アリス・イン・ナイトメア ◆aa/58LO8JE
線路を走る黄金色の電車。
その車内には、呆けたように座り込む一人の少女の姿があった。
彼女の眼に浮かぶのはただ一つ、深い後悔。
(どうして、こんな事に……?)
わかっている。
自分が選択を間違えたのだ。
だから、こういう事になっている。
その車内には、呆けたように座り込む一人の少女の姿があった。
彼女の眼に浮かぶのはただ一つ、深い後悔。
(どうして、こんな事に……?)
わかっている。
自分が選択を間違えたのだ。
だから、こういう事になっている。
床に転がる物体に、先ほどまで握り締めていた長い刀が刺さっている。
その先端からは、まるで少女を嘲笑うかのように、紅い液体が流れ落ちていた。
その先端からは、まるで少女を嘲笑うかのように、紅い液体が流れ落ちていた。
◇◇◆◇◇
「あれ?」
気がつくと俺――大十字九郎は見覚えのある場所に立っていた。
見知った風景の中にあるのは古びた建物。
それはライカさんとちびっ子達が住む教会だった。
「急に立ち止まって、何を呆けておるのだ」
「あ、いや、悪い……少し、あの島の事を思い出しててさ」
背後から聞こえた、懐かしさすら感じる声に俺は答える。
気がつくと俺――大十字九郎は見覚えのある場所に立っていた。
見知った風景の中にあるのは古びた建物。
それはライカさんとちびっ子達が住む教会だった。
「急に立ち止まって、何を呆けておるのだ」
「あ、いや、悪い……少し、あの島の事を思い出しててさ」
背後から聞こえた、懐かしさすら感じる声に俺は答える。
そう、あの長かった悪夢は一人の犠牲を出す事無く終わっていた。
みんなで力を合わせ神父達を倒した俺達は無事、アーカムシティへと帰ってきていたのだった。
もちろん、ブラックロッジと俺達の戦いが終わったわけじゃない。
けれど、みんな無事脱出できて嬉しいし、今はただ少しの安息を求めていた。
みんなで力を合わせ神父達を倒した俺達は無事、アーカムシティへと帰ってきていたのだった。
もちろん、ブラックロッジと俺達の戦いが終わったわけじゃない。
けれど、みんな無事脱出できて嬉しいし、今はただ少しの安息を求めていた。
不意に腹の虫が唸り声を上げて、俺はここに来た理由を思い出す。
「うう、腹減った……ライカさーん、夕飯ご馳走になりにきましたー!」
いつもの様に扉を開け、いつもの様に声をかけた。
そしてもちろん、それに答えるように出てくるのは見知った顔。
「こんばんは、九郎ちゃん」
「こんばんは! 九郎お姉ちゃん!」
「……はい?」
教会の中へと踏み込んでいた俺は、ちびっ子達が発した耳慣れない言葉に思わず動きが止まる。
というか聞き間違いだな。でなきゃ言い間違い。さもなきゃ悪ふざけだ。
「誰が九郎お姉ちゃんかっ!」
「だって、九郎ちゃんは九郎ちゃんじゃない」
いや、訳わかりませんってライカさん。
「まったく……まだ現実逃避しておるのか」
呆れたようにそう言いながら、俺の背後からアルが顔をだす。
「汝は、あの島で下半身に重篤なダメージを負い、その後遺症で……」
「……は?」
そういえば、妙に下半身がスースーしている。
「うう、腹減った……ライカさーん、夕飯ご馳走になりにきましたー!」
いつもの様に扉を開け、いつもの様に声をかけた。
そしてもちろん、それに答えるように出てくるのは見知った顔。
「こんばんは、九郎ちゃん」
「こんばんは! 九郎お姉ちゃん!」
「……はい?」
教会の中へと踏み込んでいた俺は、ちびっ子達が発した耳慣れない言葉に思わず動きが止まる。
というか聞き間違いだな。でなきゃ言い間違い。さもなきゃ悪ふざけだ。
