「……なるほどね。」
再び流れた海馬乃亜の放送。その本質と中身が『子供たち』だけの殺し合いだと知った時、右天の頭の中でこの殺し合いに対する認識は一変した。
『子供たち』の該当は年齢であり、外見であり、ともかくそれに当てはまるならば何でも良かったらしい。
詰まるところ、精神年齢=外見年齢ではなく、文字通りの人を超越した長寿も最悪紛れ込んでいる、ということか。
それ以外はおおよそシンプルな内容だ。殺し合い、最後に生き残った者を優勝者として、その者の願いを何でも叶える事ができる。
『子供たち』の該当は年齢であり、外見であり、ともかくそれに当てはまるならば何でも良かったらしい。
詰まるところ、精神年齢=外見年齢ではなく、文字通りの人を超越した長寿も最悪紛れ込んでいる、ということか。
それ以外はおおよそシンプルな内容だ。殺し合い、最後に生き残った者を優勝者として、その者の願いを何でも叶える事ができる。
「海馬乃亜はアニメや漫画で読み飽きたような殺し合いがご所望、ということかな?」
強いて言うならば、子供たちだらけの殺し合いだけど、言い加える。
そういう癖(マニア)の大人がやるのなら納得や理解も行く。だが海馬乃亜という明らかな少年がそれを開いた理由が単なる興味本位か、大人たちのような捻れた願望からなのか。
何を考えているのか予想がつかない、底が知れない、という点では上司でありシメオン社長でアダム・アークライトも同じなのだが、それを考えればまだ海馬乃亜の方が可愛いものだ。
そういう癖(マニア)の大人がやるのなら納得や理解も行く。だが海馬乃亜という明らかな少年がそれを開いた理由が単なる興味本位か、大人たちのような捻れた願望からなのか。
何を考えているのか予想がつかない、底が知れない、という点では上司でありシメオン社長でアダム・アークライトも同じなのだが、それを考えればまだ海馬乃亜の方が可愛いものだ。
「まあ、少しばかりやり方は考える必要はあるようだね。」
ともあれ、子供だらけの殺し合いだ。
もしかしたら外見が子供ってだけで参加させられているのもいるかもしれない。
女子供だからといって油断をしていたら足元を掬われかねないのは、ブラックスポットでもここでも変わらない。事実、右天もその手に足元を掬われて一度殺された事があるのだから。
もしかしたら外見が子供ってだけで参加させられているのもいるかもしれない。
女子供だからといって油断をしていたら足元を掬われかねないのは、ブラックスポットでもここでも変わらない。事実、右天もその手に足元を掬われて一度殺された事があるのだから。
右天のニードレス能力『バミューダアスポート』
物体の透明化という、シンプルながら応用力に長けたミッシングリンク級に相応する高位のニードレス能力。
本来人間は情報取得の80%を視覚に頼っており、視覚情報を阻害されるということはそれだけでも戦闘においては致命的となりうる。
反面能力自体に直接的な攻撃力は存在しないため、小手先の手段を用いる事になるのだが。この状況下においては支給品のレヴァンティンを用いることにある程度カバーできている。
何より、蛇腹剣や弓矢等に形状を変化させられるこの武器とは特に相性がいい。透明化に射程が察知されづらい武器というのは鬼に金棒と言っても等しい代物だからだ。
最も自分は魔術師でなくマジシャン、魔法は使えないので使える機能に制限はあるのだが。
物体の透明化という、シンプルながら応用力に長けたミッシングリンク級に相応する高位のニードレス能力。
本来人間は情報取得の80%を視覚に頼っており、視覚情報を阻害されるということはそれだけでも戦闘においては致命的となりうる。
反面能力自体に直接的な攻撃力は存在しないため、小手先の手段を用いる事になるのだが。この状況下においては支給品のレヴァンティンを用いることにある程度カバーできている。
何より、蛇腹剣や弓矢等に形状を変化させられるこの武器とは特に相性がいい。透明化に射程が察知されづらい武器というのは鬼に金棒と言っても等しい代物だからだ。
最も自分は魔術師でなくマジシャン、魔法は使えないので使える機能に制限はあるのだが。
で、この状況下において効率よく生き残るにはやはり素性を隠しながらということだろう。
念のために武器にへばり付いた血痕は後々吹いておいたとはいえ、だ。先程の海馬乃亜の放送で、「コソコソ隠れて何かしら企んでいるやつはいる」と遠回しに言われたのは中々に面倒なことになっている。
あんな放送をされれば感のいいヤツは多少なりとも怪しむ。そう簡単にお人好しに出会って上手く事を運ぶ事を、なんて楽観視はしない。
勿論、お互い素性をさらけ出した上でいい関係を築けるのならそれに越したことはないのだが
念のために武器にへばり付いた血痕は後々吹いておいたとはいえ、だ。先程の海馬乃亜の放送で、「コソコソ隠れて何かしら企んでいるやつはいる」と遠回しに言われたのは中々に面倒なことになっている。
