お誕生日おめでとう! 11KB
虐待-いじめ 餡娘ちゃんお誕生日ネタ
※お祝い絵はたくさん産まれるのに、お祝いSSが産まれないので
『お誕生日おめでとう!』
D.O
季節はもうすぐ春です!
って言っても、相変わらず寒い毎日は続くわけで、
たまたま私がやって来た、この木々もまばらな林の中でも、
ゆっくりの跳ねまわる姿なんて、全然見えない。
「でも大丈夫!なんと言っても今日は、私、餡娘の誕生日なのだ!」
餡娘は、ゆ愛での化身!
だから、餡娘がこの林に来た以上、ゆっくりが発見される事はあり得ないのだ!
しかもしかも、今日は餡娘ちゃんの誕生日なんだからねっ!!
「ゆゆ~ん。おちびちゃん、ゆっくりうまれてね~。」
「れいむとまりさのおちびちゃん、とってもゆっくりしてるね~。」
あ・・・ホントに居た。
数分後。
私は、林の中にある一本の大きな木の根元で、うつ伏せに寝転がっていた。
木の洞に作られた、野生のれいむとまりさのつがいが住むおうちの中を覗き込むためだ。
「ゆっくりどっかいってね!ぷくー!」
「や・だ。うふふふ。」
おうちをじーっと覗き込まれて、れいむもまりさも機嫌がよろしくない。
そりゃまあ、ゆっくりだっておうちの中はプライベートスペースだもんね。
プライバシーを完全無視じゃ、気分がよくないのもわかるわ。
それに、このつがいがナーバスになる理由は、なんと言ってももう一つ。
「おちびちゃん、ゆっくりうまれてね~。」
「おねーさんは、はやくゆっくりどっかいってね!ぷくー!」
れいむの額から伸びた茎、そこにはなんと!
2匹の赤まりさと3匹の赤れいむ、かわいぃ~・・・
肌つやは最高で、栄養状態はすこぶる良好!!
表情もとってもゆっくり~。
冬ごもりのシーズンに子作りしてる割には、親子そろってゆっくりしてるよー。
「もうちょっとだけ、ね。私もお誕生日なのに、だーれもお祝いしてくれないのよぉ。一緒にゆっくりしよ~。ね?」
「ゆゆっ!?じゃあ、おねーさんもおちびちゃんと、ばーすでーさんがおんなじなんだね!」
「ゆっくりしてるね~。まりさ、おねーさんにも、おちびちゃんのうまれるところ、みせてあげようね!」
この、れいむの頭上に実った新しい命たちは、
今にも生まれそうにプルプルと震えているのだ。
ゆ愛で世界のトップランナーである私とおんなじ誕生日なんて・・・なんて幸せーなおちびちゃん達。
ぷるっ!ぷるぷるっ!
「ゆっ!?おちびちゃん!うまれそうだよ!!」
色々考えてる間に、茎にぶら下がってる赤ゆっくり達が震え始めた。
両親達の期待に胸いっぱいな表情!とっても幸せそう。
「おちびちゃん、ゆっくりうまれてね!ゆっくりだよ!」
「れいむ、ちゃんとべっどさんにおとしてあげてね!おちびちゃんがゆっくりできないよ!」
うふふ・・・きっと、この日のためにがんばってきたんだろうな。
木の洞に作ったおうちも、土を掘って拡張した跡もあるし、
中には小石一つ転がってないよ。
おうちの一番奥には、冬だって言うのに草花や木の実、虫さんまでたっぷり蓄えてあるし、
あのネコジャラシさんとかは、ひょっとしておちびちゃんのためのオモチャかな?
産まれてくるおちびちゃん達を受け止めるクッションも、
枯れ草とか木の皮まで編み込んで、まるで鳥の巣みたい・・・作るの大変だったよね。
「おぢびぢゃん、ゆっぐぢぢでいっでね!ゆっくりしびぇっ・・・っ!!」
「まりさ、おちついてね!ごあいさつはゆっくりしないと、おちびちゃんがかわいそうだよ!」
あのうろたえ方・・・きっと、初めてのおちびちゃんなんだね。
きっと私も、産まれてくる時はこんな風に、
期待されて、祝福されて、愛されて産まれてきたんだな・・・なんか、もう感動してきちゃった。
「きゃわいいれいみゅが、ゆっくちうまれりゅよっ!!」
ぷるぷるっ・・・・ぷちっ!
ひゅーん・・・べしゃっ!!
赤れいむを受け止めたのは、両親が丹精込めて作ったベッドの中・・・
・・・に私が置いた、平たい石。多分、テーブルとかに使ってるのかな?
「びぇっ・・!?・・・ぴ・・ぴぇぇぇえええ!!いぢゃいぃいいいい!?」
「ゆぁぁああああ!?どうぢでべっどさんに、てーぶるさんがおいてあるのぉぉおお!?」
「ゴメン。つい、置いちゃった。」
「「どうぢでそんなごどずるのぉぉおおお!?」」
「だって、かわいいんだもの~。」
「ゆぁーん、いちゃいよぉ、ゆっくちできにゃいぃぃ。」
そうは言っても石の下にあった、ベッドのクッション性のおかげで、特に怪我は無かったみたい。
おとーさんとおかーさんに感謝してね!!