「誰が九郎お姉ちゃんかっ!」
「だって、九郎ちゃんは九郎ちゃんじゃない」
いや、訳わかりませんってライカさん。
「まったく……まだ現実逃避しておるのか」
呆れたようにそう言いながら、俺の背後からアルが顔をだす。
「汝は、あの島で下半身に重篤なダメージを負い、その後遺症で……」
「……は?」
そういえば、妙に下半身がスースーしている。
見下ろすと、そこには見覚えのある白いドレスに包まれた俺の身体があった。
「NOぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!!!!!!」
叫び声をあげると同時に背後で開かれる扉。
「大十字さん! 大十字さんの為に特注で洋服を用意しました!」
「姫さん?」
みると、姫さんの手にはメイド服やら、ワンピースやら、沢山の女物の服が……
「さあ、マコト、チアキ、ソーニャ、大十字さんにお洋服を着せて差し上げなさい!」
その言葉と同時にこちらににじり寄って来る三人のメイド。
「姫さん?」
みると、姫さんの手にはメイド服やら、ワンピースやら、沢山の女物の服が……
「さあ、マコト、チアキ、ソーニャ、大十字さんにお洋服を着せて差し上げなさい!」
その言葉と同時にこちらににじり寄って来る三人のメイド。
「ご、ご遠慮しますー!」
叫びながら、俺はその場からの逃亡を図った。
三人と姫さんの側をすり抜け、扉から飛び出す。
これは夢だ、悪夢に違いない!
叫びながら、俺はその場からの逃亡を図った。
三人と姫さんの側をすり抜け、扉から飛び出す。
これは夢だ、悪夢に違いない!
「その通りでございます、大十字様」
扉を抜けた先にはウィンフィールドさんが居た。
彼の手には何故か、真っ赤な色の薔薇の花束。
それをこちらに押し付けながら、ウィンフィールドさんは呟いた。
「私はもう駄目のようですが……どうか、生き残ってください」
扉を抜けた先にはウィンフィールドさんが居た。
彼の手には何故か、真っ赤な色の薔薇の花束。
それをこちらに押し付けながら、ウィンフィールドさんは呟いた。
「私はもう駄目のようですが……どうか、生き残ってください」
意味深な言葉と同時に、俺の体がふっと軽くなる。
宙に舞うような、水面に上がっていくような不思議な感覚。
ああ、これはやっぱり夢だったんだと納得しながら、俺は意識を浮上させ……
宙に舞うような、水面に上がっていくような不思議な感覚。
ああ、これはやっぱり夢だったんだと納得しながら、俺は意識を浮上させ……
刀を手に、こちらを見下ろす女の子と眼が合った。
一瞬、状況が把握できずに固まる。
それは女の子も同じのようで、顔を驚愕に染めたまま動かない。
「えっと……」
「……っ!」
だが、俺が声を出した瞬間に時間は動き始め、銀の刃がこちらへと落ちてくる。
上半身を無理矢理動かすが、下半身に鈍い痛みを感じ動きが止まってしまう。
鈍く光る切っ先が肩を抉り、俺は低い呻き声をあげた。
「グッ……待て! 話を聞いてくれ!」
なんとか少女を説得しようと叫ぶが、彼女はそれに耳を貸さない。
無言で俺の肩から刃を引き抜くと、再び切っ先を振り下ろした。
俺は思わず、手に握り締めていた物――黒いデイバッグを盾にする。
それは女の子も同じのようで、顔を驚愕に染めたまま動かない。
「えっと……」
「……っ!」
だが、俺が声を出した瞬間に時間は動き始め、銀の刃がこちらへと落ちてくる。
上半身を無理矢理動かすが、下半身に鈍い痛みを感じ動きが止まってしまう。
鈍く光る切っ先が肩を抉り、俺は低い呻き声をあげた。
