ギャルゲ・ロワイアル2nd@ ウィキ

棗恭介

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だれでも歓迎! 編集

I'm always close to you/棗恭介 ◆UcWYhusQhw


感じない。
感じるわけがない。

何が起きたか。
どうしてこんな事になったか。

あれからどれだけ時間が経ったか知らない。

考えない。
考えたくない。

ああ。

考えるべきじゃないんだと。
今この時に棗恭介の傍にいる人が居ない。
その事実は余りにも重過ぎて。

考えたくないんだ。
何も。
何も。

だって考えれば現実が襲ってくるんだ。

そう棗恭介が最も恐れていたものが。

考えない。


そう俺は何も考えない。





























考えるな!



なのに!
なのに!


どうしてあいつの笑顔ばっか浮かぶんだよ!
どうしてあいつの声が聞こえてくるんだよ!

どうして……

どうして……

なんでだ……


なんであいつの事ばっか考えるんだ。

もう居ないんだ。

理樹も鈴も居なくなって。

でもそれでもやっとやっと気付いたんだ。
ずっとずっと支えてくれてて。
どんな時でも励ましてくれて。

やっと大切な人と気付いたのに……


居ないんだよ……


居ないんだよなぁ……


トルタ……


どうしてだ
どうしてお前が逝かなきゃならないんだ?
どうして俺はお前の嘘に気付けなかった?

トルタの事大好きなんだろう棗恭介!

……なのにどうして気付けなかったんだよ。

トルティニタ・フィーネが異常なまで献身心がある事ぐらいわかっていただろう。
自惚れじゃない。
鈴を失った時トルタが居て。
理樹を失った時トルタが居て。

ずっとずっと支えてくれた。
折れそうになる俺の傍にいた。

そして俺が命を懸けてお前を守りたかったようにお前は俺を守りたかった。


なのにどうして気付けないんだよ。

どうして……
どうして……


俺はもう空っぽだよ。



いつも支えてくれたお前は居ないんだ。


空っぽのまま。

理樹も居ない鈴もいないトルタも居ない。


なぁ居てくれよ。

俺はもう弱いからさ。
トルタが居ないと駄目なんだ。

傍にいて「大丈夫?」と言ってくれよ。


棗恭介はトルティニタ・フィーネが必要なんだ。




なぁもういいよな?
もう護るものもないんだ。
生きる必要などないんだ。
理樹も死んだ鈴も死んだトルタも死んだ。
俺は空っぽのままこのまま朽ちればいいんだ。

このまま朽ちて。
お前達の傍にいきたい。



もう、憎しみとか復讐心とかどうでもいい。
そんな心のせいで最も大切なものに気付かなくて失った。
ただ心を曇らせただけなんだ。
だからいらない。
そしてそれすらも捨てた俺は何も残っていない。

もう俺には生きる必要もない。

ここは禁止エリアだ。
時間が経てばそのまま逝く。
握り締めている俺の命を繋ぐ携帯電話。
もう離してもいいかもしれない。

もういい。
もう俺には何も残されちゃ居ない。

空を見ると無数の耀く星。


ああ、このまま散れば。


それはそれで。


なあ? トルタ?


俺はお前を……






『……えっとこれでいいのかな? んー使ったことがないから解らないよぉ……』




は……?
この声は……!?
は……ま、まさか


『聞こえてるかな? 恭介。トルタです』


トルタ!?
え!?
でも……?


『たぶん……これを聞く時私は死んでると思います……御免なさい』


聞こえてくるのは携帯から。
……まさか。
これは……


『だから生きている恭介に短いですがメッセージを』





遺言なの……か?


『まず……御免なさい。恭介に嘘をついちゃった……そして貴方を一人にしてしまった……』

あの穏やかなこえがきこえてくる。
俺の心にしみこんでくる。

『御免ね……御免……でも……それでも……』

トルタの謝りの声が響く。
謝らないでくれ。

謝っちゃ駄目だ。

でもその次の言葉に俺はガツンと頭を叩かれた気がした。

空が明けていくような

それは―――





『それでも恭介に生きて欲しかった!!』



あ……



そうだよな。
トルタは


俺の好きなトルタは……



『どんなに辛い事を押し付けると解っていても私のエゴでしかないけど……私は恭介に生きて欲しい。だから……だから』


どんな時でもパートナーを思っていたじゃないか。
どんな時でも献身的だったじゃないか。

……俺は……俺は!


