スカービ渋谷ニュース:
新作サウンドノベル「428~封鎖されたスカービ渋谷で~」制作発表
29日、スカービ渋谷EUSTベース内にて、ビデオゲームメーカーのツンソフトが新作「428~封鎖されたスカービ渋谷で~」(以下、428)の発表会を催した。
428は、スカービ渋谷のある1日を舞台とし、様々な思惑を抱えたボーダー達が運命に翻弄されながら、交差・連鎖していくサウンドノベル。
ツンソフト代表取締役のコーイチ・ツンムラ氏は発表会壇上にて、「昨日は敵、今日は友…そんな傭兵ボーダー達それぞれの
ストーリーが複雑に絡み合い、スピード感抜群のシナリオ展開でプレイヤーを飽きさせない、ハイスピードロボットチームバトルサウンドノベルに仕上がっています。」と、ゲームの出来をアピール。
428本編にはEUSTの全面協力の元、現役有名ボーダー達がキャストとして起用。また本編終了後のボーナスシナリオは「凸姫」「河の境界」「ニュード/コア凸しナイト」などを手掛けカリスマ的人気を誇るTYPE-41が執筆。
発売は今春を予定、価格は7,140GP。
シリーズ[オペ子にきく]:
今日は、上位ボーダーだけが受託できる「Sランク任務」について伺っていこうと思います。
―まず、Sランク設置の経緯について
「ニュードを奪い合う戦いは激化の一途を辿っています。実力が足りず撃墜されるもの、下位のボーダーに混ざり虐殺行為を行うものがあとを絶ちません。また上位の
ボーダーであっても、神掛かった能力を発揮し、他ボーダーの虐殺を行っている事例が発生しております。
このような類稀なボーダーを隔離することにより、フェアな戦闘を行ってもらおうと設置しました。」
―具体的にはどのようなボーダーが対象になるのでしょうか。
「シュラゴンやシュライムでお立ち台に立つものや、狙撃銃でコアへの攻撃を成功させる者、ノースコープで狙撃を成功させるものや、高速で移動する重火力などが所属しております。基本的には個々の戦闘記録を見ながら私が選定しています。」
Sランクの任務はどういったものがあるでしょうか。
「基本的には、上位のボーダー同士による戦闘となっています。常軌を逸したボーダー達ですので、常識の通じない戦場となっています。その中でも特に高い成績を示すボーダーに私は注目しています。」
―と、いいますと。
「前述のように、Sランクの任務は常識が通用しません。その中で特に高い成績を示す者たちは、それよりも更にアブノーマルなボーダーということになります。」
―はあ…。
「私はそれらアブノーマルボーダーを集めて実験をしようと思っています。ボーダーは厳しい訓練を受けて技術を磨きます。しかし、訓練しても、伸びない子はいるわけです。役立たずを訓練しても時間の無駄です。ならば始めから技術を持ったボーダーを作ればいいのではないかと思ったわけです。」
―あの、オペ子さん?
「そこで、尋常ではないボーダーを集めて能力の高いボーダーを作る研究を行うこととしました。計画の名前は決まっていませんが、『シャーレ計画』とでも名乗っておきましょう。現在、スカウトしたボーダーのデータ取り中です。優秀なボーダーが揃っており、計画は順調です。」
―いいんですか、こんなこと話して。
「構いません。いずれ表に出ることですから。あとは、彼らに新型兵器の実験台になってもらってます。彼らは丈夫なので。将来的には核兵器や質量兵器の導入も検討しているとのことです。」
なにやら大きな陰謀があるようです。弊社では、今後もSランク任務に注目していく所存です。
旧ブロア市街ニュース:
クーガー社、ブラスト自賠責保険会社を提訴
ブラスト・ランナーのパーツメーカーであるクーガー社が、「弊社のパーツを使用しているブラスト・ランナーに対する保険料が不当」として、ブラスト自賠責保証会社を相手取り、保険内容の明確な提示及び保険基準の見直しをなどを求める訴訟を、旧ブロア地裁に起こしていたことが21日夜わかった。
訴状によると、ブラスト・ランナーを大破させた際に支払われる保険料が、装甲値では劣るはずのツェーブラ社パーツより低く、また機動性重視で装甲が薄く大破しやすいシュライク社パーツとほぼ同等、またはそれ以下であることを不服とし、ブランドとしての価値を無意味に貶められているとクーガー社が主張している。
