もう一人の『自分』 ◆UcWYhusQhw
「まさか、こんなので気絶するとは……」
私は倒れてるウェストを見て溜め息をつく。
今は豪快にいびきをかいて寝ている。
まさかあんな軽い一撃で気絶するとは。
疲れていたのだろう。
ウェストの話を聞くとそうだと思う。
今は豪快にいびきをかいて寝ている。
まさかあんな軽い一撃で気絶するとは。
疲れていたのだろう。
ウェストの話を聞くとそうだと思う。
置いて行こうかとも考えた。
しかし私はその選択は選ばなかった、何故か。
だから私も休憩をとる事にした。
しかし私はその選択は選ばなかった、何故か。
だから私も休憩をとる事にした。
この殺し合いに連れてこられから私は戦いばっかだった。
ただし、それはいつもの鬼との戦いじゃない。
人間との。
何の罪もない人間との。
ただし、それはいつもの鬼との戦いじゃない。
人間との。
何の罪もない人間との。
私はただ桂さんの為に。
愛しい桂さんに生きてほしかった、ただそれだけの為に。
愛しい桂さんに生きてほしかった、ただそれだけの為に。
修羅に落ちようと思った。
そのために沢山の一般人と戦った。
そしてサクヤさんに出会って。
そしてサクヤさんに出会って。
私は迷いを持って。
ウェストと出会って。
私は桂さんを見つけ出す事を決めた。
まず人を斬る事より桂さんを見つけそして守ることが大切。
そう思ったから。
そう思ったから。
あの優しい人を。
傍で。
傍で。
守り通す。
どんな時でも。
どんな事でも。
どの選択が正しいかは分からない。
どんな事でも。
どの選択が正しいかは分からない。
ただ。
ただ言えるのなら。
守る。
それだけは。
千羽烏月として。
正しい。
そう言い切れると思ったから。
だから。
進む。
その信念1本の元に。
が。
「っ!?」
「外してしもたか……殺し合いに乗ってる人間なら容赦はせえへんよ」
「外してしもたか……殺し合いに乗ってる人間なら容赦はせえへんよ」
唐突に背後から風を薙ぎ迫りくるものを感じを咄嗟に横に跳び避けた。
振り返るとそこにはブレザーに長い茶髪の少女。
その少女は鞭を持ちこちらを睨んでいる。
振り返るとそこにはブレザーに長い茶髪の少女。
その少女は鞭を持ちこちらを睨んでいる。
殺し合いに乗ってる?
たしかにそうだったが……
少なくとも今はそうとは言い切れない。
たしかにそうだったが……
少なくとも今はそうとは言い切れない。
「私は乗ってない……」
「おや? そない訳へんんせやかて。クリスはんと唯湖はんから聞おいやしたのとピッタリなんやけど」
「おや? そない訳へんんせやかて。クリスはんと唯湖はんから聞おいやしたのとピッタリなんやけど」
クリスと唯湖。
またその名前か……何かと縁があるようだね。
ウェストからも同じような事言っていったしおそらくあの2人組だ。
それなら誤解されても仕方ないか。
だがしかしこのまま誤解されたままという訳にも行かない。
またその名前か……何かと縁があるようだね。
ウェストからも同じような事言っていったしおそらくあの2人組だ。
それなら誤解されても仕方ないか。
だがしかしこのまま誤解されたままという訳にも行かない。
「今は違う……訳あって降りた」
「へえ……? ほなこの倒れてる男は?」
「それはちがっ……」
「ぐがーー!……我輩は次元一の大天才なのである!……すぴー」
「……」
「……」
「へえ……? ほなこの倒れてる男は?」
「それはちがっ……」
「ぐがーー!……我輩は次元一の大天才なのである!……すぴー」
「……」
「……」
……ウェスト。
ありがたいの……だが。
ありがたいの……だが。
だが……
「くっくっくっ……おもろいわ、ほな取り敢えずは信用しまひょか。こないな寝言聞おいやしたら……くっくっ……乗っておるんやったらとっくの昔に殺したはるやろうし……くっくっ」
「……ありがたいのだが……こんな信用の仕方は……」
「……ありがたいのだが……こんな信用の仕方は……」
ふう、と。
もう一回溜め息をついてしまった。
兎も角も信用を得たし情報交換をしようか。
もう一回溜め息をついてしまった。
兎も角も信用を得たし情報交換をしようか。
「こちらは千羽烏月……そちらは?」
「藤乃静留と申しまんねん、よろしゅうな」
「藤乃静留と申しまんねん、よろしゅうな」
