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怪奇・消える列車

最終更新:2020年01月20日 11:31

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怪奇・消える列車
山本周五郎


【テキスト中に現れる記号について】

《》:ルビ
(例)何故《なぜ》

|:ルビの付く文字列の始まりを特定する記号
(例)一|哩《マイル》

[#]:入力者注 主に外字の説明や、傍点の位置の指定]
(例)[#「ある」に傍点]


「――幽霊を見たという話もずいぶん聞きますが、話す方でも聞く方でも、大抵はただ、『お話しをする』という気持だけで、誰も本当に幽霊がある[#「ある」に傍点]と信じている者は無いようですな。僕もまだ人間の幽霊というやつは見た事がありませんし、また見たいとも思いませんが、――何故《なぜ》見たくないかと云うと、実は僕は幽霊というものが嘘《うそ》でなく、実際にあるということを知っているからです。僕は幽霊列車をこの眼で見たんですよ、まあ聞いて下さい」
 てんぼ[#「てんぼ」に傍点](隻腕《かたうで》)の常《つね》さん、と呼ばれている佐川常吉《さがわつねきち》が話し出した。
×
 佐川常吉は鉄道の機関手で、初め関西線に勤めていたが、大正×年の夏、北陸本線の、直江津と新潟間の定期貨物列車に転務して行った。
 御承知のように貨物列車というやつは、旅客車と旅客車とのあいだの時間を走るので、その時間の一番ながい深夜は最もその運転に適しているのであるが、今度――佐川常吉の乗る十九号貨物列車は午後六時三十分に直江津を発《た》って、明《あく》る早朝に新潟へ着くという、全く深夜の定期貨車であった。
 佐川常吉が転務してから一週間たった或《あ》る夜のことである。定刻に直江津を発車して、午前零時五分に篠岡《ささおか》という小駅の待避線へ入った――毎夜そこで二十分間停車して、夜食をとるのであるが、それは零時十五分の、青森発の上り二三等急行列車が通過するので、それを待つためであった。――なにしろ当時はまだ単線のところが多かったので、こういう事は屡々《しばしば》あった。
 さて――その夜、常吉が列車を待避線へ入れて、火夫と一緒に駅員室へ入って行き、茶を淹《い》れて貰《もら》って弁当をひらいた。部屋には四五人の当直駅員がいたが、ようやく顔馴染《かおなじみ》になったばかりのことで、まだ冗談口を利《き》きあう程でもなかったから、黙って食事をしていると、隅の方にいた五十余りの老駅員が、ふと顔をあげて話しかけた。
「佐川さん、貴方《あなた》もう転務して来て一週間ほどになるが……、なにか変な事はなかったかね――?」
「変な事って何です」
「いや、その……無ければ宜《い》いんだよ」
 老駅員は妙にどぎまぎした様子を見せた。
 佐川は老駅員の口調がおかしいので、――変な事って何かあるのか? と押《おし》かけて訊《き》いた。すると老駅員は下眼《しため》づかいに、
「こんな事は、まあ、聞かせない方が宜《よ》いかも知れないが……とにかくこれまで二三度まちがい[#「まちがい」に傍点]が起《おこ》っているんだから、聞いといて損はないかも知れない」
 と低い声でぼそぼそ話しだした、「なに、たいした事じゃない、実はね……十九号貨物列車を運転すると――幽霊を見るんだよ」
「そんな、馬鹿《ばか》な事が――」
「そうだ。馬鹿な事かも知れない、然《しか》し今までに三人も見ている、然もそのうち一人は狂人《きちがい》になって了《しま》った――」
「へえ……で、その幽霊ってのはどんなもんなんですか」
 余り老駅員の態度が真剣なので、佐川常吉もつい身を乗出した。然しその時――轟々《ごうごう》と地響きをたてて二三等急行が通過したので、あとを聞いている時間がなかった、それで話はそのままになり佐川と火夫は十九号列車へ戻った。
「深夜通しの貨物列車を運転するのに厭《いや》な話を聞いたものだ」
 と思ったが、その当時は何処《どこ》の線にも、幽霊話の一つや二つ無い処《ところ》はなかったので、これもその類《たぐい》だろうと、強《しい》て気をまぎらしていた。そして事実それから四五日はなんの事もなかったのである。
 七月二十七日の夜のことだった。
 毎《いつ》ものように十九号列車を運転して行くと押切《おしきり》駅を過ぎて一|哩《マイル》ほどの山間へかかった時不意に前方から汽笛の音が聞えて来た――そして覗《のぞ》いて見ると、三十|米《メートル》ほど先《さき》に、此方《こちら》へ向って驀進《ばくしん》して来る列車の影が見える。
「あ、危い!」
