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集え、そして結束しろ

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集え、そして結束しろ ◆jIcyyngFhE



「謙吾……」
放送を聞いた理樹は、呆然としていた。
仲間が死ぬかもしれない、というのは覚悟していた。
それでも、放送でその名を聞いたときのショックは大きかった。

「リキ殿」

だとしても、僕はその過酷をも乗り越えなければならない。
僕には成すべき事があるのだから……。
だから、答える。

「大丈夫だよ、それじゃあ、葛木さんたちに接触してくるね」
「……うむ、気をつけなされ」
「分かってる」





                 ◇◇◆◇◇




ファミリーレストラン、通称ファミレス。
家族連れに対応するため、広い店内、多様で低価格な料理が売りの場所である。
……もっとも、二人+αしかいない現状では、その場所は寂しさをかもし出すに過ぎず、
店員が一人もいないために料理の多様性も低価格もあったものではないのだが……。



それはともかく、何故あるかも分からないファミレスの唯一の客(?)であった葛木宗一郎高槻やよい、……それにプッチャンは次に向かう場所を検討していた。
とりあえず、大学か教会に向かうことは決定していたのだが、この二つ正反対の場所にあるのである。

「情報収集ってなら、やっぱ大学じゃねぇの?教会に言峰がいるとは限らないんだしよ」
「教会周辺に電車が通ってないのが痛いですよね」
「だよなー、島の周りじゃあの辺だけ通ってないんだよなー」
「もしかしたら、あえて通していないのかもしれんな」
電車について何か思うところがあったのか、葛木が発言する。
「どういうことだよ?」
当然ながら、プッチャンが突っ込む。
それに対し、葛木は自説を披露する。

「電車が通っていない、……つまり、動きにくい場所ということになるが……。
 そのような場所は、殺し合いに乗る人間にしろ、乗らない人間にしろ嫌うだろう。」
「そうですね」
「ゆえに、人がそこに向かう確立は他の場所よりも低くなる。
 そして、主催者たちが重要施設をおくとしたら、やはり人があまり来ないであろう場所を選ぶだろう。
 もしそうであれば、医療施設である病院が北西にあるのも納得がいる」
「なるほど」
「じゃあ、教会がその重要施設にあたる可能性も高いってことか」
「確証はないがな」
「ということは、教会に向かったほうがいいんですかね?」
「そうなるよなあ、相棒の話が正しければ教会じゃなくても重要施設があの辺に有るってことになるし……」
「そういえば、港や空港に船とか飛行機とかないんですかね?」

船や飛行機で行けば、教会に楽に行けるというやよいの案だったのだが……、


あっさり却下されてしまった。

「やはり、教会だな。一度遠ざかってしまうとなかなか行きにくくなる」
「だな。大学の近くが動きやすいってことは逆に大学に行きやすいってことだもんな」
「そうですね」

結局、教会へ向かうと決めた二人+αは、席を立ち……、


と同時に、放送が始まった。





間桐桜が死んだか……)
生徒の一人が放送で呼ばれたが、葛木はそこまで大きなショックを受けなかった。
葛木は、もともとこのような事態を想定していたし、そもそも間桐桜を保護するという思考は、
愛情や友情といった類のものではなく、先生が生徒を保護するという義務感からきていたから、半ば当然のことではあったが……。
高槻やよいとプッチャンは、知り合いが呼ばれなかったからか、安堵した表情を浮かべている。
これ以上、ここにいても仕方が無い。ここから動くべきだ。
そう考えた葛木は、二人を促し、ファミレスの自動ドアを開けて……、

「あ、すいません」

……一人の男と遭遇した。




                 ◇◇◆◇◇




男が、話し合いをしたいと言ってきたので、ファミレスの中に入った三人+α。

「僕は直枝理樹って言います」
「葛木宗一郎だ」
「高槻やよいです」
「俺はプッチャンだ」

全員が簡単な自己紹介を終えた。

「……えーと、腹話術ですか?」
「私も最初はそう思いましたけど違います」
「違うの?」
「あ、はい」

その後、プッチャンについて知らなかった理樹に関して説明する必要はあったが……、それはさておき。

「実は、僕にはもう一人、アサシンさんっていう仲間がいるんですけど……」
「あん?何でそいつはここにいないんだ?」
「いや、ちょっと、問題があって……、声だけは聞かせられるんだけど」
「姿見せてくれねーと、信頼できねーんだけど……」
「いや、特に問題はない」


