「ちょっと困ったかも。」
名簿に目を通して、顔をしかめる立香。
兼定は名簿には目を通さずに窓から周囲を哨戒中だ。
焚火をした以上、煙は煙突から出ていくのだから、
この家には人がいると周りに示してるようなもの。
窓のカーテンを閉めつつ周囲の状況を窺っており、
その間に三人で名簿や地図に目を通すことになっている。
人数の多さについては島の広さから、なんとなく察してはいた。
寧ろ、この広さに対して百十一名は逆に少ないとさえ感じてしまう。
出会う確率が低くなる一方、仲間になりうる人物が敵と出会わない可能性もある。
なのでメリット、デメリット双方が生じて一概に悪いとも言えない状況か。
問題なのはやはり名簿。奇妙なものは多数だがこの際優先するべきは、身内の方。
艦娘と思しき名前はなく、刀剣男士もそれらしい名前はない。
オグリキャップに尋ねても知り合いはいないとのことであり、
残るは立香だけだが、今の言葉に至る。
兼定は名簿には目を通さずに窓から周囲を哨戒中だ。
焚火をした以上、煙は煙突から出ていくのだから、
この家には人がいると周りに示してるようなもの。
窓のカーテンを閉めつつ周囲の状況を窺っており、
その間に三人で名簿や地図に目を通すことになっている。
人数の多さについては島の広さから、なんとなく察してはいた。
寧ろ、この広さに対して百十一名は逆に少ないとさえ感じてしまう。
出会う確率が低くなる一方、仲間になりうる人物が敵と出会わない可能性もある。
なのでメリット、デメリット双方が生じて一概に悪いとも言えない状況か。
問題なのはやはり名簿。奇妙なものは多数だがこの際優先するべきは、身内の方。
艦娘と思しき名前はなく、刀剣男士もそれらしい名前はない。
オグリキャップに尋ねても知り合いはいないとのことであり、
残るは立香だけだが、今の言葉に至る。
「知り合いは恐らくだけど、四人いるかも。」
恐らく、かも。
かなり曖昧な返事に、足柄は首を傾げたが先の話を思い出す。
平行世界、つまり別の世界の人間であるため知り合いではないと言う可能性。
なので完全な過信はしないでほしい、と言う建前を置いて話を聞く。
二人の名前を伝えた後、三人目からは少し間を置いて。
かなり曖昧な返事に、足柄は首を傾げたが先の話を思い出す。
平行世界、つまり別の世界の人間であるため知り合いではないと言う可能性。
なので完全な過信はしないでほしい、と言う建前を置いて話を聞く。
二人の名前を伝えた後、三人目からは少し間を置いて。
「兼定さん。」
「何だ?」
彼の方を見やる。
この会話の流れで自分を呼ぶ理由があるのか。
刀剣男士と思しき名前はないようだし、今は彼女の話。
立香の世界に刀剣男士はいない以上関係はないはず。
何故呼ばれたのか疑問に思うが、
この会話の流れで自分を呼ぶ理由があるのか。
刀剣男士と思しき名前はないようだし、今は彼女の話。
立香の世界に刀剣男士はいない以上関係はないはず。
何故呼ばれたのか疑問に思うが、
「……土方歳三も参加してる。」
その名前を聞いて、流石に名簿を取り出さざるをえない。
当然だ。和泉守兼定と言う刀は土方歳三が持っていた愛刀であり、
彼が浅葱色の羽織を着ているのも、持ち主が新選組の所以から来ている。
今思えばカルデアにも土方がいたので、彼の名前も立香には憶えがあったのだ。
名簿には前の主以外にも、加州清光達の元の主である沖田の名前もあった。
当然だ。和泉守兼定と言う刀は土方歳三が持っていた愛刀であり、
彼が浅葱色の羽織を着ているのも、持ち主が新選組の所以から来ている。
今思えばカルデアにも土方がいたので、彼の名前も立香には憶えがあったのだ。
名簿には前の主以外にも、加州清光達の元の主である沖田の名前もあった。
「どの土方歳三かはわからないけどね。沖田さんも。
もしかしたらカルデアの土方さんの場合もあるし……探してみる?」
もしかしたらカルデアの土方さんの場合もあるし……探してみる?」
バーサーカーのクラスの土方歳三か、
別のクラス……カルデアにもいない場合もあれば、
或いはサーヴァントの概念さえない彼だってありうる。
なんせそこにいる沖田ですら沖田オルタなる存在がいるのだから。
これだけいくつもの平行世界の住人がいる状態で、
『どの土方歳三か』を確定させるなんて要素はなかった。
それでも。彼は土方歳三の用いた刀と言うことは事実。
別のクラス……カルデアにもいない場合もあれば、
或いはサーヴァントの概念さえない彼だってありうる。
なんせそこにいる沖田ですら沖田オルタなる存在がいるのだから。
これだけいくつもの平行世界の住人がいる状態で、
『どの土方歳三か』を確定させるなんて要素はなかった。
それでも。彼は土方歳三の用いた刀と言うことは事実。
「どの土方によるか、でもあるが……できれば沖田総司と共に優先したいな。」
多数の世界が入り乱れたこの場所だと、
此処で土方歳三が何らかの死を迎えても、
歴史修正主義者達のような歴史の改変にはならないはずだ。
そもそも此処にいる土方が、生前の土方と言う確証がないのだから。
一方で、万が一生前の土方で影響があるなら、歴史修正主義者の思惑通りの展開。
歴史が大きく変わる可能性は、刀剣男士としては避けたいこと。
同じ理由で沖田とも会うべきとして、個人的に優先順位は高い。
此処で土方歳三が何らかの死を迎えても、
歴史修正主義者達のような歴史の改変にはならないはずだ。
そもそも此処にいる土方が、生前の土方と言う確証がないのだから。
一方で、万が一生前の土方で影響があるなら、歴史修正主義者の思惑通りの展開。
歴史が大きく変わる可能性は、刀剣男士としては避けたいこと。
同じ理由で沖田とも会うべきとして、個人的に優先順位は高い。
(もっとも、生前だったときは覚悟しないといけねえけどな。)
生前と言うことは、いずれは歴史通りの理由で死ぬということ。
此処で生かしても『歴史通り死んでもらうため』とも言えるのだ。
前の主に死んでもらう為に守る、複雑な気持ちにならないはずがない。
他の刀剣男士も元の主を想って、歴史修正主義者を否定できない者も多い。
兼定もこれについては余り否定はできない考えではあったのだが、今は違う。
此処へ来る以前のことだ、修行として主の元から離れ、幕末の時代へ行った時。
土方の死を見た。歴史通りの死……驚くほどあっさりと、兼定の目の前でだ、
名刀であっても活躍できなかったが、今の自分は違う。土方の死で核を見つけた今では、
それをすると言うことは、極に至った自分さえも否定してしまうことになる。
核を見つけて、今の審神者たる主の為に振るうと決めた以上は、
そのことを曲げるつもりはない。
此処で生かしても『歴史通り死んでもらうため』とも言えるのだ。
前の主に死んでもらう為に守る、複雑な気持ちにならないはずがない。
他の刀剣男士も元の主を想って、歴史修正主義者を否定できない者も多い。
兼定もこれについては余り否定はできない考えではあったのだが、今は違う。
此処へ来る以前のことだ、修行として主の元から離れ、幕末の時代へ行った時。
土方の死を見た。歴史通りの死……驚くほどあっさりと、兼定の目の前でだ、
名刀であっても活躍できなかったが、今の自分は違う。土方の死で核を見つけた今では、
それをすると言うことは、極に至った自分さえも否定してしまうことになる。
核を見つけて、今の審神者たる主の為に振るうと決めた以上は、
そのことを曲げるつもりはない。
「分かった。当面の目的はお互い共通の知り合いになりそうな人物の、
土方さんと沖田さん……そして、私の知り合いのマシュの三人……でいいよね?」
土方さんと沖田さん……そして、私の知り合いのマシュの三人……でいいよね?」
沖田や土方が、カルデアにいる二人でない可能性は高い。
ラヴィニアも自分が出会った彼女の確証もない現状は、
知り合いの中で最も自分を知らない可能性が低い人物。
となれば必然的に、マシュが彼女にとって一番の優先だ。
三人を探しつつ戦力も確保していく。その目的に全員が賛成として頷く。
ラヴィニアも自分が出会った彼女の確証もない現状は、
知り合いの中で最も自分を知らない可能性が低い人物。
となれば必然的に、マシュが彼女にとって一番の優先だ。
三人を探しつつ戦力も確保していく。その目的に全員が賛成として頷く。
「ところで、今ってどこにいるの?」
「さっきのゴリラみたいなのがいた場所と街の位置から考えると、
大体この『ソルティ・スプリングス』になるんじゃないかしら。」
大体この『ソルティ・スプリングス』になるんじゃないかしら。」
地図上ではF-7、中央よりやや南に位置する。
比較的名前のある施設が遠からず存在しており、
向かうならばやはり地図上に名前のある場所か。
北のダスティ・ディボット周辺はあの怪物がいる以上なし。
西のシフティ・シャウトは橋の移動が必要で、待ち伏せされやすい場所。
となれば南東にあるフェイタル・フィールドになるのもまた必然だ。
目的地も決まったことで四人は軽く物色と消火の後、鳥が空けた穴から外へ出る。
玄関口から出るべきなのだが、横に広がる足柄の艤装の都合でそちらからだ。
比較的名前のある施設が遠からず存在しており、
向かうならばやはり地図上に名前のある場所か。
北のダスティ・ディボット周辺はあの怪物がいる以上なし。
西のシフティ・シャウトは橋の移動が必要で、待ち伏せされやすい場所。
となれば南東にあるフェイタル・フィールドになるのもまた必然だ。
目的地も決まったことで四人は軽く物色と消火の後、鳥が空けた穴から外へ出る。
玄関口から出るべきなのだが、横に広がる足柄の艤装の都合でそちらからだ。
「艤装のせいで出にくいのは……」
翼のように展開された艤装では、
正面を向いたままでは穴からは出られない。
蟹歩きのように横になって進んで、ようやく出られる。
他の三人はそのまま素通りで問題ないので、
珍しく艦娘と言う部分に不便さを感じていた。
正面を向いたままでは穴からは出られない。
蟹歩きのように横になって進んで、ようやく出られる。
他の三人はそのまま素通りで問題ないので、
珍しく艦娘と言う部分に不便さを感じていた。
「厄介よね───」
「な!?」
「え?」
「ん?」
三人は同時に声を上げた。
愚痴をこぼしていた足柄が、突如として姿を消してしまう。
何の前触れもなかった。敵や彼女の姿も、音も、動作すらないまま。
視界を遮る程の巨大な艤装を含め、その場から忽然と姿を消したのだ。
愚痴をこぼしていた足柄が、突如として姿を消してしまう。
何の前触れもなかった。敵や彼女の姿も、音も、動作すらないまま。
視界を遮る程の巨大な艤装を含め、その場から忽然と姿を消したのだ。
「足柄さん!?」
敵が襲い掛かってきたと言う雰囲気もない。
アサシンの気配遮断があったとしてもあれだけの質量を、
目にも映らぬ速度で捕まえて移動などまず不可能だ。
状況の理解が追いついてない中銃声が何処かから響き、
アサシンの気配遮断があったとしてもあれだけの質量を、
目にも映らぬ速度で捕まえて移動などまず不可能だ。
状況の理解が追いついてない中銃声が何処かから響き、
「材料発見~!」
突如としてハサミが錐揉み回転と共に襲来する。
◆ ◆ ◆
遡ること数十分前。
彼女達が食事を摂っている間の出来事だ。
ソルティ・スプリングスからほんの少しだけ離れたG-7、
高所に鎮座している木製の建築物にて、二人の参加者がいる。
彼女達が食事を摂っている間の出来事だ。
ソルティ・スプリングスからほんの少しだけ離れたG-7、
高所に鎮座している木製の建築物にて、二人の参加者がいる。
「んじゃ、此処らで待機としやしょうぜー、ハサミの旦那。」
木製らしい心地良い音や匂いを堪能しつつホル・ホースは階段を登り終えて、
そこに座り込んで見晴らしのいい場所からすぐそこの街並みを眺める。
サンドイッチでも食いながら眺めたいような、悪くない景色だ。
殺し合いでもなければピクニック気分とも言える。
そこに座り込んで見晴らしのいい場所からすぐそこの街並みを眺める。
サンドイッチでも食いながら眺めたいような、悪くない景色だ。
殺し合いでもなければピクニック気分とも言える。
「えー、動かないの?」
ハサミの体躯ではとても入れそうにもないし、
入ったところで座れる(?)スペースなど一切なく、
外で刃の部分を近くの木に立て掛けた状態でいる。
オモチャ作りに協力してくれるならもっと動いてほしいと、
不満が隠せていない様子だ。
入ったところで座れる(?)スペースなど一切なく、
外で刃の部分を近くの木に立て掛けた状態でいる。
オモチャ作りに協力してくれるならもっと動いてほしいと、
不満が隠せていない様子だ。
「まあ待ちなってハサミの旦那。
こういう殺し合いって言うのはだな、
徒党を組むにしても優勝したい奴にしろだ。
必ず人が集まるところを目指すってもんなのさ。」
こういう殺し合いって言うのはだな、
徒党を組むにしても優勝したい奴にしろだ。
必ず人が集まるところを目指すってもんなのさ。」
殺し合いを忌避するならその仲間を集める。
殺し合いをしたいならその人がいる場所を狙う。
となれば必然的に名前のある施設こそ現在位置の確認も兼ねて、
足を運ぶことになるのは当然の帰結である。
殺し合いをしたいならその人がいる場所を狙う。
となれば必然的に名前のある施設こそ現在位置の確認も兼ねて、
