砂場卓上遊戯入門書


CG Border Break


( 津) < エイプリフールだからカードゲーム作っちまえー
     ……とか言っていたら日にちを跨いでいたが、記念碑的にボダブレ風カードゲームのネタを設置。

必要なもの


デッキ 50枚
(ブラストカード
 ガシェットカード
 タクティカルカード
 ……以上の種類のカードが重複が3枚以内であるデッキに限る)

プラントコイン 5枚
(公式マーカーはEUST・GRFのエンブ入りコイン5枚)
ブラストカード 5枚
(同じ名称のものは使用不可)



基本ルール


フェイズは4つ

[メンテナンスフェイズ]→
[ハンガーフェイズ]→
[バトルフェイズ]→
[リザルトフェイズ] → 相手ターンへ

これらのフェイズを通し、使用したカードの効果によって以下の条件になった場合、敗北する

  • ライフポイント(コア耐久値)がゼロ
  • デッキ枚数0 (ドローアウト)
  • その他、テキスト効果による勝利判定が処理されたとき

この勝利条件を目指し、対戦する。

ライフはおおむね100ポイントを基準とする。



フェイズ解説

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メンテナンスフェイズ

フェイズ前後にカットイン(カード使用可能)タイミングがある。

既定の効果は……
1.デッキからカードを1枚ドロー
2.スリープ状態のカードをアクティブに
3.大破中ブラストの再出撃
4.リソースの発生

3.大破中ブラストの再出撃

撤退中のブラストをアクティブで戻す。
その際、ブラストカードに表記された『リカバーコスト』の分、ライフが減少する。

4.リソースの発生

毎ターン開始時に各種カードのプレイ時に支払う「リソース」が発生。
(MTGにおける“マナ”)
計算式は以下の通り

基本5点+支配プラント数×2点

MTGと同じく、プールすることが可能。
……とはいえ、本作の主なリソース源は別のものになるだろう。

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ハンガーフェイズ


既定の効果は特になし。

様々なカードが使用可能なタイミングであり、様々な配備が進む。

各カードプレイ毎にカットタイミングが発生する。

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バトルフェイズ


プレイヤーはプラントマーカーを手前側から順番に攻める。
その際、敵側のマーカーを攻める際にバトルフェイズが発生する。

手番のプレイヤーが侵攻側、逆が防衛側として、ブラストを出撃させてゆく。


フェイズの流れは以下の通り……

(カットイン タイミング)
1.攻撃ステップ
(カットイン タイミング)
2.防御ステップ
(カットイン タイミング)
3.既定の効果

1.攻撃ステップ


手番側が出撃するブラストを選択する。
スリープ、撤退状態等、出撃不能な機体は選択不能。

2.防御ステップ


防御側に出撃するブラストを選択する。
スリープ、撤退状態等、出撃不能な機体は選択不能。

3.既定の効果


お互いに出撃させたブラストの合計戦力(手番側は「侵攻力」、防御側は「防衛力」それぞれの合計)を比較し、下回っている側のブラストを全て大破状態にする。

また、全てのプラントが手番側支配にある状態で防衛側が攻撃側の戦力を下回った場合、差額分がライフのダメージとなる。

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リザルトフェイズ


出撃が終了したブラストをスリープ(横置き)にする。
大破状態のブラストを撤退状態(裏返し)にする。撤退状態になった場合、そのブラストの数だけ5リソースを得る。

以上の既定の効果前にのみカットインタイミングが存在。

ターン終了処理の際、
「ターン終了時に」というテキストの効果を適用する。



カード解説


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ブラストカード

いわいる戦場で戦う“兵士”。
  • 兵装
  • 機体系列
  • リカバーコスト
  • 侵攻力
  • 防衛力
この5つのステータスが存在する。

初期に配置した5枚から増えることは無い。
「機体系列」が同じならばデッキからドローしたブラストカードを上乗せすることで、上乗せしたカードに更新することが可能。(乗り換え)
ただし、すでに自軍側にある他のブラストと異なる名称である必要がある。

「兵装」はガシェットカード、タクティカルカード使用の際に必須となるので、デッキ傾向に合わせた兵装編成が重要となる。

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ガシェットカード

パーツが表記されたカード。
セットするブラストを指定してプレイする。場に残り、効果を及ぼし続ける。
使用可能タイミングが限られる傾向にある。
また、セットした対象が破壊・撤退すると破壊される。

該当する兵装が撤退・スリープ状態、あるいはリソースが不足している場合、使用不能。

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タクティカルカード

戦法が記載されたカード。
使い捨てのカードが多いが、多くのタイミングで使用可能。

該当する兵装が撤退状態、あるいはリソースが不足している場合、使用不能。



兵装解説


強襲(青)

侵攻力に優れたカードが多い兵装。
バトルフェイズに大きな効果を発揮するカードが多く、ガンガン攻めるのに向く。
それらをサポートするのはバンプアップ(強化)やアンタッチャブル(効果を受けない)系の効果で相手の妨害を未然に防ぐ先の先に優れる。

反面、ドロー系テキストに最も乏しいという性質から長期戦に向かず、手札事故にはめっぽう弱い。
また、カードの使用タイミングがバトルフェイズに偏る傾向があり、それ以外へのタイミングへの対処に劣る傾向。

ガン攻めしたい貴方に向いた兵装。

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重火力(赤)

防衛力に優れたカードの多い兵装。
テキスト傾向としては破壊系が多く、特にガシェット破壊やハンデス(手札破壊)、ブラスト直接破壊といった直接的な効果の多い兵装。バンプアップも得意。

