コンペロリショタバトルロワイアル@ ウィキ

不安の種

最終更新:

Bot(ページ名リンク)

- view
だれでも歓迎! 編集
「ご…悟飯君、あの…どこに行く? 私はあまり知った施設がなくて……」

「あ、そうか…え、と」

北条沙都子が去ってから一時間程置いて、そろそろ危険はあるが自分達も動かねばならないと、悟飯も美柑も焦りだした。
少なくとも、美柑は乃亜の言う参加者の選定条件に見合う人物が数人いる。金色の闇を始め、セリーヌや学校のクラスメイトだって連れて来られているかもしれない。スタイルを考えるとナナも危ない。
あまり、じっとしている訳にはいかない。そこまでは思い、だが具体的にどう行動すべきか、明確に定められずにいた。
悟飯も同じく、無理やり定義すれば、セルかピッコロが年齢的に呼ばれなくはないが、やはり無理があるし、流石に赤ん坊のトランクスは居ないだろうと考えており、そういった意味では多少の余裕はあった。
だが、それ以上にシュライバーが、今もどこかで殺戮を続けている事に気が気ではいられない。

(美柑さんさえ、居なければ…今すぐにでも奴を……!! シュライバー、奴は何処に……奴と決着を)

そこまで考えて、ふと我に返る。まるで今、自分はシュライバーとの戦いを望んでいるようだった。

(だ…駄目じゃないか……ぼ…僕はなんてことを……)

戦いは、そこまで好きではない。本音を言えばシュライバーだって殺したい訳じゃない。あんな奴でも、殺さないで済むならその方が良い。
それなのに、今、悟飯はシュライバーとの再会を心の何処かで望んでいた。
きっと、思いっきり戦っていれば何も気にしないで済む。この横に居る少女の慄きを肌で感じなくて済む。

(お…思いっきり戦ってしまったから……ユーイン君まで、ぼ…僕が死なせてしまったんじゃないか……! そ…そんなこと、考えてはいけないんだ)

拳を強く握りしめて、悟飯は心の中で己を叱責する。

「……お父さんが居るとしたら、きっと山ですよ。山で修行してると思うので、そこに向かおうかと」

「あの、さ……山に参加者が集まると思う? そのお父さんも、流石にこんな時に修行するかな」

「そ…それは……」

内面の戦闘欲求を振り払うように、悟飯なりに全力で頭を振り絞って考えた目的地だったが、美柑からはあっさり否定されてしまった。

「ごめん……なんか、私…今の嫌な感じだったね……」

「そ…そんなことは……」

「……」
「……」

美柑も代案を出せる訳でもなく、また二人は何も口にできる言葉が思い浮かばず黙ってしまった。

「し…支給品、支給品を見ましょうか!」

「そうだね……」

苦し紛れに口にしたのは、お互いの所有物の確認だった。美柑もこれ以上の沈黙に耐え切れず、その提案に同意した。






「―――な、なんだこいつ!!?」



悟飯がランドセルを開け、中を検めてると、黄色い奇妙な生命体がいびきをかいて寝っ転がっていた。
羽が生えて、丸い耳が二個頭のてっぺんにくっ付いていて、点みたいな目を閉じてぐーすか寝ている。
困惑しながら悟飯は、その生き物の臀部から生えた尻尾を指先で摘まみ上げる。


「か…可愛いかも……」


(お…女の子はこういうのが好きなのか……?)


取り合えず、この奇妙な生き物に、本当にとても手加減して優しくデコピンをする。
うめき声をあげながら、それは尻尾を持ち上げられた宙づり体制のまま目を見開いた。


「な、なんや!!? 痛いわ! どこのどいつや!?」


「関西弁なんだ……」


美柑は興味津々な様子で、呟いた。



―――


「こ、殺し合いやて……!!? ウ…ウソやろ。こ…こんなことが。こ…こんなことが許されてええんか。
 警察や、警察を呼び! 通報するんや!!」

その生き物はケルベロスと名乗った。

「僕達、訳の分からない島まで拉致されてしまって、外部とも連絡も取れないと思いますよ。取れたって警察が何とか出来るとは……。
 多分、ここの参加者は別の平行世界から連れて来られてると思うんです。色々話したけど、なんだか社会常識が噛み合わなくて」

「平行世界? ……ああ、そんなら無理やな……」

(こ…この人、平行世界に明るいのか?)