足を運ぶことになるのは当然の帰結である。
正直なところ、彼の言うオモチャ作りが何かは分からないが、
少なくとも自分をオモチャにしようとしていたところを見るに、
参加者と言った生き物が必要だって言うのはなんとなくわかる。
人間をオモチャ……正直なところ、余り想像したくはないものだ。
人が餌であるDIOを彷彿とさせるおぞましいことは察してるが、
組んだ相手の趣味に関して口出しはしないのが、彼の主義でもあった。
でなければ女の扱いが真逆であるJ・ガイルとは普通組めたものではない。
人格よりも相性。相性がいいならそこに言及なんてしないということだ。
自分はナンバー1の引き立て役であるナンバー2と言うスタンスは崩せない。
……とは言えこのままだと優勝しなければ死ぬしかないので、
最終的に出し抜くほかないのだが。
少なくとも自分をオモチャにしようとしていたところを見るに、
参加者と言った生き物が必要だって言うのはなんとなくわかる。
人間をオモチャ……正直なところ、余り想像したくはないものだ。
人が餌であるDIOを彷彿とさせるおぞましいことは察してるが、
組んだ相手の趣味に関して口出しはしないのが、彼の主義でもあった。
でなければ女の扱いが真逆であるJ・ガイルとは普通組めたものではない。
人格よりも相性。相性がいいならそこに言及なんてしないということだ。
自分はナンバー1の引き立て役であるナンバー2と言うスタンスは崩せない。
……とは言えこのままだと優勝しなければ死ぬしかないので、
最終的に出し抜くほかないのだが。
「此処で待っておけば、
向こうから来てくれるってーわけさ。
俺も支給品が見たいのが本音だけどな。」
向こうから来てくれるってーわけさ。
俺も支給品が見たいのが本音だけどな。」
「一理あるからよしってことにするよ。」
彼に言い分は十分に納得できるものだ。
自分だって折り紙のおかげで戦力を確保。
ホル・ホースも隙を見て殺す算段もできている。
そこを考えれば、彼だって武器の確認は必要だろう。
説得もできたことだし、ホル・ホースは支給品を調べていく。
武器はエンペラーがある以上そこまで問題ではなく、
どちらかと言えば徒党を組んだ相手用の備えが必要だ。
戦えると言えども自衛手段の乏しいスタンドな以上、
複数を相手するには滅法苦手である。
自分だって折り紙のおかげで戦力を確保。
ホル・ホースも隙を見て殺す算段もできている。
そこを考えれば、彼だって武器の確認は必要だろう。
説得もできたことだし、ホル・ホースは支給品を調べていく。
武器はエンペラーがある以上そこまで問題ではなく、
どちらかと言えば徒党を組んだ相手用の備えが必要だ。
戦えると言えども自衛手段の乏しいスタンドな以上、
複数を相手するには滅法苦手である。
「……なんだか安っぽい奴だな。」
出てきたのは赤色を基調とした望遠鏡。
片手で持てるタイプのものだが、汎用性はいまいちだ。
エンペラーの射程は長いと言っても遠い程威力は落ちてしまう。
遠距離の相手を見れたとしても、狙っても致命傷はまず無理だからだ。
はずれか思っていたが、付属の説明書に目を通すと笑みを浮かべる。
逆だ。これは寧ろ自分にとって大いに助かる有益な支給品だと。
ついでなのでこれを普通の使い方で周囲の状況を探ってみれば、
片手で持てるタイプのものだが、汎用性はいまいちだ。
エンペラーの射程は長いと言っても遠い程威力は落ちてしまう。
遠距離の相手を見れたとしても、狙っても致命傷はまず無理だからだ。
はずれか思っていたが、付属の説明書に目を通すと笑みを浮かべる。
逆だ。これは寧ろ自分にとって大いに助かる有益な支給品だと。
ついでなのでこれを普通の使い方で周囲の状況を探ってみれば、
「お、旦那。参加者発見したぜ。」
「どこどこ?」
「左の方に穴が開いてる家見えるか?」
「んー、多分あれかな。」
どこで見ているのかは知らないが、
とりあえずギリギリ見えてはいるようだ。
人間とは違うから暗くても見えるだけの視力があるのか。
彼の生態について、興味があるわけでもないが少しだけ気になった。
とりあえずギリギリ見えてはいるようだ。
人間とは違うから暗くても見えるだけの視力があるのか。
彼の生態について、興味があるわけでもないが少しだけ気になった。
「その家に煙突があんだけどよ、そっから煙が出てる。
暖を取ってるか……或いは飯か? これだけじゃ殆どわかんねえけど。」
暖を取ってるか……或いは飯か? これだけじゃ殆どわかんねえけど。」
煙突から上り行く煙を見て、既に参加者が近くにいたことに気付く。
しかも距離的にそう遠くはない場所で、体力的にも困らない。
しかも距離的にそう遠くはない場所で、体力的にも困らない。
「んじゃ、早速いくとするよ~。」
「待て待て旦那。」
「ん、何?」
「相手はいるってだけで、戦力が不明だ。
それに突入したら罠でしたなんてこともある。
お互い相手を知らなかったから追い込まれた……だろ?」
それに突入したら罠でしたなんてこともある。
お互い相手を知らなかったから追い込まれた……だろ?」
勝敗的にはきりえへいに一杯喰わされたホル・ホースの負けではあったが、
動く弾丸と言う未知の存在を前にして翻弄されたハサミにも言えることだ。
舐めて最初から本気を出さなかった結果、マリオに敗北してしまったのも事実。
それに此処の相手の多くは肉厚。マリオを即死させうるファイナルアタックも、
此処では確実に仕留められない可能性だってありうることだ。
動く弾丸と言う未知の存在を前にして翻弄されたハサミにも言えることだ。
舐めて最初から本気を出さなかった結果、マリオに敗北してしまったのも事実。
それに此処の相手の多くは肉厚。マリオを即死させうるファイナルアタックも、
此処では確実に仕留められない可能性だってありうることだ。
「じゃあどうするの?」
これについては事実であり、
ハサミも素直に忠告を聞き入れた。
ハサミも素直に忠告を聞き入れた。
「そこでちょいと今思いついたことがあんだ。」
彼は言うほど知的とではないので、
正直自分でも作戦と呼べるほどでもないのだが、
正直自分でも作戦と呼べるほどでもないのだが、
「へー、そりゃ便利だ。」
作戦の内容を聞くと、
顔があれば笑みを浮かべてそうな声色で返す。
顔があれば笑みを浮かべてそうな声色で返す。
「でも、もうちょっとアレンジして……」
そこにハサミの監修も混ぜる。
作戦をより確実にすると言うよりは、
どちらかと言えばハサミの趣味趣向が入り混じったものだが。
作戦をより確実にすると言うよりは、
どちらかと言えばハサミの趣味趣向が入り混じったものだが。
「……とかなんだけど、どう?」
「けどよ、これでいくとハサミの旦那負担大きくねえか?」
はっきり言うとこれではホル・ホースだけが楽をする仕事だ。
相手が一人なら別にいいが、三人や四人だと話が変わってくる。
相手が一人なら別にいいが、三人や四人だと話が変わってくる。
「そこに複数人いるなら、僕は全員オモチャに欲しいからね。
それに、きりえへいも作れるんだから僕が負けるわけないし?」
それに、きりえへいも作れるんだから僕が負けるわけないし?」
全員って、人数も把握できてないのにちょっと無茶あるぜ。
さっきの話したのに、もう忘れてんじゃあねーだろーな。
とは思うが、相方の引き立て役こそがナンバー2のポジション。
彼の意見を尊重していくべきなので、口にはしない。
死んだら死んだで、それはそれで構わないのもあるが。
組む割に薄情。この男の本質は皇帝の暗示を持つ通り、
皇帝の逆位置『移り気のある』男なのだから。
さっきの話したのに、もう忘れてんじゃあねーだろーな。
とは思うが、相方の引き立て役こそがナンバー2のポジション。
彼の意見を尊重していくべきなので、口にはしない。
死んだら死んだで、それはそれで構わないのもあるが。
組む割に薄情。この男の本質は皇帝の暗示を持つ通り、
皇帝の逆位置『移り気のある』男なのだから。
「じゃあ俺がエンペラーで一発だけ撃ったら攻撃の合図だ。
いつまでもなかったら問題ありってことで戻ってきてくれ。」
いつまでもなかったら問題ありってことで戻ってきてくれ。」
「りょーかい。」
作戦の為、ホル・ホースは高台で待機。
別行動のハサミはすぐに攻撃できるように接近しつつ身を隠す。
暗がりと自然の豊富さの景色により、ハサミの色は殆ど保護色の状態に等しく、
同時にそこまで距離を詰めたわけでもないため、兼定の哨戒にも気づかれなかった。
別行動のハサミはすぐに攻撃できるように接近しつつ身を隠す。
暗がりと自然の豊富さの景色により、ハサミの色は殆ど保護色の状態に等しく、
同時にそこまで距離を詰めたわけでもないため、兼定の哨戒にも気づかれなかった。
(名簿か、後で見ておくとすっかな。)
宣言は始まったが名簿を見る暇はない。
今はハサミの旦那に従っておくだけだ。
もしDIOとか承太郎がいた時を考えたら、
少しぞっとするが今は後回しにする。
人数が多いので、いないと否定はできないが。
今はハサミの旦那に従っておくだけだ。
もしDIOとか承太郎がいた時を考えたら、
少しぞっとするが今は後回しにする。
人数が多いので、いないと否定はできないが。
(ん!?)
漸く中から姿を見せた相手を前に目を張るホル・ホース。
出てきた面子は美女が揃い踏み……と言うのもあるが、
問題はやはりと言うべきか重装備の女性───足柄だ。
出てきた面子は美女が揃い踏み……と言うのもあるが、
問題はやはりと言うべきか重装備の女性───足柄だ。
(いやいや、なんだありゃ……スタンドか?)
あんな武装する人間はまずいないし、
ハサミみたいな例外がそう何度もあってたまるか。
とは言えインパクトは抜群。他がどんなスタンド使いか、
或いはスタンド使いですらない可能性もあわせると、
今のところ一番厄介なのは間違いなく彼女だと見た目が教える。
世界一女にやさしいと自負する以上自分から殺すのは気が引けるものの、
ハサミみたいな例外がそう何度もあってたまるか。
とは言えインパクトは抜群。他がどんなスタンド使いか、
或いはスタンド使いですらない可能性もあわせると、
今のところ一番厄介なのは間違いなく彼女だと見た目が教える。
世界一女にやさしいと自負する以上自分から殺すのは気が引けるものの、
(一番旦那に厄介そうなのを選ぶってことで。)
あれはハサミじゃあ切れないだろうと言う判断で選ぶ。
殺さずとも行動不能にすればいい、そう思いながら彼女を『掴んだ』。
ホル・ホースが持っている望遠鏡は『手にとり望遠鏡』と言う普通の道具ではない。
望遠鏡の中の相手をその手で引き寄せると、そのまま自分の手元に引っ張ってこれる。
これで一人を孤立させて、ハサミが三人に奇襲をかけると言うのが二人の作戦。
正直引き寄せた相手を倒せば確実に一人は仕留められて彼もこれを最初に提案した。
ハサミは複数人いれば全員オモチャにしたいと言う要望……と言うよりは、
わがままにより仕方なく方針を変えて、今の形を選ぶことにした。
一度引き寄せると再度引き寄せるには数時間要求されるので、
彼としては待ちたくない気持ちは分からなくはないが。
殺さずとも行動不能にすればいい、そう思いながら彼女を『掴んだ』。
ホル・ホースが持っている望遠鏡は『手にとり望遠鏡』と言う普通の道具ではない。
望遠鏡の中の相手をその手で引き寄せると、そのまま自分の手元に引っ張ってこれる。
これで一人を孤立させて、ハサミが三人に奇襲をかけると言うのが二人の作戦。
正直引き寄せた相手を倒せば確実に一人は仕留められて彼もこれを最初に提案した。
ハサミは複数人いれば全員オモチャにしたいと言う要望……と言うよりは、
わがままにより仕方なく方針を変えて、今の形を選ぶことにした。
一度引き寄せると再度引き寄せるには数時間要求されるので、
彼としては待ちたくない気持ちは分からなくはないが。
「え───」
ホルホースが掴んだ手に、足柄の手が引っ張られる。
これによってハサミにとって一番厄介な人を引き離すことは成功。
だが、一方で一つのピンチに陥ってしまう。
これによってハサミにとって一番厄介な人を引き離すことは成功。
だが、一方で一つのピンチに陥ってしまう。
「な、なにぃ~~~!?」
彼女の着地と同時に、ミシリと悲鳴を上げる高台。
ホル・ホースは彼女の装備がスタンドだと思っていたが、
艤装はスタンドではない……すなわち質量と同時に重量があると言うこと。
バギーに乘せれると言えども、この装備の重量が一キロや二キロではすまない。
しかも引き寄せた足柄は浮いた状態からの着地で、重力も合わさってしまう。
これにより彼女の着地ど同時に高台が悲鳴を上げ、形を保てずに崩れだす。
ホル・ホースは彼女の装備がスタンドだと思っていたが、
艤装はスタンドではない……すなわち質量と同時に重量があると言うこと。
バギーに乘せれると言えども、この装備の重量が一キロや二キロではすまない。
しかも引き寄せた足柄は浮いた状態からの着地で、重力も合わさってしまう。
これにより彼女の着地ど同時に高台が悲鳴を上げ、形を保てずに崩れだす。
(スタンドじゃあねえ! これは本物の大砲を装備していやがった!?
これを装備だと!? どんな筋肉と骨してりゃあできんだよ~~~こいつぁよぉ~~~!!)
これを装備だと!? どんな筋肉と骨してりゃあできんだよ~~~こいつぁよぉ~~~!!)
