概要

本作のラスボス担当。
ラムウダス共々敵専用ガウストであり、これはシリーズ史上こいつら2体だけという快挙。
というわけで捕獲できず図鑑にも載らないが、フーダ(強化アイテム)とフィギュアは存在する。

ストーリーでの関わり

ガウスハザードが日増しに規模と発生回数を増していく中、突如として現れた謎のガウスト。
ガウスネットの通信をジャックし、磁霊界を完全制圧したこと、自身がガウスハザードの元凶であることを明かし、さらに人間界への攻撃を宣言。
その手始めとしてラムウダスにガウスハザードを指示し、とある地区を磁霊界に取り込み消滅させる。

そして自身を討つべく挑んできたダイバー達を次々に返り討ちにし、事態を重く見たGHC総司令官Mr.ビクトリーが直々に「デスドレッドと戦うことを禁ずる」という異例の指示を発令。

この非常事態宣言から程なくして、行方不明だったGHCの科学者「ドクターレイ」がデスドレッドの手下となっていたことが判明。レイはガウスネットをジャックし、全世界に「ガウストダイバー達の相手をするのにも飽きたので、次のガウスハザードで全てを終わりにすることを決定した」とデスドレッドの意向を伝えるのだった。

↓注釈
+ ...
1.ガウスハザード→ガウスト達の棲む異世界「磁霊界」が膨張し、その一部が人間界に押し寄せて侵食していく異常現象。オペレーターいわく「津波のようなもの」らしい。
2.とある地区→ライバルキャラの一人「ボヨンチョ」ことダイキが住んでいる地区。プレイヤーの所属に応じて変化し、例えばフクシマ支部ならイワキ、ハナマキ支部ならモリオカ、という具合。


どうやら新種のようで、GHCのデータベースにも記録がなく、社を挙げた全力調査でも情報は得られずじまい。

しかしパートナーガウストによれば「元々は『ダルクピエロ』というその辺にいるようなガウスト」だという。
だが低級ガウストのダルクピエロに大異変を引き起こすような力があるとは到底思えず、両者の姿も大きく異なり、そもそもダルクピエロは進化しないのでこの発言には矛盾が生じる。
となると考えられるのは「何らかのきっかけで力を得て突然変異を起こした」ということだが……?

※ネタバレその1
+ ...
実はガウスト同士を合体させる技術「ガウスフュージョン」で人工的に造られた存在。
ドクターレイが事故で失った娘のレナを蘇らせるために生み出したのだ。

※レナは磁霊界に潜航できる特殊なマシン「ガウストダイバーシステム」の実験中に起きた事故に巻き込まれて磁霊界に取り残され、1年後に魂と肉体が分離した半死半生の状態で発見された。生身の人間が磁霊界に居続けると重度の幽体離脱を起こし、やがて死亡してしまうのだ。


「死者をも蘇らせるガウスト」の存在を突き止めたドクターレイだったが、ようやく探し当てたそのガウストは人間を蘇らせるほどの力は無かった。
そこで、当時研究中だったガウスフュージョンでゴッドフレアとダルクピエロを合体させて造り上げたとの事。

ちなみに本編でパートナーが「元々はダルクピエロ」と明言しているのだが、当事者のドクターレイは「名もなきガウストと別のガウストを合成し造り上げた」と供述しており具体的な名前は出てこない。本当にダルクピエロが元なのか?

ゴッドフレアは不死鳥のガウストということでデスドレッドの不死身の体や翼のようなパーツはこいつ由来なのだろうが、ダルクピエロの要素はほとんど見当たらない。本当にダルクピエ(ry
そもそもドクターレイは本作に出てこないゴッドフレアをどうやって確保したのだろうか。

GHCでさえこいつが事を起こすまで存在を知らなかった辺り、その存在は秘匿されていたようだ。

↓ネタバレその2
+ ...
当初は大人しくしていたデスドレッドだが、力をつけていくと次第に野心を露にしていった。
古の磁海神ラムウダスが持つ力を悪用して磁霊界に人間界を取り込み、新たなる世界の王として君臨しようと目論んだのだ。