ただし、全体的にスーサイド(自滅・自分不利)な傾向にあり、リセットボタン(全破壊)も多い。各カードに対する知識が必要といえる。

絶好調時の凶悪な破壊力を求める人向け。

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狙撃(緑)

ドロー・サーチ系テキストの多い兵装。いわいるMTGでいう青に近い。
コンバットトリックに優れ、敵ブラストを出撃前にスリープにしたり、出撃せずとも戦力として参加したりといった不意打ち・奇襲によって点計算を狂わせる能力に優れる。
他TCG等と比較して高コストながらカウンター(カードのプレイを無力化)やランデス(リソース減少)も備え、後の先に関しては最も優れた勢力と言える。

ただし、ブラストの癖が全体的に強め。平均的に防衛力が低く、テキストも使用タイミングが限られたものが多い。
また、カードアドバンテージを得る効果が少ないのも欠点と言える。

頭を使って、相手との読み合いを制してゆきたい人向け。

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支援(黄)

リソースを得る能力の高い兵装。
撃破を無効化したり、使用済みのカードを手札に加えたりといったものを主体に、スリープの解除が可能。
戦闘サポートは主に出撃制限である。
また、リソース減少効果のあるカードや、ドローする効果のあるガシェットカード等、長期戦で効果を発揮するものが多い。

反面、直接的な決め手に欠くものが多いため、ただだらだらとカードを使うだけでは相手からリードを取れない傾向にある。

長期戦の中で、相手の隙を見つけて攻めたい人向けの兵装。


ゲームの基本的な戦略


基本的な目標は「相手よりも多くのプラントを保持」しながら「戦闘に勝って相手のライフを削る」ことといえる。
相手よりも多くのリソースによって手札の回転率でリードを取りながら、必死に食いつく相手をいなしてゆくことが王道の勝利方法。

ただし、注意したいのは撤退の際に発生する1機あたりリソース5点。
どんなにリカバーコストが低かろうともこの点数は変わらないので、むやみに撃破を繰り返すと相手はプラント等の収入に頼らずに反撃できる体力をつけてしまうというところにある。
基本的に『侵攻力>防衛力』のバランスなので、基本的には侵攻側が有利。現状維持をするには積極的な侵攻が必要と言える。

なので、このゲームは戦力値と出撃数(敗北した際のライフ面のリスクとリソース面のメリット)のバランス綿密に読み合う駆け引きが重要。
プラント数でアドバンテージを得るには、自軍ターン(侵攻)と相手ターン(防衛)の2連勝する必要があるため、お互い、戦力の配分という計算は終盤になるほど白熱してゆくだろう。



代表的なデッキ


麻ウィニー

ヴォルペ突撃銃』『グレネードランチャー』等、低コストなバンプアップ系カードを山盛りで投入し、速い段階から戦力を高めきって相手を蹴散らしてゆくデッキ。

かつては『一斉攻撃』をキーカードにして防御を捨てた戦法が好まれたが、『強化グレネードランチャー』といった中リソース帯での優秀な防衛向きカードの登場でデッキ傾向はかなり変わっている。

コストパフォーマンスに優れた『シュライク系Ⅰ型 強襲兵装』と『へヴィガード系3型 強襲兵装』をセレクトし、攻防両面でユニットを使いまわすを混成した“AE編成”を筆頭に、
狙撃兵装を加えてドロー力を強化したスライ(コスト分布広め)構成の“麻砂”型、
防衛能力を『リペアポスト』のスリープ解除効果に依存した“麻ポスト”型といった様々なバリエーションが開発されている。


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砂重

いわいるパーミッションコントロールとして重量級デッキの筆頭として挙げられるデッキ形態である。

ちなみに、「砂重」の愛称は『スナイパー重デッキ』の略称とも、主だった兵装(砂&重火)の文字を併せただけなど、諸説ある。

狙撃兵装のドロー力で手札をかき集め、除去やカウンターでユニットを守りながら適当なタイミングで『ギガノト榴弾砲』で戦闘エリアにリセットを掛ける。『奇襲戦術』によって出撃チームを制御できるというメリットも合わせたコンボデッキとしての側面を持つ。

最近ではスリープしている機体を撃破する『補給阻止』『E.D.G-β 狙撃戦型』といったカードにより、やや低コスト方面に寄ったバージョンも見られる。

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ネクロボンバーマン

黄色単色(支援オンリー)デッキのさきがけ。

それまでは防衛力に偏りがちな支援兵装ブラストのラインナップで、『混色専用色』『趣味編成』とまで言われた黄色を大会の顔にしたデッキタイプ。
名前の由来は原作で『弾薬BOX』を自己補給のために活用し、常にリムペットボムを使用可能にするプレイスタイルから。

主戦力として『エンフォーサーⅡ型 リモートボム装備』『クーガーS型 支援兵装』『へヴィガード1型 OMAカスタム』といった戦闘に優れたものを。
これに序盤のドローを担う『シュライク1型 補給機仕様』。
あとはスリープ解除の『ツェーブラ41 支援兵装』、戦闘サポートに『セイバー1R 索敵装備』等で編成する。

基本は侵攻力を頼りに攻勢面でそこそこの戦闘を繰り広げるのだが、これに加えて『リペアポスト』によって防衛でも相応の戦力をたたき出す。
また、『へヴィガード1型 OMAカスタム』や『スタナーJ』といった戦闘誘発テキストで相手のブラストを根こそぎ倒し、その再出撃ダメージで削りきるまさに戦闘厨というべき勝ち筋を持つ。

相手の妨害に対して弱いきらいがあるので『セイバー1R 索敵装備』や『アウル偵察機』等でしっかり守ってやれないと崩れやすいというのも欠点といえよう。

最終更新:2011年04月02日 11:37