引き寄せた瞬間にその事実に気付いて即座に判断。
急いで階段を少しだけ駆け下りて高さを多少調整しながら身を投げ出す。
それと忘れずにエンペラーの銃弾をハサミのいる方へ向けて放つ。
この崩れる音で聞こえにくいと思って、弾丸は近くに撃っておく。
急いで階段を少しだけ駆け下りて高さを多少調整しながら身を投げ出す。
それと忘れずにエンペラーの銃弾をハサミのいる方へ向けて放つ。
この崩れる音で聞こえにくいと思って、弾丸は近くに撃っておく。
「まず……!!」
何が起きたかわからない足柄だったが、
此方も艦娘と言う修羅場をくぐってきた存在。
今の状態でいることは危険だと察知した。
このまま艤装を装備して落下は足がまず砕ける。
咄嗟に艤装を外しながら此方も建物から飛び降りた。
綺麗に転がりながら着地し、崩れる高台を見やり、
此方も艦娘と言う修羅場をくぐってきた存在。
今の状態でいることは危険だと察知した。
このまま艤装を装備して落下は足がまず砕ける。
咄嗟に艤装を外しながら此方も建物から飛び降りた。
綺麗に転がりながら着地し、崩れる高台を見やり、
「艤装は───」
木材に埋もれた艤装を見つけて走り出すも、
「おっと待ちな。」
アクシデントはあったが、
足柄の方が状況や場所を完全に把握できていない。
その点でホル・ホースの方がどうあっても優位なのだ。
エンペラーの銃口を向けられ、彼女も止まらざるを得なかった。
足柄の方が状況や場所を完全に把握できていない。
その点でホル・ホースの方がどうあっても優位なのだ。
エンペラーの銃口を向けられ、彼女も止まらざるを得なかった。
「妙な動きすると、流石に俺も撃たなくちゃあいけなくてな。」
俺は女には世界一優しい男でいたいんでな、
なんて歯の浮くようなセリフに、足柄は少し呆れ気味だ。
どうやったかは分からないが此処まで追い込んでおいて、
すぐに撃たないと言うちぐはぐな行動をしている。
なんて歯の浮くようなセリフに、足柄は少し呆れ気味だ。
どうやったかは分からないが此処まで追い込んでおいて、
すぐに撃たないと言うちぐはぐな行動をしている。
「なら、そこは男性の兼さんを選ぶのが得策じゃあないかしら?」
女に優しいから撃てないなら、
男性である兼定を引き寄せればいいだけ。
確かに長髪で美形だが、女性と間違えるとも思えない。
余りに矛盾した行動に疑問を持たざるを得なかった。
男性である兼定を引き寄せればいいだけ。
確かに長髪で美形だが、女性と間違えるとも思えない。
余りに矛盾した行動に疑問を持たざるを得なかった。
「刀持った奴相手に、間合いに引き込むガンマンはいねーだろ?」
手にとり望遠鏡は致命的な欠点として、
片手は望遠鏡、片手は引き寄せた相手で両手が塞がってしまう。
引き寄せると同時にエンペラーを撃って、はいおしまいはできない。
ハサミのことを想定で足柄だったが、この都合兼定は選択肢から外れている。
引き寄せた瞬間有利なのは、既に間合いである刀を持った相手なのは間違いない。
『銃は剣よりも強し』とは彼の言葉だが、射程内だと流石に話は変わってしまう。
ポルナレフは甘く見てたお陰で(アヴドゥルがいなければ)仕留められたが、
両手が塞がった状態からの開始で同じことが言えるか……と言われると別だ。
だから主砲と言う、接近ではとてもできない彼女を狙ったのもある。
……スタンドではなく本物だったので想定外も多かったが。
片手は望遠鏡、片手は引き寄せた相手で両手が塞がってしまう。
引き寄せると同時にエンペラーを撃って、はいおしまいはできない。
ハサミのことを想定で足柄だったが、この都合兼定は選択肢から外れている。
引き寄せた瞬間有利なのは、既に間合いである刀を持った相手なのは間違いない。
『銃は剣よりも強し』とは彼の言葉だが、射程内だと流石に話は変わってしまう。
ポルナレフは甘く見てたお陰で(アヴドゥルがいなければ)仕留められたが、
両手が塞がった状態からの開始で同じことが言えるか……と言われると別だ。
だから主砲と言う、接近ではとてもできない彼女を狙ったのもある。
……スタンドではなく本物だったので想定外も多かったが。
「……そうね、その通りよ!」
足柄は忠告はされたものの、
最後の支給品を取り出そうと背負ったデイバックに手を伸ばす。
同時に発射される弾丸だが、足柄は容易く回避した。
普段砲雷撃戦と言うもっと派手な戦いをしているのだ、
たかが拳銃。銃口さえ見ていれば先に動作しておけば回避は難しくない。
回避と共にそのまま走って、高台の残骸を盾に身を隠そうとする。
最後の支給品を取り出そうと背負ったデイバックに手を伸ばす。
同時に発射される弾丸だが、足柄は容易く回避した。
普段砲雷撃戦と言うもっと派手な戦いをしているのだ、
たかが拳銃。銃口さえ見ていれば先に動作しておけば回避は難しくない。
回避と共にそのまま走って、高台の残骸を盾に身を隠そうとする。
「そうはいかねえんだよな。」
もっとも、それはただの銃弾であればの話。
エンペラーの弾丸操作の前では小手先の回避は意味をなさない。
弾丸はすぐに旋回して、背後から彼女の左足を貫く。
エンペラーの弾丸操作の前では小手先の回避は意味をなさない。
弾丸はすぐに旋回して、背後から彼女の左足を貫く。
「ッ……!!」
流石に今の状態は維持できず、
受け身を取って余計なダメージを減らすだけ。
満足に走ることもできない状態にされ、
白いタイツに鮮血の染みが広がっていく。
受け身を取って余計なダメージを減らすだけ。
満足に走ることもできない状態にされ、
白いタイツに鮮血の染みが広がっていく。
「俺のスタンド、エンペラーはただの銃じゃあねえ。
そこんとこを判断できなかったあんさんの命とりなのさ。
これ以上抵抗するってーなら、俺も流石に眉間に風穴を空けるぜ?」
そこんとこを判断できなかったあんさんの命とりなのさ。
これ以上抵抗するってーなら、俺も流石に眉間に風穴を空けるぜ?」
状況は最悪だ。足と言う機動力を奪われ、
艤装と言う武器はなく、最後の手段もその前に終わる。
足柄一人ではどうあがいても解決できない劣勢だ。
艤装と言う武器はなく、最後の手段もその前に終わる。
足柄一人ではどうあがいても解決できない劣勢だ。
「確かに、敵を知らなかった結果と言えばそうみたいね。
とてもいい教訓かもしれないわ。でもね、貴方も同じことじゃあないかしら?」
とてもいい教訓かもしれないわ。でもね、貴方も同じことじゃあないかしら?」
「ん?」
「あれだけ派手なことやったのだから、
私の仲間が駆け付ける可能性は考えなかったの?
此処、暗くて分かってないけどそう遠くない場所のはずよ。
すぐに仕留めないでいるこの状況を、少しは焦ってもいいんじゃあない?」
私の仲間が駆け付ける可能性は考えなかったの?
此処、暗くて分かってないけどそう遠くない場所のはずよ。
すぐに仕留めないでいるこの状況を、少しは焦ってもいいんじゃあない?」
少し視線を他へ向ければ、ソルティ・スプリングスの街並みが見える。
大型の建物ではないとは言え、結構な悲鳴と共に崩れた高台だ。
少なくともこの静かな夜には余りに派手な音。
自分の位置を教えているようなものでもある。
エリアを視認できない程移動しているわけではないので、
仲間が気付くには十分な距離とも言えた。
大型の建物ではないとは言え、結構な悲鳴と共に崩れた高台だ。
少なくともこの静かな夜には余りに派手な音。
自分の位置を教えているようなものでもある。
エリアを視認できない程移動しているわけではないので、
仲間が気付くには十分な距離とも言えた。
「だとしても、すぐにはこれねえだろうさ。
遠くないと言っても走るには時間も食うし、
こっちも一人で戦ってるわけじゃあないからな。」
遠くないと言っても走るには時間も食うし、
こっちも一人で戦ってるわけじゃあないからな。」
「なるほど。でもやっぱり貴方は私達を知らない……勉強不足よ。」
「あん?」
「此処には貴方の言うスタンド以外もあるってことよ。
サーヴァント、刀剣男士、艦娘、そしてこの状況を打開できる───」
サーヴァント、刀剣男士、艦娘、そしてこの状況を打開できる───」
足柄の言葉に重なるように、耳に届くほどの足音。
何事かと思って音の発端となる場所を見やれば、
凄まじい勢いで此方へと接近する何かがあった。
しかも音の方角は、あの家の四人がいた方角から。
何事かと思って音の発端となる場所を見やれば、
凄まじい勢いで此方へと接近する何かがあった。
しかも音の方角は、あの家の四人がいた方角から。
「な、なんじゃぁありゃぁ~~~!?」
流石に驚嘆せざるを得ない。
あんな脚力アメフトやラグビーだって見ないレベルだ。
流石にこれはまずいと判断してエンペラーを足柄に向けて撃とうとするが、
あんな脚力アメフトやラグビーだって見ないレベルだ。
流石にこれはまずいと判断してエンペラーを足柄に向けて撃とうとするが、
「───ウマ娘がね。」
「それ以上動くと───撃つ。」
オグリキャップの爪弾の射程内に入る速度の方が一手早かった。
◇ ◇ ◇
「材料発見~!」
ドリルのように錐揉み回転して迫るハサミ。
インパクトとタイミングは完璧だったが、正面のストレート。
無駄なくとまではいかないが三者共に散開する形で回避され、
そのままハサミは旋回しながら屋根の上に、刃を下に降り立つ。
インパクトとタイミングは完璧だったが、正面のストレート。
無駄なくとまではいかないが三者共に散開する形で回避され、
そのままハサミは旋回しながら屋根の上に、刃を下に降り立つ。
「少しはやるみたいだね~。」
気づかれないように距離は取ってたし、
当たらなくても仕方ないよねと言ったところだ。
だからファイナルアタックを避けられる程の衝撃はない。
当たらなくても仕方ないよねと言ったところだ。
だからファイナルアタックを避けられる程の衝撃はない。
「ハサミって、名前のままってもう何でもありかよ!」
色んな世界が交わってるのは承知したものの、
刀剣男士も付喪神と言う本来の刀があってこそ形を成しているとはいえ、
相手は所謂『刀の部分だけ』で自律行動ができてるとは流石に思わない。
声でさえどこから出してるのか、判断がつかない程だ。
刀剣男士も付喪神と言う本来の刀があってこそ形を成しているとはいえ、
相手は所謂『刀の部分だけ』で自律行動ができてるとは流石に思わない。
声でさえどこから出してるのか、判断がつかない程だ。
「足柄さんが消えたのも、貴方の仕業?」
ハサミの見た目に一番驚かなかったのは立香。
ナーサリー・ライムと言う人の姿があれど本だけの姿もある。
なので今になって驚くほどの事でもなかった。
ナーサリー・ライムと言う人の姿があれど本だけの姿もある。
なので今になって驚くほどの事でもなかった。
「僕は知らないよ? まあ、今頃は始末されてるかもだけどね。」
「……そうかい、ならテメエをぶっ潰してもいいってことだな!」
問答は早々に切り上げて、真っ先に動いたのは兼定。
優男な雰囲気のある彼だが、前の主の性格が移って意外と短気だ。
仲間を陥れた以上許すかどうかと言われたら、完全にノーである。
敵であると分かれば容赦する理由もなく、跳躍して兜割の如く刀を振るう。
優男な雰囲気のある彼だが、前の主の性格が移って意外と短気だ。
仲間を陥れた以上許すかどうかと言われたら、完全にノーである。
敵であると分かれば容赦する理由もなく、跳躍して兜割の如く刀を振るう。
「おっとぉ!」
ハサミが開くと同時に閉じ、
一太刀は白刃取りの要領で持ち手に挟まれ止められる。
このまま刀を折られると、刀剣男士として非常にまずい。
元々刀剣男士と言うのは、元となる刀剣が人の形となった付喪神。
今手に握る本来の姿である刀が破壊されてしまえば、同時に消滅に直結してしまう。
相手はまだ気づいてないので、すぐさま手放すように鉸めの部分へと蹴りを叩きこむ。
一太刀は白刃取りの要領で持ち手に挟まれ止められる。
このまま刀を折られると、刀剣男士として非常にまずい。
元々刀剣男士と言うのは、元となる刀剣が人の形となった付喪神。
今手に握る本来の姿である刀が破壊されてしまえば、同時に消滅に直結してしまう。
相手はまだ気づいてないので、すぐさま手放すように鉸めの部分へと蹴りを叩きこむ。
「それは困るんだよねぇ!」
意図せずして、そこが今の彼の急所。
鉸めの部分が首輪の役割をしてる以上、
此処に強い衝撃を与えられるのはよくない。
すぐさま開くと同時に倒れることで回避しつつ、
ファイナルアタックのように足を切断しにかかるも、
受け身と同時に屋根から飛び降りて当たることはない。
鉸めの部分が首輪の役割をしてる以上、
此処に強い衝撃を与えられるのはよくない。
すぐさま開くと同時に倒れることで回避しつつ、
ファイナルアタックのように足を切断しにかかるも、
受け身と同時に屋根から飛び降りて当たることはない。
「どうやら、一筋縄にはいかねえみてえだな。」
「僕はブンボ―軍団最高戦力だからねぇ。当然さ。」
「また別の世界の住人ってわけだね……」
一体いくつの世界が入り乱れているのかこの場所は。
既に参加者のうち五人は別の世界であるのは確かなこと。
いくつもの世界と通じてるミルドラースは一体何者なのか。
あるいは、それ以上の黒幕が背後にいるのかもしれない。
この先友好的な人物がどれだけいるのか。そして出会えるのか。
人理修復の時のサーヴァントと違って、相手が戦えるかどうかも不明だ。
オグリキャップもスタンドDISCなしでは戦闘能力はあるわけではない。
人理修復も幸運なくしては到達できなかった前人未踏の領域だったが、
ある意味それに負けず劣らずの事態だと、立香は改めて理解する。
既に参加者のうち五人は別の世界であるのは確かなこと。
いくつもの世界と通じてるミルドラースは一体何者なのか。
あるいは、それ以上の黒幕が背後にいるのかもしれない。
この先友好的な人物がどれだけいるのか。そして出会えるのか。
人理修復の時のサーヴァントと違って、相手が戦えるかどうかも不明だ。
オグリキャップもスタンドDISCなしでは戦闘能力はあるわけではない。
人理修復も幸運なくしては到達できなかった前人未踏の領域だったが、
ある意味それに負けず劣らずの事態だと、立香は改めて理解する。
「オグリキャップ! 仲間がいる可能性が高い以上そっちは頼むぞ!」
「……分かった。」
「それじゃ、あ~そびましょっと!」
先ほどからタスクで狙おうと指を構えてはいたものの、
双方の激しい攻防で狙いは定めることはできないし、
場合によっては兼定に被弾する可能性があって狙えない。
一撃で首を斬り落とせるだけの威力、躊躇うのは当然だ。
そもそも人体を切断できる威力が無機物に通じるのかと言う、
疑問もなくはなかったのだが。
双方の激しい攻防で狙いは定めることはできないし、
場合によっては兼定に被弾する可能性があって狙えない。
一撃で首を斬り落とせるだけの威力、躊躇うのは当然だ。
そもそも人体を切断できる威力が無機物に通じるのかと言う、
疑問もなくはなかったのだが。
戦闘は兼定が、哨戒はオグリキャップが行う。
となれば立香ができるのは当然ながら状況の把握。
監獄塔を思い出すかのように、状況や相手を分析する。
まず最初に思ったのが、何故相手の仲間がまだ来ないのか。
人数が多い方が圧倒的優位なのにもかかわらずだ。
となれば立香ができるのは当然ながら状況の把握。
監獄塔を思い出すかのように、状況や相手を分析する。
まず最初に思ったのが、何故相手の仲間がまだ来ないのか。
人数が多い方が圧倒的優位なのにもかかわらずだ。
(違う。相手はそもそも二人しかいない。)
ハサミの行動から察するに彼は優勝狙い。
となれば相方もそれに賛同、或いは同じ優勝を狙うはず。
つまるところ最終的に敵同士になる利害関係に過ぎない。
いくら利害が一致すると言っても、出会ったばかりの相手、
それも優勝狙いをこの短時間で何人もかき集めるのは至難。
敵が一人だけなのは、単純に他に仲間がいないからだ。
ハサミの口ぶりから、別々の勢力の可能性はまずない。
ではなぜ足柄が消えて、仲間が来れないのか。
となれば相方もそれに賛同、或いは同じ優勝を狙うはず。
つまるところ最終的に敵同士になる利害関係に過ぎない。
いくら利害が一致すると言っても、出会ったばかりの相手、
それも優勝狙いをこの短時間で何人もかき集めるのは至難。
敵が一人だけなのは、単純に他に仲間がいないからだ。
ハサミの口ぶりから、別々の勢力の可能性はまずない。
ではなぜ足柄が消えて、仲間が来れないのか。
(足柄さんが消えたのは恐らく装備が理由だよね。)
あの装備でかつ複数人、相手したいとは思わない。
余程高速でなければ、まず接近する前に常人は待ったなしで肉塊だ。
特に兼定の存在で前衛もしっかりしてる状態なのだから、
この状況を崩すには、やはり足柄を移動させるのが一番納得できる。
余程高速でなければ、まず接近する前に常人は待ったなしで肉塊だ。
特に兼定の存在で前衛もしっかりしてる状態なのだから、
この状況を崩すには、やはり足柄を移動させるのが一番納得できる。
(でも、消えたならなぜもう一人の仲間は来ないの?)
