僕のヒーローアカデミア(ヒロアカ)
概要
『週刊少年ジャンプ』(集英社)にて2014年32号から2024年36・37合併号にかけて連載された堀越耕平による日本の漫画作品。日本ならず北米・欧州圏でも大人気であり、2024年4月時点で世界累計発行部数は1億部を突破した。
作風及び死概念
本作は原作者である堀越が自身の読切作品の中から、思い入れがあり、1番書きやすかった『僕のヒーロー』を再構築して練られたものである。堀越は熱狂的アメコミファンでもあり、ヒーロー物を感性を込めて描けることを話している。『僕のヒーロー』から「ヒーローが日常にいる」という設定などを引き継ぎながらも、「ヒーローってなんなんだろう」という意味と「それぞれのヒーローの持つ価値観」という意義を改めて問う作品として本作を仕上げた。
ヒーローのかっこよさは「戦闘じゃなくて人を救うこと」だと堀越は語っており、そのため主人公の出久も人を助けるときには悩まずに飛び出せる人物として描かれている。本作もジャンプ王道路線を基盤として導入しながらも、ヒーローを資本主義的精神に則り経済活動や競争を行う主体でありながら職業倫理者としており、同時に匿名の人々を「救ける」という救済を真に価値あるモノとして付随的に描かれている。そして、資本主義的精神を嫌い歪んだ思想・自由を求める敵(ヴィラン)を現代社会の日本の問題として比喩しており、そんな彼らをヒーローと対比しながら救済する物語も丁寧に描いている。そうして、対比関係の苦悩と救済を画期的に表現した傑作となった。
ヒーロー達の苦悩と救済、敵(ヴィラン)の自由と解放を掲げた作品であり、当然死亡キャラは少ない。死亡するキャラクターもドラマに関わった信念を貫き通しながら亡くなっており、視聴者に圧倒的存在感という感銘を与えている。その為、死亡キャラの少ない本作ではそれに該当する全キャラが強く印象付けられ、人気投票でも上位する例も珍しくない。多くの名言を語った人気キャラである
かれらも本作の展開を左右しており、是非注目してほしい。
死亡キャラ一覧
※原作基準で巻数表記している。
ヒーローインターン(死穢八斎會)編(第14巻 - 第18巻)
敵(ヴィラン)連合 vs 異能解放軍編(第23巻 - 第25巻)
ヒーロー全員出動(全面戦争)編(第27巻 - 第31巻)
終章・第二次決戦編 (第33巻 - 第42巻)
最終更新:2025年01月27日 15:06