(勝利したことでこれ見よがしにガッツポーズを見せる) キミたち、ものすごく強いじゃないか!うん…君たちなら、勝利を"ガッチャ!"できるかもね!(もう心配することは何もないと強かに頷くと、初めに開かれた異次元穴の方へと歩を進めていく)」
仮面ライダーガッチャード「 いつか、また何処かで会えるといいね! (快活な声を張り上げて、その錬金術師は閉ざされていく異次元穴の向こうへとその姿を消したのだった――――)」
エースバーン「ふぅ………?(眼前の敵を破り、元の世界へ戻ろうとするガッチャードへと振り返る)―――― ああっ!(去りゆく戦士に拳を振り上げて、いつか来るその再開を願うようにニシシと笑みを送った)」
エースバーン「……っし!邪魔もんはいなくなった!先へ急ごうぜ!(二人に視線を配らせると眼前の扉を蹴り上げてその先へと進みだした)」
ポリゴン2「せめて痛みだらけの苦痛だらけでめっっちゃ最悪な眠りに着くがいい……(渋い声で首を180度回し背腰にそうはk捨てると、
エースバーンに続きその場を後にする)」
アストルフォ「……凄い人だったね、いやボクたちが倒したのもなんか違う意味でも凄かったけど……錬金術ってああいう感じの事も出来るんだ………」
(ぶっ倒れる京水、そして去っていくガッチャードを見送り)うん、そうだね!急がないと……他の人たちとも合流しないといけないしね!(
エースバーン、ポリゴン2に続き、駆け出していく)」
― 獅子の間 ―
――― Vs.【 オカマ三銃士 】シャルロッテ・クールホーン ―――
シャルロッテ・クールホーン「――――― くらいなさぁ~~~い❤(抜き出した刀をその手に、バレリーナのように回転させながら
ウェルドたちへ突撃していく)」
ウェルド「見た目に合った感じの、"らしい"戦い方ですが……!!(突進してくる
シャルロッテに向かって踏み込み……"気"を込めた特殊警棒を振り上げ、シャルロットの刀に向かって叩きつける様に打ち込んで動きを止め)神戸さん!一気に追撃を!!(信頼出来るであろう神戸に声を掛けつつ、強烈な前蹴りを
シャルロッテの腹部に放つ)」
仮面ライダーブラーボ「あらっ!?その斬り込み…熟練の動きね!?長く軍人をしていた私には一目でわかるわよ!(ガギィンッ、ギャギィンッ!!)(二対の鋸型アームズウェポン「ドリノコ」で
シャルロッテとの剣戟に躍り出て、火花を散らす)」
仮面ライダー3号「了解!(
ウェルドへ短く返し、
シャルロッテの巨体、その死角を掻い潜るようにスライディング。床を叩き自身の体をキリモミ回転させつつ浮遊し……) つァ!!(
ウェルドの蹴りが命中するという前提で、シャルロットが飛ばされる一を予測。彼の"下顎"が来ると予測される場所へ三日月蹴りを"置く")」
シャルロッテ・クールホーン「んっふぅ~ん!そういうアナタこそ、やるわねぇ❤(ギャギギィンッ、ガギィンッ!!)(ブラーボと斬り合うその最中―――)――――あらやだっ!(ガッギィィインッ!)(
ウェルドが振るう警棒にその葉先を受け止められ、一瞬の硬直) ゴハァッ!! (そこから蹴りを叩き込まれる)」
シャルロッテ・クールホーン「んふぅ…なんのこれしk――――何ですって!?ゲフゥッ!!?(メゴォッ!!)(僅かに宙に浮かされた態勢から3号の出現の驚愕。その下顎に重い蹴りが炸裂し、床上にバウンドする)」
シャルロッテ・クールホーン「ぬ、ぐぐ……やるじゃない――――のッ!(仰向けに倒れた態勢から跳ね上がり、ドシンと地盤を揺らす)今度はワタシの番よぉぉおん!!くらいなさーーーーい!!私の必殺技ーー!!!(そう言うと
斬魄刀を構えて突撃していく)」
シャルロッテ・クールホーン「必殺!"ビューティフル・シャルロッテ・クールホーン's・ミラクル・スウィート・ウルトラ・ファンキー・ファンタスティックドラマティック・ロマンティック・サディスティック・エロティック・エキゾチック・アスレチック・ギロチン・アタック"!!!!(空中跳躍からの勢いをつけた回転から、まずは
ウェルドに狙いを定めて
斬魄刀をその頭上に向かって振り下ろす)」
シャルロッテ・クールホーン「必殺!"ビューティフル・シャルロッテ・クールホーン’s・パーフェクト・スタイリッシュ・デンジャラス・サイケデリック・バリアブル・エコノミカル・コンチネンタル・インクレディブル・アンビリーバブル・シャイニング・アタック"!!!!(助走をつけて、回転しながらブラーボへを斬りつけていく)」
シャルロッテ・クールホーン「必殺!"ビューティフル・シャルロッテ・クールホーン’s・ラブリー・キューティ・パラディック・アクアティック・ダイナミック・ダメンティック・ロマンティック・サンダー・パンチ"!!!!(そして最後に、3号に対して両手を組んだままその頭を叩き潰すハンマーナックルをお見舞いする)」
