茅場は名簿を眺めながら、参加者を確認していた。
特に注目していたのは、レッドプレイヤーだ。
あまりにも強い参加者が多すぎる。あのラフィン・コフィンのPoHすらレッドプレイヤーの中では良くて中堅といったところだろう。
もっとも彼には彼の持ち味があるし、それによって桐生戦兎という優秀なプレイヤーを殺害した。決して侮れないことには違いないが……。
特に注目していたのは、レッドプレイヤーだ。
あまりにも強い参加者が多すぎる。あのラフィン・コフィンのPoHすらレッドプレイヤーの中では良くて中堅といったところだろう。
もっとも彼には彼の持ち味があるし、それによって桐生戦兎という優秀なプレイヤーを殺害した。決して侮れないことには違いないが……。
(このままではレッドプレイヤーに中堅どころがまるで存在しない。少数で行動しているグループの成長を促すのには、向いてないな)
茅場晶彦の目的にはプレイヤー達の成長を促すことも含まれている。
これは檀黎斗など一部の主催も一致している目的だ。なにより檀黎斗としてはプレイヤーが誰一人としてラスボス戦に挑まない展開は萎えるし、茅場としてもそれは同じ。
これは檀黎斗など一部の主催も一致している目的だ。なにより檀黎斗としてはプレイヤーが誰一人としてラスボス戦に挑まない展開は萎えるし、茅場としてもそれは同じ。
ゆえにプレイヤー達には成長してもらわねばならない。
そのために中堅~中堅上位程度のレッドプレイヤーは必要となる。上位のレッドプレイヤーばかりだと、集団を形成してなければ蹂躙される確率が非常に高い。……まあ中には橘朔也のような存在もいるが、彼は何かと例外的な存在だ。
そして今のところ中堅のマーダーといえるのは、肉体派おじゃる丸、衛宮士郎くらい。あとは犬吠埼風が該当するか怪しいくらいだ。そして衛宮士郎と犬吠埼風は中堅同士で組んでるので、中堅の範疇には収まらないだろう。
もちろん普通のプレイヤー達も進化しているが、やはりそれでも少人数で上位のレッドプレイヤーに勝てる見込みがあるグループがどれだけいるか……。
そのために中堅~中堅上位程度のレッドプレイヤーは必要となる。上位のレッドプレイヤーばかりだと、集団を形成してなければ蹂躙される確率が非常に高い。……まあ中には橘朔也のような存在もいるが、彼は何かと例外的な存在だ。
そして今のところ中堅のマーダーといえるのは、肉体派おじゃる丸、衛宮士郎くらい。あとは犬吠埼風が該当するか怪しいくらいだ。そして衛宮士郎と犬吠埼風は中堅同士で組んでるので、中堅の範疇には収まらないだろう。
もちろん普通のプレイヤー達も進化しているが、やはりそれでも少人数で上位のレッドプレイヤーに勝てる見込みがあるグループがどれだけいるか……。
カツ、カツ、カツ――ガチャリ。
そんなことを考えながら茅場は通路を歩き、扉を開く。
そこには人工生命体が存在。この中のどれだけが“マサツグ様”のような“成功例”になるかは不明だし、実戦に投与するかは不明だが。
そこには人工生命体が存在。この中のどれだけが“マサツグ様”のような“成功例”になるかは不明だし、実戦に投与するかは不明だが。
「ようこそ我が開発へ、茅場晶彦!」
「ああ。キミの開発室じゃなくて我々の開発室だけどね」
やたらハイテンションで迎えてくる檀黎斗に冷静にツッコミを入れる。
彼のこういうテンションは今に始まったことじゃないから、茅場としても慣れてきた。
彼のこういうテンションは今に始まったことじゃないから、茅場としても慣れてきた。
「それでキミの“才能”を刺激するような成果は得られたかね?」
「……いや、それは残念ながらまだだ。私と茅場晶彦――キミの共同開発によって“生命を生み出す”領域には至ったが――ハデスの能力抜きでは、未だ死者蘇生という前人未踏には至れていないッ!」
その時の檀黎斗は珍しく表情を荒げていた。
ゲーム病で亡くなった者ならば、檀黎斗は易々と蘇生出来る。
だがゲーム病以外が死因の者。たとえば自殺や他殺、現代医学ではどうにもならない病気で死んだ者は――檀黎斗単独では未だに蘇生出来ない。
ゲーム病で亡くなった者ならば、檀黎斗は易々と蘇生出来る。
だがゲーム病以外が死因の者。たとえば自殺や他殺、現代医学ではどうにもならない病気で死んだ者は――檀黎斗単独では未だに蘇生出来ない。
生命の誕生という奇跡を引き起こせる天才が。
どの時代でもすぐに追い付くだろうと言われた檀黎斗が。
それでも唯一、自身の才能でゲーム病患者以外は蘇生することが出来ない。