クーガー社によると、提訴前の交渉で、ブラスト自賠責保険会社は保険料について「装甲値以外の性能やデータも保険基準の中に含めており、問題はない」と説明したという。
クーガー社広報部は「弊社のパーツの性能を意図的に低く見ているとしか考えられず、到底受け入れられない保険システムである。この件に関しては断固として見直しを求める」という
コメントを発表している。
なお、ブラスト自賠責保険会社は「訴状を確認している最中のため、コメントは差し控えたい」としている。
第3採掘島ニュース:
「給水塔に倒壊の危険あり。専門家数名が緊急立入検査」
本日正午、第三採掘島給水塔に倒壊の危険性ありとの報告を受け、専門家数名が現地調査に赴いた。
これは貯水塔管理人の男性からの報告を受けての調査であり、今朝未明、男性が毎日の日課である貯水塔の見回りを行っていると、基礎となる柱に大きな亀裂が入っているのを発見した事によるものである。
男性の報告を受け、現地に向かった調査チームの調査結果によると「度重なる砲撃に加え、GRF、EUST両軍が設置したガンターレットが原因ではないか」との推察がなされている。
これを受けGRF、EUST両軍は直ちに第三採掘島から撤退、18日には戦場を旧ブロア市街地に移す予定であるとの発表をした。
修復作業は明日正午から行われる予定であり、修復にかかる時間は今のところ不明であるとの事。
調査チームは二度とこのような事態が起こらないように現在貯水塔の強度不足について検討しており、
「いつごろから倒壊の危険があったのかを含めて現地に滞在し、調査を続けていく」という発表がなされた。
現地で戦闘中のボーダー達には「極力貯水塔への被弾はさけるように」との事。
第3採掘島ニュース:
「光学迷彩でのぞき、40歳男性逮捕」
狙撃用特別兵装として支給が開始された「光学迷彩」を悪用し、マンション等をのぞき見したとして40歳の男性ボーダーと撮影を命じたGRFの幹部が逮捕された。
警察によると男性ボーダーは
狙撃兵装で出撃し給水ポットの上から敵施設の破壊を行っていた、しかし開始から2分後に光学迷彩を発動、その後施設とは別の方向に銃を構えており、不審に思ったオペレーターがカメラ画像を取り寄せたところ宿泊施設の中で非番だったオペレーターの着替えを覗いていた事が発覚した。
調べに対し男性ボーダーは容疑を認めており、「好意をもっていた、申し訳無く思っている。」と供述している。一方の幹部は「男の着替えを録画しろと言った覚えは無い。」と話しており、警察は更に両者を追求している。
※光学迷彩実装、メーカーインタビューは都合により掲載を延期します。
第3尻堀島ニュース:
EUST側ブラストとGRF側ブラスト、カタパルト飛翔中に空中で衝突
本日夕方、第3尻堀島にて、交戦中だったブラスト同士が空中で正面衝突を起こす事故が発生した。
場所はCプラントとDプラントのほぼ中間地点。Cプラント側のカタパルトから射出されたEUST機(フルシュライク)とDプラント側のカタパルトから同じく射出されたGRF機(フルHG)が空中で衝突。EUST機はそのまま空中でバラバラに破散、大破。GRF機も行動不能となりそのまま線路に落下した。
なお、搭乗していたボーダー2名はかすり傷など、軽い怪我。
ボーダー2名の前方不注意が原因と思われるが、以前からボーダー達よりカタパルト飛翔中のブラスト同士のニアミスが何件か報告されており、カタパルトを設置した際の向きそのものに問題があるとの指摘が出ている。
この件に関して、EUST側もGRF側もカタパルトの設置、射出方向に問題は無いとしており、ボーダー達からは安全への配慮が不足していると不満の声が挙がっている。
新年特集:
武器供給メーカーを追う~最終回~
ボーダー達に支給される数々の武器。
今回は
強襲兵装向けに「
SW-ティアダウナー」、
狙撃兵装向けに「セントリーガン」シリーズを提供しているメーカーにそれぞれ話を伺った。
(その1:強襲編)
-新年あけましておめでとうございます。早速ですが、3社3様の近接武装シェアにおいて、貴社のSW-ティアダウナーはランク上位のボーダーから圧倒的な支持を得ています。
『あけましておめでとうございます。当社の製品がボーダーの皆様からそのようなご支持を受けている点に関しまして、大変嬉しく思っております。同時に、感謝を念を堪えません。』
-どのような点が支持に繋がっているとお考えでしょうか?