仮面ライダー3号「!?(な、なんだって?"ビューティフル・シャルロッテ・クールホーン’s・ラブリー・キューティ・パラディック・アクアティック・ダイナミック・ダメンティッ……) ってただのハンマーナッkぐあはァ――――――――ッッ!!!!!(浮遊状態にあったためか回避行動が間に合わず背骨に"直"でハンマーナックルが炸裂。うつ伏せに叩きつけられクレーターが一帯に広がり、バウンドした後倒れる)……!!(強化外骨格がなければ即死……いや胴体が千切れ両断されていた……!ふざけたナリをしているが、外見通り、いやそれ以上の身体能力を備えている……!)」
仮面ライダーブラーボ「(技名が)ながーーーーーーーーーーい!(とツッコミをいれながら斬られて走行から火花を散らす)だけどなんのこれしき!ワタクシは早々屈しないわよぉん!!(すぐさま反撃の斬撃、右から左へと双剣を振り抜き、最後に×状に斬り伏していく)」
ウェルド「(一見して意味不明な単語の羅列、魔術の詠唱か何か……)いや違う!普通に技名が長すぎるだけだ!!何だそれ……!!(大仰な技名と跳躍力を警戒してか、防御ではなく素早く真横にローリングして回避)」
ウェルド「神戸さん…!回避したのは正解でしたかね、直撃すると一発で致命傷を喰らいそうだ……いやあの別のライダーは無事ですね……何だアレ……」
シャルロッテ・クールホーン「いったーーーーいわねぇん!!!(三人を圧倒するも、ブラーボの反撃に退いてしまう)うっふふ…ちょ~~~っと強くやりすぎちゃったかしらぁん?特に男子たちぃ?元気なくなっちゃったあぁん?それじゃあ男が廃るってものよぉん!(
ウェルドと3号を挑発する)」
シャルロッテ・クールホーン「なよなよしい男を見ると…なんだかイライラしちゃうのよねぇん!いっそのこと…心と一緒に折れなさいッ!!!!!!!!ギロチンアターック!!!!(
ウェルドと3号の二人に狙いを定め、まとめて斬首しようと思い切り刀を振り下ろす)」
仮面ライダー3号「(―――――――ここだ!!) ガッッ!!(腕をくの字に折り曲げて立て、肘を振り下ろし
シャルロッテの斬魄刀の峰に叩きつける。軌道を無理矢理ずらし、"盾"に見立てた左腕を前に突き出し、
シャルロッテを圧迫するようにして体当たりを仕掛けつつ)内勤ですが、なよなよしてお巡りさんは務まらないんでね……!("警棒"に見立てた右腕の肘を、ゼロ距離で振りかざす)」
ウェルド「……あまり使いたく無かったんですけどね、これ……ただでさえ忙しいのに"後に響く"ので……」
(ため息交じりにそんな台詞を吐いた後、こつん、と手にした警棒で軽く自らの額を叩く。直後……全身から青い"気"が立ち昇り、全身に纏わり付く)」
ウェルド「良いでしょう、挑発に乗って上げますよ……消耗を気にするより、決着を急ぎたいシチュエーションですから……ね!!」
("気"の開放によって上昇した身体能力に任せ、
シャルロッテの斬撃を潜る様にして回避。そのまま
シャルロッテの背後を取り、3号と挟み込む形に。続けて3号の肘打ちの打点、その真裏目掛けて警棒で渾身の一打を放つ)」
シャルロッテ・クールホーン「な、なぁにィーーーッ??!(3号による緻密な挙動による軌道ズラしに愕然とその表情が崩れる) ぐは…ッ、がァ…!? (だが驚いている暇もなく強い体当たりにひるんだところに、間髪入れず肘打ちが鳩尾に炸裂。口内から唾液を噴き出してしまう)」
シャルロッテ・クールホーン「なッ――――(再起しようと顔を上げた次の瞬間、
ウェルドから迸る青い気に大きく目を見張るが…)―――― ゴ ハ ァ … ッ … ! ! ? ( ド ゴ ォ ッ ! ! ! )(警棒の一撃がその身に激しく炸裂。屈強な肉体を持ちながらもその体内から骨が軋みを上げるような音が響いて大きく殴り飛ばされた)」
仮面ライダーブラーボ「んまっ!アンタたち、やるじゃなぁ~い♪(くねくねとした腰振りダンスで二人の連携に賞賛している)」
シャルロッテ・クールホーン「んぎぎ…やるじゃない…のッ…!(ゆっくりとその身を起こす)やればできるじゃなぁい…?それじゃあアタシも…―――――本気でイっちゃおうかな❤(そうにんまりと口元歪ませて、刀の切っ先を前方へと突きつけるように構えだした)プシュアアアァァ…ッ…!(その刀身から煙が噴き出し、全身が煙幕に覆われていく)」
ピ カ ピ カ ピ カ リ ー ー ー ー ー ー ン ❤ (その時!不思議な!不思議なことが起こった!煙幕に覆われたシャルロッテ・クールホーンちゃんに桃色の輝きが迸り!今!彼女の真の姿が開放されたァーーーーッ!!)
