概要
ルモォーク王国で
召喚された3人目の日本人。
十代後半の男性。黒髪で彫りの浅い顔で目つきが悪い。
埋没
スキルと逸失知識
スキルを持つ。
ルービックキューブが得意。
異世界に召喚されることを夢見ており、日本にいる時から異世界に行った時に役に立つ知識を覚えたり、手帳に使えそうな知識や料理のレシピをメモしていた。
チート野郎とは違い、
ユニークスキルを持たない普通の人なので、かなり苦労しながら異世界で生き延びている。
実は本人の与り知らぬところで何度か
サトゥーに助けられており、最終的にはビールの生産に成功し大富豪となったが、新しい商売の種を求めて迷宮に向かったと語られている。
作中の行動
翻訳指輪を受けた取ったその日に城を脱出し、森の中でカマキリの魔物に片腕を食われたが、
サガ帝国の密偵
ソゥターリに助けられ、更にシガ国語を教わった。
セーリュー市に滞在し、コロッケや水飴の作り方を広めた。また、
リリオの彼氏となるが、迫られた時にヘタれてしまう。
プタの街では、門前宿の料理人にマヨネーズの製法を高値で売りつけた。
迷宮都市でべリアのレシピの断片目当てのソロ迷宮探索をするが力尽き死にかける。偶然(?)通りかかった
サトゥーに助けられ、「かんぴょうの作り方」などを教えた対価として腕が復活する
中央小国群のリウチ王国にて、運試しという名の賭け事を行う。内容はルービックキューブを揃えるだけで、揃えられた面数に応じて報酬が出るというもの。
ルービックキューブが得意だったために見事に全面揃え、『鑑定の宝珠』と『通訳の耳飾り』、ほか賞金を入手する。
ガルレオン同盟のガルレォーク市ではビールを広めた。地元民は「ジョンの酒」と呼んでいる。
最終章で半年経った時には、
王都でもガルレオン同盟から輸入されたビールは大人気となっている。特に
紫塔に挑戦する探索者の心(と財布)を掴んで離さない様子。
手帳
召喚された際に持っていた手帳は半分に破られ、片方は本人が持ち歩いているが、もう片方は落としていまし、どのような経緯を辿ったか不明だが公都の闇オークションに「古代語の研究書」として出品された。
サトゥーが落札したが、
ハヤトと張り合った為に金貨114枚という大金で落札。
中身は暗号化されていたが
サトゥーが解読し、ガラス、石鹸、カレー、そば、うどんの作り方などが記載されていた。
なお、手帳と一緒に召喚時に持っていたスマホも「黒い鑑定不能の板」として出品されていたが、こちらは勇者と競り合うこともなく
サトゥーが金貨23枚で落札した。しかしその後作中にスマホは出てきていない。
書籍版では
性格や立ち回りは大きく変わらないが、全体的なボリュームが増えたことにより彼の活躍シーンも増量。
夢晶霊廟で
ヒカルを復活させるシーンも詳細が描かれ、その後
迷宮都市に向かう途中ドラゴンに襲われる
セーリュー市選抜隊をヒカルと共に助太刀。
リリオを助け出すヒロイックなシーンも描かれた。
そんな彼も25巻でついに大きく運命が回りだす。
義手を作りに王都へ赴き義手作成を職人に依頼するが、貴族からの推薦状がないと袖にされてしまうところまでは同じ。
しかし、そこに表れた第三王子
シャロリック配下の
ソーケルからの推薦状を餌に遺跡攻略隊に組み込まれる。
遺跡攻略はベテラン探索者のおかげでなんとか成功するも、報酬を渡すと騙され部屋に呼び出され眠らされた後には、なんと無くした左腕に
聖骸動甲冑と同じ場所で発掘された
聖骸左腕?を取り付けられてしまう。
取り付ける際に、左腕を切り落とさなくていいからという身も蓋もない理由で選ばれたが、聖骸左腕の暴走と侵食を抑え込むことになんとか成功。第三王子のクーデターでは、
アディーン達8人姉妹が揃っても倒せなかった聖骸従者を切り札で倒すが、その結果大怪我をし
まつろわぬものの侵食を受けて死のふちを彷徨うことになる。
が、26巻で
チート野郎から助けてもらい、さらにWEB版ではその後描写のなかった、オークションで落札したスマホと、魔石から電気を変換する機械を受け取りスマホの起動に成功。
お礼としてスマホから抜き出した知識チートをいくつかメモに残し、
サトゥーと会うことなく去っていった。
なお、いつもの名乗りをあげるときに「俺は隅ーーーいや、ジョンスミス」と名乗るシーンがある。
本名は隅田とか「隅」で始まる名前のようだ。
余談
名前のジョンスミスの元ネタは、欧米で使われるjohn smithで間違いないだろう。
いわゆるポピュラーネームで、敢えて日本語風に言えば山田太郎とか花子に相当する。
決して使われない名前ではないが、一般的には創作的な話で自分から名乗ると偽名を意味する。
最終更新:2024年11月13日 23:21