あんな放送をされれば感のいいヤツは多少なりとも怪しむ。そう簡単にお人好しに出会って上手く事を運ぶ事を、なんて楽観視はしない。
勿論、お互い素性をさらけ出した上でいい関係を築けるのならそれに越したことはないのだが
「……そういえば。」
先程殺した女の支給品。あのハンマーも面白い代物だったが、もっと面白いものが入っていたじゃないか。
それと近くの施設には映画館と来た。
せっかくだ、自分にあのハンマーを使いこなせる気はしないが、内包した魔力は別の用途に使える。
そう、あの『庭』を使う為の魔力はある。
それと近くの施設には映画館と来た。
せっかくだ、自分にあのハンマーを使いこなせる気はしないが、内包した魔力は別の用途に使える。
そう、あの『庭』を使う為の魔力はある。
「―――試験運用といこうじゃないか。」
奇術師の少年は、今さっき思いついた企みに、妖しく微笑んだ。
◯ ◯ ◯
所変わって映画館の中。
色鮮やかな絨毯に部屋の隅々まで行き渡るライト、そして人が居ないにも関わらずオートで動く売店の数々。
色鮮やかな絨毯に部屋の隅々まで行き渡るライト、そして人が居ないにも関わらずオートで動く売店の数々。
「うぇえええええええええええん!!」
「ど、どうすればいいのぉ~~~~???」
「……やってきて早々、騒がしいですわね。」
「でも、まさか赤ちゃんまで参加させられているなんて。」
「ど、どうすればいいのぉ~~~~???」
「……やってきて早々、騒がしいですわね。」
「でも、まさか赤ちゃんまで参加させられているなんて。」
その中心らしき場所で、泣き喚く赤ちゃんを前に慌てる佐藤マサオの姿と。
映画館に訪れて早々、その光景を目の当たりにする櫻井桃華と美山写影の二人の姿。
あの後、一先ずは安全な場所へ、ということで映画館に移動したマサオであるが、赤ちゃんの方がお腹が減っていたのか唐突に泣き始めて。
ただし、赤ちゃん用のミルクなんてそう都合よく用意されているはずもなく、どうすればいいのかとこっちもこっちで喚く始末。
それで、そんな最中に映画館に桃華と写影の二人が訪れて、今に至る。
映画館に訪れて早々、その光景を目の当たりにする櫻井桃華と美山写影の二人の姿。
あの後、一先ずは安全な場所へ、ということで映画館に移動したマサオであるが、赤ちゃんの方がお腹が減っていたのか唐突に泣き始めて。
ただし、赤ちゃん用のミルクなんてそう都合よく用意されているはずもなく、どうすればいいのかとこっちもこっちで喚く始末。
それで、そんな最中に映画館に桃華と写影の二人が訪れて、今に至る。
「あ、誰か知らないけれどちょうどいい所! この子なんだかお腹減ってるみたいなんだけど、赤ちゃん用のミルクとか食事とかよくわからないし、それに映画館にそういうのってあるのかな~~!?」
二人を見かけ思わず、誰なのかすら考えず取り敢えず助けを求める。
ついさっきまでこの赤ちゃんを守ると誓った姿は既に泣き虫おにぎりへと落ちぶれていた。
ついさっきまでこの赤ちゃんを守ると誓った姿は既に泣き虫おにぎりへと落ちぶれていた。
「……少なくともミルクならあるかもしれない。僕が探すよ。」
「では私は、その赤ちゃんを泣き止ましますわ。このままだとおちおち話も出来なさそうですので。」
「では私は、その赤ちゃんを泣き止ましますわ。このままだとおちおち話も出来なさそうですので。」
見かねた桃華が、マサオが抱いていた赤ちゃんを抱きかかえる。
日本人ではない褐色肌で、現在進行系で泣き喚く赤ちゃん。
どうしてこんな赤ちゃんまで巻き込んだのか、と言う憤りもまた、桃華の中で渦巻いていたが。
日本人ではない褐色肌で、現在進行系で泣き喚く赤ちゃん。
どうしてこんな赤ちゃんまで巻き込んだのか、と言う憤りもまた、桃華の中で渦巻いていたが。
「よしよし……泣き止みましょうねぇ……。お姉さんは怖い人じゃないですわ~。」
「………うふぇ……………」
まるで手慣れてるかのように、本当の母親のように赤ちゃんをあやしている。
慣れた手付きで、子守唄を歌うように優しく語りかける。
そんな彼女にほだされたのか、赤ちゃんもまた泣き止み、年相応の無邪気の笑顔で応えてみせた。
慣れた手付きで、子守唄を歌うように優しく語りかける。
そんな彼女にほだされたのか、赤ちゃんもまた泣き止み、年相応の無邪気の笑顔で応えてみせた。
「……せ、聖母だ……!この娘が聖母に見える……!!!」
佐藤マサオには、そんな櫻井桃華の姿が聖母のようにも思えた。なんなら彼女にママになって欲しいと思ってしまった。
もし仮にここに桜田ネネが居たら確実にげんこつだけでは済まないだろう、閑話休題。
もし仮にここに桜田ネネが居たら確実にげんこつだけでは済まないだろう、閑話休題。