シャルロッテ・クールホーン(帰刃)「 煌めけ『 宮廷薔薇園ノ美女王レイナ・デ・ロサス 』! ! ! ! 」
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シャルロッテ・クールホーン(帰刃)「――― んっふっふっふっふ……♪(桃色の光が弾け、そこに顕現されたのは…自身の真の姿。バレリーナのような衣装を身に纏い、より露出度が高まったことで自慢の肉体美がこれでもかと強調されている。ブーメランパンツ一丁、その股間部が一番星のように瞬かせて、彼女はプラトーンのポーズを披露したのだった)」
シャルロッテ・クールホーン(帰刃)「見なさぁい!これがシャルロッテ・クールホーンちゃんの最も美しい本当の姿!"帰刃"(レスレクシオン)『宮廷薔薇園ノ美女王』…!この姿を拝めたことを光栄に思いなさぁ~~~~い!!(自らの美しさに酔いしれている)」
仮面ライダーブラーボ「"変身"した…!?悔しいけど…あの肉体美、なかなかのものねぇん!ちょっと妬いちゃうじゃなぁ~い!(くねくね)」
ウェルド「あの一撃で決着をつけるつもりで殴ったんですが、相も変わらず随分と元気な様で……!っていうかどっちのポジションなんですか貴方は!?」
(立ち上がり、迫真のポーズと共に帰刃をキメた
シャルロッテに向けて再び構えると共に、ブラーボに思わず突っ込みを飛ばし)」
ウェルド「――――見た目はふざけて居ますが、魔力……?それに似たエネルギーを感じます、恐らく身体能力は先程より強化されている筈……さっきみたいに一度のチャンスで畳み掛けましょう、出来ればそのまま……仕留められるように…!(恍惚としているだけ……でしょうが、さっきの様に挑発し、カウンターを狙っている様にも見える……機を伺って損は無い)(特殊警棒を逆手に持ち替え、腰を軽く落とし……低く構えて様子を伺い)」
仮面ライダー3号「(この時、神戸はマスクの中でFXで有り金を溶かした顔をしていたという)(壊…… れている…………。こ、これは夢の中……??)」
シャルロッテ・クールホーン(帰刃)「感じなさい!この圧倒的な美しさ!アナタたちを安楽死させることこそが、この私に課せられた美しい使命。受けなさい…!必殺!“ビューティフル・シャルロッテ・クールホーン's・ファイナル・ホーリー・ワンダフル・プリティ・スーパー・マグナム・セクシー・セクシー・グラマラス――――――」
シャルロッテ・クールホーン(帰刃)「―――――虚閃(セロ)”!!!( ド ギ ュ オ オ オ オ オ オ ォ ォ ォ ォ ォ ン ッ ! ! ! ! )(ハートマークを作った両手から桃色に輝く破滅の閃光を解き放つッ!!!)」
仮面ライダーブラーボ「―――――!!?(これは…不味いわッ!!!)\ ドリアンオーレ ! / (解き放たれ閃光から瞬間的に危険を予測。咄嗟にドライバーのレバーを二度押し倒してエネルギーチャージを行う)ぬぎいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃぃぃいいいいいいいいいッ!!!!(ドリノコからドリアン型のエネルギー弾を生み出し、それを防御壁として利用。
ウェルドと3号を庇うように展開し、閃光が鎮まるまで耐え抜かんと踏ん張る)」
仮面ライダー3号「技の本体は殆ど虚閃でしょうがッ!!(仮面ライダーブラーボが盾になったのをいいことに颯爽と駆け出す。大きく円を描くように回り込み、徐々に
シャルロッテへ距離を詰め……)その威力、利用しない手はない……ッ!!(スライディング。虚閃の"反動"を支える
シャルロッテの両足を狙い足払いを仕掛ける)」
ウェルド「やはり詠唱……じゃないですね、大げさに浸った所で、結局はあの閃光の前口上という事……!!」
(地を這うような超低空、超高速のタックルで虚閃の"下"を潜ろうと駆け出す。が……)
ウェルド「そう動きますか、ならば僕も合わせましょう。貴方の自己犠牲に敬意を表して……ぶっ倒れる前に、ケリを付けさせてもらいましょう(盾となったブラーボ、そして虚閃を飛び越える様に大ジャンプ。そのままの勢いでシャルロットの頭上から強襲し、追加で更なる"気"を込め、硬度とリーチを増した特殊警棒でその額目掛けて一閃を放つ)」
