
生きるために必要な窒素が豊富にある地球を征服するためにやって来た宇宙怪獣。高度な機械文明を作り出すほどの優秀な頭脳をもっている。3つに分かれた触角を1つに合わせれば、1mの鋼鉄もつきやぶることができる。地球人に寄生することが可能で、部下が寄生して宇宙船内で活動していた。ガメラによって宇宙船を破壊された後、部下と合体して巨大化してガメラと対決。頭部の触角でガメラの腹部を突き刺したが、ガメラによってそのまま上空へ持ち上げられて成層圏で氷付けになった後、海へ落下して絶命した。
データ
別名 | 宇宙怪獣、水中怪獣、分裂怪獣 |
身長 | 96m |
体重 | 120t |
出身地 | バイラス星 |
初登場作品 | ガメラ対宇宙怪獣バイラス(1968年3月20日公開) |
ドラゴニュートの人形劇では…
余談
- 企画当初では「ゲッソー」という名がつけられていた。決定名「バイラス」の名称は、『週刊少年マガジン』、『週刊ぼくらマガジン』両誌上での公募による。公募賞品は特賞が「金十万円の奨学金」、「マガジンカップ」、「双眼鏡」などで、5人の当選者が発表された。しかし湯浅憲明によるとこれは「やらせ」だったといい、実際は「2倍、4倍」と巨大化することからつけられたものだったという。本作以後、『ガメラ対深海怪獣ジグラ』(1971年)まで、シリーズの敵怪獣の名は、同様に『マガジン』誌で公募された。昭和43年3月17日の『週刊少年マガジン』巻頭グラビアではバイラスの出身が「ドンガル星」になっていた。
- 本編タイトルでは「宇宙怪獣」とされ、本作のポスターや劇場用予告編では「分裂怪獣」とテロップ表記されている。のちに『宇宙怪獣ガメラ』が公開された際に、ガメラを「宇宙怪獣」とうたってしまったため、バイラスは強制的に「水中怪獣」と名称変更されてしまった。公式ホームページでもこの「水中怪獣」に変更表記されている。
- アメリカではバイラスは「イカのような怪物」という名になっている。
- ぬいぐるみの触手は、6本中2本に演技者の足が入り、残りの4本は操演によって動かされている。
- 着ぐるみは倒産の際に破壊されてしまった。
添付ファイル