 佐川常吉は仰天して制動機《ブレーキ》を引いた。鋭く非常汽笛を鳴らしながら、恐ろしい勢《いきおい》でガガガーと軌《きし》りながら十九号列車は停車した。すると不思議にも……今まで驀進していた向うの列車も、ぴたりと止まって、シューと排汽弁から蒸汽を出して消いる様子だ。
「――幽霊……?」
 佐川常吉はそう思って身顫《みぶる》いをした。とその時、火夫の田中一造が急に、
「あはははは」
 と笑いだして云った、「佐川さん、霧ですよ霧ですよ、霧へ此方《こちら》の列車が映っているんです、ごらんなさい消えて行きます」
「なんだって?」
 云われて見直すと、なるほど――向うに見える列車の影は、次第々々に揺れながら消えて行く――そして五分もすると、流れ去る霧と共に全くその影が消えて了った。佐川はほっとすると共にひどく可笑《おかし》くなった。
「なあんだ、霧の悪戯《いたずら》かあ馬鹿々々しい、幽霊ってのはきっとこの事だぜ」
「そうですとも、臆病《おくびょう》な奴がこいつ[#「こいつ」に傍点]を見て幽霊列車だなんて騒いだに違いありませんよ、あはははは」
 二人は笑って出発した。
 だが――話はこれからである。霧の悪戯のあった日から丁度七日め、八月三日の――その日は午後から降りだした雨が夜に入っても歇《や》まず、十九号貨車が長岡駅を過ぎる頃にはどしゃ[#「どしゃ」に傍点]降りになっていた。
 午後十時四十分頃の事だった、城丘《しろおか》駅から二哩ほど先を走っていると、
「佐川さん、汽笛が聞えますぜ」
 と火夫が注意した。云われて気がつくと遠くからビビビ――と長い汽笛が聞えて来る。時計を見ると十一時四十二分だ。
「おかしいな、こんな時間に来る列車はない筈《はず》だが……」
「あ、前燈《ヘッドライド》が見えますよ」
 火夫が指さした。そして実際――五十米ほど先に、皓々《こうこう》と二つの前燈《ヘッドライト》が見え、それが此方《こっち》へ凄《すさま》じい速力で進んで来る。
「今度は霧じゃ無さそうですね」
「うん……」
「あ、やって来ましたぜ」
 佐川常吉は、なかば夢中で非常汽笛の紐《ひも》を引き、ぐいと急停車の制動機をかけた。――そのとたんに、驀進して来た列車は、轟々と車輪の地響きをたてながら、魔のような速力で十九号列車の右側を通過した。
 轟――轟―――タンタン――轟――轟――タンタンと云う凄じい音響を耳にしながら、眤《じっ》と見戍《みまも》っている二人の眼に、明るく皓々と電燈《でんとう》のついた客車の列が棒のようにつながって見えた。
「なんだ、きっと臨時列車だぜ」
 佐川常吉は妙な列車が過去って了うと、ほっとしながら、そう云って十九号列車を発車させた。――火夫は黙っていた。
 篠岡駅へ着いたのは定刻の午前零時五分だった。列車を待避線へ入れると、毎もの通り佐川常吉はすぐに駅員室へ行って、
「いま通った列車は何だね、臨時かね」
 と訊いた。四五人いた当直駅員は、不審そうに振返って、
「列車なんか通らないぜ」
 と云った。佐川は笑って、
「冗談じゃない、現に十分ばかり前に城丘の此方《こっち》で遭ったよ、上り線を恐ろしい速力で通過して行ったぜ」
 佐川が云うと、駅員たちは、不意に顔色を変えた。――外はどしゃ[#「どしゃ」に傍点]降りの雨だ、一瞬、駅員室は死のように物音が消えた。
「佐川さん」
 隅の方から、暫《しばら》くしてあの老駅員が嗄《しゃが》れた声で訊いた。「そんな筈はありませんよ」
「どうして……?」
「だって――彼処《あそこ》は単線でしょう……線路が一線しかないのに、列車のすれ違える訳はない」「あ……」
「ねえ佐川さん」
 老駅員は続けて云った、「その列車には、人が乗っていましたか」
 佐川は弾《はじ》かれたように跳上《はねあが》った。そう云われた瞬間――あの凄じい速力で通過した列車の、皎々《こうこう》と明るい客車には一人も人間の姿がなかったという事を思出したのである。深夜線路のないところを走る列車……一人も人間の乗っていない列車!
「ム――」
 佐川常吉は不意に悲鳴をあげると、そこへばったり倒れて了った。現在、眼に見たとき怪しまなかっただけ、その直後に事実を知った恐ろしさは何十倍にも強く大きかったのだ。
 恐怖のあまり気絶して倒れた時、右腕を折った佐川常吉は、間もなく鉄道をやめて、今では町の衛生人夫をしている。



底本:「周五郎少年文庫 臆病一番首 時代小説集」新潮文庫、新潮社
   2019(令和1)年10月1日発行
底本の親本:「新少年」
   1936(昭和11)年8月号
初出:「新少年」
   1936(昭和11)年8月号
入力:特定非営利活動法人はるかぜ

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