クロウカードならぬ、今はさくらカードを見張る封印の獣だの、意味不明な事を言っていたが経緯を聞くと支給品として殺し合いに巻き込まれたらしい。

「ケロちゃんは、ここに来るまでの記憶はないの?」
「その呼び方はカエルみたいやから……まあええわ。うーん、さくらの部屋で徹夜でゲームしとったさかい、ずっとその……眠っててなあ……」

ケルベロスの話では、彼が居候するさくらという少女の部屋で、最新ゲームを徹夜で遊び倒していたところまでは記憶があったが、気付いたらこの島へと連れ去られたようだ。
悟飯がランドセルを開けるまで殺し合いはおろか、シュライバーと悟飯が戦っていた事すらも知らなかった辺り、かなり本気の爆睡であることが伺える。

「話纏めると…乃亜っちゅうクソガキが殺し合いを開いてもうて、それが色んな平行世界を巻き込んだ大規模なもんにまで発展しとる訳か……」

仮にも稀代の魔術師クロウ・リードの創り出した使い魔、封印の獣ケルベロスだ。長年に渡り培った豊富な知識は、間違いなく支給品として有用な部類に入る。
その知識の中には、当然平行世界の概念も存在していた。

「悟飯の言う通り、きっと、平行世界からぎょうさん参加者を集めたんやと思うで…なんの目的で、蟲毒か……?」

ベターなとこだと、蟲毒などの呪術が浮かぶが、そういった魔力の気配は感じない。
だが、悟飯にも気を感知する能力があるらしいが、制限が掛けられているという。支給品のケルベロスにも同じ処置をされている可能性も高い為、断言はしきれないだろう。

「……ケルベロスさん、考えていても始まりません。先ずは何処かに向かって情報を集めませんか?」

「確かになぁ」

「ケロちゃん、私思ったんだけど…そもそも悟飯君のお父さんも本当に居るのかなって、だって…考えたら乃亜は子供しか呼んでないって言うのに……それにセルって人との戦いで死んじゃったっていうんだよ?」

「ん? それはわい初耳やでー」

「ケルベロスさん、もしかしたらお父さんはドラゴンボールで、こっそり生き返ってるのかもしれません。理由は分かりませんけど、容姿もその時に子供まで若返らせた可能性があると思うんです」

「せ、せやな……」

明らかに異常だ。直接話せばいい内容を、会話の経由地点にされている。
知人がいるとかどうとか、ケルベロスを確認する前に済ませておくべきであろう事を、今更になってようやく話し合っているとは。



(こいつら、もしかして二人で話せないんか? な…なんでや……さくらと小僧みたいなんちゃうやろし……美柑が大分怯えてるように見えるんやけど)

気まずい。
すっごい、滅茶苦茶、とっっっっっっっっっても、気まずい。圧倒的陽気さを誇る、ケルベロスを以てしても打ち消せない陰の気。
ちょっと話を聞いてみれば、殺し合いに乗った殺人者に襲撃を受けたらしくそれが原因のようだが、それにしても会話のやりとりすらぎこちないのは、この先が思いやられる。

「……ホグワーツも名前だけ見たら魔法を学べる学校みたいだから、ケロちゃんの知り合いのさくらさんや小狼さんも居るかも。ケロちゃんはどう思う?」

「それは、まあ……そうかもしれへんなぁ」

「海馬コーポレーション…ここは乃亜の苗字と同じですし、何か手掛かりがあるかも。
 ケルベロスさん、どうでしょう?」

(わ、わいが…行先決めろって事なんか……?)

もしかして、とんでもないとこに支給されたんじゃないか、たまらずケルベロスは溜息を吐いた。




―――


「……」
「……」

(なんや、これ……なんやねんこれ……)


ケルベロスは一先ず、海馬コーポレーションに向かう事に決めた。理由は単純で、自分達が居る位置が丁度島の真ん中にあったこと、それでいて微妙に海馬コーポレーションの方が近くに設置されていたから。
まずは海馬コーポレーションを調べて、それから島の中央を横断する形でホグワーツでも行けば良くないか、そう提案し二人は納得してくれた。

「…………ごはんとミカン、なんや二人とも美味しそうな名前やなぁ!」

道中、二人は沈黙、別に隙あらば話せとは言わないが限度があるやろとケルベロスは限界に達した。
二人とも食べ物を連想する名前であることに着目し、ケルベロスは起死回生の一手を放つ。

「……」

「……」

「あはっ、あははは……はは……」

何か突っ込めや、もう何でもええから。
そう悲痛な思いを叫びたかったが、今の二人には届かぬ思いだった。

「み…美柑さん」

「な、なに……? どうし…たの」

「さっき、お父さんが本当に居るかどうかって言ってましたよね」

乾いた笑いを浮かべるケルベロスを無視し、悟飯が意を決したように口を開いた。

「お父さんが死んだのは、僕のせいなんです」

怖がらせるのは分かっていたが、それでもちゃんと伝えておかなければいけないと、悟飯はセルゲームで孫悟空が命を落とすまでの経緯を詳細に話した。
16号の犠牲で悟飯の潜在能力が覚醒し、セルという最強の人造人間と地球の命運を掛けた戦いに臨み、相手を甚振り始めてしまったこと。
それは仲間達を痛めつけられたことと、16号を無惨にも殺害したことによる怒りが爆発し、制裁を加えようとした幼い少年の幼稚な正義感と傲慢だった。
セルは逆上し、最後は地球諸共自爆し、全ての生命を道連れにしようとしたのを、悟空が瞬間移動を使い、別の空間で爆破させ地球と悟飯を救った。そして、代償に悟空は命を落とすこととなる。


