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輝く武士道(工事中)

最終更新:2020年01月21日 01:24

Bot(ページ名リンク)

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管理者のみ編集可
輝く武士道
山本周五郎


【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)市之助《いちのすけ》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)一|疋《ぴき》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定]
   (数字は、JIS X 0213の面区点番号またはUnicode、底本のページと行数)
(例)※[#「二点しんにょう+官」、第3水準1-92-56]


[#3字下げ]兄思い弟思い[#「兄思い弟思い」は中見出し]

 市之助《いちのすけ》は息を詰めて、静かに静かに手を伸ばした。もう二寸――後で見ている与四郎《よしろう》も思わず手に汗を握った。呼吸を計って、市之助が、つ! と手をやる、とた首んに、じじじじと鳴いて、蝉《せみ》はぱっと飛ぶ。
「しまった」与四郎は小癪《こしゃく》にも拳《こぶし》を叩《たた》いて叫んだ。市之助は残念そうに、右の袖口《そでぐち》で顔を拭《ふ》きながら振返る。
「どうしたのです、兄上」
「うん」市之助は苦笑しながら、
「蝉に小便をかけられたのだ」
「畜生!」与四郎は利《き》かぬ気らしい唇をきゅっと歪《ゆが》めると、ふところから紙袋を取出し、中から一|疋《ぴき》のみんみん蝉を摘《つま》みだして、どうするつもりか自分の顔の上へ押つける。
「与四郎、どうするのだ」

たつき検査76

たつき完成76


「兄上が小便をかけられたのですもの、与医師だって小便をかけられるのが当り前
しもやけ」
かなめ
輝く武士道
これは市之助が十歳、与四郎七歳の夏のことである。冬になるとまた冬でー、痩せている市之助に反して、丸く健康に肥えている与四郎は、両手の指に凍傷ができる。列
市「与四郎」市之助がそっとやってきた。語り、「何か用ですか」のた
う「うん、お前の手をちょっと貸してごらん」「どうするのです」「黙っておいでよ」「与四郎が手を差出すと、市之助は自分の手を、与四郎の凍傷のところへ一心にこすりつけながら、口の中でなにか呟いている。の「何かお呪禁ですか」。「うん」市之助は頷いて立去った。これが五日も十日もつづいた。誰も知るまいと思っていたが、兄弟の父、波木井甚弥がこれをみつけて、「市之助、何だそれは」と訊いた。与四郎が取なし顔に、
しもやけ
や
まじない
はきいじんや?________________

しもやけ
まじない
まねー
しもやけ
まじない
まじない
臆病-番
T「兄上は、与四郎の凍傷を直そうとして、お呪禁をして下さるのです」といった。
甚弥は不興気に、「下らぬ真似をするでない市之助、凍傷は医者が直すではないか、武士の子ともあるものが、呪禁などをいたすのは不心得だぞ」「はい」市之助は両手をついたが、
「これから注意いたします。しかし父上――市之助は呪禁をいたしたのではござい首-ませぬ」「ではどういう積りだ」
市之助は悲し気に、資「与四郎の凍傷が余りひどいので、私は自分の手に凍傷をうつして貰おうと思ったのです。凍傷で苦しむなら兄弟一しょに苦しみたいと思ったのです」
甚弥は思わず眼の裏が熱くなった。与四郎はつと市之助の袖を?んで、「兄上!」といったきり、唇を顕わせていた。・
画王国或る時、市之助が竹馬で遊んでいると、竹に触があったと見え、右側の竹が折れて市之助は転げ落ち、右の足くびを挫いてしまった。父親と母親が急いで医者を招いて足の手当をしていると、庭の方で与四郎が大吉に立きだした。
わたく
しもやけ
そでつか
「むしくい
「与展開がまた落ちた」と思って意義のなかいってみると、今度は自分の作馬を足蹴にしながら泣いている。「与四郎、どうしました」お静が訊くと、「与四郎の竹馬が折れない、だから与四郎は兄上のように足を挫くことができない」と泣きながら残念そうに叫ぶ。「与四郎の竹馬も、折れるようにしてー」「――」お静は返辞のしようがなかった。
人類強い気上野横森藩青山信濃守の所領、佐田村の郷士、波木井甚弥の二子、市之助、与四郎の二人は、――佐田村の仏兄弟、といわれるくらい、仲の良さ、気心の美しさ、近隣でも専らの評判であった。03
かんえもん同じ佐田村の豪農、勘右衛門に一人の娘があった。名を美弥といって、心ばえみ
かぐやひめめかたち、共に絵からぬけ出たような美しさ。佐田村の夜姫といわれて、横森藩中にまで噂をされる可愛いい乙女であった。
一時市之助、与四郎二人とも、この美弥とは真の兄弟妹のように親しくしていた。
こうずけよこもりはんあおやましなののかみ
さだむら
輝く武士道
もっぱ
みや
うわさ
かわ
まこときょうだ。
が
、
241?________________



