貸借対照表は財務諸表の一つで
バランスシートとも呼ばれる。略称は
B/S。本ページにおいては本ゲームにおける貸借対照表の詳細を説明しする。
項目は資産・負債・資本・費用・収益の5種類が存在し、貸借対照表では資産・負債・資本について記帳される。
資産は会社の持っている財産を指し、現金はもちろん線路・駅・
子会社・株なども含まれる。
負債は資産の元手になるもののうち
後で支払わなければいけないお金(銀行からの借金)を指す。
資本は資産の元手になるもののうち
支払いが必要ないものを指す。
負債と資本は「資産の元手」という意味では同じ。これらの項目は1つのみが増減することはなく、何かが増減すれば必ず他の項目も増減する。例えば現金が増えた場合「他の資産が減る」「負債が増える」「資本が増える」「収益が増える」のいずれかが同時に起こる。
バランスシートは左側の資産の部と右側の負債の部が存在し、左右の総額は常に同一である。
- 今作では貸借対照表の画面左上にある「納税」のところを押すことで未払いの法人税や固定資産税などを6月1日を待たずして先に支払い可能になった。
これを見るときは主に法人税や固定資産税の支払額、利益過剰金などを確認するときだろう。
資産の部
流動資産
入手したり手放したりする頻度が高い資産。固定資産とは異なり、税金は課されない。
現金預金
手元にある現金のこと。ゲーム上に表示されている「資金」がこれにあたる。
これがマイナスの状態でプラスに戻せない状況になると倒産=ゲームオーバーとなってしまう。
そういった意味では、会社の生命力といえよう。何をするにしても必要なので、多いに越したことはない。
有価証券
株のこと。現時点での評価額(時価総額)が表示され、株価の変動に応じて変化する。
商品
倉庫にある資源のこと。各資源の保有分取得平均×保有量の総和である。
長期間所有するようなものではないので固定資産には分類されず、減価償却も行われない。
固定資産
入手したり手放したりする頻度が低い資産。経年劣化するものは減価償却費が適用される。
所有する固定資産には、「固定資産税(1.4%)」と「都市計画税(0.3%)」という2つの地方税がかかる。
会社の利益の有無にかかわらず発生する税金で、大きな負担となる。
建物
建物の本体価格で減価償却されずに残っている分の残高。
子会社を新装したときの出費もここに加算される。
構築物
線路や道路等の価格で減価償却されずに残っている分の残高。
20年でもとの価格の95%まで減価償却が行われる。
車両運搬具
鉄道車両、自動車の価格で減価償却されずに残っている分の残高。
車両を新装したときの出費もここに加算される。
10年でもとの価格の95%まで減価償却が行われる。
土地
保有する土地の価格。劣化しないので減価償却されない。
繰延資産
将来にわたって会社に利益をもたらすであろう費用。
これは少し特殊な項目で、お金に換えられない資産が計上される。
減価償却は、5年間の定額法で100%の償却。費用を複数年に分けて計上できる制度である。
研究開発費
車両開発などの一部の
事業プランの出費は長年にわたって会社に利益をもたらすため、出費した年にまとめて計上するのではなく会計上は数年にわたって出費されることになる。その残高を指すのがこれである。
帳簿上には存在するが、実際には存在しない仮想のものなので「勘定合って銭足らず」となる。こうすることで大赤字になって剰余金が急激に減るのを防ぐことができ、株主へ配当を出せなくなるリスクが減る。しかし毎年赤字になってしまうリスクもあるので注意。
減価償却とは違い、出費が終わると0円になる。
負債の部
流動負債
1年以内に支払われる予定の短期負債。
未払法人税等
未払い法人税等の残高。税率はバブル前後、1960年前後が最も高く、最近になると安くなる。
支払い日は6月1日で、この日の午前9時に自動的に引き落とされる。支払額が確定した後は6月1日を待たずに支払い可能。
未払固定資産税等
未払い固定資産税等の残高。固定資産税はもちろん、都市計画税もこの項目に計上される。
税率は一定で1.7%。現実とは異なり、年度が替わる時点で保有している固定資産が課税対象。
支払い日は6月1日で、この日の午前9時に自動的に引き落とされる。支払額が確定した後は6月1日を待たずに支払い可能。
賞与引当金
会社の規定により、年に2回払うボーナスに充てるお金。社員の給与の2か月ぶんが支払われる。
支払い日は7月25日と12月25日であり、支払日に問答無用でキャッシュが流出する。
固定負債
長期借入金
銀行で借りたお金。元本のみで利子は含まない。
このゲームには短期借入金の概念はない(銀行から融資を受ける際は1年以上の期間で受けるため?)。
返済日まで1年を切っていても「長期借入金」という扱いになる。
退職給付引当金
従業員の退職金に充てるお金。退職者が出たタイミングで支払われる。
損益計算書で「退職給付引当金繰入額」と計上されたぶんが累計されていく。
純資産
会社の総資産から負債合計を引いた、正味の財産。株主の持ち分の合計を表しているので「自己資本」とも呼ばれる。
自分の資産なので、返済の必要はない。
資本金
事業の元手になるお金。ゲーム開始時の発行株式と、公募増資で発行した株式の金額。
ゲーム開始時は発行済株数×500(円)が資本金となる。
利益剰余金
会社の累積の利益。世間一般でいう(狭義の)内部留保である。
総資産から負債合計と資本金を引いた差額がこれにあたる。
この差額がマイナスになると「欠損金」となる。
さらにこれが負の値でその絶対値が資本金を超えると俗にいう「債務超過」の状態になる。
資産を全て売却しても負債を返しきれない状態だが、すぐに会社が倒産するわけではない。
ただし、株式公開している場合は期末時点で債務超過となっていると「上場廃止」となり、二度と上場できなくなってしまう(たとえ債務超過が解消されても)。
なお、会話イベントで増えたお金はここに含まれるため利益には影響しない。コンストラクションモードでは「資本金増加」となっているが間違えないよう注意。
最終更新:2024年07月05日 23:06