概要
「
ジョジョの奇妙な冒険」第四部に登場するキャラクター。
「やんぐうしげきよ」と読み、作中では親しみを込めて「重ちー」と呼ばれる。
不気味に尖った頭部を持つが、後述の能力を除けば普通の中学生。
「~だど」という語尾が特徴で、中学生ではあるものの頭が弱く、知能的には小学生並み。
「ハーヴェスト」と呼ばれるスタンド能力(超能力を持つ像)を持つ。
ハーヴェストは「群体型」と呼ばれるスタンドの一種で、その圧倒的な数が特徴。特に「物を集める」ことに特化しており、初登場時は町中に落ちている小銭をかき集めていた。
この特性に目をつけた主人公東方仗助と友人の虹村億泰は重ちーと組んで様々な金儲けを画策。捨てられていた500万円の宝くじを発見するが、あまりの金額の大きさに態度が一変し、賞金の独り占めを目論む。そのことで東方仗助・虹村億泰と戦闘になる。
一見するとパワーが弱く「物を集める」だけのスタンドに武闘派2人が相手では敵わないかに見えたが、「重ちー本体をバケツリレーのように運ぶことで壁面を垂直に登る」「配管のボルトを外して落下させる」「逃走中に奪った酒を血管に直接注入して泥酔させる」「大群で相手に群がり、瞼などの肉を引きちぎる」などかなりの応用力を見せつけた。
戦いの果てに3人は和解し、友人となっている。
最期
触れたものを爆弾に変える能力を持つスタンド使い「吉良吉影」が持つ、死体の手首が入っていた紙袋を誤って持ち去ってしまったことが運の尽き。
袋の中には自分が買ったサンドイッチが入っていると思っている重ちーと、袋の中身を知られたくない吉良吉影の間で袋の奪い合いとなるが、その課程で袋が破れてしまい、重ちーは袋から飛び出した手首を目撃してしまう。
自分が殺人者であるとバレしてしまった吉良吉影は重ちーを始末するため爆弾に変えた百円玉をハーヴェストに拾わせ、これを爆破。重ちーに瀕死の重症を負わせる。
機転を利かせてなんとか吉良吉影から逃げた重ちーは、吉良吉影という殺人鬼の正体を知らせるため、そして東方仗助に傷を治療してもらうために東方仗助のもとへ死に物狂いで向かっていた。
しかし、東方仗助がいる教室のドアノブが既に吉良吉影によって爆弾に変えられていたため、重ちーは東方仗助まであと1歩というところで跡形もなく爆破されてしまう。
しかし、ハーヴェストの1体が吉良吉影の上着のボタンを1つ奪うことに成功しており、東方仗助がこのボタンを瀕死のハーヴェストから受け取ったことが後に吉良吉影の正体を探る手がかりとなった。
考察
第四部の死亡キャラクターにおいて特に重要な手がかりを残した人物である。
吉良吉影は第四部のラスボスにあたる人物だが、吉良吉影のスタンド能力の秘密など直接的な弱点を見抜いたわけではないものの、吉良吉影が最も恐れていることが「自分の正体(殺人鬼であること)を知られること」であるため、その意味では最大の弱点に繋がるヒントを仲間に遺したと言える。
吉良吉影に1度目の爆破を受け瀕死になり逃げた際も、命乞いをしたり戦いから逃げるのではなく「あんな薄ら汚らわしいヤツがッ…『パパとママ』が住むこの町にいてはならないどッ!!」と、家族のため、街の平和のために戦うつもりで行動しており、出番は少ないながらも胸を打つ死に様として読者からの人気も高いキャラクター。
最終更新:2025年02月02日 16:25