ウィルヘルム・フォン・リッテンハイム(宇宙暦?年 - 宇宙歴802年)は銀河帝国の貴族。原作
登場人物である。
リッテンハイム派の領袖。
1 略歴
1-1 前世
銀河帝国皇帝
フリードリヒ四世の皇女
クリスティーネを妻に迎え、彼女との間に
サビーネを儲けた。
ブラウンシュヴァイク公爵と並ぶ、帝国の大貴族。リップシュタット貴族連合軍を組織し、ラインハルトと対決するが敗北、死亡する。
1-2 新版
同年末、リヒテンラーデ公爵と「エルウィン=ヨーゼフ帝と
リッテンハイム侯爵の娘サビーネの婚約、
リッテンハイム侯爵の公爵昇爵と枢密院議長就任、
リヒテンラーデ派幹部である
ルーゲ元司法尚書の大審院長就任」などで合意し、和解した。これによってブラウンシュヴァイク公爵に代わる門閥貴族の第一人者となり、
リヒテンラーデ=リッテンハイム連合を成立させる。
宇宙歴797年には
リヒテンラーデ=リッテンハイム連合に反発する貴族を結集し、皇孫女エリザベートの即位を一方的に宣言した
ブラウンシュヴァイク派を討伐する偽帝討伐軍司令官に就任する。(51話)
同年に
イゼルローン要塞が陥落すると「ブラウンシュヴァイク派の非協力が問題」と批判し、要塞陥落の責任を押し付け合った。また、同盟への軍事支援を要請したという噂が流れた。(52話)同盟が帝国侵攻に向けて動き始めると
ブラウンシュヴァイク派に対して和解の申し入れを行ったが、エルウィン=ヨーゼフ帝とエリザベート帝のどちらが退位するか、官職をどのように配分するかで折り合いがつかず、物別れに終わった。(55話)
宇宙歴798年に同盟軍が「
神々の黄昏(ラグナロック)」作戦を発動し、侵攻を開始すると死守命令を出し、結果として前線に戦力の分散を強いることとなり、同盟軍の快進撃を許した。ただし、貴族の視点では各貴族領を守るというポーズは重要であるため、一概に失策とは言えない。同年、フェザーンのオーディン駐在弁務官
ヘルツォークから、「エルウィン=ヨーゼフ帝とエリザベート帝を同格の共同皇帝とする」「官庁を分割して幹部職を倍増させることで、両陣営の高官が失職しないようにする」との妥協案を提示されたが、共同皇帝の役割分担などで折り合えず和解交渉は失敗に終わる。その後、主力部隊を率いて
アースガルズ防衛に向かった。(57話)
同年3月には
ミズガルズ総軍と
ニヴルヘイム総軍の残党を吸収し、艦艇二二万隻と地上戦闘要員二四〇〇万を擁するに至った。もっとも、正規軍は三割程度で、残りは予備役と私兵軍である。また、督戦隊を五倍に増やし、名門出身者や復古主義者など「国体意識の強い人材」を指揮官に登用した。が、敗北が戦意を低下させ、さらなる敗北を呼び込んだ。厳罰主義で軍紀を引き締めようとしたが、脱走者や降伏者を増やしただけに終わった。(58話)その後、
第一次ヴァルハラ会戦には参加せず、
ウィリバルト・ヨアヒム・フォン・メルカッツ上級大将と共に艦艇二万隻を率いて
レンテンベルク要塞で守りを固めた。(60話)
同年6月頃には
レンテンベルク要塞にメルカッツ上級大将と一万隻を残すと、
エッデルラーク上級大将とともに
アルフヘイムに戻り、同盟軍の
シャルル・ルフェーブル宇宙軍中将率いる一個艦隊を迎え撃った。同盟軍より多くの戦力を有しているにも関わらず、苦戦した。
同年7月にエルウィン=ヨーゼフ帝が旧
皇太子派や
カストロプ派を対象とする五度目の大赦令を発すると、激しく反発した。旧カストロプ派が有していた権益の殆どを
リッテンハイム派が引き継いだ為である。この反発が原因となり帝国軍総司令官を解任される。この頃から徐々に
リヒテンラーデ派と距離を置き始める。(61話)
リッテンハイム家自体もリヒテンラーデ公爵によって皆殺しにされたが、リヒテンラーデ公爵の息のかかった
人物が伯爵に格下げの上で再興した。(
感想返し)
最終更新:2020年01月19日 15:08