「ふふっ。私はただ自然に接しただけですわ、そんな聖母だなんて呼ばれる事はしてませんわよ。」
「で、でもやっぱりすごくお母さんらしかったっていうか……その、ええと……。」
「で、でもやっぱりすごくお母さんらしかったっていうか……その、ええと……。」
桃華の優しい笑顔での返しに、年頃に顔を真赤にしてマサオが照れた。照れたまま言葉を連ねて。
「……その、結婚を前提にお付き合いを……ってこんな時になんて事言いだしてるのボク!?」
明らかにラインを超えた事を口走ってしまった。発言したマサオ当人は混乱して挙動不審である。
だが、ポカンとしている桃華に「あれ、これちょっとワンチャンあるのでは?」なんて変な希望を抱いて。
だが、ポカンとしている桃華に「あれ、これちょっとワンチャンあるのでは?」なんて変な希望を抱いて。
「申し訳ないのですが、お断りしますわ。あとちょっと空気を読んでほしいですわね。」
「……デスヨネー。」
「……デスヨネー。」
至極真っ当な意見を返され、マサオはちょっと項垂れた。
赤ちゃんの方は呆れたものを見るような目でマサオを見つめていた。
赤ちゃんの方は呆れたものを見るような目でマサオを見つめていた。
「……コホン。妙なコントはここまでにしておいて、一旦移動しながら話をしようか。」
そして、このままだと妙な方向に話が転がりそうということで、なんとか切り上げようとする写影であった。
◯ ◯ ◯
「……うーん、ごめんね。こっちもそういう単語に聞き覚えはないかなぁ。」
「お気にしなくても大丈夫ですわ。私も写影さんの学園都市の話にも聞き覚えがないので、それは何というかお互い様ということで。」
「僕としては、君の言っていた映画の世界に迷い込んだとかの方が、到底信じられない与太話に思えるよ。この状況下だと、思わず本当だと思いたくなる程度には。」
「お気にしなくても大丈夫ですわ。私も写影さんの学園都市の話にも聞き覚えがないので、それは何というかお互い様ということで。」
「僕としては、君の言っていた映画の世界に迷い込んだとかの方が、到底信じられない与太話に思えるよ。この状況下だと、思わず本当だと思いたくなる程度には。」
映画館の内部を渡り歩きながら、四人の話は進んだ。
違う世界、違う価値観。少なくともマサオには学園都市やら桃華たちの名前に聞き覚えはなく。
だが、マサオとしてもこういう突飛じみた状況下には色々と覚えがある。
例えば、映画の世界に飛ばされたとか。夢の世界、だとか。
科学と超能力を主とする学園都市の住人である美山写影としては、夢の世界はまだしも映画の世界に飛ばされる、と言うシュミレーションではなく本当に映画の世界に飛ばされたという事実は現実味を離れていた。
違う世界、違う価値観。少なくともマサオには学園都市やら桃華たちの名前に聞き覚えはなく。
だが、マサオとしてもこういう突飛じみた状況下には色々と覚えがある。
例えば、映画の世界に飛ばされたとか。夢の世界、だとか。
科学と超能力を主とする学園都市の住人である美山写影としては、夢の世界はまだしも映画の世界に飛ばされる、と言うシュミレーションではなく本当に映画の世界に飛ばされたという事実は現実味を離れていた。
「……まあ、こういうのって本当に経験してないと信じてもらえないからねぇ。他の人に話しても、嘘つき扱いされるの目に見えちゃうし。」
「私はマサオさんの話、本当だと思っていますわよ? 少なくとも嘘をついているようには思えませんでしたわ。
「い、いやぁ、桃華ちゃんにそう言ってもらえるだけでも嬉しいよ、エヘヘ……。」
「…………お強いですのね。……その、ボーちゃん、でしたでしょうか。お友達のこと。」
「……確かにボーちゃん死んじゃったのは悲しいよ。話したけれど沙耶香さんの事だって。でも、この子は、この赤ちゃんだけは守りたいって思っちゃったから。」
「………」
「私はマサオさんの話、本当だと思っていますわよ? 少なくとも嘘をついているようには思えませんでしたわ。
「い、いやぁ、桃華ちゃんにそう言ってもらえるだけでも嬉しいよ、エヘヘ……。」
「…………お強いですのね。……その、ボーちゃん、でしたでしょうか。お友達のこと。」
「……確かにボーちゃん死んじゃったのは悲しいよ。話したけれど沙耶香さんの事だって。でも、この子は、この赤ちゃんだけは守りたいって思っちゃったから。」
「………」
やはりと言うべきか、呼ばれた場所も、常識も。すべてが違っていた。
美山写影がいた世界、櫻井桃華がいた世界、そして佐藤マサオのいた世界。
この事実から考えられるに、誰も彼もが別の世界からそれぞれ呼び出されているという事実。
平行世界論自体は美山写影も理解しているが、本当にそういう事実がまざまざと叩きつけられるとは思わなかった。