[#3字下げ]鷹巣組《たかすぐみ》の難題[#「鷹巣組の難題」は中見出し]

 明和二年春のことであった。。
 波木井兄弟は美弥を誘って、彦山というのへ遊びに出かけた。萌え出たばかりの野草の間に、顔を摘んだり土筆を探したり、余念もなく楽しんでいると、――向うから、横森藩家中の子供たち、自ら「鷹巣組」と名乗る腕白共の一団がやってきた。
鷹巣組の先達は、青山信濃守の国家老、和泉多仲の一子で豪太郎という少年、一番の年長十八歳で筋骨逞しく、無法者随一の名を取っている奴だ。のち「みんな見ろ、あすこにいるのは佐田村の耀夜姫だろう、行ってからかってやれ」というと、十二三名の仲間と共にやってきて、ぐるり三人を取囲んだ。)「おい、お前は佐田村の耀夜姫だろう」
し
たの「――!」美弥は驚いて、波木井兄弟の後へ身をかくした。「昔話の耀夜姫は、竹の中から生れたというが、お前も竹の中から生れたのか」
「へん、口が利けないな、お前は唖者か、それとも聾かい、ちぇっ!唖者で聾の夜這か、きったとえ真一
はや
「みんな一緒にからかってやれ、聾の夜姫なんて見たこたあねえや」わっわと囃したてた。
黙って見ていた市之助、鷹巣組の声がしずまると、静かに進出て、「さあ、心のすむだけからかったら、向うへいったらよかろう」といった。豪太郎
すすみ、
Partiarioretime
輝く武士道
おれ
「なにっ?」と振向いた。「生意気なことをいうな、行こうと行くまいと己の勝手だ。全体貴様は何者だ」「人の名が聞きたい時は、まず自分から名乗るのが作法ではないか」「む!」豪太郎こまったが、「畜生、聞いて驚くな、己は横森藩お国家老和泉多仲の一子豪太郎だぞ!」「ほう」市之助は微笑して、「別に驚くほどの名でもないではないか、私は佐田村の波木井市之助という者だ」「ふん、さては仏兄弟というのは、貴様達のことだな、なるほど――」さも憎々しげに見上げ見下して、☆「仏といわれるだけあって、色の生白い、手足のか細い、へなへなの篠竹みたいな
みおろ
なまっちろ一
しのだけ?________________




あっぱ
はがみ」
ののし
こしゃく
むきだ。
ぎ
こせがれ、
おなじゅ
おしえ」
「ばか」
外奴だな。腰には天晴れ刀をさしているが、見るからに腰抜らしい野郎だ」
「――」与四郎が歯噛をして出るのを、つと抑えた市之助、別に怒る様子もなく、「それだけ罵ったら気がすんだろう、早く向うへ行くがいい」
ら)「なにを小癪な!」豪太郎は眼を射出して、置い気抵市民の「我々は横森藩士だぞ。郷士の小件に差図はうけぬ、生意気な口をきくとぶった斬るぞ、なんだ、男の癖に女なぞと遊んで、男女七歳にして席を同うせずという教を知らんのか、馬鹿め!」の
国の人間の市之助平然と、調理
、「そんな教は人の道を踏外す者への戒めだ。心得ある者が人として交わるに、男女臆の差別をしようか」
かか「なに心得ある者だ」と豪太郎が左手に刀の柄を掴んだ。
かした、「面白い、その心得のほど見せて貰おう、己は樫田一刀流で目録を許されているぞ、貴様と己と、いずれが武士の心得を知っているか試してみようじゃないか、抜け!」|無法である。国家老の父の威をかる横紙破り、承知しきった難題だ。
臆病-番首
ゆんで
おれ
かつ、
きりあ
ささいむらはちまん
輝く武士道
「兄上、原です!」「兄の言葉に反くか」市之助の声は曾てないほど鋭かった。与四郎は思わず眼を落して、―「よし、もし斬合になったら、駈けつければいい」と思ったから、美弥を連れて離れた。「いよいよ抜くか」豪太郎が皮肉にいう。市之助は静かに、「いや、ここではいけない。今夜四つ(午後十時頃)、笹井村の八幡神社の境内でやろう。月もよし、夜なれば邪魔も入るまい」今回中高町、「よし、八幡へいってやる」豪太郎は心得顔に頷いて、
その「今夜四つ、必ずこいよ、臆病風に吹かれて約束を破るなよ」「その時になれば分る」「よし、きっとだぞ」豪太郎は腹をつきだして、さあ皆来いと仲間を連れて立去った。
おくびょうかぜ