『ブラスト・ランナー同士の白兵戦は大変なリスクが伴います。そこにおいて近接格闘武器であるソードに必要なのは、数少ないチャンスをものにする攻撃範囲と威力だと我々は考え、それに特化させた設計を行いました。ボーダーの皆様には、その点を支持頂けているものと思います。』
-ボーダー達から、「避けたと思ったのに斬られていた」、「斬撃をかわして反撃に移ろうとAIMし始めたら謎の衝撃で吹っ飛ばされた」などの怪現象が報告され、過去を斬る剣として「魔剣」という呼び名が付けられていますが。
『そのようなオカルト的な装備は実装しておりませんが、他社様の近接武装に比べ攻撃範囲が格段に広くなっておりますので、そのように感じられるのではないでしょうか。「魔剣」という呼び名に関しましては・・・私の個人的回答ですが、箔が付いて良いのではないかと(笑)』
-本日はありがとうございました。
(その2:狙撃編)
-新年あけましておめでとうございます。早速ですが、貴社のセントリーガンは狙撃兵装を扱うボーダー達にとって無くてはならない装備になっています。
『ご丁寧にありがとうございます。そうですね、本来狙撃手には観測手などのサポート要員が付くことが多いのですが、ブラスト・ランナー同士の戦闘では単独による狙撃が主となる場合が多く、自機を守るための手段に乏しいのが現実です。そこで当社のセントリーガンや他社様の製品の防御シールドなどが狙撃兵装向けに搭載されております。』
-貴社のセントリーガンは特に精度が良いと評判です。
『トップクラスのボーダーの方に協力を仰ぎ、エイミングのデータを取らせて頂いております。このデータをセントリーガンの自動照準機能に反映させております。』
-狙撃手本体より戦果を挙げることも多く、「先生」といった愛称で呼ばれたりするようですが。
『それは設置箇所が良いからなのだと思います。そこも搭乗者の腕ではないでしょうか。』
-新製品の発表のご予定はございますか?
『セントリーガンシリーズは今のところ新製品の発表予定はありません。が、当社もようやく狙撃兵装向けの主武装を開発・投入が決定致しました。セントリーガンLZの技術を導入しておりまして、従来の狙撃銃とは一線を画すものをお見せできる予定です。ご期待ください。』
-それは楽しみです。本日はありがとうございました。
新年特集:
武器供給メーカーを追う~支援編~
ボーダー達に支給される数々の武器。
今回は
支援兵装向けに「
ヘヴィマイン」「
リモートボム」シリーズを提供している某メーカーに話を伺った。
-新年あけましておめでとうございます。まずは取り扱い商品の説明をお願いできますか?
『こちらこそ、あけましておめでとうございます。当社では支援兵装向けに「ヘヴィマイン」「リモートボム」、及びリモートボムの派生となります「リムペットボム」を販売させて頂いております。また、狙撃兵装向けにも「ジャンプマイン」を扱わせて頂いております。』
-ありがとうございます。今回は特に支援兵装向けの副武装についてお話をお伺いさせてください。
まずはヘヴィマインですが、拠点防衛を主とするボーダー達に好評です。
『ありがとうございます。ヘヴィマインはその使用目的から、特に確実性を重視した設計になっておりまして、敵機に反応した瞬間に間違いなく炸裂するように何度もテストを重ね作成しました。どんなに高速移動中のブラスト・ランナーでもセンサーが反応しさえすれば確実にダメージを与えらえるはずです。』
-確かに、
アサルトチャージャー(以下、AC)使用中の機体でも確実に吹き飛ばしますね。
『テストに際して、フルシュライクの機体をAC走行させ、何度もマインを踏ませる、というものを繰り返しました。その際にシュライク社のご厚意でテスト機をお借りできたのですが、全機鉄クズでお返しすることになってしまいました(笑)』
-通りで、コアへ攻め込もうとするシュライク機の天敵な訳ですね(笑)
そう言えば、
ヘヴィマインVは遠投できる変わった特性が付加されていますが、これは?
『実はあれ、開発スタッフの遊びなんですよ(笑)本来はあのような仕様ではなかったんです。ヘヴィマインV開発中に、とあるスタッフが遊び心からマインの重量バランスをいじって飛ぶようにしていた所、それをたまたま目撃した開発チーフが採用しまして。元々、あんな形(※1)ですし、面白いんじゃないかと。』
-いや、音もなく足元に即死級の地雷が飛んでくるのは、やられる側としてはたまったものではないのですが(笑)
続きまして、リモートボムについてです。こちらは最前線で戦線を維持するボーダー達に愛用されているようです。
『はい。火力にやや不安のある支援兵装ですので、リモートボムに関してはそれを補う方向で開発しています。目視での操作が基本ですので、多少の起爆タイミングのズレなどを考慮して爆破範囲や威力などを調整・設計してあります。』
-リモートボムの派生としてリムペットボムを製造されていますが、何故、途中からリムペットという仕様変更がなされているのでしょうか?