シャルロッテ・クールホーン(帰刃)「んなッ、いつの間に――――!?(スライディングで接近する3号の足払いにより見事に転倒。虚閃はそのままブラーボから離れて壁から天井へと抉るようにその軌道を変えていく)」
シャルロッテ・クールホーン(帰刃)「よ、よぉくもすべてにおいて完璧に洗練されたこの私を!美しさを!足蹴りしたわねぇ!!?許さん…許さないわぁん!!!(そう言うと3号…ではなく、すぐ目の前まで迫った
ウェルドに狙いを定めると―――)―――― ゴ ッ ギ イ ィ ィ ィ イ イ ン ッ ! ! ! (彼が振るう特殊警棒を強靭な片腕で受け止めにかかった)」
シャルロッテ・クールホーン(帰刃)「醜き者には、私の美しさを理解することなど困難…!食らいなさぁいッ!!!づえええああああぁぁッ!!!(そのまま至近距離からのアッパーカットで
ウェルドへ反撃を行う)」
仮面ライダーブラーボ「ぜぇ、ぜぇ……凄まじい、パワーだったわぁん…!だけど、ここで推さなきゃ後はないわよ!!(虚閃をなんとか退けた後、二対の刃を交差するように構えて突撃していく)」
ウェルド「分かりませんよ、生憎ですが………こと人間に関して幼い少女以外の美しさは、どうしても理解できませんので(受け止められた特殊警棒から即座に手を離し、反動で吹っ飛んだ特殊警棒には目もくれずに、
シャルロッテの顔面を容赦無く踏み抜く!)」
ウェルド「素手のやり取りは得意でしてね、貴方が倒れてくれてる今の態勢ならば……尚更です(空いた両手で
シャルロッテのアッパーカットを"流す"様に受け止め、同時に捻り上げて関節を極め)」
ウェルド「今です、二人共!!こいつの動きを抑えている間に!!」
シャルロッテ・クールホーン(帰刃)「な、なにぃぃぃいい―――――ゲブッ!!?(武器を手放すや否や特攻する
ウェルドによって顔面を踏み抜かれ、「おぉ…」と呻き声を上げながら後退していく)よ…よ…よくも…!よくも、このアタシの美しい顔を足蹴りに…!許さない!!許さないわあああぁぁぁぁあああッ!!!」
シャルロッテ・クールホーン(帰刃)「(もう絶対に許さないわ…!こうなったら、アタシの奥の手“白薔薇ノ刑(ロサ・ブランカ)”を披露してあげるわ…!外部から視界・霊圧共々完全に遮断し、霊力を吸い上げるもっとも美しく最も残酷な技を!!こいつらにお見舞いしてやr――――)―――――な、なぁんですってええええぇぇぇええええ!?!?!?!?(だが、その奥の手を披露するその瞬間、
ウェルドに関節を極められて身動きが取れなくなってしまう)」
シャルロッテ・クールホーン(帰刃)「このッ!このぉぉおおおッ!!離しなさいよ!!このブサイクッ!!!(
ウェルドに対し何度も頭突きを繰り出して無理矢理引き剥がそうと暴れ出すが…)」
ウェルド「っ……!!頭突きは結構ですが、腰が入っていませんよ腰、がっ……!!(頭突きを受けるも手は離さず、関節は尚も極め続け……二人のライダーキックが炸裂する寸前で
シャルロッテの顔面に蹴りを入れ、反動でその身体から離れ……)」
仮面ライダー3号「全力を出しますが死なないでくださいよ……私は軍人じゃないんでねッ!!(バク宙から天井へ着地。クレーターを発生させ足場を蹴り急降下、そして…)喰らえェェェ――――――――――――――――ッ!!!!(仮面ライダーとして初めて放つ十八番、渾身のライダーキックを
シャルロッテへ放つ)」
仮面ライダーブラーボ「 ……!男気を見せるわね!いいわ…その覚悟に敬意を表し、これで決めてあげる! \ ドリアンスカッシュ ! /(
ウェルドが
シャルロッテの動きを止めているその最大の好きを狙ったようにドライバーのレバーを押し倒し、3号と共に跳び上がった)」
仮面ライダーブラーボ「いやっふうううううううううううううううううううううううううううううううん!!!!!(脚部にドリアン型の刺刺しいエネルギーを纏ったライダーキック“ドリアンシュート”を3号のライダーキックに合わせて放ち、そのまま二人で同時に
シャルロッテを突き抜けた)」
シャルロッテ・クールホーン(帰刃)「しまッ――――― う ご あ あ あ あ あ ぁ ぁ ぁ あ あ あ ッ ! ! ! (だがその抵抗も空しく、3号とブラーボのダブルライダーキックにその屈強な肉体美を蹴り抜かれてしまい、大の字に死体を広げながら絶叫を上げた)」