「―――ぼ…僕は……頭に血が上ると、いつもこうなってしまって……ユーイン君達を死なせたのも、僕のせいです。
 シュライバーももっと早くに止めをさせていれば、こ…こんなことには」

「悟飯君……」

「た…多分、お父さんも、そんな僕に嫌気がさしてるのかもしれません……。ぼ…僕なんか顔も見たくなかったのかも……だから、ドラゴンボールで生き返った後、子供にまで若返ったのかもしれないんです。
 だけど、本当に頼りになる人で、と…とても……強い人なんですよ。き…きっと、こんな殺し合いなんて何とかしてくれるくらいに……。
 だ…だから……美柑さんも、安心してください……。お父さんの元まで、僕が美柑さんを守ってお連れしますから……その後は、お父さんなら僕なんかよりも――――」

その先に紡がれるであろう言葉を予想して、美柑もそれは言わせてはいけないと察して口を開けて……。

「あの蟲ガキにさっきの連中といい、本当に子供しかいないのね」

二人の会話は、新たな第三者に中断させられた。

黒いドレスを着た銀髪の少女。
最初に反応を見せたのは、他の誰でもないケルベロスだった。

「あの女の魔力……凄腕の魔術師なんてもんやない……あんた、もう人間やめとるやろ。何百年生きとるんや?」

「そんな間抜けな面の割に、怜悧ね。そうか、力を抑えた仮の姿といったところか……大層、高名な魔術師から創られた使い魔とお見受けするわ」

「美柑さん……下がって」

ケルベロスと少女のやり取りの間に、悟飯は身構え、後ろの美柑を庇うように一歩前に出る。
シュライバーから感じた禍々しさとはまた別の、嫌悪すべき邪悪な気を悟飯も感じ取っていた。系統で言うならば、少しルサルカの気に近い。

「あの、女魔術師と天使の女、それに憎たらしい眼鏡の小僧よりは楽しめそうね」

魔女、リーゼロッテ・ヴェルクマイスターの掌が翳され、球状の黒き炎が放たれる。

「魔閃光!!」

炎に瞬時に反応し悟飯は両手を額に重ねた。金色の光が集約し、一気に放出する。
光と炎が衝突、轟音と閃光を巻き上げ相殺した。
後ろに居た美柑が、あまりの眩さに目を閉じたその時、風を切る音共に人の気配を真横に感じる。

「……え」

瞬き一つの間に肉薄し、悟飯の背後にまで回り込んだリーゼロッテは、その指先から伸びた鋭利な魔爪を美柑の愛らしい顔面へと振るう。

「なに?」

だが、その腕は爪が美柑へと到達する寸前で、魔女の華奢な腕は反比例した鍛え抜かれた短い腕に掴まれる。
リーゼロッテが美柑の死を確信した時、また悟飯も既にリーゼロッテの死角へと回っていた。
その膂力たるや、魔女として人の皮膚を割き、肉を切り裂き、臓腑を素手で抉るのを容易とする魔女のそれを容易く抑え込むほど。
その拘束を振り払おうと、魔性の域にまである腕力に物を言わせて振るう筈が、まるで微動だにしないとは。


「この身に堕ちてから、純粋な力負けをするだなんて、そうはなかったわ」

悟飯が掴んだリーゼロッテの腕から、炎が燃え立つ。気を纏った悟飯の肉体すら焼きかねない高温度の炎、それはただの物理的な燃焼の域を超えていた。
炎が燃え移った片腕に気合を込め炎を吹き飛ばし消化する。そして、近くの美柑を抱き抱え跳躍し、リーゼロッテから距離を開けた。

「大丈夫なんか悟飯!?」
「ええ……美柑さんを頼みます」

後れて飛び寄るケルベロスに一瞥し、それから一足に悟飯はリーゼロッテへと踏み込む。
疾風もかくや、音すら置き去りにする爆発的な速度にリーゼロッテも目を見開き驚嘆した。

「―――!?」

更にリーゼロッテの視界が一つの掌に覆われた時、その顔面に光の波が迸る。
口から上の端麗な眼球、整った鼻立ちは一瞬で潰え、粉々の肉片へと姿を変えてしまった。

「……制限か」

シュライバーの時もあった違和感を、悟飯は改めて感じていた。
顔面そのものを完全に吹き飛ばす気だったが、破壊の規模は口より下の部位を残した程度。
今しがた殺害した魔女の骸、頭部を失くし、力なく背中から倒れていくのを見つめ―――そして映像の逆再生と思うような奇抜な動きで、頭部を失くした体がゆらりと起き上がる。