『ごめんね、お別れが突然で……今はちょっとね寂しいけど……でも悲しみだけじゃないの』

え?

『きっといつかちゃんと想い出になる……恭介の想い出に……だから』


トルタがスゥーと息が吸い込む音が聞こえる。



『約束! お願いは一つだけ! 生きて! 生きて! どんな時にもなげてはだめよ!』


強い。
強い。
言葉。
想い。

それが全て俺に突き刺さる。

ああ。

俺は……



……でも。
……でも辛いんだよ。

お前が居ない世界で。
どう生きればいいんだよ……


『……でも。どうしても一人で辛い時は大丈夫……私が傍に居るから』


え?
だってお前はもう居ないじゃんか。
なのにどうして。
どうして……?

『私は恭介の想い出、記憶に居るから。そんなときは思い出してそこで逢いましょう?』



ああ。
ああ。

トルタは居た。

俺の。
俺の。

大事な想い出に。

二人で過ごした大事な時間が今でも息づいてる。

そこに笑顔で。


ずっと。

ずっと。

『でも涙で終えては駄目よ、きっと笑っていて。恭介は笑顔が似合うから』


そう彼女はいつものように。


傍で。


『いつでも微笑みを……ね』




いつでも微笑んでくれるから。


『だから生きて。憎しみなんかに囚われては駄目。それは悲しいだけだから。そんなものは忘れて生きてください。以上です。生きてね……恭介』

はは……

そうだったんだよ。

……あのトルタがフォローをしないわけがない。

トルタは……
トルタは……最後まで想ってくれたんだ。


俺は……


俺は……生きなきゃ。


生きなきゃいけない。

だってトルタは願ってる。
自分の生も犠牲にして。

俺の生を。



ああ。

生きよう。

まだよく分からないけど。

生きなきゃ。

憎しみを捨てて。

生きて生きていき続けよう。

なあ……トルタ。

大好きだ。
お前はどう思ってたのかな?


『……あ、追伸です。称号の意味今しか言えないからいうね。与えたのは『La mia importante persona adorata ed adorata』だけど』

ん……?

そういえば……?

そんなのあったな。
でもなんで?


『えっとその……ぁー恥ずかしいよぉ……もぅ……』


なんだ?

そんなに恥ずかしいのなのか?

おいおい
そんなの今伝えなくな……




『………………ぅーー……えいっ!『私の愛する愛する大切な人』よ!……あーもぅ……これで終わりよぉ……ぅー』


あ。

ああ。

そうか。

そうだったのか。

トルタも。
トルタも。

そうだったのか。

だからきっと。


俺は……
俺は……

……ぁー……

「ぁぁあああああああぁあああああああああぁぁああああああああああああぁああぁあぁあぁあぁあぁあぁあああああああ
 ああああああああぁぁぁああああああああぁあああああああぁぁぁああああああああぁあああああぁあああああああああ
 ああああああああああぁああああああぁぁぁあぁあああああああああああぁあぁああぁあ!!!!!!!!!!!!!!」

涙しか溢れなかった。

もうそれだけで。

よかった。

ただ泣こう。

泣こう。

今はこんなにも俺を愛してくれた人の為に。

そして

生きよう。

こんな俺を愛してくれた人の為に。

ありがとう。


トルタ。


そして。


「愛してる……」














『……………………聞いてるかな? 聞いてなくてもいいや……聞いてない方がいいかも。やっぱりきちっと伝えるね。恭介……愛してる……えへへ』




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇







「さて……と」

あれからまた暫く時間が経った。
俺は生きることに決めた。
まだどうするかはきめては居ないけど。
でも生きるんだ。

俺はトルタの約束をかなえるんだ。


だから生きるよ、トルタ。


あの後トルタの遺体を見つけてしまった。
俺はまた泣いてしまった。
でも止まる事はしない。
それはトルタが望む事ではないから。
その後トルタの遺品も回収した。
手を組ませてそっと近くの家からシーツを拝借し被せた。
とても簡素な埋葬だが。

せめてトルタが鈴や理樹と共にやすらかに居れるように。

ただ。

ただそれだけを祈った。


そして今、俺は禁止エリアから出る寸前まできている。
いつまでもここに留まってはいけないから。


俺は生きるんだ。

一歩ずつしっかり歩く。

生きる為に。
しっかりと足をつけて。


なあトルタ。

俺は頑張るよ。

生きて。

生きて。

俺は。

がんば……



―――パンとなにかか弾ける音がした。



「え……?」


ドンッと大きな衝撃が腹の辺りを襲う。

俺はそのまま崩れ落ちた。


腹の辺りを見ると防弾チョッキを突き破ってそこから紅い染みが。
そして耐えられない痛みが俺を襲う。
どう見ても致命傷だった。

……狙撃か。

ああ。

……俺は……死ぬ?