「グッ……待て! 話を聞いてくれ!」
なんとか少女を説得しようと叫ぶが、彼女はそれに耳を貸さない。
無言で俺の肩から刃を引き抜くと、再び切っ先を振り下ろした。
俺は思わず、手に握り締めていた物――黒いデイバッグを盾にする。
切っ先が止まる。
しかし均衡はすぐに破れ、刃は鞄を貫き俺に襲い掛かった。
白い煌きが心臓へと迫る。
けれども次の瞬間、黒い鞄が異様な大きさに膨らみ、刃はその動きを止めた。
「っのぉ!」
刀の突き刺さった鞄ごと女の子を突き飛ばしながら起き上がる。
よろめいて倒れる少女を取り押さえるべく、俺は彼女に飛び掛った。
倒れ伏す少女を全身を使って押さえつけ、両手で彼女の腕の自由を封じる。
そのまま顔を近づけて、女の子の瞳を見据えながら一言。
「いいから落ち着いて。大丈夫、俺は君に危害を加えるつもりはないから……」
――沈黙。
やがて、両目から涙が一筋零れ落ち、彼女はこくりと頷いた。
もう大丈夫だろう。
俺は安堵の息を吐きながら、手の力を緩め――
しかし均衡はすぐに破れ、刃は鞄を貫き俺に襲い掛かった。
白い煌きが心臓へと迫る。
けれども次の瞬間、黒い鞄が異様な大きさに膨らみ、刃はその動きを止めた。
「っのぉ!」
刀の突き刺さった鞄ごと女の子を突き飛ばしながら起き上がる。
よろめいて倒れる少女を取り押さえるべく、俺は彼女に飛び掛った。
倒れ伏す少女を全身を使って押さえつけ、両手で彼女の腕の自由を封じる。
そのまま顔を近づけて、女の子の瞳を見据えながら一言。
「いいから落ち着いて。大丈夫、俺は君に危害を加えるつもりはないから……」
――沈黙。
やがて、両目から涙が一筋零れ落ち、彼女はこくりと頷いた。
もう大丈夫だろう。
俺は安堵の息を吐きながら、手の力を緩め――
「かぁぁぁあああああああああああああああああっっっっつ!!!!!!!!!!!」
る間もなく、化け物が現れた。
◇◇◆◇◇
頂点に達した憤怒を声に込め、気迫と共に解き放つ。
大気を振るわせる振動は電車内の窓全てを破砕し、撃ち出した気迫は男の体を車外へと吹き飛ばした。
平蔵もまた、それを追いかけ車外へと飛び出す。
駅の構内に落ちた男を両の腕でもって殴りつける。
男はそれを転がるように回避、即座に体勢を立て直した。
それは明らかに己を鍛えている者の動き。
だからこそ、その力を婦女暴行に使えぬ男の愚かさを、平蔵は嘆く。
「うううぉぉおおおおおおおぉおおお!」
雄叫びと共に腕を次々と振るうが、それすらも男は余裕はない様なものの紙一重で回避し続ける。
平蔵には及ばない……けれども修練の先に大成するであろう事を予想させる動き。
大気を振るわせる振動は電車内の窓全てを破砕し、撃ち出した気迫は男の体を車外へと吹き飛ばした。
平蔵もまた、それを追いかけ車外へと飛び出す。
駅の構内に落ちた男を両の腕でもって殴りつける。
男はそれを転がるように回避、即座に体勢を立て直した。
それは明らかに己を鍛えている者の動き。
だからこそ、その力を婦女暴行に使えぬ男の愚かさを、平蔵は嘆く。
「うううぉぉおおおおおおおぉおおお!」
雄叫びと共に腕を次々と振るうが、それすらも男は余裕はない様なものの紙一重で回避し続ける。
平蔵には及ばない……けれども修練の先に大成するであろう事を予想させる動き。
しかし、平蔵は彼の動きに違和感を覚えていた。
上半身を逸らしてかわし、身体の位置をずらしてかわし、ステップを踏んでかわす。
彼の動きは流麗で的確だが、その実、ある一点において鈍る。
それは下半身を使う動作の時。
その一瞬においてのみ、男の動きがぶれるのだ。
