【設定】
装備の換装によってあらゆる戦場に対応するウィザードシステムを採用し、脚部のホバリング推進システムによる地上戦での高い機動性とミラージュコロイド技術を応用したスクリーミングニンバスによる独自の戦術を売りとする。
しかしユニウス条約締結によりミラージュコロイド関連技術が使用不可能になった事や、扱いに特殊な技量を要するホバリング推進システムが
ジンや
ゲイツに慣れていたザフトのパイロットに不評だった事から主力機候補から外され、その後機体データがターミナルにより盗み出され、ターミナルあるいは協力組織のクライン派によって独自改修を加えられてファクトリーで製造された。
ドムはDauntless Obliterator Magnificent(壮大なる不屈の抹殺者)の略称であり、トルーパーは英語で騎兵を意味する。
ウィザードシステムを採用してはいるが、半ば専用装備のためかザクと違ってウィザードごとに型式や機体名に反映される事は無い模様。
派生機として、ドリル型の弾頭を貫入させる格闘兵装のドリルランス、その弾倉とギガランチャーの弾倉のためのナイトウィザード、実体型シールドを装備したサンドブラウン色のオリジナル仕様機が存在する。
【武装】
MMI-GAU25A 20mmCIWS
JP536X ギガランチャーDR1マルチプレックス
上部に実弾式バズーカ、下部にビーム砲を兼ね備えた連装砲。ビーム砲はデジネーターやダズラーとしての機能も有している。
どちらも1発でMSを撃墜可能な威力を持つ。連ザではビーム砲はビームマシンガンとされた。
オリジナル仕様では弾倉はベルトリンクでナイトウィザードと直結されていたが、その廃止によって弾倉はシンプルなものに変更されている。
不使用時は後腰部にマウント可能。
マルチプレックスは英語で「複合の」を意味する。
G14X31Z スクリーミングニンバス
左胸部に内蔵された装備。
ビームと同じ性質を持つ高エネルギー粒子を散布してミラージュコロイド制御技術を応用する事で敵からの攻撃を防ぐだけではなく、触れた敵機にダメージを与える攻防一体のフィールドを機体前面に形成する。小説版では面で展開したビームサーベルと表現された。
複数機のフィールドを合わせることで効果範囲を拡大することも可能で、3機の連携でフィールドを増幅させつつ突撃するフォーメーションをヒルダらはジェットストリームアタックと呼称している。
連ザでは正面約120度からのビームのみ防ぐ時限式射撃バリアとして採用された。
英語でスクリーミングは「悲鳴を上げている」「けばけばしい」、ニンバスは「雨雲」「後光」を意味する。
MX2351 ソリドゥス・フルゴール ビームシールド発生装置
両腕部に装備された光学防御兵装。
ストライクフリーダムガンダムへのビームシールド採用ノウハウから開発されたものだが、どういう訳か当時最新鋭のはずの
デスティニーガンダム用および
レジェンドガンダム用と同型となっている。
こちらにも出力調整でビームサーベルやビームガンとして使用可能な機能があるのかは不明。
採用によって防御力の向上だけでなく、実体シールド分の重量軽減による高機動化や資材が厳しい中での節約といったメリットを齎している。
ラテン語でソリドゥスは「固体」「硬い」、フルゴールは「雷」「輝き」を意味する。
EX-EZ1200 イージーウィザード
2基の小型スラスターと1基のビームサーベルを搭載した簡易型のウィザード。
オリジナル仕様機の専用装備であるEX-G1 ナイトウィザードの手配が困難だったため、その代替措置として開発・装備された。
MA-X848HD 強化型ビームサーベル
イージーウィザードに搭載され、ドリルランスに代わって装備された近接戦闘用ビーム兵器。