「ゆっくりちかづかないでね!おちびちゃんがゆっくりできないよっ!!」
「おちびちゃん、ゆっくりしてね。ぺーろぺー『ぷるっ!!』ゆゆっ!?ほかのおちびちゃんもうまれるよ!!」
今度は、父まりさが、平たい石(テーブル)を踏んで、私が触れないようにしてる。
一回で対処してくるなんて、ゆっくりしたおとーさんだね!
「しゅてきなまりしゃが、ゆっくちうまれりゅよっ!!」
ぷるぷるっ・・・・ぷちっ!
ひゅーん・・・ぐしゃっ!!
まりさを受け止めたのは、両親が丹精込めて作ったベッドの中・・・
・・・ではなく地面の上。私もベッドさん、触ってみたかったんだもん。
「ぴゃ・・・ぎ・・ぴゅぁぁああああ!?まりしゃの、わいるどなあんよしゃんがぁぁああ!?」
「ゆぎぃいいいい!!おねーさん、いいかげんにしてねぇぇえええ!!」
「ちょっとくらいいいじゃん。ケチ。」
そんなこんなで、5匹の赤ゆっくりは、ちょっと泣いちゃったけど、
怪我も病気も無く、元気いっぱいに誕生!
ベッドさんの中でもしょもしょと這いまわり、ぷにぷにと動き回ってる。
「あんよはいたくない?ぺーろぺーろ。」
「ゆぅ~ん、ゆっくち~。まりしゃ、たふがいだから、ゆっくちだいじょうぶにゃんだよ!」
「ゆふふ、しょうらいがたのしみだよ~。」
「くきさんをむーしゃむーしゃしてね。」
「むーちゃむーちゃ・・・ゆぁーん、かちゃいよー。」
「ゆふふふ、ちょっとまってね。『ぽりぽりむしゃむしゃ・・ぺっ』ゆっくりたべてね。」
「むーちゃむーちゃ、ちあわちぇー!」
「みゃみゃー。しゅーりしゅーり、ちあわちぇー。」
「すーりすーり、私のお肌、気持ちいい?」
「しゅーりしゅ・・・ゆ?おにぇーしゃん、だりぇ?」
「「・・・ゆぁぁあああ!!おぢびぢゃんにざわらないでぇぇええ!!」」
せっかく家族の団らんに混ぜてもらおうと思ったのに・・・残念。
でも、このゆっくりした家族なら、きっと私のお誕生日も、おちびちゃん達の分と一緒に、
お祝いしてくれるよね!
絵師さんや作家さんみたいに薄情じゃないよね!!
「れいむ!まりさ!おちびちゃん達!」
「「さっさとどっかいってね!ぷっくー!!」」
気にしない気にしない。
「おねーさんと、お誕生日会しましょ!!」
「ゆぅ?」×5
「お、おねーさん?おたんじょうびかいって?ゆぅ?」
「今日産まれた事を、みんなでお祝いするのよ。ゆっくりできるでしょー!」
「ゆ・・・ゆわーい!れいみゅ、ゆっくちおいわいされちゃーい!」
さすがゆっくりしたおちびちゃん。
ノリも最高ね!
「お、おちびちゃ・・・」
「まりさ。おいわいは、ゆっくりできるよ。おちびちゃんたちとゆっくりしようね。」
「ゆぅぅ・・・れいむぅ。あのおねーさんは、ゆっくりできないよぉ。」
「でも、おねーさん。」
「ん、何?れいむ。」
「おたんじょうびかいって、なにをするの?」
「お祝いの歌を歌ってー、ケーキのろうそくの火を吹き消してー、お誕生日の人にプレゼントをあげるの。」
「ゆぁーい!けーきしゃん、あみゃあみゃ!あみゃあみゃー!」×5
「へぇ。産まれたてなのに、ケーキ知ってるんだ。ま、いいか。それじゃ、お歌歌おうね!」
「ゆっくちー!」×5
ハッピー・バースディ
詞・曲 餡娘
空は碧く澄みわたり
風は草原の爽やかな香りを運ぶ
でも、私は一人
瞳が空の碧さをうつす事は無く
心にうつる空はいつもくすんだ灰色
足元には餡子の染みが一つ
この餡子は私の移し身
消えてしまいたいと背を丸めるが
私の願いはかなう事も無い
ああ ハッピーバースディ
私のバースディ
誰もいない
誰も気付かない
私のバースディ
「・・・・・・。」
「ゆ・・・ゆぁぁああああん!!ゆっぐぢでぎないぃいいいい!!」×5
「「おぢびぢゃんをいぢめるなぁぁあああ!!!」」
「・・・・・・。じゃ、ろうそくに火、つけよっか。」
「ゆっ?」
ぼっ・・・ぼぅわっ!