まるで、その場所に何かがあるように。
まるで、そこを一心に庇うように。
上半身を逸らしてかわし、身体の位置をずらしてかわし、ステップを踏んでかわす。
彼の動きは流麗で的確だが、その実、ある一点において鈍る。
それは下半身を使う動作の時。
その一瞬においてのみ、男の動きがぶれるのだ。
まるで、その場所に何かがあるように。
まるで、そこを一心に庇うように。
その理由に思い至り、平蔵の怒りは更に加速する。
塵は塵に返れと言うがごとく、全身に闘気をまとい突進。
周囲に響く音も全て聞き流し、ただただ男との闘いに専念する。
塵は塵に返れと言うがごとく、全身に闘気をまとい突進。
周囲に響く音も全て聞き流し、ただただ男との闘いに専念する。
今や、世界は二人だけの物だった。
◇◇◆◇◇
駅のホームで争う二人の男。
そんな彼等の様子を、山辺美希は物陰からじっと伺っていた。
片や屈強な肉体を持った謎のマスクマン。
片や下半身に手拭いを纏っただけの露出狂。
それはまさしく、変態どもの狂演と言った様相だった。
そんな彼等の様子を、山辺美希は物陰からじっと伺っていた。
片や屈強な肉体を持った謎のマスクマン。
片や下半身に手拭いを纏っただけの露出狂。
それはまさしく、変態どもの狂演と言った様相だった。
もちろん、今まで全ての光景を俯瞰していた美希には、二人が大真面目に戦っている事くらいは理解できる。
要は全裸の男が着物を着た少女に襲われて、抵抗の末に何とか制圧。
それに怒った仮面の男が全裸に襲い掛かったというわけだ。
仮面の男と少女がどういう関係かはわからない。
けれども、着物の少女が倒れたことに怒り狂っている事から、少なくとも親愛の情くらいは抱いているだろう。
……そして、少女の様子をを見る限り、それは一方通行的な物である事も予測できる。
つまり、この場にいる人間は全員、互いに何らかの形で敵対しているのだ。
要は全裸の男が着物を着た少女に襲われて、抵抗の末に何とか制圧。
それに怒った仮面の男が全裸に襲い掛かったというわけだ。
仮面の男と少女がどういう関係かはわからない。
けれども、着物の少女が倒れたことに怒り狂っている事から、少なくとも親愛の情くらいは抱いているだろう。
……そして、少女の様子をを見る限り、それは一方通行的な物である事も予測できる。
つまり、この場にいる人間は全員、互いに何らかの形で敵対しているのだ。
それを踏まえて、どう動くか。
しばらくの躊躇の後、美希は――
◇◇◆◇◇
「ぬぅぅぅうぅぅぅおぉぉぉぉぉぉぉっっ!」
裂帛の気合を込めて放たれた平蔵の拳が、全裸男の胸へと吸い込まれる。
男は両腕を上げてガードした様だが勢いは抑えられず、そのままコンクリートの壁へと叩き込まれた。
裂帛の気合を込めて放たれた平蔵の拳が、全裸男の胸へと吸い込まれる。
男は両腕を上げてガードした様だが勢いは抑えられず、そのままコンクリートの壁へと叩き込まれた。
勝敗は、決した。
年月という分厚い壁は、平蔵と男の力量差を完全な物にしていた。
それはもしかすると、男が同じくらいの年月をかけて鍛錬を行えば埋まるような物かもしれない。
しかし、現実は男はまだ若輩者であり、時間という名の壁は用意に超える事は叶わない。
それはもしかすると、男が同じくらいの年月をかけて鍛錬を行えば埋まるような物かもしれない。
しかし、現実は男はまだ若輩者であり、時間という名の壁は用意に超える事は叶わない。
だからこそ、この結果を変えるには外部からの介入が必要だった。
「伏せてください!」
言葉と共に戦場に投げ込まれたのは、黒い円筒形の物体。
(ぬうっ……いかん!)
