帝国の心臓部、エルステ帝国軍本部がある島(第53章)。アガスティアは上下に広がりのある島で、島全体に何度も工事が施されている(第57章)。
工事の痕跡として複数の隠し港が存在し、中にはエルステ帝国軍の公式記録にも記載がないものもある。(第56章、第57章)
森がある。
帝都アガスティア
およそ百万人が住んでいる都(第55章)。帝国は万単位の兵を駐屯させている。(第56章)
帝国崩壊後は、アガスティアの民のほとんどがメフォラシュや別の群島に移住していったという。(第73章)
帝国崩壊後のアガスティアは、治める者のいない無法地帯となっていた(第71章)。再興したばかりのエルステ王国の国力では、アガスティアの統治にまで手が及んでいなかったためだ(第71章)。そんな中、旧エルステ帝国軍の一部は、ポンメルンを筆頭として治安維持活動を続けていた(第72章)。
アガスティアの治安維持に寄与した者達は、その後エルステ王国軍に勧誘された。ポンメルンはアガスティアをエルステ王国の正式な領土と認めること、アガスティアをメフォラシュと遜色ない豊かな街にすることを条件に、王国軍元帥に就任した。(第73章)
帝国府官邸・通称「タワー」
帝都アガスティアの中央に位置している。(第57章)
正門の門扉は城門とも呼べる大きさで、内側からの操作でしか開けられない。通用口からタワー内部に入れるのは、政府関係者と一定以上の階級のエルステ帝国軍人に限られている。(第60章)
対都市エネルギー変換装置・通称「リアクター」が設置されている。(第57章)
廃墟になった帝国の研究所
政府所有の研究所で、リアクターの開発に用いられていた(第72章、第73章)。
現在内部には鎧を着た兵士たちが幾重にも積み重なり、無造作に放置されている。この兵士達はリアクターを作る際の初期の実験の被験者達。星晶獣デウス・エクス・マキナの力で完全に精神を抜き去られてしまっており、決して死んではいないが二度と意識を取り戻すこともない状態に陥っている。(第72章)
辺境の村
森を抜けた先にある小さな村。この村から帝都の近くまで乗り合いの騎空艇が出ている。
隠し港(第57章)
帝都アガスティアの建設工事中に使われていた資材搬入用の港。アガスティア島の最下層、特に人の立ち寄らないエリアに存在するが、位置としては島のほぼ真下である。工事完了後には取り壊す予定だったが、不手際で残ってしまっていた。(第57章)