相手を何処か遠くへ飛ばす支給品の類なら、
直ぐに加勢しに向かう方が戦局的に優位だ。
仮にすぐに仕留められる支給品でもそれはおなじこと。
相方を切り捨てるにはまだ早すぎるはず。
では来れない理由があるとするのであれば、
直ぐに加勢しに向かう方が戦局的に優位だ。
仮にすぐに仕留められる支給品でもそれはおなじこと。
相方を切り捨てるにはまだ早すぎるはず。
では来れない理由があるとするのであれば、
(相手は身動きできない……ひょっとして───)
もう一人が足柄を食い止めてるのではないか。
或いはその逆。奇襲を仕掛けたが足柄に食い止められたか。
正直、後者である可能性は低いと言わざるを得ないだろう。
あの艤装の派手な音で近隣にいるのであれば気付くものだ。
まだないのは、それすらできない程接近されたか、撃てない状況下の二択。
或いはその逆。奇襲を仕掛けたが足柄に食い止められたか。
正直、後者である可能性は低いと言わざるを得ないだろう。
あの艤装の派手な音で近隣にいるのであれば気付くものだ。
まだないのは、それすらできない程接近されたか、撃てない状況下の二択。
(そういえばさっき───)
ハサミの襲来時、余りに突然の展開で息を吐く暇もなかったが、
微かだが何かが倒壊するような音や銃声が、前方の方角から聞こえた気がする。
気になって視線を向ければ、先程建物があったと思しき場所が一つ消えていた。
ひょっとして、あそこに足柄……ひいては敵がいるのではないか。
微かだが何かが倒壊するような音や銃声が、前方の方角から聞こえた気がする。
気になって視線を向ければ、先程建物があったと思しき場所が一つ消えていた。
ひょっとして、あそこに足柄……ひいては敵がいるのではないか。
「オグリキャップ! あの高いところに足柄さんがいるかもしれないから向かって!」
「行って大丈夫なのか?」
この場で一番戦えないのは立香。
兼定がハサミと交戦中の現状を考えると、
此処で彼女を守れる立場がいないのは危険ではないか。
伏兵がいたときのことを想定で自分が警戒しているのだから、
そんな可能性があって、離れていいものなのかと少し躊躇う。
兼定がハサミと交戦中の現状を考えると、
此処で彼女を守れる立場がいないのは危険ではないか。
伏兵がいたときのことを想定で自分が警戒しているのだから、
そんな可能性があって、離れていいものなのかと少し躊躇う。
「私は大丈夫だから!」
人理修復の旅路の間に、色んなサーヴァントから何かしらを教わってきた。
勿論できないことの方が多い。相手は英霊と言うプロ中のプロの存在なのだから、
優れた才覚や人間離れした技術ありきな部分もあり、真似すらできないものばかりだ。
だが一方でプロ中のプロから教わった以上は、ある程度の技術は勿論備わっている。
……アサシンのエミヤから銃と弾丸をお返しに寄越された時はひきつった顔になったりもしたが。
勿論できないことの方が多い。相手は英霊と言うプロ中のプロの存在なのだから、
優れた才覚や人間離れした技術ありきな部分もあり、真似すらできないものばかりだ。
だが一方でプロ中のプロから教わった以上は、ある程度の技術は勿論備わっている。
……アサシンのエミヤから銃と弾丸をお返しに寄越された時はひきつった顔になったりもしたが。
「……行ってくる!」
彼女の言葉を信じて、オグリキャップは走り出す。
「させないよ~!」
彼のスタンドの性質上一人での相手はとてもできない。
此処で二人にさせるわけにはいかないと、
ファイナルアタックが背後に迫る。
此処で二人にさせるわけにはいかないと、
ファイナルアタックが背後に迫る。
「させてくれよ!」
横槍ならぬ横刀。
持ち手の部分を強打され、ファイナルアタックは文字通りに空を切る。
その衝撃で動きが鈍ったのもあり、そのまま疾走に追いつくことができない。
持ち手の部分を強打され、ファイナルアタックは文字通りに空を切る。
その衝撃で動きが鈍ったのもあり、そのまま疾走に追いつくことができない。
「マジマジ? あんなに速いの見たことないや!」
余りの速さに、敵ながら関心を抱いてしまうほどだ。
状況が劣勢になってるとは思えないような口ぶりで。
……いや、実際のところ劣勢と言うほどでもないのだ。
状況が劣勢になってるとは思えないような口ぶりで。
……いや、実際のところ劣勢と言うほどでもないのだ。
「ま、二人だったら出し惜しむ理由はないもんね~!」
そう、折り紙と言う戦力があるハサミにとっては。
立香を囲むように黄色の人型の紙と、簡素な人型をした大柄なのが出てくる。
通常のきりえへい六体と、のっぽのきりえへいが二体ほど茂みから姿を現す。
突入前に、あらかじめ黄色の折り紙を用いて既に伏兵として隠して置いてた。
本来なら逃げようとしたところを掴まえる予定だったが、あれでは追い付けない。
数が減ったのであれば、残った一人を仕留めるにはこれでよかった。
相手は戦闘に参加してないところを見るにマリオと同行したオリビアに近しい、
戦闘に関わることのない弱者ならば仕留めるのは容易い。
(まあオリビアはカミのてによる変身があるので厳密には戦闘でも出番があるが)
立香を囲むように黄色の人型の紙と、簡素な人型をした大柄なのが出てくる。
通常のきりえへい六体と、のっぽのきりえへいが二体ほど茂みから姿を現す。
突入前に、あらかじめ黄色の折り紙を用いて既に伏兵として隠して置いてた。
本来なら逃げようとしたところを掴まえる予定だったが、あれでは追い付けない。
数が減ったのであれば、残った一人を仕留めるにはこれでよかった。
相手は戦闘に参加してないところを見るにマリオと同行したオリビアに近しい、
戦闘に関わることのない弱者ならば仕留めるのは容易い。
(まあオリビアはカミのてによる変身があるので厳密には戦闘でも出番があるが)
「な、伏兵───」
首輪がないことから参加者ではない。
NPCかハサミ自身の力で量産されたか。
どちらにせよ敵対する存在が増えた。
予想は的中。立香の防衛に回りたいものの、
NPCかハサミ自身の力で量産されたか。
どちらにせよ敵対する存在が増えた。
予想は的中。立香の防衛に回りたいものの、
「余所見するなんて随分余裕だね!」
ハサミの持ち手のスイングをすんでのところで屈んで回避。
反撃の切り上げが刃とぶつかり合い、重い衝撃が兼定にも跳ね返る。
これだ。この目に見えた負傷がないのは、中々に堪えていた。
何処を殴っても、兼定の視点からは通じてるのかは一切不明だ。
お陰で自分だけが消耗してる気がしてならず舌打ちをする。
反撃の切り上げが刃とぶつかり合い、重い衝撃が兼定にも跳ね返る。
これだ。この目に見えた負傷がないのは、中々に堪えていた。
何処を殴っても、兼定の視点からは通じてるのかは一切不明だ。
お陰で自分だけが消耗してる気がしてならず舌打ちをする。
「兼定さんはそっちに集中して!
私も、少しぐらいならいけるから。」
私も、少しぐらいならいけるから。」
そう言いながら、支給品である白亜の短剣を取り出す。
美しい曲線を描いた、何処か羽のようにも見える短剣だ。
構えた立香へ、きりえへいののっぽが機敏な動きで手を振るいながら迫る。
紙とはいえハサミによって作られたきりえへいは相応の力を持つ。
紙とは思えないような動きで迫る姿は、最早ホラー映画の類だ。
美しい曲線を描いた、何処か羽のようにも見える短剣だ。
構えた立香へ、きりえへいののっぽが機敏な動きで手を振るいながら迫る。
紙とはいえハサミによって作られたきりえへいは相応の力を持つ。
紙とは思えないような動きで迫る姿は、最早ホラー映画の類だ。
(見える!)