その事実が檀黎斗にはあまりにも忌々しいし、苛立つ。
どの時代でもすぐに追い付くだろうと言われた檀黎斗が。
それでも唯一、自身の才能でゲーム病患者以外は蘇生することが出来ない。
その事実が檀黎斗にはあまりにも忌々しいし、苛立つ。
このゲームには“美遊”という聖杯を用意した。万能の願望器足り得る存在を。
死者蘇生出来るハデスだっている。
同じゲームクリエイターの茅場晶彦もいる。
邪神である◼︎◼︎◼︎◼︎すら主催陣営に君臨し、それゆえに参加者に正真正銘の神を用意出来た。
死者蘇生出来るハデスだっている。
同じゲームクリエイターの茅場晶彦もいる。
邪神である◼︎◼︎◼︎◼︎すら主催陣営に君臨し、それゆえに参加者に正真正銘の神を用意出来た。
それだけ揃って、なおも檀黎斗は自身の最も信じる“才能”で成し遂げたいことが出来ない。
「……美遊・エーデルフェルトを景品にしたのは私の失敗だったか?彼女さえ解剖したら後は私の才能で……!」
「らしくないぞ、檀黎斗。キミはゲームに関しては真摯な男だったはずだ」
「ああ。私は今更、ゲームの景品を変えるつもりはない。衛宮士郎のように聖杯としてではなく、美遊・エーデルフェルト自身が目的のプレイヤーも予選を通過している。ここで勝者へのエンディングを覆すなどということはしないさ」
美遊を解体したい欲を抑えながら、檀黎斗はあくまで冷静に考える。
美遊に対して何らかの実験はするかもしれないが、解剖や命は奪わない。
ハッピーエンドかバッドエンドか――それを決めるのはプレイヤー次第。それがゲームというものだという思想を変えるつもりはない。
美遊に対して何らかの実験はするかもしれないが、解剖や命は奪わない。
ハッピーエンドかバッドエンドか――それを決めるのはプレイヤー次第。それがゲームというものだという思想を変えるつもりはない。
「そうか。とりあえずこの状況を見る限り、レッドプレイヤーとして活用出来そうな存在も生まれているようだな」
「ああ、当然だ!それが私という天才だからな!ヴェーハッハッハ!」
「……相変わらず独特な笑い声だ」
耳を劈くような檀黎斗の笑い声に、茅場は苦笑いするしかなかった。
「……うるさいですね。スターバックスみたいにシュートベントを撃ち込みますよ」
水色髪の無愛想な表情をした少女が、緑色の銃――マグナバイザーにシュートベントのカードを読み込ませてギガランチャーを召喚。両手に構える。
「私は構わないが、その場合は報酬は取り下げだ。失った子宮も、FXで溶かした有り金も、全国の喫茶店を破壊する計画も――全て無しとする」
それらを聞いた少女は、素直にシュートベントを取り下げた
「ちっ、仕方ないですね」
「……檀黎斗、なんでこんな子を生み出した?それに私は中堅のレッドプレイヤーが……」
「心意によるだろうが、上位陣に比べたら彼女もまだマシな部類だろう。まあ肉体派おじゃる丸なんかよりは圧倒的に強いと思うが。それに候補は他にもいる」
「……そうか。ところでゲームバランスを調整するように、レッドプレイヤーを投入するならその関係者か誰かを投入するルールだが……」
「もちろん守るさ。もっともmurderと同等の質のプレイヤーとは一言も約束していないがな。人数という意味ではバランスが取れているだろう」
「理不尽を叩き付けてプレイヤーの成長を促進する、ということか」
「そういうことだ」
「だが気を付けてほしい。研究熱心なのは良いが、私達が行なっているものは、ゲームだ。無尽蔵にプレイヤーを増やしても終わらない」
「それくらいわかっている。余った戦力はプレイヤー達がラスボス戦に挑んできた時、ラスボスの護衛ということにでもしておけばいい」
(それにしても落選者を元ネタにした人工生命を作るとは……何を考えているのか読めないな、檀黎斗という男は)
同じゲームクリエイターとはいえ、檀黎斗と茅場晶彦では考え方が違い過ぎる。
やはり感性が違うのだと、痛感せざるを得ないのだった。
やはり感性が違うのだと、痛感せざるを得ないのだった。
| 128:再起の姉/深淵に沈む日常 | 投下順 | 130:穢れ切った拳 |
| 時系列順 | ||
| 127:正義の味方/外道衆 | 檀黎斗 | 135:PP-ピアニッシモ-〈操リ人形ノ輪舞〉 |
| 茅場晶彦(ヒースクリフ) | 140:開戦!最強の侍! ー無双の漆黒、表裏を為したー | |
| GAME RE:START | ????? | 135:PP-ピアニッシモ-〈操リ人形ノ輪舞〉 |