「くっ……!」

黒い一閃が悟飯の視界の中に描かれ、胸元の服を切り割いた。薄く赤い筋が胸板に刻まれ、数滴の血が滴る。
もし、僅かに反応が遅れていれば、胸を抉られ心臓を引き裂かれていたかもしれない。
悟飯は改めてリーゼロッテを睨みつける。この少女もシュライバーと同様、油断のならない危険な相手だ。

「フフ……殺し損ねたわね」

リーゼロッテは自分の指先に付着した悟飯の血を舐めながら、可笑しそうに笑う。

「今の制限されている私なら、首から消し飛ばせば殺せたかもしれないわよ?」

その笑みには、心底残念そうに、相手に対し期待外れであると嘲りが入れ混じっていた。
乃亜の言うハンデと、首輪を外される危険を考慮すれば、首を含めた攻撃であればリーゼロッテが死ぬ可能性は高い。
わざわざ、弱点を口にする大胆さに不気味さを悟飯は覚えた。だが、理屈としては矛盾はない。
狙ってみる価値はあるだろう。

「はあっ!!」

咆哮と共に、悟飯の足元に発生した圧力により亀裂が走り、クレーターを刻み込んだ。
風もなく悟飯の髪が揺らめき、白いオーラを纏うと爆発的な轟音と共にその姿が消える。次の瞬間、その拳がリーゼロッテの頬へと叩き込まれていた。
あまりの威力に人体の耐久を超え、不気味な笑みを浮かべたまま首が捻じれる。だがそれより下の四肢は未だ健在、その両腕を広げ悟飯を掴む。
眉間に皺を寄せながら、逆に悟飯はリーゼロッテの腕を掴み返し、目一杯力の限り肩ごと引き抜いた。



「やっぱり、不死身なのか、こいつ……!?」

栓を開けたように血が噴き出し、両腕を?がれた西洋の少女の姿は猟奇的な美しさをも醸し出す。さらに冒涜的なのは、人であれば生を留めぬ歪な変形を強要されながら、肉体は既に捻じれた首の修復を自動で行っていた事だ。
奪われた腕の代わりに首は元の位置へと再生し、己の血でまみれながら、頬まで裂けそうなまでの笑みで魔女は悟飯に微笑む。
更に血は、液状から硬質化し刃へと変質し、宙を舞い悟飯へと降り注ぐ。

「こんなもの」

手を翳し、気功波で全ての刃を撃ち抜き蒸発させる。
気の波が放出を終え、視界が開けた時、魔女は片腕の再生を終え黒い爪をその喉元へ付き立てんと肉薄していた。
避けるまでもない。魔女の魔手が届くより先に悟飯がリーゼロッテの懐へと迫り、その右拳を首元へと振るう。
リーゼロッテの自己申告を信じる訳ではないが、乃亜が殺し合いを成立させる為に首輪という枷を選んだ以上、それを外す事が可能となる首元への再生は阻害されるはずだ。
この一撃で、この禍々しい災厄の魔女を終わらせ、一人でも多くの犠牲者を減らす。そのような魂胆で放たれた拳から伝わるのは、肉を抉る感触ではなく―――。

「く…口で……」

美柑は信じられないものを見たショックで、声を震わせ思わず口を手で抑え悲鳴を殺した。

「こ、の……!!」

リーゼロッテは腰を屈め、口を大きく開けて悟飯の拳を歯で受け止めたのだ。
上下の歯は圧し折れ、砕け散り、削れ、その口は拳の大きさまで引き千切れ、頬は破れ、顎は外れ人間の開口する可動域を大きく上回る程こじ開けられている。
首の骨も乾いた音と共に罅割れ、だが悟飯の拳を止め、無惨なありさまになった顎の力で、固定してみせていた。
鼻から下は、血だらけのむき出しの骨と肉が露わになるなか、その双眸は悪戯に成功したような、あどけない無邪気さを秘めていた。
そして、再生を終えたもう片方の手と共に、地から這い出た悪霊のように手を伸ばす。

「うおおおおおォォォォォ!!!」

腕に気を集め、悟飯は腕力を底上げし全体重を乗せ、リーゼロッテの顎を殴り千切る。
めきめきと、骨が割れる音と皮と肉が捩れる水っぽい音が響く。下顎を抉られ、リーゼロッテは上顎のボロボロになった赤黒い口内を晒した。
痛みを感じないよう、痛覚が遮断されているのか。だからこそ、あんな苦痛を伴う戦い方を好んで行えるのか。
つまるところ、こちらの反応を楽しんでいるのだろう。己の体の異常性を見せ、それに畏怖をさせることを面白がっている。

「……もういい加減、本気を出したらどうだ」

まるでそれを見越したように、心底つまらなそうに悟飯は言った。

「そうね……まるで驚いてくれないんだもの。からかい甲斐がないわ」

再生を終えた口で、リーゼロッテは言葉を紡ぐ。
どんな猛者も不死の魔女には、相応に反応してくれたものだったが、悟飯のそれは慣れたものだった。
かつて戦った相手の中で、不死身の敵も居たのだろうか。
もし居たのなら、どう殺したのか問い詰めたいものだが、それに答えてくれる雰囲気でもない。
それに、このまま戯れを続けるのも飽いた。

