ドラゴンボール
概要
『週刊少年ジャンプ』(集英社)において、1984年51号から1995年25号まで連載された鳥山明による少年漫画作品。
『ドラゴンボール』(フジテレビ系列)が11年間のシリーズ放送期間にも、平均視聴率20%以上の金字塔記録を打ち立て、単行本の発行部数は完全版(2000万部)を含み国内で約1億6000万部、全世界累計で2億6000万部突破するなど、世界中で絶大な人気を誇る日本の漫画・アニメを代表する作品である。
作風と死概念
元々は作者がDr.スランプの連載を終了する口実として連載開始した作品だが、連載初期はDr.スランプの二番煎じコメディ路線だった事で人気が伸び悩み打ち切り危機に瀕した。結果的に集英社・ジャンプ編集部の提案通り、トーナメント方式の格闘技大会(天下一武道会)を取り入れてから徐々にバトル漫画へと転向、鳥山流のコメディとジャンプ流のバトルのセットが評価を博して徐々に人気を得るようになる。大人編(サイヤ人編)以降は国内・世界的人気が爆発的に加速し、20世紀末の漫画界の頂点に君臨し続けて各方面で影響力を与えた。当然ながら経済効果が大きすぎたため作者の意思で連載終了が出来なくなり、計数回の引き伸ばしが行われた。魔人ブウ編辺りで作者が限界を感じ始め、作者が集英社・フジテレビ・東映の合同製作委員会及び大株主、その他関係企業の上層部レベルの会談を数ヶ月経てやっと完結に至るほど、伝説的逸材を世に刻んでいる。
連載当初は7個集めて神龍呼び出すとどんな願いでも叶えてくれる秘宝「ドラゴンボール」を探す冒険劇だった。キャラモデル及び世界観は中国の古典小説「最遊記」をモチーフにしてるが、当然ながら前作「アラレちゃん」の世界観の大半とギャグもそのまま継承(レッドリボン軍編では夢のコラボ)。上記の理由を機に徐々にバトル路線を進めるも、鳥山明らしいギニュー特戦隊やミスター・サタン、魔人ブウのようなコミカルな要素も継続。また、ピッコロやベジータ、人造人間18号のような「悲しい過去」を持たない各章敵キャラの改心する展開もあり、魔人ブウ編以降では頼もしい味方キャラとして大活躍したり、コミカルなノリを披露も売り。日常茶飯事系の漫画色が強めで異色の路線変更である。
ピッコロ大魔王編以前までは死人が出ない不殺主義の漫画である(敵サイドのレッドリボン軍除く)。コメディ展開を重視した上で味方キャラの死は健全的に良くないという背景もある。ピッコロ大魔王編の以降にも味方キャラが死んでも、ドラゴンボールの願い事(死んだ人間は1度だけ蘇生可能)で蘇生、緊迫感と喪失感はやや低めである。ところが、サイヤ人・フリーザ編で
餃子とクリリンの2度目死及び
ピッコロの死に伴うドラゴンボールの消失、まさかの
ナッパにZ戦士全滅させられた時は史上最大の緊迫感と喪失感に包まれただろう。当時読者間でも「ドラゴンボール終了間近?」...という予感と話題が広まってたが、人造人間・セル編では無事全員復活済みだ。現代ナメック人によるドラゴンボールのアップデート(自然死以外で半永久的に蘇生可能)で命の価値観が下がってしまった事、魔人ブウ編以降にも修行し続けてる孫悟空・ベジータ達が殺されるのが不可能になった事、超編では天使・ウィス様のご加護(生存補正)も加わり、再び不殺主義のギャグ・コミカル路線のアクション作品に返り咲いた。少なくとも、最終巻以降の不殺主義が唯一許される名作なので、騙された気分で読んでほしい。
死亡キャラ一覧
少年期編
レッドリボン軍編
ピッコロ大魔王編
サイヤ人・フリーザ編
人造人間・セル編
魔人ブウ編
フリーザ復活編(超・アニメのみ)
未来トランクス編(超)
究極のドラゴンボール・ベビー編(GT)
超17号編
- クリリン※後にドラゴンボールで復活
- 超17号※ベースとなった地上の17号は後にドラゴンボールで復活
邪悪龍編
最終更新:2025年06月15日 15:19