『最初は「リモートボムS」「リモートボムV」で開発が進んでいたのですが、当社の役員より、もっとトラップとして意表を突ける、画期的なものに改善するように、とのダメ出しを受けまして。そこでリムペット方式を採用しました。』
-確かに、地面に置いてあるのと天井に張り付けてあるのとでは気付きが全く違います。
『はい。ただ、このリムペット方式の採用に至るまでは開発チーム内で仕様が二転三転しておりまして、かなり苦労したとのことです。ちなみに狙撃兵装向けのジャンプマインはこの過程で生まれた副産物なんです。』
-なるほど。そう言われると苦労された跡が見て取れるようではあります。
『連日開発チームは会議と検証を重ね、残業続きだったそうです。その中の一人が深夜に帰宅し、冷蔵庫を開けようとしたところ、冷蔵庫の扉に娘さんからの励ましの手紙がマグネットで貼り付けてあったのを見て、「これだ!」とリムペット方式を思い付いたそうなんですよ(笑)』
-意外なところからのヒントでしたね(笑)
『いやいや、本当に感謝ですよ。特に
リムペットボムVはレアリティの高い素材を多く使用する(※2)製品にも関わらず、当社の売れ筋ナンバー1ですしね。』
-リムペットボムVと言えば、最近流行のボンバーマン(※3)についていかがお考えですか?
『こちらにも当社としては大感謝です。先ほど申し上げたリムペットボムVの売れ行きが急に伸びたのも、ボンバーマンと呼ばれるボーダーの方の活躍が大きな要因として考えられますので。是非今後も自爆事故にお気を付けになられて、当社の製品を可愛がって頂きたいと思います。』
-本日はありがとうございました。
注釈
※1:ヘヴィマインは三つ叉のヒトデのような形をしている
※2:リムペットボムVの製造に必要な素材は、超剛性メタル5個、銅片20個
※3:偵察機の代わりに
弾薬BOXを搭載し、リムペットボムVでの戦闘を主とする支援兵装の通称
新年特集:
武器供給メーカーを追う~重火力編~
ボーダー達に支給される数々の武器。
今回は
重火力兵装向けに「
ウィーゼル機関銃」シリーズを提供している某メーカーに話を伺った。
-新年あけましておめでとうございます。早速ですが機関銃系統の売り上げはいかがですか?
『あけましておめでとうございます。当社の機関銃ですが、ボーダーの皆様のご愛顧のお陰もあり、予想以上の売れ行きを示しています。』
-それは。一時期、ガトリング砲の市場参入により機関銃のシェアを大きく減らしていたように思われたのですが・・・?
『はい。確かにあの時期は大きく受注が落ち込んだのですが、11月辺りから再び需要が増え始め、重火力兵装における主武装シェアをある程度回復しています。』
-どういった要因が考えられますか?
『当社の機関銃の取り回しの良さが再評価されたものと考えております。
確かにガトリング砲の破壊力は素晴らしいものがありますが、発砲までのタイムラグによる接近戦の不利、重量と反動によるアセンブルの限定、ブラストの腰に据えて撃つ都合上有効射角の狭さ、などのマイナス点を抱えています。
反面、当社の機関銃はバランスを重視しており、特にロケットランチャーと組み合わせての接近戦を得意とされるボーダーの方にご支持を頂いているようです。』
-今後、新製品の発表の予定はあるのでしょうか?
『鋭意制作中ですが、現在のところ新製品の発表予定はありません。まずは当社の機関銃をより知って、使って頂くべく、販促活動に力を入れさせて頂いております。』
-重火力を主力としているボーダーへ、アピール等ございましたら。
『当社の機関銃を手放されているボーダーの方々、是非もう一度使ってみられてはいかがでしょうか。当社の製品は決して他社様のガトリング砲に比べ劣っている物ではございません。重火力兵装に慣れた方であれば十分な戦果を期待できる性能であると自負しております。』
EUST陣営は1日未明、毎年元日にGRF陣営が実施している行事「初日の出コア凸」を取り締まるため、
ブラストランナー一個師団を旧ブロア市街地に派遣した。
「初日の出コア凸」は毎年元日にGRF陣営が行っている恒例行事。普段は組まないようなアセンブルでブラストを組み、日が昇ると同時にEUST陣営のコアに向け攻撃をしかけるというもの。
今年は
- 支援機5体がリムペットボムVを大量に貼り付け一斉に起爆
- 38式狙撃銃遠雷での零距離狙撃
- 重火力のサワード・バラージを接射
といった危険なコア凸が行われた。
その中でも特に目を引いた凸が強襲が支援とマンセルを組み、弾薬BOXによる補給を受けつつ41型手榴弾を投げ入れ続ける通称「もちつき」であった。
取り締まりは効果があった模様。1日10時までに延べ345機のブラストを撃破したとのこと。
初日の出コア凸に参加したGRFボーダーによると「年が明けても仕事がないし、記念になるのでやった。反省はしていない」とのことである。
最終更新:2010年02月27日 00:54