無論、小さな爆発物程度で倒れるほど柔なつもりはない。
だが身体能力に制限があるという状況では、例え手榴弾一つでも命に関わるかもしれない。
それに、自分は元より周囲へのダメージ。
特に背後に居る少女の事を考えると、無視するわけにはいかなかった。
だが身体能力に制限があるという状況では、例え手榴弾一つでも命に関わるかもしれない。
それに、自分は元より周囲へのダメージ。
特に背後に居る少女の事を考えると、無視するわけにはいかなかった。
「おおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
空中に舞う黒い物体目掛けて一撃。
狙い違わず拳が吸い込まれ……黒い円筒形は爆破、四散する。
狙い違わず拳が吸い込まれ……黒い円筒形は爆破、四散する。
そして、平蔵の視界は白一色に包まれた。
「……ぬかったわ」
真っ白な世界で平蔵は一言、そう呟いた。
白、白、白。
世界を白く染めるのは、宙を浮遊する粉末。
足元に転がるひしゃげた缶には、ただ一言『プロテイン』と記されていた。
白、白、白。
世界を白く染めるのは、宙を浮遊する粉末。
足元に転がるひしゃげた缶には、ただ一言『プロテイン』と記されていた。
(どうやら逃げられた様だの)
粉で汚れてしまった仮面を脱ぎながら思う。
仲間が居たのか、それとも男を襲っていると勘違いされたのか。
一瞬だったので姿はわからなかったが、声は若い娘の物だった気もする。
助け出した暴漢に襲われていなければいいが……
「まあ、よいか」
確かに乱入者は気になるし、婦女子を襲う暴漢を逃がしてしまったのも痛い。
が、自身も少女も無事だったのだ。
それだけでよしとする。
「怪我はないですかな、お嬢さん……」
粉で汚れてしまった仮面を脱ぎながら思う。
仲間が居たのか、それとも男を襲っていると勘違いされたのか。
一瞬だったので姿はわからなかったが、声は若い娘の物だった気もする。
助け出した暴漢に襲われていなければいいが……
「まあ、よいか」
確かに乱入者は気になるし、婦女子を襲う暴漢を逃がしてしまったのも痛い。
が、自身も少女も無事だったのだ。
それだけでよしとする。
「怪我はないですかな、お嬢さん……」
そこには人っ子一人居なかった。
というか、電車すらなかった。
というか、電車すらなかった。
「しぃまったぁぁあああああああ!!!!!!!!!!!」
【B-7 駅構内1日目 朝】
【橘平蔵@つよきす -Mighty Heart-】
【装備】:なし
【所持品】:マスク・ザ・斉藤の仮面@リトルバスターズ!
【状態】:粉まみれ、肉体的疲労(大)左腕に二箇所の切り傷
【思考・行動】
基本方針:ゲームの転覆、主催者の打倒
0:しぃまったぁぁあああああああ!!!!!!!!!!!
1:女性(ユメイ)を探す?
2:協力者を増やす
3:生徒会メンバーたちを保護する
4:どうでもいいことだが、斉藤の仮面は個人的に気に入った
【備考】
※自身に掛けられた制限に気づきました。
※遊園地は無人ですが、アトラクションは問題なく動いています。
※スーツの男(加藤虎太郎)と制服の少女(エレン)全裸の男(九郎)をを危険人物と判断、道を正してやりたい。
※乱入者(美希)の姿は見ていません。わかるのは女性だったことのみです。
※第一回放送を聞き逃しました
※真人のプロテイン@リトルバスターズ!が駅のホームにばら撒かれました。
【装備】:なし
【所持品】:マスク・ザ・斉藤の仮面@リトルバスターズ!
【状態】:粉まみれ、肉体的疲労(大)左腕に二箇所の切り傷
【思考・行動】
基本方針:ゲームの転覆、主催者の打倒
0:しぃまったぁぁあああああああ!!!!!!!!!!!
1:女性(ユメイ)を探す?
