サンマナスヤじいん
教圏の辺境惑星でごく限定的な範囲で活動していた、約80年前に発足したカルト教団。
反出生主義を極右化した思想を持っており、子作りを最大の禁忌としている。
修行が必要な血縁関係の無い男女が「親」という役割になり、子供が一人宛がわれる。禁を破って本当の家族になった場合は凄惨な拷問の対象となる。そしてその拷問の執行官となるのが、集落で育てられた子供である。この子供が行う通過儀礼が親子の位階を上げる条件となっている。
だが必ずしも禁は破られるものでは無いため、基本的に拷問対象の親子や新しい教団員となる子供は、集落の外から若い夫婦とその赤子を攫ってくることで補充する。
隠れ里のような村に100世帯ほどが閉じこもり、年に10人前後をさらう程度のものだったため、60年前の教理省により社会実験として観察対象にすることが決定された。そしてその他諸問題に埋没する形で存在が忘れられた結果、15年前(1184年)の夏頃に
ナーサティヤからバイシャジャが誕生したことで周囲一体ごと巻き込み壊滅した。
最終更新:2024年07月21日 07:36