「とても強くて、度胸もあって、勇敢な貴方に敬意を表して―――甘美な絶望に沈めて、殺してあげる」

幻燈結界(ファンタズマゴリア)を試すには丁度いい。
両手を翳し、魔力を込める。
やはり、普段以上に魔術の行使に手間が掛かる。特に幻燈結界には膨大な魔力と、戦闘時には長すぎる溜めが要る。
こうしてわざわざ時間を掛けねばならない為、多用は現実的ではなく、魔力の制限もあり連発も不可能、魔術の行使後に長時間の維持も無理だろう。
だが、悟飯は手を出す様子もなく、ただそれを見つめていた。
余裕のつもりか。この手の命知らずは、何人も見てきた。この少年も、卓越した強さから来る驕りに陥っているのだろう。
実験の鼠には丁度いい。


「か……め……」

対する悟飯は動じない。仁王立ちのまま、必殺の奥義の名を淡々と紡ぐ。
奴が不死身だとしても、再生が追い付かない程の圧倒的なエネルギーを叩き付けてやれば、殺せるはずだ。
セルのように体にコアがあるのなら、全身を破壊し尽くしてやるのも非常に効果的でもある。
大技勝負に持ち込んでくれたのは、悟飯としても望むところだった。

「は……め…」

それにだ。目の前の敵を前にして、大技を打ち合う緊迫感。
少しだけ、心が躍っていた。
この瞬間だけは、少女を守る為に戦うという建前がある。彼女から向けられる恐怖を、戦いで忘れることが出来る。

「なに、ぼさっとしてんねん! はよ逃げるで悟飯!!」

二者の激突に割り込むように、ケルベロスが声を荒げながら飛んできて悟飯を叩いた。

「な…なんですか……?」

「アホンダラ!! あれは黒魔術とかのそっちの系統のアカン魔術や! 分かりやすく言うたら呪いみたいなもんや、ひたすら災いやら不幸やらまき散らす傍迷惑で害悪なもんなんやで!!
 あれの効果が何かまでは知らんが、あんなもん触れんのが一番や!!」

長年魔術に触れてきたケルベロスには、例えそれが平行世界の魔術であっても、リーゼロッテの放つ幻燈結界の悪辣さと危険さを予見できていた。
クロウリードとは違い、あの少女は他社に災いを振り撒くために、誰かを傷付ける為に想像もできない程の膨大な時間を費やし、魔術を修めている。
まず、あんなものは関わるより先に逃げるが勝ちだ。

「……そんな呪いごと、あいつを消し飛ばしてみせますよ。あんな殺し合いに乗る奴がいるから、ユーイン君もスネ夫君も死んだんです……。
 こんな奴は、ここで……奴の必殺技を破ってプライドを粉々にへし折ってから、殺してやる……!!」

数時間前に失くした幼い二人の命、殺し合いを開いた乃亜もだが、やはり許せないのはあんな口車に平気で乗り、人をゴミのように殺す殺人者達だった。
シュライバーに対し、思い返すだけで、爆発しそうな憎しみが沸く。今は目の前の魔女に対してもだ。
そんな奴等には、ありったけの力を解放し徹底的に痛めつけてやらなくてはいけない。

「ドアホウ!! そこまでして喧嘩に勝ちたいんか! 美柑守るのが目的とちゃうんか!! 手段と目的が入れ替わっとるやんけ!」

その小さな腕を全身で動かし、ほぼ突撃に近い体制でケルベロスは悟飯の頬にビンタを食らわした。

「悟飯が良くても、美柑が巻き込まれて酷い目合うゆうてんのや!!」

「―――ッ!?」

特に痛みはない。ただくすぐられたようなこそばゆさを感じ、悟飯は僅かに硬直した。

「……………………くっ」

「ぐえ!」

我に返ったように、ケルベロスを掴みランドセルに放り込む。それから後ろで怯えて震えていた美柑の元まで駆け寄り、承諾も得ないまま彼女を担ぎ上げる。





「馬鹿ね、もう遅いわ―――幻燈結界(ファンタズマゴリア)」

「スピードには自信があるんだ!!」



幻燈結界が完成するその間際、全身の気を爆発的に高め悟飯は美柑を連れ、この場から一気に離脱した。
悟飯が空中に飛び立ち、舞空術を使用する。制限により、ほんの僅かな時間のみの限定的な行使しか許されないが、スタートダッシュにより加速には十分活用できる。


「ちっ……なんて速さ…それに煩わしい制限ね」


幻燈結界の効果範囲が本来の距離より遥かに縮小されている。
その為、ほんの数㎝、僅かに幻燈結界の範囲外にまで離れた事で、悟飯達に幻覚を見せる事は叶わなかった。
既に悟飯達の姿も見えない。本人の言う通り、速さも大したものだ。
あれなら、海を渡るのに乗り物も必要ないわねと、リーゼロッテは苦笑を漏らした。