計画の要となるラムウダスを甦らせるべく、彼を祀る神殿の巫女であるセイレーヌに目をつけたデスドレッド。
追っ手を差し向けて彼女を捕らえると磁霊力(生命力のようなもの)を吸い上げ、ついにラムウダスを蘇らせる事に成功。

ドクターレイがその野望に気づいたときには手遅れで、既に彼も制御できないほど強大な存在となっていた。
そしてレナはデスドレッドが己の霊力で仮初の命を与えたに過ぎない人質……表向きだけとはいえ、彼はデスドレッドと手を組むことを余儀なくされたのである。

裏切った事を知ればデスドレッドはレナに死を与えるだろう。しかしこのまま野放しにしておけば人間界は破滅し、どのみちレナは助からない。
最早残された道は一つだった。

「デスドレッドを倒して元を絶つ」。

ドクターレイが極秘でその方法を探す中、デスドレッドは「ハイパーガウストーン」を磁海深くに封じた。
実はセイレーヌが連れていたチャイドラン/キザーク(冒頭で主人公に託した個体)はかつて不死鳥ゴッドフレアを倒した「伝説の白騎士」の末裔であり、ハイパーガウストーンは彼らがその白騎士に覚醒するために必要な物。つまりデスドレッドは自身に対抗しうる"天敵"の誕生を恐れていたのだ。
セイレーヌだけでなく彼らも付け狙っていたのはこれが理由であり、大規模なガウスハザードの度に襲来したガウスト達はデスドレッドが送り込んだ手下だった。

最終決戦では恐れていた「白騎士」の登場に加え、ドクターレイの離反で孤立し窮地に立たされる。しかしすぐさま開き直り、ラムウダスとなぜか居合わせたらしきガウルスをけしかけて自らも出撃。

激闘の末に超必殺技を受け敗北するが最期まで自身の負けを認めず、虫の息になりつつも「笑えない冗談だ… いや、笑ってやるとも……」と憎まれ口を叩き、嘲笑しながら消滅していった。

この時「ヌカ喜びとも知らずに……」と意味深な事も口にしているが、単純に自身は不死身だから復活できるという可能性に懸けていたのか、新たな脅威を示唆していたのかは不明。しかしラムウダスもデスドレッドもいなくなった後にも拘らず、かなりの規模のガウスハザードが発生するという事態が起きており、更なる巨悪が胎動していた可能性は高い。*1

スペック

あんなナリでもドラゴン系で霊属性。
アバウトパラメータは堂々のオール★5。
基本弾がブラックホール(サブショットはたましいだま)、必殺技の「ドレッドフルワールド」は一撃必殺セント/エクスは通常ダメージ)、不死身なので何度でも復活というラスボスだからこそのふざけた性能を持つ。
ついでに登場時の鳴き声はあの笑い声になる演出つき。

ホカクできないのだが、有志の調査によると上限値は
HP:5183
格攻:425
弾攻:390
掴:446
格防:425
弾防:425
速:446

……となるらしい。ちなみに性格は「れいせい」。
必殺技コストは56、近距離タイプ。

技のモーションは固有で、
暗闇からワープで近づいて異空間らしきものを展開、背後に回って高笑いしながら斬りつけるというもの。 

対策

どうせブラックホールのせいで弾幕は消されやすいので、格闘攻撃やカウンターで削っていくといい。文字通りの「必殺技」を警戒するならこいつのお出ましと同時にこちらもセント/エクスを出すのもいいだろう。

一応搭載しているたましいだまは無いも同然というレベルで使ってこない。むしろ見かけたらラッキー。

マサトも言及した通りいくら倒してもすぐに復活するため、当然普通にやっていたのではジリ貧になる。
ある程度削ったらさっさと超必殺技を撃って倒そう。古い防犯ブザーみたいな効果音がダサいが非常にかっこいい場面である。

こちらを恐れている事を表すかのごとく、必殺溜めの間は防御に徹するため阻止される心配はない。

不死身の能力を利用し、カンスト状態からの最大ダメージ算出のやり込みにも。

ただしラスボスには珍しい再戦できないタイプなので注意。

フーダ「死へといざなう冥王」

装備可能レベル:31以上
装備可能性格:たんき ごうたん きょうぼう
HP+600
格攻、格防、弾攻、弾防+50
掴+20
速+30
かくとうこうげきで HPをかいふく