追及しようとするプッチャンに対して、それを否定したのは葛木。

「何でだよ?」
当然のごとく尋ねるプッチャンに対し、クズキはこう返す。

「そのものに心当たりがある。……そして、姿を見せたくない理由も大体想像がつく」

葛木の心当たりとは、柳洞寺の山門にいるアサシン(真名:佐々木小次郎)を思い浮かべたというわけではない。
……アサシンという本名などまず無いだろうし、コードネームでつけるということも考えづらい。
ならば、聖杯戦争におけるサーヴァントのクラスと踏んだのである。
聖杯戦争は過去にも行われたので、アサシンといっても自分が知る以外にもいるだろうし、
名簿にも真とついているのは、そのアサシンと区別するためであると考えたのである。
本来、アサシン=暗殺者は姿を現すことを忌避するものだ。
さらに言えば、サーヴァントである以上、姿が人間よりも若干逸脱している可能性もある。
それにより、相手に無用な恐怖を与えるということを避けたのだと踏んだのだ。

「……でもよー、アサシンってんだから、不意をつかれる可能性もあるぜ」
「それならば、わざわざ話題に出す必要性は無いな。その方が信頼を得やすいのだから」
「まあ、相棒がそう言うんだったら信用するけどよ」

予想以上に早く、アサシンに関する話がまとまったと思った理樹は、本題を持ち出す。

「それでですね、僕たちに協力してほしいことがあるんですけど」
……といいつつ、紙とペンを取り出す理樹。

『盗聴されている可能性もあるので、ここからは筆談でいきます。
 疑問をもたれるといけないので、口頭では情報交換をしましょう』





                 ◇◇◆◇◇




『すごいです』
……理樹の作戦を聞いたやよいの感想である。
自分はそこまで考えてなかったのに……、という感嘆の声(?)である。
ついでに言っておくと、彼らの情報交換は作戦説明中に済ませてある。
素直に感心しているやよいに対して、あくまで現実主義者である葛木は、理樹の作戦の欠点を理解していた。
それを追及しようと、葛木がペンを持ち、手持ちの紙にその欠点を挙げる。

『何かの折に、その星を殺し合いに乗っている人間に奪われる可能性もある。
 それに、乗っていないと見せかける人間もいるだろう
 そのような場合、その作戦は相当な危険なことになると思うが……』

葛木の反論――そして、それはアサシンにも言われたことであったが――に対し、理樹は前と同じ回答を返す。

『それは理解している。それでも、自分ができることは最大限するべきだと思うんだ』

理樹の回答、それは奇しくも、自分が少し前に言った言葉『思いつく手を打ってみる』とほとんど同じ言葉だった。
ゆえに、葛木はこう返す。

『了解した。君の計画に乗ろう』
『私も賛成です』
その回答にやよいも同意し、プッチャンもまた、仕草で同意したことをアピールする。


三人の信頼を勝ち取れたと思った理樹はトランシーバーに向け、声をかける。
「そういうわけだから、アサシンさん出てきてくれますか」
『……承知』

そんな声が聞こえたと思ったら、ファミレスの自動ドアが開き、

「うおっ!!」
「えーー!!」
「……………」

顔にどくろの仮面をつけた真っ黒な体をした男が現れた。
もちろん、それを見て三人は驚きの声を上げる……、失礼、二人だったようです。

「……正体を隠そうとしたい理由がよく分かる格好だな」
……確かに、こんな格好をした男が目の前に現れたのならば、怪しげな仮面をつけ爆走していた某館長のように、刺されかねないだろう。
こうして、姿を現したということは、葛木達を完全に信用したということであろう。

……それをさらに証明するように、

「それと、これです」

筆談に出てきた星とやらだろう、木彫りの星を三つ渡される。
……プッチャンも数に入っていたが、この場合、それは正解だったといえる。
……この人形、自分も数に入っていなければ騒ぎかねない。

「それで、葛木さん達はこれからどうする気ですか」
「気になることがあるからな、教会に向かう予定だ」
……といって、葛木は、先程やよいやプッチャンに話した自説を理樹たちにも話す。


「なるほど、それだったら……」

と言いつつ、デイバックから出したのは木彫りの星をさらに七つ、葛木に渡す。
『葛木さんたちが向かう先に、信頼できそうな人間がいたら、この星をその人たちにも渡してほしいんです』
『なるほど、了解した』
と筆談しつつ、