「効果範囲を見極められただけでも、良しとしましょうか」

特段、急ぐ必要もない。むしろ殺し合いはここからだ。ここから、大勢の子供達が精神を疲弊する。
その方が、幻燈結界も効き目は高い。
一度発動すれば、相手の心を読み、ある時は悪夢を見せ、ある時は理想郷すら幻の中で創り上げる最強の魔術の一つ。
精神を摩耗した参加者を相手に使用すれば、その心を弄び、凌辱し、甚振り、残忍に殺すなど容易い。

だが、行使にはそれだけの重い縛りが課せられていた。

「……あの炎」

適当に夜空を眺めてた時、海馬コーポレーションの方角から炎が迸るのが、小さく死人で来た。
こんな真夜中で、街灯もつかぬ暗闇だ。普段ならば誰も気づかないであろう炎は、今は暗闇の中でやけに目立って見える。

「眼鏡の小僧が居る方向もあの辺だったかしらね」

思い返せば、野比のび太達と一戦交えたエリアと海馬コーポレーションはそれなりに近い。
もしかしたら、のび太達がまたもや誰かと、交戦しているのかもしれない。
万が一、あの少年が生き延びたのなら、それでも精神に大きな傷は負っているに違いない。
その傷を抉るように、幻燈結界の実験がてら、遊んでやってもいいだろう。

「フフ…生きていられたらの話だけど」




【一日目/黎明/H-6】


【リーゼロッテ・ヴェルクマイスター@11eyes -罪と罰と贖いの少女-】
[状態]:ダメージ(大、再生中)、疲労(中)
[装備]:なし
[道具]:基本支給品、ランダム支給品×2、羽蛾のランドセルと基本支給品、寄生虫パラサイド@遊戯王デュエルモンスターズ(使用不可)
[思考・状況]基本方針:優勝する。
1:羽蛾は見つけ次第殺す。
2:野比のび太も見つけ次第殺す。
[備考]
※参戦時期は皐月駆との交戦直前です。
※不死性及び、能力に制限が掛かっています。
※幻燈結界の制限について。
 発動までに多量の魔力消費と長時間の溜めが必要、更に効果範囲も縮小されています(本人確認済み)。実質、連発不可。
 発動後、一定時間の経過で強制解除されます(本人未確認)。










「う、ぐ……お、え……げほっ……!」

リーゼロッテから逃げ延びた後、悟飯が周りの安全を確認し美柑を降ろし、そして緊張の糸が切れた瞬間に激しい吐き気に襲われ嘔吐した。
数十分前に飲んだレモンティーと胃液と内容物が入れ混じった液体が吐き出され、その不快な匂いが鼻腔を刺激する。美柑の艶めかしい唇を吐瀉物と唾液が汚していく。
その嘔吐はリーゼロッテに対する生物的な嫌悪感からだった。自らの肉体の損壊を笑みすら浮かべ、楽しんで見せ付けてくるあどけない少女のグロテスク光景に、美柑は嫌悪感を示してしまった。
あの生々しい血飛沫と、肉を突き破って飛び出した白い骨、赤黒く飛び散る血肉の数々。思い起こすだけで、気持ち悪くなってくる。

「しっかりせえ、美柑……」

苦しそうな美柑の背中をケルベロスが小さな手でさする。

「あ…あの…美柑さん……」

狼狽える悟飯に答える余裕もなく、美柑吐き気に悶え返事が出来ない。

(そっか……わたし、リトでもない男の子に…おしっこ漏らしちゃったところも…ゲロ吐くところも見られちゃったんだ……最悪じゃん)

情けなくて、汚くて、臭くて、そんな人に見られてはいけないものを、もう二回も見られてしまった。
そう意識すると、瞳に涙が溢れ視界が歪んで見えてくる。
こんなこと、死んでしまったスネ夫やユーインに比べれば全然マシな方で、それなのに自分勝手に不幸だとか思ってしまう自分自身に嫌悪し、悲しくなって。

「ぅ、ぁ…う、ぅ……」

口からは吐瀉物の代わりに嗚咽が漏れ、頬を涙が伝う。
もう、何かもが嫌だった。
凄く気を遣ってくれている悟飯に、ぎこちない対応しか出来なくて、人が死んでるのに、彼に恥ずかしいところを見られたとか身勝手な事ばかり考える自分も。
平気で人が死んでいく、今の惨状も。
それを嘲笑いながら、楽しんでいる殺戮者たちも。


(わたし、もう分かんないよ……!)