静留と名乗った少女はそっと微笑みそして何処か遠くを尋ねた。
とても儚い顔で。
とても儚い顔で。
なつき、そういった彼女はどこか儚げで。
とても残念そうに、そして何処か安心そうで。
そして一回目を瞑って祈りをしたかのように。
そして目を開け私に問いかける。
とても残念そうに、そして何処か安心そうで。
そして一回目を瞑って祈りをしたかのように。
そして目を開け私に問いかける。
「烏月はん……あんさん乗ったというとりましたよな……その桂はんという言う人の為に?」
「……」
「……」
私は押し黙った。
無言は肯定を意味させる為に。
無言は肯定を意味させる為に。
それは消せない事実。
私は桂さんの為にならそれでもいいと。
私は桂さんの為にならそれでもいいと。
でも知ったから。
まずはこの手で守り通すことだと。
だから。
まずはこの手で守り通すことだと。
だから。
守りたいんだ。
「ほうか……それで止めたと。あんさん死者蘇生は?」
「知っている……だけどそれは絶対懸けてはいけない物だ……桂さんは喜ばない」
「同意見やね……なんなら何故止めた?」
「知っている……だけどそれは絶対懸けてはいけない物だ……桂さんは喜ばない」
「同意見やね……なんなら何故止めた?」
それは……まだ確定じゃない。
でも言うならば。
私は。
決して許される事じゃない。
でも言うならば。
私は。
決して許される事じゃない。
でも。
でも。
「守りたい……この手で、私の手で……怖がられるかもしれない……でも! 守りたい! 会いたい! 桂さんを! 守りたい! 会いたいんだ!」
その一念だった。
軽蔑されるかもしれない。
怖がられるかもしれない。
怖がられるかもしれない。
でも。
でも!
守りたい!
ただ。
ただ。
会いたい!
それだけ……
それだけなんだ……
「ほうか……立派やな……立派。だけどあんさん。この島で大切な人の為人殺したことはあるか?」
「まだ……ないよ」
「まだ……ないよ」
これはある意味の幸福。
桂さんの為に人を殺してないという事実。
役目の為斬った事はあったけども。
桂さんの為にはない。
これがあるからまだ戻れたかもしれない。
会えることを願えたのかもしれない。
桂さんの為に人を殺してないという事実。
役目の為斬った事はあったけども。
桂さんの為にはない。
これがあるからまだ戻れたかもしれない。
会えることを願えたのかもしれない。
それを告げた時笑った。
静留は。
とても。
とても。
悔しそうに。
羨ましそうに。
悔しそうに。
羨ましそうに。
「くっくっ……あはははは……いいなあ……あんさんは……いいなあ」
「……なにがだい?」
「戻れて……会えて……うちは無理やさかいに」
「……なにがだい?」
「戻れて……会えて……うちは無理やさかいに」
無理?
何故?
何故?
藤林杏!?
……それは。
ウェストが探してた人だ。
……そんな。
……それは。
ウェストが探してた人だ。
……そんな。
「せやから……うちは乗った。殺し合いに」
え?
乗っているだと……
な……
乗っているだと……
な……
「だって戻れへんもんもう……会いたい!……守りたい!……この手で!……でもできへん……できへんのや」
「そんな……事故ならまだ戻れる……」
「じゃああんさんだったら血塗れた手で桂はんの手を握れる?」
「……それは」
「そんな……事故ならまだ戻れる……」
「じゃああんさんだったら血塗れた手で桂はんの手を握れる?」
「……それは」
……それはできない。
怖い。
桂さんにどう見られるか。
怖い。
怖い。
桂さんにどう見られるか。
怖い。
「できへんやろ……せやから乗った……少しでもなつきが生きてくれる可能性を増やす為に……戻れへんから」
ああ。
この人は私の過去だ。
もしかしたら私もこのままだったかもしれない。
そしてこの人の過去は私の今だ。
なんて。
なんて。
悲しい事。
私と貴方は鏡写しのようだ。
まるでもう一人の『私』
ああ。
ああ。
悲しい事だ。
「いいなあ……羨ましい……羨ましい……いいなあ」
静留さんはその言葉を繰り返す。
ただ。
ただ。
自分を突き放すように。
「…………あんさんは見つけなさいな……過ちを犯す前に……守り通しなさいな……傍で……うちにはできんことを」
「ああ……絶対守り通す! 私の信念にかけて!」