「それと、駅へと向かうなら、ぜひ大学を調べてほしいのだが……」
「大学……、ですか」
「そちらにも何か手がかりになるものがあるかもしれない」
「分かりました、調べてみます。……それともう一つだけ……」
「何だ」
「実は……」
この後の話を聞いて、やよい達三人は驚くことになる(といっても、葛木は表情からは読み取れないので、驚いているかは不明だが)。
理樹を女性と間違えている人がいる、聞けば当然ではあるが……。
確かに中性的な顔立ちをしている理樹が女装すれば、女性と勘違いするだろう。
それこそ、女装した理樹を見たMI氏が欲情して、それが原因でSS氏とKK氏との修羅場に巻き込まれるぐらいに……。
……だが、この情報は重要だった。些細な齟齬が大きな誤解につながるこの状況では……。

なにはともあれ、互いの方針を確認した五人は、ここで分かれる。
15時に遊園地に集合できるよう誓いながら……。





                 ◇◇◆◇◇





理樹達と別れ、葛木達は教会へ向かう。
「いやー、なかなか面白そうだったな」
盗聴を警戒してか、主語はあえて言わない。
「そうですね、希望が持てそうです」
やよいも、プッチャンの発言に同意する。
葛木も、理樹の作戦に乗るつもりではあった。……どの道、はっきりとした指針は無かったのだから。
しかし、もらった木彫りの星……、これをそう簡単に他の参加者に渡すつもりは無かった。
あまりに出回りたら危険性が増すからである。
渡す人間は、本当に信頼できそうな、少数に絞るつもりである。

……そう考えながら、教会へと向かう。
北西方面は、実は結構な危険地帯であることを知らぬままに……。



【B-5 北西、ファミレス/1日目 早朝】
『先生と生徒とマスコット』
方針:教会に向かう。


【葛木宗一郎@Fate/stay night[Realta Nua]】
【装備】:なし
【所持品】:支給品一式 、ルールブレイカー@Fate/stay night[Realta Nua]、弾丸全種セット(100発入り)、木彫りのヒトデ8/64
【状態】:疲労(小)。右肩に切り傷
【思考・行動】
基本:帰る
1:教会に向かう。
2:直枝理樹の作戦に乗る。
3:高槻やよいを守る?
4:蘭堂りの如月千早菊地真を探す?
5:衛宮士郎に関しては保留。可能なら保護

※自身の体が思うように動かない事には気付きました。
※博物館に展示されていた情報を記憶しました。
※直枝理樹の知り合いについて情報を得ました。
黒須太一ティトゥス(外見的特徴のみ)を危険視。
※黒須太一、藤乃静留が直枝理樹を女と勘違いしている、という情報を得ました。


【高槻やよい@THE IDOLM@STER】
【装備】:プッチャン(右手)
【所持品】:木彫りのヒトデ2/64
【状態】:肉体疲労(中)、精神疲労(小)
【思考・行動】
1:葛木先生と一緒に行動。
2:うっう~。千早さんと真さんに会いたいです。

※博物館に展示されていた情報をうろ覚えながら覚えています。
※直枝理樹の知り合いについて情報を得ました。



                 ◇◇◆◇◇



葛木達と情報交換した理樹達は駅へと向かう。
その通りがかりにあるドームによって周辺を捜索。その後、アサシンが先行して駅の状態を確認。
その後は、駅の状態しだいで臨機応変に対応し、葛木に求められたとおり、大学を捜索し、また駅に戻るつもりである。

「リキ殿、マトウサクラが死んだという話は聞いたな」
「ああ、そういえばそうだったね」
……実を言うと、謙吾が死んだことにショックを受けて、放送の内容はほとんど耳に入っていなかったのだが……。

「あの小娘を殺せるほどの実力を持つものがいるということだ。これからは、相当の警戒が必要になるぞ」
「うん、そうだね」
「……それともう一つ」
「何?ハサンさん」
「リキ殿の精神力の強さは分かったが、やはり、胸の奥にしまいこんである感情は流してしまったほうがいい」
「どういうこと?」
「ミヤザワケンゴといったか……、リキ殿の友人は。その死より生じた悲しみを外に流してこそ、真にその死を乗り越えたと言える」
「……で、でも……」
それても抵抗する理樹にたいし、アサシンは言う。
「安心しなされ、リキ殿。幸い、この付近に人はいない」
「……、うっ、うっ、謙吾ォーーーーーー!!!」


この殺し合を止めるのが僕の目的だ。だから、友達の死と言う過酷からは乗り越えなければならない。
……でも、今だけは、……泣いてもいいよね?