そして、そんな自分をずっと守ってくれる悟飯も。
とても、優しくて礼儀正しくて良い子なのに。戦うと凄く怖い。
さっきも、急に殺してやるなんて言い出して、怒りを露わにしながら、少し戦うのが凄く楽しそうに見えてしまった。
それはきっと気のせいだ。ただ、恐怖の中で美柑の中でバイアスが掛ったから、そう見えてしまっただけで、本当は必死で戦ってくれていたかもしれないのに。

―――た…多分、お父さんも、そんな僕に嫌気がさしてるのかもしれません……。ぼ…僕なんか顔も見たくなかったのかも……

あの時の懺悔の告白には、重すぎる後悔が感じられて嘘ではないと美柑には思えた。

―――こんな奴は、ここで……奴の必殺技を破ってプライドを粉々にへし折ってから、殺してやる……!!

でも、あの怒りに満ちた言葉も嘘じゃない。

(どっちが……本当の悟飯くんなの……分からなくて、怖いよ……)

あんなに優しく思えた男の子から、どうしてあんな憎悪に塗れた言葉が漏れるのか。
本当に同一人物なのか、ありえないのに美柑は疑ってしまう。


(……もう、無理……助けて、助けてよ……リト…怖いの、お兄ちゃん……)








―――





「あれは、しゃーないわ。わいからしても、あの女にほんまにビビり倒してもうたし、美柑がああなるのは仕方あらへん。
 わいらは、ここで落ち着くの待ったろ。それも優しさや。まだ、悟飯には分からんかもしれんけどな、女の子は繊細なんや。男やし、喧嘩に夢中になるのは分かるが、もうちょい気を遣いや。
 わいなんて、しょっちゅう、さくらに気を遣ってるさかい」

「は…はあ……」

「ええか? あと、魔術師との戦いは何も腕っぷしだけやあらへん。手数が腐る程あるジャンケンみたいなもんなんや、ヤバい時はヤバいと見極めな、何が起こるか分からへんで。
 さっきの女みたいな奴の時は、無理して戦っちゃアカン。分かっとるか?」

ケルベロスの長い小言を聞きながら、悟飯は美柑の怖がり方や怯え方に動揺を隠せなかった。
今回は誰も死ななかった。だから、良かったとは言わないが、そこまで怖がらなくても……。ほんの少しだけ、悟飯はそんな風に思えてしまった。
今まで、悟飯が見てきた女性たちは、力が弱くて怖くても、例えばブルマは強い口調で言い返したり、母親のチチは時々実力行使に出るし、額にキスしてくれたクリリンの元カノのマロンちゃんも自由奔放過ぎた。18号も性格キツそうだし。
とにかく、悟飯の周りには気丈な女しかおらず、悟飯はそれを基準に考えてしまっていた。だからやはり、気遣おうにも美柑に上手く寄り添えない。

(どうしたら、いいんだ……僕の周りに居た女の人、みんな気が強すぎて参考にならないぞ……)

本当に分からない。美柑のような女の子をどう守ればいいのか、地球を守るよりも難しい。
もう、あまり小難しい事を考えたくないくらだい。ずっと戦っていた方が気が楽かもしれない。

また誰か、襲ってこないかな。

そんなことを考えてしまい、悟飯は自分自身に疑問を持つ。
自覚する程に、戦いへの抵抗が薄くなっている。

(ど…どうしたんだ一体……僕は……)

北条沙都子は、特に何の懸念もせず、それまでの雛見沢のようにいつも通り、悟飯にH173を盛った。

だがもしこれが、研究者である鷹野三四ならばこう推測しないだろうか。

雛見沢症候群の感染後のプロセスが、地球人とサイヤ人とで差異があるのでは、と。

人間の視点ではただの食糧でしかない玉ねぎなどは、犬猫からすれば毒であるように。また太古の生物にとって、酸素が本来は毒であったように。
生物の種によって、摂取したものが毒であるか否かは大きく変化する。

地球人、つまり雛見沢の住人たちの発症過程は十分なサンプルデータが揃っており、例外がでることはほぼありえない。
L1からL5+までの症状段階に分けられ、L5+に近づく程に末期症状となり、疑心暗鬼を悪化させ無差別な攻撃行為に出てしまう。
だがサイヤ人という、世界を越えた先の、更に宇宙人となれば、最早予知のしようがない。
そんなサンプルデータは、その世界の何処にも存在しないのだから。

それでも、十分な推理材料があれば予測は出来るだろう。



地球人と子を為せる程、DNA的には地球人に近い種族だが、若さを維持する期間が非常に長い。
上限はあるが死に掛ければ、そこからの回復で戦闘力が飛躍的に上昇する。
尻尾などがあり、条件を満たせば強力な大猿になり、優れた個体はスーパーサイヤ人という強化形態を取得し、ある場合では神の力すら取り込んだ形態を、ある場合では大猿の力を発展させた進化形態を。
共通するのは、サイヤ人という種は個体差も大きいものの、肉体が非常に戦闘という行為に特化し、またその精神性も戦いを非常に好みやすい。
やはり地球人とは異なる種なのだ。