2:協力者を増やす
3:生徒会メンバーたちを保護する
4:どうでもいいことだが、斉藤の仮面は個人的に気に入った
【備考】
※自身に掛けられた制限に気づきました。
※遊園地は無人ですが、アトラクションは問題なく動いています。
※スーツの男(加藤虎太郎)と制服の少女(エレン)全裸の男(九郎)をを危険人物と判断、道を正してやりたい。
※乱入者(美希)の姿は見ていません。わかるのは女性だったことのみです。
※第一回放送を聞き逃しました
※真人のプロテイン@リトルバスターズ!が駅のホームにばら撒かれました。
◇◇◆◇◇
「そんな、ウィンフィールドさんが……」
仮面の男にプロテインを投げつけた後。
ドームの近くまで逃げてきた二人は、自己紹介もそうそうに互いの情報を交換し合う事にする。
そして、その中には九郎が初めて耳にする第一回放送の内容も含まれていたのだ。
告げられたのは知人の名前。
それは、頭のどこかで死ぬはずがないと思い込んでいた、ウィンフィールドの死亡報告だった。
「……っ!」
声にならない呻きをあげながら、両の手を握り締める。
甘い考えだったのかもしれない。
この島にはアンチクロスすら居るというのに、そんな事あるはずないと、頭のどこかで思ってしまっていたのだ。
ドームの近くまで逃げてきた二人は、自己紹介もそうそうに互いの情報を交換し合う事にする。
そして、その中には九郎が初めて耳にする第一回放送の内容も含まれていたのだ。
告げられたのは知人の名前。
それは、頭のどこかで死ぬはずがないと思い込んでいた、ウィンフィールドの死亡報告だった。
「……っ!」
声にならない呻きをあげながら、両の手を握り締める。
甘い考えだったのかもしれない。
この島にはアンチクロスすら居るというのに、そんな事あるはずないと、頭のどこかで思ってしまっていたのだ。
「あ、あの……」
「……ごめん、大丈夫」
不安そうにこちらを見つめる少女にそう声をかけ、思考を切り替えようと努力する。
「そうだ美希ちゃん、助けてくれて本当にありがとう」
「いえいえ……でも、危ないところでしたね」
美希の言ったその言葉に、ふと疑問を覚える。
「……そう、なのかな?」
確かに、あの着物の少女には殺意があった。
でも同時に彼女からは怯えも感じられたし、何より最終的には武装解除を約束してくれた。
それに、あの仮面の男の拳にも悪意のような物は感じられなかった……ような気がする。
「……ごめん、大丈夫」
不安そうにこちらを見つめる少女にそう声をかけ、思考を切り替えようと努力する。
「そうだ美希ちゃん、助けてくれて本当にありがとう」
「いえいえ……でも、危ないところでしたね」
美希の言ったその言葉に、ふと疑問を覚える。
「……そう、なのかな?」
確かに、あの着物の少女には殺意があった。
でも同時に彼女からは怯えも感じられたし、何より最終的には武装解除を約束してくれた。
それに、あの仮面の男の拳にも悪意のような物は感じられなかった……ような気がする。
九郎のそんな説明に、美希は少し怒ったような顔をしながら反論する。
「大十字さんは甘いですよ、甘すぎです!
あれは確実に殺される勢いだったじゃないですか!
それに体を押さえ込まれた状態で、正直に殺し合いをやめるなんて言うと思うんですか?」
「それは……」
確かに少女の言う通りかもしれない。
こんな島では信用できる人間なんて、限られてるのかもしれない。
(けれど俺は、みんなを……)
「大十字さんは甘いですよ、甘すぎです!
あれは確実に殺される勢いだったじゃないですか!
それに体を押さえ込まれた状態で、正直に殺し合いをやめるなんて言うと思うんですか?」
「それは……」
確かに少女の言う通りかもしれない。
こんな島では信用できる人間なんて、限られてるのかもしれない。
(けれど俺は、みんなを……)
「と、ところでさ、美希ちゃん……何か着る物持ってない?」
結局、自身の思いを口にすることなく、九郎は半ば強引に話題をそらした。
もちろん、服が欲しいのは掛け値なしの真実だったが。
もちろん、服が欲しいのは掛け値なしの真実だったが。
少し困ったような顔をした後、少女は鞄から布きれを取り出す。
……それは魔法使いの着るような、黒っぽい色のローブだった。
……それは魔法使いの着るような、黒っぽい色のローブだった。
というかどう見ても女物です、本当にありがとうございました。
「NOぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっ!!!!!!!!!」
◇◇◆◇◇
(なんだか、この人も役に立たなさそう……)
それが、美希が叫び声をあげる男に抱いた感想だった。
この男を選択した理由は特にない。
ただ競り負けてる人間に恩を売って、信用を勝ち取ろうと思っただけだ。
もちろん負けていたからと言って、この男が弱いわけではない。
むしろ、身体能力は高い方だろう。
それが、美希が叫び声をあげる男に抱いた感想だった。
この男を選択した理由は特にない。
ただ競り負けてる人間に恩を売って、信用を勝ち取ろうと思っただけだ。
もちろん負けていたからと言って、この男が弱いわけではない。
むしろ、身体能力は高い方だろう。
この男は、おそらく死ぬまで美希を守ってくれるだろう。
けれども、他の参加者の事も命をかけて守ろうとするだろう。
けれども、他の参加者の事も命をかけて守ろうとするだろう。
(それじゃあ、困るんだけどなぁ……)
一応、甘さを指摘して揺さぶってみたが、効果は期待できない。
盾になってもらう程度の考えで利用するべきだろう。
一応、甘さを指摘して揺さぶってみたが、効果は期待できない。
盾になってもらう程度の考えで利用するべきだろう。
そのような考えはおくびに出さず、美希は笑顔で目前の男と会話する。
彼女を守る騎士が現れるのは何時の日か。
【B-7ドーム付近 1日目 朝】
【大十字九郎@機神咆吼デモンベイン】
【装備】:手ぬぐい(腰巻き状態)、ガイドブック(140ページのB4サイズ)
【所持品】:キャスターのローブ@Fate/stay night[Realta Nua]
【状態】:疲労(大)背中にかなりのダメージ、股間に重大なダメージ、ほぼ全裸。右手の手のひらに火傷。
【思考・行動】
0:……これを着るのか?