【B-6/北西/1日目/朝】
【チーム:ANOTHER BOYS DON'T CRY】


【直枝理樹@リトルバスターズ!】
【装備】:カンフュール@あやかしびと -幻妖異聞録-、生乾きの理樹の制服、トランシーバー
【所持品】:支給品一式、謙吾のバット@リトルバスターズ!、アリエッタの手紙@シンフォニック=レイン
      聖ミアトル女学院制服@Strawberry Panic!、木彫りのヒトデ12/64@CLANNAD、女物の下着数枚
【状態】:健康、少し寒気
【思考・行動】
 基本:ミッションに基づき対主催間情報ネットワークを構築、仲間と脱出する。殺し合いを止める。
0:謙吾ォーーーーーー!!!
1:真アサシンと協力し、リトルバスターズの仲間を探す。 彼を信頼する。
2:ドーム捜索後、駅、大学の順番に捜索
3:葛木宗一郎、高槻やよい、プッチャンと協力する。
4:真アサシンと敵対関係にある人には特に注意して接する。
5:クリス、またはトルタにアリエッタの手紙を渡したい。
6:首輪を取得したいが、死体損壊が自分にできるか不安。
7:自分が死んだ場合に備え、自分たち以外の誰かにもミッションを託したい。
【備考】
※参戦時期は、現実世界帰還直前です。
※アサシンの真名を知りました。。
※黒須太一を危険視。静留と知り合いについて情報交換しました。
※トランシーバーは半径2キロ以内であれば相互間で無線通信が出来ます。
棗恭介がステルスマーダーである可能性を懸念しています。
※名簿の名前を全て記憶しました。
※博物館に展示されていた情報をしました獲得しました。
※高槻やよい、プッチャンの知り合いの情報を得ました。

【理樹のミッション】
1:電車を利用して、できる限り広範囲の施設を探索。
2:他の参加者と接触。
3:参加者が対主催メンバー(以下A)であり、平穏な接触が出来たらならAと情報交換に。
4:情報交換後、Aに星(風子のヒトデ)を自分が信頼した証として渡す。
5:12時間ごと(3時、15時)にAを召集し、情報やアイテムの交換会を開催する。第一回は15時に遊園地を予定。
6:接触した相手が危険人物(以下B)であり、襲い掛かってきた場合は危険人物や首輪の情報を開示。興味を引いて交渉に持ち込む。
7:交渉でBに『自分が今後の情報源となる』ことを確約し、こちらを襲わないように協定を結ぶ。
8:Bの中でも今後次第でAに変わりそうな人間にはある程度他の情報も開示。さらに『星を持っている相手はできるかぎり襲わない』協定を結ぶ。
9:上記の2~8のマニュアルを星を渡す時にAに伝え、実行してもらう。
  なお、星を渡す際は複数個渡すことで、自分たちが未接触の対主催メンバーにもねずみ算式に【ミッション】を広めてもらう。
10:これらによって星を身分証明とする、Aに区分される人間の対主催間情報ネットワークを構築する。


【真アサシン(ハサン・サッバーハ)@Fate/stay night[Realta Nua]】
【装備】:バルザイの偃月刀@機神咆哮デモンベイン、木彫りのヒトデ22/64@CLANNAD、トランシーバー
【所持品】:支給品一式
【状態】:右腕(宝具)切断
【思考・行動】
 基本:無理せず自己防衛。生存のために協力。
0:……真逆、か。
1:理樹を信頼し、協力する。
2:ただし理樹の信念が折れた(優勝を目指す)なら殺害。それまでは忠義を尽くす。
3:気配を隠しながら周囲を監視する。他の対主催遭遇時は姿を現す?
4:理樹およびリトルバスターズメンバーに興味。
5:死体を発見したら、理樹の代わりに首をもいで首輪を回収。
【備考】
※参戦時期は、桜ルート本編死亡後です。
※右腕の喪失により、妄想心音が使用不可能です。 制限に気づきました。
※木彫りのヒトデを星だと思っています。説明書には「木彫りのヒトデ。参加者贈呈用」と書かれています。
※トランシーバーは半径2キロ以内であれば相互間で無線通信が出来ます。



095:アリス・イン・ナイトメア 投下順 097:コンプレックス・イマージュ
095:アリス・イン・ナイトメア 時系列順 089:どこでもいっしょ (前編)
072:望郷 葛木宗一郎 117:おはよう朝ごはん
072:望郷 高槻やよい 117:おはよう朝ごはん
073:影、ミツメル、光 直枝理樹 106:これより先怪人領域-another-/ランチタイムの時間だよ
073:影、ミツメル、光 真アサシン(ハサン・サッバーハ) 106:これより先怪人領域-another-/ランチタイムの時間だよ

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