シャルロッテ・クールホーン「…た…大した奴らだわ…アンタ…たち…――――― ガ ク ッ (倒れゆくその最中、うっすらと閉じた瞳の中に対峙した三人の姿を捉えて…美しき戦士は儚く散るようにその身が崩れ落ちたのだった)
仮面ライダーブラーボ「んんんんんんん~~~~~っ♪ ヴィクトリィィィィィイイイイイイ!!!(
シャルロッテが倒れ伏したのを見て腰振りダンスを踊り始める)」
ウェルド「(ライダーキックが直撃し、崩れ落ちる
シャルロッテを見据えながら吹っ飛んだ特殊警棒を拾い上げる)……身体の強さは大したものでしたが、美しさも付いた相手も……全部間違えてしまっていた様ですね……二人共お疲れ様でした、怪我はありませんか?僕達の仕事は……まだまだ、これからですからね……(頭突きを受けて出血した頭を抑え、乱暴に血を拭きながら二人に振り返り)」
仮面ライダー3号「あなたには並々ならぬ拘りがあった、そこだけは痛い程に伝わりましたよ(背越しに
シャルロッテへ賛辞を送りつつも)………。("殺ってしまった。"事故とはいえ素性も明らかでない、最悪王国関係者かもしれない者を手にかけてしまった事実に、マスクの中では冷や汗が滝のように流れていた。
ウェルドとは立場が異なり、非常にまずい状況である)」
仮面ライダー3号「ゴホンッ…… "俺"は問題ない。刑事連中もそこのオカマも命拾いしたようだな。(突然声のトーンを落としつつ、進行方向へ歩き出し、両腕を広げ某新世界の神のように両腕を広げ振り返る)そう言えば自己紹介し損ねていたな!!俺は黒井響一郎!! そう、よく間違われるがここに滞在しているらしいとっぽい刑事とは一切関係ない!! もう一度言う! 俺は黒井響一郎!! 」
ウェルド「……??あっ、そういう感じか……言われてみれば、という状況ではありますが……(突然謎の名乗りを上げた3号の事情を察し、特殊警棒を仕舞いつつ彼の肩に手を置き)」
ウェルド「ええ、そうです……貴方は黒井響一郎。いやあ何とかなりました、貴方が居てくれて、見逃して頂けて!(白々しく3号へ返答し、その後ついでにそのマスクの耳元に顔を寄せ)」
ウェルド「都合が良い事に、今は部外者も居る上にムスカ大佐が色々やってくれているのはハッキリしています……"こういう事態"の事後処理は"慣れています"ので、ご心配なく(色々な意味で真っ黒な活動を経験している身が故か、飄々とした様子で余裕の滲んだ囁きを3号に)」
― 片鱗の間 ―
グワンドはただの人間ではない。
醜い容貌は先祖由来の血からなる遺伝。
ゆえに彼ら民族が容赦ない差別を受けた来た。
魔法の国の隅にある枯れた土地で滅ぶのを待つだけの運命をたどる彼らの生業は、非人道的なものだった。
美しいものを奪う、美しい者から孕ませる。
それがさらに差別を悪化させたのは言うまでもない。
グワンドもまた成長していくにつれ、国や民族の狂気におかされていった。
彼を満たしたのは奪うことではなく、美しいものへの復讐。
美しい女性に対する倒錯した感情によって暴力の手段はより磨きがかかり、
武術の技にその下劣さが滲みでてしまった。
その醜い強さを、かの2人に買われたのだ。
グワンド「うぐ…くくくう……! くはっ!」
締める腕に手応えあり。
脱力したヒカリを抱いたまま、後ろのめりに倒れ込んだ。
ここで生死の確認をとるべきなのだが、
これまでにない戦いからなる体力の消耗と満たされていく精神が心地よい脱力を生む。
グワンド「かはーっ、ふう、うう……っ」
この感覚だ。嬲り、弄び、痛めつけたあとにくるこの充足感。
自分と敵対していた女が、生と死という関係によって空間と、世界と一体化したこの詩的とも言える情景。
神の視点で観れないのは残念だが、
まだ首にゆるく腕をまわしたままのヒカリのぬくもりと重みを一身に受けられるこの至福に対し、
神への感謝を念じた。
そしてゆっくりと呼吸を整え始める。
まだ仕事はあるのだから。
グワンド「ヒカリ……様……」
落ち着いていく気分の中で昔を思い出す。
きわめて貴重な体験。
初めて女性が自分に声をかけてきたのだ。
彼女は魔法使いであり、一緒に仕事をしていくうちに仲良くなった。
自分の醜さを気にしようとはせず一緒に寄り添ってくれた彼女を、グワンドは愛するようになった。-----だが。
『ごめんなさい』
自分を人として見てくれている彼女に告白するも、苦々しく断られる。
そんな対象で見ていたのではない。ではなぜ?