「ほうか……はよう見つけな……うちが屠る前に……それとお願いやけど……なつきをみたら頼みます……」
「ああ……わかった」
「ああ……絶対守り通す! 私の信念にかけて!」
「ほうか……はよう見つけな……うちが屠る前に……それとお願いやけど……なつきをみたら頼みます……」
「ああ……わかった」
彼女はそう悲しく微笑んで立ち去ろうとする。
何処か吹っ切るように。
何とか頑張って歩くとするように。
何処か吹っ切るように。
何とか頑張って歩くとするように。
「今回は……見逃したる……さよなら『過去』のうち」
そういって歩いてく彼女は。
その背に私は誓う。
その背に私は誓う。
「ああ! 絶対会う! 守り通す! さよなら『過去』の私」
その言葉に反応するかのように。
「ああ……羨ましい」
ああ。
絶対。
絶対。
守ろう。
私は。
もう。
迷わない。
桂さん。
桂さんの隣で守る。
これは誓いだ。
もう一人の『私』に。
負けないようにと。
ずっと。
ずっと。
誓う。
【D-4 湖周辺/一日目 昼】
【千羽烏月@アカイイト】
【装備:地獄蝶々@つよきす -Mighty Heart-】
【所持品:支給品一式、我 埋葬にあたわず@機神咆哮デモンベイン】
【状態:、身体の節々に打撲跡、背中に重度の打撲、右足に浅い切り傷(応急処置済み)】
【思考・行動】
基本方針:羽藤桂に会う。守り通す。
1:桂を守り共に脱出する、不可能な場合桂を優勝させる。
2:トルタ、恭介に対する態度保留。
3:クリス、トルタ、恭介、鈴、理樹は襲わないようにする。
4:なつきを探す。
【備考】
※自分の身体能力が弱まっている事に気付いています。
※烏月の登場時期は、烏月ルートのTrue end以降です。
※クリス・ヴェルティン、棗鈴、直枝理樹の細かい特徴を認識しています。
※岡崎朋也、桂言葉、椰子なごみの外見的特長のみを認識しています。
※恭介・トルタが殺し合いに乗っている事を知りません。
※ドクター・ウェストと情報を交換しました。
※杏が死んだと思ってます。
【装備:地獄蝶々@つよきす -Mighty Heart-】
【所持品:支給品一式、我 埋葬にあたわず@機神咆哮デモンベイン】
【状態:、身体の節々に打撲跡、背中に重度の打撲、右足に浅い切り傷(応急処置済み)】
【思考・行動】
基本方針:羽藤桂に会う。守り通す。
1:桂を守り共に脱出する、不可能な場合桂を優勝させる。
2:トルタ、恭介に対する態度保留。
3:クリス、トルタ、恭介、鈴、理樹は襲わないようにする。
4:なつきを探す。
【備考】
※自分の身体能力が弱まっている事に気付いています。
※烏月の登場時期は、烏月ルートのTrue end以降です。
※クリス・ヴェルティン、棗鈴、直枝理樹の細かい特徴を認識しています。
※岡崎朋也、桂言葉、椰子なごみの外見的特長のみを認識しています。
※恭介・トルタが殺し合いに乗っている事を知りません。
※ドクター・ウェストと情報を交換しました。
※杏が死んだと思ってます。
【ドクター・ウェスト@機神咆哮デモンベイン】
【装備】:無し
【所持品】支給品一式 、フカヒレのギター(破損)@つよきす -Mighty Heart-
【状態】睡眠中、肉体的疲労大、左脇腹に銃創、スタンガンによるダメージ
【思考・行動】
基本方針:我輩の科学力は次元一ィィィィーーーーッ!!!!
0:睡眠中
1:凡骨リボン(藤林杏)を探しに大聖堂へ
2:ついでに計算とやらも探す
3:霊力に興味
【備考】
※マスター・テリオンと主催者になんらかの関係があるのではないかと思っています。
※ティトゥス、ドライを警戒しています。
※フォルテールをある程度の魔力持ちか魔術師にしか弾けない楽器だと推測しました。
※杏とトーニャと真人と情報交換しました。参加者は異なる世界から連れてこられたと確信しました。
※クリスはなにか精神錯覚、幻覚をみてると判断。今の所危険性はないと見てます。
※烏月と情報を交換しました。
【装備】:無し
【所持品】支給品一式 、フカヒレのギター(破損)@つよきす -Mighty Heart-
【状態】睡眠中、肉体的疲労大、左脇腹に銃創、スタンガンによるダメージ
【思考・行動】
基本方針:我輩の科学力は次元一ィィィィーーーーッ!!!!