機敏な動きだったが、それ以上に立香が鮮やかに回避。
手に握った短剣によって両足が容易く切断される。
立て続けにきりえへいも襲い掛かるが、跳躍や前転で回避しつつ更に一太刀を浴びせる。
余りに良い動きに、少しだけ見た兼定でさえも驚かされた。
彼女は自分たちの世界でいう審神者に相当する立場であり、
戦闘が特別得意ではないとは聞いていたが、話とは随分違っているではないか。
手に握った短剣によって両足が容易く切断される。
立て続けにきりえへいも襲い掛かるが、跳躍や前転で回避しつつ更に一太刀を浴びせる。
余りに良い動きに、少しだけ見た兼定でさえも驚かされた。
彼女は自分たちの世界でいう審神者に相当する立場であり、
戦闘が特別得意ではないとは聞いていたが、話とは随分違っているではないか。
いや、ある意味その通りだ。いくら何度も修羅場をくぐってると言えども、
ヘラクレスから逃げたあの時のようなサーヴァントの魔術による補助もなしに、
今のような優れた動きをするのは流石にそのままでは無理がある。
それには立香の最後の支給品である『悪魔』が関係していた。
……悪魔とはなんだ? と尋ねる人がいるかもしれないが、本当にただの悪魔だ。
別の世界の日本の死魔根(しまね)の地下深くに眠っている謎のアイテム。
悪魔を装備してることで、自身の能力が普段よりも高い状態にあった。
デメリットもあるのではないかと少し不安ではあったが、
この状況を一人で切り抜けることができていることについて、助かっている。
因みに、デメリットは本当にない。一生外せないとかそういうのもない。
ヘラクレスから逃げたあの時のようなサーヴァントの魔術による補助もなしに、
今のような優れた動きをするのは流石にそのままでは無理がある。
それには立香の最後の支給品である『悪魔』が関係していた。
……悪魔とはなんだ? と尋ねる人がいるかもしれないが、本当にただの悪魔だ。
別の世界の日本の死魔根(しまね)の地下深くに眠っている謎のアイテム。
悪魔を装備してることで、自身の能力が普段よりも高い状態にあった。
デメリットもあるのではないかと少し不安ではあったが、
この状況を一人で切り抜けることができていることについて、助かっている。
因みに、デメリットは本当にない。一生外せないとかそういうのもない。
「次は、右!」
ハサミのファイナルアタックが即死級の威力だったのは、
マリオたちが紙だからと言うのも一つの理由である。
逆に言えばきりえへいも同じ。斬撃には滅法弱く、
能力が向上した立香に次々と倒されてしまう。
マリオたちが紙だからと言うのも一つの理由である。
逆に言えばきりえへいも同じ。斬撃には滅法弱く、
能力が向上した立香に次々と倒されてしまう。
「え、マジ? てっきり戦えない奴だと思ったのに?」
「余所見するたぁ、随分余裕だな!」
動きを止めたハサミの刃に横薙ぎに兼定の攻撃が側面に叩き込まれる。
これで何度目かわからない、甲高い音が町中に響く。
これで何度目かわからない、甲高い音が町中に響く。
(いっそ手を作る? いや短剣に刀。どっちも不利だよね。)
相手からは目に見えないが、ハサミもそこそこに消耗していた。
なんせ彼兼定の思考の逆『どこを殴ってもダメージが通っている』のだから、
どこをやられて消耗してることについては変わりはなかったのだ。
おりがみも相手の得物で思うようにはいかないのも目に見えている。
だから兼定の考えとは裏腹に、彼はこの状況を思ってるよりも焦っていた。
なんせ彼兼定の思考の逆『どこを殴ってもダメージが通っている』のだから、
どこをやられて消耗してることについては変わりはなかったのだ。
おりがみも相手の得物で思うようにはいかないのも目に見えている。
だから兼定の考えとは裏腹に、彼はこの状況を思ってるよりも焦っていた。
「どうした! さっきよりも大人しいじゃあねえか!」
「!」
防戦に入っていると、
更に兼定の袈裟斬りが叩き込まれる。
刃を開いて、全身でスイングする形で刀と打ち合う。
刀の相手が浮いたハサミと言う奇抜な光景ではあるものの、
火花散らしながら打ち合う様は、剣劇と言ってもいいものだ。
更に兼定の袈裟斬りが叩き込まれる。
刃を開いて、全身でスイングする形で刀と打ち合う。
刀の相手が浮いたハサミと言う奇抜な光景ではあるものの、
火花散らしながら打ち合う様は、剣劇と言ってもいいものだ。
◆ ◆ ◆
「動くと撃つ……だが、私は撃ちたくない。武器を捨ててほしい。」
指を構えて狙いを定めるオグリキャップ。
銃の真似事かと思うが、恐らくそういうスタンドか、
何かしらの能力のトリガーなのだとホル・ホースは気づく。
まさか車並のスピードを一瞬で出せる相手がいるとは。
やはり敵のことを知らないで突入は危険だったようだ。
自分の判断は正しかったものの、相手は予想以上の力の持ち主。
作戦はグダグダな結果に終わりかけていた。
銃の真似事かと思うが、恐らくそういうスタンドか、
何かしらの能力のトリガーなのだとホル・ホースは気づく。
まさか車並のスピードを一瞬で出せる相手がいるとは。
やはり敵のことを知らないで突入は危険だったようだ。
自分の判断は正しかったものの、相手は予想以上の力の持ち主。
作戦はグダグダな結果に終わりかけていた。
(だが、どうやらジョースター達以上に甘ちゃんらしいが。)
一方で、敵を知ると言うのはこういう形でもいい。
敵の能力だけではない。敵の人格を知ると言うこと。
既に足柄を撃った後だ。やり返されても文句は言えないのに、
未だ問答無用で攻撃を仕掛けてこないところから、
場数は全く踏んでいない、一般人と言ったところだ。
……あんな速度で走る一般人がいてたまるかだが、
此処でいう一般人は倫理観のほうにある。
敵の能力だけではない。敵の人格を知ると言うこと。
既に足柄を撃った後だ。やり返されても文句は言えないのに、
未だ問答無用で攻撃を仕掛けてこないところから、
場数は全く踏んでいない、一般人と言ったところだ。
……あんな速度で走る一般人がいてたまるかだが、
此処でいう一般人は倫理観のほうにある。
「仕方ねえ、戦況でもちょいと見てるか。」
自分が決して詰んでるわけでない状況だが、
意外にもあっさりと素直に銃を捨ててしまう。
敵意を感じられないものの、オグリキャップは指を構えたままだ。
とは言え撃たないと言う、一つの確信が彼にはある。
どんなモンスターマシンだろうと、持ち主がビビってれば扱えない。
ヘタレに銃を渡したって結局引き金は引けない。彼女はまだその領域。
どうせなのでと、状況を見やるように望遠鏡で様子をうかがう。
撃たれないと言う、確証があるからこその行動だ。
意外にもあっさりと素直に銃を捨ててしまう。
敵意を感じられないものの、オグリキャップは指を構えたままだ。
とは言え撃たないと言う、一つの確信が彼にはある。
どんなモンスターマシンだろうと、持ち主がビビってれば扱えない。
ヘタレに銃を渡したって結局引き金は引けない。彼女はまだその領域。
どうせなのでと、状況を見やるように望遠鏡で様子をうかがう。
撃たれないと言う、確証があるからこその行動だ。
「五分五分ってところかねぇありゃ。」
こっちにハサミを手にとり望遠鏡で引き寄せれば状況は解決できるが、
残念ながら手にとり望遠鏡で『引き寄せる』効果は数時間に一回のみ。
此処でハサミを引き寄せることはできないし、此処で抵抗しても生存は不可能。
素直に彼女達に降伏し、彼を見捨てるほうがまだ生存しやすいというものだろう。
問題は、それがうまくいくほどハサミの旦那が弱いとは思えないからできないのだが。
残念ながら手にとり望遠鏡で『引き寄せる』効果は数時間に一回のみ。
此処でハサミを引き寄せることはできないし、此処で抵抗しても生存は不可能。
素直に彼女達に降伏し、彼を見捨てるほうがまだ生存しやすいというものだろう。
問題は、それがうまくいくほどハサミの旦那が弱いとは思えないからできないのだが。
「そっちの白い嬢ちゃん。名前はなんだ?」
「? オグリキャップ。」
此処で名前を尋ねるものなのか。
少し疑問ではあるが、素直に名前を名乗る。
少し疑問ではあるが、素直に名前を名乗る。
「お? 日本の競馬でそんな名前の奴がいたな。
ある意味、その名に違わぬいい走りっぷりだったぜ?
敵の筈の俺を問答無用で撃たなかった礼に、一つだけ忠告しとくか。」
ある意味、その名に違わぬいい走りっぷりだったぜ?
敵の筈の俺を問答無用で撃たなかった礼に、一つだけ忠告しとくか。」
なんとなくで忠告しておく。
本当に気まぐれだ。この行動に深い意味はない。
あるとするなら……女に優しいからか。
本当に気まぐれだ。この行動に深い意味はない。
あるとするなら……女に優しいからか。
「こういう場所で躊躇はよくねえ。躊躇一つで戦況が変わっちまう可能性は高い。
嬢ちゃんが殺し合いに反対だとしても、目的の為には殺す必要もあるってことだ。」
嬢ちゃんが殺し合いに反対だとしても、目的の為には殺す必要もあるってことだ。」
彼の言いたいことは分かる。
優勝を目指してる相手を説得できない相手もいるはずだ。
ハサミ以外にも、きっと何人もいることは間違いない。
優勝を目指してる相手を説得できない相手もいるはずだ。
ハサミ以外にも、きっと何人もいることは間違いない。
「俺はまだしも、ハサミの旦那には話し合いなんか通じねえだろ?
全員仲良く殺し合いを終わらせるなんてのは不可能ってーわけだ。
絶対に相容れない、殺さなくっちゃあいけない場面ってのは必ず来る。
目的を達成するためには、殺人すら厭わねえ『意思』ってーのがいる。分かるか?」
全員仲良く殺し合いを終わらせるなんてのは不可能ってーわけだ。
絶対に相容れない、殺さなくっちゃあいけない場面ってのは必ず来る。
目的を達成するためには、殺人すら厭わねえ『意思』ってーのがいる。分かるか?」
「……分かってはいるつもりだ。」
分かっていない。難しいことだから分からないわけではない。
だがタスクを撃てば相手は確実に痛いだけでは済まないだろう。
それでも、撃たなければならない時があるのは先の鳥の件でもあった。
今度はそれを人に向けることができるか。ハサミと言う無機物でもあったので、
先ほどは構えられたが、人であるホル・ホースを前にするとまだ撃てる気がしない。
だがタスクを撃てば相手は確実に痛いだけでは済まないだろう。
それでも、撃たなければならない時があるのは先の鳥の件でもあった。
今度はそれを人に向けることができるか。ハサミと言う無機物でもあったので、
先ほどは構えられたが、人であるホル・ホースを前にするとまだ撃てる気がしない。
「そうかい。じゃあ、忠告は終わりだ。
……はー、作戦つっても付け焼刃だよなぁ。
出会ったばかりじゃあ、こうなって当然だが。」
……はー、作戦つっても付け焼刃だよなぁ。
出会ったばかりじゃあ、こうなって当然だが。」
いいとこどりをしようとした作戦だが、
結果は大変お粗末。このままだとハサミも勝つのは難しいだろう。
タバコがあるなら吸いたくなるものの、没収されてる以上はない。
結果は大変お粗末。このままだとハサミも勝つのは難しいだろう。
タバコがあるなら吸いたくなるものの、没収されてる以上はない。
「なら、諦めてくれるの?」
俺ならまだしもと口にしていたところから、
相手はまだある程度話し合える間柄ではあるらしい。
ハサミに無理矢理従ってるようでもあるのならば、
左足の傷ぐらいは見逃す考えはしておこうと、足柄は考える。
相手はまだある程度話し合える間柄ではあるらしい。
ハサミに無理矢理従ってるようでもあるのならば、
左足の傷ぐらいは見逃す考えはしておこうと、足柄は考える。
「ああ、諦めるさ。」
この状況で彼は二人に勝つことはできない。
勝ったとしても自分の死は免れない状態だ。
諦めるほかないだろう。
勝ったとしても自分の死は免れない状態だ。
諦めるほかないだろう。
「───あんさんらは、だけどな。」
言うことを終えると同時にホル・ホースが消えた。
足柄が消えたときと同じ現象が起きたのだ。
足柄が消えたときと同じ現象が起きたのだ。
「消えた!?」
彼女達にとって誤算はたった一つ。
手にとり望遠鏡はただ引き寄せるだけではなく、
逆に『自分が引き寄せられること』も可能だと言うこと。
固定されてるものは引き寄せることができず、
逆に使用者が掴んだものに引っ張られてしまうのだ。
此方も数時間に一回しか使用できない代物だが、
このような機能があると想定できる人はそうはいない。
つまり、ホル・ホースが何をしたのかと言うと───
手にとり望遠鏡はただ引き寄せるだけではなく、
逆に『自分が引き寄せられること』も可能だと言うこと。
固定されてるものは引き寄せることができず、
逆に使用者が掴んだものに引っ張られてしまうのだ。
此方も数時間に一回しか使用できない代物だが、
このような機能があると想定できる人はそうはいない。
つまり、ホル・ホースが何をしたのかと言うと───
「まさか!」
足柄は事態に気付いたが、もう遅い。
同時に、ソルティ・スプリングスに銃声が轟いた。
同時に、ソルティ・スプリングスに銃声が轟いた。
「新手……ッ!!」
「兼定さんッ!!」
「助けに来た……ってーよりは、逃げてきたぜ旦那。」
銃声と共に狙われたのは、兼定。
横槍のように銃弾が両足を抉ったのだ。
続けざまにハサミのファイナルアタックだが、
辛うじて防ぎつつ、その反動できりえへいを全員倒した立香の横へと膝を折りながら降りる。
横槍のように銃弾が両足を抉ったのだ。
続けざまにハサミのファイナルアタックだが、
辛うじて防ぎつつ、その反動できりえへいを全員倒した立香の横へと膝を折りながら降りる。
ホル・ホースは適当な家の屋根を望遠鏡でつかんだのだ。
当然家は固定されてるので持ってはこれないので、そのまま移動。
後は単純。エンペラーで兼定を撃っただけである。
ハサミも射線にいたので、足を狙うだけにとどめたものの、
戦場で足の負傷は致命的なのは誰が見ても明らかなことだ。
しかも両足。機動力は絶望的である。
当然家は固定されてるので持ってはこれないので、そのまま移動。
後は単純。エンペラーで兼定を撃っただけである。
ハサミも射線にいたので、足を狙うだけにとどめたものの、
戦場で足の負傷は致命的なのは誰が見ても明らかなことだ。
しかも両足。機動力は絶望的である。
「始末できなかったってことでいいわけ?」
「あー、そうなるんだよな。言い損ねて悪いんだが、
俺は敵対してない女には、相手が殺しにこねー限りは手ぇ出しづらくてよぉ。」
俺は敵対してない女には、相手が殺しにこねー限りは手ぇ出しづらくてよぉ。」
「ちょっとちょっと~~~? 話と違うんどころか聞いてないんだけどぉ?」
「まあ片方は足の負傷でまともに動けないってことで勘弁してくれや。」
「残りの追いかけた方はどうしたの?」
「そっちはだな……」
「立香……車の運転できるか?」
二人が少し揉めている間、
兼定も立香と小声で会話を続ける。
兼定も立香と小声で会話を続ける。
「か、軽くならできると思うけど……」
免許なんて当然持ち合わせてない。
車の操作はほぼ見様見真似と言っていいだろう。
あれは車と呼ぶには色々難しく参考にできない。
車の操作はほぼ見様見真似と言っていいだろう。
あれは車と呼ぶには色々難しく参考にできない。
「そうかい。じゃあ、俺の支給品全部持って逃げな。
後、やばいと思ったら中の石を使っとけ。防御に使える。」
後、やばいと思ったら中の石を使っとけ。防御に使える。」
返事も待たずに自分のデイバックの紐を切って、
手早くアイテムを丸ごと立香へと刀ごと渡す。
手早くアイテムを丸ごと立香へと刀ごと渡す。
「ちょ、ちょっと刀までって、兼定さんはどうするの?」
「悪いな……両足やられて、走るも飛ぶもできそうにねえんだ。」
つまりは、此処に置いていけ。
それを意味する言葉なのは、すぐに理解する。
勿論背負ったりしてつれて行く暇なんて与えてくれない。
バギーまで遠くはないが、近い距離と言うほどでもなかった。
二人で離脱は不可能だ。しようとすれば全滅の危険がある。
人理修復の旅路の最中で、数々の人の死を見てきた。
慣れたと言えど、死とは受け入れたくないものばかりだ。
職員にも昔と比べ勇ましくなったとか言われたりもするが、
それでも藤丸立香は人間だ。悼みもする、涙も流す……人間のマスターだ。
それを意味する言葉なのは、すぐに理解する。
勿論背負ったりしてつれて行く暇なんて与えてくれない。
バギーまで遠くはないが、近い距離と言うほどでもなかった。
二人で離脱は不可能だ。しようとすれば全滅の危険がある。
人理修復の旅路の最中で、数々の人の死を見てきた。
慣れたと言えど、死とは受け入れたくないものばかりだ。
職員にも昔と比べ勇ましくなったとか言われたりもするが、
それでも藤丸立香は人間だ。悼みもする、涙も流す……人間のマスターだ。
「……分かった……」
「元より俺は刀、誰かの為に刃を振るう道具だ。
誰かを守って死ねるだけまだ幸せってもんさ……後のことは頼んだぜ!」
誰かを守って死ねるだけまだ幸せってもんさ……後のことは頼んだぜ!」
死地へ向かうには、余りにも清々しい顔をする兼定。
「うん。絶対に、この戦いを終わらせるから!」
生存を目指すには、余りにも苦しい顔をする立香。
二人は最期の言葉を交わし、バギーへと走り出す。
二人は最期の言葉を交わし、バギーへと走り出す。
「悪いがそうは───」
エンペラーを構え、バギーへと狙いを定める。
此処で移動の足となるものさえ何とかすればそれでいいのだ。