それは彼に同情していたからだった。
顔も心も醜い一族の血を引く彼を可哀想と思い、自分が一緒にいてあげられるのならと思って声をかけただけにすぎなかった。
それ以上の感情もなかった。それ以前に心の底では自分のこの感情を満たしたいだけというものだった。
グワンドはそれを知り激怒して彼女に襲い掛かる。
森の中での壮絶なバトル。その中で偶然編み出したのが
『ゥっ!!?』
胸を鷲掴みにして虚を生み出し、瞬時に双打を打ち当てる技。
覚醒したグワンドはそこからの派生技を戦いの中で生み出し、徹底的に彼女を痛めつけた。
最期の瞬間まで、彼女が豹変しこちらを罵倒し、そしてついには命乞いを始め、そして命尽きるその瞬間までーーーーーーーー。
『ふふ、ふふふふふ、ふひひひひ……』
この惨劇が、のちの凶悪なグワンド像を作り上げたとしても過言ではない。
虚ろな顔で涙を流す彼女の死体を眺める過去の自分と、
今現在の自分が重なったように思えた。
グワンド「まさか昔を思い出すとは……」
ヒカリ「…ぁ…か…っ゛……――――(徹底的に首を絞められ意識朦朧に陥る。天の聖杯である彼女ですら、そんな呼吸困難を前に意識を保つことはできなかった。虚ろう視界に、ずっと夢見ていた『楽園』が垣間見えてる―――)
― 楽園 ―
ホムラ「…ヒカリちゃん…私……もうっ……」
ヒカリ「…ごめん、ホムラ。私が…私がもっと、しっかりしていれば…私がもっと、強かったら…」
二人以外誰もいない『楽園』の中で、彼女たちは互いに向き合い懺悔し合う。
天の聖杯である前に一人の女性であるが故の弱さを、彼女たちは初めて思い知らされたのだ。
いっそこのまま楽になれば…あの苦痛を味わうこともなくなるのだろうか
そんな諦めさえも過って…
黒く塗りつぶされていく視界の中で、少女たちは一縷の光を見出す。それは――――
―――――はじめて邂逅を果たした、あの頃の「あなた」の顔だった
脳裏に過る
「あなた」の顔が、その暗がりを照らしだす
かつて災厄を齎してしまったが故にその十字架を背負うことを運命づけられた彼女たちにとって、それは光輝く道標。
「生きていてもいいんだ」、「強くなくてもいいんだ」と…優しく認めてくれる、そんな光を―――――
ホムラ「………そっか…そうだよね……(思い出したように、その口の端が緩む)」
ヒカリ「……そうだった…。ずっと救われてきたんだ。あの「光」に…(ホムラに釣られて俯いたその顔が徐々に上がっていく)」
ホムラ「 だから私たちは歩いていける 」
ヒカリ「 いつまでも、どこまでも 」
ホムラ「 行こう、ヒカリちゃん 」
ヒカリ「 行こう、ホムラ 」
―――― " 二人で、「あの子」と一緒に " ――――
ヒカリ「―――――― 「セイレーン」ッ!!!(そして、薄れかけていく視界を目一杯広げて、最後の一呼吸を吐き出して声を精一杯あげて、天の聖杯とリンクされた下部の名を呼び起こす)
キ ラ ン ッ ―――――― ズ ド オ ォ ン ッ ! ! ! (
ケイオスの大気圏に漂う人型起動兵器「セイレーン」がヒカリの声に呼応して起動。彼女の指令を受けて目標地点に目掛けて強力な閃光を一直線に解き放つ。それはオゾン層を、雲さえも突き抜けて…瞬く間にマジルカ城へと届き、その天井を貫いてグワンド諸共ヒカリに落下した)
パ ラ パ ラ パ ラ … ッ … ―――― (瓦礫と共に吹き飛ばされたグワンド。空いた天井から月光が差し込む。光の柱のように伸びる月光の中に人影が一つ…否――――「二つ」に別れたのだった)
ホムラ&ヒカリ『―――――――(そこにいたのは、天の聖杯である「二人の少女」。互いの身体を入れ替えて、どちらか一つの身体を維持することができないはずの彼女たちが、今まさに、「二人」に別れてその姿が顕現されたのだった)』
ホムラ&ヒカリ『 チ ャ キ リ … ッ ―――― ! (両者の手にはそれぞれ聖杯の剣が握られる。一方は、聖なる焔に燃えて、もう一方は聖なる光に輝いて。その切っ先は、グワンドただ一人に向けられた―――) 』
グワンド「-----!!?(経験上、ここから逆転することなど万に一つもありえない。しかしその一つが的中した。奇跡にしては恣意的で、道理にしては超常的すぎる。だがそれに見合う"美しさ"があった。ふたりの女神。これまで襲った中では極上の部類に入るふたりが一気に現れた。命と隣り合わせと同時に、これ以上なく魔羅に響いてくる)」
グワンド「驚きましたよホムラ様、ヒカリ様……これまで相手にしてきた女の中ではナンバーワン、そう、ふたりでひとりの極上です。(スゥっと構える)いいでしょう。さぁ来なさい。ここであなた方を倒し、真の意味でアナタ方をワタクシのモノにするっ!! ふたり仲良く、ワタクシの愛でむしゃぶりつくしてあげましょうっ!!!」
ホムラ「……私たちはもう、誰のモノにもならない。誰に命じられることもなく――――」
ヒカリ「私たちは、「私たち」の意志で突き進む。世界を焼いた災厄ではなく、今度は世界を救う"光"として…!」
ホムラ&ヒカリ『もう…貴方の思い通りには、ならないッ!!(二人の少女が一斉に駆け出す。その手に携えた聖なる剣、その切っ先で地面を引っ掻くように軌跡を残しながら――――)」