雛見沢症候群は通常、地球人であれば疑心暗鬼を発端とし攻撃的になる。更に戦闘能力も飛躍的上昇しやすい。

高LVの発症者を見ると、身体機能も上昇している例が少なからずある。特に園崎詩音など、一度発症すれば雛見沢に於ける最凶の殺人者として、数多の人間を手に掛ける。
その異常性たるや、鷹野の計画を最も妨害している程だ。
つまり、攻撃性や戦闘機能を増加させるのであれば、戦闘に特化したサイヤ人に雛見沢症候群が干渉した場合、より戦闘に特化した変化を果たすのでは。
例えば戦闘行為を更に積極的に求め、もっと好戦的な思考に偏るといったように。

何なら、半分地球人の悟飯のことだ。従来の雛見沢症候群の症状も併発するかもしれない。

あくまで、もしかしたらの仮説ではあるが。

(シュライバーと戦ってから……き…気のせいか……)

あるいは、全く別の可能性も考えられる。

戦闘民族としての性か、シュライバーとの戦いがきっかけで、悟飯のなかで戦いに対する変化が起きた可能性だ。
今までセルのように格下の相手を圧倒するか、逆にリクーム等の当時の格上相手に圧倒されるかの戦いが主であった。
そんな悟飯にとって、創造を繰り出したシュライバーという、全力を出した上で拮抗して戦える相手は初めてだった。

サイヤ人のDNAを持つ人造人間は、かつてこう言った。「戦いはこうやってある程度実力が近くなくては面白くない」と。

悟飯は生まれて初めて、実力が近い者同士の戦いの面白さを知ってしまったのだとしたら。
それがサイヤ人として、悟飯が辿る筈だった本来の世界線とは異なる、異質の変化を齎している可能性もある。

(しっかり……しないと……。
 いま、戦えるのは……僕しかいないんだ。僕が美柑さんを守ってあげないと……お父さんと合流するまでは)




【H-7/1日目/黎明】

【孫悟飯(少年期)@ドラゴンボールZ】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(小)、激しい後悔(極大)、SS(スーパーサイヤ人)、SS2使用不可、雛見沢症候群感染、普段より若干好戦的、悟空に対する依存と引け目
[装備]:ケルベロス@カードキャプターさくら
[道具]:基本支給品、ランダム支給品0~2(確認済み、「火」「地」のカードなし)
[思考・状況]基本方針:殺し合いを止める。
0:海馬コーポレーションに向かってみる。それからホグワーツも行ってみる。
1:お父さんを探したい。出会えたら、美柑さんを任せてそれから……。
2:美柑さんを守る。
2:スネ夫、ユーインの知り合いが居れば探す。ルサルカも探すが、少し警戒。
3:シュライバーは次に会ったら、殺す
[備考]
※セル撃破以降、ブウ編開始前からの参戦です。
※殺し合いが破綻しないよう力を制限されています。
※SSは一度の変身で12時間使用不可、SS2は24時間使用不可
※舞空術、気の探知が著しく制限されています。戦闘時を除くと基本使用不能です。
※雛見沢症候群に感染しました。ただ発症はまだしていないため、特に変調はありません。
 発症に至るかどうかは後続の書き手にお任せします。
※原因は不明ですが、若干好戦的になっています。
※悟空はドラゴンボールで復活し、子供の姿になって自分から離れたくて、隠れているのではと推測しています。
※ケルベロスは「火」「地」のカードがないので真の姿になれません。


【結城美柑@To LOVEる -とらぶる- ダークネス】
[状態]:疲労(小)、強い恐怖、精神的疲労(極大)、リーゼロッテに対する恐怖と嫌悪感(大)
[装備]:
[道具]:基本支給品、ランダム支給品1~3(確認済み、「火」「地」のカードなし)
[思考・状況]基本方針:殺し合いはしたくない。
0:海馬コーポレーションに向かってみる。それからホグワーツも行ってみる。
1:ヤミさんや知り合いを探す。
2:沙都子さん、大丈夫かな……
3:正直、気まずい。
4:リト……。
[備考]
※本編終了以降から参戦です。


【ケルベロス@カードキャプターさくら】
孫悟飯に支給。羽があり空を飛んで喋る、小さなぬいぐるみのような生き物。
封印の獣として、稀代の魔術師クロウリードに創り出された存在で、長年大阪にいた影響で原作本編時点では関西弁であり、非常に陽気。
更に天然だが、決して魔術に対する知見は決して低くはなく、真の姿にはなれないが、魔術戦では支給品として所持者に的確なアドバイスが期待……できるかもしれない。


039:注意一秒死は一瞬 投下順に読む 041:勝ち負けは一瞬で決まる
時系列順に読む
009:さぁ誰かを、ここへ誘いなさい 孫悟飯 056:BATTLE ROYALE 命尽き果てるまで戦い続ける者たち
結城美柑
018:思い描くは、ひとつの未来 リーゼロッテ・ヴェルクマイスター 055:愛を示す術を失いかけても

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
ウィキ募集バナー