そして、佐藤マサオとしても放送で流れた親友の死には大分堪えてはいた。糸見沙耶香の死も含めて、だけれど。やはりいま桃華に抱かれて健やかな笑顔でゆったりしている赤ちゃんを見てしまうと、どうにも守らないといけないと思ってしまったのだ。
二人の会話を眺めながらも、美山写影の注目と警戒は、現在桃華が抱えている謎の赤ちゃんに向いていた。
マサオから聞いた話では、糸見沙耶香という少女と最初は一緒に居て、一旦休息をとろうとした所に煙玉を投げ込まれ、そして何故か沙耶香だけが惨殺されていた、と言う。
美山写影がいた世界、櫻井桃華がいた世界、そして佐藤マサオのいた世界。
この事実から考えられるに、誰も彼もが別の世界からそれぞれ呼び出されているという事実。
平行世界論自体は美山写影も理解しているが、本当にそういう事実がまざまざと叩きつけられるとは思わなかった。
そして、佐藤マサオとしても放送で流れた親友の死には大分堪えてはいた。糸見沙耶香の死も含めて、だけれど。やはりいま桃華に抱かれて健やかな笑顔でゆったりしている赤ちゃんを見てしまうと、どうにも守らないといけないと思ってしまったのだ。
二人の会話を眺めながらも、美山写影の注目と警戒は、現在桃華が抱えている謎の赤ちゃんに向いていた。
マサオから聞いた話では、糸見沙耶香という少女と最初は一緒に居て、一旦休息をとろうとした所に煙玉を投げ込まれ、そして何故か沙耶香だけが惨殺されていた、と言う。
(どうして、彼と赤ちゃんだけ生き残った?)
不可解なのはその点だ。佐藤マサオと赤ちゃんが無力だから生かしても問題ないと判断したのだろうか。
だが、隠れながら殺して優勝を狙うというのなら逆に殺しておいたほうが万が一の正体判明も防げるはずだ。
そもそも、二人に気づかれずに誰が煙玉を投げ込んだのか。
だが、隠れながら殺して優勝を狙うというのなら逆に殺しておいたほうが万が一の正体判明も防げるはずだ。
そもそも、二人に気づかれずに誰が煙玉を投げ込んだのか。
(……いや、まさか? だとしたら………)
信じたくないが、この赤ちゃんが一番怪しいと、思ってしまった。
だが見る限り生後十一ヶ月の赤ちゃんに、そこまでの知能があるのか?
もし仮にそれが事実だとしても、「赤ちゃんが殺し合いに乗っている」なんて戯言、信じてもらえるはずがない。
そもそも、殺害手段が何であるかすら把握できていないのだ。
だが見る限り生後十一ヶ月の赤ちゃんに、そこまでの知能があるのか?
もし仮にそれが事実だとしても、「赤ちゃんが殺し合いに乗っている」なんて戯言、信じてもらえるはずがない。
そもそも、殺害手段が何であるかすら把握できていないのだ。
(……どうすれば。)
確証はない。だが考えれば考えるほどに赤ちゃんが怪しくなっていく。
話した所で、主犯が赤ちゃんだなんて簡単に信じてもらえるはずがない、むしろ逆に警戒されかねない。
あの二人みたいに軽く話し合えないな、と自嘲しながら考えることしか出来ない。
考えて、もし間違っていた時が、怖い。
その一歩すら、踏み出すことが出来ない。
話した所で、主犯が赤ちゃんだなんて簡単に信じてもらえるはずがない、むしろ逆に警戒されかねない。
あの二人みたいに軽く話し合えないな、と自嘲しながら考えることしか出来ない。
考えて、もし間違っていた時が、怖い。
その一歩すら、踏み出すことが出来ない。
そうこうしている間に、一行がたどり着いたのは数あるシアターの一つ。
ずらりと並ぶ黒いシートと真正面のスクリーンを照明が照らしている、至って普通のシアタールーム。
ずらりと並ぶ黒いシートと真正面のスクリーンを照明が照らしている、至って普通のシアタールーム。
「こういうの見ると、本当にカスカベ座の事思い出しちゃうなぁ。」
「カスカベ座、といえばマサオさんの言っていた映画の世界の事ですわよね?」
「だって映画の世界にいればいるほど元の世界の記憶を思い出せなくなっちゃうからさ。あの時はそういう自覚とか無かったから、今思い返すと滅茶苦茶怖かったなぁって。」
「カスカベ座、といえばマサオさんの言っていた映画の世界の事ですわよね?」
「だって映画の世界にいればいるほど元の世界の記憶を思い出せなくなっちゃうからさ。あの時はそういう自覚とか無かったから、今思い返すと滅茶苦茶怖かったなぁって。」
カスカベ座にて映画の世界に閉じ込められた際、佐藤マサオの記憶は「映画の世界の住人」としての新しい記憶に呑まれようとしていた。その時の立ち位置は同じく閉じ込められた桜田ネネの旦那、と言う存外悪くない生活ではあったのだが。
何も知らない者からすれば悪くはない理想の夫婦生活ではあるが、自分という存在を保つ記憶がテセウスの船のごとくすげ替えられるという経験は、思い返せば恐怖となってもおかしくない出来事だっただろう。
何も知らない者からすれば悪くはない理想の夫婦生活ではあるが、自分という存在を保つ記憶がテセウスの船のごとくすげ替えられるという経験は、思い返せば恐怖となってもおかしくない出来事だっただろう。