グワンド「シュッ!(輝くふたりに対して漆黒の残像を残しながら肉薄)ズガガガガガガガガガ、ズダン!(拳と剣がぶつかり合う中で見つけた一瞬の隙。ヒカリの剣をかかと落としの要領で踏みつけて抑え、そのまま横へとのかしたのち)でりゃあああああああっ!!(ヒカリよりも速度の劣るホムラに接近し、胸部に向かって掌底を繰り出す)」
ヒカリ「その手には――――(斬撃を退けられようとも―――)」
ホムラ「――――乗らない!!(こちらに迫るグワンドの掌底が我が身に触れようとした次の瞬間―――)」
―――― バ キ ィ ィ イ ン ッ ! ! ! (突拍子もなくグワンドの身体が弾き飛ばされる)
ホムラ「―――――(グワンドを弾き飛ばしたのは…彼よりも奥手の攻撃に回ったはずのホムラの強い峰打ちだった)」
ヒカリ「 “因果律予測” ――――― 悪いけど、アンタの行動は既に予測させてもらったわ。そして、二人に別れた今…この力はホムラにも共有される…!つまり…――― 」
ホムラ「―――ヒカリちゃんのように、相手により早く、より正確なカウンターが狙える!!(追撃を仕掛けんと、弾き飛ばしたグワンドへ肉薄する)」
グワンド「(直前まで確信は揺るがなかった。掌底による衝撃は心臓を貫通して即死へと至らせる。むろん、この速度で穿てば必ず当たり、ホムラの落命は確定したも同然だった)-----ズガッ! な、にぃ……? (啞然とする。掌底が弾かれたことで現実に戻される。今までに経験したことのない戦闘パターン。自身の漆黒すらも穿ちかねないほどの眩しいシンクロニシティに目を見開いた)くぅう、調子に乗らぬことです!!(顔色が変わる。余裕の笑みは消え、どのように攻めるかからどのようにしのぐかへシフトしつつあった)」
ホムラ「そして、私の火力は―――――(グワンドの攻撃を弾いた直後、その背後に待ち構えていたヒカリにバトンタッチするように彼女へ道を開ける)」
ヒカリ「―――私にも受け継がれる!!!( メ ゴ ォ ォ ッ ! ! ! )(ホムラと入れ替わるようにグワンドの懐へ一瞬で潜り込むや否や彼の腹部へ凄まじい跳び蹴りを叩き込む。それは、速さだけが取り柄だったヒカリの華奢な脚部から繰り出された物とは思えないほどの破壊力を誇り、グワンドの骨身を軋ませる程の絶大的な痛手を与え、彼を強く蹴り飛ばしたのだった)」
速さと予測を手に入れたホムラにパワーを手に入れたヒカリ。
突如として展開される1on2。
対多数が経験がないわけではないが、彼からすればこれは異常なことこの上ない。
グワンド「ぐぁあっ!?(これまで女性に与えてきた痛みが二人の剣にのって襲い掛かる)…………ぜぇ、はぁ、ぜぇ、はぁ」
周囲を見る。環境を見る。
あれだけ高ぶっていた怒りが消えているのが不思議だった。
ただ純粋に、あのふたりが欲しい
その為の道筋を冷静にたどろうとするなど今までになかった気がする。
グワンド「不思議、ですよ。ここまでコケにされてこんなにも冷静でいられるだなんて…………(ざっと構え、一気に肉薄)シュバ!(拳を振り上げふたりに攻撃、かと思わせた次の瞬間)」
ーーーーーーーードゴォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
その拳で地面を穿つ。
魔力を込めた拳によって炎が噴き出し地割れによって岩や小石、土が散弾式に飛ぶ。
単一の攻撃は因果律予測の餌食になるのは明白だ。だが無作為に飛ぶ広範囲攻撃ならば。
グワンド「でぇえええい!!(すぐに近づくことはせず、カポエイラじみた動きで岩や土を蹴り飛ばし、木々に当てるなどして跳弾をすることで飛んでくる攻撃と跳ね返ってくる攻撃を同時に繰り出した)
ヒカリ「――――ッ!(考えたわね…!)(グワンドの意図にいち早く気付いたのだろう。四方八方へ降り注ぐ岩石、そしてそれらをこちらへ狙って蹴り飛ばすグワンドの攻撃に尻込みする)」
ホムラ「任せて!(追い込まれそうになるヒカリと自身を光の膜で覆うことで飛来物の防御に徹する)……(ヒカリちゃんのやりたいことは私にも解る。だからその強みも弱みも知っている…!)」
ヒカリ「―――(そう、私たちはいつだって「二人で一つ」。その強さも弱さも受け入れて―――)―――私たちは進むんだッ!!(飛来物の勢いが止んだタイミングを見計らい、光の膜を解除してグワンドへと急接近。前方から斬りかかる、と見せかけて―――)」
ヒカリ「 フォン―――フォンッ――――フォンッ――フォンッ――――フォンッ!! (――瞬間移動による消失。その後もグワンドのその死角という死角を完全に牛耳るように自らの位置を瞬間的に変えながら翻弄していく)」
今になって武術の上でより磨かなかったことが悔やまれる。
女肉をほふることに焦点をおいた冒涜の技。少しでも真っ当な武の道を進んでいればここまでには至らなかったかもしれない。
今となってはどうにもならないが。
それでも自らの感覚を信じ、直感とセンスをフル回転させる。
そして行き着いた戦法。
グワンド「ハッ!!」
もう一度地面を隆起させ岩や砂を宙に舞わせる。
先ほどよりも弱いが粉塵と木くずなどで周囲がほこりっぽい。
とてもではないがさっきのような範囲攻撃としては威力が弱い。
それも彼は知っている。ゆえに…………
ォン―――フォンッ――――フォンッ――フォンッ――――フォンッ!!
