キャバリアーアイフリッド CAVALIER AIFRID |
登場作品 |
機動戦士ガンダムSEED FREEDOM |
型式番号 |
AMGS-X18P |
全長 |
19.29m |
重量 |
267.85tt |
所属 |
ターミナル(0号機) オーブ(2号機) |
【設定】
モルゲンレーテ社が開発したとされる、ターミナルおよびオーブ国防軍所属の支援メカ。
複数機生産されており、0からナンバリングされている。その内の0号機(キャバリアーアイフリッド-0)はインフィニットジャスティス弐式の改修完了に合わせて同機を用いてしばらくの間性能評価実験が行われていた。
その後、インフィニットジャスティス弐式の実質的専属パイロットである
アスラン・ザラのターミナルへの出向に合わせて同組織にて正規に運用される運びとなり、インフィニットジャスティス弐式共々ターミナルへ提供された。
1号機(キャバリアーアイフリッド-1)の所在は不明だが、予備機として存在している模様。
後述する性能から、機体隠匿、兵員輸送、火力支援、ハッキング、無線操縦までなんでもござれの本機はまさにモビルスーツ(MS)と直接連携が可能な小型移動指揮所とも言える代物であり、戦略上の強さは最早核動力MSにすら優るほど高い。当然運用も秘密裏に行われているが、ファウンデーション王国との交戦時には表舞台に姿を現し、大活躍してみせた。
単独航行も可能だが、基本的にはMSにドッキングして運用される。ドッキングした機体は、名称の頭に「
アメイジング」を付ける。
なお、立位ではモビルアーマー形態の
デストロイガンダムのように頭部に被さった状態、巡航時はフライトユニットとして背部に接続された状態になる。
接続部を覆う装甲はコネクター使用時に展開し、ドッキング中の機体の正面(立位では胸部、巡航時は頭部)を保護する構造になっている。
一方、ドッキング時の際に接続するMSの大型バックパックと干渉するため、ドッキングを行うMSは大型バックパックを装備することができず、大型バックパックを外せない機体はドッキングできない。
そのため、背部にMS用のバックパックを接続させることができるマウントが存在し、必要に応じて機能拡張が行えるようになっている。
ただし、
オオトリを接続できていなかったことからストライカーパックの接続規格ではないらしく、
インフィニットジャスティスガンダム弐式のフォランテスのように本機を前提とした設計が必要なものと思われる。
また、MSの胴部を容易に覆いつくせるほど大きい上に上部がほぼ平らなため、ジャスティスのファトゥム-00のようにMSを上に乗せることができる。
コクピット内部は広く、パイロットシートは正面と左右に1つづつの計3席。さらに10名超の兵員を収容できるほどの余裕がある。また、ドッキングしたMSの制御を本機側で行うこともできる。
対応環境が幅広く、大気圏内を単独飛行可能なことは勿論、水中を航行することもでき、大気圏突入にまで対応している。
その推力も
ミーティアに追従できるほどに高い。また、機体側部に大量のサブスラスターを内蔵しており小回りも効く。
電子戦用装備も充実しており、オペレーター次第では単騎で宇宙要塞をハッキングしうるほどの性能を持つ。
当然多機能なだけあって、使いこなすためにはそれなりの技術を備えたパイロットを必要とするが、複数人に役割を分担することで負担を軽減して操縦することも可能なようである。
この機体の真価は複数のキャバリアー同士によるSPCを利用することで、地球から月までに至るタイムラグなしの超長距離通信を実現しているほか、有効範囲内にいるMSの遠隔操作をも可能としていること。
リンクを構築しているMSを離れた場所から遠隔操作することが可能で、しかも受け子側はキャバリアーを直接装備している必要はないので、遠隔操作していることは読心能力を持つアコードですら見抜けなかった。
【武装】
AQM/W-2033D サヴィトリ超高インパルス砲
機体両側部に配置された長銃身の高エネルギービーム砲。
「サヴィトリ」はインド神話における多数いる太陽神の一柱の名前である。
また、型式番号を見るにストライクフリーダム弐式の「AQM/S-2028 トヴァシュトリ 超高インパルス砲」の後継モデルと思われる。
BFF-M1 76mm連射砲
機体上部中央に配置された2連装の可動式機銃。
AIM-902 自律誘導中距離空対空ミサイル グランド
機体左右に装着された6連装ミサイルランチャー。
通常時はカバーによって保護されている。
型式番号を見るにインフィニットジャスティス弐式の「AIM-1913D 自律誘導中距離空対空ミサイル スコルピオ」の後継モデルと思われる。
ミラージュコロイド・ステルス
本機だけでなく本機とドッキングした機体やバックパック、さらにはドッキングした機体が抱えた別機体までステルスに巻き込むことができる。
【原作の活躍】
0号機
ズゴックと行動を共にし、エルドア地区でファウンデーション王国の罠に嵌った世界平和監視機構コンパスの救助活動を行う。
轟沈した
アークエンジェルからアーノルド・ノイマンらを救出し、さらに
ライジングフリーダムガンダムから脱出したキラを乗せると共にズゴックと再ドッキング、オーブ・
アカツキ島地下の秘密ドックへと逃げ延びた。
最終決戦ではミレニアムに艦載と共に宇宙に上がり、ストライクフリーダム弐式を抱えるズゴックにドッキングしてミラージュコロイドを展開しながらアルテミス要塞まで牽引する。
アスランが代理で乗ったストライクフリーダム弐式を切り離して敵を釣り出す囮にすると、敵が迎撃機出撃のため光波防御帯を解除するタイミングでミラージュコロイド展開状態で突入。