「だって記憶がだよ、記憶。自分だった記憶が段々と忘れていくだなんて……今話すことじゃなかったかな?」
「………ねぇ、マサオくん。」
「………ねぇ、マサオくん。」
等と軽く話していたマサオに、写影が待ったをかけた。
それは、何か気になる事があると言わんばかりに。
それは、何か気になる事があると言わんばかりに。
「……写影さん? どうしましたの?」
「美山、くん?」
「………この世界、本当に現実世界?」
「……えっ?」
「美山、くん?」
「………この世界、本当に現実世界?」
「……えっ?」
美山写影は佐藤マサオの言葉で、少しだけ気になる事を思い浮かべた。
住む場所も、世界もバラバラな自分たちを、どうしてこうも一つの世界に呼び込めたのか。
普通なら、現実的にも不可能に等しい。それこそ学園都市の技術を使っても。
だが、物理的に呼び込むことは困難。なら、それ以外の手段で、呼び込んだとしたのなら。
住む場所も、世界もバラバラな自分たちを、どうしてこうも一つの世界に呼び込めたのか。
普通なら、現実的にも不可能に等しい。それこそ学園都市の技術を使っても。
だが、物理的に呼び込むことは困難。なら、それ以外の手段で、呼び込んだとしたのなら。
「じゃ、じゃあここが現実世界じゃなくてなんだっていうの!? も、もしかして……。」
「マサオくん。君の言葉で一つ予想ができたかもしれない。でも、あくまでも予想だから当たってるかなんて保証はない。……でも、冗談かもしれないけれど。」
「マサオくん。君の言葉で一つ予想ができたかもしれない。でも、あくまでも予想だから当たってるかなんて保証はない。……でも、冗談かもしれないけれど。」
「この世界、現実ではなくて仮想、もしくはマサオくんの言っていた『映画の中の世界』――」
『――へぇ、面白いこと聞いちゃった!!!』
『――へぇ、面白いこと聞いちゃった!!!』
写影が言いかけようとして、シアター内に響き渡る第三者の少年の声。
間違いなく、他の参加者の声。
同時にバタン!と閉じる扉、唐突に消灯するライト。暗闇が三人を包み込む。
間違いなく、他の参加者の声。
同時にバタン!と閉じる扉、唐突に消灯するライト。暗闇が三人を包み込む。
「うぇ、え、えええええ!? な、なにこれ、どういうこと!?」
「落ち着いて! ……誰かはわからないけれど、声の主は僕たちを逃してくれる気はなさそうだ。」
「落ち着いて! ……誰かはわからないけれど、声の主は僕たちを逃してくれる気はなさそうだ。」
慌てるマサオを、写影が抑える。
閉じた扉に、消された照明。
閉じた扉に、消された照明。
「『ウェザー・リポート』!」
桃華の方もウェザー・リポートを出現させ、備える。
だが、安易に扉を破壊してもそこを狙われる可能性がある。
ほぼ何も見えない暗闇の中で、声しか分からぬ敵への警戒を徐々に高めている。
だが、安易に扉を破壊してもそこを狙われる可能性がある。
ほぼ何も見えない暗闇の中で、声しか分からぬ敵への警戒を徐々に高めている。
「マサオさん、離れないほうがよろしいですわ。」
「う、うん……」
「かなり用意周到だね。お相手は一体何を考えているのやら。」
「う、うん……」
「かなり用意周到だね。お相手は一体何を考えているのやら。」
赤ちゃんは手が届く範囲の座席において、なるべく離れないように四人は周囲を確認する。
一体何処から、そしていつ仕掛けてくるか。
写影の方もスペクテッドを装着し、敵の居場所を探ろうとする。
一体何処から、そしていつ仕掛けてくるか。
写影の方もスペクテッドを装着し、敵の居場所を探ろうとする。
(……暗い場所だけれど、……なんとなく人の輪郭……)
スペクテッドの5つの能力の一つ「透視」。
暗闇の中に薄っすらと見える人の形らしき輪郭。その場所を見つけ、告げた。
暗闇の中に薄っすらと見える人の形らしき輪郭。その場所を見つけ、告げた。
「――君の居場所はわかった。一体何が目的だい?」
指を指した場所はスクリーンのすぐ近く、写影たちからは距離は離れているが、それでも居場所がわかっただけでも御の字だ。
桃華もウェザー・リポートを仕掛ける準備はできている、最悪マサオは赤ちゃんだけでも逃せるようにしている。
桃華もウェザー・リポートを仕掛ける準備はできている、最悪マサオは赤ちゃんだけでも逃せるようにしている。
「……へぇ、僕のバミューダ・アスポートを見抜くなんて。何処までも油断ならないね、この殺し合い。」
パン、と照明が再び付けば、スクリーン前に現れたのは奇術師衣装を身にまとった金髪の少年。
金髪の少年が写影たちを見上げながらも、見定めるように冷静に眺める。数は4人。うち少女一人が背後に大人ほどの大きさのヒト型を連れている。