パキ、サラサラ…………フォンッ、パキ
わずかだが聞こえる。瞬間移動のキレイな流れの中で聞こえる不純な音。
音の方向と鳴り方、そして全身の感覚で理解できる。
そして一点を見つけた。
二人が重なる位置。針の穴からほどに小さなわずかな死角。
そこにすべてをかけた。グワンドにはもう、それしかなかった!!
グワンド「ゼェエアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!」
瞬間移動に引けを取らない速度での正拳突きをその点に見舞う。
グワンドが振り抜いた渾身の一撃がヒカリの身体に炸裂すると思われた、次の瞬間――――
ヒカリ「――――――――(グワンドの拳がその身に届いた途端、自身の身体が粒子化し、彼の攻撃をすり抜けたのだ。そう、“因果律予測”だ―――)」
ヒカリ「――――これで決める!!(輝煌の剣を―――)」
ホムラ「ええッ!!(火炎の剣を―――)」
―――― ガ ギ ャ ァ ン ッ ! ! (焔と光の双剣が交わるように重なり、その輝きは最高潮に達する。そして――――)
ホムラ&ヒカリ『――― “ エ ク リ プ ス ” ッ ! ! ! ―――』
ザ ッ キ ィ ―――――――― ン … ッ … ! ! ! ! (翡翠色の粒子体から実体化したホムラとヒカリが剣を振り抜いた態勢でグワンドを振り抜くと同時に、紺碧に輝く凄まじい斬撃が彼の悪しき心身を一刀両断したのだった――――)
グワンド「(黒を覆いつくす光。一瞬無重力にさらされたような感覚のあと、肉体に鋭い痛みを覚え―――
)グゥワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!?(枯葉のように宙を舞い、木に激突)がふっ。…………ふぅ、ふぅー…………くぅう(なんとかして立とうとするも自由が利かない。呼吸を整えながら苦々しい表情で痛みに耐えるほかなかった。)」
グワンド「ワタクシが、ここまで…………クカカ…………ぐううう!(そんな言葉が脳裏をよぎる。そしてホムラとヒカリを睨むように視線を送る。)くひ、くひひひひひひ…………」
ホムラ「はぁ…はぁ……!(やり切った身体をゆっくりと背後へ振り向かせ、仕留めたグワンドを睨みつける)……さようなら、そして…――――」
ヒカリ「――二度と会うことはないわ…!(ホムラと共に眼光を飛ばす)
グワンド「くひ、くひひひひ、二度とあうことはない、か。……ならばトドメをさせばいいでしょう」
彼女らの眼光の奥に秘める心を読み取るかのような眼差しを向けながら、
グワンド「ここで殺しておかねば、またワタクシは同じことをしますよ? 警察も来ることでしょう。たとえ捕らわれても、何度でも外へ出ましょう。なぜそうまでしたいかわかりますか? 女にそうするのがたまらないからです。中でもアナタがたはまさしく極上の部類だったぁ!! あのさわり心地はこれまでに類をみないほどの心地よさ。えぇ、ワタクシは諦めません。何度でも挑みます。腕を磨き、そして何度も女を襲いましょう。あなたがたにたどり着くその日まで。けして諦めない。アナタがたから学んだことです。何度でも挑んでやる。何度でも何度でも、くひひひ」
プライドの高いヒカリや自分よりも他者を労ることに重きをおいているホムラの心理を逆なでするような挑発。
だが、半ば真実味を帯びさせるように。
この男は確実にやる。それだけの行動力を身に付けてしまっている。
そんな雰囲気が感覚でわかった。
ヒカリ「 ズ ド ア゛ ァ゛ ッ゛ ! ! !(長々と能書きを垂らすグワンドの発言を最後まで聞くことなく、彼の急所へ岩石をも砕かん勢いの凄まじい蹴りを見舞い、卒倒させる)」
ヒカリ「……心配なんていらないわ。生憎自分の身くらい自分で守ってみせる。それに…―――――」
ホムラ「私たちには『仲間』がいる。守ってくれる『仲間』たちが。だから私たちは、そんな『仲間』を助けるために先を急ぎます。」
倒壊するグワンドには目もくれず、二人の少女は歩を進めて扉を抜ける
彼女たちの進むべき道の先へ――――
最終更新:2025年06月28日 22:31