0:睡眠中
1:凡骨リボン(藤林杏)を探しに大聖堂へ
2:ついでに計算とやらも探す
3:霊力に興味
【備考】
※マスター・テリオンと主催者になんらかの関係があるのではないかと思っています。
※ティトゥス、ドライを警戒しています。
※フォルテールをある程度の魔力持ちか魔術師にしか弾けない楽器だと推測しました。
※杏とトーニャと真人と情報交換しました。参加者は異なる世界から連れてこられたと確信しました。
※クリスはなにか精神錯覚、幻覚をみてると判断。今の所危険性はないと見てます。
※烏月と情報を交換しました。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
ああ。
なんて羨ましい。
珍しくうちが嫉妬しとる。
似すぎ。
似すぎやわ。
羨ましい。
彼女が。
彼女が。
ただ。
ただ。
守り通す、そう言い切りおった彼女が。
うちもしたいなあ。
羨ましいなあ。
羨ましい。
あって。
手を握って。
守りたい。
でもできへん事。
殺した。
ただその事実が私を苦しめる。
戻れへん。
似すぎてる彼女との明確な違い。
それは。
大切な人の為に殺人という過ちを犯したかという事。
彼女は犯せず。
私は犯した。
私は犯した。
ただそれだけ。
それがとても羨ましい。
だからうちはちがう方法でなつきに尽くすしかあらへん。
堕ちて。
堕ちて。
修羅になって。
なつきの見えないところで守る。
これは誓いや。
もう一人の『うち』に。
負けないようにと。
ずっと。
ずっと。
誓う。
【D-5 川周辺/一日目 昼】
【藤乃静留@舞-HiME 運命の系統樹】
【装備:殉逢(じゅんあい)、。コルト・ローマン(3/6)】
【所持品:支給品一式、虎竹刀@Fate/stay night[Realta Nua]、玖我なつきの下着コレクション@舞-HiME 運命の系統樹、木彫りのヒトデ1/64@CLANNAD】
【状態】疲労(中)、左手首に銃創(応急処置済み)、左の太股から出血(布で押さえていますが、血は出続けているが少量に)
【思考・行動】
基本:なつきを探す なつきの為に殺し合いに乗る。
1:なつきの為に殺し合いに乗る、しかし殺し合いに乗った人間を優先的に排除
2:殺し合いに乗る事に迷い(特に力なき人間を殺すことにためらい)
3:太股の傷を治療する為の道具を探す。
4:なつきに関する情報を集める。
【備考】
※下着コレクションは使用可能です。
※理樹を女だと勘違いしてます。
※詳しい登場時系列は後続の書き手さんにお任せします。
※死者蘇生に関して否定。
※移動中です。移動先は後続の書き手さんにお任せします。
【藤乃静留@舞-HiME 運命の系統樹】
【装備:殉逢(じゅんあい)、。コルト・ローマン(3/6)】
【所持品:支給品一式、虎竹刀@Fate/stay night[Realta Nua]、玖我なつきの下着コレクション@舞-HiME 運命の系統樹、木彫りのヒトデ1/64@CLANNAD】
【状態】疲労(中)、左手首に銃創(応急処置済み)、左の太股から出血(布で押さえていますが、血は出続けているが少量に)
【思考・行動】
基本:なつきを探す なつきの為に殺し合いに乗る。
1:なつきの為に殺し合いに乗る、しかし殺し合いに乗った人間を優先的に排除
2:殺し合いに乗る事に迷い(特に力なき人間を殺すことにためらい)
3:太股の傷を治療する為の道具を探す。
4:なつきに関する情報を集める。
【備考】
※下着コレクションは使用可能です。
※理樹を女だと勘違いしてます。
※詳しい登場時系列は後続の書き手さんにお任せします。
※死者蘇生に関して否定。
※移動中です。移動先は後続の書き手さんにお任せします。
114:トーニャの不思議なダンジョン及びあやかし懺悔室 | 投下順 | 116:Maggot Gospel |
112:続く夜に負けないで 朝の光信じて | 時系列順 | 116:Maggot Gospel |
111:大馬鹿者達の出会い | 千羽烏月 | 145:人と鬼のカルネヴァーレ (前編) |
111:大馬鹿者達の出会い | ドクターウェスト | 145:人と鬼のカルネヴァーレ (前編) |
110:希望の星 | 藤乃静留 | 137:例えば孤独なら傷つくのは、一人ぼっちの自分だけだと |