1:電車に乗って南下し、アルと桂、奏を捜索する
2:蘭堂りのと佐倉霧も捜索
3:サクヤの作戦に乗り、可能な限り交流を広げる
4:人としての威厳を取り戻すため、まともな服の確保
5:アル=アジフと合流する
6:ドクターウエストに会ったら、問答無用で殴る。ぶん殴る
【備考】
※神宮司奏・浅間サクヤ・山辺美希と情報を交換しました。
※第二回放送の頃に、【F-7駅】に戻ってくる予定。
※着物の少女(ユメイ)と仮面の男(平蔵)をあまり警戒していません。
【装備】:手ぬぐい(腰巻き状態)、ガイドブック(140ページのB4サイズ)
【所持品】:キャスターのローブ@Fate/stay night[Realta Nua]
【状態】:疲労(大)背中にかなりのダメージ、股間に重大なダメージ、ほぼ全裸。右手の手のひらに火傷。
【思考・行動】
0:……これを着るのか?
1:電車に乗って南下し、アルと桂、奏を捜索する
2:蘭堂りのと佐倉霧も捜索
3:サクヤの作戦に乗り、可能な限り交流を広げる
4:人としての威厳を取り戻すため、まともな服の確保
5:アル=アジフと合流する
6:ドクターウエストに会ったら、問答無用で殴る。ぶん殴る
【備考】
※神宮司奏・浅間サクヤ・山辺美希と情報を交換しました。
※第二回放送の頃に、【F-7駅】に戻ってくる予定。
※着物の少女(ユメイ)と仮面の男(平蔵)をあまり警戒していません。
【山辺美希@CROSS†CHANNEL ~to all people~】
【装備】:投げナイフ1本
【所持品】:支給品一式×2、投げナイフ4本、ノートパソコン、MTB
【状態】:健康、呆れ
【思考・行動】
基本方針:とにかく生きて帰る 集団に隠れながら、優勝を目指す
1:とりあえず九郎と行動を共にする
2:太一、曜子を危険視
3:刀を持った人間が危険だと言う偽情報を、出会った人間に教える
【備考】
※ループ世界から固有状態で参戦。
※つよきす勢のごく簡単な人物説明を受けました。
【装備】:投げナイフ1本
【所持品】:支給品一式×2、投げナイフ4本、ノートパソコン、MTB
【状態】:健康、呆れ
【思考・行動】
基本方針:とにかく生きて帰る 集団に隠れながら、優勝を目指す
1:とりあえず九郎と行動を共にする
2:太一、曜子を危険視
3:刀を持った人間が危険だと言う偽情報を、出会った人間に教える
【備考】
※ループ世界から固有状態で参戦。
※つよきす勢のごく簡単な人物説明を受けました。
【キャスターのローブ@Fate/stay night[Realta Nua]】
キャスターがつけているフード付のマント。対魔力がある。
キャスターがつけているフード付のマント。対魔力がある。
◇◇◆◇◇
後悔を乗せたまま、電車は走り続けていた。
少女の眼に浮かぶのは深い後悔。
(どうして、こんな事に……?)
