レオンハルト・フォン・リンダーホーフは(宇宙暦?年 - 宇宙歴802年)は銀河帝国の貴族軍人。オリジナルキャラクターである。

略歴

 宇宙歴795年、銀河帝国皇帝フリードリヒ四世の後継者候補として登場した。(36話)当時ルートヴィヒ皇太子が第三次ティアマト会戦における失態で廃太子目前とみなされていたため、帝の妹の子にあたるラーベンスブルク伯爵レオンハルトが、リンダーホーフ侯爵位を授けられたことで注目された。(リンダーホーフ侯爵位は止血帝エーリッヒ二世の即位前の地位である)
 同年12月11日クロプシュトック侯爵のフリードリヒ四世及びルートヴィヒ皇太子弑逆事件に伴い、元帥号を授与され、ブラウンシュヴァイク公爵、リッテンハイム公爵、リヒテンラーデ公爵、カストロプ公爵らと並ぶ帝国の重臣となる。(38話)フリードリヒ四世の葬儀委員会メンバーにおいても序列第五位となっており、その地位の高さがうかがえる。

 宇宙歴797年、銀河帝国がブラウンシュヴァイク派リッテンハイム派リヒテンラーデ派の三つに分かれた際には、リヒテンラーデ=リッテンハイム連合と協調する姿勢を見せ、同年2月4日ブラウンシュヴァイク派のエリザベート帝擁立に対する、討伐軍の副司令官にローエングラム元帥とともに任命された。なお、司令官はリッテンハイム公爵が任じられている。その頃には帝国軍宇宙艦隊は護衛艦隊機動艦隊に二分されており、護衛艦隊司令長官をローエングラム元帥が務めていたのに対して、機動艦隊司令長官を務めた。(51話)まもなく、ヤン・ウェンリー少将によるイゼルローン要塞陥落の責任を取って機動艦隊司令長官を辞職した。(52話)

 自由惑星同盟による帝国領侵攻作戦「神々の黄昏(ラグナロック)」作戦では798年3月ミズガルズ総軍を率いてウランフ提督率いる第一統合軍集団及びホーウッド提督率いる第三統合軍集団を迎え撃った。しかし、質において劣るミズガルズ総軍はジーゲンアルプシュタットで連敗し、ノイマルクトで決定的敗北を喫し、ミズガルズ総管区防衛に失敗してしまう。(57話)帝国中枢のアースガルズ総管区に撤退し、リッテンハイム公爵率いるアースガルズ総軍と合流するも、第一次ヴァルハラ会戦には不参加。事前に撤退していた模様。(58話)同年7月中旬までに辺境艦隊司令長官に就任していた。(61話)リヒテンラーデ派の本拠ラパートをローエングラム元帥とともに防衛した。ローエングラム元帥がヨトゥンヘイム戦線を担当したのに対して、ニダヴェリール総管区方面から侵攻するボロディン提督率いる第七統合軍集団を防いだ。(64話)最終的にはボロディン提督を補給難より撤退に追い込む。(66話)(ニダヴェリール戦線

 宇宙歴799年4月末、第二次ヴァルハラ会戦においては帝国軍左翼を担当するリヒテンラーデ軍を率いるローエングラム大元帥のもとで指揮を執り、ホーウッド提督率いる第三統合軍集団と戦った。ホーウッド提督とモートン提督の巧みな連携により苦戦を強いられるものの、最終局面ではモートン提督を欠く第三統合軍集団を押し戻し、面目を保った。(69話)
 戦後は、宇宙艦隊司令長官に栄達する。また、この頃にはリヒテンラーデ公爵らを見限り、門閥派と協調していた模様。(87話)

 宇宙歴802年2月、ローエングラム大元帥のクーデターにより、刑死。(96話)

神々の黄昏(ラグナロック)」作戦において、ラインハルトを嫌ったエルラッハ提督が傘下に加わったり(63話)、常にラインハルトと同格の地位を与えられた略歴を見るとリヒテンラーデ公爵がラインハルトの対抗馬として取り立てた形跡が見受けられる。
最終更新:2019年07月04日 23:29