性格指定の上に必ず1回は限界突破しておく必要があるが、デスドレッドの力で全ステータスが大幅アップ&敵を殴る度HPを回復できるという強力なフーダ。
鬱陶しいカナシバリやHP減少が危険なモウドクを受ける心配がないのもポイント。

だが性能相応で反動が非常に強く、ガウストインの霊力コスト+30、そして「常にノロイ状態」という強烈なデメリット付き。ノロイになっていると交代できない、ガードもできない、必殺技も封印と凄まじい制約を食らうのだ。
どうせ交代も必殺技も使えない以上構成次第ではコスト激増を踏み倒すこともできるのだが……性質上「先制攻撃持ちがループして相手にプレッシャーをかける」戦法とは絶望的に相性が悪い。
使いこなせれば強いが、使い手の技量が問われる一品。

ちなみにフーダはガウストをカードのようなアイテムに変化させたものなのだが、1体しかいないはずのデスドレッドをどうやってフーダ化したのだろうか。

余談

本作では「研究中の技術」としてさらっと触れられただけだったフュージョン機能。これはSH期に初登場しており、GH期にはハンティングナビライザー、続くGSにも搭載されていた。

SHとナビライザーではガウスト同士を組み合わせて別の種類のガウストを生み出せるというもので、フュージョン限定の種類も存在していたのだが……超絶劣化に定評のあるGSでは素晴らしい弱体化を遂げている。
フュージョン1回でガウスト3体も要求されるのに、いざ作ると奇妙キテレツな珍獣になってしまうのだ(しかも弱い)。
もちろん新種のガウストなど作れない。できるのは珍種のガウストだけである。

フュージョンしたときにパーツが何になるのかを把握しているのなら一部のガウストは完全再現も可能。だがスペックは各々の通常版と変わらないので何の役にも立たない。

一方フュージョン専用パーツを組み合わせれば最強クラスのガウストも作れるものの(カイザーサイコ、ソルディックコロガドラン等)、わざわざ育成機能を削ってまでねじ込んだのであろう割にはあまりにもお粗末。

ちなみにゴッドフレアはGSにも登場しているがこいつを組み込んでも不死身になぞならず、ただの珍妙なザコができるだけである。デスドレッドが規格外だったのは間違いなかろうが、それでも同じフュージョン使用でこの落差は酷すぎる。
いったいどんな研究をしてたんですかドクターレイ。

そしてこれが実装される予定だった次世代ダイバーチップはついに登場しなかった。
せめてもの代わりだったのであろうGSに搭載されてあのザマである。
どんな研究をしてたんで(ry

なおこいつのイタズラは「欲しいものを目の前で品切れにする」というもの。
攻略本では「?」と伏せられており、どのみち図鑑にも載らないので通常は確認できない。*2 一応、コロコロの付録で他のガウスト達と共にラムウダス共々イタズラが掲載されたこともあった。
しかし本編であれだけエゲツナイ野望を抱いていた割には妙にセコい……。






タグ:

+ タグ編集
  • タグ:
最終更新:2025年06月02日 23:34

*1 この時は何事もなく治まったとはいえ、ハザードレベルはかつてビックウェーブ/フレイムジョー等の上級ガウストが出現したのと同クラス。ストーリー開始前~序盤にかけて散発していたガウスハザードは「デスドレッドがラムウダスの蘇生に失敗したから」と説明されているが、デスホールドランやゼロガイアス等絶大な力を持った悪しきガウストは他にもいる為、GHCが把握していなかっただけでガウスハザードを起こせるような奴がいた可能性もある。メタ的に考えれば続編の布石にするつもりだったのかもしれないが、打ち切りの憂き目に遭い真相は闇に消えてしまった。

*2 有志調査によると図鑑用の解説文はあるようだ。尚、不正競争防止法の改正によりPARやマジコン等の各種改造機器の販売・譲渡・輸入等と改造代行行為は違法となった。そのため、確認や使用を目的とした改造機器の入手は非推奨。改正前に入手したものであっても、入手経路証明の困難さや技術的制限手段解除(コピーガード解除等)の法的リスクから公言や公開は控えた方がよい。