カガリの遠隔操作により要塞内部を攻撃している傍らでメイリンが要塞にハッキングをかけ隔壁を閉鎖、生まれた隙でキラやキサカらオーブの兵士たちがラクスを救出した。
ラクスを乗せた後は要塞から脱出し、ストライクフリーダム弐式のパイロット交代(アスラン→キラ)とアスランのズゴック搭乗の中継地点として機能する。
ミレニアムに張り付こうとする敵MSをビーム砲で撃破しながら着艦してラクスを降ろした後に、キラへプラウドディフェンダーを届けようとするラクスの護衛として再出撃する。
ズゴックが戦闘に入る際は分離し、外装が大破して現れたインフィニットジャスティス弐式にフォランテスを射出後は後退して待機、事前の作戦通りに遠隔操作の中継を担当した。
インフィニットジャスティス弐式がブラックナイトスコードシヴァを撃破すると再合流、インフィニットジャスティス弐式を乗せてレクイエムへ向かい、ゼウスシルエットでこれを破壊しようとするデスティニーSpecⅡを援護した。
戦闘終了後はインフィニットジャスティス弐式とドッキングした状態で地球のカガリが乗るルージュと合流・並走した。
この時、ルージュも本機の別個体を装備していたことからペアルックのようになっていた。
2号機
地下格納庫で
カガリ・ユラ・アスハが搭乗するストライクルージュにドッキングして出撃。
オーブ領海上空を巡航しながらアルテミスに突入した0号機や月面にて戦闘中のインフィニットジャスティス弐式を遠隔操作で援護。
非常に高い通信性能を見せつけると共にアコードの読心能力にも対応した。
【搭乗者】
メイリン・ホーク
CV:折笠富美子
元
ミネルバ隊のオペレーターで、現在はアスランと共にターミナルの一員としてファウンデーション王国で諜報活動をしていた。
中盤、アスランがコンパスの窮地を救うために同時に参戦。アスランの諜報活動をサポートするためのオーブの機体「キャバリアーアイフリッド」でアークエンジェルのクルーを救出し窮地を脱する。
決戦ではアルテミス要塞に囚われていたラクスを救出するために出撃。得意のハッキング能力で要塞のセキュリティを掌握していた。
【原作名台詞】
- 「コーヒー、飲みます?――あ、虎のじゃありません」
- 小説版における内偵から戻ってきたアスランとのやり取り。アスランも「じゃあもらおう」と言っている辺り、相当マズ…癖の強いシロモノであると思われる…
- 「いいえ、ちょっと思ったんです。人って『おまえが言うか』ってことを言いがちですよねぇ」
- 「ふーん…でもちょっとやり過ぎじゃないですか?なんだか恨みがこもっていたみたいですけど」
- 同じく小説版より。オノゴロ島地下にあるMSドックに向かう途中、キラを拳で修正した後に言葉で立ち直らせたアスランに対して。メイリンはアスランの口下手な性分をよくわかっているようだ(笑)
【VS.シリーズの活躍】
EXVS.2OB
インフィニットジャスティスガンダム弐式のズゴック形態における強化武装として参戦。
アスランがメイリンの名を呼ぶこと、原作でドッキングしていたことから0号機と思われる。
ちなみに弐式の覚醒技では「カガリ……」とアスランが原作のリモート操作に切り替えた時の台詞を喋っているのでカガリも出ていると思われる。
【勝利・敗北ポーズ】
【余談】
元ネタは福田監督が手掛けたロボットアニメ『機甲戦記ドラグナー』の「キャバリアー0」とされる。
頭部の形状は同作の「ドラグナー3型」に似ている。
なお、アルテミス内部での破壊工作中、メイリンはハッキングに集中し、キラ含む他の人員も機体を降りていたことから、既にこのときからカガリによる遠隔操作が行われていたとされる。
後に福田監督のX(旧Twitter)で、カガリの遠隔操作だと判明した。
同タイミングで登場したズゴックのインパクトから霞みがちだが、実は軍事兵器の観点から見るとこっちの方が数段ヤバい。
C.E.世界ではNジャマーによって遠距離通信はかなりの制約が生じており、その結果遠隔操作による無人機は殆ど存在していない。
そんな環境下でコンマ一秒の操作の遅れが命取りとなるMS戦闘でも対応可能な遠隔操作技術というのは、戦略的観点ではとんでもないブレイクスルーである。
ガンプラでは「オプションパーツセット ガンプラ15」として2025年2月22日にズゴックと同時に発売。本シリーズ参戦と同じ週。
かなりの大型アイテムであるため、オプションパーツながら価格は2,970円と通常のHGキット並。もちろんオプションパーツセットの中では現状最も高額。
付属品として単体でも飾れるようにアクションベース7とコンパス陣営が使用していた試製35式改レールガンが付属し、各キットにレールガンをマウントできるジョイントパーツも付属する。
ミサイルポッドのハッチが開閉可能なほか、ウイングや超高インパルス砲も自由に可動させられる。
ズゴック以外にも接続パーツを替えることで、ストライカーパックのコネクターを有する機体に装着できたり、ユニバーサル規格にも対応できる。
その他に上部にアクションベース6のアームが取り付けられる穴が隠されており、これを使用することで本体上部にMSを乗せるポーズを容易に再現することができる。
またプラモオリジナルギミックとして、ズゴックと隠者弐式にユニバーサル規格に対応したバックパックあるいは1軸接続のバックパックを接続させるためのジョイントが付属。
これによって独自規格のためカスタマイズ性に乏しかったズゴックと隠者弐式のカスタマイズ性を上げることが可能となっている。
その他、フォランテスを装備させる部分に接続することで上と同様に他のバックパックを本体後部に装備可能となるパーツも付属している。
最終更新:2025年05月11日 09:44