はは……まいったな。

折角トルタに生きろと約束と言われたのに。
折角生きようと想ったのに。

ここまでなのか。
ここで終わるのか。

……悔しいなぁトルタ。


抗おうと想ったのに。


ごめん

トルタ


空を見ると星がきらきらと耀いてる。



トルタ
理樹

謙吾

悪い、随分早く逝きそうだ。
御免……な

でもトルタ達に会えるのかな?
もしそうだったら

トルタは優しく迎えてくれるだろう。
理樹はちょっと困った笑みを浮かべて。
鈴はちょっと怒りながら。
謙吾はやれやれとかいいながら。

それも……よさそうだ。

生きれなかったけど。

抗えなかったけど

でもきっときっ……

「即死じゃなかったか……まあいい、悪いな苦しめて……」


……え?
……この声は?

まさか。

まさかまさか。

「ファン……トム?」

ふっと顔を上げる。
そこには銃を構えた男。
まるで名の通り亡霊のような男。

ああ。

そのまさかなのか。

「お前は……棗恭介か」
「……ああ、そうだよ……お前がファントムなのか……!……鈴を殺した!」
「……そうだ」


そうか。

こいつが鈴を殺したのか。
そして俺はこいつに殺されるのか。
兄妹そろって。


はははは……

なんて皮肉。
なんて運命。


俺はこいつを!



「許さない!……お前は鈴を殺した! 乱暴もした! 絶対に許さない!」
「……だろうな」


許すわけがいかなかった。
あの鈴を殺したのは変わらない。
変わらない事実なのだから。

絶対に許せるわけがない!




………………でも。


「俺はお前をもう憎まない」
「……何?」

ファントムがピクッと少し表情変えた。



もう俺は憎まなかった。
ファントムを。
憎もうと思わなかった。


俺は知った。
教えてもらった。



トルタに。

憎しみは何も生まないって。
ただ、ただ哀しいだけだって。

憎しみに囚われて生きる俺をトルタは望まない。
憎しみは本当の大切なものまで忘れさせようとするから。

なぁトルタ。


俺はトルタの想いまで忘れたくないから。

だから俺は憎まない。


……憎しみは哀しみしかうまない事を知ったから。
……教えてもらったから。

俺はトルタが好きだから。
俺はお前との約束を破りたくないから。

だから俺は憎まない。

「……お前の妹を殺したのは俺だぞ?」
「……そうだ。それは変わらない。俺はお前が鈴を殺した『罪』だけは絶対許さない!」

だから俺はこいつの罪だけは絶対許さなかった。
こいつの罪は絶対許せない。
罪だけを憎むんだ。
鈴を殺した罪だけ。
だからこいつに罪滅ぼしをさせてやる。
こんなもので罪滅ぼしがすむとは絶対思っていない。
だがもう一人、こいつのせいで憎しみに囚われてる人間を知っている。

「お前が探している……キャルだったな? そいつとあったぞ」
「何!?」
「あいつは憎しみと復讐心に囚われて苦しんでるようだった……お前へのな」
「……まさか」


会ったという言葉に大きく反応するファントム。
やっとやっと情報をつかめたと言うな感じで。
俺たちを襲ったキャルという少女。
彼女との出会いを思い出す。
キャルがこいつの情報を知ったとき、憎しみに囚われた俺のようだった。
まるでそれしか心にないように。
ただそれだけに打ち込むように。
全てをその憎しみだけに委ねるように。

だからこそ想う。


「お前が救ってやれよ……護りたいんだろう?」


俺が憎しみに完全に囚われそうになった時、最も大事な人を憎もうとしたんだ。
ならこの男とキャルが大切な人同士なら。
救えるのはこの男しか居ないんだ。
癪だが。
凄く癪だが。