金髪の少年が写影たちを見上げながらも、見定めるように冷静に眺める。数は4人。うち少女一人が背後に大人ほどの大きさのヒト型を連れている。
「あ、あの、もしかして……殺し合いに乗ってる、とか?」
「いきなり大胆だねおにぎり頭くん。まあ、そうといえばそうだけれど、ちょっと違うかもしれないといえばそういう事かな?」
「妙にはぐらかすんだね。実際の所どうなのかな?」
「まあ、あの乃亜ってのが気に要らないのは事実かな。ニードレスでもない人間の癖して勝手に殺し合いに巻き込んでおいてさ。」
「いきなり大胆だねおにぎり頭くん。まあ、そうといえばそうだけれど、ちょっと違うかもしれないといえばそういう事かな?」
「妙にはぐらかすんだね。実際の所どうなのかな?」
「まあ、あの乃亜ってのが気に要らないのは事実かな。ニードレスでもない人間の癖して勝手に殺し合いに巻き込んでおいてさ。」
少年が語るに、殺し合いへの是非は兎も角、海馬乃亜という少年が気に入らない、というのは事実だろう。
だが、少なくとも彼が、殺し合いに乗らないなんて甘い考えな訳がない。写影たちの警戒は続く。
それにニードレスという単語、「ニードレスでもない人間」。ニードレスが何を示すかは知らないが、少なくとも自分たちの味方でもない、と言うには滲み出ていた。
だが、少なくとも彼が、殺し合いに乗らないなんて甘い考えな訳がない。写影たちの警戒は続く。
それにニードレスという単語、「ニードレスでもない人間」。ニードレスが何を示すかは知らないが、少なくとも自分たちの味方でもない、と言うには滲み出ていた。
「でもまあいいよ。……巻き込まれたとはいえ、ここは中々良い遊び場だ。多少の憂さ晴らしにはなる。」
ほぼ確定だった。この少年は殺し合いに乗っている。
しかも単純な暇潰しとストレス解消、そして実益を兼ねた大分厄介なタイプの。
しかも単純な暇潰しとストレス解消、そして実益を兼ねた大分厄介なタイプの。
「という訳で、楽しんでおくれよ――――。」
「――桃華!」
「――桃華!」
少年の言葉を皮切りに、写影が叫ぶ。
なにか仕掛けようとしているのはわかりきっているのだから、先手必勝。
呼びかけに反応した桃華も、ウェザー・リポートを少年に近づかせ殴り掛かる。
なにか仕掛けようとしているのはわかりきっているのだから、先手必勝。
呼びかけに反応した桃華も、ウェザー・リポートを少年に近づかせ殴り掛かる。
「――ボクのマジックショーをね!!」
少年が取り出したのは、周囲に金色の意匠が施された、青紫のオーブのようなもの。
そして地面にいつの間にか置かれた血濡れのハンマー。
ハンマーのほうが輝き、それに反応するようにオーブが輝けば――。
そして地面にいつの間にか置かれた血濡れのハンマー。
ハンマーのほうが輝き、それに反応するようにオーブが輝けば――。
「……ええ!? こ、これは一体……?!」
「桃華さん!? な、こ、これ、は……!」
「す、吸い込まれるぅぅぅ!?」
「うぇえええええええええええええん!?」
「桃華さん!? な、こ、これ、は……!」
「す、吸い込まれるぅぅぅ!?」
「うぇえええええええええええええん!?」
殴りかかったウェザー・リポートを機転として、美山写影も、櫻井桃華も、佐藤マサオも、そして赤ん坊も。
その全てがオーブの中に飲み込まれるようにして、消失した。
その全てがオーブの中に飲み込まれるようにして、消失した。
「さぁさぁ皆様お楽しみください。このトリックルーム、ボクですらドン引きする程度には、醜悪で悪辣らしいですので。――もし仮に脱出できたのなら、改めて相手してあげるよ。多分無理だろうけど。」
【C-3 映画館内/1日目/深夜】
【右天@NEEDLESS】
[状態]:健康
[装備]:レヴァンティン@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2、ヴィータの支給品袋のランダム支給品1、グラーフアイゼン@魔法少女リリカルなのはA's、失意の庭(日中まで使用不可)@Fate/Grand Order
[方針]
基本.できるだけ早急に元の世界に戻る
1.ただしそう簡単に戻れるとは思ってないので、性能を試すついでに殺し合いを楽しむ
2.くだらないことをしてくれた海馬乃亜は最後に必ず殺す
3.『庭』の性能テスト。出てきた所を殺すか、それともそのまま放置してどっかに行くのもよし。
[備考]
※参戦時期は復活直後です
※神の種(エデンズシード)特有の再生能力に制限が課せられています。
【右天@NEEDLESS】
[状態]:健康
[装備]:レヴァンティン@魔法少女リリカルなのはA's
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1~2、ヴィータの支給品袋のランダム支給品1、グラーフアイゼン@魔法少女リリカルなのはA's、失意の庭(日中まで使用不可)@Fate/Grand Order