態々彼女を狙う必要はないのだが、殺気を前に狙いを定めた腕を引っ込めてしまう。
ひっこめると同時に、ほぼ同時に腕のあった場所へ何かが飛んでいく。
暗さと速さで何かは分からないが、
此処で移動の足となるものさえ何とかすればそれでいいのだ。
態々彼女を狙う必要はないのだが、殺気を前に狙いを定めた腕を引っ込めてしまう。
ひっこめると同時に、ほぼ同時に腕のあった場所へ何かが飛んでいく。
暗さと速さで何かは分からないが、
「言ったはずだ、動くと撃つと。」
それがオグリキャップが放ったものだと言うのは分かっていた。
来た道を逆走して、ホル・ホースへとその指を構えている。
人に向けて撃つのはまだ躊躇いはあるようだったが、
少なくとも今は撃つことはできている様子だ。
来た道を逆走して、ホル・ホースへとその指を構えている。
人に向けて撃つのはまだ躊躇いはあるようだったが、
少なくとも今は撃つことはできている様子だ。
「少しはいい面構えになったじゃあねえか。
そういう冷徹な目も、俺としちゃあ悪くねえな。」
そういう冷徹な目も、俺としちゃあ悪くねえな。」
余所見して撃たれたらかなわんぜ。
エンペラーの弱点として、自分の視認が必要なこと。
弾丸は自分の意思で操作できるが、弾丸の状況は把握できない。
だから自分の目で見なければ、下手に撃てば自滅に繋がってしまう。
故に余所見しながらの射撃なんてすることはできない。した瞬間撃たれる。
エンペラーは其方へと構えて、にらみ合うことしかできなかった。
エンペラーの弱点として、自分の視認が必要なこと。
弾丸は自分の意思で操作できるが、弾丸の状況は把握できない。
だから自分の目で見なければ、下手に撃てば自滅に繋がってしまう。
故に余所見しながらの射撃なんてすることはできない。した瞬間撃たれる。
エンペラーは其方へと構えて、にらみ合うことしかできなかった。
「えっと此処を……」
車のキーはすぐ逃げられるように挿しっぱなしで助かった。
でなければ足柄なくしてはこのバギーは運転以前の問題だ。
車の運転なんてクラスがライダーやダ・ヴィンチの一部見様見真似と、
いつだったかやったゲーセンのレースゲームぐらいだ。
(ダ・ヴィンチのはキャメロットの時のは正直現代的な車と言っていいのかあれだが)
ぶっつけ本番すぎて果たして動かせるのか不安しかないが、
後戻りはできない。今やるしかないことだ。
でなければ足柄なくしてはこのバギーは運転以前の問題だ。
車の運転なんてクラスがライダーやダ・ヴィンチの一部見様見真似と、
いつだったかやったゲーセンのレースゲームぐらいだ。
(ダ・ヴィンチのはキャメロットの時のは正直現代的な車と言っていいのかあれだが)
ぶっつけ本番すぎて果たして動かせるのか不安しかないが、
後戻りはできない。今やるしかないことだ。
「次から次へと、逃げないでほしいんだけどなぁ!」
思うようにうまくいかない戦況、
ホル・ホースが口にしてなかったこと、
その上逃げ出す輩の連続でハサミも怒り心頭だ。
遊びも何もない、首を狙ったファイナルアタックを狙う。
ホル・ホースが口にしてなかったこと、
その上逃げ出す輩の連続でハサミも怒り心頭だ。
遊びも何もない、首を狙ったファイナルアタックを狙う。
「確かこの石を───!?」
赤い石を取り出した瞬間、石は眩く輝きだす。
輝きの中、ハサミの前に一人の女性が降り立つ。
白と赤を基調とした、鎧風のワンピース姿に身を包む赤毛の美女。
戦場に立つには美しすぎると同時に、勇ましさが溢れる出で立ち。
さながら、美神と呼んでも差し支えがないだろう。
輝きの中、ハサミの前に一人の女性が降り立つ。
白と赤を基調とした、鎧風のワンピース姿に身を包む赤毛の美女。
戦場に立つには美しすぎると同時に、勇ましさが溢れる出で立ち。
さながら、美神と呼んでも差し支えがないだろう。
『我が障壁を以って、汝を守ろう───刃鏡、展開!』
彼女の周囲に浮かぶガラスのような破片が、
一つの赤い障壁となってハサミのファイナルアタックをはじく。
今までは避けられたりカウンターこそされてきたものの、
自分の一撃必殺が欠片も通じないことに驚きが隠せない。
一つの赤い障壁となってハサミのファイナルアタックをはじく。
今までは避けられたりカウンターこそされてきたものの、
自分の一撃必殺が欠片も通じないことに驚きが隠せない。
「え? マジマジ!? それずるくない!?」
簡単に弾かれるのも当然だ。
この支給品である召喚石に眠っていたのは『ゴッドガード・ブローディア』。
守護神と呼ばれる星晶獣であり、この力の前ではほぼすべての攻撃が通らない。
準備をしつつも、その勇ましい姿に立香も少し見とれてしまう。
この支給品である召喚石に眠っていたのは『ゴッドガード・ブローディア』。
守護神と呼ばれる星晶獣であり、この力の前ではほぼすべての攻撃が通らない。
準備をしつつも、その勇ましい姿に立香も少し見とれてしまう。
『……どうやら特異点でも、蒼の少女でもないようだな。』
「あ、あお? 特異点って……え?」
まさかの語りかけてくる。
意思を持った支給品、と言ったところだろうか。
いきなり会話してくるとは思わず、手の動きが止まる。
意思を持った支給品、と言ったところだろうか。
いきなり会話してくるとは思わず、手の動きが止まる。
『暢気してる暇はないぞ。我の不可侵神域は全てを阻むが、時期に終わる。』
「っと、急がないと!」
これだけ強力な防御壁、逆に言えば長持ちするとは思えない。
急いで確認を終えて、車を走りださせる。
急いで確認を終えて、車を走りださせる。
『もう少し話をしたかったが、どうやら時間らしいな。
また時が来た時に会おう……緋の少女よ。』
また時が来た時に会おう……緋の少女よ。』
ブローディアの姿が薄れゆく中、バギーが走り出す。
その間に何度もハサミが壁に突撃するも、文字通り刃が通らない。
多少無茶な運転なのは誰が見ても明らかだが、意外と事故は起こさなかった。
その間に何度もハサミが壁に突撃するも、文字通り刃が通らない。
多少無茶な運転なのは誰が見ても明らかだが、意外と事故は起こさなかった。
「オグリキャップ! 足柄さんはいた!?」
同時に彼女も連れ出そうと声をかける。
オグリキャップなら自身の脚力で追いつけるので、
声さえかければ後は問題なく、威嚇射撃しつつ走り出す。
逃走を図った二人へエンペラーを向けるが、距離が遠くなりすぎてる。
まだ赤毛の盾が有効なのもある以上、無駄に動く理由もなく銃をしまう。
オグリキャップなら自身の脚力で追いつけるので、
声さえかければ後は問題なく、威嚇射撃しつつ走り出す。
逃走を図った二人へエンペラーを向けるが、距離が遠くなりすぎてる。
まだ赤毛の盾が有効なのもある以上、無駄に動く理由もなく銃をしまう。
「アシガラはいたが、カネサダはどうするんだ。」
「……兼定さんは……」
並走をしながら、兼定のことを尋ねるも、
言葉に詰まる彼女を前に、言葉にせずとも察した。
既に手遅れなのだと。
言葉に詰まる彼女を前に、言葉にせずとも察した。
既に手遅れなのだと。
「そう、か……」
躊躇せずホル・ホースを撃てば助かったのか。
その場合は足柄が犠牲になっていたかもしれない。
このときの躊躇が果たして正しかったのかどうか。
今の彼女には答えは出せないままだ。
その場合は足柄が犠牲になっていたかもしれない。
このときの躊躇が果たして正しかったのかどうか。
今の彼女には答えは出せないままだ。
「あーあ。逃げられちゃった。
残ったのは君だけになっちゃったね。」
残ったのは君だけになっちゃったね。」
車に追いつけるような速度は持ち合わせてなく、
完全に逃げられたことに残念そうな声色のハサミ。
残念ではあるものの、もう両足が封じられた彼は逃げようがない。
武器も手放した。今更どうしようもなく、余裕をもって立ちはだかる。
完全に逃げられたことに残念そうな声色のハサミ。
残念ではあるものの、もう両足が封じられた彼は逃げようがない。
武器も手放した。今更どうしようもなく、余裕をもって立ちはだかる。
「一人で三人離脱できたなら、上々さ。だがな───」
重い衝撃音が街に響く。
ギリギリのところで一歩(?)退いたとはいえ、
刃の部分を強打されて軽くよろめく。
ギリギリのところで一歩(?)退いたとはいえ、
刃の部分を強打されて軽くよろめく。
「刀がねえから素直に死ぬと本気で思ってたか?」
彼にはもう刀はない。
では一体何が起きたと言うのか。
彼が手に握っているのは───鞘。
自分の写し身を納めていた鞘で攻撃を加えたのだ。
勿論刀で殴るよりもずっと威力は低くなるが、
少しでも消耗と時間稼ぎが、彼の最期の役割。
では一体何が起きたと言うのか。
彼が手に握っているのは───鞘。
自分の写し身を納めていた鞘で攻撃を加えたのだ。
勿論刀で殴るよりもずっと威力は低くなるが、
少しでも消耗と時間稼ぎが、彼の最期の役割。
「イッタタ……まさか鞘で殴るなんてね。」
ケースで殴る自分も似たようなもので、
ある意味それに気付けたから一歩引くのが早かった。
下手をすれば鉸めを殴られてたかもしれないと、
少し焦ったりもしてたが言葉にはしない。
ある意味それに気付けたから一歩引くのが早かった。
下手をすれば鉸めを殴られてたかもしれないと、
少し焦ったりもしてたが言葉にはしない。
「新選組の剣術は泥臭いんだよ。
確かに刀は見た目の恰好は必要だがな、
新選組の天然理心流は相打ち上等の実践剣術だ。
勝ち方に拘るようじゃあ勝てねえって……」
確かに刀は見た目の恰好は必要だがな、
新選組の天然理心流は相打ち上等の実践剣術だ。
勝ち方に拘るようじゃあ勝てねえって……」
言葉を遮るような、斬撃音。
減らず口を黙らせるかのように、
ハサミの両刃が切腹の如く彼の腹部に赤い線を残す。
元々赤い派手な装いに、赤黒いものが染み込む。
減らず口を黙らせるかのように、
ハサミの両刃が切腹の如く彼の腹部に赤い線を残す。
元々赤い派手な装いに、赤黒いものが染み込む。
「そういう話、どうでもいいんだよね。」
欲しいのはオモチャだけだし。
今死ぬ奴の剣術がどーのこーのだとか、
そんな話には微塵の興味もなかった。
今死ぬ奴の剣術がどーのこーのだとか、
そんな話には微塵の興味もなかった。
「そう、かよ……だがな、一つ言っておくぜ。」
視界が霞む。確実に致命傷を受けた。
長い長くないではない。時期に潰えるだろう自分の命。
此処で潰えることになったが、自分の意志は託した。
華々しく散るなんてことは考えない。最期まで土方の、
今の審神者の刀として為すべきことを成し遂げる。
刀の本分とは何か。守る為ではない───刀とは、斬る為の物。
長い長くないではない。時期に潰えるだろう自分の命。
此処で潰えることになったが、自分の意志は託した。
華々しく散るなんてことは考えない。最期まで土方の、
今の審神者の刀として為すべきことを成し遂げる。
刀の本分とは何か。守る為ではない───刀とは、斬る為の物。
「これが! 新選組の刀だッ!!」
最後まで刀として敵を倒すために全うする。
死までカウントダウンが始まってる中でもなお、鞘をハサミへと振るう。
口にしたはずだ。新選組の剣術は、相打ち上等だと。
ならば斬られてからでも体は動く。いや動かす。
それが土方歳三の刀、和泉守兼定だから。
死までカウントダウンが始まってる中でもなお、鞘をハサミへと振るう。
口にしたはずだ。新選組の剣術は、相打ち上等だと。
ならば斬られてからでも体は動く。いや動かす。
それが土方歳三の刀、和泉守兼定だから。
「な、まだ動け───」
胴体を両断ではないにしても、
ざっくりと、深々と切ったはずなのにまだ身体は弱さを感じない。
死にかけている人間ができるような動きではない。まさに壬生の狼が如き形相。
狙うは鉸めの首輪。ハサミは最初の一太刀の際にこの言葉を呟いていた。
ざっくりと、深々と切ったはずなのにまだ身体は弱さを感じない。
死にかけている人間ができるような動きではない。まさに壬生の狼が如き形相。
狙うは鉸めの首輪。ハサミは最初の一太刀の際にこの言葉を呟いていた。
『それは困るんだよねぇ!』
単純に急所なのかと思ったが、違う。
今近くで見れば、これは首輪なのだと気付いたのだ。
どこを殴っても手ごたえが感じられなかった彼にとって、
確実に彼を殺せる場面を見出し、その鞘を全力で振るった。
予想もしてなかったハサミは、回避行動が間に合わない。
今近くで見れば、これは首輪なのだと気付いたのだ。
どこを殴っても手ごたえが感じられなかった彼にとって、
確実に彼を殺せる場面を見出し、その鞘を全力で振るった。
予想もしてなかったハサミは、回避行動が間に合わない。
鞘は当たった。ハサミの鉸めに。
だが、その音は酷く寂しいものだ。
コツン。攻撃と呼ぶには余りにも弱弱しい。
首輪が起爆するなんてことは、当然ない威力で。
幕末の名刀は、もう既に力尽きていた。
コツン。攻撃と呼ぶには余りにも弱弱しい。
首輪が起爆するなんてことは、当然ない威力で。
幕末の名刀は、もう既に力尽きていた。
【和泉守兼定@刀剣乱舞 破壊】
【残り105名】
【残り105名】
「……なんだ、力尽きたのか。」
十分致命傷で、限界を迎えていたのだろう。
一瞬だけ、本当にヒヤッとしたものの終わってみればなんてことはない。
大したことのない悪あがきと言ったところだ。
一瞬だけ、本当にヒヤッとしたものの終わってみればなんてことはない。
大したことのない悪あがきと言ったところだ。
「連中は大砲を置いて三人で逃げちまったみてえだな。」
望遠鏡で高台の様子を伺いながらハサミの下へと戻るホル・ホース。
方角的に南東だが、相手はバギー。足で追いつけるレベルではない。
追跡は諦めざるを得ないだろう。
方角的に南東だが、相手はバギー。足で追いつけるレベルではない。
追跡は諦めざるを得ないだろう。
「あーあ。思ったより上手くいかないなぁ。
四人もいたのに一人だけしか手に入らなかったし。」
四人もいたのに一人だけしか手に入らなかったし。」
優位な立場だったものの、
最終的に結局一人しか仕留められなかった。
足柄の装備、オグリキャップの脚力などの未知の可能性。
スタンド使い同士の、所謂初見殺しの部分は何処も変わらないと言うことだ。
最終的に結局一人しか仕留められなかった。
足柄の装備、オグリキャップの脚力などの未知の可能性。
スタンド使い同士の、所謂初見殺しの部分は何処も変わらないと言うことだ。
「それはそれとして……」
ハサミを開きながら、ホル・ホースの首に当てられる刃。
左右から刃が伸びており、今の状況はよくわかっている。
心当たりは当然ある。自分のポリシー、それ一つに尽きた。
左右から刃が伸びており、今の状況はよくわかっている。
心当たりは当然ある。自分のポリシー、それ一つに尽きた。
「君さ、今後もこれだとちょっと困るんだけど~。」
女は攻撃してこない限り撃たない。
そのポリシーを伝え忘れてたのもあるが、
これがなければ足柄も仕留めきれてたのは事実。
もっとも、オグリキャップに撃たれてた可能性もあるので、
彼自身としてはこれで良かったと言われると別かもしれないが。
ハサミ自身にとっては関係のないことだ。
そのポリシーを伝え忘れてたのもあるが、
これがなければ足柄も仕留めきれてたのは事実。
もっとも、オグリキャップに撃たれてた可能性もあるので、
彼自身としてはこれで良かったと言われると別かもしれないが。
ハサミ自身にとっては関係のないことだ。
「今回はオモチャが手に入ったからいいけど、女は撃てないところは考え直してよ。」
「お、おう。」
距離も取ってたせいで報連相ができなかったとは言え、
私情によって戦況がぐだぐだになってしまったのは事実。
これについては自分に非があるとは思うので、
少なくとも今後は折り合いをつけなければならない。
エンヤ婆みたいに殺しに来たからやり返すスタイルでは、
この先もやっていけるかと言われると厳しいと言わざるを得ない。
私情によって戦況がぐだぐだになってしまったのは事実。
これについては自分に非があるとは思うので、
少なくとも今後は折り合いをつけなければならない。
エンヤ婆みたいに殺しに来たからやり返すスタイルでは、
この先もやっていけるかと言われると厳しいと言わざるを得ない。
「じゃ、僕これで遊んでくるから~。」
兼定の死体を持って、何処かへとハサミは行ってしまう。
エンヤの時のジャスティスのゾンビも大概だったのを思うに、
彼の場合はもっと想像したくないようなものなのは想像するに難くない。
故に後のことは想像しない。想像するだけまともなものは思い浮かばないのだから。
エンヤの時のジャスティスのゾンビも大概だったのを思うに、
彼の場合はもっと想像したくないようなものなのは想像するに難くない。
故に後のことは想像しない。想像するだけまともなものは思い浮かばないのだから。
「……飯でも漁るついでに、名簿でも見るか。」
やることもないし、腹ごしらえに飯かお湯でも探す。
そのついでで名簿にでも目を通すことにする。
DIOの名前もなく、見知った名前も存在しない。
なら何もないで普段通りの行動をすればいいな。
そう思っていた。ある名前を見るまでは。
そのついでで名簿にでも目を通すことにする。
DIOの名前もなく、見知った名前も存在しない。
なら何もないで普段通りの行動をすればいいな。
そう思っていた。ある名前を見るまでは。
「ん!?」
『空条』徐倫。
一瞬承太郎がいるのかと危惧したが、違う名前。
どうやら赤の他人───
一瞬承太郎がいるのかと危惧したが、違う名前。
どうやら赤の他人───
(いやんなわきゃねえだろ!)
