はたらく細胞
概要
『月刊少年シリウス』(講談社)にて、2015年3月号から2021年3月号まで連載された清水茜による日本の漫画。清水のデビュー作で、2014年の第27回少年シリウス新人賞にて大賞を受賞した読切『細胞の話』を元とする。2022年5月時点でシリーズ累計部数は930万部を突破している。
作風と死概念
作者の清水が日本マンガ塾在学中の頃、妹から「細胞について覚えたいので読み切り漫画を1本描いて」と細胞の擬人化を提示されたのがきっかけ。偶然にも卒業制作のテーマで閃き、このアイディアを基に『細胞の話』を描き、卒業作品として提出。なんと審査を担当する各出版社の編集者を感動させ、「少年シリウス新人賞」への応募を後押しされる。その後、上記の大賞を受賞。現役生徒という異色の経歴ながら、斬新な発想力と分かり易い作画力が売りである。
医療系とは無縁である清水先生はまず、「身体の機能」を関連本で調べる。それを題材に担当編集と打ち合わせして物語を構築し、登場キャラの擬人化も音の響き等からインスピレーションしている。全て細胞名・細菌名で統一されてるため、固有名詞は存在しないが、血小板のようにニックネームを用いる場合もある。「自分の身体かもしれない」と思って読んでもらう方が読者にも楽しめると思い、宿主たる人間自身の情報は敢えて一切描かずである。
実写邦画版は武内英樹×徳永友一の異色タッグにより、宿主視点の物語も展開されている為、結末に与える物語は病原菌的にもシビアで残酷な運命を待ち受けている。原作版とBLACKを組み合わせた世界観と制作タッグ故のコメディー要素に加えて、大人向けの苦味を提供しており、味わいは丁度良い。
死亡キャラ一覧
実写邦画版
最終更新:2025年02月01日 21:39