インパルスなどのセカンドステージシリーズ用のMA-M941ヴァジュラより旧式とされるが、改修によって同等以上の威力まで強化されている。
【原作の活躍】
ザフト軍によるオーブ侵攻作戦においてヒルダ、ヘルベルト、マーズの3人が搭乗する機体が宇宙から降下させて投入され、ザフトMS部隊と交戦。ザフトに押されがちだったオーブ軍の戦線を持ち堪えさせる貢献をした。
メサイア攻防戦にも3機が参戦。
エターナルの護衛に尽力しつつルナマリアのフォースインパルスを追い詰めるなどの活躍を見せている。
続編の『FREEDOM』では登場しなかったが、大戦終了後は倉庫で埃を被っているかザフトへ返却されたと思われる。
ボンボン版ではオーブ侵攻作戦でのみ登場。
交戦したルナマリアからはザフトっぽい機体と身も蓋もないことを言われた。
【搭乗者】
ヒルダ・ハーケン
CV:根谷美智子
クライン派に属する女性パイロット。目に眼帯を付けているが実はファッション。
元ザフトの赤服で、ドムトルーパー隊のリーダーを務める。
部下として率いるヘルベルトやマーズより年下だが、彼らからは「姐さん」と呼ばれ慕われている。
デザインモチーフは『機動戦士ガンダム』のマチルダ・アジャン。眼帯をとるとそっくりになるとか。
実はレズビアンでラクスに対し、敬愛を通り越して恋愛感情を抱いているとの裏設定がある。
【原作名台詞】
- ヒルダ「まずはあれだ。行くよ!」
マーズ「おう!」
ヘルベルト「行くのかよ」
3人「ジェットストリームアタック!!!」- 第42話で地球に降下したヒルダ達が、オーブに進行するザフト軍MSに対してジェットストリームアタックを仕掛けた時の掛け声。
ヘルベルト・フォン・ラインハルト
CV:楠 大典
クライン派のパイロット。
前大戦の怪我の後遺症で鉄分が不足しており、常に釘を咥えている。作戦を考える際の考察役とされる。
マーズ・シメオン
CV:諏訪部順一
クライン派のパイロット。
前大戦時にザフトの増援と誤認されてオーブ軍に撃墜されそうになった所をラクスの一声で命拾いした過去を持つ。作戦を考える際のアイデアブレーンを務める。
【VS.シリーズの活躍】
連ザⅡ
コスト450の機体として登場。
特格でピョン格としてオルテガハンマーを再現。BDは高速でメインのBZ、サブのBMG、格闘いずれも悪くはないが、当時数少ない地走機で癖が強く、上昇性能とステップ性能が悪く、格闘硬直が大きく単機火力も低く格闘で切り込める機体でもなかったため、高機動を活かした射撃で片追いしつつ特射のスクリーミングニンバスで時折攻めるといった、支援機としての運用で輝く機体だった。
家庭用のミッションモードによってはジェットストリームアタックの再現が出来る。
EXVS.2 IB
【その他の活躍】
スーパーロボット大戦
DSの「K」「L」に登場。
ヒルダとドム一機のみ参戦し、ヒルダ搭乗時のみジェットストリームアタックが使え、マーズとヘルベルトが演出で出てくる。
この攻撃で撃墜する場合初代のドムを強く意識した台詞をマーズとヘルベルトが喋る。
GUNDAM EVOLUTION
2022年にサービス開始して短い寿命となったFPSチーム対戦アクション型ゲーム。
何故かフリーダムやジャスティス、デスティニーなどの人気機体を差し置いて初期機体としてドム系どころかSEEDのMSでは唯一参戦した。
Gジェネレーション
機体は参戦しているがヒルダ達がいないことが多い。
そのため、クロスレイズではストーリーで参戦しなかった。
【余談】
『DESTINY』監督の福田己津央氏によると、
グフイグナイテッドの登場が決定した後、同作キャラクターデザイン担当の平井久司氏の「
ザク、
グフ、
ドムは揃えたい」という要望と発案から同機体が誕生したとの事。
最終更新:2025年08月30日 13:41