[方針]
基本.できるだけ早急に元の世界に戻る
1.ただしそう簡単に戻れるとは思ってないので、性能を試すついでに殺し合いを楽しむ
2.くだらないことをしてくれた海馬乃亜は最後に必ず殺す
3.『庭』の性能テスト。出てきた所を殺すか、それともそのまま放置してどっかに行くのもよし。
[備考]
※参戦時期は復活直後です
※神の種(エデンズシード)特有の再生能力に制限が課せられています。
□
妖精國の女王モルガンの保有する礼装。
花の魔術師マーリンを閉じ込めた塔と同類たる『庭』
花の魔術師マーリンを閉じ込めた塔と同類たる『庭』
これはそのうちの一つ『失意(ロストウィル)』
訪れた者の心を削り、無くしていく自傷の責め苦。
あたたかな欺瞞をはがす冷たいガーデン。
訪れた者の心を削り、無くしていく自傷の責め苦。
あたたかな欺瞞をはがす冷たいガーデン。
最後まで耐えられれば庭から出られると言うが。
その前に心が無くなるようになっている、悪辣にして醜悪な、心を殺すための牢獄。
時間が経てば耐えられると言うが、それまでに彼ら彼女らの心が保つかどうかは、また別の問題である。
その前に心が無くなるようになっている、悪辣にして醜悪な、心を殺すための牢獄。
時間が経てば耐えられると言うが、それまでに彼ら彼女らの心が保つかどうかは、また別の問題である。
静寂の舞台。奇術師が演出した悪辣な歌劇。
別のシアターで休む5歳児と彼を見守る破壊の吸血鬼は未だ気づかず。
赤ちゃんの鳴き声は聞こえたものの、遠すぎるのと少年が眠っている為、反応はせず。
庭に閉じ込められた4人の心の行く先、神のみぞ知る。
別のシアターで休む5歳児と彼を見守る破壊の吸血鬼は未だ気づかず。
赤ちゃんの鳴き声は聞こえたものの、遠すぎるのと少年が眠っている為、反応はせず。
庭に閉じ込められた4人の心の行く先、神のみぞ知る。
※しんのすけとフランがいる別のシアターとは距離が大きく離れているため、二人は未だ気づいていません。
※おそらく赤ちゃんの鳴き声には反応したかもしれませんが、距離が離れていたかつ、しんのすけ休息中の都合上反応していません
※おそらく赤ちゃんの鳴き声には反応したかもしれませんが、距離が離れていたかつ、しんのすけ休息中の都合上反応していません
【失意の庭・内部 ???】
【美山写影@とある科学の超電磁砲】
[状態]???、疲労(小)、あちこちに擦り傷や切り傷(小)、血が滲んでいる。
[装備]五視万能『スペクテッド』
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:ゲームから脱出する。
0:ドロテアの様な危険人物との対峙は避けつつ、脱出の方法を探す。
1:桃華を守る。…そう言いきれれば良かったんだけどね。
2:……あの赤ちゃん、どうにも怪しいけれど
[備考]
※参戦時期はペロを救出してから。
【美山写影@とある科学の超電磁砲】
[状態]???、疲労(小)、あちこちに擦り傷や切り傷(小)、血が滲んでいる。
[装備]五視万能『スペクテッド』
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:ゲームから脱出する。
0:ドロテアの様な危険人物との対峙は避けつつ、脱出の方法を探す。
1:桃華を守る。…そう言いきれれば良かったんだけどね。
2:……あの赤ちゃん、どうにも怪しいけれど
[備考]
※参戦時期はペロを救出してから。
【櫻井桃華@アイドルマスター シンデレラガールズ U149(アニメ版)】
[状態]???、疲労(小)
[装備]ウェザー・リポートのスタンドDISC
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:ゲームから脱出する。
0:写影さんや他の方と協力して、誰も犠牲にならなくていい方法を探しますわ。
1:写影さんを守る。
2:この場所でも、アイドルの桜井桃華として。
3:……マサオさん
[備考]
※参戦時期は少なくとも四話以降。
[状態]???、疲労(小)
[装備]ウェザー・リポートのスタンドDISC
[道具]基本支給品、ランダム支給品0~2
[思考・状況]
基本方針:ゲームから脱出する。
0:写影さんや他の方と協力して、誰も犠牲にならなくていい方法を探しますわ。
1:写影さんを守る。
2:この場所でも、アイドルの桜井桃華として。
3:……マサオさん
[備考]
※参戦時期は少なくとも四話以降。
【佐藤マサオ@クレヨンしんちゃん】
[状態]:???、赤子への庇護欲。
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:この赤ちゃんは僕が守る!
