グレゴール・フォン・ミュッケンベルガー(宇宙暦740年頃 - )は銀河帝国の軍人。原作登場人物である。男性。

1 外見

 半白の眉と半白の頬ひげに特徴のある五〇代半ばの男。威厳が軍服を纏ったような堂々たる人物であり「皇帝よりも皇帝らしい」と評されていた。

2 略歴

2-1 前世

 フリードリヒ四世の下で宇宙艦隊司令長官を務めた。リップシュタット戦役直前に退役、貴族連合軍の司令官としてブラウンシュヴァイク、リッテンハイムの両巨頭に招かれるがこれを拒絶し、中立を保つ。

2-2 新版

 宇宙歴740年ごろミュッケンベルガー伯爵ウィルヘルムの次男として生まれる。
 宇宙歴745年、父ミュッケンベルガー中将が第二次ティアマト会戦において戦死する。
 宇宙歴760年ごろに士官学校を首席で卒業する。
 宇宙歴793年に第三次タンムーズ星域会戦で大敗したアルトゥール・フォン・ツァイス宇宙軍元帥に代わり宇宙艦隊司令長官に就任する。階級は宇宙軍元帥。国軍改革反対派の急先鋒として知られる。(15話)
 宇宙歴794年のヴァンフリート戦役で総指揮を執る。サイオキシンマフィアの誘導によってリヒャルト・フォン・グリンメルスハウゼン宇宙軍中将の艦隊をヴァンフリート四=二へと移動させる。(23話)同年の第六次イゼルローン要塞攻防戦では指揮系統を統一するためにイゼルローン要塞に入り、防衛戦の指揮を執る。(28話)
 宇宙歴795年の第四次ティアマト会戦で帝国軍の総司令官を務める。(36話)
 宇宙歴796年10月に実施されずに終わった帝国軍同盟領侵攻計画では総司令官代理・大本営幕僚総監を務めるという情報も流れていた。(48話)
 宇宙歴797年にブラウンシュヴァイク派の偽帝討伐軍副司令官に就任する。
 宇宙歴798年3月、「帝都を救援する」と称し、リヒテンラーデ=リッテンハイム連合の拠点を制圧しながら、オーディンへ進軍する。同盟軍とリヒテンラーデ=リッテンハイム連合による第一次ヴァルハラ会戦終盤に到着し、同盟軍と交戦した。(58話)
 宇宙歴799年頃、ヴァナヘイム戦線でブラウンシュヴァイク派の艦隊を率いて、同盟軍のウランフ宇宙軍大将率いる第一統合軍集団ヤン・ウェンリー宇宙軍大将率いる第四統合軍集団と激戦を繰り広げる。同年4月30日の第二次ヴァルハラ会戦では右翼側に布陣し、第一統合軍集団、第四統合軍集団と激戦を繰り広げた。(69話)
 戦後、宇宙艦隊司令長官はリンダーホーフ元帥が就任しており(87話)、他の三長官に転じた様子もない。引退したものと推測される。
 宇宙歴802年2月、ローエングラム大元帥のクーデターが発生し、門閥派の殆どが粛清されたが、粛清された人物の中に彼の名前は挙がっていない。(96話)

3 性格

 憲兵隊司令官クレメンス・ドーソン少将は
リスクを避ける人物。(22話)
と評している。

4 能力

 大軍を円滑に運用できる司令官。歴戦の雄だけあって、勝敗を見切るのが早い。大軍を危なげなく運用するタイプの用兵家であり、華々しい武勲は少ない。だが、大軍を掌握する力量は抜群。負けない提督であって勝てる提督ではない。
最終更新:2019年10月13日 19:37