でも


「もう沢山なんだよ……大切な人のために憎しみ合うことなんか!……俺はもう沢山だ!」


こんな哀しい憎しみあいなんかもういらない。
大切な人の為に誰かの大切な人がなくなるなんて。

俺はもういい。

それを教えてもらったから。

だから

「救えよ!……必ず!……鈴を殺した分まで他の人を救ってやれよ!……できるか!」
「……言われなくてもそのつもりだ。今度こそ俺はキャルを護る……絶対だ」

ファントムの目に絶対の意志を感じる。

ああ癪だ。

何で鈴を殺した人間にこんな事を言わないといけない。


でも憎しみを望まないトルタがいるから。
俺はこうしていられる。
トルタはそれを望むから。

そうだろう? トルタ。

俺は約束を果たすぞ。

生きれないけど俺はそれでも憎しみに囚われやしない。


お前との約束なんだ。

だから絶対俺はそんな憎しみに囚われたりやしない。


約束だもんな。



トルタ。


俺は痛む体を必死に動かし立ち上がり歩いてきた道を見つめる。
デイバックも荷物も全て投げ捨て。
その先に見えるだろう最も愛しい人に逢う為に。

「なら……いい…………絶対救えよ……!」
「何処へ行く?……そんな致命傷の体で?」
「……妹殺した男に殺されたくないんでな……俺は大切な人の元で逝く」
「……」
「何もするな……俺は……向こうで逝った大切な人の元で逝きたいだけだ……なんなら俺が死ぬまで見てろよ」
「……そうか」


そのまま見据えた道を歩き始める。
再び禁止エリアにはいる。
もう俺の手にはあの携帯電話はない。
やがてなり始めるだろう。

でもいい。



それで。
それでいいんだ。


もう視界がおぼろげになっていく。

もう死ぬのだろう。

なら。

なら俺は。


トルタ、お前の元で逝きたい。

一歩一歩確かに歩いていく。

そのたびにあいつとの想い出を思い出してくように。

ただ歩いていく。


御免な。

生きれなくて。

約束破っちまった。

でも。


俺はお前のお陰で憎しみに囚われないで済んだよ。

だって。

こんなにもやすらかにいれる。


ありがとう。


今、逝くよ。





◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇






(……キャル)

ファントム、いや怜二は恭介が去っていく先を見つめていた。
怜二はただ佇んだまま。
遂につかんだキャルの足取り、そして自らが殺した棗鈴の兄棗恭介が語った事を整理する為に。
怜二はただ驚くばかりだった。
あれだけ電話の時復讐心を露わにした恭介が穏やかに、そしてキャルを救えと言った。
何が恭介を変えたか怜二は知らないし知る必要もない。
ただあのやけに澄んだ眼が頭から離れないのだ。


(……罪をか)

罪を憎むと言った恭介。
とても綺麗なように思える。
だが

(……所詮綺麗事だ)


幾多の罪を重ね続け、そして今も重ね続けている怜二にとっては綺麗事。
憎まれ続けるのは慣れた、慣れてしまった。
憎み、復讐は余りにも日常的にありすぎて。
そんな恭介はとても特異に見えて。
だけどそれまでだった。
棗恭介は自分の射撃の末死んだ。
それで終わりだった。
(キャルが憎しみを……か。当然……だな)

それよりも怜二にとって重要なのはキャル。
あのキャルが殺し合いに乗りそして自分を憎んでいる。
最初聞いた時は信じられないとまで想った。
しかし考えてみれば当然かもしれない。
自分は護れなかった。
間に合わなかったのだ。

キャルを救えなかった。


ならばやる事は一つ。
怜二はそう想う。
恭介にも言われたように。


(護る……護りきる……例え憎まれようとも俺は護る、キャルを。今度こそ……今度こそ絶対に)