[#3字下げ]意外な事実[#「意外な事実」は中見出し]

その日夕食前のこと。




246
ふすまかげ
たちあい
首
臆病一番
市之助は父の部屋へ入っていった。与四郎は兄が豪太郎とどんな約束をしたか知らないので、父と市之助がどんな話をするかと、心配のあまり悪いとは知りながら、襖の蔭へいって、耳を澄ませた。・すると、意外も意外、実に思いも及ばぬ秘密を知ってしまったのである。
案の定、市之助は父に向って、今日彦山において起った始終のことを話して、武士の子として今夜、豪太郎との立合を許していただきたいと願った。ところが、父-甚弥は驚いて、
.「市之助――いや、市之助様」と言葉を改めて、「その儀はなりませぬ。という訳は、今日までは何も申さずに過しましたが、そなた様はこの波木井甚弥の子ではなく、実は―」と席をしさって手をつき、う「実は当藩主、青山信濃守様御二男にいらせられるのでござります」
蔭に聞いていた与四郎より、市之助はびっくり呆れて膝を進めた。「そ、それは真でございますか」と
いいっわり「偽を申してなんと仕ろう。そなた様は―」
国為、期甚弥の語るところによると……要素の妻書ま今かう一二三育、須主言農子のお側に仕えて、殿の寵愛をうけ身籠
10
つかまつ
そば
ちょうあい
みごも
そだ一
ゆえこよい。
はたしあ
さしとめ
ひきょうもの一
けんか
輝く武士道
た
のをるて室にをさがり、田村の実家へかくれた。波木井甚弥はこのことを知って、静を妻に娶り――お前が生んだ信濃守の落胤を仮に自分の子として、市之助と名附け、いつか折あらば城中へ届出ようと、今日まで守育ててきたのである。「右のような事情故、今宵豪太郎との果合いの儀は、かたくお差止申しまする」製「しかし、もし行かなければ、卑怯者といわれるにちがいありません」「無法な喧嘩の相手になることは、卑怯者といわれるより悪うござります。いずれにしても、今宵は一歩もお出し申しませぬぞ!」
始終の様子を襖の蔭で聞いていた与四郎、ひそかに独り頷くと、そっとその場をはなれて自分の部屋へ入った。「お静――」暫くして甚弥が妻を呼ぶ。
当時、「はい」お静がつつましくそれへ出ると、「本を
、「市之助様お身上を唯今お打明け申した。改めて我ら親子主従のかためがしたい。与四郎をこれへ呼んでまいれ」人質の
高「はい」お静は立っていったが、すぐに顔色を変えて戻ってきた。気の☆「あの、与四郎の姿が見えませんで、机の上にこの書置が」
BuonomaLa
みのうえただいま
かきおき?________________





248
もうしのこ
そろわたくしことで、あらそい
し
さい
す。はたしあい
いとまもうしあげ
おぼつか
「なに書置――?」驚いて甚弥が、取る手おそしとひらく。
取急ぎ申遺し参らせ候。私事武道の争やみ難き仔細これあり、和泉豪太郎と
果合致すべくお暇申上候。豪太郎ことは樫田一刀流の達者とか、やみやみ敗-北は仕らざる積りなれど、生きて帰ること覚束なしと存じ候。しかれば今日までの御養育に万分一の御恩報じを仕らず、不孝に死すること何より悲しくござ候。御両親様、市之助様幾千代かけて御栄えの程、祈りまいらせ候。
与四郎「あっ!」甚弥が思わず取落す手紙、市之助手にとって読下すより、座をけって立
いくちょ、
おさか
よみくだ
臆病-番首
とりがたな
「与四郎が――与四郎が」狂おしく叫ぶとそのまま外へ。艦です「市之助様!」甚弥もおっ取刀で後を追った。
い「足も宙に、笹井村八幡神社の境内へかけつけてきた甚弥、市之助の二人。市之助は喉も裂けよと、一「与四郎はどこだ、市之助が参ったぞ」
中出「与四郎!」甚弥も叫んだ。しんと鎮った境内の闇に、鼻をつく血の匂いだ、はっこて吉之動、、を演)三づいて行くと、多)大木こりょうげながら与
しずま
やみ
にお
わたくし、
「待て、早まるな!」かけよってしかと抱止めた。「お放し下さい」与四郎は必死にもがく。
大道路「豪太郎はじめ三人まで斬った私、生きていては父上はじめ市之助様にまで御迷惑、どうぞ腹を切らせて下さい」が気ちの気3歳短313)「待て!待て!」市之助ようよう刀を奪いとって、「そなたを殺して、この兄がのめのめ生きていると思うか、与四郎生きるも死ぬも二人一緒と誓ったはず、それをお前は、この兄を残して、一人死ぬつもりか!」(
中国
))(
音の音書、職