1:桃華さん……せ、聖母だ……!出来たら結婚し(ry
2:写影さんや桃華さんと一緒に行動する。
[備考]
※デス13の術によってマニッシュボーイへの庇護欲が湧いています。
[状態]:???、赤子への庇護欲。
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3
[思考・状況]基本方針:この赤ちゃんは僕が守る!
1:桃華さん……せ、聖母だ……!出来たら結婚し(ry
2:写影さんや桃華さんと一緒に行動する。
[備考]
※デス13の術によってマニッシュボーイへの庇護欲が湧いています。
【マニッシュ・ボーイ@ジョジョの奇妙な冒険】
[状態]:???、健康
[装備]:なし
[道具]:エニグマの紙×3@ジョジョの奇妙な冒険、ねむりだま×2@スーパーマリオRPG、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:優勝する。
1:マサオを利用して他の参加者を殺害する。
[備考]
※デス13の術によってマサオに庇護欲を植え付けました。
※ねむりだまはエニグマの紙に収納されています。
[状態]:???、健康
[装備]:なし
[道具]:エニグマの紙×3@ジョジョの奇妙な冒険、ねむりだま×2@スーパーマリオRPG、ランダム支給品0~1
[思考・状況]基本方針:優勝する。
1:マサオを利用して他の参加者を殺害する。
[備考]
※デス13の術によってマサオに庇護欲を植え付けました。
※ねむりだまはエニグマの紙に収納されています。
【支給品紹介】
『失意の庭@Fate/Grand Order』
ヴィータに支給、現在は右天が所持。
対象を地上と星の内海の間の世界に閉じ込める、モルガンが保有する魔術礼装が一つ、理論的にはマーリンが幽閉されている塔とは同じ代物。
この世界の特性は、自分の心の中にある不安や自嘲などのマイナス感情から生まれた幻影に「嘘や妄言のない絶望」を言わせ、訪れた者の心をへし折る大変悪辣な仕組み。
維持時間は使用者の魔力量に依存し、魔力が切れると解放される仕組み。また、現実から礼装を物理的に破壊することでも、中に閉じ込められている人物を開放することが出来る。
『失意の庭@Fate/Grand Order』
ヴィータに支給、現在は右天が所持。
対象を地上と星の内海の間の世界に閉じ込める、モルガンが保有する魔術礼装が一つ、理論的にはマーリンが幽閉されている塔とは同じ代物。
この世界の特性は、自分の心の中にある不安や自嘲などのマイナス感情から生まれた幻影に「嘘や妄言のない絶望」を言わせ、訪れた者の心をへし折る大変悪辣な仕組み。
維持時間は使用者の魔力量に依存し、魔力が切れると解放される仕組み。また、現実から礼装を物理的に破壊することでも、中に閉じ込められている人物を開放することが出来る。
このロワにおいては魔力もといそれに肩代わりになる力さえあれば誰でも起動可能であるが、対象を閉じ込められる時間は現実時間において最大30分。
かつ、一度使用した場合、次の使用までに12時間のインターバルを空ける必要がある
かつ、一度使用した場合、次の使用までに12時間のインターバルを空ける必要がある
009:さぁ誰かを、ここへ誘いなさい | 投下順に読む | 011:心の刃 |
時系列順に読む | ||
154(候補作採用話):二分後に君が来なくとも | 美山写影 | 020:燃えよ失意の夢 |
櫻井桃華 | ||
035(候補作採用話):悪夢の世界(ナイトメアワールド) | 佐藤マサオ | |
マニッシュ・ボーイ | ||
046(候補作採用話):イッツァ ショータ~~イム! | 右天 |