護ればいい。
救えばいいのだ。
例えキャルが自分に憎しみを抱いてようと変わらない。
護る事には。
救う事には。
変わらないのだから。

あの時できなかった事をこの憎しみに満ちる島で遂行してみせる。
怜二は改めて誓う。

自分の唯一の拠り所であるキャル。

それを。

「……護る」


護ると。


それがキャルへの救いになると信じて。


怜二は進む。


ただキャルの為に。



【G-6/北部/1日目 夜中】


吾妻玲二(ツヴァイ)@PHANTOMOFINFERNO】
【装備】:コルトM16A2(7/20)@Phantom-PHANTOMOFINFERNO-、スナイパースコープ(M16に取り付けられている、夜間用電池残量30時間)@現実
【所持品】:『袋1』コンバットナイフ、レザーソー@SchoolDaysL×H、コルト・ローマンの予備弾(21/36)、ダイナマイト@現実×9、ハルバード@現実、小鳥丸@あやかしびと-幻妖異聞録-、コルトM1917(0/6) コルトM1917の予備弾21、ニューナンブM60(4/5)、ニ
      『袋2』支給品一式×9、おにぎりx30、野球道具一式(18人分、バット2本喪失)、コンポジットボウ(0/20)、ハンドブレーカー(電源残量5時間半)@現実、秋生のバット、桂の携帯(電池2つ)@アカイイト首輪(杏)
      トンプソンコンテンダー(弾数1/1)、防弾チョッキ、刹那の携帯電話 、SIGSAUERP226の予備弾3@現実、コンテンダーの弾44発、デジタルカメラ@リトルバスターズ!、アサシンの腕、USBメモリ
SturmRugerGP100(6/6)@現実 、SturmRugerGP100の予備弾4@現実、医療品一式、恭介の機械操作指南メモ、カジノの見取り図、カジノの見取り図、ゲーム用のメダル(14000枚相当) ューナンブM60の予備弾10発
【状態】:、右腕の骨にヒビ、
【思考・行動】
基本:キャルを見つけ出して保護する。不要な交戦は避け、狙撃で安全かつ確実に敵を仕留める。
 0:キャルを護る。
 1:次の標的を捜す
 2:理樹とクリスに関しては、情報だけは伝える。殺すかは場合による
 3:烏月とこのみ、羽藤桂はなるべく襲わないようにする
 4:周囲に人がいなければ、狙撃した参加者の死体から武器を奪う
 5:弾薬の消費は最低限にし、出来る限り1発で確実に仕留める
 6:第四回放送の時点で、刑務所に居るようにする
【備考】
 ※身体に微妙な違和感を感じています。
 ※時間軸はキャルBADENDです。
 ※、眼帯の男(九鬼耀鋼)、静留を警戒しています。
 ※『この島に居るドライ=自分の知るキャル』だと、勘違いしています。


――吾妻怜二が哀しすぎる主催の悪戯に気付いた時……彼はどうするのだろうか?―――




◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇




色々あった。
そのなかでトルタに出会えた。
そして好きになれた。


俺の生涯で大事な人。

ああ。

こんなにもたまらなく嬉しい。

今でも傍に感じる。

トルタとの数え切れない想い出が。

その想い出たちが俺を嬉しくさせる。

ああ、ありがとう。


一歩、一歩、歩く。
少しずつ、少しずつ俺とトルタの間の距離が近づいていく。
そして、もうすぐ辿り着く、永遠へと。

丁寧に、高い音が残り時間を告げてくる。
再会の時までは、もうすぐ。

そうして、最期に想う。
耐え切れない笑みをこぼしながら。

「トルタ……俺も、……俺もやっぱりトルタの事が好きだった。
 何時からか、何て俺にもわからない、でも、大好きだ……そしてこれからも」

好きだと、いう気持ちを素直に伝えられる事が、こんなにも嬉しいなんて、思わなかった。

好きな人が、俺の事を見てくれる事が、

エゴだって判っていても、トルタが、俺だけを見てくれた事が、たまらなく、嬉しい。

ああ、胸を張って言おう。

大好きさ、トルタ。

もし死の先があるなら、これからあえるのかな、永遠の時を過ごしていけるのかな?

ただいまトルタ。

俺が、好きになった人。

俺、棗恭介は、トルティニタ・フィーネの事が大好きです。

【棗恭介@リトルバスターズ! 死亡】




195:メモリーズオフ~T-wave~(後編) 投下順 197:PERFECT COMMUNICATION
188:世界の終わり、あるいは始まり 時系列順 198:Jesus Is Calling/我に来よと主は今
193:いつでも微笑みを/トルティニタ・フィーネ(後編) 棗恭介
178:めぐり、巡る因果の果てで(子供編) 吾妻玲二 202:Phantom /ありがとう


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