[#3字下げ]天晴れ与四郎の覚悟[#「天晴れ与四郎の覚悟」は中見出し]

 与四郎は涙をおし拭《ぬぐ》って、
「ち、違います」と頭を振ってから父に向い、
「父上、市之助様お身上、恐れながら襖の蔭にて立聞き仕りました。最早私達は兄弟とは申上げられませぬ。けれど――唯今だけ、もう一度兄上と呼ばせて頂けませぬか」




しんし
しゅはずかし
臆病一番首
「何をいう」市之助が涙と共に叱るように、「例え事情どのようにあろうとも、お前は私の弟だぞ」「兄上!」与四郎は確と市之助の手を握った。「私は――兄上を卑怯者と呼ばせたくなかったのです」「――!」市之助はぎゅっと与四郎を抱しめた。「いずれ大殿様と親子の対面をされる時がまいりましょう。そして兄上はお城へお入りなされるのです。その時豪太郎めに卑怯者といわれては、若君として御威勢にかかわる事、主辱めらるれば臣死すと申します。与四郎は――兄上として若君として、あなた様のために死にたかったのです」
(はい甚弥は腸を断たれる思いで聞いていた。
(岡ちな「有難う、与四郎」市之助は与四郎の背をさすりながら、「それならば尚のこと、今ここで腹をきるに及ばぬぞ、武道の上の果合、しかも相手は三人の加勢がある、私達の上にお咎めのある筈はあるまい。万一豪太郎の父が、国家老の威勢を以て理非を狂げようとしたら、その時こそこの市之助が大殿に親子の名乗をして、曲直を正す法もある」「家た動事
」からようやくそう、
はらわた
なお
とが
ま
きょくちょく
もはや
ンのかっこりすのしこりが282
たす
輝く武士道
「兄上に御迷惑はかかりませぬか」「これ」甚弥が制した。「最早兄上ではないぞ」「いや――」市之助は明るくいう。「兄だ、兄だよ、与四郎、大殿と対面するまでは波木井市之助、与四郎の兄に相違ない、なあ与四郎」「はい」市之助は与四郎を援け起して、「怪我はないか、ー?」
むこうずね「はい、向脛を少しばかり」「どれ、おお浅傷だな、しかし歩けまいが」
最
新録で、「いや大丈夫です」立上ったが、傷が痛んで足がすくむ。ひょろひょろとよろめくのを、市之助しっかり抱止めて、「危い、それ見ろ、歩くのは無理ではないか、家まで背負ってやる、さあ」「しかし、それはあまりに――」、
同
日、面cm「なにをいう」市之助は腹立たしそうに、
類
学
あさで
だきと
うち、
おぶ?________________

なきわら)
しずか
「お前昔、私が竹馬で転んだら、お前も竹馬で転ぶんだといって泣いたじゃあないか、背負さらぬというなら、私もお前と同じように自分の向脛へ傷をこしらえるがいいか」
与四郎は泣笑いをしながら、「それでは――」と市之助の背にもたれかかった。
市之助は傷にひびかぬようにと、静に足を運びながら、晴れ晴れというのだった。首「与四郎」
「はい」「今年も二人で凍傷をやろうなあ」の
甚弥は溢れくる頻笑に、いいようのない悦びで胸をふくらせながら、二人の後からそっと歩を運んで行った。



底本:「周五郎少年文庫 臆病一番首 時代小説集」新潮文庫、新潮社
   2019(令和1)年10月1日発行
底本の親本:「少年少女譚海」
   1934(昭和9)年1月号
初出:「少年少女譚海」
   1934(昭和9)年1月号
入力:特定非営利活動法人はるかぜ

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山本周五郎
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