なわけがあるか。
空条なんて珍しい苗字、ホイホイとあってたまるか。
しかも名前の位置は近い。無関係じゃない可能性は低い。
承太郎の家族構成はDIO達が既に調査済みだ。
一応、スタンド使いはジョースター家のみの血筋であり、
空条の血筋にはスタンドの発現は一切見られてない。
だから仮に承太郎の血縁関係だとしてもスタンド使いではないはず。
それに先程の彼女の艦娘や刀剣男士と聞いたこともないワード。
ハサミだってスタンドでも何でもない様子から見るに、
ひょっとして別の世界とかそういう概念があるのではと思えて来る。
空条なんて珍しい苗字、ホイホイとあってたまるか。
しかも名前の位置は近い。無関係じゃない可能性は低い。
承太郎の家族構成はDIO達が既に調査済みだ。
一応、スタンド使いはジョースター家のみの血筋であり、
空条の血筋にはスタンドの発現は一切見られてない。
だから仮に承太郎の血縁関係だとしてもスタンド使いではないはず。
それに先程の彼女の艦娘や刀剣男士と聞いたこともないワード。
ハサミだってスタンドでも何でもない様子から見るに、
ひょっとして別の世界とかそういう概念があるのではと思えて来る。
(って言いてえけどよぉ~~~……)
スタンド使いはスタンド使いと惹かれ合う。
承太郎と敵対した自分と、同じ空条の苗字を持つ者。
全く関係がないと、言い切れる自信は今の彼にはなかった。
悩める皇帝は人知れず、名簿を閉じで頭を抱える。
承太郎と敵対した自分と、同じ空条の苗字を持つ者。
全く関係がないと、言い切れる自信は今の彼にはなかった。
悩める皇帝は人知れず、名簿を閉じで頭を抱える。
【F-7 ソルティ・スプリングス/黎明】
【ホル・ホース@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダーズ】
[状態]:健康 疲労(小)、空条徐倫への不安(中)
[装備]:手にとり望遠鏡(『引き寄せる』『引き寄せられる』ともに現在使用不可)@ドラえもん
[道具]:基本支給品×2(自分とハサミの分)、ランダム支給品1~2(確認済み?)
[思考]基本行動方針:とりあえず生き延びるが、今はハサミの旦那に従う。
1:空条って、まさか…?
2:今はハサミの旦那に協力。ハサミの旦那がやられたら…どうすっか。
3:女に手を出さないのも、此処では考え直すべきか、
[備考]
※最低でもエンヤ婆戦後からの参戦です。
※なんとなく参加者は多くが異なる世界から来ているとは思ってますが、まだ確証はありません。
※空条徐倫を承太郎の関係者と言う可能性を考察してますが、
上の異なる世界がより多いと考えた場合解消されるかも…本人に出会うまでは。
※スタンドの制限として
スタンド使いでなくてもスタンドが可視可能
スタンド以外の何かしらの干渉を受ける
[状態]:健康 疲労(小)、空条徐倫への不安(中)
[装備]:手にとり望遠鏡(『引き寄せる』『引き寄せられる』ともに現在使用不可)@ドラえもん
[道具]:基本支給品×2(自分とハサミの分)、ランダム支給品1~2(確認済み?)
[思考]基本行動方針:とりあえず生き延びるが、今はハサミの旦那に従う。
1:空条って、まさか…?
2:今はハサミの旦那に協力。ハサミの旦那がやられたら…どうすっか。
3:女に手を出さないのも、此処では考え直すべきか、
[備考]
※最低でもエンヤ婆戦後からの参戦です。
※なんとなく参加者は多くが異なる世界から来ているとは思ってますが、まだ確証はありません。
※空条徐倫を承太郎の関係者と言う可能性を考察してますが、
上の異なる世界がより多いと考えた場合解消されるかも…本人に出会うまでは。
※スタンドの制限として
スタンド使いでなくてもスタンドが可視可能
スタンド以外の何かしらの干渉を受ける
【ハサミ@ペーパーマリオ オリガミキング】
[状態]:ダメージ(中)、ホル・ホースへの不満(中)、オモチャの材料入手でハイ
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、折り紙セット(3/5 黒、黄使用済み)、睡眠薬入りアイスティー ランダム支給品0~1(ある場合確認済み)、和泉守兼定の死体
[思考]基本行動方針:この世界で新しいオモチャを作る。
1:試しに肉厚な素材(和泉守兼定)でオモチャを作る。
2:ホル・ホースと協力し、会場を荒らし回る。
3:もしも自分を殺した相手(マリオ)がいれば復讐する。
4:ちょっと不満…まあ隙を見てホル・ホースも殺すけどね。
5:最終的には優勝。
[状態]:ダメージ(中)、ホル・ホースへの不満(中)、オモチャの材料入手でハイ
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、折り紙セット(3/5 黒、黄使用済み)、睡眠薬入りアイスティー ランダム支給品0~1(ある場合確認済み)、和泉守兼定の死体
[思考]基本行動方針:この世界で新しいオモチャを作る。
1:試しに肉厚な素材(和泉守兼定)でオモチャを作る。
2:ホル・ホースと協力し、会場を荒らし回る。
3:もしも自分を殺した相手(マリオ)がいれば復讐する。
4:ちょっと不満…まあ隙を見てホル・ホースも殺すけどね。
5:最終的には優勝。
[備考]
※本編死亡後からの参戦です。
※ハサミの支点になるネジの鉸めが、首輪代わりになっています。
※まだ名簿を見ていません。
※本編死亡後からの参戦です。
※ハサミの支点になるネジの鉸めが、首輪代わりになっています。
※まだ名簿を見ていません。
「足柄さん!!」
兼定が足止めする中、
何とかバギーを運転して足柄のもとへ到着する。
何とかバギーを運転して足柄のもとへ到着する。
「兼さん……いや、聞くまでもないわよね……」
此処にいないと言うことは、そういうこと。
艦隊で撤退をするときにも殿を務めた経験がある以上、
彼が何故残ったかも、なんとなくは理解している。
艦隊で撤退をするときにも殿を務めた経験がある以上、
彼が何故残ったかも、なんとなくは理解している。
「急いで逃げるので、乗ってください!」
ブローディアのおかげで足止めできてたと言っても、
時間も長くはないだろうし此処も距離的にはそこまで遠くはない。
このまま追撃される前に逃げ切って、態勢を立て直すことのほうが先決だ。
できることなら艤装は持っていきたいが、この木材の撤去を女性三人、
それを撤去したうえで艤装を回収する時間は、恐らくないだろう。
時間も長くはないだろうし此処も距離的にはそこまで遠くはない。
このまま追撃される前に逃げ切って、態勢を立て直すことのほうが先決だ。
できることなら艤装は持っていきたいが、この木材の撤去を女性三人、
それを撤去したうえで艤装を回収する時間は、恐らくないだろう。
「諦めるしかない、か…ところで運転は大丈夫?
足がこれだから、流石に運転はもう無理なんだけど。」
足がこれだから、流石に運転はもう無理なんだけど。」
えっ、なんて間抜けな声が漏れる。
足柄さんに交代して運転を任せたかったのだが、
足に怪我をしてることに彼女は初めて気づいた。
まさかのこの先も自分が運転しなければならない事実。
足柄さんに交代して運転を任せたかったのだが、
足に怪我をしてることに彼女は初めて気づいた。
まさかのこの先も自分が運転しなければならない事実。
「え……えー、た、多分できます。」
さっきは後戻りが一切できないぎりぎりだったので、
そんなことを考えてる暇はなかったものの、
改めて無免許運転と言う立場に、少し肩が震える。
そんなことを考えてる暇はなかったものの、
改めて無免許運転と言う立場に、少し肩が震える。
「私も教えるから、安全運転で行ってね。」
三人を乗せて、バギーは道なき道を走る。
安全運転で足柄の指示もあってか、マシな走行を保っている状態だ。
敵は追ってくる様子はなく、一先ず一息ついてもいいだろう。
NPCについては、まだ油断してはならないかもしれないが。
安全運転で足柄の指示もあってか、マシな走行を保っている状態だ。
敵は追ってくる様子はなく、一先ず一息ついてもいいだろう。
NPCについては、まだ油断してはならないかもしれないが。
あれから三人は沈黙を貫く。
始まって間もなく出会えた一人。
頼りがいがある人物だったのは間違いない。
そんな重い空気が漂う中、
始まって間もなく出会えた一人。
頼りがいがある人物だったのは間違いない。
そんな重い空気が漂う中、
「あのガンマンについて話すことがあるわ。」
足柄はホル・ホースについて話があった。
何かわかることでもあるのかと、黙って話を聞き続ける。
と言うより、相槌を打てるほどの余裕がないのもあるが。
何かわかることでもあるのかと、黙って話を聞き続ける。
と言うより、相槌を打てるほどの余裕がないのもあるが。
「二人には酷な話だと思うけど、
あっちは最悪説得して引き入れない?」
あっちは最悪説得して引き入れない?」
「え!?」
思いっきり仲間を撃ってた人が、
説得できるかもとはどういうことか。
驚きの余り助手席の足柄を凝視してしまう。
オグリキャップも声をあげないが彼女に視線を向ける。
説得できるかもとはどういうことか。
驚きの余り助手席の足柄を凝視してしまう。
オグリキャップも声をあげないが彼女に視線を向ける。
「前見る!」
「あ、はい!」
わき見運転などもってのほか。
強めの口調で正気に戻され、すぐに前を見て運転をする。
強めの口調で正気に戻され、すぐに前を見て運転をする。
「あいつ、いやいや従ってるって印象はないみたいだけど、
同時に勝てる見込みがなければ簡単に下ると思うのよ……見た感じ。」
同時に勝てる見込みがなければ簡単に下ると思うのよ……見た感じ。」
話し合いの通じない深海棲艦ばかりを見てると、
ああいう奴ですら十分通じるように感じてしまうのは一種の感覚麻痺とは思う。
一方で狂気に満ちたわけでも、殺意にも満ちてない。十分自制心を持ったようにも伺える。
でなければ世界一女にやさしい男など、自称はしないだろう。
ああいう奴ですら十分通じるように感じてしまうのは一種の感覚麻痺とは思う。
一方で狂気に満ちたわけでも、殺意にも満ちてない。十分自制心を持ったようにも伺える。
でなければ世界一女にやさしい男など、自称はしないだろう。
「状況次第で仲間に引き込めるって……私は思うんだけど。二人の意見は?」
仮にも兼定が逃げられなくなったのは彼が原因だ。
足柄とて納得できるものではない。溝は決して浅くはない。
だが、いちいち相手にして消耗するよりはまだましともいえる。
目先の敵ではない。目指す場所はそれよりもはるか遠いところだ。
そこを履き違えてはならなかった。
足柄とて納得できるものではない。溝は決して浅くはない。
だが、いちいち相手にして消耗するよりはまだましともいえる。
目先の敵ではない。目指す場所はそれよりもはるか遠いところだ。
そこを履き違えてはならなかった。
「私はあれ以上にやばい人たちと一緒にいたから多少は・・…」
悪や混沌と言った属性を持ったサーヴァントは何人もいる。
何より藤丸立香はそんなサーヴァントであろうと交流を深められるのだ。
コロンブス、清姫、ティーチ……何人やばいサーヴァントと出会い、共にしたか。
だからそういうどっちにだって転がれるタイプの人物でもあまり気にはしない。
完全とまではいかないが、いたずらに消耗するよりはいいのは事実。
だが、やはり問題なのは───
何より藤丸立香はそんなサーヴァントであろうと交流を深められるのだ。
コロンブス、清姫、ティーチ……何人やばいサーヴァントと出会い、共にしたか。
だからそういうどっちにだって転がれるタイプの人物でもあまり気にはしない。
完全とまではいかないが、いたずらに消耗するよりはいいのは事実。
だが、やはり問題なのは───
「……すぐに答えは出せそうにない。」
自分の躊躇が招いた結果でもあるオグリキャップは難しい所だ。
轟沈、破壊、消滅……ほかの三人はそういう経験は非常にざらだが、
他者によって迎える死は彼女の世界は最も無縁の立場、無理からぬことではある。
一方で、彼から送られた忠告が頭の中から離れない。
轟沈、破壊、消滅……ほかの三人はそういう経験は非常にざらだが、
他者によって迎える死は彼女の世界は最も無縁の立場、無理からぬことではある。
一方で、彼から送られた忠告が頭の中から離れない。
『絶対に相容れない、殺さなくちゃあいけない場面ってのは必ず来る。
目的を達成するためには、殺人すら厭わねえ『意思』ってーのがいる。分かるか?』
目的を達成するためには、殺人すら厭わねえ『意思』ってーのがいる。分かるか?』
目的のために引き金を引けるかどうか。
だが、躊躇しなくなった時。自分は果たして今を維持していられるのだろうか。
走るのが好きだっただけの彼女から、どこへ向かってしまうのだろうか。
真っ暗な道を歩いて、ゴールが何処にもないレースを走っている。
そんな恐怖が、どこかにあった。
だが、躊躇しなくなった時。自分は果たして今を維持していられるのだろうか。
走るのが好きだっただけの彼女から、どこへ向かってしまうのだろうか。
真っ暗な道を歩いて、ゴールが何処にもないレースを走っている。
そんな恐怖が、どこかにあった。
【F-7とG-7の境界線のバギー/黎明】
【足柄@艦隊これくしょん】
[状態]:左足銃弾貫通(歩くのに支障あり、止血済み)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1(確認済み)
[思考・状況]基本行動方針:戦闘、救出優先。
1:兼さん…
2:殺し合いをする気は無い。
3:化物退治なら大歓迎!