そして、餡娘は赤ゆっくり達のお飾りに、ライターで火を灯した。
「ゆ・・ゆぴゃぁぁああ!!れいみゅのりぼんしゃん!もえにゃいでぇぇえぇ!!」
「まりしゃのおぼうち、もやしゃにゃいで・・・『ぼぅっ』ゆぴゃぁぁあああん!!」
「「やべでぇえええ!!おぢびぢゃんをもやざないでぇぇえええ!!」」
「おちびちゃん・・・うふふ。今、消してあげるね・・・」
ふぅっ・・・あれ?消えないね。ふぅー。うふふ、逃げちゃだめよ。
・・・・・・。
餡娘は、とても楽しそうに、ゆっくりと一匹づつ、息を吹きかけてあげた。
火を消すにはあまりにも弱く、優しく、ゆっくりと。
・・・・・・。
「おぢびぢゃ・・・おぢ・・ぺーろぺ・・ゆっぐぢぢでぇ・・・」
「ゆ゛・・・ぴゅぅ・・ゆぴぇ・・・」
おリボンの上手に外せない赤れいむ達は、そのまま全身を炎に包み、
ベッドごと全身を焼かれ、黒こげで痙攣を続けるだけの饅頭になった。
「おぼうち・・・まりしゃの。・・・まりしゃのおぼうちぃいぃいい・・・」
「おぢびぢゃん、ゆっぐぢ、ゆっぐぢぢでぇぇぇ・・・」
お帽子を脱ぐことができた赤まりさ達も、
ゆっくりにとっては命と同等の、お飾りを焼き尽くされた事では同様であった。
「「どうぢで・・・どうぢでぇ・・・」」
このつがいは、夢にまで見たゆっくりしたおちびちゃん達を、
手に入れて数分で奪われたのであった。
「だって・・・私の、お誕生日なんだもん・・・」
そう言った餡娘ちゃんの両手には、両手に一本づつ、
その辺で拾ったのであろう、太い木の枝が握られていた。
「「ゆ・・や、やめてね。ゆっくりできないよ。ゆ、ゆっくりやべでぇ・・・」」
「素敵なプレゼント・・・ちょうだいね・・・・・・。」
半刻後。
つい先ほどまで明るい声で鳴いていたおちびちゃん達は、
一匹残らず黒く焦げた塊に姿を変えていた。
そして、たくさんのおちびちゃん達に囲まれた、
ゆっくりとした未来を夢見ていたれいむとまりさのまむまむには、
ささくれ立った木の枝が、そっけなく突き刺されていた。
2度とおちびちゃんを産む事が出来ないように。
2度とお誕生日のお祝いが出来ないように。
※こんなことにならないように、餡娘ちゃんのお誕生日はしっかり祝ってあげましょうね!
餡小話掲載作品(またちゃんと整理します。)
その他(舞台設定のみ共有)
『町れいむ一家の四季』シリーズ 前日談
『町れいむ一家の四季』シリーズ 後日談
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このSSへの感想
※他人が不快になる発言はゆっくりできないよ!よく考えて投稿してね!
- ………おいおいw
「ゆっくりだって生きてるのに」
アホかw
どうせお前もゲスを見れば死ねばいい、って思うだろw
残念な優しさで哀れみを持つなにわかw
にわかがコメするな -- 2017-01-02 14:31:53
- なんで擁護が湧いてるの?ゆっくり出来ないってわかれよー -- 2013-09-22 07:06:27
- お・・・・・お誕生日おめでとうございます(棒) -- 2013-09-15 18:55:00
- 餡娘が一方的にやった凶行かよ、ただの愉快犯か -- 2013-09-09 13:50:35
- ↓2蟻潰して喜ぶ大人はいない
いたら相当のバカか池沼 -- 2013-08-01 02:39:51
- 恐ろしい子! -- 2013-01-04 13:45:36
- ↓蟻に置き換えればわかることでしょ。 ただ喋るからそういう気持ちになるだけで。 -- 2012-10-30 12:13:38
- ゆっくりだって生きてるのに・・・
ひでぇ、うん、クズだ。
想像してごらん。自分と自分の家族が殺されることを -- 2012-06-10 23:05:57
- 最後いいなwww -- 2012-04-04 22:35:54
- 最後まむまむを破壊し子供を出来なくする所が最高w簡単に殺すよりか地獄だなw -- 2011-01-24 11:15:40
- 内容はともかく生まれた早々無残なゆん生を終えた赤ゆにはゆっくりできた。 -- 2010-08-03 00:49:34
- やなガキだ -- 2010-07-01 00:54:26
- ↓心せまいなあ -- 2010-05-27 17:52:09
- >ちょっとくらいいいじゃん。ケチ
この一言でゆっくりできなくなった -- 2010-04-17 05:03:36
最終更新:2010年03月27日 07:57