わかっている。
自分が選択肢を間違えたのだ。
だから、こんな事になっている。
(どうして、こんな事に……?)
わかっている。
自分が選択肢を間違えたのだ。
だから、こんな事になっている。
あの全裸の男は殺し合いに乗っていなかった。
それどころか、彼を襲った私を説得するような優しい人だった。
なのに。
私はその人に怪我までさせて。
その上、仮面の男に襲われた彼を見捨てて逃げ出した。
それどころか、彼を襲った私を説得するような優しい人だった。
なのに。
私はその人に怪我までさせて。
その上、仮面の男に襲われた彼を見捨てて逃げ出した。
違う。
これは仕方がなかったのだ。
あの状況で割ってはいるのは不可能だったし、電車が発車する事だって予測できなかった。
だから……
これは仕方がなかったのだ。
あの状況で割ってはいるのは不可能だったし、電車が発車する事だって予測できなかった。
だから……
嘘だ。
私が勇気を持てば、あの戦いを止める事だって出来たはずだ。
電車がいつかは発車することぐらい、誰だってわかる。
私は……
私が勇気を持てば、あの戦いを止める事だって出来たはずだ。
電車がいつかは発車することぐらい、誰だってわかる。
私は……
後悔を乗せたまま、電車は走り続ける。
少女の後悔は何時までも何時までも終わらない。
【B-7列車内 1日目 朝】
【ユメイ@アカイイト】
【装備】:なし
【所持品】:支給品一式、メガバズーカランチャー@リトルバスターズ!、ユメイの不明支給品0~2
【状態】:健康、強い後悔
【思考・行動】
基本方針:桂を保護する
0:私は……
1:桂を捜索する
2:烏月、サクヤ、葛とも合流したい
【備考】
※霊体化はできません、普通の人間の体です。
※月光蝶については問題なく行使できると思っています。
※メガバズーカランチャーを行使できたことから、少なからずNYPに覚醒していると予想されます。
※仮面の男(平蔵)が殺し合いに乗っていると思っています。
【装備】:なし
【所持品】:支給品一式、メガバズーカランチャー@リトルバスターズ!、ユメイの不明支給品0~2
【状態】:健康、強い後悔
【思考・行動】
基本方針:桂を保護する
0:私は……
1:桂を捜索する
2:烏月、サクヤ、葛とも合流したい
【備考】
※霊体化はできません、普通の人間の体です。
※月光蝶については問題なく行使できると思っています。
※メガバズーカランチャーを行使できたことから、少なからずNYPに覚醒していると予想されます。
※仮面の男(平蔵)が殺し合いに乗っていると思っています。
※以下の物が車内に落ちています
橘平蔵のデイバッグ(支給品一式、地方妖怪マグロのシーツ@つよきす -Mighty Heart-、平蔵の不明支給品0~1)
大十字九郎のデイバッグ(支給品一式、不明支給品×1(本人確認済。不思議な力を感じるもの))
物干し竿@Fate/stay night[Realta Nua]
※九郎のデイバッグは破壊されました。四次元機能が失われています。
橘平蔵のデイバッグ(支給品一式、地方妖怪マグロのシーツ@つよきす -Mighty Heart-、平蔵の不明支給品0~1)
大十字九郎のデイバッグ(支給品一式、不明支給品×1(本人確認済。不思議な力を感じるもの))
物干し竿@Fate/stay night[Realta Nua]
※九郎のデイバッグは破壊されました。四次元機能が失われています。
094:記憶の水底 | 投下順 | 096:集え、そして結束しろ |
093:これより先怪人領域(後編) | 時系列順 | 096:集え、そして結束しろ |
081:Crossing The River Styx | ユメイ | 105:源千華留は大いに語り大いに推理を披露する |
081:Crossing The River Styx | 橘平蔵 | 106:これより先怪人領域-another-/ランチタイムの時間だよ |
081:Crossing The River Styx | 大十字九郎 | 106:これより先怪人領域-another-/ランチタイムの時間だよ |
081:Crossing The River Styx | 山辺美希 | 106:これより先怪人領域-another-/ランチタイムの時間だよ |