4:ガンマン(ホル・ホース)は説得可能?
手放しで出迎えられるほどの関係ではないけど。
[備考]
※足柄改二に改装済み。
※ホル・ホースの相方(ハサミ)を見ていません。
※ホル・ホースの銃(スタンド)と能力を把握しました。
[状態]:左足銃弾貫通(歩くのに支障あり、止血済み)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×1(確認済み)
[思考・状況]基本行動方針:戦闘、救出優先。
1:兼さん…
2:殺し合いをする気は無い。
3:化物退治なら大歓迎!
4:ガンマン(ホル・ホース)は説得可能?
手放しで出迎えられるほどの関係ではないけど。
[備考]
※足柄改二に改装済み。
※ホル・ホースの相方(ハサミ)を見ていません。
※ホル・ホースの銃(スタンド)と能力を把握しました。
【オグリキャップ@ウマ娘 シンデレラグレイ】
[状態]:疲労(小)、複雑な心境
[装備]:スタンドDISC『タスク』(現在ACT1のみ)、特別製蹄鉄付シューズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2(確認済み)
[思考・状況]基本行動方針:とにかく生き残ろう。
1:カネサダ…
2:目的のために殺す『意思』…それを覚えて大丈夫なのだろうか。
3:ヘイコウセカイって何だろう……?
4:あの男が説得された場合、受け入れられるか?
[備考]
※参戦時期は西京盃後。
[状態]:疲労(小)、複雑な心境
[装備]:スタンドDISC『タスク』(現在ACT1のみ)、特別製蹄鉄付シューズ
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2(確認済み)
[思考・状況]基本行動方針:とにかく生き残ろう。
1:カネサダ…
2:目的のために殺す『意思』…それを覚えて大丈夫なのだろうか。
3:ヘイコウセカイって何だろう……?
4:あの男が説得された場合、受け入れられるか?
[備考]
※参戦時期は西京盃後。
【藤丸立香@Fate/Grand Order】
[状態]:悪魔による能力向上状態(支障なし)
[装備]:魔術礼装・カルデア、支援礼装、レター@グランブルーファンタジー、悪魔@大番長、、召喚石『ゴッドガード・ブローディア』(現在使用不可)@グランブルーファンタジー、バギー#9
[道具]:基本支給品×2(自分、兼定の分)、クレイジーソルト、ランダム支給品0~1(兼定のもの、あっても未確認)、和泉守兼定(鞘なし)
[思考・状況]基本行動方針:仲間を集めて殺し合いを止め、推測される儀式を防ぐ。
1:兼定さんの分も背負う。
2:ここから殺し合いに反対の人たちを説得する。
3:恐らく、これは何らかの儀式では?
4:マシュ、沖田さん、土方さんを探す。ラヴィニアも確認はしたい。
5:ガンマン(ホル・ホース)の説得の考えは分かる。けど…オグリキャップは大丈夫かな。
[備考]
※参戦時期は少なくともセイレム経験済みです。
※漫画版『英霊剣豪七番勝負』の女性主人公をベースにしてます。
(が、バレー部とかその辺の設定すべてを踏襲はしていません。)
※このバトルロワイアルを英霊剣豪の時のような儀式だと推測しています。
※彼女のカルデアに誰がいるかは後続の書き手にお任せしますが、大抵はいるかと。
[状態]:悪魔による能力向上状態(支障なし)
[装備]:魔術礼装・カルデア、支援礼装、レター@グランブルーファンタジー、悪魔@大番長、、召喚石『ゴッドガード・ブローディア』(現在使用不可)@グランブルーファンタジー、バギー#9
[道具]:基本支給品×2(自分、兼定の分)、クレイジーソルト、ランダム支給品0~1(兼定のもの、あっても未確認)、和泉守兼定(鞘なし)
[思考・状況]基本行動方針:仲間を集めて殺し合いを止め、推測される儀式を防ぐ。
1:兼定さんの分も背負う。
2:ここから殺し合いに反対の人たちを説得する。
3:恐らく、これは何らかの儀式では?
4:マシュ、沖田さん、土方さんを探す。ラヴィニアも確認はしたい。
5:ガンマン(ホル・ホース)の説得の考えは分かる。けど…オグリキャップは大丈夫かな。
[備考]
※参戦時期は少なくともセイレム経験済みです。
※漫画版『英霊剣豪七番勝負』の女性主人公をベースにしてます。
(が、バレー部とかその辺の設定すべてを踏襲はしていません。)
※このバトルロワイアルを英霊剣豪の時のような儀式だと推測しています。
※彼女のカルデアに誰がいるかは後続の書き手にお任せしますが、大抵はいるかと。
※もしかしたら三人は家屋で他にも何か物色してるかもしれません。
なにを持って行ったかは、後続の書き手にお任せしますが、家庭にあるようなもの限定です。
※G-7の高台に足柄艤装(20.3cm(2号)連装砲×3)@艦隊これくしょんが高台の残骸に埋もれてます。
※F-7ソルティ・スプリングスに和泉守兼定の鞘@刀剣乱舞が落ちてます。
なにを持って行ったかは、後続の書き手にお任せしますが、家庭にあるようなもの限定です。
※G-7の高台に足柄艤装(20.3cm(2号)連装砲×3)@艦隊これくしょんが高台の残骸に埋もれてます。
※F-7ソルティ・スプリングスに和泉守兼定の鞘@刀剣乱舞が落ちてます。
【手にとり望遠鏡@ドラえもん】
ホル・ホースの支給品。
望遠鏡型のひみつ道具で通常の望遠鏡としても使えるが、
覗いた対象に手を伸ばすとそれを掴んで自分の方へ引き寄せられる。
使用の描写から壁に隔たれてる状態で引き寄せることはできないと思われる。
固定されてる場合逆につかむ側が向こうへ行ってしまうものの、
固定されてなければ星さえも引き寄せられてしまうさり気にやばい代物。
制限として『引き寄せる』と『引き寄せられる』の双方に一定時間のクールタイムが必要。
また、クールタイム終了後の使用回数はそれぞれ一回ずつのみ使用可能。
(具体的な時間は後続の書き手にお任せしますが、少なくとも数時間以上)
これを応用して殴る等の行為は、制限により完全に使用不可能。
あくまでできるのは掴んで引き寄せるか、引っ張られるかだけ。
ホル・ホースの支給品。
望遠鏡型のひみつ道具で通常の望遠鏡としても使えるが、
覗いた対象に手を伸ばすとそれを掴んで自分の方へ引き寄せられる。
使用の描写から壁に隔たれてる状態で引き寄せることはできないと思われる。
固定されてる場合逆につかむ側が向こうへ行ってしまうものの、
固定されてなければ星さえも引き寄せられてしまうさり気にやばい代物。
制限として『引き寄せる』と『引き寄せられる』の双方に一定時間のクールタイムが必要。
また、クールタイム終了後の使用回数はそれぞれ一回ずつのみ使用可能。
(具体的な時間は後続の書き手にお任せしますが、少なくとも数時間以上)
これを応用して殴る等の行為は、制限により完全に使用不可能。
あくまでできるのは掴んで引き寄せるか、引っ張られるかだけ。
【レター@グランブルーファンタジー】
立香の支給品。水着のハールート&マールートの解放武器で、彼女らが使う白亜の短剣。
ゲーム中のスキルである光属性対象の雷電の攻刃&雷電の克己までも再現かは不明だが、
仮にあれば立香は人類最後のマスターと言うこともあり、光属性で充分に適応可能のはず。
指教とは言え天司が使う武器である以上、少なくともそこらの武器の耐久度ではない。
立香の支給品。水着のハールート&マールートの解放武器で、彼女らが使う白亜の短剣。
ゲーム中のスキルである光属性対象の雷電の攻刃&雷電の克己までも再現かは不明だが、
仮にあれば立香は人類最後のマスターと言うこともあり、光属性で充分に適応可能のはず。
指教とは言え天司が使う武器である以上、少なくともそこらの武器の耐久度ではない。
【悪魔@大番長】
同じく立香の支給品。死魔根(誤字ではない)の黄泉平坂(誤字ではない)と言うダンジョン、
その奥深くに眠っているアイテムの一つ。生物っぽいけどアイテムですってば。
装備中属性(大番長は通常、機械、白魔、黒魔、超常、魔族の六属性)全てに有利が取れる。
有利が取れると回避率、命中率、反撃率が向上するものの、あくまでその三つのみ。
火力が上がったり、ダメージが軽減できるわけではないので過信は出来ない。
因みにデメリットは、まじでない……冗談抜きで。メリットは薄いが一生外せないとかもない。
同じく立香の支給品。死魔根(誤字ではない)の黄泉平坂(誤字ではない)と言うダンジョン、
その奥深くに眠っているアイテムの一つ。生物っぽいけどアイテムですってば。
装備中属性(大番長は通常、機械、白魔、黒魔、超常、魔族の六属性)全てに有利が取れる。
有利が取れると回避率、命中率、反撃率が向上するものの、あくまでその三つのみ。
火力が上がったり、ダメージが軽減できるわけではないので過信は出来ない。
因みにデメリットは、まじでない……冗談抜きで。メリットは薄いが一生外せないとかもない。
【召喚石『ゴッドガード・ブローディア』@グランブルーファンタジー】
兼定の支給品。赤い石に込められた星晶獣で四大天司の一人、ウリエルに仕える使徒。
本来は召喚石はルリア、及びリンクしてる団長の存在が必要だが、此処では誰でも使用可能。
召喚中ほぼすべてのダメージを100%カットし、一定時間防御力を大幅に上昇させる。
端的に言えば少しの間ほぼほぼ無敵だが、召喚する場合六時間に一回のみ使用可能。
何らかの手段で強引に回復させれば、早い間隔で使えるかも。
なお、中にいるのは特異点と旅をした記憶のあるブローディア。
兼定の支給品。赤い石に込められた星晶獣で四大天司の一人、ウリエルに仕える使徒。
本来は召喚石はルリア、及びリンクしてる団長の存在が必要だが、此処では誰でも使用可能。
召喚中ほぼすべてのダメージを100%カットし、一定時間防御力を大幅に上昇させる。
端的に言えば少しの間ほぼほぼ無敵だが、召喚する場合六時間に一回のみ使用可能。
何らかの手段で強引に回復させれば、早い間隔で使えるかも。
なお、中にいるのは特異点と旅をした記憶のあるブローディア。
【和泉守兼定の鞘@刀剣乱舞】
和泉守兼定の支給品である和泉守兼定の鞘。別段どこにでもある鞘。
木材なので打撲には使えるが、耐久性の限度は考えよう。
和泉守兼定の支給品である和泉守兼定の鞘。別段どこにでもある鞘。
木材なので打撲には使えるが、耐久性の限度は考えよう。
024:野原ひろし | 投下順 | 026:人間、吸血鬼、そして...狸? |
皇帝と切られた男達 | ホル・ホース | 034:張りぼての同盟 |
皇帝と切られた男達 | ハサミ | |
Unbreakable | 和泉守兼定 | :GAME OVER |
Unbreakable | 足柄 | 049:それは突然の出会いなの! |
Unbreakable | オグリキャップ | |
Unbreakable | 藤丸立香 |