ネイサン・クブルスリー(Nathan Kubersly、宇宙暦?年頃 - )は自由惑星同盟の軍人。原作登場人物である。男性。

1 外見

 どこにでもいる普通の伯父さま的雰囲気。

2 略歴

2-1 前世

士官学校を優秀な成績で卒業。自由惑星同盟軍中将として第一艦隊司令官。宇宙歴796年10月末、帝国領侵攻作戦・諸惑星の自由の失敗の後、軍首脳部の総退陣に伴い大将に昇進し統合作戦本部長に就任。ヤン・ウェンリーを高く評価しており、本部長への着任に伴って彼を統合作戦本部の幕僚総監に就任する事を望んでいた。宇宙歴797年3月30日、ハイネセン近隣星区の軍事施設の視察を終え軍用宇宙港から専用車で統合作戦本部へ戻って来たところを職務復帰の直訴をしてきたアンドリュー・フォーク予備役准将と話し合う。フォークの顔色を見て正論で拒絶させるが、逆上した彼に腹部を撃たれて長期療養を余儀なくされる。救国軍事会議のクーデター終結後の同年10月に現場復帰する。だが、軍首脳部がトリューニヒト派で固められ消極的威圧と摩擦を受けた末、撃たれた傷が悪化し再入院する。宇宙歴798年7月6日、フェザーン自治領主・アドリアン・ルビンスキーの策略で皇帝・エルウィン=ヨーゼフ二世が誘拐され、同年8月19日に銀河帝国正統政府が樹立。これを受け最高評議会において軍部の強化を図る理由から引退勧告を受け病気を理由に退役となる。宇宙歴801年3月21日、オーベルシュタインの草刈りで収監される。バーラト自治区成立後は復帰して、安全保障省次官を務めた。(1話)

2-2 逆行後

 宇宙暦791年にイゼルローン方面辺境奪回を目的として行われた「自由の夜明け」作戦に第二艦隊参謀長兼ドラゴ二ア方面軍参謀長として従軍、階級は宇宙軍少将。(10話)
 宇宙暦794年、シトレ派第一艦隊司令官として第五艦隊司令官アレクサンドル・ビュコック第一一艦隊司令官マッシモ・ファルツォーネと共に名前が挙がっている。(13話)同年には次期宇宙艦隊司令長官候補として名前が挙がっている。(29話)
 宇宙歴799年の良識派体制下で宇宙艦隊総参謀長となり、宇宙軍大将に昇進した。(71話)幕僚経験豊かで変わり者を見ると「若者はこうでないと」と目を細めるような性格。良識派の中でも特に清廉。ヤン・ウェンリー大将が復員支援軍司令官に転出した後、統合作戦本部次長(作戦担当)を兼任する。(76話)
 宇宙歴801年には国家非常事態委員会においてクーデターを起こしそうな人物として名が挙がっている。トリューニヒト政権が良識派との対決姿勢を打ち出すと、右派から「兵士を首にして偉くなった奴」と罵られた。(77話)民主政治再建会議のクーデターではオリンピア市にいた為、即座に拘束される。(79話)鎮圧後、予備役総隊司令官に左遷された。(91話)
 第一辺境総軍地上担当作戦副部長、キャロライン・バウン地上軍准将は姪。

3 能力

 首都警備や国内治安維持を任務にあたり伝統宇宙海賊組織の討伐と航路の安全確保を担当し堅実な成果を挙げ、いずれ軍部のトップに就くと目されていた。

4 性格

 温厚な人柄で筋の通った性格だが、負傷後は気が弱くなる。


公職
先代:
不明         
    自由惑星同盟宇宙軍    
第一艦隊司令官
宇宙歴794年以前 - 宇宙歴799年?月
次代:
解散         
先代:
ドワイト・グリーンヒル   
    自由惑星同盟宇宙軍    
予備役総隊司令官
宇宙歴802年1月 -
次代:
現職         
最終更新:2025年04月08日 11:57